JP6745238B2 - 加飾フィルム用粘着剤組成物、加飾フィルム及び加飾成形品 - Google Patents
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Description
加飾フィルムと被着体との貼着には粘着剤が用いられるため、加飾フィルムは基材層と粘着剤層とを少なくとも有することが多い。
具体的には、発明者らが検討したところ、特許文献1に記載の真空成形用加飾フィルムでは、アクリル系粘着剤の組成及び物性について何ら検討されていない。このため、加熱冷却後にタックが高く作業性に劣る場合や、冷却後の粘着力が低く不意な剥離が生じる場合があった。
また、特許文献2に記載のアクリル系粘着剤及び特許文献3に記載の粘着剤組成物では、PP樹脂のような極性の低い被着体に対する粘着力が低く不意な剥離が生じる場合があった。
<1> tert−ブチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有率が全構成単位に対して25質量%〜65質量%であり、かつ、カルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位の含有率が全構成単位に対して8質量%以下である(メタ)アクリル系ポリマー100質量部と、粘着付与樹脂30質量部〜50質量部と、を含み、架橋剤の含有量が10質量部未満である加飾フィルム用粘着剤組成物。
<2> 前記粘着付与樹脂の軟化点が70℃〜130℃である<1>に記載の加飾フィルム用粘着剤組成物。
<3> 前記(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度が−40℃〜−5℃である<1>又は<2>に記載の加飾フィルム用粘着剤組成物。
<4> 前記(メタ)アクリル系ポリマーにおけるカルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位の含有率が全構成単位に対して0.05質量%以上である、<1>〜<3>のいずれか1つに記載の加飾フィルム用粘着剤組成物
<5> 前記粘着付与樹脂は、テルペン樹脂及びロジン樹脂から選ばれる少なくとも1種である<1>〜<4>のいずれか1つに記載の加飾フィルム用粘着剤組成物。
<6> 架橋剤の含有量が、前記(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して0.01質量部以上である<1>〜<5>のいずれか1つに記載の加飾フィルム用粘着剤組成物。
<7> 架橋後のゲル分率が50質量%未満である<6>に記載の加飾フィルム用粘着剤組成物。
<8> 基材と、<1>〜<7>のいずれか1つに記載の加飾フィルム用粘着剤組成物から形成された粘着剤層と、を有する加飾フィルム。
<9> 成形体と、前記成形体上に配置された<8>に記載の加飾フィルムと、を有する加飾成形品。
本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
また、本明細書において組成物中の各成分の量は、加飾フィルム用粘着剤組成物中に各成分に該当する物質を複数種併用する場合には、特に断らない限り、その成分に該当する複数種の物質の合計量を意味する。
(メタ)アクリルとは、アクリル及びメタクリルの少なくとも一方を意味し、(メタ)アクリレートとは、アクリレート及びメタアクリレートの少なくとも一方を意味する。
加飾フィルム用粘着剤組成物とは、(メタ)アクリル系ポリマーと架橋剤との架橋反応が終了する前の組成物であって、例えば、液状、ペースト状又は粉末状の組成物を意味する。
粘着剤層とは、粘着剤組成物を塗布及び乾燥して層状に形成したものを意味する。一実施形態においては、(メタ)アクリル系ポリマーと架橋剤とが実質的に架橋した後の層であって、例えば、固形状又はゲル状の層を意味する。
本発明の加飾フィルム用粘着剤組成物(以下、単に「粘着剤組成物」ともいう。)は、tert−ブチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有率が全構成単位に対して25質量%〜65質量%であり、かつ、カルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位の含有率が全構成単位に対して8質量%以下である(メタ)アクリル系ポリマー100質量部と、粘着付与樹脂30質量部〜50質量部と、を含み、架橋剤の含有量が10質量部未満である。
本発明の粘着剤組成物は、少なくとも特定量のtert−ブチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位及び特定量のカルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位を含有する(メタ)アクリル系ポリマーと、特定量の粘着付与樹脂と、を含み、架橋剤の含有量が特定量以下であるため、PP樹脂のような極性の低い樹脂から形成された被着体に対して優れた粘着力を発揮し、かつ、加熱冷却後のタックを低く抑えることが可能である。
この理由は明らかではないが、以下のように推測される。
