JP6743287B2 - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、層間接続部を有する配線基板及びその製造方法に関する。
電子機器に対するニーズは情報通信産業の拡大に伴い多様化し、開発や量産開始の早期化に対するニーズも高まっている。特にスマートフォンでは、電話としての基本機能に加えて、インターネット、電子メール、カメラ、GPS、無線LAN、ワンセグテレビなどの多様な機能が追加され、機種も増加している。高機能なスマートフォンでは、電池容量の向上が課題となっており、メインボードの高密度実装化、小型・薄型化、及び機能ブロックのモジュール化が進められている。
一方、メインボードの高密度実装化、小型・薄型化が進む中で、1Aを超える大電流が流れる配線基板の開発が急務となっている。大電流が流れる配線基板の設計に際しては、一般に、配線を厚くあるいは幅広に形成したり、層間接続用のビア(スルーホール)の径を大きくしたりすることが要求される。また、ビアに金属含有樹脂や配線材料の金属を充填して配線抵抗を下げるなどして、配線を太くせずに大電流に対応可能とする方法も知られている。
配線基板へのビアの形成には、典型的には、基板の片側からドリル加工を施して円筒形状の貫通孔を形成した後、その貫通孔の内周面に導電材料のめっき層を形成する方法が広く用いられている。しかし、めっき成長の特性から、貫通孔内への導電材料の充填性を高めることが困難であるという問題がある。
一方、例えば特許文献1には、絶縁層を両面からレーザ加工して形成したテーパ形状の貫通孔の頂部同士を付き合わせた形状を有し、当該貫通孔がめっきで充填された層間接続箇所を有する積層配線板が開示されている。貫通孔を上記のような形状とすることで、めっき法による導電材料の充填性が高められるとしている。
特許第4963495号公報
しかしながら、上述のように、基板の表裏(両面)にテーパ形状の孔を形成してこれらの頂部同士を付き合わせる方法では、基板の表裏における各孔の加工位置にずれが生じると、層間接続部のオープン不良が発生する場合がある。一方、このような問題を防ぐために基板表裏の各孔を比較的大きな径で形成しようとすると、層間接続部の形成領域が拡大し、高密度実装化を実現することができなくなる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、層間接続部の信頼性を確保しつつ、高密度実装化にも対応可能な配線基板及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る配線基板は、基材と、第1の配線層と、第2の配線層と、層間接続部とを具備する。
上記基材は、第1の面と、上記第1の面とは反対の第2の面とを有する金属材料で構成されたコア層と、絶縁材料で構成され上記コア層を厚み方向に貫通する絶縁体部とを有する。
上記第1の配線層は、上記第1の面側に設けられ、上記第2の配線層は、上記第2の面側に設けられる。
上記層間接続部は、貫通孔部と、導体部とを有する。上記貫通孔部は、第1の凹部と、第2の凹部と、連絡孔とを含む。上記第1の凹部は、上記第1の面に第1の開口径で設けられる。上記第2の凹部は、上記第2の面に第2の開口径で設けられ、上記基材の厚み方向に上記第1の凹部の少なくとも一部と対向する。上記連絡孔は、上記第1及び第2の開口径よりも小さい第3の開口径を有し、上記第1の凹部と上記第2の凹部との間を連絡する。上記導体部は、上記貫通孔部を介して上記第1の配線層と上記第2の配線層との間を電気的に接続する。上記層間接続部は、上記絶縁体部に設けられる。
上記配線基板において、層間接続部の貫通孔部は、第1の凹部と第2の凹部との間を連絡する連絡孔を有するため、第1及び第2の凹部の開口径を大きくすることなく、これらの間の電気的導通を安定に確保することができる。これにより、層間接続部の信頼性を確保しつつ、高密度実装化にも対応することが可能となる。
第1及び第2の開口径は同一であってもよいし、一方の開口径が他方の開口径よりも大きくてもよい。例えば、上記第2の開口径が上記第1の開口径よりも大きく形成される。これにより、連絡孔を第2の凹部側から容易に形成することが可能となる。
上記第1及び第2の凹部はそれぞれ、上記連絡孔に向かって径が縮小するテーパ形状を有してもよい。
これにより、貫通孔部における導体部の充填性を高めることができる。
上記連絡孔は、上記基材の厚み方向の中心部よりも上記第1及び第2の面のいずれか一方側に設けられてもよい。例えば、第2の開口径が第1の開口径よりも大きい場合、連絡孔は、第1の面側に設けられる。
上記導体部は、上記貫通孔部に充填された導電材料で構成されてもよいし、上記貫通孔部の内壁面を被覆するめっき膜で構成されてもよい。前者の場合、層間接続部における抵抗率を減少させることができる。
上記第1の面と上記第1の凹部との交点をA、上記第1の凹部と上記連絡孔との交点をB、上記連絡孔と上記第2の交点をCとしたとき、線分ABと線分BCとがなす角度が鈍角であってもよい。
上記コア層は、上記層間接続部を収容し第1の環状突起部を含む内壁面を有する第1のキャビティ部をさらに有し、上記層間接続部の上記連絡孔は、上記厚み方向と直交する方向に上記第1の環状突起部の先端と対向する位置に設けられてもよい。
