JP2010099907A - 表示制御装置、表示制御システム、プログラムおよび画像印刷装置 - Google Patents

表示制御装置、表示制御システム、プログラムおよび画像印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ハードウエア回路の表示切換手段を用いずに、2つの装置で生成された表示画像のうち表示装置に表示させる表示画像を切り換える。
【解決手段】PCI−eブリッジ222には、ローカルメモリ208の一部のアドレスが割り当てられる。コントローラ1のCPU102は、生成した第1の表示画像をブリッジ222経由でローカルメモリ208に書き込む。コントローラ2のCPU204は、通常時には、VGA IF218に対し第1の表示画像のアドレスを設定することで、表示装置220に第1の表示画像を表示させる。CPU204は、コントローラ1の障害を検知した場合、自らローカルメモリ208上に第2の表示画像を生成し、VGA IF218に対し第2の表示画像のアドレスを設定することで、表示装置220に第2の表示画像を表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示制御装置、表示制御システム、プログラムおよび画像印刷装置に関する。
特許文献1には、ホスト計算機のCPU(中央演算装置)に障害が発生しても障害の詳細内容を確認できるようにするための、計算機監視装置が開示されている。計算機監視装置は、ホスト計算機の各要素に関する異常信号の変化の有無を検出し、その検出結果に基づきホスト計算機に障害が発生したと判定された場合には、障害発生を示す画面を表示する。
特許文献2には、主系と従系の2系統の監視装置が相互監視を行い、主系に異常が発生した場合、主系と従系とを切り換え動作させることが開示されている。
特許文献3には、リアルタイムOS(オペレーティングシステム)を実行するCPUと、Linux(登録商標)等の汎用OSを実行するCPUという2つのCPUを備えるリアルタイムOS制御装置が開示される。この装置は、汎用OS側のCPUにより制御されるハードウエア回路からなる表示調整手段を備える。表示調整手段は、汎用OS側のCPUが生成した操作画面情報を内部バス経由で受け取るとともに、リアルタイムOS側のグラフィックボードからリアルタイムモニタ画面情報を受け取るポートを備える。表示調整手段は、通常は汎用OSによる操作画面を表示装置に供給する。汎用OSの異常により操作画面が表示されない場合、オペレータが切換スイッチ等によりリアルタイムモニタ画面への切換を指示すると、リアルタイムOS側から汎用OS側へと切換指示が送られ、汎用OSは表示調整手段に対してリアルタイムモニタ画面を表示するための切換を指示する。
特開平10−333942号公報 特開平10−028308号公報 特開2003−114804号公報
本発明は、表示切換手段を用いずに、2つの制御部で生成された表示画像のうち表示装置に表示させる表示画像を切り換えることができる装置を提供する。
請求項1に係る発明は、画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示するための第1の画像情報を生成する制御を行う第1の制御手段と、前記表示手段に表示するための第2の画像情報を生成する制御を行う第2の制御手段と、前記第1の制御手段が生成した前記第1の画像情報と、前記第2の制御手段が生成した前記第2の画像情報とをそれぞれ第1の記憶領域と第2の記憶領域とに記憶する記憶手段とを備え、前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段の障害を検知した場合は、前記記憶手段の第2の記憶領域にある前記第2の画像情報を前記表示手段に表示させるよう制御することを特徴とする表示制御装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第1の制御手段は、前記第2の制御手段の障害を発生した場合は、前記記憶手段の第1の記憶領域にある前記第1の画像情報を前記表示手段に表示させるよう制御することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記第1の制御手段と前記第2の制御手段とはバスおよびバスブリッジで接続され、前記第1の制御手段は、前記第2の制御手段が障害状態となった場合に、前記第2の制御手段を前記第2の制御手段に接続されているバスから切り離すことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のうちいずれか1項に係る発明において、前記第1の制御手段は、前記第2の制御制御手段との通信が不可能となった場合、又は第2の制御手段から送信される信号があらかじめ定められた条件を満たす場合に、前記第2の制御手段が障害状態になったと判定する、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、画像を表示する表示装置と、前記表示装置に表示するための第1の画像情報を生成する制御を行う第1の制御装置と、前記表示装置に表示するための第2の画像情報を生成する制御を行う第2の制御装置と、前記第1の制御装置が生成した前記第1の画像情報と、前記第2の制御装置が生成した前記第2の画像情報とをそれぞれ第1の記憶領域と第2の記憶領域とに記憶する記憶装置とを備え、前記第2の制御装置は、前記第1の制御装置の障害を検知した場合は、前記記憶装置の第2の記憶領域にある前記第2の画像情報を前記表示装置に表示させるよう制御することを特徴とする表示制御システムである。
請求項6に係る発明は、コンピュータを、画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示するための第1の画像情報を生成する制御を行う第1の制御手段と、前記表示手段に表示するための第2の画像情報を生成する制御を行う第2の制御手段と、前記第1の制御手段が生成した前記第1の画像情報と、前記第2の制御手段が生成した前記第2の画像情報とをそれぞれ第1の記憶領域と第2の記憶領域とに記憶する記憶手段、として機能させ前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段の障害を検知した場合は、前記記憶手段の第2の記憶領域にある前記第2の画像情報を前記表示手段に表示させるよう制御することを特徴とするプログラムである。
