JP2016215737A - 路面勾配推定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が走行する路面の勾配を精度良く推定する。
【解決手段】車両1の車速を検出する車速センサ21と、車両1の前後方向の加速度を検出する加速度センサ24と、車速センサ21により検出される車速に基づいて、前後方向の加速度を算出する加速度算出部511と、加速度センサ24により検出された加速度及び加速度算出部511により算出された加速度のそれぞれに対して、ノイズ成分を除去するためのフィルタ処理を施して出力するローパスフィルタ512と、ローパスフィルタ512の出力値に基づいて、車両1が走行する路面の勾配を推定する路面勾配推定部513と、加速度センサ24により検出された加速度又は加速度算出部511により算出された加速度に基づいて、フィルタ処理の特性を変更するフィルタ特性変更部514とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、路面勾配推定装置に関する。
従来、加速度センサによって検出される検出加速度と、車速センサによって検出される車速に基づいて算出される算出加速度とに基づいて、車両が走行する路面の勾配を推定する路面勾配推定装置が知られている。
路面勾配推定装置において、検出加速度には、車両の姿勢変化(スクォート、ダイブ等)、変速ショック、路面の凹凸による車両の振動等に伴うノイズが重畳される。また、算出加速度は、検出された車速を微分することで算出されるが、その算出の際に車速に重畳された高周波のノイズ成分が増幅される。これらのノイズは、路面勾配の推定精度を低下させる要因となる。そこで、検出加速度及び算出加速度に重畳されたノイズ成分を除去するため、検出加速度及び算出加速度に対してローパスフィルタによるフィルタ処理を施す技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−184674号公報
しかし、検出加速度及び算出加速度に対するフィルタ処理において、時定数を大きくしてフィルタ効果、つまりノイズ除去効果を強くすると、フィルタ処理による遅延が大きくなり、路面勾配を推定する処理(以下「路面勾配推定処理」という)の応答性が悪化する。その結果、路面勾配の推定精度が低下する。
一方、時定数を小さくして路面勾配推定処理の応答性を高めると、フィルタ処理におけるノイズ除去効果が弱くなり、ノイズの影響によって路面勾配の推定精度が低下する。従って、路面勾配の推定精度を高めるためには、ノイズ除去効果と路面勾配推定処理の応答性との両面を考慮してフィルタ処理の特性を定めることが求められる。
特許文献1に開示の路面勾配推定装置は、検出加速度及び算出加速度に対するローパスフィルタによるフィルタ処理の特性を車速に応じて変更する。具体的には、この路面勾配推定装置は、車速が高い場合に、フィルタ処理におけるノイズ除去効果を弱くして路面勾配推定処理の応答性を高める。これにより、路面勾配の変化速度が大きい場合の勾配変化への追従性を向上できる。しかし、この路面勾配推定装置において、車速が高い場合に車両の姿勢変化等が発生したときは、ノイズの影響を強く受けて路面勾配の推定精度が低下するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、車両が走行する路面の勾配を精度良く推定できる路面勾配推定装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の一観点に係る路面勾配推定装置は、車両の車速を検出する第1の検出手段と、前記車両の前後方向の加速度を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段により検出される車速に基づいて、前記車両の前後方向の加速度を算出する算出手段と、前記第2の検出手段により検出された加速度及び前記算出手段により算出された加速度のそれぞれに対して、ノイズ成分を除去するためのフィルタ処理を施して出力するフィルタ手段と、前記フィルタ手段の出力値に基づいて、前記車両が走行する路面の勾配を推定する推定手段と、前記第2の検出手段により検出された加速度又は前記算出手段により算出された加速度に基づいて、前記フィルタ処理の特性を変更する変更手段とを備える。
上記路面勾配推定装置において、前記変更手段は、前記算出手段により算出された加速度の絶対値が所定の閾値を超えた場合に、前記フィルタ処理における時定数を大きくしてもよい。
上記路面勾配推定装置において、前記車両の発進時であるか否かを判定する第1の判定手段を更に備え、前記変更手段は、前記第1の判定手段の判定結果が肯定的であり、且つ前記算出手段により算出された加速度の絶対値が所定の第1の閾値を超えた場合に、前記フィルタ処理における時定数を大きくしてもよい。
