JP6737085B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))などの画像形成装置およびそれに関連する技術に関する。
MFPの主電源をオン(ON)状態にする際に、MFPの機能をユーザが短時間で使用できるようにする高速起動技術(ハイバーネーション起動技術などとも称される)が存在する(特許文献1,2等参照)。
当該高速起動技術では、主電源スイッチのオフ操作に応答して直ちに電源供給を停止するのではなく、当該オフ操作後においても電源供給を継続する期間(電力供給継続期間)が設けられ、当該期間内に装置状態情報(退避対象情報とも称される)を格納する処理が行われる。より詳細には、主電源スイッチが次回オン状態にされたときに備えて、主電源スイッチがオフ(OFF)状態にされた時点等での装置状態情報(コントローラのRAM内のデータ、および各処理部のレジスタ内の格納データ等)を不揮発性記憶部に記憶する処理(スナップショットデータ取得処理とも称する)が行われる。そして、当該スナップショットデータ取得処理が終了すると、CPUからの指令に基づいて画像形成装置に対する電力供給が停止される。その後、主電源スイッチが次回オン状態にされたときには、直前の当該スナップショットデータ取得処理で取得された装置状態情報(スナップショットデータ)が用いられて起動処理(高速起動処理)が実行される。これによれば、MFPは、起動状態(詳細には、ジョブを実行することが可能な状態(レディ状態))へと、高速に到達(復帰)することが可能である。
特開2013−222394号公報 特開2013−20606号公報 特開2003−15780号公報
このような高速起動技術において、主電源スイッチのオフ操作に応答してスナップショットデータ取得処理等が行われる際に、仮にCPUが暴走するなどの事態が生じた場合には、当該CPUから電源オフ指令を送出することができずに、画像形成装置に対する電力供給を停止できなくなる恐れがある。
これに対して、特許文献3には、電源スイッチを所定時間(第1の時間(2秒〜5秒))に亘って継続押下して電源停止信号を出力した後、さらに所定の時間(第2の時間(7秒〜15秒))が経過してもファームウエアから電源停止信号が出力されない場合には、電子機器の電源を強制的にオフする技術が記載されている。
しかしながら、特許文献3の技術では、電源スイッチを所定時間(第1の時間)に亘って継続押下した後、さらに所定時間(第2の時間(7秒〜15秒))が経過したか否かを単純に判断しているのみである。謂わば、電源オフ操作からの時間経過要素のみでCPUの異常状態の発生を推測しているに過ぎない。そのため、たとえば、CPUが実際には暴走しておらずCPUの処理が若干遅れているに過ぎない場合にも、電子機器の電源が強制的にオフされている可能性もある。このように、特許文献3の技術には、改善の余地が有る。
そこで、主電源スイッチに関するオフ操作の後にさらに所定の処理が実行される場合において、画像形成装置の電源をより適切にオフすることが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、画像形成装置であって、前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備え、前記サブCPUは、前記オフ操作の後における前記メインCPUの動作状態を監視し、前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行い、前記所定の条件は、前記オフ操作後において前記メインCPUと前記画像形成装置内の所定のデバイスとの間での通信インターフェイスが一定期間に亘って動作していないこと、を含むことを特徴とする。
請求項2の発明は、画像形成装置であって、前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備え、前記サブCPUは、前記オフ操作の後における前記メインCPUの動作状態を監視し、前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行い、前記所定の条件は、前記オフ操作後において前記サブCPUから前記メインCPUへのアライブ確認用通信要求に対する応答が一定期間内に前記メインCPUから返ってこないこと、を含むことを特徴とする。
請求項3の発明は、画像形成装置であって、前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備え、前記サブCPUは、前記オフ操作の後における前記メインCPUの動作状態を監視し、前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行い、前記メインCPUは、前記所定の処理において、正常時には前記画像形成装置の複数のデバイスに対する電力供給を所定の順序に従って停止させ、前記所定の条件は、所定の制御リストに規定された前記複数のデバイスに関する電源オフ順序に従わない電源オフ動作が前記サブCPUによって検出されること、を含むことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明に係る画像形成装置において、前記サブCPUは、前記複数のデバイスに関する電源オフ順序を規定した前記所定の制御リストを、前記メインCPUから前記オフ操作の前に予め受信しておくことを特徴とする。
請求項5の発明は、画像形成装置であって、前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備え、前記サブCPUは、前記オフ操作の後における前記メインCPUの動作状態を監視し、前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行い、前記サブCPUは、前記所定の条件に加えて、前記メインCPUの状態に関する前記メインCPUから前記サブCPUへの通知に基づき前記メインCPUが電源オン状態を有すると判定される旨の条件もが成立するときに、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする。

請求項6の発明は、画像形成装置であって、前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備え、前記サブCPUは、前記オフ操作の後における前記メインCPUの動作状態を監視し、前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行い、前記サブCPUは、前記所定の条件の成立に基づき前記強制オフ制御を実行させるべき旨を決定した後に、前記メインCPUにアライブ確認用の通信要求を送信し、当該通信要求に対する応答が無いと判定されることをも条件に、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする。
請求項7の発明は、画像形成装置であって、前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備え、前記サブCPUは、前記オフ操作の後における前記メインCPUの動作状態を監視し、前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行い、前記サブCPUは、前記所定の条件の充足性に拘わらず、前記オフ操作後の所定の期間であって、通常の終了処理に要する時間よりも長い期間として設定された所定の期間が経過しても前記画像形成装置に対する電力供給が停止されていないときには、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする。
請求項8の発明は、画像形成装置の制御方法であって、前記画像形成装置は、前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備え、前記制御方法は、a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、を備え、前記所定の条件は、前記オフ操作後において前記メインCPUと前記画像形成装置内の所定のデバイスとの間での通信インターフェイスが一定期間に亘って動作していないこと、を含むことを特徴とする。
請求項9の発明は、画像形成装置の制御方法であって、前記画像形成装置は、前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備え、前記制御方法は、a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、を備え、前記所定の条件は、前記オフ操作後において前記サブCPUから前記メインCPUへのアライブ確認用通信要求に対する応答が一定期間内に前記メインCPUから返ってこないこと、を含むことを特徴とする。
請求項10の発明は、画像形成装置の制御方法であって、前記画像形成装置は、前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備え、前記制御方法は、a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、を備え、前記メインCPUは、前記所定の処理において、正常時には前記画像形成装置の複数のデバイスに対する電力供給を所定の順序に従って停止させ、前記所定の条件は、所定の制御リストに規定された前記複数のデバイスに関する電源オフ順序に従わない電源オフ動作が前記サブCPUによって検出されること、を含むことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10の発明に係る制御方法において、ステップc)前記複数のデバイスに関する電源オフ順序を規定した前記所定の制御リストを、前記サブCPUが前記メインCPUから前記オフ操作の前に予め受信しておくステップ、をさらに備えることを特徴とする。
請求項12の発明は、画像形成装置の制御方法であって、前記画像形成装置は、前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備え、前記制御方法は、a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、を備え、前記サブCPUは、前記所定の条件に加えて、前記メインCPUの状態に関する前記メインCPUから前記サブCPUへの通知に基づき前記メインCPUが電源オン状態を有すると判定される旨の条件もが成立するときに、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする。
