JP5507409B2 - 工作機械のモニタ方法及びモニタ装置、工作機械 - Google Patents
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びびり振動は、工具とワークとの間に生じる自励振動である「再生型びびり振動」と、工具を備える工作機械が振動源となる「強制びびり振動」などがあり、びびり振動の種類によって適切な抑制方法が異なる。再生型びびり振動への対応方法としては、特許文献1に記載されているように、びびり振動が生じる系の固有振動数や加工中におけるびびり振動数を求め、固有振動数又はびびり振動数を60倍して工具刃数及び所定の整数で除した値を回転数とする方法が知られている。一方、強制びびり振動への対応方法としては、回転速度を共振点からずらす、送り速度を下げる、加工物への切込量を小さくするといった方法が有効であることが知られている。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、作図表示ステップでは、びびり振動の種類をマーカーの形態の違いで区別してグラフを作成することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2の構成において、作図表示ステップでは、グラフを回転速度と時間との関係で作成し、びびり振動の大きさをマーカーの大きさで表示することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4の構成において、作図表示手段は、びびり振動の種類をマーカーの形態の違いで区別してグラフを作成することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項5の構成において、作図表示手段は、グラフを回転速度と時間との関係で作成し、びびり振動の大きさをマーカーの大きさで表示することを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、主軸に装着した工具又はワークを回転させて加工を行う工作機械であって、請求項4乃至6の何れかに記載のモニタ装置を備えることを特徴とするものである。
請求項2及び5に記載の発明によれば、上記効果に加えて、マーカーの形態によってびびり振動の種類が一目で簡単に区別できる。
請求項3及び6に記載の発明によれば、上記効果に加えて、びびり振動の大きさもマーカーによって容易に認識可能となる。
図1は、工作機械の一例である立形マシニングセンタの概略構成図で、立形マシニングセンタ1は、上方に設けた主軸頭2にC軸回りで回転自在な主軸3を設け、その主軸3に取り付けた工具4によって、下方の加工テーブル5上にセットされたワーク6を加工する周知の構成で、後述するモニタ装置10に設けられた数値制御装置12が、NCプログラムに従って主軸3の回転を制御すると共に、図示しない自動工具交換装置によって工具4を自動交換可能となっている。
振動判定部13では、FFT演算装置11で算出された最大加速度と予め設定した閾値とを比較し、最大加速度が閾値よりも大きい場合、びびり振動が生じているとして、びびり振動数、オペレータに予め入力された工具刃数、主軸3の回転速度から以下の式(1)〜(3)により、k値及び位相情報を算出する。
k値=k´値の整数部 ・・・(2)
位相情報=k´値−k値 ・・・(3)
式(1)における「回転速度」は主軸3の現在の回転速度である。また、式(1)における「k´値」とは、無次元数であり、びびり振動数と回転速度の単位次元が異なる場合は、同次元に揃える必要がある。
そして、作図表示部16は、記憶部15に記録された振動情報を用いてびびり振動の情報を表示するグラフを作成して、数値制御装置12に標準的に装備されている、NCプログラムや機械の現在位置等を表示するためのモニタ17にグラフを表示するようになっている。
このグラフ18は、横軸が主軸回転速度、縦軸が加速度となって、発生したびびり振動の加速度を主軸回転速度に応じてマーカー19,19・・で表示すると共に、現在の回転速度を横軸に直交する点線Lで示している。