上記路面勾配推定装置において、前記車両の制動時であるか否かを判定する第2の判定手段を更に備え、前記変更手段は、前記第2の判定手段の判定結果が肯定的であり、且つ前記算出手段により算出された加速度の絶対値が所定の第2の閾値を超えた場合に、前記フィルタ処理における時定数を大きくしてもよい。
本発明の路面勾配推定装置によれば、車両が走行する路面の勾配を精度良く推定できる。
本発明の一実施形態に係る路面勾配推定装置が搭載される車両を示す模式的な全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る電子制御ユニット及び関連する構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る路面勾配推定装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るフィルタ特性変更処理のフローチャートである。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る路面勾配推定装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の一実施形態に係る路面勾配推定装置が搭載される車両を示す模式的な全体構成図である。
車両1は、エンジン10、クラッチ11、変速機12、プロペラシャフト13、差動装置14、ドライブシャフト15、左右後輪(駆動輪)16L,16R、左右前輪17L,17R、エンジン回転数センサ20、車速センサ21(第1の検出手段)、アクセルペダルセンサ22、ブレーキスイッチ23、加速度センサ24(第2の検出手段)、アクセルペダル31、ブレーキペダル32、及び電子制御ユニット(以下「ECU」という)50を備える。
エンジン10の出力軸は、クラッチ11を介して変速機12の入力軸に接続されている。変速機12の出力軸は、プロペラシャフト13、差動装置14、及びドライブシャフト15を介して左右後輪16L,16Rのそれぞれに接続されている。
クラッチ11は、エンジン10の出力軸と、変速機12の入力軸との間の動力伝達経路を断接する。変速機12は、例えば、自動制御式マニュアルトランスミッション(AMT)である。
エンジン回転数センサ20は、エンジン10の図示しないクランクシャフトの回転数(エンジン回転数)を検出する。車速センサ21は、プロペラシャフト13、アウトプットシャフト、又は車輪等の回転速度から車両1の走行速度(車速)を検出する。アクセルペダルセンサ22は、アクセルペダル31の踏み込み量からアクセル開度を検出する。ブレーキスイッチ23は、ブレーキペダル32の踏み込み操作の有無を検出する。ブレーキスイッチ23は、例えば、ブレーキペダルが踏み込まれているときにオン信号を出力する。加速度センサ24は、自身に加わる力に基づいて車両1の前後方向の加速度を検出する。加速度センサ24は、例えば、振り子式や歪ゲージ式の加速度センサである。これら各種センサ20〜24のセンサ値は、電気的に接続されたECU50に送信される。
ECU50は、エンジン10、クラッチ11、変速機12等の各種制御を行うもので、公知のCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を備える。
図2は、本発明の一実施形態に係る電子制御ユニット及び関連する構成を示す機能ブロック図である。
ECU50は、路面勾配推定処理部51と、走行制御部52とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアであるECU50に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
路面勾配推定処理部51は、検出加速度及び算出加速度に基づいて、車両1が走行する路面の勾配を推定する。ここで、検出加速度は、加速度センサ24によって検出される車両1の前後方向の加速度である。検出加速度には、車速の変化による加速度成分と、車両1が走行する路面が傾斜している場合に車両1に加わる重力加速度成分とが含まれる。また、算出加速度は、車速センサ21によって検出される車速に基づいて算出される車両1の前後方向の加速度である。算出加速度は、車速の変化による加速度成分のみを含む。路面勾配推定処理部51は、検出加速度と算出加速度との差から得られる重力加速度成分に基づいて、路面勾配を推定する。
路面勾配推定処理部51によって推定された路面勾配の値(以下「勾配推定値」という)は、例えば、走行制御部52へ入力される。路面勾配推定処理部51の詳細については、図3を参照して後述する。
走行制御部52は、入力されるセンサ値や勾配推定値に基づいて、エンジン10、クラッチ11、及び変速機12を制御する。例えば、走行制御部52は、勾配推定値に基づいて走行路が登坂路又は降坂路であるか否かを判定し、判定結果に基づいて変速機12の変速パターンを変更する。具体的には、走行制御部52は、登坂路の場合には、シフトアップを抑制して必要な駆動力を維持し、シフトアップとシフトダウンとの繰り返しを防止する。また、走行制御部52は、降坂路の場合には、エンジンブレーキ力を維持するために、変速段を低速側に維持するように制御する。
