JP6735183B2 - 回転軸を有する工作機械 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記回転軸装置が、前記回転軸の内部に、皿ばねにより工具を引き上げて前記回転軸に装着させるための工具引き上げ軸を備えた回転軸を有する工作機械であって、前記制御装置は、前記振動の分析結果にもとづき前記工具引き上げ軸の固有振動数を算出するとともに、今回算出した前記工具引き上げ軸の固有振動数と予め記憶されている第2基準固有振動数とを比較し、今回算出した前記工具引き上げ軸の固有振動数が、前記第2基準固有振動数に対して設定されている所定の第2閾値を超えて低下していると、前記皿ばねに異常が生じていると判断し、前記報知手段を作動させてその旨を作業者に報知することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記制御装置は、種々の工具について、工具が装着された前記回転軸を前記所定の回転速度で回転させた状態で前記回転軸装置の駆動装置をOFFとし、前記回転軸を惰性で回転させ、当該惰性で前記回転軸が回転している前記回転軸装置の振動を検出するとともに検出した振動を周波数分析することで、各前記工具毎に固有振動数を夫々算出するとともに、前記工具の刃数との積が当該工具の固有振動数となる回転速度を、強制びびり振動が発生する非推奨回転速度として算出し、当該非推奨回転速度を前記工具の種類に関連づけて記憶しており、実加工を行うにあたって、前記回転軸に装着される工具に対応する前記非推奨回転速度を、前記報知手段により作業者に報知することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明によれば、振動の分析結果にもとづき工具引き上げ軸の固有振動数を算出するとともに、今回算出した工具引き上げ軸の固有振動数と予め記憶されている第2基準固有振動数とを比較し、今回算出した工具引き上げ軸の固有振動数が、第2基準固有振動数に対して設定されている所定の第2閾値を超えて低下していると、皿ばねに異常が生じていると判断し、報知手段を作動させてその旨を作業者に報知する。したがって、軸受の予圧異常の検出と同時に皿ばねの破損をも検出することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、種々の工具について、工具が装着された回転軸を所定の回転速度で回転させた状態で回転軸装置の駆動装置をOFFとし、回転軸を惰性で回転させ、当該惰性で回転軸が回転している回転軸装置の振動を検出するとともに検出した振動を周波数分析することで、各工具毎に固有振動数を夫々算出するとともに、工具の刃数との積が当該工具の固有振動数となる回転速度を、強制びびり振動が発生する非推奨回転速度として算出し、当該非推奨回転速度を工具の種類に関連づけて記憶しており、実加工を行うにあたって、回転軸に装着される工具に対応する非推奨回転速度を、報知手段により作業者に報知する。したがって、強制びびり振動が発生してしまうような回転速度が設定されにくく、強制びびり振動の発生を効果的に防止することができる。
工作機械20は、主軸装置1と制御装置7とを有する。主軸装置1は、回転軸としての主軸2と、主軸2を軸支する複数の転がり軸受3、3と、主軸2を回転させるための図示しない駆動装置とを備えてなるものであって、主軸2の先端には、図示しない工具を装着可能となっている。また、主軸2の内部には、皿ばね(図示せず)の力で工具を引き上げて主軸2の先端に工具を装着させる工具引き上げ軸4が設けられている。さらに、主軸装置1には、振動を測定するための振動センサ5と、主軸2の回転速度を検出するための回転速度検出部6とが設けられている。一方、制御装置7は、主軸装置1の動作を制御するとともに、主軸装置1における転がり軸受3、3の予圧異常を検出するためのものであって、振動センサ5により測定された振動に係る情報や、回転速度検出部6により検出された主軸2の回転速度等にもとづいて種々の演算を行う演算装置8、記憶装置9、及び表示装置10が備えられている。なお、記憶装置9には、予め測定された主軸2、工具引き上げ軸4、及び工具の夫々の固有振動数が記憶されている。
