JP6730605B2 - 五フッ化酸化ヨウ素の製造方法 - Google Patents

五フッ化酸化ヨウ素の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、五フッ化酸化ヨウ素(iodine oxopenta fluoride、IOF)の製造方法に関する。五フッ化酸化ヨウ素(IOF)は、例えば、有機合成分野、無機合成分野または半導体分野で、フッ素化剤、クリーニングガス並びにエッチングガス等として用いられる。
五フッ化酸化ヨウ素の製造方法として、例えば、非特許文献1〜3に記載の方法が知られている。
非特許文献1には、以下の反応式(1)に示す様に、気体状の七フッ化ヨウ素(IF)と水(HO)を反応させて、五フッ化酸化ヨウ素(IOF)を得る方法が記載されている。また、非特許文献1には、以下の式(2)に示す様に、気体状の七フッ化ヨウ素(IF)と固体状の酸化ヨウ素(V)(I)を反応させて五フッ化酸化ヨウ素(IOF)を得る方法が記載されている。
非特許文献1、2には、以下の式(3)に示す様に、気体状の七フッ化ヨウ素(IF)と固体状の酸化ケイ素(SiO)を反応させて、五フッ化酸化ヨウ素(IOF)を得る方法が記載されている。
非特許文献3には、以下の式(4)に示す様に、気体状の七フッ化ヨウ素(IF)と気体状の三フッ化ホスホリル(POF)を反応させて、五フッ化酸化ヨウ素(IOF)を得る方法が記載されている。
Figure 0006730605
式(2)〜(3)の反応により五フッ化酸化ヨウ素を得る方法において、原料であるIおよびSiOは市販されており容易に入手することが可能である。しかしながら、式(2)〜(3)の反応は気固反応であり発熱を伴う。式(2)〜(3)の反応により五フッ化酸化ヨウ素を得る方法は、工業的な規模での製造において、反応が温和に進む様に制御が可能であるかの懸念がある。
式(4)の反応による五フッ化酸化ヨウ素を得る方法は、非特許文献3に室温で進むことが記載されており、IOFが90%の収率で得られている。式(4)の反応は、気体状のIFとPOFとの気気反応であるため、反応器への原料の供給および反応の制御が容易である。しかしながら、原料であるPOFは入手し難く、工業的な規模での製造に採用し難い。
これらの式(2)〜(4)の反応による五フッ化酸化ヨウ素を得る方法に対して、反応式(1)に示す五フッ化酸化ヨウ素を得る方法は、原料であるHOを反応器に気体または液体のいずれかの状態で供給できる。反応式(1)に示す五フッ化酸化ヨウ素を得る方法は、反応が、気気反応または気液反応で進行するので、工業的な規模での製造に有利であると推察される。
しかしながら、式(1)〜(4)のいずれの反応を用いるとしても、目的物であるIOFから未反応のIFを除去することが難しく、選択的にIOFを得難いという問題がある。
また、特許文献1に、フッ化ハロゲンとHO源を反応させることを特徴とする、一般式:XOF(XはCl、Br、またはIのいずれか)で表される含酸素ハロゲン化フッ化物の製造方法が開示されている。特許文献1の実施例では、4質量%−フッ化水素水溶液とClFとNの混合ガスを原料とし、目的物としてClOFを得ている。
Neil Bartlett、L. E. Levchuk、Proceedings of the Chemical Society、London(1963、Nov.)、342―343 R. J. Gillespie、J. W. Quail、Proceedings of the Chemical Society、London(1963、Sept.)、278 C. J. Schack、K. O. Christe、Journal of Fluorine Chemistry (1990)、49(2)、167―169
特開2009−292655号公報
本発明は、五フッ化酸化ヨウ素(IOF)を選択的に得る、五フッ化酸化ヨウ素の製造方法を提供することを目的とする。特に、本発明は、五フッ化酸化ヨウ素(IOF)を選択的に且つ高純度で得る、五フッ化酸化ヨウ素の製造方法を提供することを目的とする。
従来の原料に七フッ化ヨウ素(IF)を用いる五フッ化酸化ヨウ素の製造方法において、反応生成物に目的物である五フッ化酸化ヨウ素(IOF)に加え、未反応の七フッ化ヨウ素(IF)が存在する場合、反応生成物から未反応の七フッ化ヨウ素(IF)のみを除去し、目的物であるIOFを選択的に得難いという問題があった。