さらに、ここでは特許文献2に開示のように、k値に新しい位相情報を加味したk1値を算出して、びびり振動数を工具刃数とk1値との積で除して最適回転速度を算出し、当該回転速度も円形のマーカー20により表示している。この現状のびびり振動から判断された最適な主軸回転速度のマーカー20の加速度は、計算時には閾値と同じ値として表示され、主軸回転速度が変更されたら、実際に発生した加速度に上書きされる。
まず、S1で加工が開始されると、S2で、FFT演算装置11が回転中に常時検出される振動センサ7a〜7cにおける時間領域の振動加速度のフーリエ変換を行い、最大加速度とその周波数(びびり周波数)とを算出して振動情報を取得すると共に、回転検出器8から回転検出部14が主軸3の回転速度を検出する(回転検出ステップ)。
そして、S6でオペレータからグラフの表示指令が入力されると、作図表示部16は、S7で先述したグラフを含む表示画面を作成してモニタ17に表示する(作図表示ステップ)。S8の判別で加工が終了していない場合は、S2以降の処理を継続する。
また、作図表示部16は、グラフ22を回転速度と時間との関係で作成し、びびり振動の大きさをマーカー19の大きさで表示しているので、びびり振動の大きさもマーカー19によって容易に認識可能となる。
また、上記形態では、オペレータからの指令によってモニタにグラフが作成表示されるようになっているが、加工中は常にグラフを作成してリアルタイムでびびり振動の発生状況を監視できるようにしても差し支えない。
そして、上記形態では、工作機械の数値制御装置を利用してモニタ装置を構成しているが、振動情報を数値制御装置に接続されたネットワークを介して、工作機械外部に設けられて入力手段やモニタを備えたコンピュータに送信し、外部コンピュータでグラフを作成してモニタに表示させるようにしてもよい。このようにすれば複数の工作機械を一箇所で集中管理することもできる。
その他、工作機械としては立形マシニングセンタに限らず、主軸に装着したワークを回転させて加工を行うNC旋盤等の他の工作機械であっても本発明は適用可能である。
Claims (7)
- 主軸に装着した工具又はワークを回転させて加工を行う工作機械において、びびり振動の発生状況を監視するモニタ方法であって、
前記主軸の回転速度を検出する回転検出ステップと、
びびり振動の発生を検出する振動検出ステップと、
振動検出ステップによって検出されたびびり振動の種類を判定する振動判定ステップと、
振動判定ステップによって判定されたびびり振動に係る振動情報と回転検出ステップによって検出された前記回転速度とに基づいて、びびり振動の種類を視覚的に区別して前記振動情報を表すグラフを作成して表示手段に表示する作図表示ステップと、
を実行することを特徴とする工作機械のモニタ方法。 - 前記作図表示ステップでは、びびり振動の種類をマーカーの形態の違いで区別して前記グラフを作成することを特徴とする請求項1に記載の工作機械のモニタ方法。
- 前記作図表示ステップでは、前記グラフを前記回転速度と時間との関係で作成し、びびり振動の大きさを前記マーカーの大きさで表示することを特徴とする請求項2に記載の工作機械のモニタ方法。
- 主軸に装着した工具又はワークを回転させて加工を行う工作機械において、表示部を備えてびびり振動の発生状況を監視するモニタ装置であって、
前記主軸の回転速度を検出する回転検出手段と、
びびり振動の発生を検出する振動検出手段と、
前記振動検出手段によって検出されたびびり振動の種類を判定する振動判定手段と、
前記振動判定手段によって判定されたびびり振動に係る振動情報と回転検出手段によって検出された前記回転速度とに基づいて、びびり振動の種類を視覚的に区別した前記振動情報を表すグラフを作成して前記表示部に表示する作図表示手段と、
を備えたことを特徴とする工作機械のモニタ装置。 - 前記作図表示手段は、びびり振動の種類をマーカーの形態の違いで区別して前記グラフを作成することを特徴とする請求項4に記載の工作機械のモニタ装置。
- 前記作図表示手段は、前記グラフを前記回転速度と時間との関係で作成し、びびり振動の大きさを前記マーカーの大きさで表示することを特徴とする請求項5に記載の工作機械のモニタ装置。
- 主軸に装着した工具又はワークを回転させて加工を行う工作機械であって、
請求項4乃至6の何れかに記載のモニタ装置を備えることを特徴とする工作機械。
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