請求項7に係る発明は、画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示するための第1の画像情報を生成する制御を行い、作業管理や前記表示手段に対する表示様式を制御するアプリケーションコントローラである第1の制御手段と、前記表示手段に表示するための第2の画像情報を生成する制御を行い、前記表示手段や画像を印刷する画像印刷手段を制御するデバイスコントローラである第2の制御手段と、前記第1の制御手段が生成した前記第1の画像情報と、前記第2の制御手段が生成した前記第2の画像情報とをそれぞれ第1の記憶領域と第2の記憶領域とに記憶する記憶手段とを備え、前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段の障害を検知した場合は、前記記憶手段の第2の記憶領域にある前記第2の画像情報を前記表示手段に表示させるよう制御することを特徴とする画像印刷装置である。
請求項1、5、6、7に係る発明によれば、表示切換手段を用いずに、第1の制御部に障害があった場合は第2の制御部が生成した表示画像を表示手段に表示させることができる。
請求項2に係る発明によれば、第2の制御部が障害状態にある場合には第1の制御部が生成した画像を、表示装置に表示することができる。
請求項3に係る発明によれば、障害状態となった第2の制御部が記憶手段や表示部に悪影響を及ぼす可能性を低減できる。
請求項4に係る発明によれば、第2の制御部が障害状態になったことを、通信又は電源の状態から判定することができる。
図1を参照して、本発明に係る表示制御方式が適用された画像処理装置の構成例を説明する。なお、画像処理装置は、例えばスキャナ、プリンタ、及びコピー機の機能を兼ね備えたデジタル複合機である。
この画像処理装置の制御部は、アプリケーションコントローラ1とデバイスコントローラ2とを含んでいる。
デバイスコントローラ2は、スキャナ等の読取装置212や印刷装置214などといった物理レベルのデバイスを制御するためのコントローラである。物理層のデバイスとして図では印刷装置等の機械的なデバイスを例示したが、もっぱら電気・電子的な処理を行うデバイスが含まれていてもよい。デバイスコントローラ2は、それらデバイスを制御するための各種プログラムを実行する。
アプリケーションコントローラ1は、ジョブ管理やユーザインターフェイス処理などといったアプリケーションレベルの制御のためのコントローラである。アプリケーションコントローラ1は、各種のアプリケーションプログラムを実行する。
アプリケーションコントローラ1は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)マザーボードなどの回路基板上に配設された、CPU102、MCH(メモリ・コントローラ・ハブ)104、メインメモリ106及びICH(IO(入出力)コントローラ・ハブ)108などのチップから構成される。同様に、デバイスコントローラ2は、一例では、回路基板上に配設されたCPU204、ROM(リード・オンリー・メモリ)206、ローカルメモリ208、デバイス制御IO210、VGA IF(Video Graphics Array Interface)218及びPCI−e(PCI Express:Peripheral Component Interconnect Express)ブリッジ222などのチップから構成される。なお、図1には、アプリケーションコントローラ1及びデバイスコントローラ2のうち、この実施形態との関係で主要な要素のみを示している。したがって、アプリケーションコントローラ1及びデバイスコントローラ2は、図示した要素以外の要素を含んでいてよい。例えば、アプリケーションコントローラ1及びデバイスコントローラ2は、例えばお互いの間などでのDMA(Direct Memory Access)によるデータ転送のために、DMAコントローラを備えていてもよい。また、図示したいずれかのチップ(例えばICH108)が、DMAコントローラの機能を備えていてもよい。
アプリケーションコントローラ1のMCH104は、チップセットを構成するチップの1つであり、CPU102とメインメモリ106との接続などを担う。MCH104は、PCI−eバス310とのインターフェイスを備え、PCI−eバス310を介して他の装置(図示例ではデバイスコントローラ2)との通信を行う。
MCH104に接続されたICH108は、チップセットのうち、周辺機器との接続のためのインターフェイスとなるチップである。ICH108は、PCIバスやUSB(Universal Serial Bus)、IDE(Integrated Drive Electronics)等を介して、HDD(ハードディスク・ドライブ)120などの周辺機器やLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)130が接続される。HDD120には、各種のプログラムやデータが記憶されている。CPU102は、メインメモリ106を作業領域として用いてそれらプログラムを実行する。また、アプリケーションコントローラ1は、LAN130を介して外部の装置と通信を行い、例えばホストコンピュータから印刷ジョブを受信するなどの処理を行う。
なお、MCH104及びICH108というチップセット構成は、CPU102がインテル(Intel)社製の特定シリーズのものである場合の一例に過ぎない。CPUの種類に応じたチップセット及びバス構成を採用すればよい。例えば、コントローラ1を、コントローラ2と同様のバス構成とすることもできる。すなわち、例えば、コントローラ1として、CPU102やメインメモリ106が共通の内部バスに接続され、その内部バスにバスブリッジが接続され、そのバスブリッジを介して相手方のコントローラ2のバスブリッジ(PCI−eブリッジ222)と汎用バスで接続される構成を持つものを用いてもよい。
図1の例では、デバイスコントローラ2内の各チップ204〜222は、バス202に接続されている。ROM206には、デバイスコントローラ2の機能を実現するための各種プログラムが記憶されている。CPU204は、それら各種プログラムを実行する。ローカルメモリ208は、その実行のための作業領域として用いられるメモリである。ローカルメモリ208としては、例えばDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)を用いることができる。また、ローカルメモリ208には、バッテリによる記憶保持機能を備えたSRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)が含まれていてもよい。
デバイス制御IO210は、制御対象のデバイスの制御との入出力(IO)のためのインターフェイス回路である。デバイス制御IO210には、例えば読取装置212,印刷装置214及び電源スイッチ(SW)216が接続されている。デバイス制御IO210は、CPU204が実行するプログラムからの命令を読取装置212等の各種デバイスに伝えたり、それらデバイスからの信号をCPU204に伝えたりする。