また、本発明の粘着剤組成物が粘着付与樹脂を比較的多く含むことで、粘着剤層の表層付近に留まる粘着付与樹脂の量が多くなり、タック発現の温度は、室温よりも高温領域に移動しやすくなり、加熱冷却後のタックをより低く抑制することが可能となる。
なお、一般的に、粘着付与樹脂がブリードアウトすると、粘着剤層の粘着力は下げる傾向にある。
本発明の粘着剤組成物は、各成分があいまって、極性の低い被着体に対する粘着力が高く、加熱冷却後のタックが低い粘着剤層を形成できると推測される。
加えて、(メタ)アクリル系ポリマーのTgが高いと、高温での凝集力が高くなる傾向にあるので、本発明の加飾フィルムは、シワ、発泡等が発生しにくく、外観に優れる傾向がある。
本発明で用いる(メタ)アクリル系ポリマーは、少なくとも、tert−ブチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有率が全構成単位に対して25質量%〜65質量%であり、かつ、カルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位の含有率が全構成単位に対して8質量%以下である。
また、tert−ブチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有率が65質量%を超えると、(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度(Tg)が高くなりすぎてしまい、粘着剤組成物から形成された粘着剤層の粘着力が十分に得られない傾向がある。
加熱冷却後のタックを低く抑え、かつ、粘着力を向上させる観点から、本発明で用いる(メタ)アクリル系ポリマーにおけるtert−ブチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有率は、全構成単位に対して30質量%〜60質量%が好ましく、35質量%〜55質量%がより好ましく、40質量%〜50質量%が更に好ましい。
これらの中でも、加熱冷却後のタックを低く抑え、かつ、粘着力を向上させる観点から、カルボキシ基を有する(メタ)アクリル系モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレートから選択される少なくとも1種が好ましく、アクリル酸及びメタクリル酸の少なくとも一方であることがより好ましい。
なお、カルボキシ基を有するモノマーは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明で用いる(メタ)アクリル系ポリマーは、カルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位を実質的に含まなくてもよい。
ここで、実質的に含まないとは、不可避的に混入したカルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位を含む(メタ)アクリル系ポリマーの存在を許容するが、意図して添加されたカルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位を含む(メタ)アクリル系ポリマーの存在は許容されないことを意味する。
粘着剤層に適度な硬さを付与し、加熱冷却時の加飾シートの収縮を抑制する観点から、本発明で用いる(メタ)アクリル系ポリマーにおけるカルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位の含有率は、全構成単位に対して0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、加熱冷却後のタックの低減及び粘着力を向上させる観点から、0.1質量%〜6質量%が特に好ましく、0.5質量%〜3質量%が最も好ましい。
なお、(メタ)アクリル系ポリマーがカルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位を含む場合は、粘着剤層に凝集力を付与して外観を向上させる観点から、粘着剤組成物中に架橋剤を含むことが好ましい。
その他の構成単位を構成するモノマーは、tert−ブチル(メタ)アクリレート及びカルボキシ基を有するモノマーと共重合できるものであれば特に制限されず、目的に応じて適宜選択することができる。
シアン化ビニルモノマーとしては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリルが挙げられる。
また、カルボン酸ビニルモノマーとしては、例えば、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニル(商品名、ネオデカン酸ビニル)が挙げられる。
なお、固形分総質量とは、粘着剤組成物から、溶剤などの揮発性成分を除いた残渣の総質量を意味する。
重量平均分子量は、重合反応温度、時間、有機溶媒の量などにより調整できる。
(重量平均分子量(Mw)の測定方法)
下記(1)〜(3)に従って測定する。
(1)(メタ)アクリル系ポリマーの溶液を剥離紙に塗布し、100℃で1分間乾燥し、フィルム状の(メタ)アクリル系ポリマーを得る。
(2)前記(1)で得られたフィルム状の(メタ)アクリル系ポリマーをテトラヒドロフランにて固形分0.2質量%になるように溶解させる。
