JP6743507B2 - 路面勾配推定装置及び路面勾配推定方法 - Google Patents

路面勾配推定装置及び路面勾配推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、路面勾配推定装置及び路面勾配推定方法に関し、より詳細には、路面勾配を高精度に推定する路面勾配推定装置及び路面勾配推定方法に関する。
路面勾配を推定する際に、車重に応じた勾配補正値を求めて、推定した路面勾配をその勾配補正値で補正する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置は、推定した路面勾配を、車重により路面に対して変化する車両の上下方向の姿勢変化量に基づいて補正することで、車重による車両の姿勢変化量による路面勾配の誤差の影響を回避している。
特開2008−128007号公報
しかし、上記の装置においては、車重を取得するときの誤差の範囲が考慮されていない。それ故、取得した車重が変化した場合に、常時、車重に応じた勾配補正値を算出することになる。つまり、実際に車重が変化していない場合でも、取得した車重に応じた勾配補正値で路面勾配を補正することで、大きな誤差が生じることになる。
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の車重が変化した場合の推定誤差を低減して、路面勾配を高精度に推定する路面勾配推定装置及び路面勾配推定方法を提供することである。
上記の目的を達成する本発明の路面勾配推定装置は、車両の車速を取得する車速取得手段と、その車両の前後方向の加速度を取得する加速度取得手段と、その車両の車重を取得する車重取得手段と、前記車速取得手段により取得した車速及び前記加速度取得手段により取得した加速度が入力されて、入力されたそれらの車速及び加速度に基づいてその車両が走行している路面勾配の推定値を推定する推定手段と、前記車重取得手段により取得した車重の変化量が前記車重取得手段で生じる予め設定された誤差の範囲外になった場合は、その車重に応じた前記車両の姿勢変化に基づいた補正値により前記推定値を補正し、その車重の変化量が前記誤差の範囲内になった場合は、その車重の変化量が前記誤差の範囲内になる前の補正に用いた前回補正値により前記推定値を補正する補正手段と、を備えることを特徴とするものである。
上記の目的を達成するための本発明の路面勾配推定方法は、車両の車速及びその車両の前後方向の加速度を取得し、取得したそれらの車速及び加速度に基づいてその車両が走行している路面勾配の推定値を推定する路面勾配推定方法において、前記車両の車重を取得し、取得したその車重の変化量がその車重の取得したときに生じる予め設定した誤差の範囲外になったか否かを判定し、その車重の変化量が前記誤差の範囲外になった場合は、その車重に応じた補正値を算出し、算出したその補正値により前記推定値を補正し、その車重の変化量が前記誤差の範囲内になった場合は、その車重の変化量が前記誤差の範囲内になる前の補正に用いた前回補正値により前記推定値を補正することを特徴とする方法である。
本発明によれば、車両の車重が変化しても、取得した車重の変化量が誤差の範囲外になった場合は、車重に応じた車両の姿勢変化に基づいた補正値により路面勾配の推定値を補正する一方で、車重の変化量が誤差の範囲内の場合は、前回補正値により路面勾配の推定値を補正する。つまり、車重が確実に変化したときに推定値を補正値で補正し、車重が変化していないおそれがあるときに推定値を前回補正値で補正するので、車重により路面に対して変化する車両の上下方向の姿勢変化による誤差を低減できる。これにより、車重が変化した場合の路面勾配の推定誤差の低減には有利になり、路面勾配を高精度に推定することができる。
本発明の路面勾配推定装置の第一実施形態を例示する説明図である。 図1の制御装置を例示するブロック図である。 図2の路面勾配演算部を例示するブロック図である。 車重と補正値との関係を例示する相関図である。 本発明の路面勾配推定方法の第一実施形態を例示するフロー図である。
以下に、本発明の路面勾配推定装置及び路面勾配推定方法の実施形態について説明する。以下では、登坂路の路面勾配を正とし、降坂路の路面勾配を負とする。
図1〜図3に例示する第一実施形態の路面勾配推定装置30は、車両10に搭載されて、その車両10が走行している路面勾配を推定する装置である。