VGA IF218は、液晶ディスプレイ又はCRTディスプレイ等の表示装置220を制御する表示制御装置である。VGA IF218は、ローカルメモリ208上に確保された表示バッファに書き込まれた画像を表示装置220に表示させる。
PCI−eブリッジ222は、PCI−eバス310に接続されるバス・インターフェイス回路である。すなわち、デバイスコントローラ2は、PCI−eブリッジ222により、PCI−eバス310を介して、アプリケーションコントローラ1のMCH104と接続される。
電源回路230は、商用電源(例えば交流100V)から電力供給を受け、その電力を画像処理装置の各部に供給する。図示例では、電源回路230からの電源はデバイスコントローラ2に供給される。そして、デバイスコントローラ2からATX電源ラインなどの電源ラインを介してアプリケーションコントローラ1へ電源が供給される。
以上の構成例において、アプリケーションコントローラ1は、CPU102で実行されるオペレーティングシステム(これは例えばHDD120に保存されている)により制御されている。一方、デバイスコントローラ2は、CPU204により実行されるROM206内のプログラムにより、アプリケーションコントローラ1とは独立に制御されている。
図2に、通常動作時における、アプリケーションコントローラ1とデバイスコントローラ2のアドレスマップの例を示す。アドレスマップ410はデバイスコントローラ2のアドレス空間を示す。図示のように、アドレスマップ410は、ROM206、ローカルメモリ208、DMA、ドアベル、VGA IF218及びデバイス制御IO210のアドレス空間を含んでいる。なお、ドアベルは、CPU102とCPU204との間の相互割込のためのレジスタである。
アドレスマップ400は、アプリケーションコントローラ1(CPU102)のアドレス空間のうちのPCI−eブリッジ222に割り当てられたアドレス空間を示す。別の観点から言えば、アドレスマップ400は、アプリケーションコントローラ1のアドレス空間とデバイスコントローラ2のアドレス空間との共通の部分である。図示のように、アドレスマップ400には、ローカルメモリ208のアドレス空間の一部分402と、DMA及びドアベルのアドレス空間が含まれる。このように、アプリケーションコントローラ1は、PCI−eブリッジ222を介して、デバイスコントローラ2のバス202に接続されたローカルメモリ208のアドレス空間の一部分402などにアクセス可能となっている。
なお、このようなPCI−eブリッジ222に対するアドレスの割り当てのために、コントローラ1には、ローカルメモリ208のうちの共有される一部分402のアドレスや、DMAコントローラのアドレス、ドアベルのアドレスなどがあらかじめ記憶されている。これらのアドレスは、固定値であってもよいし、コントローラ2内で動的に割り当てられたものをデバイスコントローラ2からアプリケーションコントローラ1へと通知してもよい。
以上に説明したように、アプリケーションコントローラ1とデバイスコントローラ2とは、相互の通信のためにアドレス空間の一部を共有するように構成される。共有されるアドレス空間のうち、ローカルメモリ208の一部分402は、CPU102とCPU204とのデータの受け渡し、及び表示画面情報のバッファなどのために用いられる。また、DMAのアドレスは、例えば表示画面情報をアプリケーションコントローラ1からデバイスコントローラ2のローカルメモリ208に転送する場合など、両者の間のデータをDMA転送する際に用いられる。また、ドアベルのアドレスは、CPU102とCPU204が、お互いに相手に通信する必要が生じた場合に、割込を行う際に用いられる。
次に図3を参照して、アプリケーションコントローラ1及びデバイスコントローラ2が通常動作しているときの、表示装置220への表示画面情報の供給の流れを説明する。以下では、アプリケーションコントローラ1及びデバイスコントローラ2を、それぞれコントローラ1及びコントローラ2と略称する。
通常動作時に表示装置220に表示する表示画面情報は、コントローラ1のCPU102が生成する。CPU102が生成する表示画面情報は、例えばGUI(グラフィカル・ユーザインターフェイス)技術を用いた各種のユーザインターフェイス画面などのアプリケーション画面である。図示例では、CPU102は、いったんメインメモリ106上に表示画面情報を生成し、その表示画面情報を、MCH104及びPCI−eブリッジ222を経由して、コントローラ1表示バッファ224へとDMA転送する。コントローラ1表示バッファ224は、コントローラ2のローカルメモリ208内に確保されたバッファ領域であり、CPU102が生成した表示画面情報を記憶するために用いられる。
なお、CPU102がいったんメインメモリ106上に表示画面情報を生成してコントローラ1表示バッファ224へDMA転送する代わりに、CPU102がコントローラ1表示バッファ224上に表示画面情報を直接生成してもよい。CPU102はコントローラ1表示バッファ224のアドレス空間にアクセス可能なので、このようなことも可能である。CPU102は、あらかじめ定められたリフレッシュ時間ごとに表示画面情報を生成し、コントローラ1表示バッファ224へと転送する。
いずれにしても、CPU102は、PCI−eブリッジ222のアドレスマップに含まれるローカルメモリ208のアドレス空間の一部分402に対して画像データの書き込みを行うことで、その画像データをローカルメモリ208内のコントローラ1表示バッファ224へと格納することができる。なお、PCI−eブリッジ222は、コントローラ1側からPCI−eバス310を経由して送られてくるコマンドやデータを、そのままコントローラ2側のバス202に送り出せばよい。このようにコマンドやデータをバス202に送り出す際、PCI−eブリッジ222がアドレス変換を行わないような構成も可能であるし、ベースアドレス変換等、それらコマンド又はデータがローカルメモリ208のアドレス空間の一部分402へ書き込まれるようにするための比較的単純な変換を行う構成とすることも可能である。
なお、ローカルメモリ208には、この他に、CPU204が生成した表示画面情報を記憶するためのバッファ領域であるコントローラ2表示バッファ226が確保される。CPU204が生成する表示画面情報は、障害その他の事情でコントローラ1が機能していないときに、表示装置220に表示される(詳細は後述)。
通常動作時には、CPU204は、VGA IF218を制御する(例えばVGA IF218のレジスタにコントローラ1表示バッファ224のアドレスをセットする)ことで、VGA IF218がコントローラ1表示バッファ224内の表示画面情報を表示装置220に表示するようにする。これにより、通常動作時には、表示装置220には、コントローラ1が生成した表示画面が表示されることになる。