(3)下記条件にて、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて、標準ポリスチレン換算値として、(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量(Mw)を測定する。
(条件)
GPC:HLC−8220 GPC〔東ソー株式会社製〕
カラム:TSK−GEL GMHXL〔東ソー株式会社製〕4本使用
移動相溶媒:テトラヒドロフラン
流速:0.6ml/min
カラム温度:40℃
式中、Tg1、Tg2、・・・・・及びTgnは、モノマー1、モノマー2、・・・・・及びモノマーnそれぞれの単独重合体の絶対温度(K)で表されるガラス転移温度である。m1、m2、・・・・・及びmnは、それぞれのモノマー成分のモル分率である。
なお、絶対温度(K)から273を引くことで絶対温度(K)をセルシウス温度(℃)に換算可能であり、セルシウス温度(℃)に273を足すことでセルシウス温度(℃)を絶対温度(K)に換算可能である。
本発明の粘着剤組成物における架橋剤の含有量は、(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して10質量部未満である。
これらのイソシアネート化合物は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
上記の観点から、本発明の粘着剤組成物における架橋剤の含有量としては、(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して、0.05質量部以上がより好ましく、0.1質量部以上が更に好ましい。
なお、粘着剤組成物が架橋剤を含む場合は、粘着剤層に凝集力を付与して外観を向上させる観点から、(メタ)アクリル系ポリマーがカルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位を含むことが好ましい。
架橋剤としてエポキシ化合物を含む場合、エポキシ化合物の含有量としては、(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して0.1質量部〜0.5質量部が好ましく、0.2質量部〜0.4質量部がより好ましい。
上記範囲内であると、加熱冷却時のシワの発生を抑制しやすく、外観に優れる傾向がある。
本発明の粘着剤組成物は、(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して、粘着付与樹脂30質量部〜50質量部を含む。
なお、粘着付与樹脂の軟化点は、環球法により測定できる。
上記観点から、粘着付与樹脂の含有量は、35質量部〜45質量部が好ましく、37質量部〜43質量部がより好ましい。
本発明の粘着剤組成物は、(メタ)アクリル系ポリマー、架橋剤及び粘着付与樹脂の他に、必要に応じて、架橋触媒、シランカップリング剤、有機溶媒、耐候性安定剤、可塑剤、軟化剤、剥離助剤、染料、顔料、無機充填剤、界面活性剤、酸化防止剤、金属腐食防止剤、紫外線吸収剤やヒンダードアミン系化合物に代表される光安定剤などを適宜含有してもよい。
本発明の粘着剤組成物において、架橋後のゲル分率は、50質量%未満であることが好ましい。架橋後のゲル分率が50質量%未満であると、架橋構造が多くなり過ぎず、粘着剤層に粘着力を付与することが可能となり、加熱冷却後のタックを低減し、かつ、極性が低い被着体に対しても十分な粘着力が得られる傾向がある。
上記観点から、架橋後のゲル分率としては、45質量%以下がより好ましく、40質量%以下が更に好ましい。
また、架橋後のゲル分率は、シワや発泡の発生を抑制して外観を向上させる観点から、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。
なお、養生を行う場合には、養生後のゲル分率が上記範囲であることが好ましい。
また、本発明の粘着剤組成物が架橋剤を含まない場合におけるゲル分率は、剥離フィルムや基材に粘着剤組成物を塗布後、乾燥した後に下記の方法で測定される値である。
(1)粘着剤組成物を100μmの厚さのPETフィルムセパレーター(剥離紙)上に塗布し、室温で30分間風乾した後、100℃で2分間本乾燥させ、粘着剤層を形成し、セパレーター付き粘着剤層を得る。
(2)得られたセパレーター付き粘着剤層を23℃、相対湿度65%の条件にて7日間養生する。その後、セパレーター付き粘着剤層を75mm×75mmの大きさに切り出す。切り出されたサンプルの粘着剤層の重さは、概ね0.2g程度となる。
(4)上記金属金網は酢酸エチルで脱脂した後、乾燥させる。脱脂、乾燥後の金属金網は、デシケーター内に保管する。また、金属金網の端部の解れは、測定誤差の原因となるため、予め取り除く。
(5)金属金網の質量を正確に測定する。この質量をAとする。
(7)金属金網は、フィルム状の粘着剤層を貼り付けた面を内側にして、奥側の辺から手前側に半分に折り畳む。
(8)半分に折った金属金網(手前側に端部が2辺ある)の手前側3分の1を奥側に折りたたみ、更に奥側3分の1を手前側に折り畳む(縦方向を100mmの6分の1に折り畳み、横方向は折り畳んでいない状態)。
