JP6732411B2 - 撮像レンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、監視用カメラや車載用カメラ等、固体撮像素子を備えた撮像装置に用いられる単焦点の広角撮像レンズおよびその撮像レンズを用いた撮像装置に関するものである。
監視用カメラや車載用カメラ等の撮像装置を構成するCCDやCMOS等の撮像素子は年々小型化および高画素化が進んでおり、それに伴って撮像レンズにも小型化や高性能化が求められるようになってきている。
また、近年監視用カメラや車載用カメラでは物体などを認識する技術が普及し始め、認識処理を行うのに十分な解像性能が求められおり、高性能化が要求されている。
これらの要望に対応し得る可能性がある単焦点の広角撮像レンズとして、下記の特許文献1、2、3が提案されている。しかしながら、この特許文献1、2、3に記載される単焦点レンズは従来の撮像素子に対応しているため、高画素化に対応することが出来なかった。
特開2008−268268号公報 特開2009−008867号公報 特開2010−054646号公報
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、目的とするのは、高画素化が進んでいる撮像素子に対応可能な高い光学性能を持ち、小型且つ軽量でありながら十分な広角化を達成する撮像レンズ及びそれを用いた撮像装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズと、開口絞りと、正の屈折力を有する第4レンズと、負の屈折力を有する第5レンズと、正の屈折力を有する第6レンズと、正の屈折力を有する第7レンズとで構成され、第4レンズと第5レンズを張り合わせレンズとし、下記条件式を満足することを特徴とする。
1/f4×ν4+1/f5×ν5<0.0127/mm ・・・(1)
2W≧180° ・・・(2
し、f4は前記第4レンズの焦点距離、f5は前記第5レンズの焦点距離、fは撮像レンズ全系の焦点距離、ν4は前記第4レンズのアッベ数、ν5は前記第5レンズのアッベ数、2Wは、結像面での水平像高位置に入射する光線の全画角を示す。
好ましくは、前記第1レンズは物体側に凸面を向け、前記第2レンズは像側に凹面を向け、前記第3レンズは物体側に凸面を向けることを特徴とする。
好ましくは、前記第1レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が40以上に、前記第2レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が50以上に、前記第3レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が40以下に、それぞれ設定されることを特徴とする。
好ましくは、前記第1レンズは硝子材料で形成されることを特徴とする。
好ましくは、下記条件式(2)を満足することを特徴とする。
好ましくは、前記第6レンズおよび前記第7レンズは正の屈折力を有することを特徴とする。
好ましくは、前記第7レンズの像面側の面から結像面までの距離をBf、前記撮像レンズ全系の焦点距離をfとする時、下記条件式(3)を満足することを特徴とする。
Bf/f≧1.8 ・・・(3)
好ましくは、前記第2レンズおよび前記第7レンズは樹脂材料で形成され、少なくとも1つのレンズ面が非球面形状を持つことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の撮像装置は、上述のいずれかの撮像レンズと、その撮像レンズにより形成される光学像を電気信号に変換する撮像素子とを有することを特徴とする。
本発明によれば、7枚構成によって小型、軽量且つ安価でありながら、レンズの形状、レンズ材料、非球面の形状等を適切に設定することにより高い光学性能を持つ広角撮像レンズを提供することができる。その結果、撮像素子の高画素化や認識技術の普及が進んでいる監視カメラや車載用カメラに搭載可能なコンパクトでより高解像な広角撮像レンズ及びそれを用いた撮像装置を実現することができる。
本発明の実施形態の撮像レンズの基本構成を示す図である。 実施例1において採用した撮像レンズの構成を示す図である。 実施例1において、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図である。 実施例2において採用した撮像レンズの構成を示す図である。 実施例2において、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図である。 実施例3において採用した撮像レンズの構成を示す図である。 実施例3において、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図である。 実施例4において採用した撮像レンズの構成を示す図である。 実施例4において、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図である。 実施例5において採用した撮像レンズの構成を示す図である。 実施例5において、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図である。 実施例6において採用した撮像レンズの構成を示す図である。 実施例6において、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図である。 実施例7において採用した撮像レンズの構成を示す図である。 実施例7において、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図である。 条件式(1)と軸上色収差の関係を示す図である。 本実施形態の撮像装置の基本構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1に実施の形態のレンズ構成をそれぞれ光学断面で示す。これらの実施形態は物体側から順に、第1レンズ110、第2レンズ120、第3レンズ130、開口絞り140、第4レンズ150、第5レンズ160、第6レンズ170、第7レンズ180、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor device)等の撮像素子190が配置される7枚構成の単焦点の撮像レンズ100である。
