JP6743976B2 - 異常検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベーターで発生した異常を検出するための装置に関する。
特許文献1に、エレベーターにおいて、長尺物の引っ掛かりを検出する装置が記載されている。特許文献1に記載された装置では、巻上機に対するトルク指令が順次記録される。また、直近の複数個のトルク指令と現在のトルク指令との差分が演算される。演算された差分のうち何れか一つでも閾値を超えると、長尺物に引っ掛かりが生じたことが検出される。
日本特許第5431064号公報
巻上機に対するトルク指令は、かごを案内するガイドレールの寸法精度及び据付精度によって影響を受ける。また、トルク指令は、外乱によっても影響を受ける。特許文献1に記載された装置のように、トルク指令の差分のみに基づいて異常を検出しようとすると、トルク指令のばらつきを考慮した過大な裕度を閾値に設定しなければならない。このため、異常の検出が遅れ、長尺物が損傷したり長尺物が引っ掛かった機器が損傷したりする恐れがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、異常の誤検出を防止でき、且つ異常を早期に検出できる異常検出装置を提供することである。
この発明に係る異常検出装置は、エレベーターの巻上機に対するトルク指令を出力する駆動制御手段と、第1トルクパターン、第1閾値、第2閾値、及び第1閾値より大きな値である第3閾値が記憶された記憶手段と、駆動制御手段が出力したトルク指令と第1トルクパターンとの差が第1閾値より大きいか否かを判定する第1判定手段と、駆動制御手段が出力したトルク指令の変動量を演算する演算手段と、演算手段によって演算された変動量が第2閾値より大きいか否かを判定する第2判定手段と、差が第1閾値より大きいと第1判定手段によって判定され且つ変動量が第2閾値より大きいと第2判定手段によって判定された場合、又は駆動制御手段が出力したトルク指令と第1トルクパターンとの差が第3閾値より大きい場合に、異常を検出する検出手段と、を備える。
この発明に係る異常検出装置は、エレベーターの巻上機に対するトルク指令を出力する駆動制御手段と、第1トルクパターン、第1閾値及び第2閾値が記憶された記憶手段と、駆動制御手段が出力したトルク指令と第1トルクパターンとの差が第1閾値より大きいか否かを判定する第1判定手段と、駆動制御手段が出力したトルク指令の時間微分を変動量として演算する演算手段と、演算手段によって演算された変動量が第2閾値より大きいか否かを判定する第2判定手段と、差が第1閾値より大きいと第1判定手段によって判定され且つ変動量が第2閾値より大きいと第2判定手段によって判定された場合に、異常を検出する検出手段と、を備える。検出手段は、差が第1閾値より大きいと第1判定手段によって判定されても変動量が第2閾値より大きいと第2判定手段によって判定されなければ、異常を検出しない。検出手段は、変動量が第2閾値より大きいと第2判定手段によって判定されても差が第1閾値より大きいと第1判定手段によって判定されなければ、異常を検出しない。

この発明に係る異常検出装置は、エレベーターの巻上機に対するトルク指令を出力する駆動制御手段と、第1トルクパターン、第2トルクパターン、第1閾値及び第2閾値が記憶された記憶手段と、駆動制御手段が出力したトルク指令と第1トルクパターンとの差が第1閾値より大きいか否かを判定する第1判定手段と、駆動制御手段が出力したトルク指令と第2トルクパターンとの差の積分値を演算する演算手段と、演算手段によって演算された積分値が第2閾値より大きいか否かを判定する第2判定手段と、差が第1閾値より大きいと第1判定手段によって判定され且つ積分値が第2閾値より大きいと第2判定手段によって判定された場合に、異常を検出する検出手段と、を備える。
この発明に係る異常検出装置であれば、異常を早期に検出することができるとともに、異常の誤検出を防止できる。
この発明の実施の形態1における異常検出装置を備えたエレベーターの例を示す図である。 制御装置の例を示す図である。 巻上機に対するトルク指令の例を示す図である。 この発明の実施の形態1における異常検出装置の動作を示すフローチャートである。 異常検出機能を示すブロック線図である。 他の異常検出機能を示すブロック線図である。 制御装置の例を示す図である。 巻上機に対するトルク指令の例を示す図である。 この発明の実施の形態2における異常検出装置の動作を示すフローチャートである。 異常検出機能を示すブロック線図である。 制御装置の例を示す図である。 この発明の実施の形態3における異常検出装置の動作を示すフローチャートである。 制御装置が備えるハードウェア要素の例を示す図である。