(9)上記金網を左から3分の1の部位で右側に折り畳み、同様にして右から3分の1の部位で左側に折り畳む。これを試料1とする。試料1では、元の金属金網の大きさから、縦方向が6分の1に折り畳まれ、横方向が3分の1に折り畳まれている。
(10)上記の試料1の質量を正確に測定する。この質量をBとする。
(12)粘着剤組成物の1種類につき、ゲル分率測定用の試料2を2個作製する。
(14)試料2を入れたガラス瓶を23℃、相対湿度65%の条件にて3日間放置する。
(15)試料2をガラス瓶から取り出し、酢酸エチルで簡単に洗浄する。
(16)試料2を120℃で24時間乾燥した後、質量を正確に測定する。これをDとする。
ゲル分率[質量%] = (D−(A+(C−B)))/(B−A)×100
本発明の粘着剤組成物は、加飾フィルムを被着体に貼着するために用いるものである。
加飾フィルムを被着体に貼着する方法としては、例えば、真空成形法、圧空成形法及び熱高圧成形法が挙げられる。これらの中でも、加飾フィルムを被着体に貼着する方法としては、真空成形法が好ましい。
中でも、本発明の粘着剤組成物は、加熱冷却後のタックが低く抑えられ、かつ極性の低い被着体に対する粘着力が高い粘着剤層を形成できるため、加飾フィルムを、PP樹脂、PE樹脂等の極性が低い樹脂から形成された被着体に貼着する際に、好適に用いることができる。また、本発明の粘着剤組成物は、加熱冷却後のタックが低く抑えられ、かつ極性の低い被着体に対する粘着力が高い粘着剤層を形成できるため、加飾フィルムを、一般的に貼着が難しいとされる立体形状物品に貼着する際に、好適に用いることができる。
本発明は、前記粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する粘着シートであってもよい。本発明の粘着シートは、基材を有しない無基材タイプの粘着シートでもよく、基材の少なくとも片面に粘着剤層を有する有基材タイプの粘着シートでもよい。
有基材タイプの粘着シートとしては、前記粘着剤組成物から形成された粘着剤層と、基材と、を少なくとも有する加飾フィルムが例示できる。加飾フィルムにおける基材としては、例えば、熱可塑性樹脂から形成される樹脂層であってもよく、中でも塩化ビニル系樹脂、ABS樹脂、PP樹脂、又はアクリル系樹脂を含んでなることが好ましい。塩化ビニル系樹脂、ABS樹脂、PP樹脂、又はアクリル系樹脂を用いて形成された基材は、加飾成形品を真空成形法により製造する際に要求される、展延性、折曲性、及び形状追従性などの真空成形加工性に優れている。
また、加飾フィルムにおける基材は、透明であってもよいし、半透明であってもよいし、不透明であってもよい。
200μmである。基材の厚さが上記範囲内であれば、加飾成形品を真空成形法により
製造する際に、加工成形性、形状追従性、及び取扱い性が良好となる。
本発明の加飾成形品は、成形体と、成形体上に配置された前記加飾フィルムと、を有する。より具体的には、成形体、粘着剤層、必要に応じて装飾層、及び基材層がこの順に積層されたものである。
本発明の加飾成形品は、真空成形法や圧空成形法(好ましくは真空成形法)により、成形体上に本発明の加飾フィルムを貼り合せて得ることができる。
また、成形体の材料としては、特に制限されず、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、PP樹脂、PE樹脂などが挙げられる。
中でも、成形体の材料としては、PP樹脂、PE樹脂等が好ましい。
<製造例1>
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、逐次滴下装置及び温度計を備えた反応容器内に、n−ブチルアクリレート(BA)57質量部、tert−ブチルアクリレート(tBA)42質量部、アクリル酸(AA)1質量部、酢酸エチル(EAc)75質量部を入れ、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。その後、撹拌下、窒素雰囲気中で、反応容器の内容物温度を70℃に昇温させた。その後、酢酸エチル(EAc)120質量部に重合開始剤である2、2‘−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(ABN−V)0.02質量部を溶解させた溶液を4時間かけて逐次滴下し、更に2時間反応させた。反応終了後、反応混合物をメチルエチルケトンで希釈し、固形分が約20質量%の(メタ)アクリル系ポリマーの溶液を得た。
得られた(メタ)アクリル系ポリマーは、ガラス転移温度(Tg)−23℃、重量平均分子量(Mw)は100万、ゲル分率は22質量%であった。表1に製造例1におけるモノマー組成を示す。
なお、ガラス転移温度(Tg)、重量平均分子量(Mw)及びゲル分率(質量%)は既述の方法で測定、計算したものである。
以下の表1に示すモノマー組成とし、有機溶媒及び重合開始剤の量を変更して重量平均分子量を調整した以外は製造例1と同様にして、(メタ)アクリル系ポリマーの溶液を得た。
製造例2〜14にて製造した(メタ)アクリル系ポリマーのモノマー組成、ガラス転移温度(Tg)、重量平均分子量(Mw)及びゲル分率(質量%)を表1に示す。
なお、ガラス転移温度(Tg)、重量平均分子量(Mw)及びゲル分率(質量%)は既述の方法で測定、計算したものである。