図1に示す7枚のレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ110、負の屈折力を有する第2レンズ120、正の屈折力を有する第3レンズ130と、開口絞り140と、正の屈折力を有する第4レンズ150、負の屈折力を有する第5レンズ160、正の屈折力を有する第6レンズ170、正の屈折力を有する第7レンズ180のように配列されている。また、図1に記載の1(R1)〜15(R14)は、各構成要件の面番号である。
開口絞り140は第3レンズ130と第4レンズ150との間に配置している。開口絞り140を第4レンズ150より像側に配置するとレンズ系が大型化する。また第2レンズ120と第3レンズ130との間に配置するとBfが長くなる。よって上述した第3レンズ130と第4レンズ150との間に配置することで諸収差の良好な補正およびレンズ系のコンパクト化が可能となる。
第4レンズ150及び第5レンズ160を貼り合わせレンズにすることで、色収差の発生を抑制することができる。これにより、良好な解像性能を得ることが可能となる。
そして、撮像レンズ100は、例えば条件式(1)を満足するように構成される。
1/f4×ν4+1/f5×ν5<0.0127 ・・・(1)
但し、f4は第4レンズの焦点距離、f5は第5レンズの焦点距離、fは撮像レンズ全系の焦点距離、ν4は第4レンズのアッベ数、ν5は第5レンズのアッベ数を示す。
条件式(1)は、張り合わせレンズである第4レンズおよび第5レンズの焦点距離とアッベ数とをそれぞれ掛け合わせ、これらの積の値の和を関連づけたものである。条件式(1)を満足することで、容易に軸上色収差の補正が可能となる。条件式(1)の上限値を超えると第4レンズのパワーが大きくなりすぎるため第5レンズでの色収差の補正が困難となる。
また、例えば、第1レンズ110は物体側に凸面を向け、第2レンズ120は像側に凹面を向け、第3レンズ130はに凸面を向けてもよい。
これにより、第1レンズ110では物体側に凸面を向けることで物体側からの光を広画角で入射することが可能となる。同じく第2レンズ120では十分な広角化を達成するため像側に凹面を向ける。正の屈折力を有する第3レンズ130では物体側に凸面を向けることで、開口絞り140に近い箇所の感度を緩くし、製造し易い撮像レンズ100となる。
また、撮像レンズ100は、例えば第1レンズ110を構成する材料のd線に対するアッベ数が40以上に、第2レンズ120を構成する材料のd線に対するアッベ数が50以上に、第3レンズ130を構成する材料のd線に対するアッベ数が40以下に、それぞれ設定される。
これにより、開口絞り140よりも物体側にある負レンズの第1レンズ110と第2レンズ120を構成する材料のd線に対するアッベ数が大きいほど、第1レンズ110および第2レンズ120で発生する倍率色収差が小さくなる。また、同じく開口絞り140よりも物体側にある正レンズの第3レンズ130を構成する材料のd線に対するアッベ数が小さいほど倍率の色収差を良好に補正できる。
また、第1レンズ110を硝子材料で形成することにより、監視用カメラや車載用カメラに適用される物理的耐久性、化学的耐久性などの厳しい環境性能を満足することができる。
また、撮像レンズ100は、例えば条件式(2)を満足するように構成してもよい。
2W≧180° ・・・(2)
但し、2Wは、結像面での水平像高位置に入射する光線の全画角である。
条件式(2)の数値範囲に設定することにより、監視用カメラや車載用カメラとしてより広い撮影範囲を確保することが可能となる。
また、第6レンズ170、第7レンズ180が正の屈折力を有することで、撮像レンズ100を構成する各レンズのパワーを分散して弱め、感度を緩くして、製造を容易にすることができる。
また、撮像レンズ100は、例えば条件式(3)を満足するように構成してもよい。
Bf/f≧1.8 ・・・(3)
但し、第5レンズの像面側の面から結像面までの距離はBf、撮像レンズ全系の焦点距離はfである。
条件式(3)は、撮像レンズ全系の焦点距離に対する第5レンズの像面側の面から結像面までの距離の割合を関連づけたものである。条件式(3)の下限値を超えるとfに対するBfの割合が小さくなるためIRカットフィルターやローパスフィルターといった撮像モジュールに欠かすことのできないデバイスを挿入できなくなり、また撮像素子とのドッキングが難しくなる。
また、第2レンズ120、第7レンズ180を樹脂材料で形成することにより、軽量化や低コスト化が実現できると共に非球面形状の作製が容易となる。これらのレンズは非球面形状が形成されることにより、収差補正が容易となり、小型でありながら良好な解像性能を得ることが可能となる。
なお、以下の数値実施例の中で記載されるレンズの非球面の形状は、物体側から像面側へ向かう方向を正とし、kを円錐係数、Aは4次の非球面係数を、Bは6次の非球面係数を、Cは8次の非球面係数を、Dは10次の非球面係数としたとき次式で表される。hは光線の高さ、cは中心曲率半径の逆数を、Zは面頂点に対する接平面からの深さを、それぞれ表している。