上記基材に内蔵された電子部品をさらに具備し、上記コア層は、上記電子部品を収容し第2の環状突起部を含む内壁面を有する第2のキャビティ部をさらに有し、上記電子部品は、上記厚み方向と直交する方向に上記第2の環状突起部の先端と対向しない位置に配置されてもよい。
本発明の一形態に係る配線基板の製造方法は、金属材料で構成されたコア層に形成され前記コア層の厚み方向に貫通するキャビティ部の第1の面に、第1の開口径を有する第1の凹部を形成することを含む。
上記第1の面とは反対の第2の面に、上記厚み方向に上記第1の凹部の少なくとも一部と対向する第2の凹部が、第2の開口径で形成される。
上記第1及び第2の開口径よりも小さい開口径を有し、上記第1の凹部と上記第2の凹部との間を連絡する連絡孔が形成される。
上記第1の凹部、上記第2の凹部及び上記連絡孔の内部に導体部が形成される。
上記第1及び第2の面に、上記導体部を介して相互に電気的に接続される配線層がそれぞれ形成される。
上記第2の凹部は、上記第1の凹部に到達しない深さで形成されてもよい。
上記第1の凹部は、上記第1の面をレーザ加工することで形成され、上記第2の凹部は、上記第2の面をレーザ加工することで形成されてもよい。
あるいは、上記第1の凹部は、上記第1の面をエッチング加工することで形成され、上記第2の凹部は、上記第2の面をエッチング加工することで形成されてもよい。
上記連絡孔は、上記第1の凹部又は上記第2の凹部の底部をレーザ加工することで形成されてもよい。
上記導体部は、めっき法によって形成されてもよい。
以上述べたように、本発明によれば、層間接続部の信頼性を確保しつつ、高密度実装化にも対応することができる。
本発明の第1の実施形態に係る配線基板の構成を示す要部の概略断面図である。 上記配線基板における層間接続部の拡大断面図である。 上記層間接続部を構成する貫通孔部の拡大断面図である。 上記配線基板の製造方法を示す要部の概略工程断面図である。 比較例に係る製造方法(A)と上記配線基板の製造方法(B)とを示す模式断面図である。 比較例に係る製造方法(A)と上記配線基板の製造方法(B)とを示す模式断面図である。 他の比較例に係る配線基板の製造方法を説明する概略工程断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る配線基板の製造方法を示す要部の概略工程断面図である。 上記配線基板の構成を示す要部の概略断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る配線基板の構成を示す要部の概略断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る配線基板の構成を示す要部の概略断面図である。 上記配線基板における要部の概略拡大図である。 上記配線基板における要部の概略平面図である。 上記層間接続部の製造方法の変形例を示す概略工程断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1A〜図1Dは、本発明の第1の実施形態に係る配線基板の構成を模式的に示す断面図である。図において、X軸、Y軸及びZ軸は相互に直交する3軸方向を示しており、Z軸方向は配線基板の厚み方向に相当する。先ずは、図1Aを用いて説明する。
[配線基板の構成]
本実施形態の配線基板100は、基材10と、第1の配線層21と、第2の配線層22と、層間接続部30とを有する。配線基板100は、層間接続部30を介して第1及び第2の配線層21,22が相互に電気的に接続された両面配線基板として構成される。
本実施形態において基材10は、表面11(第1の面)と裏面12(第2の面)とを有する絶縁性樹脂基板で構成される。基材10を構成する合成樹脂材料は特に限定されず、典型的には、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、BTレジン等の汎用の熱硬化性樹脂材料が用いられる。これらの合成樹脂材料には、所望とする機械的強度を付与するために、例えばガラス繊維やガラスクロス、酸化物粒子等のフィラー(充填材)が含有されていてもよい。
第1の配線層21は、基材10の表面11に形成された配線層であって、所定のパターン形状を有する。第2の配線層22は、基材10の裏面12に形成された配線層であって、所定のパターン形状を有する。第1及び第2の配線層21,22は、銅またはアルミニウム等の金属材料あるいは金属ペーストの硬化物で構成される。尚、基材10と第1の配線層21、基材10と第2の配線層22との間に、少なくとも一層の絶縁層が設けられても良い。
一般に、配線層を含む導電パターンは、銅を主材料とし、メッキ膜または箔からなる。メッキでは、基材10または配線基板100の表裏面にメッキ膜を被覆し、ホトリソグラフィー技術によりパターニングして形成される。あるいは、基材10または配線基板100の表裏面にメッキレジスト膜を形成し、導電パターンの付着エリアを開口し、ここの開口部に部分メッキ処理により形成できる。更には、銅箔の付いた樹脂シートを積層し、その銅箔をパターニングすることにより形成することもできる。尚、配線基板100は、表裏夫々に一層の導電パターンが形成されているが、絶縁層と一緒に複数の導電パターンが設けられても良い。