(実施例1)
上記で得た製造例1の(メタ)アクリル系ポリマーの溶液を固形分として100質量部と、コロネートL(東ソー株式会社製、トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加体)を6.7質量部(有効成分としては5質量部)と、粘着付与樹脂としてロジン−グリセリン樹脂であるハリエスターDS−90S(ハリマ化成株式会社製、軟化点90℃、有効成分100%)を酢酸エチルで固形分50質量%溶液に希釈した溶液80質量部(有効成分としては30質量部)とを、十分に撹拌混合して粘着剤組成物を得た。
実施例1にて調製した粘着剤組成物の組成を表1に示す。
実施例1にて得た粘着剤組成物を用い、以下のようにして試験用フィルムを作製した。
まず、粘着剤組成物を、片面に離型処理が施されているポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ100μm)の離型処理面上に、乾燥後の厚さが約40μmとなるように流涎塗布し、100℃で2分間乾燥した。
その後、粘着剤組成物を塗布したPETフィルムと、塩化ビニルフィルム(厚さ150μm)と、を粘着剤組成物溶液の塗布面が塩化ビニルフィルムに接するように重ね合せて積層体とした。この積層体を加圧ニップロール対に通して圧着して貼り合わせた後、23℃50%RHの条件下で7日間養生を行い、試験用フィルム(PETフィルム/粘着剤層/塩化ビニルフィルム)を作製した。
<粘着力>
作製した試験用フィルムは、25mm×150mmにカットした後、PETフィルムを剥離し、被着体である厚さ1mmのPP板に重ね合わせて、2kgローラーで一往復し貼り合せた。次いで、110℃の乾燥機に10分投入して加熱した。次いで、試験用フィルムを乾燥機から取り出し、23℃50%RHの条件下で30分間放置して冷却した後、剥離速度100mm/分、180°剥離における粘着力を測定した。
以下の評価基準に従って、加熱冷却後の粘着力を評価し、その結果を表1に示す。
評価結果がA〜Cであれば実用上問題ないが、B以上が好ましく、Aがより好ましい。粘着力測定の結果を表1に示す。
(評価基準)
A:30N/25mm以上
B:15N/25mm以上30N/25mm未満
C:10N/25mm以上15N/25mm未満
D:10N/25mm未満
上記で作製した試験用フィルムを用いて、以下のプローブタック試験を行った。
まず、作製した試験用フィルムを25mm×150mmにカットし110℃の乾燥機に1時間投入して加熱した。次いで、試験用フィルムを乾燥機から取り出し、25℃50%RHの条件で30分放置して冷却した後、PETフィルムを剥離した。試験用フィルムの粘着剤層のタックを、株式会社レスカ製タッキング試験機(モデルTAC−1000)を用いて、プローブサイズ5φ、接触時間0.1秒、押し込み荷重が200gf、25℃50%RHの条件で加熱冷却後のタックを測定した。
以下の評価基準に従って、加熱冷却後のタックを評価し、その結果を表1に示す。
評価結果がA〜Cであれば実用上問題ないが、B以上が好ましく、Aがより好ましい。
(評価基準)
A:100gf/5φ未満
B:100gf/5φ以上200gf/5φ未満
C:200gf/5φ以上400gf/5φ未満
D:400gf/5φ以上
作製した試験用フィルムを50mm×75mmにカットした後、PETフィルムを剥離し、被着体である厚さ2mmのPP板に重ね合わせて、2kgローラーで一往復し貼り合せた。
次いで、110℃の乾燥機に1時間投入して加熱した。次いで、乾燥機から取出し、塩化ビニルフィルム面の外観を目視で確認した。
以下の評価基準に従って、外観を評価し、その結果を表1に示す。
(評価基準)
A:シワ、発泡が見られず、外観が非常に良好である。
B:一部でシワ、発泡の発生が見られる程度であり外観が良好である。
C:全面にシワ、発泡の発生が見られる。
実施例2〜21では、以下の表1に示す粘着剤組成物の組成としたこと以外は、実施例1と同様にして、粘着剤組成物を調製した。調製した粘着剤組成物を用いて、実施例1と同様にして試験用フィルムを作製した。得られた試験用フィルムについて、実施例1と同様にして各評価を行った。結果を表1に示す。
なお、表1に示す配合量は、固形分換算値、又は有効成分換算値である。
比較例1〜9では、以下の表1に示す粘着剤組成物の組成としたこと以外は、実施例1と同様にして、粘着剤組成物を調製した。調製した粘着剤組成物を用いて、実施例1と同様にして試験用フィルムを作製した。得られた試験用フィルムについて、実施例1と同様にして各評価を行った。結果を表1に示す。
なお、表1に示す配合量は、固形分換算値、又は有効成分換算値である。
・BA:n−ブチルアクリレート
・2EHA:2−エチルヘキシルアクリレート
・AA:アクリル酸
・コロネートL:イソシアネート化合物(東ソー株式会社製、トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとのアダクト体)
・TETRAD−X:エポキシ化合物(三菱ガス化学株式会社製、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−1,3−ベンゼンジ(メタンアミン))