請求項13の発明は、画像形成装置の制御方法であって、前記画像形成装置は、前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備え、前記制御方法は、a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、を備え、前記サブCPUは、前記所定の条件の成立に基づき前記強制オフ制御を実行させるべき旨を決定した後に、前記メインCPUにアライブ確認用の通信要求を送信し、当該通信要求に対する応答が無いと判定されることをも条件に、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする。
請求項14の発明は、画像形成装置の制御方法であって、前記画像形成装置は、前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備え、前記制御方法は、a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、を備え、前記サブCPUは、前記所定の条件の充足性に拘わらず、前記オフ操作後の所定の期間であって、通常の終了処理に要する時間よりも長い期間として設定された所定の期間が経過しても前記画像形成装置に対する電力供給が停止されていないときには、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする。
請求項15の発明は、画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備える画像形成装置を制御するプログラムであって、a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、を前記画像形成装置に実行させるためのプログラムであり、前記所定の条件は、前記オフ操作後において前記メインCPUと前記画像形成装置内の所定のデバイスとの間での通信インターフェイスが一定期間に亘って動作していないこと、を含むことを特徴とする。
請求項16の発明は、画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備える画像形成装置を制御するプログラムであって、a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、を前記画像形成装置に実行させるためのプログラムであり、前記所定の条件は、前記オフ操作後において前記サブCPUから前記メインCPUへのアライブ確認用通信要求に対する応答が一定期間内に前記メインCPUから返ってこないこと、を含むことを特徴とする。
請求項17の発明は、画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備える画像形成装置を制御するプログラムであって、a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、を前記画像形成装置に実行させるためのプログラムであり、前記メインCPUは、前記所定の処理において、正常時には前記画像形成装置の複数のデバイスに対する電力供給を所定の順序に従って停止させ、前記所定の条件は、所定の制御リストに規定された前記複数のデバイスに関する電源オフ順序に従わない電源オフ動作が前記サブCPUによって検出されること、を含むことを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項17の発明に係るプログラムにおいて、ステップc)前記複数のデバイスに関する電源オフ順序を規定した前記所定の制御リストを、前記サブCPUが前記メインCPUから前記オフ操作の前に予め受信しておくステップ、をさらに前記画像形成装置に実行させることを特徴とする。
請求項19の発明は、画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備える画像形成装置を制御するプログラムであって、a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、を前記画像形成装置に実行させるためのプログラムであり、前記サブCPUは、前記所定の条件に加えて、前記メインCPUの状態に関する前記メインCPUから前記サブCPUへの通知に基づき前記メインCPUが電源オン状態を有すると判定される旨の条件もが成立するときに、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする。
請求項20の発明は、画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備える画像形成装置を制御するプログラムであって、a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、を前記画像形成装置に実行させるためのプログラムであり、前記サブCPUは、前記所定の条件の成立に基づき前記強制オフ制御を実行させるべき旨を決定した後に、前記メインCPUにアライブ確認用の通信要求を送信し、当該通信要求に対する応答が無いと判定されることをも条件に、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする。
請求項21の発明は、画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、を備える画像形成装置を制御するプログラムであって、a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、を前記画像形成装置に実行させるためのプログラムであり、前記サブCPUは、前記所定の条件の充足性に拘わらず、前記オフ操作後の所定の期間であって、通常の終了処理に要する時間よりも長い期間として設定された所定の期間が経過しても前記画像形成装置に対する電力供給が停止されていないときには、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする。
請求項1〜請求項21に記載の発明によれば、主電源スイッチに関するオフ操作の後にさらに所定の処理が実行される場合において、画像形成装置の電源をより適切にオフすることが可能である。
MFP(画像形成装置)の機能ブロックを示す図である。 MFPの外観図である。 システムコントローラにて実現される各種機能処理部を示す図である。 電源オフ操作後の動作(前半)を示す概念図である。 電源オフ操作後の動作(後半)を示す概念図である。 電源オフ操作後のサブCPUによる強制オフ動作を示す概念図である。 メインCPUの動作を示すフローチャートである。 メインCPUの定期通信動作を示すフローチャートである。 メインCPUの動作(スリープ状態への移行時)を示すフローチャートである。 サブCPUの動作を示すフローチャートである。 サブCPUの動作(サブルーチン)を示すフローチャートである。 変形例に係る動作(サブルーチン)を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るサブCPUの動作を示すフローチャートである。 サブCPUの動作(サブルーチン)を示すフローチャートである。 給電停止順序を規定したデータテーブル(制御リスト)を示す図である。 主電源スイッチのオフ操作後におけるMFPの動作例を示す図である。 給電停止順序を規定したデータテーブル(制御リスト)を示す図である。 変形例に係る動作(サブルーチン)を示すフローチャートである。 変形例に係る動作を示すフローチャートである。 変形例に係る動作(サブルーチン)を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.装置構成>
図1は、画像形成装置10の機能ブロックを示す図である。ここでは、画像形成装置10として、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))を例示する。また、図2は、MFP10の外観図である。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図1の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、システムコントローラ20、HDD(ハードディスクドライブ)21、操作パネル部22、画像処理ASIC23、認証装置25および電源部36等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像あるいはスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、通信ネットワークを介した通信(ネットワーク通信)を行うことも可能である。
HDD(ハードディスクドライブ)21は、比較的大きな容量を有する不揮発性の記憶装置(記憶部)であり、画像などの大容量データを保存することが可能である。
操作パネル部22は、図2にも示すように、その正面側にタッチパネル22bを有する操作部である。タッチパネル22bは、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者からの各種の操作入力を受け付けることが可能である。換言すれば、タッチパネル22bは、各種の情報を表示する表示部であるとともにユーザからの操作入力を受け付ける操作入力部でもある。
画像処理ASIC(application specific integrated circuit)23は、画像処理用の集積回路である。当該画像処理ASIC23は、画像データに対する各種の画像処理(γ調整処理、色調整処理、画像圧縮処理等)を実行することが可能である。
認証装置25は、USB接続方式等によってMFP10の本体に接続される認証装置(ユーザ認証装置)である。認証装置25としては、カード認証方式あるいは静脈認証方式等の各種のユーザ認証方式の装置が利用され得る。