基材10の表面11には、第1の配線層21を部分的に露出させる第1のレジストパターン41が形成され、基材10の裏面12には、第2の配線層22を部分的に露出させる第2のレジストパターン42が形成される。
第1及び第2のレジストパターン41,42は、絶縁性の樹脂材料で構成され、典型的には、ソルダレジスト材料で構成される。第1及び第2のレジストパターン41,42は、基材10または配線基板100の最表面、最裏面に形成され、第1及び第2の配線層21,22を被覆することで、これらを保護する保護層として機能する。第1及び第2の配線層21,22の露出部は、電子部品あるいは外部接続端子と接続されるランド部として構成される。
層間接続部30は、基材10の内部に設けられ、第1の配線層21と第2の配線層22とを相互に電気的に接続するビアまたはスルーホールとして構成される。層間接続部30は、基材10の適宜の位置に適宜の大きさで形成され、その数も図示するように単数に限られず、複数であってもよい。
層間接続部30は、貫通孔部31と、導体部32とを有する。
図1Aでは、コア層となる基材10に貫通孔部31と導体部32が形成されたものであるが、レーザ加工は、基材10から始まり、最終の配線基板までの、どの工程でも可能であるので、他の構造でもよい。
例えば、図1Bは、基材10(コア層)の両側に3層の導電パターンが形成されたものである。ここでは、2層目の層間絶縁膜I2が形成され、3層目の導電パターンW3が形成される前に、貫通孔部31の形成領域にレーザが照射されて、形成されている。
導体部32は、図4で後述するように、メッキで形成され、導体部32の形成と一緒に、3層目の導電パターンW3を一緒に形成する。あるいは、3層目の導電パターンW3が形成された後で、貫通孔部31を形成し、導体部32の形成と同時に、導電パターンの表面にメッキ処理を施したりする。なお、図1Bでは、第1の凹部311と第2の凹部312がずれてもよいことを示している(符号311、312は、図2を参照)。
図1Bでは貫通孔部31に導体部32が完全に充填されているが、図1Cでは導体部32に空隙H1があってもよいことを示している。空隙H1には、絶縁材が設けられる。あるいは、3層目の導電パターンW3がメッキ形成されるとき、そのメッキが充填される。
続いて、図1Dでは、コア層となる基材10の両側に導電パターンを形成するのではなく、一方から形成していくビルドアップでもよいことを示している。この場合、最終層Lxが積層された後、または最終メタルMxが形成された後に、貫通孔部31を形成し、導体部32を形成してもよい。
図2は層間接続部30の拡大断面図、図3は貫通孔部31の拡大断面図である。
貫通孔部31は、第1の凹部311と、第2の凹部312と、連絡孔313とを有する。
第1の凹部311は、基材10の表面11に設けられる。第2の凹部312は、基材10の裏面12に設けられ、基材10の厚み方向(Z軸方向)に第1の凹部311の少なくとも一部と対向する。Z軸方向から見れば、第1の凹部311と第2の凹部312は、少なくとも一部が重畳し、その重畳エリアは、ずれを考えて、後述の連絡孔313により第1の凹部311と第2の凹部312がリンク可能な範囲である。連絡孔313は、第1の凹部311と第2の凹部312との間に設けられ、これら2つの凹部311,312との間を連絡する。
第1の凹部311は、基材10の表面11に開口径D1(第1の開口径)で開口し、第2の凹部312は、基材10の裏面12に開口径D2(第2の開口径)で開口する。開口径D1,D2の大きさは特に限定されない。例えば、開口径D1,D2の大きさは好ましくは10μm〜300μmであり、より好ましくは20μm〜200μmであり、各々が相互に同一であってもよいし、後述するように異なっていてもよい。
一方、連絡孔313は、開口径D1,D2よりも小さい開口径E1,E2(第3の開口径)を有する。開口径E1は、連絡孔313の第1の凹部311側の開口径をいい、開口径E2は、連絡孔313の第2の凹部312側の開口径をいう。開口径E1,E2が開口径D1,D2よりも小径とされることで、貫通孔部31は、中間部に絞り(くびれ)を有する孔形状を呈する。
第1及び第2の凹部311,312は、例えば、レーザ加工法により形成される。図4Aに示すように、第1の凹部311は、基材10の表面11にレーザ光を照射することで形成される。同様に、第2の凹部312は、図4Bに示すように、基材10の裏面12にレーザ光を照射することで形成される。これにより、第1及び第2の凹部311,312はそれぞれ、連絡孔313に向かって径が縮小するテーパ形状に形成される。
第1及び第2の凹部311,312は、後述するように、基材10の表面11及び裏面12への加工直後においては、各々の底部が基材10の一部を介して対向する相互に独立したテーパ形状の有底孔で構成される(図4B参照)。なお、第1の凹部311と第2の凹部312の底部は、若干交差していてもよい。
連絡孔313も同様に、典型的にはレーザ加工法により形成される。連絡孔313は、第1及び第2の凹部311,312の形成後、一方の凹部の底部にレーザ光を照射することで形成される。図3において、開口径E1は、上記レーザ光の入射側の開口径に相当し、開口径E2は、上記レーザ光の出射側の開口径に相当するものであり、開口径E1は、開口径E2よりも大きく形成される。なお、第2の凹部312よりレーザ照射すれば、開口径E1は、開口径E2よりも小さく形成される。