例えば、非特許文献1に記載の原料に七フッ化ヨウ素(IF)と水(HO)を用いる五フッ化酸化ヨウ素の製造方法において、IFに対しHOを反応系に過剰または反応等量で供給し反応させると、副生物としてHIO、HIOまたはHIO等のヨウ素酸が発生し、得られるIOFの選択性が低下する。一方、原料であるHOに対しIFを過剰に反応系に供給し反応させると、ヨウ素酸の発生なく目的物であるIOFが得られる。しかしながら、反応生成物には、未反応のIFが存在し、深冷捕集などの公知の単位操作で分離除去しIOFのみを得ようとしても、原料であるIFの沸点が5.5℃、融点が4.5℃であり、目的物であるIOFは融点4〜5℃であり、IFとIOFの沸点と融点に殆ど差異がないため、目的物のIOFから未反応のIFを分離除去することは困難である。このように、IFを過剰に供給すると従来の単位操作では、反応後に未反応のIFと目的物であるIOFとの分離が難しくなる。
そこで、本発明者らは、鋭意検討した結果、反応生成物中の未反応のIFを液体のIFに溶解させることで吸収除去し、IFに溶解しないIOFのみを回収するという新規な手段に到達した。
即ち、本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法は、気体のIOFは液体のIFに難溶であり、気体のIFは液体のIFに易溶である性質を見出し、この性質を利用して、IOFとIFを含む反応生成物から、目的物であるIOFを選択的に得るものである。
このようにして、本発明者らはIFとHOとを反応させてIOFを得る五フッ化酸化ヨウ素の製造方法において、未反応のIFと目的物であるIOFを含む反応後の生成物を液体のIFに接触させ、IFを液体のIFに溶解させ除去することによって、IOFを選択性よく得る、本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法を完成させるに至った。
本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法は、以下の発明1〜5を含む。
[発明1]
反応器中に七フッ化ヨウ素(IF)と水(HO)を供給し、七フッ化ヨウ素(IF)と水(HO)を反応させて、五フッ化酸化ヨウ素(IOF)と未反応の七フッ化ヨウ素(IF)を含む生成物を得る、第1の工程と、
生成物を液体の五フッ化ヨウ素(IF)に接触させて、生成物中の七フッ化ヨウ素(IF)を液体の五フッ化ヨウ素(IF)に吸収させて、生成物から七フッ化ヨウ素(IF)を除去する、第2の工程を含む、
五フッ化酸化ヨウ素の製造方法。
[発明2]
前記第1の工程において反応器中に供給する、水(HO)と七フッ化ヨウ素(IF)のモル比(IF/HO)が1以上30以下である、発明1の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法。
[発明3]
前記第1の工程における反応器内の温度が、10℃以上300℃以下である、発明1または発明2の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法。
[発明4]
前記第2の工程における液状の五フッ化ヨウ素(IF)の温度が10℃以上90℃以下である、発明1〜3の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法。
[発明5]
さらに、七フッ化ヨウ素(IF)を吸収させた液状の五フッ化ヨウ素(IF)を、吸収時よりも高い温度に加熱し、液状の五フッ化ヨウ素(IF)より七フッ化ヨウ素(IF)を放散させる第3の工程と、
および放散させたIFを第1の工程に供給する第4の工程を含む、
発明1〜4の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法。
[発明6]
五フッ化酸化ヨウ素(IOF)と七フッ化ヨウ素(IF)を含む混合物を液体の五フッ化ヨウ素(IF)に接触させて、七フッ化ヨウ素(IF)を除く工程を含む
の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法。
本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法により、五フッ化酸化ヨウ素が選択的に得られる。
本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法に用いる製造装置の一例の概略図である。