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における異常検出装置を備えたエレベーターの例を示す図である。図1に示すエレベーターは、例えばかご1及びつり合いおもり2を備える。かご1は、昇降路3を上下に移動する。つり合いおもり2は、昇降路3を上下に移動する。かご1及びつり合いおもり2は、主ロープ4によって昇降路3に吊り下げられる。かご1及びつり合いおもり2を吊り下げるためのローピングの方式は、図1に示す例に限定されない。かご1及びつり合いおもり2の間に、コンペンロープ5が連結される。
主ロープ4は、巻上機6の駆動綱車7に巻き掛けられる。駆動綱車7の回転及び停止は、制御装置8によって制御される。制御装置8は、制御ケーブル9によってかご1に接続される。駆動綱車7が回転すると、その回転方向に応じた方向に主ロープ4が移動する。主ロープ4が移動する方向に応じて、かご1は上昇或いは下降する。即ち、巻上機6は、かご1を駆動するための装置である。制御装置8は、例えば乗場10の高さに合わせてかご1を停止させる。
調速機11は、かご1の下降速度が基準速度を超えると、非常止め(図示せず)を動作させる。非常止めは、かご1に備えられる。非常止めが動作すると、かご1が強制的に停止される。調速機11は、例えば調速ロープ12及び調速綱車13を備える。調速ロープ12は、調速綱車13に巻き掛けられる。かご1が移動すると、調速ロープ12が移動する。
図1は、巻上機6、制御装置8及び調速機11が機械室14に設けられる例を示す。巻上機6、制御装置8及び調速機11は、昇降路3に設けられても良い。
図1に示すように、エレベーターには、主ロープ4、コンペンロープ5、制御ケーブル9及び調速ロープ12といった種々の長尺物が使用される。以下に、昇降路3に設置された機器等に長尺物が引っ掛かったことを異常として検出するための機能について詳しく説明する。
図2は、制御装置8の例を示す図である。制御装置8は、例えば記憶部15、駆動制御部16、演算部17、判定部18、演算部19、判定部20及び検出部21を備える。
駆動制御部16は、巻上機6に対するトルク指令を出力する。巻上機6は、駆動制御部16からのトルク指令に基づいて動作する。図3は、巻上機6に対するトルク指令の例を示す図である。図3の横軸はかご位置を示す。図1に示すエレベーターの例では、かご位置はかご1の高さと同義である。
図3に示す実線Aは、長尺物に引っ掛かりが生じていない時のトルク指令の例を示す。また、図3に示す実線Aは、かご1を一定の速度で移動させた時のトルク指令の例を示す。実線Aに示すように、巻上機6に対するトルク指令は、かご1を案内するガイドレールの寸法精度及び据付精度によって影響を受ける。また、トルク指令は、外乱によっても影響を受ける。このため、駆動制御部16から出力されるトルク指令は、図3においてきれいな直線では表されない。図3に示すB部は、段差が生じているガイドレールの継目をかご1が通過する時のトルク指令の例を示す。
図3に示す破線Cは、長尺物に引っ掛かりが生じている時のトルク指令の例を示す。また、図3に示す破線Cは、かご1を一定の速度で移動させた時のトルク指令の例を示す。破線Cに示すように、長尺物に引っ掛かりが発生すると、駆動制御部16から出力されるトルク指令の値は、引っ掛かりが発生した位置にかご1が近づくに従って実線Aから離れていく。
記憶部15に、例えばトルクパターンTP1、閾値Th1及び閾値Th2が記憶される。図3に示す一点鎖線Dは、トルクパターンTP1の例を示す。トルクパターンTP1は、エレベーターに異常が発生していない時に駆動制御部16から出力されるトルク指令の一例に対応する。トルクパターンTP1は、例えば保守点検の直後に行われる学習運転によって取得される。閾値Th1は予め設定される。閾値Th2は予め設定される。
以下に、図4及び図5も参照し、異常を検出するための動作について説明する。図4は、この発明の実施の形態1における異常検出装置の動作を示すフローチャートである。図4は、異常の検出を診断運転で行う例を示す。図5は、異常検出機能を示すブロック線図である。