レーザ光の種類(波長)は特に限定されず、CO(炭酸ガス)レーザ、YAGレーザ、エキシマレーザ等、開口径サイズ、深さ、基材10の材質等に応じて適宜設定可能である。レーザ光の照射エネルギも特に限定されないし、レーザ光は連続波でもよいし、パルス波でもよい。
第1及び第2の凹部311,312の加工方法はレーザ加工法に限られず、エッチング法(ドライエッチング法、ウェットエッチング法)、荷電粒子線(電子ビーム、イオンビーム)等の他の加工法も採用可能である。
一方、導体部32は、貫通孔部31の内部に設けられ、貫通孔部31を介して第1の配線層21と第2の配線層22との間を電気的に接続する。
導体部32は、典型的には、銅やアルミニウム等の金属材料で構成されるが、これに限られず、金属含有樹脂(導電性ペースト)の硬化物等で構成されてもよい。導体部32の形成方法も特に限定されず、電気めっき法、スクリーン印刷法等の適宜の手法が採用可能である。導体部32は、典型的には、図2に示すように、貫通孔部31の内部に充填されるが、貫通孔部31の内壁面に設けられた所定厚みの導体層で構成されてもよい。これは、図1Cで説明したように、貫通孔部31に導体部32を完全に充填せず、空隙H1が存在していてもよいことを意味する。
[配線基板の製造方法]
図4は、配線基板100の製造方法を示す要部の概略工程断面図である。ここでは主として、層間接続部30の製造方法について説明する。なお、図1Aでも説明したように基材10に凹部を形成する場合、図1Bや図1Cで説明したように、基材10からスタートし、配線基板100の完成途中または完成の後に形成する場合などと、色々なケースが考えられる。図4では、これらに共通する凹部の形成方法を説明する。
まず図4Aに示すように、基材10の表面11にレーザ光を照射することで、有底の第1の凹部311が形成される。第1の凹部311は、典型的には、基材10の厚みの半分以下の深さで形成される。
続いて図4Bに示すように、基材10の裏面12にレーザ光を照射することで、有底の第2の凹部312が形成される。第2の凹部312は、基材10の厚み方向に第1の凹部311と対向するように形成される。第2の凹部312は、典型的には、基材10の厚みの半分以下の深さで形成される。
第2の凹部312は、第1の凹部311と基材10の厚み方向に整列するように形成されるが、これに限られず、第1の凹部311の少なくとも一部と基材10の厚み方向に対向するように形成されていればよい。これによっても後述する連絡孔313の形成により、第1の凹部311と第2の凹部312との相互連通が可能となる。
続いて図4Cに示すように、第1の凹部311の底部にレーザ光を照射することで、連絡孔313が形成される。連絡孔313は、第1の凹部311の底部を貫通するように形成されることで、第1の凹部311と第2の凹部312との間を連絡する。これにより、基材10を貫通する貫通孔部31が形成される。なお、本実施形態では、第1の凹部311側からだけではなく、第2の凹部312側からレーザ光を照射して貫通孔部31を形成してもよい。
連絡孔313の形成には、典型的には、第1及び第2の凹部311,312を形成するレーザ光よりも小さいスポット径を有するレーザ光が用いられる。これにより、第1及び第2の凹部311,312の開口径D1,D2よりも小径の開口径E1,E2を有する連絡孔313が形成される。連絡孔313を形成するためのレーザ光のスポット径は、レーザ光学系(レンズ系)で調整されてもよいし、レーザ光の種類が変更されてもよい。例えば、エキシマレーザ光は、炭酸ガスレーザやYAGレーザよりも小径のスポット径を容易に形成することができる。
ここで、レーザの光源が基板の表側にあるとする。この場合、図4Aで表から照射して第1の凹部311を形成し、図4Bで、基板を反転して第2の凹部312を形成し、更に図4Cでは、連絡孔313を表側より形成するために、再度基板を反転させる必要がある。
一方、図4Cに於いて、連絡孔313を形成するに、第2の凹部312側(裏側)より、レーザ照射すれば基板の反転は不要と成る。つまり、表(第1の凹部形成)、裏(第2の凹部形成)、裏(連絡孔形成)で、基板の反転が減らせ、プロセスが簡略できる。図8は、その例である。
最後に図4D,Eに示すように、貫通孔部31の内部に導体部32を形成する。これにより、基材10の表面11及び裏面12の間を電気的に接続する層間接続部30が形成される。
導体部32の形成に際しては、本実施形態では電気めっき法が用いられる。より具体的には、導体部32は、無電解めっき法と電解めっき法とを組み合わせて形成される。すなわち、無電解めっき浴中で基材10の表裏面及び貫通孔部31の内壁面にシード層(給電層)を形成した後、電界めっき浴中で銅やアルミニウム等の金属層を上記シード層上にめっき成長させる。なお、導体部32の形成後は、基材10の表裏面に形成された上記シード層(及びその上の金属層)の不要領域がウェットエッチング法等により除去される。
導体部32は、図4Dに示すように貫通孔部31の内壁面に所定厚みで形成された金属層(スルーホールめっき)で構成されてもよいが、本実施形態では、貫通孔部31を充填するように導体部32が形成される(図4E)。これにより層間接続部30の抵抗率が小さくなるため、例えば1Aを超える大電流にも対応することが可能となる。