次に図4を参照して、コントローラ1側の障害などの理由でCPU102から表示画面情報が供給されない場合の、表示装置220への表示画面情報の供給の流れを説明する。図示のように、このような場合には、コントローラ2のCPU204が表示画面情報(例えばエラー画面)を、コントローラ2表示バッファ226上に生成する。また、CPU204は、VGA IF218を制御する(例えばVGA IF218のレジスタにコントローラ2表示バッファ226のアドレスをセットする)ことで、VGA IF218がコントローラ2表示バッファ226内の表示画面情報を表示装置220に表示するようにする。これにより、通常動作時には、表示装置220には、コントローラ2が生成した表示画面が表示されることになる。
次に図5を参照して、コントローラ2が実行する処理手順の一例を説明する。この例では、まず電源スイッチ216が入れられると(ON)、CPU204はコントローラ2表示バッファ226上に、例えば「しばらくおまちください」などのメッセージなどを表示した初期(起動)画面の画像を生成し(S10)、コントローラ2表示バッファ226上の画像を表示するようVGA IF218を設定する(S12)。そして、CPU204は、表示装置220を含むUI部の電源を入れる(S14)。これにより、表示装置220は、初期画面が表示される。
また、CPU204は、電源ライン320を介してコントローラ1に電源を入れ、コントローラ1との通信を確立するための処理を行う(S16)。このとき、CPU204は、あらかじめ定められた通信確立時間が経過するまでは、通信が確立されるのを待つ(ウェイト(Wait))。通信確立時間以内にコントローラ1との通信が確立できなかった場合(タイムアウト)、又はコントローラ1の電源が切れたことを検知した場合には、エラー(ERROR)発生と判断し、図6に示すエラー処理に進む。この場合、コントローラ1の生成した表示画面情報は表示不可となる。なお、コントローラ1の電源断は、例えば、ATX電源ライン等の電源ラインを介してコントローラ1から供給される信号により検知すればよい。
タイムアウトする前に通信が確立された場合(スタンバイ(Standby)状態)、コントローラ1のCPU102が生成した表示画面(アプリケーション画面)がコントローラ1表示バッファ224へ転送される。コントローラ2のCPU204は、コントローラ1表示バッファ224上の画像を表示するようVGA IF218を設定する(S18)。これにより、表示装置220にはアプリケーション画面が表示されることになる。
このあと、CPU204は、コントローラ1の状態を監視する(S20)。この状態監視では、コントローラ1との間の通信エラーやコントローラ1の電源断などの異常が発生したかどうかを監視する。例えば、CPU102とCPU204とが、相互に、定期的にPINGコマンドを送信し合うようにしておけば、PINGコマンド又はこれに対する応答が例えばあらかじめ定められた時間以上にわたって到来しなくなったことで、通信エラーが生じたと判定できる。また、コントローラ1の電源断は、電源ライン320を介してコントローラ1から送られてくる電源断信号から判定できる。
ステップS20の判定で、異常がなければ(レディ(Ready)状態)、コントローラ1の状態監視を繰り返す。一方、異常が検出された場合は、図6に示すエラー処理に進む。この場合、コントローラ1の生成した表示画面情報は表示不可となる。
また、図5の手順では、画像処理装置のユーザインターフェイスやLAN側から一定期間以上にわたって指示が来ない場合に、画像処理装置がスリープ(SLEEP:一時休止)状態に移行する。例えばコントローラ1のCPU102がスリープ状態へ移行すると判断すると、コントローラ2のCPU204に対してスリープ状態への移行が指示される。また、ユーザがシャットダウン(SHUTDOWN)操作を行うと、コントローラ1のCPU102がその操作を受け付けてコントローラ1のシャットダウン処理を実行し、更にコントローラ2に対してシャットダウン指示を送る。ステップS22で、このようなスリープ指示又はシャットダウン指示を検知した場合、CPU204は、その指示がスリープ指示であれば図7に例示するスリープ処理に進み、シャットダウン指示であれば図8に例示するシャットダウン処理に進む。
次に、図5のステップS16又はS20でアプリケーションコントローラ1の障害を検知したときにデバイスコントローラ2が実行するエラー処理の一例を、図6を参照して説明する。
この処理では、コントローラ2のCPU204は、障害画面をコントローラ2表示バッファ226上に生成する(S30)。障害画面は、例えば「エラーコード**−****。電源を切って下さい。」などのようなエラーメッセージを表示したものでよい。また、CPU204は、VGA IF218がコントローラ2表示バッファ226内の表示画面情報を表示装置220に表示するように制御する(S32)。これにより、ステップS30で生成された障害画面が表示装置220に表示されることになる。そして、CPU204は、電源ライン320を介したコントローラ1側への電源供給を強制的に遮断する(S34)。そして、ユーザが電源スイッチ(SW)216を切るのを待ち(S36)、スイッチが切られる(OFF)と、システム電源を遮断する(S38)。これにより、エラー処理は終了する。
次に、図7を参照して、コントローラ2が実行するスリープ処理の例を説明する。この処理は、前述のようにスリープ状態へ移行すると判断したコントローラ1からスリープ指示を受けて開始する。コントローラ1は、コントローラ2にスリープ指示を出すと共に、SUSPEND(サスペンド:一時停止)指示待ち表示画面を生成し、コントローラ1表示バッファ224へ書き込む。SUSPEND指示待ち表示画面は、例えば「省エネモードに入ります」などといったSUSPEND状態への移行を表すメッセージを表示したものでよい。また、コントローラ1のCPU102は、コントローラ1自身の電源をオフする。
コントローラ2のCPU204は、電源ライン320上の信号を監視することでコントローラ1の電源がオフ(OFF)されるのを待つ(S40)。コントローラ1の電源がオフされたことを検知すると、CPU204は、UI部すなわち表示装置220等の電源を切り(S42)、コントローラ2の動作モードを省電力(Low Power)モードへと切り換える(S44)。省電力モードでは、表示装置220の電源は切られたままである。そして、CPU204は、スリープ状態からの復帰要因(例えば復帰ボタンの押下など)が発生するのを監視し(S46)、復帰要因が発生すると、コントローラ1に電源を入れる(S48)。そして、CPU204は、復帰画面をコントローラ2表示バッファ226上に生成し(S50)、VGA IF218がコントローラ2表示バッファ226内の表示画面情報を表示装置220に表示するように制御し(S52)、表示装置220等に電源をオンする(S54)。これにより、表示装置220には、例えば「しばらくおまち下さい」等のメッセージを表示した復帰画面が表示される。このあと、CPU204の処理は、図5のステップS16(コントローラ1との通信確立のための処理)に移る。