システムコントローラ20は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。システムコントローラ20は、メインCPU31および各種の半導体メモリ(RAM32などの揮発性メモリ、およびeMMC(embedded Multi Media Card )33などの不揮発性メモリ)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。システムコントローラ20は、メインCPU31において、eMMC33内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。また、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、通信ネットワークを経由してMFP10にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、図3に示すように、システムコントローラ(メインCPU31等)20は、上記のプログラムの実行により、初期化処理制御部15とスナップショット取得部16と展開部17とを含む各種の処理部を実現する。
初期化処理制御部15は、MFP10の各デバイスの初期化処理を実行する処理部である。
スナップショット取得部16は、スナップショット取得処理の対象処理部(たとえば、MFP10に現在接続されているデバイス(オプション構成に係るデバイス)をも含む全接続デバイス)に関する装置利用情報(装置10(そのデバイスを含む)にて利用される情報)をスナップショットデータとして取得する処理部である。スナップショット取得部16は、MFP10の各部に関する装置利用情報を「スナップショットデータ」としてeMMC33に記憶(退避)する。なお、当該装置利用情報は、退避処理の対象情報であることから、退避対象情報とも称される。
展開部17は、必要に応じて初期化処理制御部15等と協働して、高速起動処理を実行する。たとえば、展開部17は、MFP10の電源オフ操作が行われた後の次の電源オン操作時等において、当該電源オフ操作直後のスナップショット取得処理で取得されていたスナップショットデータを当該MFP10にて展開する。当該スナップショットデータを利用することによって、MFP10を高速に起動することが可能である。
また、MFP10には、主電源スイッチ39も設けられている。主電源スイッチ39(電源スイッチ)は、MFP10のオン(ON)状態とオフ(OFF)状態とを切り換えるためのスイッチである。主電源スイッチ39としては、たとえば、シーソー式のスイッチが利用される。また、主電源スイッチ39は、たとえば、誤操作防止等のため、開閉可能なカバー部材で覆われたMFP10の本体部(当該カバー部材の内側)に設けられている。
電源部36は、AC−DC変換部(不図示)を有しており、AC−DC変換部を用いて、AC電源からの電力(直流変換された後の電力)をMFP10の各部(メインCPU31、RAM32、eMMC33、サブCPU40、およびその他の処理部21,22,23,25,2,3,4等)に供給することが可能である。また、当該電源部36は、電源リレー37と電力制御IC38とを有している。電源リレー37(電磁リレー等)は、電力制御IC38に対する電力供給のオン/オフを切り換える。電力制御IC38は、MFP10の各部への電力供給を制御するICであり、電源リレー37から供給された電力を用いてMFP10の各部への電力供給を制御する。電源リレー37のオフ動作によって電力制御IC38への電力供給が停止されると、電力制御IC38からMFP10内の各部への電力供給は一斉に停止される。電源部36は、メインCPU31およびサブCPU40(次述)等と協働して、MFP10の各部への電力供給を制御する。
また、MFP10には、サブCPU40も設けられている。MFP10の非停止状態(レディ状態およびスリープ状態等を含む)においては、サブCPU40に対しては常に電力が供給されており(サブCPU40は電源オン状態で動作しており)、サブCPU40は各種の動作(監視処理および判断処理等)を実行することが可能である。たとえば、サブCPU40は、メインCPU31の動作状態および主電源スイッチ39の操作状態を監視することが可能であるとともに、電源部36等と協働して、MFP10の各部への電力供給を制御することが可能である。
サブCPU40は、その管理化の所定の記憶部(不図示)に格納されている所定のプログラムを実行することによって、各種の処理部(電源制御部等)を実現する。当該電源制御部は、電源部36と協働してMFP10における電力供給動作を制御する。また、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、通信ネットワークを経由してMFP10にインストールされるようにしてもよい。あるいは、当該プログラムは、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
<1−2.動作>
<MFPの状態(レディー状態および省電力状態等)>
MFP10は、少なくとも3つの状態(装置状態)Q0,Q1,Q2を有する。
状態Q0は、完全に停止した状態であり、停止状態(あるいはオフ状態)とも称する。
一方、状態Q1は、通常の起動状態であり各種の処理を待機する状態(待機状態)である。当該待機状態Q1は、MFP10の各機能を使用可能な状態、換言すれば、ジョブを実行することが可能な状態(ジョブの実行準備が完了している状態)であり、レディ(READY)状態であるとも表現される。
他の1つの状態Q2は、待機状態(レディ状態)Q1よりもよりもその消費電力を低減した非停止状態であり、「省電力状態」であるとも表現される。当該省電力状態Q2は、スリープ(SLEEP)状態であるとも表現される。スリープ状態Q2は、MFP10の幾つかのデバイス(処理回路)に対する給電を停止あるいは抑制すること等によって実現される。
また、この実施形態では、スリープ状態Q2は、その省電力の程度に応じて、複数の状態に区分される。具体的には、第1のスリープ状態Q21(「省電力状態1」とも称する)と第2のスリープ状態Q22(「省電力状態2」とも称する)との2つの状態に区分されるい。第2のスリープ状態Q22での消費電力は、第1のスリープ状態Q11での消費電力よりも少なく、第2のスリープ状態Q22での消費電力は、比較的高い省電力効果を得ることが可能である。具体的には、第1のスリープ状態Q21は、メインCPU31に対する給電が継続されているスリープ状態であり、第2のスリープ状態Q22は、メインCPU31に対する給電も停止されているスリープ状態である。換言すれば、第1のスリープ状態Q21においてはメインCPU31は電源オン状態を有し、第2のスリープ状態Q22においてはメインCPU31は電源オフ状態を有する。
<レディ状態からの電源オフ操作>
図4は、通常動作における電力制御動作を示す概念図である。図4に示されるように、MFP10がレディ状態Q1を有する状態においては、サブCPU40が主電源スイッチ39のオフ操作およびオン操作を検出し、その検出結果をメインCPU31に通知する。たとえば、サブCPU40が主電源スイッチ39のオフ操作を検出すると、サブCPU40は、オフ操作を検出した旨をメインCPU31に通知する。メインCPU31は、電源部36と協働して、MFP10の各部に対する電力供給を制御する。
MFP10がレディ状態Q1を有する状態で、主電源スイッチ39に関するオフ(OFF)操作が行われる際には、メインCPU31は、当該オフ操作に応答して所定の処理(スナップショットデータ取得処理等)を開始する。
そして、当該スナップショットデータ取得処理が完了すると、電源部36は、メインCPU31等を含む各部に対する給電を徐々に停止する。より詳細には、メインCPU31は、デバイス単位での電源制御に関するコマンド(電源制御コマンド)を順次にサブCPU40に送信し、サブCPU40は当該電源制御コマンドに基づく給電停止処理を電源部36と協働して実行する。換言すれば、メインCPU31からの指令に応答して、デバイス単位での給電停止処理が実行される。
さらに、最後は、図5に示すように、メインCPU31は、サブCPU40に対して電源リレー37のオフ指令を送出し、サブCPU40は、メインCPU31からの当該オフ指令に基づき、電源リレー37のオフ指令を電源リレー37に対して送出する。そして、当該オフ指令に基づき電源リレー37は、電力制御IC38に対する電力供給をオフし、電力制御IC38から各部への電力供給は一斉に停止される。すなわち、電源リレー37による電源遮断処理が行われる。
なお、その後、主電源スイッチ39に関するオン(ON)操作が行われると、電源リレー37および電力制御IC38等を介して、サブCPU40およびメインCPU31に対する電力供給が開始(再開)される。また、サブCPU40は、オン操作が検出された旨をメインCPU31に通知する。メインCPU31は、当該通知等に応答して、スナップショットデータを利用した高速起動処理を実行すべき旨を決定し、当該高速起動処理を実行する。これによれば、MFP10は、停止状態Q0からレディ状態Q1へと非常に高速に遷移することが可能である。
<比較例>
図5に示すような上述の動作において、仮にメインCPU31からの電源リレーオフ指令に基づいてのみ電源遮断処理は行われる技術(比較例とも称する)を想定する。当該比較例においては、メインCPU31からの電源リレーオフ指令が発信されない場合には、電源リレー37を用いた電源遮断処理は行われない。
しかしながら、上述のように、主電源スイッチ39のオフ操作後のスナップショットデータ取得処理等において、メインCPU31が暴走すること等があり得る。この比較例においてメインCPU31が暴走した場合等には、メインCPU31からの電源リレーオフ指令(メインCPU31からの給電停止指令が)が発信されないため、電源遮断処理を行うことができない、という問題が存在する。
<本実施形態に係る動作の概要>
そこで、この実施形態では、メインCPU31の暴走等が発生した場合であっても、電源リレー37等による電源遮断処理を行うことが可能な技術を提案する。