本実施形態において、層間接続部30の貫通孔部31は、第1の凹部311と第2の凹部312との間を連絡する連絡孔313を有するため、第1及び第2の凹部311,312の開口径を大きくすることなく、これらの間の電気的導通を安定に確保することができる。なお、本実施形態では、図1Cで説明したように、空隙H1が若干残った状態でもよい。
例えば、第1の凹部311と第2の凹部312とにより貫通孔部を構成しようとすると、図5Aに示すように両者間の位置ずれが大きいときに相互に連通しない場合があり、このような問題を回避するため、各凹部の開口径を余計に大きくする必要がある。この場合、層間接続部が基材の面内に占める領域が相対的に大きくなるため、配線密度や実装密度の低下を余儀なくされる。
これに対して本実施形態によれば、図5Bに示すように、第1の凹部311と第2の凹部312との間の位置ずれが比較的大きい場合でも、連絡孔313の追加加工により各凹部311,312間を相互に連通させることが可能となる。したがって、各凹部311,312の開口径を大きくすることなく、層間接続部30の接続信頼性を確保することが可能となる。
また、第1の凹部311と第2の凹部312とにより貫通孔部を構成しようとすると、図6Aに示すように、凹部311,312との接続部に孔の中心に向かって突出するエッジ部31pが設けられ、その先鋭度が、エッジ部31pへの応力集中を招き、層間接続部の信頼性の低下を招くおそれがある。
これに対して本実施形態によれば、図6Bに示すように、2つの凹部311,312と連絡孔313との間に同様なエッジ部31pが形成されるものの、その先鋭度が図6Aの場合よりも緩和されるため、応力集中による層間接続部の信頼性の低下を効果的に抑えることができる。
例えば図6Bに示すように、基材10または配線基板100の表面11と第1の凹部311との交点を点A、第1の凹部311と連絡孔313との交点を点B、第2の凹部312と連絡孔313との交点を点C、基材10または配線基板100の裏面12と第2の凹部312との交点を点Dとしたとき、線分ABと線分BCが成す角度、または線分BCと線分CDの成す角度は、鈍角で形成されることが好ましい。
さらに本実施形態によれば、図6Bに示すように、エッジ部31pが貫通孔部31の中心に向かって突出するように形成されるため、電気めっき法による導体部32の形成に際して、貫通孔部31の内部への導体部32の充填性を高めることができる。
例えば図7A〜Cに示すように、貫通孔部をドリル加工により形成する場合においては、貫通孔部31hの開口周縁部にエッジ部が形成されるため、そのエッジ部に電界集中が起こることで当該エッジ部における導体部の成長速度が、図7Bに示すように、貫通孔部31hの内周面のそれよりも速くなる。その結果、図7Cに示すように、導体部32mの内部に空乏部32vが形成されるため、導体部32mによる貫通孔部31hの充填性が低下し、抵抗率の低減が阻害される。
以上のように、本実施形態によれば、層間接続部30の信頼性を確保しつつ、高密度実装化にも対応することが可能となる。また、層間接続部30の低抵抗化を容易に実現できるため、例えば1Aを超える大電流に対応可能な配線基板100を作製することができる。
<第2の実施形態>
図8A〜Dは、本発明の第2の実施形態に係る配線基板の製造工程を示す要部の概略断面図、図9は当該配線基板の構成を示す要部の概略断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態の層間接続部230は、第1の凹部311と、第2の凹部312と、連絡孔313とを有する点で第1の実施形態と共通するが、図8Dに示すように、第1の凹部311と第2の凹部312とが相互に異なる大きさで構成されている点で第1の実施形態と異なる。本実施形態において第2の凹部312は、第1の凹部311よりも大きな開口径及び深さを有する。
層間接続部230の形成方法は、第1の実施形態と同様に、基材10の表面11に第1の凹部311を形成するステップ(図8A)と、基材10の裏面12に第2の凹部312を形成するステップ(図8B)と、連絡孔313を形成するステップ(図8C)と、導体部32を充填するステップ(図8D)とを有する。
第1の凹部311は、開口径D1及び深さL1の大きさで形成され、第2の凹部312は、開口径D1よりも大きい開口径D2及び深さL1よりも大きい深さL2で形成される。連絡孔313は、基材10の裏面側から第2の凹部312の底部の中心部に向かってレーザ光を照射することで形成される。連絡孔313は、基材10の厚み方向の中心部よりも基材10の表面11側に設けられる。
以上のようにして構成される層間接続部230においては、第1の凹部311が第2の凹部312よりも小さい開口径で形成されるため、第1の凹部311の周りには、開口径D1と開口径D2が同等の場合と比べ、空きスペースが発生する。これは、深さL1が浅いため、開口径D1の広がりが抑えられるからである。よってこの空きスペースは、導電パターンの配置エリアとして有効に活用ができる。