次に、図8を参照して、コントローラ2が実行するシャットダウン処理の例を説明する。この処理は、前述のようにシャットダウンすると判断したコントローラ1からシャットダウン指示を受けて開始する。コントローラ1は、コントローラ2にシャットダウン指示を出すと共に、SHUTDOWN(シャットダウン)表示画面を生成し、コントローラ1表示バッファ224へ書き込む。SHUTDOWN表示画面は、例えば「シャットダウンしています」などといったメッセージを表示したものでよい。これにより表示装置220にはSHUTDOWN表示画面が表示される。また、コントローラ1のCPU102は、コントローラ1自身の電源をオフする。
コントローラ2のCPU204は、電源ライン320上の信号を監視することでコントローラ1の電源がオフ(OFF)されるのを待つ(S60)。コントローラ1の電源がオフされたことを検知すると、CPU204は、UI部すなわち表示装置220等の電源を切り(S62)、電源スイッチ216を監視する(S64)。ここで、電源スイッチ216がONされれば、図5の手順のステップS10に移行し、システムをリブートする。一方、電源スイッチ216がOFFであれば、システム電源をオフし(S66)、処理を終了する。
以上に説明したように、コントローラ2のCPU204は、コントローラ1の動作状態(すなわち、起動時、通常動作時、障害発生時、スリープ処理時、シャットダウン処理時のいずれかの状態)に応じて、ローカルメモリ208上のコントローラ1表示バッファ224とコントローラ2表示バッファ226のいずれの画像をVGA IF218に供給するかを制御する。この制御は、VGA IF218に命令する参照先アドレスを、コントローラ1表示バッファ224のアドレスとコントローラ2表示バッファ226のアドレスとの間で切り換えるだけでよく、表示画面切換のための専用のハードウエア回路は不要である。
次に、図9を参照して、コントローラ2に障害が発生したときの、表示装置220への表示画面情報の供給の流れを説明する。
コントローラ1がコントローラ2の障害を検出し、且つその障害が復帰不可能なハングアップ等の障害であった場合には、コントローラ1のCPU102は、コントローラ2のバス202からCPU204、ROM206を切り離す。CPU204、ROM206をバス202から切り離す(アイソレートする)ことで、深刻な障害が発生しているCPU204が、ローカルメモリ208やVGA IF218などといった表示制御のために必要な要素に悪影響を与える可能性を低減する。また、デバイス制御210aは、図1に示したデバイス制御IO210のうち、読取装置212及び印刷装置214などといったデバイスの制御のためのインターフェイス部分であり、この部分をバス202から切り離すことで、それらデバイスがCPU204の障害の影響を受ける可能性を低減する。なお、電源スイッチ216等の一部の入出力デバイスは、ユーザが電源遮断等の指示を入力するために必要なので、デバイス制御IO210のうち、それら入出力デバイスとのインターフェイスを行うIO部228はバス202に接続した状態で残す。
また、CPU102は、PCI−eブリッジ222のアドレスマップ400を、図10に示すアドレスマップ400Aのように変更する。PCI−e規格では、バスブリッジに割り当てるアドレスマップを動的に変更(再構成)可能であり、この規格に従って提供される再構成機能を用いてアドレスマップを変更する。
図10に例示するように、PCI−eブリッジ222のアドレスマップ400A(すなわち、CPU102のアドレス空間のうち、PCI−eブリッジ222を介して接続されるバス202上の機器に割り当てられたアドレス空間)は、図2に示した通常動作時のアドレスマップ400に対して、VGA IF218及びIO228(図9参照)のアドレス404A及び406Aを追加したものである。PCI−eブリッジ222のアドレスマップ400Aをこのように変更することで、CPU102は、VGA IF218及びIO218を直接制御できるようになる。
なお、このようなアドレスマップの再構成のために、コントローラ1には、コントローラ2上のVGA IF218及びIO228(図9参照)のアドレス404A及び406Aがあらかじめ記憶されている。これらのアドレスは、固定値であってもよいし、コントローラ2内で動的に割り当てられたものをコントローラ2からコントローラ1へと通知してもよい。
このようなアドレスマップ400Aの変更は、いわば、コントローラ2をコントローラ1にとってのビデオカード(VGA IFを搭載したカード)として再構築することに等しい。このようにすることで、コントローラ1側のCPU102は、コントローラ2側にあるVGA IF218を制御して、表示装置220に表示させる画面を制御することができる。
すなわち、図9に示す状態では、CPU102は、自身が生成した表示画面情報(例えば障害発生を知らせる画面)をローカルメモリ208上のコントローラ1表示バッファ224に格納するとともに、PCI−eバス310を経由してVGA IF218のアドレス404Aに対し、コントローラ1表示バッファ224の画像を表示するように命令する。すなわち、例えば、CPU102は、PCI−eブリッジ222にマップされたVGA IF218のアドレス宛に、コントローラ1表示バッファ224のアドレスにあるデータを表示するコマンドを送信する。これにより、CPU102が生成した表示画面が、表示装置220に表示される。
次に、図11を参照して、コントローラ1の処理手順の例を説明する。図示のように、電源スイッチ216が入れられると、まずコントローラ2に電源が投入され、これにより起動したコントローラ2のCPU204がコントローラ1に電源を投入する(S70)(この時点では、表示装置220にはCPU204が生成した初期画面が表示される)。この電源投入に応じ、コントローラ1のCPU102が起動する(S80)。ステップS70の後、コントローラ2のCPU204は、コントローラ1のCPU102との通信確立のための処理を行い(S72)、通信が確立されると、図5に示したステップS18以降の通常動作を行う(S74)。