具体的には、メインCPU31の動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するか否かを、サブCPU40が判定する。そして、サブCPU40は、主電源スイッチ39のオフ操作の後においてメインCPU31からの給電停止指令が受信されない場合であっても当該所定の条件が成立するときには、MFP10の各部に対する電力供給を強制的に停止させる制御(強制オフ制御)を実行する。当該強制オフ制御においては、図6に示すように、サブCPU40は、(メインCPU31からの給電停止指令に依拠しない)独自の電源リレーオフ指令(サブCPU40の独自の給電停止指令)を電源リレー37に送出し、電源リレー37から電力制御IC38への電力供給を停止することによって、電力制御IC38からMFP10の各部への電力供給を遮断(停止)する。
<本実施形態に係る詳細動作>
以下、このような態様について図7等を参照しながら更に詳細に説明する。
図7は、本実施形態に係る動作、より詳細にはメインCPU31の動作を示す図である。
まず、MFP10のレディ状態Q1において主電源スイッチ39のオフ操作がユーザにより行われると、サブCPU40が当該オフ操作を検出する。
そして、サブCPU40は、オフ操作を検出した旨をメインCPU31に通知する(図4参照)。当該通知に応答して、メインCPU31は、サブCPU40との定期通信(図8)を開始する(ステップS11(図7))。
図8は、図7の動作とは別個に実行されるメインCPU31の定期通信動作を詳細に示すフローチャートである。図8の定期通信動作は、微少時間間隔で(たとえば、5ms(ミリ秒)ごとに)実行される。
当該定期通信では、図8に示すように、原則として時間T1(たとえば、100ms)ごとに、メインCPU31からサブCPU40へとMFP10の状態(装置状態)を通知する。具体的には、メインCPU31は、前回の状態通知から当該時間T1(100ms)が経過した旨をステップS21にて判定すると、新たな状態通知をサブCPU40に送信する(ステップS23)。さらに、前回の状態通知から当該時間T1(100ms)がまだ経過していない場合(ステップS21でNO)でも、MFP10の状態が(前回の通知内容と比較して)変化したとき(ステップS22でYES)には、新たな状態通知をサブCPU40に送信する(ステップS23)。
このようにして、メインCPU31は、サブCPU40との間で時間T1(100ms)ごとの定期的な通信を実行する。
当該定期的な通信の開始後、メインCPU31は、ステップS12において、主電源スイッチ39の上述のオフ操作に応答してスナップショットデータ取得処理(より詳細には、スナップショットデータの取得処理)等を実行する。
そして、当該スナップショットデータ取得処理が完了すると、電源部36は、メインCPU31等を含む各部に対する給電を徐々に停止する(ステップS13)。換言すれば、メインCPU31からの指令に応答して、デバイス単位での給電停止処理が実行される(図4も参照)。当該処理は、各デバイスに対する給電を徐々に停止(換言すれば、デバイスを切り離していく処理)であり、「デバイス切り離し処理」などとも表現される。
さらに、最後は、図5に示すように、メインCPU31は、サブCPU40に対して電源リレー37のオフ指令を送出し、サブCPU40は、メインCPU31からの当該オフ指令に基づき、電源リレー37のオフ指令を電源リレー37に対して送出する。そして、当該オフ指令に基づき電源リレー37は、電力制御IC38に対する電力供給をオフし、電力制御IC38から各部への電力供給は一斉に停止される。すなわち、電源リレー37による電源遮断処理が行われる。なお、メインCPU31からの当該オフ指令は、正規の手順に従った電源オフ指令であり、「正規の電源オフ指令」などとも称される。
ただし、上述のように、メインCPU31の暴走等が生じた場合には、図5のようにメインCPU31からのオフ指令に基づいては、電源オフ処理(電源リレー37による電源遮断処理)を行えないことがある。具体的には、ステップS12〜S14のいずれかの段階においてメインCPU31の異常状態等が発生し、メインCPU31からサブCPU40への電源オフ指令が発信できなくなることがある。
この実施形態では、このような事態に対応するため、サブCPU40によるメインCPU31の監視動作が行われる。より具体的には、後述するように、ステップS70(図10および図11等参照)において、メインCPU31からの状態通知(図8のステップS23参照)に関する定期通信動作を利用した監視動作が行われる。
図10は、サブCPU40の動作を示すフローチャートである。図10の動作は、微少時間間隔で(たとえば、5ms(ミリ秒)ごとに)実行される。なお、図10の動作が主電源スイッチ39のオフ操作後において最初に実行される直前に、後述の各監視タイマー値Miはそれぞれ初期化される。
図10のステップS51において、サブCPU40は、メインCPU31から受信した電源制御コマンド(受信コマンド)の存否を判定する。受信コマンド(電源制御コマンド)が存在しない場合にはステップS54に進み、受信コマンドが存在する場合にはステップS52に進む。
図10のステップS52において、サブCPU40は、メインCPU31から受信したコマンド(受信コマンド)の解析処理を実行する。
そして、ステップS53において、サブCPU40は、当該受信コマンドに応じた電力供給制御を実行する。たとえば、メインCPU31による「デバイス切り離し処理」(図7のステップS13)において、デバイス単位での給電停止指令がメインCPU31から受信されると、サブCPU40は、当該デバイス単位での給電停止指令(電源制御コマンド)に基づき、指定されたデバイスへの給電を電力制御IC38を用いて停止する(図4も参照)。また、メインCPU31からの上述の電源オフ指令(正規の電源オフ指令)(ステップS14)が受信されたときには、サブCPU40は、電源リレー37を介してMFP10に対する電力供給を一斉に停止する(図5)。
ステップS54においては、サブCPU40は、メインCPU31からの事前の通知(次述)に基づき、「メインCPU31が電源オン状態であるか否か」を判定する。
ここにおいて、本実施形態では、メインCPU31は、MFP10の装置状態を各遷移時点等にて(適時に)サブCPU40に通知するものとする。
たとえば、MFP10が起動し、停止状態Q0から起動状態(レディ状態)Q1に遷移した場合には、メインCPU31は、MFP10の現在の装置状態(起動状態Q1)をサブCPU40に通知する。また、MFP10が起動状態Q1からスリープ状態Q2(Q21,Q22等)へと遷移するときには、メインCPU31は、当該状態遷移をサブCPU40に(スリープ状態Q2に遷移するまでに)予め通知しておく。たとえば、スリープ状態Q22への遷移(図9のステップS33参照)の直前に、MFP10の状態遷移内容(「スリープ状態Q22への遷移」)をサブCPU40に通知しておく(図9のステップS31参照)。第1のスリープ状態Q21から第2のスリープ状態Q22へと遷移するときにも、状態遷移に関する同様の通知(詳細には、第2のスリープ状態Q22への状態遷移通知)等が行われる。また、MFP10がスリープ状態Q2から起動状態Q1へと復帰したときにも、状態遷移に関する同様の通知(詳細には、起動状態Q1への状態遷移通知)がメインCPU31からサブCPU40へと送信される。
また、サブCPU40は、メインCPU31からの各通知の内容(MFP10の装置状態)をその管理下の記憶部(不図示)に記憶しておく。サブCPU40は、記憶しておいた通知内容(最新の通知内容)に基づいて、MFP10の状態(装置状態)を認識することが可能である。
そして、サブCPU40は、「メインCPU31が電源オフ状態を有している(MFP10がスリープ状態Q22を有している)」旨の事前通知がメインCPU31から受信されていないことを条件に、ステップS70以後の動作を実行する。換言すれば、「メインCPU31がスリープ状態Q22に遷移したこと(メインCPU31が電源オフ状態に遷移したこと)」がオフ操作以前にメインCPU31から予め通知されている場合には、サブCPU40は、メインCPU31の暴走等を考慮することを要しないと判断して、ステップS70以後の処理を実行しない。
ステップS70では、メインCPU31の動作状態に関する監視処理等が行われる。具体的には、メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件(サブCPU40による強制オフ制御を実行すべきか否かを決定するための条件)の成否等について判定する。
具体的には、ステップS70(図11も参照)では、メインCPU31の動作状態の監視結果に関する第1の条件の成否が判定され、第1の条件が成立するときには、サブCPU40による強制オフが実行される。当該第1の条件は、主電源スイッチ39のオフ操作後において、メインCPU31とサブCPU40との間での定期通信が一定期間に亘って途絶したこと、である。
具体的には、サブCPU40は、メインCPU31からの状態通知(図8のステップS23参照)に関する受信データ(未処理受信データ)が存在する場合(ステップS71でYES)には、監視タイマー値M1を初期化する(ステップS74)。
一方、メインCPU31からの状態通知に関する受信データ(未処理受信データ)が無いときには、ステップS71からステップS72に進む。
そして、主電源スイッチ39のオフ操作後において、タイマー値M1が一定期間TH1(ここでは2秒)を超えている場合(ステップS74でリセットされずに2秒経過した場合)(ステップS72でYES)には、メインCPU31とサブCPU40との間での定期通信が一定期間に亘って途絶した旨(第1の条件が成立する旨)が判定され、ステップS75に進む。ステップS75では、サブCPU40は、(メインCPU31からの給電停止指令に依拠しない)独自の電源リレーオフ指令を電源リレー37に送出する。これに応じて、電源リレー37から電力制御IC38への電力供給が停止され、電力制御IC38からMFP10の各部への電力供給が遮断(停止)される。
監視タイマー値M1が2秒未満である(ステップS72でNO)場合には、ステップS74,S75のいずれをも行うことなく、ステップS70の処理を一旦終了する。等号成立時(M1=TH1)には、ステップ75の処理が行われてもよく、行われなくてもよい。
以上のような動作がメインCPU31およびサブCPU40等によって実行される。