以下に、撮像レンズ100の具体的な数値による実施例1〜7を示す。実施例1〜7の数値実施例において、焦点距離、F値、像高、レンズ全長、バックフォーカス、軸上色収差は次の表1に記載の通りである。また、同じく実施例1〜7の数値例において、条件式(1)〜(3)の数値データは、次の表2に記載の値になる。
実施の形態1における撮像レンズ100Aの基本構成は図2に示され、各数値データ(設定値)は表3、表4に、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図は図3にそれぞれ示される。
この実施例1における撮像レンズ100Bは1/(f4×ν4)+1/(f5×ν5)=−0.0004となった場合の設計である。
図2に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は像側に凹面を向けた両凹形状、第3レンズ130は物体側に凸面を向けた平凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は像側に凸面を向けた両凸形状、第5レンズ160は像側に凸面を向けたメニスカス形状、第6レンズ170は像側に凸面を向けた両凸形状、第7レンズ180は像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120は両面に非球面を有し、第7レンズ160は片面に非球面を有する。
また、図2に示すように、第1レンズ110の厚さとなるR1面1とR2面2間の距離をD1、第1レンズ110のR2面2と第2レンズ120のR3面3までの距離をD2、第2レンズ120の厚さとなるR3面3とR4面4間の距離をD3、第2レンズ120のR4面4と第3レンズ130のR5面5間の距離をD4、第3レンズ130の厚さとなるR5面5とR6面6間の距離をD5、第3レンズ130のR6面6と開口絞り140の面7までの距離をD6、開口絞り140の面7と第4レンズ150のR7面8間の距離をD7、第4レンズ150の厚さとなるR7面8とR8面9間の距離をD8、第5レンズ160の厚さとなるR8面9とR9面10間の距離をD9、第5レンズ160のR9面10と第6レンズ170のR10面11間の距離をD10、第6レンズ170の厚さとなるR10面11とR11面12間の距離をD11、第7レンズ180の厚さとなるR11面12とR12面13間の距離をD12、第7レンズ180のR12面13と撮像素子(結像面)190までの距離をD13とする。なお、以降の実施例2〜7においてもR1面1〜R12面13、およびD1〜D13は同様の距離を意味するものとする。
表3は、実施例1における撮像レンズ100Aの各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、および分散値νdを示している。表3中で面番号に*がついている面は非球面形状となっていることを示す。表4は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例1>
図3は、実施例1において、図3(A)が球面収差(左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nm)を、図3(B)が非点収差(実線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのサジタル光線、点線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのタンジェンシャル光線)を、図3(C)が歪曲収差(435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmが重なっている)をそれぞれ示している。図3(B)、(C)の縦軸は半画角ωを表し、図3(B)中、実線Sはサジタル像面の値、破線Tはタンジェンシャル像面の値をそれぞれ示している(図5、7、9、11、13、15においても同様である)。
実施の形態2における撮像レンズ100Bの基本構成は図4に示され、各数値データ(設定値)は表5、表6に、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図は図5にそれぞれ示される。
この実施例2における撮像レンズ100Bは1/(f4×ν4)+1/(f5×ν5)=0.0002となった場合の設計である。
図4に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は像側に凹面を向けた両凹形状、第3レンズ130は物体側に凸面を向けた平凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は像側に凸面を向けた両凸形状、第5レンズ160は像側に凸面を向けたメニスカス形状、第6レンズ170は像側に凸面を向けた両凸形状、第7レンズ180は像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120は両面に非球面を有し、第7レンズ160は片面に非球面を有する。
表5は、実施例2における撮像レンズ100Bの各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、および分散値νdを示している。表5中で面番号に*がついている面は非球面形状となっていることを示す。表6は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例2>