制御装置8では、診断運転の開始条件が成立したか否かが判定される(S101)。診断運転は、例えば定期的に行われる。制御装置8は、例えば特定の日時になり且つかご1に人が乗っていなければ、診断運転の開始条件が成立したと判定する。診断運転の開始条件として、他の条件を採用しても良い。制御装置8は、開始条件が成立すると、診断運転を開始する(S102)。
次に、制御装置8では、異常検出の開始条件が成立したか否かが判定される(S103)。異常検出は、例えばかご1が一定の速度で移動している時に行われる。制御装置8は、例えば、無人のかご1を最下階の乗場10から最上階の乗場10に移動させる。制御装置8は、かご1を最下階の乗場10から出発させた後にかご1の速度が一定になると、異常検出の開始条件が成立したと判定する。異常検出の開始条件として、他の条件を採用しても良い。制御装置8は、開始条件が成立すると、異常を検出するために必要な処理を開始する(S104)。
上述したように、駆動制御部16は、巻上機6に対するトルク指令を出力する。演算部17は、駆動制御部16が出力したトルク指令と記憶部15に記憶されたトルクパターンTP1との差D1を演算する(S105)。差D1は、駆動制御部16から出力されたトルク指令の値とそのトルク指令が出力された時のかご位置におけるトルクパターンTP1の値との差である。
判定部18は、駆動制御部16が出力したトルク指令とトルクパターンTP1との差D1が閾値Th1より大きいか否かを判定する(S106)。判定部18は、演算部17によって演算された差D1と記憶部15に記憶された閾値Th1とを比較する。
S106において差D1が閾値Th1より大きいと判定部18によって判定されると、演算部19は、駆動制御部16が出力したトルク指令の変動量Va1を演算する(S107)。図5は、演算部19が、駆動制御部16が出力したトルク指令の時間微分を変動量Va1として演算する例を示す。また、駆動制御部16は、一定の周期でトルク指令を出力する。演算部19は、駆動制御部16からトルク指令が出力されると、そのトルク指令と駆動制御部16から前回出力されたトルク指令との差分を変動量Va1として演算しても良い。
判定部20は、演算部19によって演算された変動量Va1が記憶部15に記憶された閾値Th2より大きいか否かを判定する(S108)。S108において変動量Va1が閾値Th2より大きいと判定部20によって判定されると、検出部21は異常を検出する(S109)。即ち、検出部21は、差D1が閾値Th1より大きいと判定部18によって判定され且つ変動量Va1が閾値Th2より大きいと判定部20によって判定された場合に、長尺物の引っ掛かりが発生していることを検出する。検出部21によって異常が検出されると、予め定められた動作が行われる。例えば、検出部21によって異常が検出されると、かご1が緊急停止される。検出部21によって異常が検出された場合に、異常が検出されたことを記憶部15に記憶させても良い。検出部21によって異常が検出された場合に、異常が検出されたことを外部に発報しても良い。
一方、S106において差D1が閾値Th1より大きいと判定部18によって判定されなければ、検出部21は異常を検出しない(S110)。S108において変動量Va1が閾値Th2より大きいと判定部20によって判定されなければ、検出部21は異常を検出しない(S110)。かかる場合、制御装置8では、異常検出の終了条件が成立したか否かが判定される(S111)。
例えば、駆動制御部16から出力されたトルク指令に基づく判定、即ちS106の判定及びS108の判定を、かご1が一定速度に制御されている間に限定しても良い。かかる場合、かご1の減速或いは加速が開始されると、異常検出の終了条件が成立する。異常検出の終了条件として、他の条件を採用しても良い。例えば、異常検出処理が開始されてからかご1が一定距離移動した場合に上記終了条件が成立しても良い。異常検出処理が開始されてから一定時間が経過した場合に上記終了条件が成立しても良い。
駆動制御部16は、一定の周期でトルク指令を出力する。上記終了条件が成立していなければ、例えば駆動制御部16からトルク指令が出力される度に、S105からS110に示す処理が行われる。上記終了条件が成立すると、制御装置8は、異常を検出するための処理を終了する。例えば、制御装置8は、診断運転を終了する。