なお、ここでは、起動状態Q1にて主電源スイッチ39のオフ操作が行われる場合について主に例示しているが、たとえば省電力状態Q22にて主電源スイッチ39のオフ操作が行われることもある。この場合には、メインCPU31は、主電源スイッチ39のオフ操作後且つスリープ復帰処理の完了の後(詳細には、スリープ状態Q22から起動状態Q1(あるいはスリープ状態Q21)等へと一旦復帰した時点で)、図7の動作(ステップS11〜S14)を開始すればよい。また、サブCPU40は、オフ操作直後にて上記と同様の動作(図10参照)を開始すればよい。図10の動作においては、主電源スイッチ39のオフ操作時点でMFP10がスリープ状態Q22を有しているときには、当該オフ操作時点ではステップS54(図10等参照)からステップS70には進まず、ステップS70等の動作は開始されない。その後、起動状態Q1等へと復帰した旨の最新の通知がメインCPU31(電源オン状態に復帰したメインCPU31)からサブCPU40へと送信された後に、サブCPU40は、「メインCPU31が電源オン状態に復帰した」旨を当該最新の通知に基づきステップS54で判定し、ステップS70以後の動作を実行すればよい。
また、省電力状態Q21にて主電源スイッチ39のオフ操作が行われる場合は、起動状態Q1にて主電源スイッチ39のオフ操作が行われる場合と同様の動作が行われればよい。
<本実施形態の効果>
以上のようにして、主電源スイッチ39のオフ操作の後において、サブCPU40は、メインCPU31の動作状態を監視する(ステップS70)。そして、当該オフ操作の後においてメインCPU31からの給電停止指令が受信されない場合であってもメインCPU31の動作状態の監視結果に関する所定の条件(ここでは第1の条件)が成立するときには、MFP10の各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御をサブCPU40が実行する。したがって、主電源スイッチ39のオフ操作の後に所定の処理(スナップショットデータ取得処理等)をメインCPU31が実行する場合において、メインCPU31の動作状態を適切に考慮して、MFP10の電源をより適切にオフすることが可能である。
特に、第1の条件(主電源スイッチ39のオフ操作後において、メインCPU31とサブCPU40との間での定期通信が一定期間に亘って途絶したこと)を用いることによって、確実に且つ早期に(たとえば、1〜2秒程度で)メインCPU31の異常状態を検出することが可能である。
また、上記実施形態等においては、当該強制オフ制御は、上記の所定の条件(第1の条件等)に加えて、メインCPU31の動作状態に関する通知に基づいて、メインCPU31が起動状態Q1あるいはスリープ状態Q21を有する(換言すれば、メインCPU31が電源オン状態を有する)と判定される旨の条件(条件C20とも称する)もが成立するとき(ステップS54でYES)に実行される。これによれば、次のような利点を得ることが可能である。
メインCPU31が電源オン状態を有する場合は、メインCPU31の暴走の可能性が存在する。したがって、メインCPU31が電源オン状態を有することを条件に、更に所定の条件(第1の条件等)に基づく判定を行えば、強制オフ動作を的確に動作させることが可能である。
特に、主電源スイッチ39のオフ操作に応じてスリープ状態Q22から起動状態Q1等に一旦復帰して所定の処理(スナップショットデータ取得処理等)を行う場合において、スリープ状態Q22からの復帰に所定程度以上の時間(たとえば、2秒以上)を要することがある。このような状況において、仮に第1の条件の成立のみに基づいて強制オフを行うと、メインCPU31がオフ状態からオン状態に復帰する前にタイマー値M1が所定値TH1に到達してしまい誤動作する(誤って強制オフ制御が実行される)可能性がある。これに対して、条件C20が成立するときに、上記の所定の条件(第1の条件等)に基づく判定を行って強制オフ処理を行えば、そのような問題を回避することが可能である。
<本実施形態の変形例>
なお、上記実施形態では、ステップS70(図11参照)において、第1の条件の成否のみが考慮されているが、これに限定されず、第1の条件に加えて別の第2の条件(次述)の成否が考慮されてもよい。具体的には、第1の条件と第2の条件との少なくとも一方が成立するときには、サブCPU40による強制オフが実行されるようにしてもよい。第2の条件は、主電源スイッチ39のオフ操作後において、サブCPU40からメインCPU31へのアライブ確認用通信要求に対する応答が無いこと(当該応答が一定期間内に返ってこないこと)である。
図12は、当該変形例に係る動作について説明する図である。図12は、図11と比較すると、ステップS73,S76が追加されている点で相違する。
主電源スイッチ39のオフ操作後において、タイマー値M1が一定期間TH1(ここでは2秒)を超えてはいないものの、値TH2(値TH1よりも小さな値)(たとえば1秒)を超えている(TH2<M1<TH1)場合(ステップS72でNO、且つ、ステップS72でYES)には、ステップS76に進む。ステップS76では、サブCPU40は、アライブ確認要求をメインCPU31に対して送信する。当該アライブ確認要求は、メインCPU31が「ALIVE」(動作中)であるか否かを確認するため、メインCPU31からサブCPU40に対する返答を行うべき旨の要求(指令)である。メインCPU31が正常動作中であれば、メインCPU31が「ALIVE」である旨を示す返答が、メインCPU31からサブCPU40へと送信される。なお、等号成立時(M1=TH2)には、ステップS76の処理が行われてもよく、行われなくてもよい。
当該アライブ確認要求を含めてメインCPU31からの送信データが、残り1秒程度の期間(主電源スイッチ39のオフ操作から2秒程度の期間)に全く受信されない場合には、ステップS72からステップS75に進み、上述の強制オフ制御が実行される。換言すれば、第2の条件(主電源スイッチ39のオフ操作後において、サブCPU40からメインCPU31へのアライブ確認用通信要求に対するメインCPU31からの応答が無いこと(1秒以内に返ってこないこと))が成立する場合に、サブCPU40による強制オフ制御が実行される。
このようにして第2の条件が考慮されてもよい。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図13は、第2実施形態に係る動作を示すフローチャートである。図13と図10とを比較すると判るように、第2実施形態に係る動作は、ステップS80の処理(図14も参照)をさらに実行する点で、第1実施形態に係る動作と相違する。
メインCPU31は、ステップS13の省電力移行制御において、正常時にはMFP10の複数のデバイスに対する電力供給を所定の順序に従って停止させる。
この第2実施形態では、サブCPU40は、複数のデバイスに関する所定の電源オフ順序に従わない電源オフ動作を検出する場合にも、サブCPU40による独自の強制オフ制御を実行する(ステップS80(図14参照))。換言すれば、メインCPU31の動作状態の監視結果に関する第3の条件が成立する場合にも、サブCPU40による独自の強制オフ制御が実行される。当該第3の条件は、複数のデバイスに関する所定の電源オフ順序(制御リスト(後述)に規定された順序)に従わない電源オフ動作がサブCPU40によって検出されることである。
たとえば、MFP10が「起動状態」(レディ状態Q1)から「オフ状態」(停止状態Q0)に遷移する場合には、図15に示されるような順序で、複数のデバイスに関する電力供給が徐々に停止されていく(図7のステップS13参照)。なお、図15は、MFP10の状態遷移に伴って、各デバイスが切り離される順序等を規定したテーブルを示す図である。図15の丸印は、電力供給が行われている状態を示し、図15の記号「−」は、電力供給が停止されている状態を示す。また、丸印横の括弧内の数字は、その状態から下位の状態へ遷移する場合に、各デバイスが切り離される順序を示している。
MFP10は、「起動状態」から「オフ状態」へと遷移する場合には、まず「起動状態」から「省電力状態1」(スリープ状態Q21)に遷移し、次に、「省電力状態1」から「省電力状態2」(スリープ状態Q21)へと遷移し、その後、「省電力状態2」から「オフ状態」へと最終的に遷移する。
図15の最上段に示されるように、ここでは、「起動状態」にて、メインCPU31、HDD21、USBデバイス(認証装置25等)、画像読取部2(スキャナ)、印刷出力部3(プリントエンジン)、操作パネル部22、RAM32に対する電力供給が行われているものとする。
「起動状態」から、1つ下位の状態(比較的電力消費が少ない状態)である「省電力状態1」へと遷移する場合には、1番目に「操作パネル部22」に対する給電が停止され、2番目に「印刷出力部3(プリントエンジン)」に対する給電が停止される。また、3番目に「画像読取部2(スキャナ)」に対する給電が停止され、4番目に「HDD21」に対する給電が停止される。なお、当該給電停止は、図4に示すように、メインCPU31からの指令(デバイス単位の電源オフ指令)に基づいて実行される。
次に、「省電力状態1」から「省電力状態2」へと遷移する際には、USBデバイス(認証装置25等)に対する給電がまず停止されるとともに、次にメインCPU31に対する給電も停止される。
さらに、「省電力状態2」から「オフ状態」へと遷移する際には、RAM32に対する給電が停止される。なお、メインCPU31への給電停止後においては、サブCPU40からの指令に基づいて、電力制御IC38によって給電停止が実行される。
このように、「起動状態」から「オフ状態」へと遷移する際には、正規には、「操作パネル部22」、「印刷出力部3(プリントエンジン)」、「画像読取部2(スキャナ)」、「HDD21」、「USBデバイス(認証装置25等)」の順で、各デバイスに対する給電がメインCPU31によって停止されていく。
なお、複数のデバイスの給電停止順序は、各種の事情を考慮して予め定められている。たとえば、操作パネル部22を1番目にオフすることによって、ユーザに対して電源オフ操作が開始されていることを示し、ユーザに安心感を与えることが可能である。また、「印刷出力部3(プリントエンジン)」、「画像読取部2(スキャナ)」、「HDD21」等に関しては、終了処理(可動部分のホームポジションへの復帰処理等)に比較的長時間を要するものから順に、停止処理が開始される。これによれば、効率的に処理を終了することが可能である。このような事情を考慮して、各デバイスに対する給電停止順序が定められている。