本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法における発明1は、
「反応器中に七フッ化ヨウ素(IF)と水(HO)を供給し、七フッ化ヨウ素(IF)と水(HO)を反応させて、五フッ化酸化ヨウ素(IOF)と未反応の七フッ化ヨウ素(IF)を含む生成物を得る第1の工程と、
生成物を液体の五フッ化ヨウ素(IF)に接触させて、生成物中の七フッ化ヨウ素(IF)を液体の五フッ化ヨウ素(IF)に吸収させて、生成物から未反応の七フッ化ヨウ素(IF)を除去する、第2の工程を含む、
五フッ化酸化ヨウ素の製造方法」である。
すなわち、本発明は、気体のIFと、気体または液体のHOを反応させて、IOFと未反応のIFを含む生成物を得た後、生成物を液体のIFに流通し接触させてIFを液体のIFに吸収させることでIOFからIFを除去し、IOFを選択的に得る五フッ化酸化ヨウ素の製造方法を提供するものである。
本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法は、有機合成分野、無機合成分野および半導体製造分野などでクリーニングガスまたはフッ素化剤として従来から用いられているIOFの効率的な製造方法として用いることができる。本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法は、従来のIOFの製造方法と比較して、IFとHOとを反応させてIOFを得る際、生成物において、目的物のIOFに同伴する未反応のIFを、液体のIFに吸収させてIOFから分離することにより、IFの含有量が少ないIOFを選択性よく得ることができる。具体的には、IOFに対するIFのモル比で表わして、IF/IOF=0.01以下となるまでに選択性よく、IOFを得ることができる。
以下、本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法について、具体的に、図1に示す本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法に用いる製造装置の一例を用いて説明するが、本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法に用いる製造装置は、図1に示す製造装置に限定されるものではない。
1.反応器へのIFとHOの供給
発明1の第1の工程における、反応器21へのIFの供給方法は、具体的には、マスフローコントローラーを備えたIFが充填された容器からなる原料IF供給器01から、気体のIFをマスフローコントローラーで計量しつつ反応器21に供給する方法を例示することができる。この際、反応器21に供給するIFの温度は、マスフローコントローラーの動作可能な温度であれば、特に限定されない。
発明1の第1の工程における、反応器21へのHOの供給方法は、HOが反応器21中でIFと接触するときに気体となっていればよく、液体用定量ポンプまたは液体用マスフローコントローラーを備えたHOが充填された容器からなる原料HO供給器03から、液体のHOを液体用定量ポンプにて計量した後に気化させて反応器21に供給する方法、予め気化させたHOをマスフローコントローラーで計量しつつ反応器21に供給する方法を用いることができる。また、液体のHOを、窒素、ヘリウム、アルゴン等のIF、HO、IOF、HF、およびIFに対して不活性な気体中でバブリングさせた後、HOの蒸気圧相当量を反応器21に供給する方法を用いることもできる。
本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法における発明2は、「前記第1の工程において反応器中に供給する、水(HO)と七フッ化ヨウ素(IF)のモル比(IF/HO)が1以上30以下である、請求項1に記載の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法。」である。
反応器21に供給するIFとHOのモル比(IF/HO)は、好ましくは1以上30以下であり、さらに好ましくは2以上20以下である。モル比IF/HOが1未満である場合、未反応のHOがIF吸収器22中のIFと反応して、IOFの収率が低下する。モル比IF/HOが30を超えると、未反応のIFが増え、IOFの収率が低下する。
2.反応
発明1の第1の工程における、IFとHOの反応は以下の反応式(5)で表される。