図5は、実施例2において、図5(A)が球面収差(左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nm)を、図5(B)が非点収差(実線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのサジタル光線、点線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのタンジェンシャル光線)を、図5(C)が歪曲収差(435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmが重なっている)をそれぞれ示している。
実施の形態3における撮像レンズ100Cの基本構成は図6に示され、各数値データ(設定値)は表7、表8に、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図は図7にそれぞれ示される。
この実施例3における撮像レンズ100Cは1/(f4×ν4)+1/(f5×ν5)=0.0072となった場合の設計である。
図6に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は像側に凹面を向けた両凹形状、第3レンズ130は物体側に凸面を向けた平凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は像側に凸面を向けた両凸形状、第5レンズ160は像側に凸面を向けたメニスカス形状、第6レンズ170は像側に凸面を向けた両凸形状、第7レンズ180は像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120は両面に非球面を有し、第7レンズ160は片面に非球面を有する。
表7は、実施例3における撮像レンズ100Cの各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、および分散値νdを示している。表7中で面番号に*がついている面は非球面形状となっていることを示す。表8は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例3>
図7は、実施例3において、図7(A)が球面収差(左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nm)を、図7(B)が非点収差(実線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのサジタル光線、点線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのタンジェンシャル光線)を、図7(C)が歪曲収差(435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmが重なっている)をそれぞれ示している。
実施の形態4における撮像レンズ100Dの基本構成は図8に示され、各数値データ(設定値)は表9、表10に、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図は図9にそれぞれ示される。
この実施例4における撮像レンズ100Dは1/(f4×ν4)+1/(f5×ν5)=0.0107となった場合の設計である。
図8に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は像側に凹面を向けた両凹形状、第3レンズ130は物体側に凸面を向けた平凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は像側に凸面を向けた両凸形状、第5レンズ160は像側に凸面を向けたメニスカス形状、第6レンズ170は像側に凸面を向けた両凸形状、第7レンズ180は像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120は両面に非球面を有し、第7レンズ160は片面に非球面を有する。
表9は、実施例4における撮像レンズ100Dの各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、および分散値νdを示している。表9中で面番号に*がついている面は非球面形状となっていることを示す。表10は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例4>
図9は、実施例4において、図9(A)が球面収差(左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nm)を、図9(B)が非点収差(実線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのサジタル光線、点線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのタンジェンシャル光線)を、図9(C)が歪曲収差(435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmが重なっている)をそれぞれ示している。
実施の形態5における撮像レンズ100Eの基本構成は図10に示され、各数値データ(設定値)は表11、表12に、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図は図11にそれぞれ示される。
この実施例5における撮像レンズ100Eは1/(f4×ν4)+1/(f5×ν5)=0.0118となった場合の設計である。