また、上述のように(図4参照)、サブCPU40は、メインCPU31からの給電停止指令(デバイス単位での給電停止指令)を逐次受信し、当該給電停止指令に基づき電力制御IC38と協働して、各デバイスに対する給電停止を実行する。したがって、サブCPU40は、メインCPU31からの給電停止指令等に基づいて、各デバイスに対する給電状態を監視し取得することが可能である。
さて、メインCPU31が暴走している状況、および/または、メインCPU31と他のデバイスとの通信に異常が発生している状況等においては、複数のデバイスに関する所定の電源オフ順序に従わない電源オフ動作が行われることが有り得る。なお、このような事象は、ソフトウエアのバグおよび/または半導体メモリの部分的な障害等に起因して生じ得る。
たとえば、図16に示すように、操作パネル部22および印刷出力部3(プリントエンジン)」の次に、(正規の順序に基づく「画像読取部2(スキャナ)」ではなく)「HDD21」に対する給電停止が(「画像読取部2(スキャナ)」よりも先に)実行されることが有り得る。あるいは、画像読取部2(スキャナ)」の次に、「USBデバイス」に対する給電停止が(本来の「HDD21」よりも先に)実行されること等も有り得る。
この実施形態では、サブCPU40は、複数のデバイスに関する所定の電源オフ順序に従わない電源オフ動作を検出した旨(電源オフが規定順序で行われていない旨(ステップS81でNO))を判定すると、サブCPU40は、独自の強制オフ制御を実行する(ステップS82(図14参照))。換言すれば、第3の条件が成立する場合にも、サブCPU40による独自の強制オフ制御が実行される。
図16は、規定順序以外の順序で給電停止処理が行われる一例を示すタイミングチャートである。図16においては、主電源スイッチ39のオフ操作が検出された後に、メインCPU31にてスナップショットデータ取得処理(S12)が実行された後に、さらに省電力移行制御処理(「デバイス切り離し処理」)(ステップS13の処理)が開始されている。
具体的には、メインCPU31は、まず操作パネル部22に対する給電停止指令をサブCPU40に送信する。サブCPU40は当該指令に基づき電力制御IC38と協働して操作パネル部22に対する給電を停止するとともに完了通知をメインCPU31に送信する。次に、メインCPU31は、印刷出力部3(プリントエンジン)に対する給電停止指令をサブCPU40に送信し、サブCPU40は当該指令に基づき電力制御IC38と協働して印刷出力部3に対する給電を停止するとともに完了通知をメインCPU31に送信する。ここまでは、規定順序に従った処理が行われている。ただし、その次には、メインCPU31は、(本来の「画像読取部2(スキャナ)」ではなく)「HDD21」に対する給電停止指令をサブCPU40に送信している。
サブCPU40は、この給電停止指令(「HDD21」に対する給電停止指令)を受信すると、複数のデバイスに関する所定の電源オフ順序に従わない電源オフ動作を検出した旨を判定する。そして、サブCPU40は、独自の強制オフ制御を実行する(ステップS82(図14参照))。換言すれば、第3の条件が成立する旨が判定され、サブCPU40による独自の強制オフ制御が実行される。
このような態様によれば、第3の条件にも基づいて強制オフ制御が実行されるので、MFP10の電源をさらに適切にオフすることが可能である。
また特に、MFP10に対して実際に装着されているデバイスはMFP10によって様々であり、また、同じMFP10においても、装着されるデバイスが更新(追加、変更、削除等)されることがある。そのため、実際に装着されているデバイスに応じて(換言すれば、MFP10のオプション構成等に依拠して)、給電停止順序が変更されることが好ましい。たとえば、図17に示すように、HDD21が接続されていない場合には、当該デバイス(HDD21)を除いた給電停止順序が規定される。具体的には、「画像読取部2(スキャナ)」の次には(HDD21ではなく)「USBデバイス」に対する給電停止が実行される順序が正規の順序である。
この実施形態では、複数のデバイスに関する電源オフ順序(給電停止順序)を規定したデータテーブル(図15参照)がメインCPU31によって逐次生成される。そして、メインCPU31は、当該データテーブル(制御リストとも称する)をサブCPU40に予め(主電源スイッチ39のオフ操作が行われる前に)通知しておく。たとえば、MFP10の起動直後の時点、および/またはMFP10のオプション構成の変更直後の時点等において、メインCPU31は、当該データテーブル(制御リスト)を更新(作成)し、当該データテーブルをメインCPU31からサブCPU40へと通知する。そして、サブCPU40は、その管理下において当該データテーブルを格納しておき、上述のステップS80(図13および図14)の判定動作において当該データテーブルを用いる。
これによれば、更新された(最新の)データテーブル(制御リスト)は、実際の(最新の)オプション装置等の接続状況を正確に反映しているので、給電停止順序をより正確にチェックすることが可能である。
<3.その他>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態等において、さらに別の条件が考慮されてもよい。具体的には、主電源スイッチ39のオフ操作後において、メインCPU31とMFP10内の他のデバイス(音声IC(不図示)等)との間での通信インターフェイス(たとえば、I2C(アイ・ツー・シー)などのシリアルバス)が一定期間TH4に亘って動作していないこと(第4の条件とも称する)が成立するか否かが判定されてもよい(図18参照)。サブCPU40は、主電源スイッチ39のオフ操作後において、当該シリアルバス等の動作状態を監視しておけばよい。たとえば、メインCPU31と各デバイス(たとえば音声IC)とを接続する信号線(通信用の信号線)を分岐させ、当該分岐された信号線をサブCPU40に接続(入力)しておく。そして、サブCPU40へ分岐された信号線の状態がサブCPU40によって監視されればよい。
図18は、このような動作(ステップS90)を示すフローチャートである。なお、当該ステップS90の動作は、たとえば、図10(および図13等)においてステップS70の直前あるいは直後、またはステップS80の直後(図19も参照)などにて実行されればよい。
ステップS90では、メインCPU31の動作状態の監視結果に関する第4の条件(上述)の成否が判定され、当該第4の条件が成立するときには、サブCPU40による強制オフが実行される。
具体的には、サブCPU40は、所定の通信インターフェイス(I2C等)を用いた通信(メインCPU31と他のデバイスとの通信)が行われているか否かを、当該通信イターフェイスの動作状態に基づいて判定する。当該通信インターフェイスにおける通信データ(未確認の(最新の)通信データ)が存在する場合(ステップS91でYES)には、監視タイマー値M4を初期化する(ステップS94)。
一方、当該通信インターフェイスにおける通信データが存在しないときには、ステップS91からステップS92に進む。
そして、タイマー値M4が一定期間TH4(ここでは2秒)を超えている場合(ステップS94でリセットされずに2秒経過した場合)(ステップS92でYES)には、当該通信インターフェイスが一定期間に亘って動作していない旨(第4の条件が成立する旨)が判定され、ステップS94に進む。ステップS94では、サブCPU40は、(メインCPU31からの給電停止指令に依拠しない)独自の電源リレーオフ指令を電源リレー37に送出する。これに応じて、電源リレー37から電力制御IC38への電力供給が停止され、電力制御IC38からMFP10の各部への電力供給が遮断(停止)される。
このような態様によれば、第4の条件にも基づいて強制オフ制御が実行されるので、MFP10の電源をさらに適切にオフすることが可能である。
また、さらに別の条件(第1〜第4の条件以外の条件)が考慮されてもよい。
さらに、上記各実施形態等における複数の条件(第1の条件から第4の条件等)のうち、全ての条件が考慮されてもよいが、当該複数の条件のうちの任意の一部(少なくとも1つの条件)のみが考慮されてもよい。
また、上記各実施形態等においては、第1の条件から第4の条件のいずれかが成立するときには、サブCPU40は、強制オフ制御を直ちに実行しているが、これに限定されない。たとえば、上述の所定の条件(メインCPU31の動作状態の監視結果に関する所定の条件)の成立に基づき強制オフ制御を実行させるべき旨を決定した後に、更にメインCPU31にアライブ確認用通信要求を送信し、当該通信要求に対する応答がないと判定されることをも条件に、強制オフ制御を実行するようにしてもよい。
より詳細には、たとえばステップS70(図11および図12)において、ステップS72で第1の条件(および/または第2の条件)が成立した旨が判定された後にサブCPU40は直ちにステップS75の処理を実行するのではなく、まずサブCPU40はメインCPU31に対してアライブ確認用通信要求を送出する。その後、当該通信要求に対する応答が一定期間(たとえば2秒)内に返ってこないときに、当該通信要求に対する応答が無いと判定される。そして、当該通信要求に対する応答が無いと判定されることをも条件に、サブCPU40は強制オフ制御を実行する。
他のステップS80等において第3の条件等が成立した旨が判定された後においても、同様である。
このように、サブCPU40は、上述の所定の条件が成立した旨が判定される場合において、さらにアライブ確認用通信要求を送信し、当該通信要求に対する応答が無いと判定されることをも条件に、強制オフ制御を実行するようにしてもよい。換言すれば、サブCPU40は、念のため、メインCPU31に再度問合せを行うようにしてもよい。
また、上記各実施形態において、さらに、主電源スイッチ39に関するオフ操作後の所定の期間が経過してもMFP10に対する電力供給が停止されていない旨の条件(以下、補助条件とも称する)の成否を判定し、当該条件が成立する場合には、電源オフ制御を実行するようにしてもよい。たとえば、図19に示すように、ステップS80(図13および図14参照)およびステップS90(図18参照)の次に、ステップS100の動作を実行するようにしてもよい。