・DS−90S:軟化点が90℃のロジン系粘着付与樹脂(ハリマ化成株式会社製、商品名:ハリエスターDS−90S)
・ハリエスターS:軟化点が70℃のロジン系粘着付与樹脂(ハリマ化成株式会社製、商品名:ハリエスターS)
・DS−110S:軟化点が110℃のロジン系粘着付与樹脂(ハリマ化成株式会社製、商品名:ハリエスターDS−110S)
・D−125:軟化点が125℃のロジン系粘着付与樹脂(荒川化学工業株式会社製、商品名:ペンセルD−125)
・TO−105:軟化点が105℃の芳香族変性テルペン系粘着付与樹脂(ヤスハラケミカル株式会社製、商品名:YSレジンTO−105)
tert−ブチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有率が全構成単位に対して25質量%〜65質量%であり、かつ、カルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位の含有率が全構成単位に対して8質量%以下である(メタ)アクリル系ポリマー100質量部と、粘着付与樹脂30質量部〜50質量部と、架橋剤10質量部未満と、を含む実施例1〜21の粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する加飾フィルムは、極性の低い被着体に対する粘着力に優れ、かつ、加熱冷却後のタックが低く抑えられていた。
特に実施例2、3、5、7、9〜11及び15〜21の粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する加飾フィルムは、極性の低い被着体に対して、より優れた粘着力を有し、かつ、加熱冷却後のタックがより低く抑えられていた。これらの中でも、実施例2、3、5、7、9〜11及び17〜21の粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する加飾フィルムは、加えて、外観も優れていた。
粘着付与樹脂の含有率が(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して50質量部を超える比較例2、カルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位の含有率が全構成単位に対して8質量%を超える比較例3、tert−ブチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量が全構成単位に対して65質量%を超える比較例5、及び、架橋剤の含有率が(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して10質量部を超える比較例9は、いずれも極性の低い被着体に対する粘着力が劣っていた。
粘着付与樹脂を含まない比較例7は、極性の低い被着体に対する粘着力に劣り、かつ、加熱冷却後のタックに劣っていた。
Claims (9)
- tert−ブチル(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有率が全構成単位に対して25質量%〜65質量%であり、かつ、カルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位の含有率が全構成単位に対して8質量%以下である(メタ)アクリル系ポリマー100質量部と、
粘着付与樹脂30質量部〜50質量部と、を含み、架橋剤の含有量が10質量部未満である加飾フィルム用粘着剤組成物。 - 前記粘着付与樹脂の軟化点が70℃〜130℃である請求項1に記載の加飾フィルム用粘着剤組成物。
- 前記(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度が−40℃〜−5℃である請求項1又は請求項2に記載の加飾フィルム用粘着剤組成物。
- 前記(メタ)アクリル系ポリマーにおけるカルボキシ基を有するモノマーに由来する構成単位の含有率が全構成単位に対して0.05質量%以上である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の加飾フィルム用粘着剤組成物。
- 前記粘着付与樹脂は、テルペン樹脂及びロジン樹脂から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の加飾フィルム用粘着剤組成物。
- 前記架橋剤の含有量が、前記(メタ)アクリル系ポリマー100質量部に対して0.01質量部以上である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の加飾フィルム用粘着剤組成物。
- 架橋後のゲル分率が50質量%未満である請求項6に記載の加飾フィルム用粘着剤組成物。
- 基材と、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の加飾フィルム用粘着剤組成物から形成された粘着剤層と、を有する加飾フィルム。
- 成形体と、前記成形体上に配置された請求項8に記載の加飾フィルムと、を有する加飾成形品。
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