まず、事前に、最低組み込み予圧で転がり軸受3、3を組み込んだ状態において、主軸2に所定の診断用工具(図示せず)を装着させた際の固有振動数を測定し、基準固有振動数として記憶装置9に記憶させる。この基準固有振動数の測定については、主軸2に診断用工具を装着した状態で、制御装置7による制御のもと、主軸2を所定の診断用回転速度で回転させる。その後、当該状態から駆動装置をOFFとして主軸2を惰性で回転させる。そして、惰性回転中の振動を振動センサ5で測定し、その測定結果を演算装置8で周波数分析(FFT分析)し、振動加速度がピーク値をとる振動周波数のうち、所定の振動周波数を回転体(診断用工具が装着された主軸2)の固有振動数(ここでは第1基準固有振動数)とする。
また、上記実施形態では、軸受の予圧異常の検出に係り回転軸に診断用工具を装着するとしているが、診断用工具を装着することなく回転軸を惰性回転とさせ、基準固有振動数を算出するようにしても何ら問題はない。
さらに、上記実施形態では、報知手段として表示装置を設けているが、たとえば報知手段としてランプを設け、軸受の予圧異常を検出するとランプを点灯させるとしたり、報知手段としてスピーカを設け、軸受の予圧異常を検出すると警告音を報音させるとしたりしても何ら問題はない。
加えて、上記実施形態では、最低組み込み予圧で軸受を組み込んだ状態において回転体の基準固有振動数(第1基準固有振動数)を算出しているが、同様にして上限の組み込み予圧で軸受を組み込んだ状態における回転体の基準固有振動数をも算出して記憶装置に記憶させておけば、たとえば出荷時に上記方法を実行して、上限での回転体の基準固有振動数と比較することで、軸受予圧が適正であるか否かを判断することができる。したがって、不良品の出荷を未然に防ぐことができ、製品品質の均一化を図ることができるといった効果を奏することができる。
また、本発明は、工作機械以外の機械(たとえば発電機や圧延機等)にも適用することができる。
Claims (3)
- 回転軸を軸受にて軸支した回転軸装置と、前記回転軸装置の動作を制御するとともに、前記回転軸装置の振動を検出する振動検出手段、及び報知手段を有する制御装置とを備えた回転軸を有する工作機械であって、
前記制御装置は、前記回転軸を所定の回転速度で回転させた状態で前記回転軸装置の駆動装置をOFFとして、前記回転軸を惰性で回転させ、当該惰性で前記回転軸が回転している前記回転軸装置の振動を検出するとともに検出した振動を周波数分析し、その分析結果にもとづき前記回転軸の固有振動数を算出するとともに、
今回算出した前記回転軸の固有振動数と予め記憶されている第1基準固有振動数とを比較し、今回算出した前記回転軸の固有振動数が、前記第1基準固有振動数に対して設定されている所定の第1閾値を超えて低下していると、前記軸受に予圧異常が発生していると判断し、前記報知手段を作動させてその旨を作業者に報知することを特徴とする回転軸を有する工作機械。 - 前記回転軸装置が、前記回転軸の内部に、皿ばねにより工具を引き上げて前記回転軸に装着させるための工具引き上げ軸を備えた回転軸を有する工作機械であって、
前記制御装置は、前記振動の分析結果にもとづき前記工具引き上げ軸の固有振動数を算出するとともに、
今回算出した前記工具引き上げ軸の固有振動数と予め記憶されている第2基準固有振動数とを比較し、今回算出した前記工具引き上げ軸の固有振動数が、前記第2基準固有振動数に対して設定されている所定の第2閾値を超えて低下していると、前記皿ばねに異常が生じていると判断し、前記報知手段を作動させてその旨を作業者に報知することを特徴とする請求項1に記載の回転軸を有する工作機械。 - 前記制御装置は、種々の工具について、工具が装着された前記回転軸を前記所定の回転速度で回転させた状態で前記回転軸装置の駆動装置をOFFとし、前記回転軸を惰性で回転させ、当該惰性で前記回転軸が回転している前記回転軸装置の振動を検出するとともに検出した振動を周波数分析することで、各前記工具毎に固有振動数を夫々算出するとともに、
前記工具の刃数との積が当該工具の固有振動数となる回転速度を、強制びびり振動が発生する非推奨回転速度として算出し、当該非推奨回転速度を前記工具の種類に関連づけて記憶しており、
実加工を行うにあたって、前記回転軸に装着される工具に対応する前記非推奨回転速度を、前記報知手段により作業者に報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の回転軸を有する工作機械。
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