最近では、配線基板に実装されるICや受動部品は、軽薄短小となり、電極のサイズは、益々小さくなっている。しかし、ICの高機能化、大出力化に伴い、配線基板の表面側の導電パターンは、高密度・高微細パターンとなる一方、配線基板の裏面に設けられる外部接続電極は、大電流を流すため、表側よりもサイズが大きい傾向にある。
これを受けて本実施形態では、開口径D1が小さい分だけ余剰スペースが発生し、そのエリアを活用可能であるため、表面11に高密度に導電パターンを形成可能である。一方、裏面12は、殆どが外部接続電極の配置エリアであり、比較的空きスペースがあるため、開口径D2が大きくてもその面積拡大は吸収できる。
このように本実施形態によれば、表面11と裏面12との間において配線密度が異なる配線基板200を得ることができる。このような配線基板200は、図9に示すように、表面11のランド部210にIC部品等の電子部品が搭載され、裏面12のランド部220にマザーボードと接合される外部接続端子が搭載されるインタポーザ基板として用いることができる。
<第3の実施形態>
図10は、本発明の第3の実施形態に係る配線基板の構成を示す要部の概略断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態の配線基板300は、基材310の構成が第1の実施形態と異なる。本実施形態において基材310は、金属材料で構成されたコア層50と、電気絶縁材料で構成された絶縁体部54とにより構成される。
コア層50は、銅、アルミニウムまたはステンレス鋼等の放熱性に優れた金属板で構成され、表面51と、裏面52と、キャビティ部53とを有する。コア層50の表面51には、絶縁膜61を介して第1の配線層21が形成されており、コア層50の裏面52には、絶縁膜62を介して第2の配線層22が形成される。絶縁膜61,62は、合成樹脂材料等により形成される。
キャビティ部53は、コア層50の面内に形成された円形又は矩形の貫通孔で構成される。キャビティ部53は、典型的には、コア層50の面内複数個所に設けられる。絶縁体部54は、典型的には合成樹脂材料で構成され、キャビティ部53に充填されることで、コア層50をその厚み方向に貫通する。絶縁体部54は、キャビティ部53の数に対応して複数設けられる。
層間接続部30は、絶縁体部54に設けられる。層間接続部30は、第1の実施形態と同様に構成され、貫通孔部31と、導体部32とを有する。貫通孔部31は、第1の凹部311と、第2の凹部312と、連絡孔313とを有し(図2参照)、絶縁体部54をコア層50の厚み方向に貫通する。導体部32は、貫通孔部31の内部に充填された導電材料で構成され、絶縁膜61,62を介して第1及び第2の配線層21,22に電気的に接続される。
貫通孔部31は、例えば、コア層50の表面51及び裏面52側から絶縁体部54に向けてレーザ光を照射することで形成される。貫通孔部31の形成方法の詳細は、上述の第1の実施形態と同様であるので、ここでは省略する。
層間接続部30は、複数の絶縁体部54のうち所定の単数又は複数の絶縁体部に設けられる。つまり、層間接続部30は、任意のキャビティ部53の内部に設けられる。他のキャビティ部53には、絶縁体部54のみが設けられてもよいし、絶縁体部54と第1又は第2の配線層21,22に電気的に接続される電子部品(図示略)とが設けられてもよい。
以上のように構成される本実施形態においても、上述の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。本実施形態によれば、基材310に金属製のコア層50を含んでいるため、配線基板300の強度の向上を図ることができるとともに、コア層50を介して放熱性の向上を図ることができる。これにより、大電流を扱うパワー基板として好適に用いることができる。
なお、図10では、コア層50に絶縁膜61,62が形成された後に、貫通孔部31が形成されているが、コア層50に直接形成してもよい。更には、図1B、図1Cで説明したように、コア層50の両面側に絶縁膜と導電パターンが形成される途中工程、あるいは最終工程で形成してもよい。
<第4の実施形態>
図11は、本発明の第4の実施形態に係る配線基板の構成を示す要部の概略断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1〜第3の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態において基材410は、金属材料で構成されたコア層70と、電気絶縁材料で構成された絶縁体部54とにより構成される。
コア層70は、第3の実施形態と同様に、銅、アルミニウムまたはステンレス鋼等の放熱性に優れた金属板で構成される。コア層70は、表面71と、裏面72と、第1のキャビティ部73と、第2のキャビティ部74とを有する。コア層70の表面71には、絶縁膜61を介して第1の配線層21が形成されており、コア層70の裏面72には、絶縁膜62を介して第2の配線層22が形成される。絶縁膜61,62は、合成樹脂材料等により形成される。
第1のキャビティ部73は、コア層70の面内に形成された貫通孔で構成され、層間接続部30を収容する。第2のキャビティ部74は、コア層70の面内に形成された貫通孔で構成され、電子部品80を収容する。第1のキャビティ部73及び第2のキャビティ部74はそれぞれコア層70の面内複数個所に設けられてもよい。絶縁体部54は、第1のキャビティ部73及び第2のキャビティ部74に充填された合成樹脂材料で構成され、コア層70をその厚み方向に貫通する。絶縁体部54は、第1のキャビティ部73及び第2のキャビティ部74の数に対応して複数設けられる。
