JP6728811B2 - 電子鍵盤楽器 - Google Patents
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Description
図1は、一実施形態に係る電子鍵盤楽器1の外観を例示する図である。電子鍵盤楽器1は、本体11、鍵盤12、スピーカ13、スピーカ14、および操作子19を有する電子鍵盤楽器である。本体11は、鍵盤12、スピーカ13、スピーカ14、および操作子19を含む他の構成要素を収容するものであり、例えばアップライトピアノを模した形状の筐体を含む。鍵盤12は、演奏者(ユーザ)による演奏操作を受け付ける操作子の一例であり、複数の鍵を含む。鍵が操作されると、操作された鍵に応じた音信号を音源(図1では不図示)が生成する。音信号は音処理部(図1では不図示)で処理される。スピーカ13およびスピーカ14は、音処理部により処理された音信号に応じた音を出力する。操作子19はスイッチ、ボタン、ダイヤル、レバー、またはタッチパッド等のユーザーインターフェースである。操作子19は音色や音量など電子鍵盤楽器から出力される音に関する種々のパラメータを調整するためのものである。この例で、スピーカ13およびスピーカ14は、鍵盤12よりも下側に設けられている。なお、スピーカ13およびスピーカ14が鍵盤12よりも下側にあるとは、電子鍵盤楽器1を使用状態に置いたときにスピーカ13およびスピーカ14が鍵盤12よりも低い位置にあることをいう。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
図6は、変形例1に係る音処理部17の構成を例示する図である。音信号の分割方法は、実施形態で説明した2つの周波数帯域に分割するものに限定されず、3つ以上の周波数帯域に分割されてもよい。ここでは、低域、中域、および高域の3つの周波数帯域に音信号を分割する例を示している。図面を簡単にするため、図6は右チャンネルの音信号の処理系のみを示している。変形例1に係る音処理部17は、PEQ1701、LPF1702、遅延回路1703、乗算器1704、HPF1705、PEQ1706、LPF1707、遅延回路1708、位相反転回路1709R、HPF1710、位相反転回路1711R、および加算器1712を有する。LPF1702、遅延回路1703、および乗算器1704は低域の処理系であり、HPF1705、PEQ1706、LPF1707、遅延回路1708、および位相反転回路1709Rは中域の処理系であり、HPF1710、および位相反転回路1711Rは高域の処理系である。
図8は、変形例2に係る電子鍵盤楽器1の構成を例示する図である。この例では、鍵盤12が、それぞれ連続する複数の鍵からなる複数の鍵域、具体的には鍵域12A(第1鍵域の一例)および鍵域12B(第2鍵域の一例)の2つの鍵域に分割されている。第1鍵域および第2鍵域はいずれも、連続した複数の鍵の集合である。第1鍵域および第2鍵域は、少なくとも一部の鍵が異なっている(すなわち、第2鍵域は第1鍵域と異なる鍵を含んでいる)。この例では、第1鍵域は、基音の周波数がf0である鍵からf1である鍵までを含み、第2鍵域は、基音の周波数がf2である鍵からf3である鍵までを含んでいる。変形例2において、音処理部17は、第1鍵域の操作に応じて出力された音信号を処理する場合と第2鍵域の操作に応じて出力された音信号を処理する場合とで、異なる周波数帯域の音信号を特定周波数帯域の音信号として処理を行う。
鍵盤12が複数の鍵域に分割される場合、位相反転処理の有無を鍵域毎に異ならせてもよい。例えば図8の構成において、音処理部17は、鍵域12Aに対応する音信号に対しては位相反転処理を行わず、鍵域12Bに対応する音信号に対してのみ位相反転処理を行う。この例によれば、鍵域に応じて音像の広がりを変えることができる。
図9は、変形例4に係る電子鍵盤楽器1の構成を例示する図である。この例では、複数の周波数帯域の中から選択された少なくとも一の周波数帯域の音信号の位相が反転される。音処理部17は、LPF1721、BPF(Band Pass Filter、帯域通過フィルタ)1722、BPF1723、HPF1724、選択回路1725、位相反転回路1726、および加算器1727を有する。
右チャンネルおよび左チャンネルの音信号のうち位相反転処理が行われるチャンネルは、実施形態で説明した例に限定されない。位相反転処理が行われるチャンネルは、例えば、操作された鍵に応じて選択されてもよい。より具体的には、操作された鍵に近いスピーカから出力されるチャンネルの音信号に対して位相反転処理が行われてもよい。具体的には、図8のように鍵盤12が鍵域12Aおよび鍵域12Bに分割される場合、音処理部17は、鍵域12Aに属する鍵の操作に応じて出力される音信号においては左チャンネルの音信号に対して位相反転処理を行い、鍵域12Bに属する鍵の操作に応じて出力される音信号においては右チャンネルの音信号に対して位相反転処理を行う。例えば、音源161がアコースティックピアノの音データの場合、鍵域12Aのように相対的に左側に位置する鍵の音は右チャンネルよりも左チャンネルの方が大きく、鍵域12Bのように相対的に右側に位置する鍵の音は左チャンネルよりも右チャンネルの方が大きい。より音の大きいチャンネルの音信号に対して位相反転処理を行うことにより、より効果的に音像の広がりを与えることができる。
特定鍵は実施形態で説明した例に限定されない。例えば、鍵盤12全体のうち最も音高の高い鍵が特定鍵であってもよい。この場合、音処理部17は、鍵盤12の操作に応じて出力された音信号を、鍵盤12中で最も音高の高い鍵の基音を含む低域側の帯域とこの基音を含まない高域側の周波数帯域に分割する。この例によれば、すべての鍵の基音が位相反転処理されずに出力されるので、より自然な演奏音が得られる。