図10に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は像側に凹面を向けた両凹形状、第3レンズ130は物体側に凸面を向けた平凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は像側に凸面を向けた両凸形状、第5レンズ160は像側に凸面を向けたメニスカス形状、第6レンズ170は像側に凸面を向けた両凸形状、第7レンズ180は像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120は両面に非球面を有し、第7レンズ160は片面に非球面を有する。
表11は、実施例5における撮像レンズ100Eの各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、および分散値νdを示している。表11中で面番号に*がついている面は非球面形状となっていることを示す。表12は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例5>
図11は、実施例5において、図11(A)が球面収差(左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nm)を、図11(B)が非点収差(実線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのサジタル光線、点線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのタンジェンシャル光線)を、図11(C)が歪曲収差(435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmが重なっている)をそれぞれ示している。
実施の形態6における撮像レンズ100Fの基本構成は図12に示され、各数値データ(設定値)は表13、表14に、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図は図13にそれぞれ示される。
この実施例6における撮像レンズ100Fは1/(f4×ν4)+1/(f5×ν5)=0.0124となった場合の設計である。
図12に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は像側に凹面を向けた両凹形状、第3レンズ130は物体側に凸面を向けた平凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は像側に凸面を向けた両凸形状、第5レンズ160は像側に凸面を向けたメニスカス形状、第6レンズ170は像側に凸面を向けた両凸形状、第7レンズ180は像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120は両面に非球面を有し、第7レンズ160は片面に非球面を有する。
表13は、実施例6における撮像レンズ100Fの各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、および分散値νdを示している。表13中で面番号に*がついている面は非球面形状となっていることを示す。表14は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例6>
図13は、実施例6において、図13(A)が球面収差(左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nm)を、図13(B)が非点収差(実線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのサジタル光線、点線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのタンジェンシャル光線)を、図13(C)が歪曲収差(435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmが重なっている)をそれぞれ示している。
実施の形態7における撮像レンズ100Gの基本構成は図14に示され、各数値データ(設定値)は表15、表16に、球面収差、歪曲収差、および非点収差を示す収差図は図15にそれぞれ示される。
この実施例7における撮像レンズ100Gは1/(f4×ν4)+1/(f5×ν5)=0.0126となった場合の設計である。
図14に示すように、第1レンズ110は物体側に凸面を向けたメニスカス形状、第2レンズ120は像側に凹面を向けた両凹形状、第3レンズ130は物体側に凸面を向けた平凸形状、開口絞り140の像側に配置される第4レンズ150は像側に凸面を向けた両凸形状、第5レンズ160は像側に凸面を向けたメニスカス形状、第6レンズ170は像側に凸面を向けた両凸形状、第7レンズ180は像側に凸面を向けたメニスカス形状を有する。第2レンズ120は両面に非球面を有し、第7レンズ160は片面に非球面を有する。
表15は、実施例7における撮像レンズ100Gの各面番号に対応した絞り、各レンズの曲率半径R、間隔D、屈折率Nd、および分散値νdを示している。表15中で面番号に*がついている面は非球面形状となっていることを示す。表16は、所定面の非球面係数を示している。
<数値実施例7>
図15は、実施例7において、図15(A)が球面収差(左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nm)を、図15(B)が非点収差(実線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのサジタル光線、点線:左から435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmのタンジェンシャル光線)を、図15(C)が歪曲収差(435.8nm, 486.1nm, 546.1nm, 587.6nm, 656.3nmが重なっている)をそれぞれ示している。