Figure 0006730605
[反応温度]
発明1の第1の工程において、IFとHOを反応させる際の反応器21内の温度は好ましくは6℃以上、10℃以上、300℃以下であり、より好ましくは10℃以上、300℃以下であり、さらに好ましくは15℃以上270℃以下である。反応器21内の温度が6℃未満の場合、原料のIFが凝固して反応が進行しない虞があり、反応器21内の温度が300℃を超える場合、原料のIFと目的物のIOFとに以下の式(6)〜(7)で示す副反応が生じる虞がある。
Figure 0006730605
[反応圧力]
IFとHOを反応させる際の反応器21内の圧力として、反応器21に供給した気体のIFと気体のHOが凝縮しない圧力であれば任意に設定できる。しかしながら、原料のIF、目的物のIOFと副生物のHFは反応性が高いため、反応器21内の圧力は絶対圧表示で300kPa以下であることが好ましい。
[反応時間]
IFとHOの反応時間は、反応器21に供給したHOの転化率が99%以上となるように設定することが好ましい。HOの転化率が99%未満となるように設定した場合、未反応のHOが、IF吸収器22に充填されたIFと反応しIOFの収率が低下するだけではなく、IF吸収器22、およびポンプ11〜13等の図1に示す製造装置の故障または腐食の原因となる虞がある。HOの転化率99%以上が得られる反応時間としては、反応器21に供給するIFとHOのモル比IF/HOが1.1以上であれば、反応温度10℃、絶対圧換算101kPaの条件において、2分以上あればよい。
3.反応器
発明1の第1の工程において、反応器21には、IFとHOを反応させる反応器21の種類として、連続式反応器または回分式反応器を使用できる。
[流通式管型反応器]
発明1の第1の工程において、反応器21には、連続式反応器である流通式管型反応器を用いることが好ましい。流通式管型反応器を用いる場合、流通式管型反応器は、温度調節装置、圧力計および温度計を備えていることが好ましい。
[反応器の材質]
発明1の第1の工程において使用する反応器21の少なくとも内面は、IF、HO、IOF、HF、IFが接触した際に、反応し難く耐腐食性がある材質である必要性がある。具体的には、ニッケル、登録商標インコネル、ハステロイ、モネル等のニッケル基合金、ステンレス鋼等の金属を例示することができる。ニッケル基合金とはニッケルを主成分(90%以上)とし、アルミニウム、チタン、タングステン、モリブデン、タンタルまたはクロムを含み、高温での強度、耐食性、耐酸化性を有する合金である。原料のIFとHOの混合、熱交換または反応を促進するため、反応器21の空洞部分に充填材を充填、またはフィンを設けてもよく、これら充填材およびフィンの材質は、ニッケル、ニッケル基合金およびステンレス鋼が好ましく、特にニッケルが好ましい。
4.IFの除去
発明1の第2の工程、および発明6について説明する
[IFの吸収]
発明1における第2の工程、即ち、「第1の工程で得られた生成物を液体の五フッ化ヨウ素(IF)に接触させて、生成物中の七フッ化ヨウ素(IF)を液体の五フッ化ヨウ素(IF)に吸収させて、生成物から七フッ化ヨウ素(IF)を除去する工程」、および発明6の「五フッ化酸化ヨウ素(IOF)と七フッ化ヨウ素(IF)を含む混合物を液体の五フッ化ヨウ素(IF)に接触させて、五フッ化酸化ヨウ素(IOF)を除く工程」について説明する。
第1の工程で未反応のIFを除去するためのIF吸収器22は、液体のIFが充填され、液相と気相で構成される。IF吸収器22内部において、液相(液体)のIFに、未反応の気体のIF、生成物の気体のIOFおよびHF、必要により窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスを加え流通させ、未反応の気体のIF、生成物の気体のHFの一部を液相のIFに吸収させる。生成物の気体のIOFガスと液相に吸収されなかった気体のHFの一部、および前記不活性ガスはIF吸収器22の気相に移動する。
IF吸収器22中の液相IFの温度は、好ましくは10℃以上、90℃以下であり、さらに好ましくは15℃以上、50℃以下である。液相IFの温度が10℃より低いと、融点が4〜5℃であるIFの粘度が高くなり、未反応の気体のIFガスを吸収する効果が小さい。液相IFの温度が90℃を超えると、IFに吸収される気体のIFの量が少なくなり、またIFが沸騰する虞がある。