図3は、本発明の一実施形態に係る路面勾配推定装置の構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態に係る路面勾配推定装置は、各種センサ20〜24と、路面勾配推定処理部51とを備える。
路面勾配推定処理部51は、加速度算出部511(算出手段)と、ローパスフィルタ(LPF)512(フィルタ手段)と、路面勾配推定部513(推定手段)と、フィルタ特性変更部514(変更手段)と、発進時判定部515(第1の判定手段)と、制動時判定部516(第2の判定手段)とを機能要素として有する。これらの機能要素511〜516の各機能は、ECU50のCPUがECU50のメモリ(ROM又はRAM)に格納されているコンピュータプログラムを実行することで実現されてもよいし、ECU50に搭載されるハードウェアによって実現されてもよい。
加速度算出部511は、車速センサ21によって検出された車速を時間微分することで、車両1の前後方向の加速度(算出加速度)を算出する。
ローパスフィルタ512は、加速度センサ24によって検出された加速度(検出加速度)と加速度算出部511から出力された算出加速度とのそれぞれに対して、ノイズ成分を除去するためのフィルタ処理を施す。
路面勾配推定部513は、ローパスフィルタ512の出力、すなわちフィルタ処理後の検出加速度及びフィルタ処理後の算出加速度に基づいて、路面勾配を推定する。具体的には、路面勾配推定部513は、フィルタ処理後の検出加速度とフィルタ処理後の算出加速度との差を取ることで重力加速度成分を求め、求めた重力加速度成分に基づいて路面勾配を推定する。
発進時判定部515は、例えば駆動トルクに基づいて、車両1の発進時であるか否かを判定する。具体的には、発進時判定部515は、駆動トルクが所定値以上である場合に車両1の発進時であると判定する。ここで、駆動トルクは、エンジントルク及び減速比、クラッチの接続状態に基づいて求められる。また、駆動トルクは、アウトプットシャフト等に取り付けられたトルクセンサによって検出されてもよい。また、エンジントルクは、アクセルペダルセンサ22によって検出されるアクセル開度と、エンジン回転数センサ20によって検出されるエンジン回転数と、ECU50のメモリに記憶されている目標トルクマップに基づいて求められる。ここで、目標トルクマップは、エンジン回転数とアクセル開度(燃料噴射量)とに対応するエンジントルクを示すマップである。発進時判定部515は、判定結果を示すデータをフィルタ特性変更部514へ入力する。
制動時判定部516は、例えばブレーキスイッチ23から出力されるオン信号の有無に基づいて、車両1の制動時であるか否かを判定する。具体的には、制動時判定部516は、ブレーキスイッチ23からオン信号が出力されている場合に車両1の制動時であると判定する。制動時判定部516は、判定結果を示すデータをフィルタ特性変更部514へ入力する。
フィルタ特性変更部514は、ローパスフィルタ512によるフィルタ処理の特性を、車両1の走行状態、具体的には車両1の急発進時又は急減速時か否かを考慮して変更する。すなわち、フィルタ特性変更部514は、加速度算出部511から出力された算出加速度、発進時判定部515の判定結果、及び制動時判定部516の判定結果に基づいて、ローパスフィルタ512によるフィルタ処理の特性を変更する。
具体的には、フィルタ特性変更部514は、急発進時の場合である第1の変更条件を充足した場合、又は急減速時の場合である第2の変更条件を充足した場合に、フィルタ処理における時定数を大きくしてノイズ除去効果を強くする。ここで、第1の変更条件は、車両1の発進時であると判定され、且つ算出加速度の絶対値が所定の第1の閾値を超えることである。また、第2の変更条件は、車両1の制動時であると判定され、且つ算出加速度の絶対値が所定の第2の閾値を超えることである。第1の閾値と第2の閾値とは、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
フィルタ特性変更部514は、第1の変更条件又は第2の変更条件を充足した場合に、フィルタ処理における時定数を、通常時に採用されるデフォルト値よりも大きい値に変更する。例えば、フィルタ特性変更部514は、第1の変更条件又は第2の変更条件を充足した場合に、フィルタ処理における時定数を、デフォルト値よりも大きい上限値になるまでに所定時間間隔で段階的に大きくしてもよい。なお、フィルタ処理における時定数のデフォルト値は、ノイズ除去効果と路面勾配推定処理の応答性との両面を考慮して定められる。
一般に、車両1の前後方向の加速度が大きくなると、車両1に姿勢変化が生じ、検出加速度及び算出加速度に重畳されるノイズが大きくなると考えられる。特に、車両1の急発進時には車両1がスクォートし、車両1の急減速時には車両1がダイブするため、検出加速度及び算出加速度に重畳されるノイズが大きくなる。