図16は、実施例1から7において、条件式(1)と軸上色収差の関係を示している。 但し、f4は第4レンズの焦点距離、f5は第5レンズの焦点距離、fは撮像レンズ全系の焦点距離、ν4は第4レンズのアッベ数、ν5は第5レンズのアッベ数を示す。図16から分かるように、条件式(1)の1/(f4×ν4)+1/(f5×ν5)の値が小さくなるに従い、軸上色収差は小さくなる。解像性能の指標である軸上色収差0.13mmを下回るには1/f4×ν4+1/f5×ν5<0.0127を満たさなければならない。
但し、1/(f4×ν4)+1/(f5×ν5)の値が小さくなるに従って、第4レンズ150、第5レンズ160の曲率半径Rに小さくなり、加工形状は難しくなる。
また、本実施形態の撮像レンズによれば、撮像素子を搭載するカメラ等に好適であり、小型、軽量且つ安価でありながら、高い光学性能を持つ広角撮像レンズを備えた撮像装置が実現できる。
図17に本発明による撮像レンズ100を用いた撮像装置の実施形態の断面図を示す。撮像レンズ100およびCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor device)等の撮像素子210は筐体220によって位置関係を規定、保持される。このとき撮像レンズ100の結像面190は撮像素子210の受光面に一致するように配置されている。
撮像レンズ100によって取り込まれ、撮像素子210の受光面に結像した被写体像は、撮像素子210の光電変換機能によって電気信号に変換されて、画像信号として撮像装置200から出力される。
上述のような撮像レンズ100は、小型、薄型、軽量で、搭載スペースがコンパクトにできるため、様々な用途の撮像装置に適している。また広角撮像レンズでありながら、諸収差の発生を良好に補正し、高い光学性能を持つ被写体像を撮像素子210の受光面上に結像でき、視認性に優れた画像信号を出力でき、更に電気系の発熱に対応できる高い耐候性を持つため、特に密閉構造が求められる監視用カメラや車載用カメラ等において優位性の高い撮像装置の実現が可能である。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
100、100A〜100G・・・撮像レンズ
110・・・第1レンズ
120・・・第2レンズ
130・・・第3レンズ
140・・・開口絞り
150・・・第4レンズ
160・・・第5レンズ
170・・・第6レンズ
180・・・第7レンズ
190・・・結像面
200 ・・・撮像装置
210 ・・・撮像素子
220 ・・・筐体

Claims (8)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズと、開口絞りと、正の屈折力を有する第4レンズと、負の屈折力を有する第5レンズと、正の屈折力を有する第6レンズと、正の屈折力を有する第7レンズとで構成され、第4レンズと第5レンズを張り合わせレンズとし、下記条件式を満足することを特徴とする撮像レンズ。
    1/f4×ν4+1/f5×ν5<0.0127/mm ・・・(1)
    2W≧180° ・・・(2
    し、f4は前記第4レンズの焦点距離、f5は前記第5レンズの焦点距離、fは撮像レンズ全系の焦点距離、ν4は前記第4レンズのアッベ数、ν5は前記第5レンズのアッベ数、2Wは、結像面での水平像高位置に入射する光線の全画角を示す。
  2. 前記第1レンズは物体側に凸面を向け、前記第2レンズは像側に凹面を向け、前記第3レンズは物体側に凸面を向けることを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  3. 前記第1レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が40以上に、前記第2レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が50以上に、前記第3レンズを構成する材料のd線に対するアッベ数が40以下に、それぞれ設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像レンズ。
  4. 前記第1レンズは硝子材料で形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の撮像レンズ。
  5. 前記第6レンズおよび前記第7レンズは正の屈折力を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の撮像レンズ。
  6. 前記第7レンズの像面側の面から結像面までの距離をBf、前記撮像レンズ全系の焦点距離をfとする時、下記条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の撮像レンズ。
    Bf/f≧1.8 ・・・(3)
  7. 前記第2レンズおよび前記第7レンズは樹脂材料で形成され、少なくとも1つのレンズ面が非球面形状を持つことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像レンズ。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の撮像レンズと、当該撮像レンズを介して結像する光学像を電気信号に変換する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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