図1に例示するように、路面勾配推定装置30が搭載される車両10は、シャーシ11の前方側に運転部として運転室(キャブ)12が配置され、シャーシ11の後方側にボディ13が配置されている。
シャーシ11には、エンジン14、クラッチ15、変速機16、プロペラシャフト17、ディファレンシャルギア18が設置されている。エンジン14の回転動力は、クラッチ15を介して変速機16に伝達される。変速機16で変速された回転動力は、プロペラシャフト17を通じてディファレンシャルギア18に伝達され、後輪である一対の駆動輪19にそれぞれ駆動力として分配される。
制御装置20は、エンジン14、クラッチ15、変速機16、及び各種センサに一点鎖線で示す信号線を介して電気的に接続されている。各種センサとして、運転室12には、アクセルペダル21の踏み込み量からアクセル開度を検出するアクセル開度センサ22、シフトレバー23のポジションを検出するポジションセンサ24が設置されている。シャーシ11には、エンジン14の図示しないクランクシャフトの回転数を検出するエンジン回転数センサ25、車速センサ26、及び、加速度センサ27が設置されている。
制御装置20は、各種情報処理を行うCPU、その各種情報処理を行うために用いられるプログラムや情報処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、及び各種インターフェースなどから構成されるハードウェアである。
図2に例示するように、制御装置20は、エンジン14、クラッチ15、及び変速機16を制御する制御部28と、車両10の車重を演算する車重演算部29と、車両10が走行している路面勾配を演算する路面勾配演算部31とを各機能要素として有している。この実施形態で、各機能要素は、プログラムとして内部記憶装置に記憶されているが、各機能要素が個別のハードウェアで構成されてもよい。
本発明の路面勾配推定装置30は、路面勾配演算部31、車重演算部29、車速センサ26、及び加速度センサ27から構成されており、それらのセンサの検出値や演算部の演算結果が入力され、各検出値や演算結果に基づいて演算した結果を出力値θxとして出力する。路面勾配演算部31は、それらのセンサや演算部を利用して、車速取得手段、加速度取得手段、車重取得手段、推定手段、及び補正手段として機能する。
車重演算部29は、車重取得手段として機能する機能要素であり、この実施形態では、車両10の前後方向の運動方程式から再帰的最小二乗法(RLSアルゴリズム)を用いて車重Wxを推定する。車両10の前後方向の運動方程式としては、車両10の加速力と、駆動輪19に伝達される駆動力から、伝達するまでの回転相当部分の回転力、空気抵抗力、ころがり抵抗力、及び勾配抵抗力を減算した値とが等しくなる式を採用している。車重演算部29としては、車重Wxを取得できればよく、この構成に限定されない。車重演算部29としては、例えば、車両10の前後方向の運動方程式のみで車重Wxを推定するものや推定した複数の推定値を平均化して車重Wxを推定するものを用いてもよい。また、車両10がハイブリッド車両の場合には、モータ走行中に車重Wxを推定するものを用いてもよい。また、車両10の車重Wxによる上下方向の姿勢変化量に基づいてその車重Wxを推定するものを用いてもよい。
車重演算部29は、上述した推定方法により、予め設定した誤差の範囲(±Wa)内で車重Wxを取得する。誤差の範囲は、各センサの精度や感度による誤差や、車両10の振動に起因するセンサの振動の影響による誤差などを考慮して予め設定されている。また、誤差の範囲は、車重演算部29が有する精度が既知の場合には、その精度を考慮して予め設定してもよい。
車速センサ26は、車速取得手段として機能する装置であり、この実施形態では、プロペラシャフト17の回転速度に比例したパルス信号を読み取り、制御装置20の車速演算処理により車速vxとして取得するセンサである。車速センサ26が回転速度に比例したパルス信号に基づいて車速vxを取得することから、取得された車速vxは、負ではなくゼロ以上の値になる。車速センサ26としては、変速機16の図示しないアウトプットシャフト、駆動輪19、従動輪などの回転速度から車速vxを取得するセンサを用いてもよい。なお、駆動輪19、従動輪などの回転速度から車速vxを取得するセンサを用いる場合には、左右一対の車輪のそれぞれの回転速度を取得して、その平均値を車速vxとするとよい。車輪の回転速度から車速vxを取得する車速センサ26は、発進時や加速時のプロペラシャフト17の回転速度変動に影響されないため、プロペラシャフト17の回転速度変動が大きい場合に用いるとよい。