本実施の形態に示す例では、差D1が閾値Th1より大きく且つ変動量Va1が閾値Th2より大きい場合に、異常が検出される。S106及びS108の双方でYesと判定されなければ異常が検出されないため、異常の誤検出を防止できる。例えば、トルクパターンTP1の経年変動或いは環境変動が生じても、誤検出を抑制できる。また、ガイドレールの寸法精度或いは据付精度の影響によってトルクパターンTP1に変動が大きい部分があっても、閾値Th1の裕度を過大に設定する必要がない。同様に、閾値Th2の裕度を過大に設定する必要がない。このため、異常の検出に要する時間を短くすることができる。異常を早期に検出することができるため、長尺物自体が損傷したり長尺物が引っ掛かった機器が損傷したりすることを防止できる。
本実施の形態では、差D1と閾値Th1との比較を先に行い、変動量Va1と閾値Th2との比較を後に行う例について説明した。これは一例である。変動量Va1と閾値Th2との比較を先に行い、差D1と閾値Th1との比較を後に行っても良い。閾値との比較を行う前に、差D1と変動量Va1との双方を演算しても良い。
本実施の形態では、変動量Va1と閾値Th2との比較を一回だけ行う例について説明した。これは一例である。ノイズ等によって局所的に変動量Va1が増大した場合に異常と誤検出されることを防止するため、変動量Va1と閾値Th2との比較を複数回行っても良い。例えば、駆動制御部16は、一定の周期でトルク指令を出力する。演算部19は、駆動制御部16からトルク指令が出力される度に変動量Va1を演算する。検出部21は、差D1が閾値Th1より大きいと判定部18によって判定され且つ変動量Va1が閾値Th2より大きいと判定部20によって一定回数連続して判定された場合に、異常を検出しても良い。
この場合、例えば、演算部17によって差D1が演算されると、判定部18は差D1が閾値Th1より大きいか否かを判定する。差D1が閾値Th1より大きい場合、演算部19は変動量Va1を演算する。判定部20は、演算部19によって演算された変動量Va1が閾値Th2より大きいか否かを判定する。上述したように、駆動制御部16は、一定の周期でトルク指令を出力する。変動量Va1が閾値Th2より大きい場合、演算部19は、次に出力されたトルク指令について変動量Va1を演算する。そして、判定部20は、演算された最新の変動量Va1が閾値Th2より大きいか否かを判定する。このように、変動量Va1が閾値Th2より大きい場合は、変動量Va1の演算と変動量Va1及び閾値Th2の比較とが連続して行われる。そして、検出部21は、変動量Va1が閾値Th2より大きいと判定部20によって一定回数連続して判定された場合に、異常を検出する。一方、変動量Va1が閾値Th2より大きいと一定回数連続して判定される前に閾値Th2以下の変動量Va1が演算されると、検出部21は異常を検出しない。かかる場合、演算部17による差D1の演算が再び行われる。
図6は、他の異常検出機能を示すブロック線図である。図6に示す例では、記憶部15に、トルクパターンTP1、閾値Th1及び閾値Th2に加え、閾値Th3が更に記憶される。閾値Th3は、トルク異常を検出するための閾値である。閾値Th3は、例えば閾値Th1より大きな値である。検出部21は、駆動制御部16が出力したトルク指令と記憶部15に記憶されたトルクパターンTP1との差D1が閾値Th3より大きい場合は、閾値Th1を用いた判定結果及び閾値Th2を用いた判定結果に関わらず、異常を検出しても良い。
この場合、例えば、演算部17によって差D1が演算されると、判定部18は差D1が閾値Th1より大きいか否かを判定する。差D1が閾値Th1より大きいと判定部18によって判定されなければ、検出部21は異常を検出しない。差D1が閾値Th1より大きい場合、判定部18は、差D1が閾値Th3より大きいか否かを判定する。差D1が閾値Th1より大きく且つ閾値Th3以下であれば、演算部19は変動量Va1を演算する。そして、判定部20による変動量Va1と閾値Th2との比較が行われる。一方、差D1が閾値Th3より大きい場合、検出部21はトルク異常を検出する。
上述したように、閾値Th3は閾値Th1より大きな値に設定される。閾値Th3は、差D1と閾値Th1の比較、及び変動量Va1と閾値Th2の比較の2つの比較に対し、十分な裕度を持つように設定される必要がある。例えば、閾値Th3は、閾値Th1、閾値Th2、及び周期Tを用いて、次式が成り立つような値に設定される。
Th3>Th1+Th2×T
なお、周期Tは、駆動制御部16からトルク指令が出力される周期である。本実施の形態に示す例では、周期Tは、異常検出のために演算を行う周期、即ち演算周期と同義である。
実施の形態2.