従って、上記構成によれば、検出加速度及び算出加速度に重畳されるノイズが大きくなる車両1の急発進時又は急減速時に、フィルタ処理の特性をノイズ除去効果をより重視したものに変更するので、重畳されたノイズ成分を適切に除去することができ、路面勾配を精度良く推定できるようになる。
なお、通常時、すなわち第1の変更条件又は第2の変更条件を充足しない場合は、フィルタ処理における時定数はデフォルト値に設定され、ノイズ除去効果と路面勾配推定処理の応答性との両方が同等に重視される。
次に、本発明の一実施形態に係るフィルタ特性変更処理について説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係るフィルタ特性変更処理のフローチャートである。
このフィルタ特性変更処理は、所定の演算周期で繰り返し実行される。
まず、発進時判定部515が、駆動トルクに基づいて、車両1の発進時か否かを判定する(ステップS10)。車両1の発進時であると判定された場合(ステップS10:YES)は、フィルタ特性変更部514が、算出加速度の絶対値が第1の閾値を超えているか否かを判定する(ステップS11)。
ステップS11において算出加速度の絶対値が第1の閾値を超えていると判定された場合(ステップS11:YES)は、フィルタ特性変更部514が、ローパスフィルタ512によるフィルタ処理における時定数を、デフォルト値よりも大きい値に変更する(ステップS14)。すなわち、第1の変更条件を充足した場合に、ローパスフィルタ512によるフィルタ処理の特性が、ノイズ除去効果をより重視したものに変更される。ステップS14において、フィルタ特性変更部514は、フィルタ処理における時定数を、デフォルト値よりも大きい上限値になるまでに所定時間間隔で段階的に大きくしてもよい。その後、再度ステップS10の処理が行われる。
一方、ステップS11において算出加速度の絶対値が第1の閾値を超えていると判定されなかった場合、すなわち、第1の変更条件及び第2の変更条件のいずれをも充足しなかった場合(ステップS11:NO)は、フィルタ特性変更部514が、ローパスフィルタ512によるフィルタ処理における時定数をデフォルト値に設定する(ステップS15)。その後、再度ステップS10の処理が行われる。
ステップS10において車両1の発進時であると判定されなかった場合(ステップS10:NO)は、制動時判定部516が、ブレーキスイッチ23から出力されるオン信号の有無に基づいて、車両1の制動時か否かを判定する(ステップS12)。車両1の制動時であると判定された場合(ステップS12:YES)は、フィルタ特性変更部514が、算出加速度の絶対値が第2の閾値を超えているか否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13において算出加速度の絶対値が第2の閾値を超えていると判定された場合(ステップS13:YES)は、フィルタ特性変更部514が、ステップS14の処理を行う。すなわち、フィルタ特性変更部514が、ローパスフィルタ512によるフィルタ処理における時定数を、デフォルト値よりも大きい値に変更する。すなわち、第2の変更条件を充足した場合に、ローパスフィルタ512によるフィルタ処理の特性が、ノイズ除去効果をより重視したものに変更される。この場合も、フィルタ特性変更部514は、フィルタ処理における時定数を、デフォルト値よりも大きい目標値になるまでに所定時間間隔で段階的に大きくしてもよい。その後、再度ステップS10の処理が行われる。
一方、ステップS12において車両1の制動時であると判定されなかった場合(ステップS12:NO)、又はステップS13において算出加速度の絶対値が第2の閾値を超えていると判定されなかった場合(ステップS13:NO)、すなわち、第1の変更条件及び第2の変更条件のいずれをも充足しなかった場合は、フィルタ特性変更部514が、ローパスフィルタ512によるフィルタ処理における時定数をデフォルト値に設定する(ステップS16)。その後、再度ステップS10の処理が行われる。
このように、本実施形態に係る路面勾配推定装置は、検出加速度及び算出加速度に重畳されるノイズが大きくなる車両1の急発進時又は急減速時に、フィルタ処理における時定数を大きくしてフィルタ処理におけるノイズ除去効果を強くする。これにより、車両1の急発進時又は急減速時であっても、フィルタ処理において重畳されたノイズ成分を適切に除去することができ、車両が走行する路面の勾配を精度良く推定できるようになる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、フィルタ特性変更部514は、ローパスフィルタ512によるフィルタ処理の特性を、車両1の急発進時又は急減速時か否かを考慮して変更したが、本発明はこれに限られない。例えば、フィルタ特性変更部514は、車両1の前後方向の加速度に基づいてフィルタ処理の特性を変更してもよい。具体的には、例えば、フィルタ特性変更部514は、車両1の前後方向の加速度(検出加速度又は算出加速度)の絶対値が所定の閾値を超えた場合に、フィルタ処理における時定数を大きくしてもよい。