IF吸収器22内の圧力としては、反応器21からの気体をIFの液相に流通させることができる圧力であれば任意に設定できる。しかしながら、原料のIF、および生成物のIOFとHFは反応性が高いため、接続部分からの漏えいを防止するためにIF吸収器22内の圧力は絶対圧表示で300kPa以下であることが好ましい。
本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法において、気体のIFをIF吸収器22内の液相IFに吸収させ除去する際、IOFに対するIFのモル比で表わして、IF/IOF=0.01以下となる様に除去することが好ましい。
気体のIFをIF吸収器22内の液相IFに吸収させ除去する際のIFの除去量は、液相IFに対して、好ましくは10mol%以下であり、特に好ましくは5mol%以下である。10mol%を超えると、IF吸収器22内の気相のIFの分圧が増加して、IOFに対するIFのモル比IF/IOF=0.01を超える虞がある。
IF吸収器22としては、液面計、圧力計、温度計または温度調節器を備えた、内部が空洞の管または容器を用いることができる。IF吸収器22は、液相を混合するための攪拌機、蒸気圧相当分のIFをIF吸収器22に回収するためのIF還流器32を備えていてもよい。温度調節器としては、電気ヒータ、または温冷媒、蒸気、もしくは空冷等を用いた熱交換器を例示することができる。
[IF吸収器の材質]
発明1の第2の工程において使用するIF吸収器22の少なくとも内面は、IF、HO、IOF、HF、IFが接触した際に、反応し難く耐腐食性がある材質である必要性がある。具体的には、ニッケル、登録商標インコネル、ハステロイ、モネル等のニッケル基合金、ステンレス鋼等の金属を例示することができる。
IF、HO、IOF、HF、IFが接触する、加熱手段および攪拌機等の内面の材質も同様である。
5.IFの放散
発明5に記載の第3の工程において、IF吸収器22の液相のIFに吸収されたIFは、IFの温度を吸収時よりも高くなるように加熱することによって、液相のIFに吸収されたIFを液相外へ気体として放散させることができる。このようにして放散したIFは、第4の工程によって第1の工程における原料として再利用できる。加熱方法としては、液相のIFにIFを吸収させたIF吸収器22そのものを吸収時よりも高い温度に加熱する方法、IFを吸収させた液相のIFを、他の容器または管に、例えば図1中のIF放散器23に移動させて、吸収時よりも高い温度に加熱する方法を用いることができる。
IF放散器23は加熱手段を備えている必要があり、加熱手段としては、電気ヒータ、または温冷媒、蒸気、もしくは空冷等を用いた熱交換器を例示することができる。IF、HO、IOF、HF、IFが接触する少なくとも内面の材質はニッケル、登録商標インコネル、ハステロイ、モネル等のニッケル基合金、ステンレス鋼等の耐食金属であることが好ましい。
IFを放散させるときの温度としては、吸収時よりも高い温度であって、且つ、好ましくは10℃以上、100℃以下であり、さらに好ましくは15℃以上、100℃以下である。放散させるときの温度が10℃より低いと、IFが凝固する虞があり、100℃を超えると、IFが沸騰してIFを回収するためのIF還流器33の負荷が大きくなる。
6.HFの分離
本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法において、IFとHOとの反応によってIOFだけでなく、HFが生成する。IOFからHFを分離し除去する必要がある場合は、HF除去器31を製造設備に加えることができる。HF除去器31として、公知の技術、例えば、蒸留などの沸点差を利用した分離方法、フッ化ナトリウム(NaF)またはフッ化カリウム(KF)等のフッ化物にHFを吸着させる分離方法などを利用したHF除去器31を用いることができる。簡便であることからフッ化物にHFを吸着させる分離方法を用いたHF除去器31を用いることが好ましい。
本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法において、フッ化物を用いた分離方法を用いる場合、フッ化物としてNaFを用いることが好ましく、フッ化水素を吸着させる際のNaFの温度は50℃以上、200℃以下であることが好ましい。NaFの温度が50℃より低いと、HFがNaFに局所的に吸着してNaFが膨張し、HF除去器31が閉塞する虞がある。NaFの温度が200℃を超えると、NaFへのHFの吸着量が低下する。HFを吸着したNaFは、200℃以上に加熱することによって、HFを脱離させて再利用することができる。