一方、コントローラ1のCPU102は、コントローラ2との通信を含む通常処理を実行しつつ、コントローラ2のCPU204の状態を監視する(S82)。この通常処理で生成されたアプリケーション画面が、CPU204の制御の下、表示装置220に表示される。
ステップS82における状態監視では、例えば、上述のPINGコマンドを用いた通信可否の確認、或いはCPU204がハングアップ(S76)したときにコントローラ2側から発せられる信号(HANG信号と呼ぶ)の検出などにより、CPU204のハングアップを検知する。また、コントローラ2側からの割込信号のアクティブ期間があらかじめ定めた時間以上続いた場合や、コントローラ2側がPCI−eバス310を取得する期間があらかじめ定めた時間以上続いた場合などにも、CPU204がハングアップした可能性が高いと判定できる。CPU204がハングアップしたと判定した場合、CPU102は、コントローラ2のCPU204に対し、PCI−eブリッジ222を介してリセット信号を送る(S84)。コントローラ2側の障害が深刻なものでなければ、このリセット信号によりCPU204がリセットされ、コントローラ2が再起動することとなる。そこで、CPU102は、CPU204に対する通信確立を試みる(S86)。あらかじめ定めた閾値時間以内に再度通信が確立できた場合は、コントローラ2は正常に再起動したと言うことであり、CPU204はステップS82に戻り、通常処理及びCPU204の監視を行う。
一方、ステップS86で、閾値時間待っても通信が確立できなかった場合(コントローラ2側からのHANG信号が解除できなかった場合も含む)、CPU204,ROM206,デバイス制御210aをバス202からアイソレートする(S88)。CPU等のアイソレートは、バスバッファで切り離す方法や、アイソレート対象のモジュール(CPU等)にのみリセットをかけ、ハイ・インピーダンスにする方法などの、従来から知られた方法により行えばよい。また、このとき、CPUが暴走している可能性を考慮し、CPUに対してローカルリセットをかけ続けてもよい。
CPU204等をアイソレートすると、CPU102は、PCI−eブリッジ222を介してローカルメモリ208を設定し起動することで、ローカルメモリ208をリフレッシュする(S90)。また、CPU102は、VGA IF218を設定及び起動する(S92)。CPU102は、障害発生を知らせる表示画面を生成し、ローカルメモリ208上のコントローラ1表示バッファ224へ転送する。そして、VGA IF218に対してコントローラ1表示バッファ224のアドレスから画像を読み出すように指示する。そして、CPU102は、表示装置220を含むUI部に電源を投入する(S94)。これにより、表示装置220には、「障害発生。電源を切って下さい。」などといったメッセージ等を表示した、障害発生を知らせる画面が表示される。
その後、CPU102は、電源スイッチ216がオフされたことを示す信号がIO228から到来するのを待つ(S96)。スイッチオフの信号が到来すると、CPU102は、コントローラ2に搭載されたハードタイマーのタイムアウト値を0秒に設定すると共に(S98)、コントローラ1のシャットダウン処理(S100)を行う。シャットダウンが完了すると、コントローラ1の電源がオフされる。
ハードタイマーは、コントローラ1のシャットダウン後、コントローラ2が制御する各種デバイスの終了のための処理が完了する時間を確保するために設けられている。すなわち、この画像処理装置は、メインの電源スイッチ216(MAIN SW)がオフされ且つコントローラ1をシャットダウンした後、ハードタイマーが起動する。ハードタイマーは、起動後、設定されたタイムアウト(timeout)値が表す時間が経過した後、コントローラ2側のシステム電源をオフする(S110)。これにより、各種デバイスの終了処理の間の電源が確保される。これが、画像処理装置が通常動作を行っているときのハードタイマーの機能である。
ところが、図11で想定しているのは、CPU204のハングアップ等の障害が生じている場合であり、CPU204による正常な処理が期待できない。そこで、上述のようにハードタイマーのタイムアウト値を0にすることで(S112)、コントローラ1の電源がオフされると即座に、ハードタイマーによりコントローラ2のシステム電源がオフされるようにしている(S114)。
このように、コントローラ2側に障害が生じた場合は、CPU102から直接VGA IF218を制御することで、表示装置220に表示される表示画面が切り換えられる。表示画面切換のための専用のハードウエア回路は不要である。
以上では、アプリケーションコントローラ1とデバイスコントローラ2とがそれぞれ独立した回路基板(ボード)上に構成されている例を説明したが、これは必須のことではない。この代わりに、例えば、図12に例示するように、デバイスコントローラ2を1チップ化してもよい。図12の例では、アプリケーションコントローラ1のボード300上に、CPU102、MCH104、メインメモリ106、ICH108等のチップに加え、図1のデバイスコントローラ2を1チップ化したデバイスコントローラチップ20が搭載されている。デバイスコントローラチップ20上には、DMAコントローラ、CPU、VGA IF、デバイス制御IO(DevIO)、PCI−eブリッジ、ROM IF、DRAM等が作り込まれ、それら各要素が内部バス(BUS)で接続されている。デバイスコントローラチップ20は、例えばSoC(システム・オン・チップ)ASIC(Application Specific Integrated Circuit)として製造すればよい。デバイスコントローラチップ20とMCH104との間はPCI−eバス310で接続されており、図1の例と同様の動作を行う。
また、以上の例では、VGA IFによる表示のみを切り換えているが、この表示切り替えに連動して、ユーザ入力の送信先を切り換えてもよい。画像処理装置は、機械的なキーパッドやボタン、或いは液晶タッチパネルのように、ユーザからの入力を受け付ける入力装置を備えている。例えば図13には、そのような入力装置がキー入力240として表示されている。このキー入力240は、デバイスコントローラ2のバス202に接続されたKEY IO(キー入出力)回路242に接続されている。KEY IO回路242は、キー入力240からの信号を、バス202及び310を経由して、CPU204又はCPU102に送信する。キー入力がRS−232Cなどのような非同期通信の場合も、キー入力信号をPCI−e経由のコマンド通信に置き換え、バス202及び310を経由で伝達することができる。