第1のキャビティ部73及び第2のキャビティ部74は、ウェットエッチング法によって形成される。本実施形態において各キャビティ部73,74は、コア層70の表面71及び裏面72の所定領域をそれぞれハーフエッチングすることで形成される。このため、両ハーフエッチング領域の合流部に相当する内壁面には、キャビティ部73,74の内方に突出する環状の突起部(環状突起部73p,74p)が形成される場合がある。
そこで本実施形態においては、第1のキャビティ部73に収容される層間接続部30については、貫通孔部31を構成する連絡孔313が、コア層70の厚み方向(Z軸方向)と直交する方向に、環状突起部73pの先端と対向する位置に設けられる。これにより、図12Aに示すように環状突起部73pの先端と層間接続部30との間の対向距離d1を、図12Bに示すように例えば環状突起部73pの先端が貫通孔部31の第2の凹部312に対向する場合の対向距離d2よりも大きくすることができる。その結果、コア層70と層間接続部30との間の電気的な耐圧性が向上し、層間接続部30の信頼性を確保することができる。
環状突起部73pとコア層70の厚み方向と直交する方向に対向する層間接続部30の部位は、連絡孔313と第1の凹部311との接続部と、連絡孔313と第2の凹部312との接続部との間の領域であることが好ましい。これにより、環状突起部73pと第1の凹部311及び第2の凹部312との間の距離の最大化を図ることができるため、層間接続部30の絶縁耐圧を安定に確保することができる。また連絡孔313は、第1の凹部31と第2の凹部312の間に、所望の長さをもって形成される。そのため、環状突起部73Pは、この間のどこかに位置すればよい。環状突起部は、エッチング条件で、その位置が上下するが、連絡孔313の長さがマージンとして有効になる。
さらに、層間接続部30に接続される配線層21,22のランド部21L,22Lの外径は、第1のキャビティ部73の開口の大きさよりも小さく形成されることが好ましい。図13に、ランド部21Lと第1のキャビティ部73の開口部との関係を概略的に示す。第1のキャビティ部73の開口形状は円形であり、ランド部21Lは第1のキャビティ部73の開口径よりも小さい外径を有する円形に形成される。これにより、第1のキャビティ部73の開口周縁部(エッジ部)とランド部21Lとの絶縁耐圧の向上を図ることができる。
一方、第2のキャビティ部74に収容される電子部品80としては、コア層70の半分以下の厚みを有する部品、典型的には、IC部品やディスクリート部品が用いられ、本実施形態では、大電流が流れるパワートランジスタが用いられる。このパワートランジスタは、Siから成るBiPトランジスタ、MOSFET、IGBTなど、またSiCやGaNなどから成るトランジスタを含む。そこで、電子部品80は、コア層70の厚み方向(Z軸方向)と直交する方向に環状突起部74pの先端と対向しない位置に配置される。具体的には、電子部品80は、環状突起部74pとコア層70の表面71又は裏面72との間の領域に配置される。これにより、環状突起部74pと電子部品の周面との絶縁距離を確保しやすくなるため、電子部品80の絶縁耐圧を向上させることができる。
本実施形態において、電子部品80は、第2のキャビティ部74において環状突起部74pとコア層70の表面71との間に配置される。電子部品80は、第1のビア81を介して第1の配線層21と電気的に接続され、第2のビア82を介して第2の配線層22と電気的に接続される。第2のビア82は、環状突起部74pとの絶縁耐圧を確保するため、第2の配線層22から電子部品80に向かってビア径が漸次減少する形状に形成されるのが好ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、層間接続部30の第1及び第2の凹部311,312をそれぞれ同一のレーザ加工条件で形成したが、例えば図14に示すように、各凹部311,312をそれぞれ段階的に開口径が小さくなるような複数の異なるレーザ加工条件で形成するようにしてもよい。これにより、加工径を変えて複数回加工することで、階段状の断面形状となり、角部に成長しやすい電気めっきの特性を利用しやすくなるため、より充填性のよいスルーホールを得ることが出来る。また、熱応力が集中しやすい角部が複数になるため、熱衝撃で破断しにくくなる。
また以上の実施形態では、配線基板の基材として、合成樹脂製の基材10あるいは金属製のコア層50を有する基材310を例に挙げて説明したが、基材として、アルミナ等のセラミック材料が用いられてもよい。さらに、配線基板は、上述の両面基板に限られず、内層に配線層を有する多層配線基板で構成されてもよい。
10,310,410…基材
21…第1の配線層
22…第2の配線層
30,230…層間接続部
31…貫通孔部
32…導体部
50,70…コア層
53,73,74…キャビティ部
54…絶縁体部
73p,74p…環状突起部
80…電子部品
100,200,300,400…配線基板