図19のステップS100(図20も参照)では、メインCPUの動作状態の監視結果に関する条件以外の条件である補助条件の成否が判定され、補助条件が成立するときには、サブCPU40による強制オフ制御が実行される。当該補助条件は、主電源スイッチ39のオフ操作後の所定の期間TH9(たとえば、60秒)が経過してもMFP10に対する電力供給が停止されていないこと、である。当該所定の期間TH9は、通常の終了処理に要する時間(たとえば、40秒)よりも長い期間として設定された期間である。また、当該所定の期間TH9は、上述の一定期間TH1,TH2,TH4のいずれよりも長い期間である。
具体的には、サブCPU40は、主電源スイッチ39のオフ操作(オン状態からオフ状態への状態変化)を検出した場合(ステップS101でYES)には、監視タイマー値M9を初期化する(ステップS101)。
また、主電源スイッチ39の状態に変化が無いときには、ステップS101からステップS102に進む。
オフ操作時点から所定の時間TH9(たとえば60秒)がまだ経過していない旨が、監視タイマー値M9に基づいて判定される場合(ステップS102でNO)には、ステップS100の処理を一旦終了する。
一方、オフ操作時点から所定の時間TH9(たとえば60秒)が既に経過している旨が判定される場合(ステップS102でYES)には、サブCPU40は、(メインCPU31からの給電停止指令に依拠しない)独自の電源リレーオフ指令を電源リレー37に送出する(ステップS104)。これに応じて、電源リレー37から電力制御IC38への電力供給が停止され、電力制御IC38からMFP10の各部への電力供給が遮断(停止)される。
このように、上述の所定の条件(第1の条件〜第4の条件等)の充足性に拘わらず、当該補助条件が成立するときには、電源オフ制御が実行されることが好ましい。換言すれば、上述の所定の条件が充足されない場合であっても当該補助条件が成立するときには、電源オフ制御が実行されることが好ましい。
これによれば、通常の停止処理に要する時間よりも非常に長い時間が経過している場合には、何らかの異常が発生していると判定され、電源オフ制御が実行される。端的に言えば、各種の異常状態を包括的に検出することが可能である。たとえば、MFP10のスリープ状態Q22で主電源スイッチ39のオフ操作が行われた場合において、スリープ状態Q22から起動状態Q1に復帰する途中でメインCPU31が暴走した場合においても、適切にMFP10の電源をオフすることが可能である。換言すれば、まず上述の所定の条件(第1の条件〜第4の条件等)に基づく第1段階のチェック動作を伴うことによってMFP10の電源を適切にオフすることが可能であるとともに、さらに上述の補助条件に基づく第2段階のチェック動作を伴うことによって、MFP10の電源をさらに適切にオフすることが可能である。すなわち、これらの2段階のチェック動作によって、MFP10の電源をさらに適切にオフすることが可能である。
また、上記各実施形態においては、スナップショットデータ取得処理(S12)が完了した後に、省電力移行制御処理(「デバイス切り離し処理」)(S13)が開始されているが、これに限定されない。たとえば、スナップショットデータ取得処理(S12)の実行と並行して、省電力移行制御処理(S13)の実行が開始されてもよい。
また、上記各実施形態においては、MFP10を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理として、スナップショットデータ取得処理(S12)および省電力移行制御処理(「デバイス切り離し処理」)(S13)が例示されているが、これに限定されない。たとえば、MFP10を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理として、別の処理(揮発性記憶装置(RAM等)内のカウンタデータ、メンテナンス用データ、および/または未印刷出力のファクシミリ受信データ等を不揮発性記憶装置(eMMC等)に記録する処理)が行われる場合に上記の思想が適用されるようにしてもよい。
10 MFP(画像形成装置)
20 システムコントローラ
31 メインCPU
32 RAM
33 eMMC
37 電源リレー
38 電力制御IC
39 主電源スイッチ
40 サブCPU

Claims (21)

  1. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備え、
    前記サブCPUは、
    前記オフ操作の後における前記メインCPUの動作状態を監視し、
    前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行い、
    前記所定の条件は、前記オフ操作後において前記メインCPUと前記画像形成装置内の所定のデバイスとの間での通信インターフェイスが一定期間に亘って動作していないこと、を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備え、
    前記サブCPUは、
    前記オフ操作の後における前記メインCPUの動作状態を監視し、
    前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行い、
    前記所定の条件は、前記オフ操作後において前記サブCPUから前記メインCPUへのアライブ確認用通信要求に対する応答が一定期間内に前記メインCPUから返ってこないこと、を含むことを特徴とする画像形成装置。
  3. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備え、
    前記サブCPUは、
    前記オフ操作の後における前記メインCPUの動作状態を監視し、
    前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行い、
    前記メインCPUは、前記所定の処理において、正常時には前記画像形成装置の複数のデバイスに対する電力供給を所定の順序に従って停止させ、
    前記所定の条件は、所定の制御リストに規定された前記複数のデバイスに関する電源オフ順序に従わない電源オフ動作が前記サブCPUによって検出されること、を含むことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記サブCPUは、前記複数のデバイスに関する電源オフ順序を規定した前記所定の制御リストを、前記メインCPUから前記オフ操作の前に予め受信しておくことを特徴とする画像形成装置。
  5. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備え、
    前記サブCPUは、
    前記オフ操作の後における前記メインCPUの動作状態を監視し、
    前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行い、
    前記サブCPUは、前記所定の条件に加えて、前記メインCPUの状態に関する前記メインCPUから前記サブCPUへの通知に基づき前記メインCPUが電源オン状態を有すると判定される旨の条件もが成立するときに、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  6. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備え、
    前記サブCPUは、
    前記オフ操作の後における前記メインCPUの動作状態を監視し、
    前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行い、
    前記サブCPUは、前記所定の条件の成立に基づき前記強制オフ制御を実行させるべき旨を決定した後に、前記メインCPUにアライブ確認用の通信要求を送信し、当該通信要求に対する応答が無いと判定されることをも条件に、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  7. 画像形成装置であって、
    前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備え、
    前記サブCPUは、
    前記オフ操作の後における前記メインCPUの動作状態を監視し、
    前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行い、
    前記サブCPUは、前記所定の条件の充足性に拘わらず、前記オフ操作後の所定の期間であって、通常の終了処理に要する時間よりも長い期間として設定された所定の期間が経過しても前記画像形成装置に対する電力供給が停止されていないときには、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  8. 画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置は、
    前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備え、
    前記制御方法は、
    a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、
    b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、
    を備え
    前記所定の条件は、前記オフ操作後において前記メインCPUと前記画像形成装置内の所定のデバイスとの間での通信インターフェイスが一定期間に亘って動作していないこと、を含むことを特徴とする、画像形成装置の制御方法。
  9. 画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置は、
    前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備え、
    前記制御方法は、
    a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、
    b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、
    を備え