7.本発明のフロー
以下、本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法のフローについて、具体的に、図1に示す本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法に用いる製造装置の一例を用いて説明するが、本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法に用いる製造装置は、図1に示す製造装置に限定されるものではない。
[原料の供給]
図1に示す様に、原料IF供給器01を用い、図示しない原料IFが充填されている容器から原料であるIFをマスフローコントローラーで計量しつつ反応器21に供給する。また、再利用IF供給器02を用い、IF放散器23で放散したIFをマスフローコントローラーで計量しつつ反応器21に原料として供給する。原料HO供給器03から、予めNガスで希釈したHOガスをマスフローコントローラーで計量しつつ原料として反応器21に供給する。
[反応]
原料IF供給器01、再利用IF供給器02および原料HO供給器03より供給された、IFおよびHOは反応器21内に導入され、以下の反応式(5)による反応を行う。
Figure 0006730605
反応後に、目的物であるIOFおよび生成したHF、未反応のIFを含む生成物が得られる。
[HFおよびIFの除去、IOFの抜出]
上記生成物は、フッ化ナトリウム(NaF)が充填されたHF除去器31を流通してHFを除去した後、IF吸収器22の液相IF中に供給される。HFが除去され、目的物であるIOFと未反応のIFからなる生成物から、IFが液相IF中に吸収され除去され目的物IOFが残る。残った目的物IOFは、IF還流器32を流通して、IOF取出口04から抜き出される。
[IFの再利用]
IFを吸収したIF吸収器22中の液相IFは、IF循環ポンプ13を介してIF放散器23に導入される。IF放散器23において、図示しない加熱手段で加熱することによって、液相IFに吸収されたIFは気体となって放散する。放散したIFは、IF還流器33を流通し、再利用IFポンプ11で昇圧させて、再利用IF供給器02に供給され、再度、反応器21内に導入され再利用される。IFを放散したIF液体はIF循環ポンプ12によってIF吸収器22に供給し再使用される。
以下、実施例により本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法を具体的に示すが、本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法は、以下の実施例に限定されるものではない。
[組成比およびIOFの収率の測定]
IF、HO、IOFおよびHFの組成比およびIOFの収率はフーリエ変換赤外分光法(FT−IR)を用い、フーリエ変換赤外分光度計(株式会社島津製作所製、商品名IR−Tracer100)の測定結果から算出した。また、反応器21後段におけるHOの転化率(%)(=IOF/(IOF+HO)×100)を算出した。
[五フッ化酸化ヨウ素の製造装置]
反応器21には、温度計、圧力計および電気ヒータを備えた内径37.1mm、長さ1000mmニッケル(Ni)製の管を用意した。HF除去器31には、温度計、圧力計、および電気ヒータを備え、粒状に圧縮成型してなるNaFを充填した内径37.1mm、長さ1000mmのステンレス鋼SUS304製の管を用意した。IF吸収器22には、温度計、圧力計、液面計、内部に仕切板、および冷媒を流すためのジャケットを備えた、液体のIFが充填された内径83.1mm、長さ350mmのステンレス鋼SUS304製の容器を用意した。IF放散器23には、温度計、圧力計、液面計、内部に仕切板、および電気ヒータを備え、液体のIFが充填し液相とした、内径83.1mm、長さ350mmのステンレス鋼SUS304製の容器を用意した。IF還流器32、33には、冷媒を還流させるためのジャケットを備えた内径10.7mm、長さ1000mmの管を用意した。原料IF供給器01、再利用IF供給器02および原料HO供給器03は、マスフローコントローラーを備えている。再利用IFポンプ11にはベローズポンプ、IF循環ポンプ12、13にはマグネチックポンプを用いた。
実施例1