このKEY IO回路242は、キー入力信号の通知先アドレスを保持するレジスタを備える。このレジスタには、CPU102及びCPU204からアドレスを書き込むことができる。通常動作時には、そのレジスタにはコントローラ1のCPU102のアドレスが設定される。これに対し、コントローラ1に障害が発生した場合は、その障害を検知したCPU204がそのレジスタのアドレスをCPU204自身のアドレスに変更する。また、コントローラ2に障害が発生した場合は、CPU102が、そのレジスタにCPU102自身のアドレスを設定する。これにより、いずれかのCPU102又はCPU204に障害が生じた場合、表示装置220上の表示画面を生成している正常な方のCPU204又はCPU102にキー入力信号が伝達され、そのCPU204又はCPU102はキー入力信号に応じた処理を行う。
以上の実施形態では、コントローラ1側とコントローラ2側を接続するのにPCI−eバス310を用いたが、これは一例に過ぎない。表示画面の画像データを実時間で転送可能な帯域幅を備え、バスブリッジに割り当てるアドレスマップが動的に構成(コンフィギュレーション)可能な汎用バスであれば、どのようなバスを用いてもよい。
また、これまでに記載した実施の形態は、図1の画像処理装置におけるCPU204、ローカルメモリ208、ROM206から構成されるコンピュータによって機能を実現させるプログラムによって実施してもよい。その際、プログラムは、例えばROM206に記憶させてもよいが、このプログラムをCD−ROM等の記録媒体に記録して提供するようにしてもよい。
[付記]
上記実施の形態は、1つの側面では、以下のような構成(1)〜(9)の一例を示しているものと捉えることもできる。
(1)第1のCPUを備える第1の制御装置と、第2のCPUを備える第2の制御装置と、を備え、
前記第1の制御装置と前記第2の制御装置とは第1のバスにより接続され、
前記第2の制御装置は、
前記第2のCPUが接続された内部バスと、
前記内部バスに接続され、前記第1のCPUが生成した第1の表示画像及び前記第2のCPUが生成した第2の表示画像を記憶するための表示画像メモリと、
前記内部バスに接続され、指定された参照先アドレスにある表示画像を表示装置に表示させる制御を行う表示制御装置と、
前記内部バスと前記第1のバスとを接続するバスブリッジと、
前記第1の制御装置の状態に応じ、前記表示制御装置に指定する前記参照先アドレスを、前記表示画像メモリにおける前記第1の表示画像の記憶位置を示す第1のアドレス又は前記第2の表示画像の記憶位置を示す第2のアドレスとの間で切り換える切換手段と、
を備え、
前記第1の制御装置は、
前記バスブリッジに対して前記表示画像メモリにおける前記第1の表示画像のための前記第1のアドレスを含んだアドレス空間を割り当てるアドレス割当手段、
を備え、前記第1のCPUは、生成した前記第1の表示画像を、前記第1のバス及び前記バスブリッジを経由して、前記表示画像メモリの前記第1のアドレスに書き込む、
ことを特徴とする表示制御装置。
この構成(1)によれば、ハードウエア回路の表示切換手段を用いずに、第1のCPUが生成した表示画像と第2のCPUが生成した表示画像のうち、表示装置に表示させる表示画像を切り換えることができる。
(2)前記切換手段は、前記第1の制御装置が通常動作状態にある場合には前記第1のアドレスを前記表示制御装置に指定し、前記第1の制御装置に障害状態にある場合には前記第2のアドレスを前記表示制御装置に指定する、ことを特徴とする(1)に記載の表示制御装置。
この構成(2)によれば、第1の制御装置が通常動作状態にある場合には第1のCPUが生成した画像を、障害状態にある場合には第2のCPUが生成した画像を、表示装置に表示することができる。
(3)前記切換手段は、前記第1のバスを介した前記第1の制御装置との通信が不可能となった場合、又は前記第1の制御装置の電源遮断を検知した場合に、前記第1の制御装置が障害状態になったと判定する、ことを特徴とする(2)に記載の表示制御装置。
この構成(3)によれば、第1の制御装置が障害状態になったことを、通信又は電源の状態から判定することができる。
(4)前記第1の制御装置の前記第1のCPUは、前記第2の制御装置が障害状態となった場合に、障害発生を報せるための画像を前記第1の表示画像として生成し、前記第1のバス及び前記バスブリッジを経由して前記第1のアドレスに書き込むとともに、前記第1のバス及び前記バスブリッジを経由して前記表示制御装置に対し前記第1のアドレスを指定する、
ことを特徴とする(1)に記載の表示制御装置。
この構成(4)によれば、第2の制御装置が障害状態となった場合に、表示制御装置の参照先アドレスを第1の制御装置の第1のCPUから直接制御することができる。
(5)前記アドレス割当手段は、前記第2の制御装置が通常動作状態である場合は、前記表示制御装置のアドレスを含まないアドレス空間を前記バスブリッジに割り当て、前記第2の制御装置が障害状態となった場合は、前記表示制御装置のアドレスを含むアドレス空間を前記バスブリッジに割り当てる、ことを特徴とする(4)に記載の表示制御装置。
この構成(5)によれば、第2の制御装置が通常動作状態の間、前記第1のCPUが誤って前記表示制御装置にアクセスする可能性を低減することができる。
(6)前記第1の制御装置の前記第1のCPUは、前記第2の制御装置が障害状態となった場合に、前記第1のバス及び前記バスブリッジを経由して前記第2のCPUを前記内部バスから切り離す、ことを特徴とする(4)に記載の表示制御装置。
この構成(6)によれば、障害状態となった第2の制御装置の第2のCPUが表示画像メモリや表示制御装置に悪影響を及ぼす可能性を低減できる。
(7)前記第1のCPUは、前記第1のバスを介した前記第2の制御装置との通信が不可能となった場合、又は前記第1のバスから受信する第2の制御装置からの信号があらかじめ定められた条件を満たす場合に、前記第2の制御装置が障害状態になったと判定する、ことを特徴とする(6)に記載の表示制御装置。
この構成(7)によれば、第2の制御装置が障害状態になったことを、通信又は電源の状態から判定することができる。
(8)前記第2の制御装置は、
前記内部バスに接続され、ユーザからの入力を受け付ける入力装置であって、前記入力を表す入力信号を、指定されたアドレスに送信する入力装置と、
前記第1の制御装置の状態に応じ、前記入力装置に指定する前記アドレスを、前記第1のCPUのアドレスと前記第2のCPUのアドレスとの間で切り換える第2の切換手段と、
を更に備えることを特徴とする(1)に記載の表示制御装置。
この構成(8)によれば、第2の制御装置が備える入力装置の入力信号の送信先を、ハードウエア回路による専用の切換機構を用いずに、切り換えることができる。
(9)前記第1の制御装置の前記第1のCPUは、前記第2の制御装置が障害状態となった場合に、前記第1のバス及び前記バスブリッジを経由して前記表示制御装置に対し前記第1のCPUのアドレスを指定する、