右チャンネルと左チャンネルの音信号の相関を下げる処理は、いずれか一方のチャンネルの音信号の位相を反転する処理に限定されない。例えば、右チャンネルおよび左チャンネルのそれぞれに対しパラメータの異なるピッチシフト処理を行うことにより、両者の相関を下げてもよい。ただし、異なるピッチシフト処理を2つ行うよりも一方のチャンネルの音信号に対して位相反転処理を行う方が処理の負荷が軽いという利点がある。
音処理部17の機能および構成は実施形態で例示したものに限定されない。例えば、音処理部17は、音像の位置を上に持ち上げる機能およびそのための回路要素(例えば遅延回路173および遅延回路176)を有していなくてもよい。図9の例において音処理部17は音像の位置を上に持ち上げる機能を有していないが、この場合、位相反転処理が行われないチャンネル(左チャンネル)は帯域分割等の処理は行われずそのまま増幅器18Lに出力される。図2の例でも同様で、音像の位置を上に持ち上げる機能を省略する場合、音処理部17において左チャンネルの処理系は不要である。
Claims (6)
- 鍵盤と、
前記鍵盤の操作に応じて第1チャンネルおよび第2チャンネルの音信号を出力する音源と、
前記第1チャンネルおよび前記第2チャンネルのうち処理対象となる対象チャンネルの特定周波数帯域の音信号について、他方のチャンネルの当該特定周波数帯域の音信号との相関を下げる処理を行い、当該処理がされた前記第1チャンネルの音信号および前記第2チャンネルの音信号を出力する処理部と、
前記処理部により処理された前記第1チャンネルの音信号に応じた音を出力する第1スピーカと、
前記処理部により処理された前記第2チャンネルの音信号に応じた音を出力する第2スピーカと、
前記第1チャンネルの前記特定周波数帯域の音信号を通過させる第1フィルタと、
前記第1フィルタの出力を遅延させて出力する第1遅延回路と、
前記第1遅延回路により遅延された前記特定周波数帯域の音信号を、前記第1チャンネルの他の周波数帯域の音信号と加算して出力する第1加算部と、
前記第2チャンネルの前記特定周波数帯域の音信号を通過させる第2フィルタと、
前記第2フィルタの出力を遅延させて出力する第2遅延回路と、
前記第2遅延回路により遅延された前記特定周波数帯域の音信号を、前記第2チャンネルの他の周波数帯域の音信号と加算して出力する第2加算部と
を有し、
前記第1スピーカは、前記第1加算部から出力された音信号に応じた音を出力し、
前記第2スピーカは、前記第2加算部から出力された音信号に応じた音を出力する
電子鍵盤楽器。 - 鍵盤と、
前記鍵盤の操作に応じて第1チャンネルおよび第2チャンネルの音信号を出力する音源と、
前記第1チャンネルおよび前記第2チャンネルのうち処理対象となる対象チャンネルの特定周波数帯域の音信号について、他方のチャンネルの当該特定周波数帯域の音信号との相関を下げる処理を行い、当該処理がされた前記第1チャンネルの音信号および前記第2チャンネルの音信号を出力する処理部と、
前記処理部により処理された前記第1チャンネルの音信号に応じた音を出力する第1スピーカと、
前記処理部により処理された前記第2チャンネルの音信号に応じた音を出力する第2スピーカと
を有し、
前記鍵盤は、連続した複数の鍵を含む第1鍵域、および前記第1鍵域と異なる鍵を含む第2鍵域を有し、
前記処理部は、前記第1鍵域の操作に応じて出力された音信号を処理対象とする第1処理部と、前記第2鍵域の操作に応じて出力された音信号を処理対象とする第2処理部とを有し、前記第1処理部および前記第2処理部は互いに異なる周波数帯域を前記特定周波数帯域として前記処理を行う
電子鍵盤楽器。 - 鍵盤と、
前記鍵盤の操作に応じて第1チャンネルおよび第2チャンネルの音信号を出力する音源と、
前記第1チャンネルおよび前記第2チャンネルのうち処理対象となる対象チャンネルの特定周波数帯域の音信号について、他方のチャンネルの当該特定周波数帯域の音信号との相関を下げる処理を行い、当該処理がされた前記第1チャンネルの音信号および前記第2チャンネルの音信号を出力する処理部と、
前記処理部により処理された前記第1チャンネルの音信号に応じた音を出力する第1スピーカと、
前記処理部により処理された前記第2チャンネルの音信号に応じた音を出力する第2スピーカと
を有し、
前記特定周波数帯域は、前記鍵盤の処理対象となる鍵域にある鍵の基音の周波数を含まない周波数帯域である
電子鍵盤楽器。 - 前記処理部は、前記第1チャンネルおよび前記第2チャンネルの音信号の周波数特性を補正する補正部を有し、当該補正部により補正された前記第1チャンネルおよび前記第2チャンネルの音信号を出力する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電子鍵盤楽器。 - 前記処理部は、前記対象チャンネルの前記特定周波数帯域の音信号を位相反転して前記相関を下げる処理を行う
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の電子鍵盤楽器。 - 前記処理部は、前記鍵盤のうち操作された鍵に応じて前記対象チャンネルを選択する
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の電子鍵盤楽器。
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JP2016052343A JP6728811B2 (ja) | 2016-03-16 | 2016-03-16 | 電子鍵盤楽器 |
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JP2017167324A JP2017167324A (ja) | 2017-09-21 |
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- 2016-03-16 JP JP2016052343A patent/JP6728811B2/ja active Active
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