加速度センサ27は、加速度取得手段として機能する装置であり、この実施形態では、車両10の前後方向での速度変化に伴う加速度成分と車両10の姿勢変化に伴う重力加速度成分とによって動作して、それらを合成した路面に平行な加速度成分、すなわち車両10の前後方向の加速度Gxを取得するセンサである。加速度センサ27としては、機械的変位測定方式、光学的方式、半導体方式などが例示できる。
図3に例示するように、この実施形態で、路面勾配演算部31は、各機能要素として、推定部32、出力部33、及び補正部38を有している。路面勾配演算部31の各機能要素は、プログラムとして内部記憶装置に記憶されているが、各機能要素が個別のハードウェアで構成されてもよい。
推定部32は、車速センサ26により取得した車速vx及び加速度センサ27により取
得した加速度Gxが入力され、車両10が走行している路面勾配の推定値θzを出力する機能要素である。推定部32は、微分ブロック32a、加算ブロック32b、除算ブロック32c、及び逆正弦関数ブロック32dを有している。道路勾配が小さいと考えられる場合、sinθ≒θとなることから、逆正弦関数ブロック32dは用いなくてもよい。
補正部38は、車重演算部29により演算された車重Wxが入力され、判定に基づいて、推定部32により推定された推定値θzを車重Wxに応じて更新した補正値θyで補正した値と、推定値θzを前記補正値θ(y−1)で補正した値とのどちらか一方を出力する機能要素である。
この実施形態で、補正部38は、スイッチブロック38a、前回値取得ブロック(ディレイブロック)38b、加算ブロック38c、絶対値ブロック38d、データブロック38e、加算ブロック38f、及び前回補正値取得ブロック(ディレイブロック)38gを有している。
スイッチブロック38aは、車重Wxの変化量ΔWx、補正値θy、及び前回補正値θ(y−1)が入力されて、補正値θy、及び前回補正値θ(y−1)のどちらか一方を加算ブロック38fに出力する機能要素である。具体的に、スイッチブロック38aは、変化量ΔWxが車重演算部29に予め設定されている誤差の範囲(±Wa)外になったか否かの判定しており、実際に、変化量ΔWxの絶対値が誤差の範囲の絶対値Wa以上になったか否かを判定する。
前回値取得ブロック38b、加算ブロック38c、及び絶対値ブロック38dは、車重Wxの変化量ΔWxの絶対値を算出する機能要素である。具体的に、変化量ΔWxは、取得した現在の車重Wxと前回取得した前回車重W(x−1)との差分である。変化量ΔWxとしては、例えば、一定周期(サンプリング時間)あたりの変化量を用いてもよい。
データブロック38eは、車重Wxが入力されて、その車重Wxに応じた補正値θyを更新して、スイッチブロック38aに出力する機能要素である。補正値θyは、車重Wxが予め設定した基準車重W0から増減した場合に、その車重Wxにより路面に対して変化する車両10の上下方向の姿勢変化量をゼロにする値に設定されている。この実施形態で、基準車重W0は、運転室12よりも後方のボディ13の積載量がゼロの時の車重である。つまり、補正値θyは、車重Wxが車両の10のボディ13の積載量がゼロのときの基準車重W0から増加した場合に、路面に対して車両10の後方側が前方側に対して下方に沈む姿勢変化量をゼロにする値に設定されている。
前回補正値θ(y−1)は、車重Wxの変化量ΔWxの絶対値が誤差の範囲内になる前の補正に用いた補正値である。つまり、前回補正値θ(y−1)は、車重Wxの変化量ΔWxの絶対値が誤差の範囲の絶対値Waよりも大きくなったときの補正に用いられた補正値である。
図4に例示するように、この実施形態の補正値θyは、車重Wxに対して正の関係にあり、車重Wxが重くなる程、大きくなる。この図4に例示するマップデータは予め実験や試験により求めておき、データブロック38eに記憶させておく。
次に、本発明の路面勾配推定方法について、図5のフロー図を参照しながら、路面勾配演算部31の各機能として説明する。以下の路面勾配推定方法は、車両10の制御装置20が通電すると開始されて、一定周期(サンプリング時間)ごとに繰り返し行われてリアルタイムに路面勾配を推定する。そして、制御装置20が停電すると終了する。