本実施の形態における異常検出装置を備えたエレベーターの例は、図1に示す例と同様である。図7は、制御装置8の例を示す図である。制御装置8は、例えば記憶部15、駆動制御部16、演算部17、判定部18、演算部19、判定部20及び検出部21を備える。
駆動制御部16の機能は、実施の形態1で開示した機能と同様である。例えば、駆動制御部16は、巻上機6に対するトルク指令を出力する。演算部17の機能は、実施の形態1で開示した機能と同様である。演算部17は、駆動制御部16が出力したトルク指令と記憶部15に記憶されたトルクパターンTP1との差D1を演算する。判定部18の機能は、実施の形態1で開示した機能と同様である。判定部18は、駆動制御部16が出力したトルク指令とトルクパターンTP1との差D1が閾値Th1より大きいか否かを判定する。
記憶部15に、トルクパターンTP1、トルクパターンTP2、閾値Th1及び閾値Th4が記憶される。本実施の形態におけるトルクパターンTP1及び閾値Th1は、実施の形態1におけるトルクパターンTP1及び閾値Th1と同じである。図8は、巻上機6に対するトルク指令の例を示す図である。図8に示す二点鎖線Eは、トルクパターンTP2の例を示す。図8に示す例では、トルクパターンTP2は、一点鎖線Dの両側の端点を結ぶ直線である。
以下に、図9及び図10も参照し、異常を検出するための動作について説明する。図9は、この発明の実施の形態2における異常検出装置の動作を示すフローチャートである。図9は、異常の検出を診断運転で行う例を示す。図10は、異常検出機能を示すブロック線図である。
図9のS201からS206に示す処理は、図4のS101からS106に示す処理と同様である。S206において差D1が閾値Th1より大きいと判定部18によって判定されると、演算部19は、駆動制御部16が出力したトルク指令と記憶部15に記憶されたトルクパターンTP2との差D2の異常検出開始時からの積分値In1を演算する(S207)。差D2は、駆動制御部16から出力されたトルク指令の値とそのトルク指令が出力された時のかご位置におけるトルクパターンTP2の値との差である。
判定部20は、演算部19によって演算された積分値In1が記憶部15に記憶された閾値Th4より大きいか否かを判定する(S208)。S208において積分値In1が閾値Th4より大きいと判定部20によって判定されると、検出部21は異常を検出する(S209)。即ち、検出部21は、差D1が閾値Th1より大きいと判定部18によって判定され且つ積分値In1が閾値Th4より大きいと判定部20によって判定された場合に、長尺物の引っ掛かりが発生していることを検出する。検出部21によって異常が検出されると、予め定められた動作が行われる。例えば、検出部21によって異常が検出されると、かご1が緊急停止される。検出部21によって異常が検出された場合に、異常が検出されたことを記憶部15に記憶させても良い。検出部21によって異常が検出された場合に、異常が検出されたことを外部に発報しても良い。
図9のS210及びS211に示す処理は、図4のS110及びS111に示す処理と同様である。
本実施の形態に示す例では、差D1が閾値Th1より大きく且つ積分値In1が閾値Th4より大きい場合に、異常が検出される。S206及びS208の双方でYesと判定されなければ異常が検出されないため、異常の誤検出を防止できる。また、閾値Th1の裕度及び閾値Th4の裕度を過大に設定する必要がない。このため、異常の検出に要する時間を短くすることができる。異常を早期に検出することができるため、長尺物自体が損傷したり長尺物が引っ掛かった機器が損傷したりすることを防止できる。
演算部19は、閾値Th4の値を低く設定するため、予め定められた条件に基づいて積分値In1をリセットしても良い。例えば、演算部19は、駆動制御部16が出力したトルク指令とトルクパターンTP2との差D2の符号が変わる度に積分値In1をリセットしても良い。差D2の符号が変わるのは図8においてトルク指令がトルクパターンTP2と交差する時であり、積分値In1をリセットしても特に問題は生じない。なお、演算部19は、かご1が一定距離移動する度に積分値In1をリセットしても良い。演算部19は、一定時間が経過する度に積分値In1をリセットしても良い。
本実施の形態では、トルクパターンTP1とトルクパターンTP2とが異なるパターンである例を示した。これは一例である。トルクパターンTP1とトルクパターンTP2とは同じパターンであっても良い。
本実施の形態で開示しない特徴については、実施の形態1で開示した何れの特徴を採用しても良い。例えば、本実施の形態に示す例においても、駆動制御部16から出力されたトルク指令に基づく判定、即ちS206の判定及びS208の判定を、かご1が一定速度に制御されている間に限定しても良い。
本実施の形態では、差D1と閾値Th1との比較を先に行い、積分値In1と閾値Th4との比較を後に行う例について説明した。これは一例である。積分値In1と閾値Th4との比較を先に行い、差D1と閾値Th1との比較を後に行っても良い。閾値との比較を行う前に、差D1と積分値In1との双方を演算しても良い。
本実施の形態に示す例においても、記憶部15に閾値Th3が更に記憶されても良い。かかる場合、検出部21は、差D1が閾値Th3より大きい場合に、閾値Th1を用いた判定結果及び閾値Th4を用いた判定結果に関わらず、異常を検出しても良い。
実施の形態3.