    前記所定の条件は、前記オフ操作後において前記サブCPUから前記メインCPUへのアライブ確認用通信要求に対する応答が一定期間内に前記メインCPUから返ってこないこと、を含むことを特徴とする、画像形成装置の制御方法。
  10. 画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置は、
    前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備え、
    前記制御方法は、
    a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、
    b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、
    を備え
    前記メインCPUは、前記所定の処理において、正常時には前記画像形成装置の複数のデバイスに対する電力供給を所定の順序に従って停止させ、
    前記所定の条件は、所定の制御リストに規定された前記複数のデバイスに関する電源オフ順序に従わない電源オフ動作が前記サブCPUによって検出されること、を含むことを特徴とする、画像形成装置の制御方法。
  11. 請求項10に記載の制御方法において、
    ステップc)前記複数のデバイスに関する電源オフ順序を規定した前記所定の制御リストを、前記サブCPUが前記メインCPUから前記オフ操作の前に予め受信しておくステップ、
    をさらに備えることを特徴とする、画像形成装置の制御方法。
  12. 画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置は、
    前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備え、
    前記制御方法は、
    a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、
    b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、
    を備え
    前記サブCPUは、前記所定の条件に加えて、前記メインCPUの状態に関する前記メインCPUから前記サブCPUへの通知に基づき前記メインCPUが電源オン状態を有すると判定される旨の条件もが成立するときに、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする、画像形成装置の制御方法。
  13. 画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置は、
    前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備え、
    前記制御方法は、
    a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、
    b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、
    を備え
    前記サブCPUは、前記所定の条件の成立に基づき前記強制オフ制御を実行させるべき旨を決定した後に、前記メインCPUにアライブ確認用の通信要求を送信し、当該通信要求に対する応答が無いと判定されることをも条件に、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする、画像形成装置の制御方法。
  14. 画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置は、
    前記画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備え、
    前記制御方法は、
    a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、
    b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、
    を備え
    前記サブCPUは、前記所定の条件の充足性に拘わらず、前記オフ操作後の所定の期間であって、通常の終了処理に要する時間よりも長い期間として設定された所定の期間が経過しても前記画像形成装置に対する電力供給が停止されていないときには、前記強制オフ制御を実行することを特徴とする、画像形成装置の制御方法。
  15. 画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備える画像形成装置を制御するプログラムであって、
    a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、
    b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、
    を前記画像形成装置に実行させるためのプログラムであり、
    前記所定の条件は、前記オフ操作後において前記メインCPUと前記画像形成装置内の所定のデバイスとの間での通信インターフェイスが一定期間に亘って動作していないこと、を含むことを特徴とするプログラム
  16. 画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備える画像形成装置を制御するプログラムであって、
    a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、
    b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、
    を前記画像形成装置に実行させるためのプログラムであり、
    前記所定の条件は、前記オフ操作後において前記サブCPUから前記メインCPUへのアライブ確認用通信要求に対する応答が一定期間内に前記メインCPUから返ってこないこと、を含むことを特徴とするプログラム
  17. 画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備える画像形成装置を制御するプログラムであって、
    a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、
    b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、
    を前記画像形成装置に実行させるためのプログラムであり、
    前記メインCPUは、前記所定の処理において、正常時には前記画像形成装置の複数のデバイスに対する電力供給を所定の順序に従って停止させ、
    前記所定の条件は、所定の制御リストに規定された前記複数のデバイスに関する電源オフ順序に従わない電源オフ動作が前記サブCPUによって検出されること、を含むことを特徴とするプログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムにおいて、
    ステップc)前記複数のデバイスに関する電源オフ順序を規定した前記所定の制御リストを、前記サブCPUが前記メインCPUから前記オフ操作の前に予め受信しておくステップ、
    をさらに前記画像形成装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備える画像形成装置を制御するプログラムであって、
    a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、
    b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、
    を前記画像形成装置に実行させるためのプログラムであり、
    前記サブCPUは、前記所定の条件に加えて、前記メインCPUの状態に関する前記メインCPUから前記サブCPUへの通知に基づき前記メインCPUが電源オン状態を有すると判定される旨の条件もが成立するときに、前記強制オフ制御を実行することを特徴とするプログラム。
  20. 画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備える画像形成装置を制御するプログラムであって、
    a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、
    b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、
    を前記画像形成装置に実行させるためのプログラムであり、
    前記サブCPUは、前記所定の条件の成立に基づき前記強制オフ制御を実行させるべき旨を決定した後に、前記メインCPUにアライブ確認用の通信要求を送信し、当該通信要求に対する応答が無いと判定されることをも条件に、前記強制オフ制御を実行することを特徴とするプログラム。
  21. 画像形成装置の主電源スイッチのオフ操作に応じて、前記画像形成装置を電力供給停止状態へと遷移させる前の所定の処理を実行するメインCPUと、
    前記メインCPUからの指令に基づいて前記画像形成装置の各部に対する電力供給を制御するサブCPUと、
    を備える画像形成装置を制御するプログラムであって、
    a)前記オフ操作の後において前記サブCPUが前記メインCPUの動作状態を監視するステップと、
    b)前記オフ操作の後において前記メインCPUからの給電停止指令が受信されない場合であっても前記メインCPUの動作状態の監視結果に関する所定の条件が成立するときには、前記サブCPUが、前記各部に対する電力供給を強制的に停止させる強制オフ制御を行うステップと、
    を前記画像形成装置に実行させるためのプログラムであり、
    前記サブCPUは、前記所定の条件の充足性に拘わらず、前記オフ操作後の所定の期間であって、通常の終了処理に要する時間よりも長い期間として設定された所定の期間が経過しても前記画像形成装置に対する電力供給が停止されていないときには、前記強制オフ制御を実行することを特徴とするプログラム。
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