スタートすると、車速センサ26は車速vxを、加速度センサ27は加速度Gxをそれぞれ取得する(S110)。次いで、路面勾配演算部31は、推定部32の機能により、車両10が走行している路面勾配の推定値θzを推定する(S120)。具体的に、推定部32では、微分ブロック32aにより入力された車速vxを時間微分した微分値vx’を出力する。次いで、加算ブロック32bにより加速度Gxから微分値vx’を減算した値を車両10の前後方向に掛かる重力加速度成分(Gx−vx’)として出力する。次いで、除算ブロック32cにより車両10の前後方向に掛かる重力加速度成分(Gx−vx’)を重力加速度gで除算した値を出力する。次いで、逆正弦関数ブロック32dにより、入力された値に逆正弦関数(sin−1)を用いて推定値θzを推定する。道路勾配が小さいと考えられる場合、sinθ≒θとなることから、逆正弦関数ブロック32dは用いなくてもよい。
次いで、路面勾配演算部31は、車重演算部29の機能により演算された車重Wxを取得する(S130)。次いで、路面勾配演算部31は、補正部38の機能により、入力された車重Wxと、この車重Wxが入力される直前に入力された値である前回値W(x−1)との差分である変化量ΔWxの絶対値を算出する(S140)。具体的に、このステップでは、前回値取得ブロック38b、加算ブロック38c、絶対値ブロック38dにより変化量ΔWxの絶対値を算出する。なお、変化量ΔWxは、単位時間あたりの車重Wxの変化量として算出してもよい。
次いで、路面勾配演算部31は、補正部38の機能により、車重Wxの変化量ΔWxが車重演算部29の誤差の範囲(±Wa)外か否かを判定する(S150)。具体的に、このステップでは、補正部38の機能により、変化量ΔWxの絶対値が誤差の範囲の絶対値Waを超えた場合は、補正値θyを更新するステップへ進む。一方、変化量ΔWxの絶対値が誤差の範囲の絶対値Wa以下の場合は、取得した車重Wxに応じて補正値θyを更新しないステップへ進む。
変化量ΔWxの絶対値が誤差の範囲の絶対値Waを超えた場合に、路面勾配演算部31は、補正部38の機能により、補正値θyを算出して(S160)、算出したその補正値θyで推定値θzを補正して(S180)、スタートへリターンする。
一方、変化量ΔWxの絶対値が誤差の範囲の絶対値Wa以下の場合に、路面勾配演算部31は、補正部38の機能により、前回補正値θ(y−1)を算出して(S170)、算出した前回補正値θ(y−1)で推定値θzを補正して(S180)、スタートへリターンする。
具体的に、補正部38では、スイッチブロック38aにより変化量ΔWxの絶対値が誤差の範囲の絶対値Waを超えたか否かを判定する(S150)。同時に、データブロック38eにより入力された車重Wxに基づいて補正値θyを算出する(S160)。
一方、変化量ΔWxの絶対値が誤差の範囲の絶対値Wa以下の場合は、スイッチブロック38aにより、前回補正値θ(y−1)を加算ブロック38fに出力する(S170)。
次いで、加算ブロック38fにより、変化量ΔWxの絶対値が誤差の範囲の絶対値Waを超えた場合は、推定値θzから補正値θyを減算して、補正する(S180)。一方、変化量ΔWxの絶対値が誤差の範囲の絶対値Wa以下の場合は、推定値θzから前回補正値θ(y−1)を減算して、補正する(S180)。
以上のように、車両10の車重Wxが変化しても、取得した車重Wxの変化量ΔWxが
誤差の範囲内の場合は、車重Wxに応じた補正値θyで補正せずに、前回補正値θ(y−1)により路面勾配の推定値θzを補正する。一方で、車重Wxの変化量ΔWxが誤差の範囲外になった場合は、路面勾配の推定値θzを車重Wxに応じた補正値θyで補正する。それ故、車重Wxが確実に変化したときに推定値θzを補正値θyで補正し、車重Wxが変化していないおそれがあるときに推定値θzを前回補正値θ(y−1)で補正するので、車重Wxにより路面に対して変化する車両10の上下方向の姿勢変化による誤差を低減できる。これにより、車重Wxを取得したときの誤差による路面勾配の推定誤差の排除には有利になり、車両10の車重Wxが変化した場合の路面勾配の推定誤差を低減することができる。
特に、車重Wxの変化量ΔWxが誤差の範囲内になる場合に、つまり、実際に車重Wxが変化していない場合に、前回補正値θ(y−1)を用いて推定値θzを補正するので、車重Wxの推定誤差に伴った路面勾配の推定誤差を低減するには有利になる。
補正値θyは、車重Wxが運転室12よりも後方のボディ13の積載量がゼロの時の基準車重W0から増加した場合に路面に対して変化する車両10の後方側が前方側に対して下方に沈む姿勢変化量をゼロにする値に設定されているので、車重Wxによる出力値θxの誤差を低減できる。これにより、路面勾配の推定精度の向上に有利になる。