本実施の形態における異常検出装置を備えたエレベーターの例は、図1に示す例と同様である。図11は、制御装置8の例を示す図である。本実施の形態における制御装置8は、例えば記憶部15、駆動制御部16、演算部17、判定部18、演算部19、判定部20及び検出部21を備える。
駆動制御部16の機能は、実施の形態1で開示した機能と同様である。例えば、駆動制御部16は、巻上機6に対するトルク指令を出力する。演算部17の機能は、実施の形態1で開示した機能と同様である。演算部17は、駆動制御部16が出力したトルク指令と記憶部15に記憶されたトルクパターンTP1との差D1を演算する。
記憶部15に、トルクパターンTP1、閾値Th1及び閾値Th3が記憶される。本実施の形態におけるトルクパターンTP1、閾値Th1及び閾値Th3は、実施の形態1におけるトルクパターンTP1、閾値Th1及び閾値Th3と同じである。
以下に、図12も参照し、異常を検出するための動作について説明する。図12は、この発明の実施の形態3における異常検出装置の動作を示すフローチャートである。図12は、異常の検出を診断運転で行う例を示す。また、図12は、異常検出のための処理において閾値Th2をその都度演算する例を示す。
図12のS301からS306に示す処理は、図4のS101からS106に示す処理と同様である。S306において差D1が閾値Th1より大きいと判定部18によって判定されると、演算部19は、閾値Th2を演算する(S307)。例えば、演算部19は、閾値Th2の演算のために、記憶部15に記憶されたトルクパターンTP1を用いる。演算部19は、S306において差D1が閾値Th1より大きいと判定された時のかご位置におけるトルクパターンTP1の変動量Va2を演算する。例えば、演算部19は、トルクパターンTP1の時間微分を変動量Va2として演算する。演算部19は、現在のかご位置におけるトルクパターンTP1の値と周期Tに相当する時間前のかご位置におけるトルクパターンTP1の値との差分を変動量Va2として演算しても良い。演算部19は、得られた変動量Va2をK倍した値を閾値Th2とする。Kは、予め設定された係数である。
S306において差D1が閾値Th1より大きいと判定部18によって判定されると、判定部18は、差D1が閾値Th3より大きいか否かを判定する(S308)。判定部18は、演算部17によって演算された差D1と記憶部15に記憶された閾値Th3とを比較する。S308において差D1が閾値Th3より大きいと判定部18によって判定されると、検出部21は異常を検出する(S311)。
一方、S308において差D1が閾値Th3より大きいと判定部18によって判定されなければ、演算部19は変動量Va1を演算する(S309)。S309に示す処理は、図4のS107に示す処理と同様である。
判定部20は、S309で演算された変動量Va1がS307で演算された閾値Th2より大きいか否かを判定する(S310)。S310において変動量Va1が閾値Th2より大きいと判定部20によって判定されると、検出部21は異常を検出する(S311)。即ち、検出部21は、差D1が閾値Th1より大きいと判定部18によって判定され且つ変動量Va1が閾値Th2より大きいと判定部20によって判定された場合に、長尺物の引っ掛かりが発生していることを検出する。検出部21によって異常が検出されると、予め定められた動作が行われる。
S312に示す処理は、図4のS110に示す処理と同様である。S313に示す処理は、図4のS111に示す処理と同様である。
本実施の形態に示す例では、閾値Th2がトルクパターンTP1を用いて演算される。診断を行っている時のかご位置に応じた値に閾値Th2を設定できるため、閾値Th2の裕度を小さくできる。閾値Th2の裕度を過大に設定する必要がないため、異常の検出に要する時間を短くすることができる。異常を早期に検出することができるため、長尺物自体が損傷したり長尺物が引っ掛かった機器が損傷したりすることを防止できる。
本実施の形態では、トルクパターンTP1の傾きを用いて閾値Th2を設定する例について説明した。これは一例である。巻上機6に対するトルク指令の変動量は、かご1の速度によって変化する。このため、閾値Th2は、診断時のかご1の速度、即ち巻上機6の回転速度を用いて設定されても良い。例えば、記憶部15に、かご1の速度と閾値Th2に相当する値との対応関係を示すテーブルを記憶させておく。異常検出のための処理が開始されると、演算部19は、記憶部15に記憶された上記テーブルを参照し、その時のかご1の速度から閾値Th2に相当する値を求める。演算部19は、その求めた値を閾値Th2としても良い。演算部19は、求めた値をK倍した値を閾値Th2としても良い。