すなわち、車両1の前後方向の加速度が大きくなると、車両1に姿勢変化が生じ、検出加速度及び算出加速度に重畳されるノイズが大きくなると考えられるので、上記の場合でも、ノイズが大きくなった場合の重畳されたノイズ成分をフィルタ処理において適切に除去することができ、路面勾配を精度良く推定できるようになる。
また、車両1の前後方向の加速度に基づいてフィルタ処理の特性を変更する場合において、フィルタ特性変更部514は、例えば、車両1の前後方向の加速度の絶対値が所定の閾値を下回った場合に、フィルタ処理における時定数を小さくしてもよい。
また、車両1の前後方向の加速度に基づいてフィルタ処理の特性を変更する場合において、フィルタ特性変更部514は、車両1の前後方向の加速度が大きいほどフィルタ処理における時定数が大きくなるように、変更後の時定数を決定してもよい。例えば、フィルタ特性変更部514は、車両1の前後方向の加速度に関する複数の範囲と、加速度がその範囲内にある場合に設定される時定数との対応関係を示すマップを予め保持しておき、このマップに基づいて変更後の時定数を決定してもよい。
また、上記実施形態では、フィルタ特性変更部514は、フィルタ特性変更部514は、加速度算出部511から出力された算出加速度等に基づいて、ローパスフィルタ512によるフィルタ処理の特性を変更したが、算出加速度の代わりに加速度センサ24によって検出された検出加速度を用いて、フィルタ処理の特性を変更してもよい。
また、上記実施形態では、制動時判定部516は、ブレーキスイッチ23から出力されるオン信号の有無に基づいて、車両1の制動時であるか否かを判定したが、本発明はこれに限られない。例えば、制動時判定部516は、図示しないブレーキストロークセンサから出力される信号、すなわちブレーキペダル32の踏み込み量を示す信号に基づいて、車両1の制動時であるか否かを判定してもよい。
1 車両
10 エンジン
11 クラッチ
12 変速機
13 プロペラシャフト
14 差動装置
15 ドライブシャフト
21 車速センサ
24 加速度センサ
50 ECU
511 加速度算出部
512 ローパスフィルタ
513 路面勾配推定部
514 フィルタ特性変更部
515 発進時判定部
516 制動時判定部






Claims (4)

  1. 車両の車速を検出する第1の検出手段と、
    前記車両の前後方向の加速度を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段により検出される車速に基づいて、前記車両の前後方向の加速度を算出する算出手段と、
    前記第2の検出手段により検出された加速度及び前記算出手段により算出された加速度のそれぞれに対して、ノイズ成分を除去するためのフィルタ処理を施して出力するフィルタ手段と、
    前記フィルタ手段の出力値に基づいて、前記車両が走行する路面の勾配を推定する推定手段と、
    前記第2の検出手段により検出された加速度又は前記算出手段により算出された加速度に基づいて、前記フィルタ処理の特性を変更する変更手段と
    を備える路面勾配推定装置。
  2. 前記変更手段は、前記算出手段により算出された加速度の絶対値が所定の閾値を超えた場合に、前記フィルタ処理における時定数を大きくする
    請求項1に記載の路面勾配推定装置。
  3. 前記車両の発進時であるか否かを判定する第1の判定手段を更に備え、
    前記変更手段は、前記第1の判定手段の判定結果が肯定的であり、且つ前記算出手段により算出された加速度の絶対値が所定の第1の閾値を超えた場合に、前記フィルタ処理における時定数を大きくする
    請求項2に記載の路面勾配推定装置。
  4. 前記車両の制動時であるか否かを判定する第2の判定手段を更に備え、
    前記変更手段は、前記第2の判定手段の判定結果が肯定的であり、且つ前記算出手段により算出された加速度の絶対値が所定の第2の閾値を超えた場合に、前記フィルタ処理における時定数を大きくする
    請求項2又は3に記載の路面勾配推定装置。







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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112249025A (zh) * 2020-10-29 2021-01-22 华人运通(上海)云计算科技有限公司 车辆行驶道路纵向坡度的识别方法、装置、设备及介质

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