既述した実施形態では、車両10がトラックなどの大型車両を例に説明したが、本発明の路面勾配推定装置30は、バス、普通車両、牽引車(トラクタ)にも適用でき、車両10の種類には限定されない。車両10がバスや普通車両の場合は、運転部は運転者の搭乗する運転席を含み、その運転席よりも前方の部位である。また、車両10が牽引車の場合は、その牽引車が運転部となる。
また、既述した実施形態では、路面勾配推定装置30が、路面勾配演算部31、車速センサ26、及び加速度センサ27から構成された例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、路面勾配推定装置30が車速取得手段、加速度取得手段、推定手段、及び出力手段として機能する一つのセンサと、補正部として機能するハードウェアとから構成されていてもよい。
既述した実施形態では、路面勾配推定装置30が、フィルタ処理によりノイズを除去するフィルタ部を有していない構成を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、入力されたその値に対して可変自在の時定数を有するローパスフィルタでフィルタ処理を施して出力するフィルタ部を有してもよい。フィルタ部は、車速センサ26と推定部32との間、加速度センサ27と推定部32との間、推定部32の微分ブロック32aと加算ブロック32bとの間、推定部32と補正部38との間、補正部38と出力部33との間のいずれかに配置するとよい。また、フィルタ部のローパスフィルタの時定数を、車両10の姿勢変化の要因に関する数値に基づいて、可変するとよい。
10 車両
26 車速センサ
27 加速度センサ
29 車重演算部
30 路面勾配推定装置
31 路面勾配演算部
32 推定部
33 出力部
38 補正部
θz 推定値
θy 補正値
θ(y−1) 前回補正値
vx 車速
Gx 加速度
Wx 車重
±Wa 誤差の範囲

Claims (5)

  1. 車両の車速を取得する車速取得手段と、
    その車両の前後方向の加速度を取得する加速度取得手段と、
    その車両の車重を取得する車重取得手段と、
    前記車速取得手段により取得した車速及び前記加速度取得手段により取得した加速度が入力されて、入力されたそれらの車速及び加速度に基づいてその車両が走行している路面勾配の推定値を推定する推定手段と、
    前記車重取得手段により取得した車重の変化量が前記車重取得手段で生じる予め設定された誤差の範囲外になった場合は、その車重に応じた前記車両の姿勢変化に基づいた補正値により前記推定値を補正し、その車重の変化量が前記誤差の範囲内になった場合は、その車重の変化量が前記誤差の範囲内になる前の補正に用いた前回補正値により前記推定値を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする路面勾配推定装置。
  2. 前記前回補正値が、前記車重の変化量が前記誤差の範囲外になったときの補正に用いられた補正値である請求項1に記載の路面勾配推定装置。
  3. 前記補正値が、前記車重が予め設定した基準車重から増減した場合に、その車重により路面に対して変化する前記車両の上下方向の姿勢変化量をゼロにする値に設定された請求項1又は2に記載の路面勾配推定装置。
  4. 前記基準車重が、前記車両の運転者が搭乗する運転部よりも後方に積載される積載量がゼロのときの車重である請求項3に記載の路面勾配推定装置。
  5. 車両の車速及びその車両の前後方向の加速度を取得し、取得したそれらの車速及び加速度に基づいてその車両が走行している路面勾配の推定値を推定する路面勾配推定方法において、
    前記車両の車重を取得し、
    取得したその車重の変化量がその車重の取得したときに生じる予め設定した誤差の範囲外になったか否かを判定し、
    その車重の変化量が前記誤差の範囲外になった場合は、その車重に応じた補正値を算出し、算出したその補正値により前記推定値を補正し、
    その車重の変化量が前記誤差の範囲内になった場合は、その車重の変化量が前記誤差の範囲内になる前の補正に用いた前回補正値により前記推定値を補正することを特徴とする路面勾配推定方法。
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