反応器21内が80℃、HF除去器31が50℃、IF吸収器22が15℃、IF放散器23が95℃、およびIF還流器32、33が11℃になるよう、各々調整し、各温度に保持した。IF/HOがモル比で表わして1.1、且つIF/HO/Nがmol%で表わして20.0/18.2/61.8となるように組成を調製して、総流量500sccmで、IF、および予めNで希釈したHOを反応器21内に導入し反応させた。反応後に反応器21出口から生成物の一部を抜き出し、FT−IR法で測定した結果、生成物の組成はmol%で表わして、IF/HO/IOF/HF/N=1.7/未検出/15.3/30.6/52.5であった。
次いで、IOF取出口04から、生成物の一部を抜き出して、FT−IRで測定し、IOFに対するIFのモル比(IF/IOF)を算出した。その結果、生成物のIF吸収器22に流通する前の入口では0.11であったのに対して、IF吸収器22を流通した後の出口では0.005であった。このように流通後はIOF選択性および純度が高く、目標とする0.01より優れていた。
実施例2
反応器21内で、IF/HOがモル比で表わして5.0、且つIF/HO/Nがmol%で表わして20.0/4.0/76.0となるように組成を調製して、総流量500sccmで、他の条件および操作は実施例1と同様にして、IFおよび予めNで希釈したHOを反応器21内に導入し反応させた。反応後に反応器21出口から生成物の一部を抜き出し、FT−IR法で測定した結果、生成物の組成はmol%で表わして、IF/HO/IOF/HF/N=15.4/未検出/3.8/7.6/73.1であった。
次いで、IOF取出口04から、生成物の一部を抜き出して、FT−IRで測定し、IOFに対するIFのモル比(IF/IOF)を算出した。その結果、生成物のIF吸収器22に流通する前の入口では4.05であったのに対して、IF吸収器22を流通した後の出口では0.003であった。このように流通後はIOF選択性および純度が高く、目標とする0.01より優れていた。
実施例3
反応器21内で、IF/HOがモル比で表わして30、且つIF/HO/Nがmol%で表わして20.0/0.67/79.3となるように組成を調製して、総流量500sccmで、他の条件および操作は実施例1と同様にして、IFおよび予めNで希釈したHOを反応器21内に導入し反応させた。反応後に反応器21出口から生成物の一部を抜き出し、FT−IR法で測定した結果、生成物の組成はmol%で表わして、IF/HO/IOF/HF/N=19.2/未検出/0.7/1.3/78.8であった。
次いで、IOF取出口04から、生成物の一部を抜き出して、FT−IRで測定し、IOFに対するIFのモル比(IF/IOF)を算出した。その結果、生成物のIF吸収器22に流通する前の入口では29.30であったのに対して、IF吸収器22を流通した後の出口では0.008であった。このように流通後はIOF選択性および純度が高く、目標とする0.01より優れていた。
実施例4
IF吸収器22の温度を12℃とする以外の他の条件および操作は、実施例2と同様にしてIOFの合成を行った。IOF取出口04から、生成物の一部を抜き出して、FT−IRで測定し、IOFに対するIFのモル比(IF/IOF)を算出した。その結果、生成物のIF吸収器22に流通する前の入口では4.05であったのに対して、IF吸収器22を流通した後の出口では0.002であった。このように流通後はIOF選択性および純度が高く、目標とする0.01より優れていた。
実施例5
IF吸収器22の温度を90℃とする以外の他の条件および操作は、実施例2と同様にしてIOFの合成を行った。IOF取出口04から、生成物の一部を抜き出して、FT−IRで測定し、IOFに対するIFのモル比(IF/IOF)を算出した。その結果、生成物のIF吸収器22に流通する前の入口では4.05であったのに対して、IF吸収器22を流通した後の出口では0.007であった。このように流通後はIOF選択性および純度が高く、目標とする0.01より優れていた。
比較例1
IF吸収器22には液体を充填せず、温度0℃の深冷吸着器とし、分散器23、IF還流器33、IF循環ポンプ12、13、再利用IFポンプ11、再利用IF供給器02を使用しない以外の他の条件および操作は、実施例2と同様にしてIOFの合成を行った。IOF取出口04から、生成物の一部を抜き出して、FT−IRで測定し、IOFに対するIFのモル比(IF/IOF)を算出した。その結果、生成物のIF吸収器22に流通する前の入口では4.05であったのに対して、IF吸収器22を流通した後の出口では3.70であった。