311…第1の凹部
312…第2の凹部
313…連絡孔

Claims (13)

  1. 第1の面と、前記第1の面とは反対の第2の面とを有する金属材料で構成されたコア層と、
    前記コア層の前記第1の面と前記第2の面との間に設けられ、内壁面に環状突起部を有する第1のキャビティ部と、
    前記第1のキャビティ部に絶縁材料で構成され前記コア層の厚み方向に貫通する絶縁体部と、
    前記コア層の前記第1の面に設けられた第1の絶縁膜と、
    前記コア層の前記第2の面に設けられた第2の絶縁膜と、
    前記第1の面側に前記第1の絶縁膜を介して設けられた第1の配線層と、
    前記第2の面側に前記第2の絶縁膜を介して設けられた第2の配線層と、
    前記絶縁体部内において、前記第1の面に第1の開口径で設けられた第1の凹部と、
    前記絶縁体部内において、前記第2の面に第2の開口径で設けられ前記厚み方向に前記第1の凹部の少なくとも一部と対向する第2の凹部と、
    前記第1の凹部と前記第2の凹部との間を貫通し、前記第1の凹部側であって前記第1の開口径よりも小さい前記第3の開口径を有する第1の接続部と、前記第2の凹部側であって前記第2の開口径よりも小さい前記第4の開口径を有する第2の接続部とを有し、前記第1の接続部と前記第2の接続部との間の長さをもって前記第1の凹部と前記第2の凹部とを連絡し、前記厚み方向と直交する方向において、前記環状突起部と前記絶縁体部を介して対向する連絡孔とを有する貫通孔部と、
    前記貫通孔部を介して前記第1の配線層と前記第2の配線層との間を電気的に接続する導体部と、
    を有する層間接続部と
    を具備する配線基板。
  2. 請求項1に記載の配線基板であって、
    前記第2の開口径は、前記第1の開口径よりも大きい
    配線基板。
  3. 請求項1又は2に記載の配線基板であって、
    前記第1及び第2の凹部はそれぞれ、前記連絡孔に向かって径が縮小するテーパ形状を有する
    配線基板。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の配線基板であって、
    前記連絡孔は、前記基材の厚み方向の中心部よりも前記第1の面側に設けられる
    配線基板。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の配線基板であって、
    前記導体部は、前記貫通孔部に充填された導電材料で構成される
    配線基板。
  6. 請求項1に記載の配線基板であって、
    前記第1の面と前記第1の凹部との交点をA、前記第1の凹部と前記連絡孔との交点をB、前記連絡孔と前記第2の交点をCとしたとき、線分ABと線分BCとがなす角度が鈍角である
    配線基板。
  7. 請求項1〜のいずれか1つに記載の配線基板であって、
    前記基材に内蔵された電子部品をさらに具備し、
    前記コア層は、前記電子部品を収容し第2の環状突起部を含む内壁面を有する第2のキャビティ部をさらに有し、
    前記電子部品は、前記厚み方向と直交する方向に前記第2の環状突起部と対向しない位置に配置される
    配線基板。
  8. 金属材料で構成されたコア層に、前記コア層を貫通し、内壁面に環状突起部を有するキャビティ部を形成し、
    前記キャビティ部に絶縁体部を充填し、
    前記コア層の厚み方向に貫通する前記絶縁体部の第1の面に、第1の開口径を有する第1の凹部を形成し、
    前記第1の面とは反対の前記絶縁体部の第2の面に、前記厚み方向に前記第1の凹部の少なくとも一部と対向する第2の凹部を、第2の開口径で形成し、
    前記第1及び第2の開口径よりも小さい開口径を有し、前記第1の凹部と前記第2の凹部との間を連絡し、前記厚み方向において前記絶縁体部を介して前記環状突起部に対向する連絡孔を形成し、
    前記第1の凹部、前記第2の凹部及び前記連絡孔の内部に導体部を形成し、
    前記第1及び第2の面に、前記導体部を介して相互に電気的に接続される配線層をそれぞれ形成する
    配線基板の製造方法。
  9. 請求項8に記載の配線基板の製造方法であって、
    前記キャビティ部をエッチングにより形成し、前記連絡孔をレーザ加工により形成する配線基板の製造方法。
  10. 請求項9に記載の配線基板の製造方法であって、
    前記第2の凹部は、前記第1の凹部に到達しない深さで形成される
    配線基板の製造方法。
  11. 請求項10に記載の配線基板の製造方法であって、
    前記第1の凹部は、前記第1の面をレーザ加工することで形成され、
    前記第2の凹部は、前記第2の面をレーザ加工することで形成される
    配線基板の製造方法。
  12. 請求項11に記載の配線基板の製造方法であって、
    前記連絡孔は、前記第1の凹部又は前記第2の凹部の底部をレーザ加工することで形成される
    配線基板の製造方法。
  13. 請求項9〜12のいずれか1つに記載の配線基板の製造方法であって、
    前記導体部は、めっき法によって形成される
    配線基板の製造方法。
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