他の例として、周期Tに相当する時間前の変動量Va1が閾値Th2として設定されても良い。かかる場合、検出部21は、差D1が閾値Th1より大きいと判定部18によって判定され且つ変動量Va1が閾値Th2より大きいと判定部20によって一定回数連続して判定された場合に、異常を検出する。例えば、判定部20は、S310において変動量Va1が閾値Th2より大きいか否かを判定する。上述したように、駆動制御部16は、一定の周期でトルク指令を出力する。変動量Va1が閾値Th2より大きい場合、演算部19は、次に出力されたトルク指令について変動量Va1を演算する。また、演算部19は、前回演算された変動量Va1を今回の閾値Th2に設定する。そして、判定部20は、演算された最新の変動量Va1が再設定された閾値Th2より大きいか否かを判定する。このように、変動量Va1が閾値Th2より大きい場合は、変動量Va1の演算と閾値Th2の設定と変動量Va1及び閾値Th2の比較とが連続して行われる。そして、検出部21は、変動量Va1が閾値Th2より大きいと判定部20によって一定回数連続して判定された場合に、異常を検出する。
本実施の形態では、変動量Va1と比較するための閾値Th2を演算する例について説明した。演算部19は、実施の形態2で開示した積分値In1と比較するための閾値Th4を演算しても良い。演算部19は、例えば、トルクパターンTP1の傾きを用いて閾値Th4を演算する。例えば、記憶部15に、トルクパターンTP1の傾きと閾値Th4に相当する値との対応関係を示すテーブルを記憶させておく。異常検出のための処理が開始されると、演算部19は、記憶部15に記憶された上記テーブルを参照し、その時点でのトルクパターンTP1の傾きから閾値Th4に相当する値を求める。演算部19は、その求めた値を閾値Th4としても良い。演算部19は、求めた値をK倍した値を閾値Th4としても良い。
符号15〜21に示す各部は、制御装置8が有する機能を示す。図13は、制御装置8が備えるハードウェア要素の例を示す図である。制御装置8は、ハードウェア資源として、例えばプロセッサ22とメモリ23とを含む処理回路24を備える。記憶部15が有する機能はメモリ23によって実現される。制御装置8は、メモリ23に記憶されたプログラムをプロセッサ22によって実行することにより、符号16〜21に示す各部の機能を実現する。
プロセッサ22は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ或いはDSPともいわれる。メモリ23として、半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク或いはDVDを採用しても良い。採用可能な半導体メモリには、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM及びEEPROM等が含まれる。
制御装置8が有する各機能の一部又は全部を専用ハードウェアによって実現しても良い。制御装置8の機能を実現する専用ハードウェアとして、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを処理回路24に備えても良い。
この発明に係る異常検出装置は、エレベーターで発生した異常を検出するために利用できる。
1 かご、 2 つり合いおもり、 3 昇降路、 4 主ロープ、 5 コンペンロープ、 6 巻上機、 7 駆動綱車、 8 制御装置、 9 制御ケーブル、 10 乗場、 11 調速機、 12 調速ロープ、 13 調速綱車、 14 機械室、 15 記憶部、 16 駆動制御部、 17 演算部、 18 判定部、 19 演算部、 20 判定部、 21 検出部、 22 プロセッサ、 23 メモリ、 24 処理回路

Claims (12)

  1. エレベーターの巻上機に対するトルク指令を出力する駆動制御手段と、
    第1トルクパターン、第1閾値、第2閾値、及び前記第1閾値より大きな値である第3閾値が記憶された記憶手段と、
    前記駆動制御手段が出力した前記トルク指令と前記第1トルクパターンとの差が前記第1閾値より大きいか否かを判定する第1判定手段と、
    前記駆動制御手段が出力した前記トルク指令の変動量を演算する演算手段と、
    前記演算手段によって演算された変動量が前記第2閾値より大きいか否かを判定する第2判定手段と、
    前記差が前記第1閾値より大きいと前記第1判定手段によって判定され且つ前記変動量が前記第2閾値より大きいと前記第2判定手段によって判定された場合、又は前記駆動制御手段が出力した前記トルク指令と前記第1トルクパターンとの差が前記第3閾値より大きい場合に、異常を検出する検出手段と、
    を備えた異常検出装置。