表1に、上記実施例1〜5と比較例1における、反応器21導入前の原料仕込み組成、および反応器21出口での生成物の組成を示す。
Figure 0006730605
表2に、上記実施例1〜5と比較例1における、IF吸収器22内の液体、IF吸収器22の内温、IF吸収器22の入口出口におけるIFの吸収前後のIOFに対するIFのモル比(IF/IOF)を示す。
Figure 0006730605
表1および表2の実施例1〜5に示す様に、原料IFとHOのモル比(IF/HO)が1.1〜30となる様に反応器21内に供給した際の、IF吸収器22出口のIOFに対するIFのモル比(IF/IOF)は、いずれも所望する0.01以下であった。このように、本発明の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法を用いれば、未反応のIFを液体のIFに吸収できることがわかった。
具体的には、実施例1ではIF吸収器22入口でIF/IOF=0.11であるのに対し、IF吸収器22出口ではIF/IOF=0.0005であった。実施例2ではIF吸収器22入口でIF/IOF=4.05であるのに対し、IF吸収器22出口ではIF/IOF=0.003であった。実施例3ではIF吸収器22入口でIF/IOF=29.30であるのに対し、IF吸収器22出口ではIF/IOF=0.008であった。実施例4ではIF吸収器22入口でIF/IOF=4.05であるのに対し、IF吸収器22出口ではIF/IOF=0.002であった。実施例5ではIF7吸収器22入口でIF/IOF=4.05であるのに対し、IF吸収器22出口ではIF/IOF=0.007であった。
それに引き換え、IFを深冷捕集したのみの比較例1ではIF吸収器22入口でIF/IOF=4.05であるのに対し、IF吸収器22出口ではIF/IOF=3.70であり、未反応のIFの除去が殆どできなかった。
01:原料IF供給器
02:再利用IF供給器
03:原料HO供給器
04:IOF取出口
11:再利用IFポンプ
12:IF循環ポンプ
13:IF循環ポンプ
21:反応器
22:IF吸収器
23:IF放散器
31:HF除去器
32:IF還流器
33:IF還流器

Claims (6)

  1. 反応器中に七フッ化ヨウ素(IF)と水(HO)を供給し、七フッ化ヨウ素(IF)と水(HO)を反応させて、五フッ化酸化ヨウ素(IOF)と未反応の七フッ化ヨウ素(IF)を含む生成物を得る第1の工程と、
    生成物を液体状の五フッ化ヨウ素(IF)に接触させて、生成物中の七フッ化ヨウ素(IF)を液体状の五フッ化ヨウ素(IF)に吸収させて、生成物から七フッ化ヨウ素(IF)を除去する、第2の工程を含む、
    五フッ化酸化ヨウ素の製造方法。
  2. 前記第1の工程において反応器中に供給する、水(HO)と七フッ化ヨウ素(IF)のモル比(IF/HO)が1以上30以下である、請求項1に記載の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法。
  3. 前記第1の工程における反応器内の温度が、10℃以上300℃以下である、請求項1または請求項2に記載の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法。
  4. 前記第2の工程における液状の五フッ化ヨウ素(IF)の温度が10℃以上90℃以下である、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法。
  5. さらに、七フッ化ヨウ素(IF)を吸収させた液状の五フッ化ヨウ素(IF)を、吸収時よりも高い温度に加熱し、液状の五フッ化ヨウ素(IF)より七フッ化ヨウ素(IF)を放散させる第3の工程と、
    および放散させたIFを第1の工程に供給する第4の工程を含む、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法。
  6. 五フッ化酸化ヨウ素(IOF)と七フッ化ヨウ素(IF)を含む混合物を液体状の五フッ化ヨウ素(IF)に接触させて、七フッ化ヨウ素(IF)を除く工程を含む、
    の五フッ化酸化ヨウ素の製造方法。
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