ことを特徴とする(8)に記載の表示制御装置。
この構成(9)によれば、第2の制御装置が障害状態となった場合に、入力装置の入力信号の送信先のアドレスを第1の制御装置の第1のCPUから直接制御することができる。
実施形態に係る画像処理装置の概略構成の一例を示す図である。 通常動作時における、アプリケーションコントローラとデバイスコントローラのアドレスマップの例を示す図である。 通常動作時の表示制御の例を説明するための図である。 アプリケーションコントローラに障害が発生したときの表示制御の例を説明するための図である。 デバイスコントローラが行う表示制御の手順の要部の一例を示すフローチャートである。 デバイスコントローラが行う表示制御の手順のうち、アプリケーションコントローラの障害を検知したときの手順の一例を示すフローチャートである。 デバイスコントローラが行う表示制御の手順のうち、スリープ(SLEEP)処理の手順の一例を示すフローチャートである。 デバイスコントローラが行う表示制御の手順のうち、シャットダウン(SHUTDOWN)処理の手順の一例を示すフローチャートである。 デバイスコントローラに障害が発生したときの表示制御の例を説明するための図である。 デバイスコントローラ障害発生時における、アプリケーションコントローラとデバイスコントローラのアドレスマップの例を示す図である。 アプリケーションコントローラが行う表示制御の手順の一例を示すフローチャートである。 デバイスコントローラを1チップ化した場合の装置構成の例を示す図である。 表示画面の切換に応じて、キー入力信号の送信先も切り換える例を説明するための図である。
符号の説明
1 アプリケーションコントローラ、2 デバイスコントローラ、102,204 CPU、104 MCH、106 メインメモリ、108 ICH、120 HDD、130 LAN、202 バス、206 ROM、208 ローカルメモリ、210 デバイス制御IO、212 読取装置、214 印刷装置、216 電源スイッチ、218 VGA IF、220 表示装置、222 PCI−eブリッジ、230 電源回路、310 PCI−eバス、320 電源ライン。

Claims (7)

  1. 画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示するための第1の画像情報を生成する制御を行う第1の制御手段と、
    前記表示手段に表示するための第2の画像情報を生成する制御を行う第2の制御手段と、
    前記第1の制御手段が生成した前記第1の画像情報と、前記第2の制御手段が生成した前記第2の画像情報とをそれぞれ第1の記憶領域と第2の記憶領域とに記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段の障害を検知した場合は、前記記憶手段の第2の記憶領域にある前記第2の画像情報を前記表示手段に表示させるよう制御する、ことを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記第1の制御手段は、前記第2の制御手段の障害を発生した場合は、前記記憶手段の第1の記憶領域にある前記第1の画像情報を前記表示手段に表示させるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記第1の制御手段と前記第2の制御手段とはバスおよびバスブリッジで接続され、
    前記第1の制御手段は、前記第2の制御手段が障害状態となった場合に、前記第2の制御手段を前記第2の制御手段に接続されているバスから切り離すことを特徴とする請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記第1の制御手段は、前記第2の制御制御手段との通信が不可能となった場合、又は第2の制御手段から送信される信号があらかじめ定められた条件を満たす場合に、前記第2の制御手段が障害状態になったと判定する、ことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の表示制御装置。
  5. 画像を表示する表示装置と、
    前記表示装置に表示するための第1の画像情報を生成する制御を行う第1の制御装置と、
    前記表示装置に表示するための第2の画像情報を生成する制御を行う第2の制御装置と、
    前記第1の制御装置が生成した前記第1の画像情報と、前記第2の制御装置が生成した前記第2の画像情報とをそれぞれ第1の記憶領域と第2の記憶領域とに記憶する記憶装置と、
    を備え、
    前記第2の制御装置は、前記第1の制御装置の障害を検知した場合は、前記記憶装置の第2の記憶領域にある前記第2の画像情報を前記表示装置に表示させるよう制御する、ことを特徴とする表示制御システム。
  6. コンピュータを、
    画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示するための第1の画像情報を生成する制御を行う第1の制御手段と、
    前記表示手段に表示するための第2の画像情報を生成する制御を行う第2の制御手段と、
    前記第1の制御手段が生成した前記第1の画像情報と、前記第2の制御手段が生成した前記第2の画像情報とをそれぞれ第1の記憶領域と第2の記憶領域とに記憶する記憶手段、
    として機能させ、
    前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段の障害を検知した場合は、前記記憶手段の第2の記憶領域にある前記第2の画像情報を前記表示手段に表示させるよう制御する、ことを特徴とするプログラム。
  7. 画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示するための第1の画像情報を生成する制御を行い、作業管理や前記表示手段に対する表示様式を制御するアプリケーションコントローラである第1の制御手段と、
    前記表示手段に表示するための第2の画像情報を生成する制御を行い、前記表示手段や画像を印刷する画像印刷手段を制御するデバイスコントローラである第2の制御手段と、
    前記第1の制御手段が生成した前記第1の画像情報と、前記第2の制御手段が生成した前記第2の画像情報とをそれぞれ第1の記憶領域と第2の記憶領域とに記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段の障害を検知した場合は、前記記憶手段の第2の記憶領域にある前記第2の画像情報を前記表示手段に表示させるよう制御する、ことを特徴とする画像印刷装置。
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