  2. 前記駆動制御手段は、一定の周期で前記トルク指令を出力し、
    前記演算手段は、前記駆動制御手段から前記トルク指令が出力されると、今回出力された前記トルク指令と前記駆動制御手段から前回出力された前記トルク指令との差分を変動量として演算する請求項1に記載の異常検出装置。
  3. 前記駆動制御手段は、一定の周期で前記トルク指令を出力し、
    前記演算手段は、前記駆動制御手段から前記トルク指令が出力される度に、前記変動量を演算し、
    前記検出手段は、前記差が前記第1閾値より大きいと前記第1判定手段によって判定され且つ前記変動量が前記第2閾値より大きいと前記第2判定手段によって一定回数連続して判定された場合に、異常を検出する請求項1又は請求項2に記載の異常検出装置。
  4. エレベーターの巻上機に対するトルク指令を出力する駆動制御手段と、
    第1トルクパターン、第1閾値及び第2閾値が記憶された記憶手段と、
    前記駆動制御手段が出力した前記トルク指令と前記第1トルクパターンとの差が前記第1閾値より大きいか否かを判定する第1判定手段と、
    前記駆動制御手段が出力した前記トルク指令の時間微分を変動量として演算する演算手段と、
    前記演算手段によって演算された変動量が前記第2閾値より大きいか否かを判定する第2判定手段と、
    前記差が前記第1閾値より大きいと前記第1判定手段によって判定され且つ前記変動量が前記第2閾値より大きいと前記第2判定手段によって判定された場合に、異常を検出する検出手段と、
    を備え
    前記検出手段は、
    前記差が前記第1閾値より大きいと前記第1判定手段によって判定されても前記変動量が前記第2閾値より大きいと前記第2判定手段によって判定されなければ、異常を検出せず、
    前記変動量が前記第2閾値より大きいと前記第2判定手段によって判定されても前記差が前記第1閾値より大きいと前記第1判定手段によって判定されなければ、異常を検出しない異常検出装置。
  5. 前記駆動制御手段は、一定の周期で前記トルク指令を出力し、
    前記演算手段は、前記駆動制御手段から前記トルク指令が出力される度に、前記変動量を演算し、
    前記検出手段は、前記差が前記第1閾値より大きいと前記第1判定手段によって判定され且つ前記変動量が前記第2閾値より大きいと前記第2判定手段によって一定回数連続して判定された場合に、異常を検出する請求項4に記載の異常検出装置。
  6. エレベーターの巻上機に対するトルク指令を出力する駆動制御手段と、
    第1トルクパターン、第2トルクパターン、第1閾値及び第2閾値が記憶された記憶手段と、
    前記駆動制御手段が出力した前記トルク指令と前記第1トルクパターンとの差が前記第1閾値より大きいか否かを判定する第1判定手段と、
    前記駆動制御手段が出力した前記トルク指令と前記第2トルクパターンとの差の積分値を演算する演算手段と、
    前記演算手段によって演算された前記積分値が前記第2閾値より大きいか否かを判定する第2判定手段と、
    前記差が前記第1閾値より大きいと前記第1判定手段によって判定され且つ前記積分値が前記第2閾値より大きいと前記第2判定手段によって判定された場合に、異常を検出する検出手段と、
    を備えた異常検出装置。
  7. 前記演算手段は、前記駆動制御手段が出力した前記トルク指令と前記第2トルクパターンとの差の符号が変わる度に、前記積分値をリセットする請求項6に記載の異常検出装置。
  8. 前記第1トルクパターンと前記第2トルクパターンとは同じパターンである請求項6又は請求項7に記載の異常検出装置。
  9. 前記記憶手段に、前記第1閾値より大きな値である第3閾値が記憶され、
    前記検出手段は、前記駆動制御手段が出力した前記トルク指令と前記第1トルクパターンとの差が前記第3閾値より大きい場合に、異常を検出する請求項4から請求項8の何れか一項に記載の異常検出装置。
  10. 前記第3閾値は、前記第2閾値と演算周期との積に前記第1閾値を加えた値より大きな値である請求項1から請求項3、請求項9の何れか一項に記載の異常検出装置。
  11. 前記第2閾値は、前記第1トルクパターンの変動量を用いて設定される請求項1から請求項10の何れか一項に記載の異常検出装置。
  12. 前記巻上機は、エレベーターのかごを駆動し、
    前記第1判定手段及び前記第2判定手段は、前記かごが一定速度に制御されている時に前記駆動制御手段から出力された前記トルク指令に基づいて判定を行う請求項1から請求項11の何れか一項に記載の異常検出装置。
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