JP6455878B2 - 共鳴音発生装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、共鳴音を発生するに際し、共鳴音が定位する位置を演奏感覚に合うようにした共鳴音発生装置およびそのためのプログラムに関する。
アコースティックピアノにおける「共鳴現象」については、例えば、下記の特許文献1等に記載されている。一例として、基音の周波数が440(Hz)である弦が打弦された場合、この基音と1オクターブ下の弦(基音周波数220(Hz))の2倍音とが共鳴する。さらに、この打弦された弦の2倍音(880(Hz))と1オクターブ上の弦(基音周波数880(Hz))の基音とが共鳴する。このような共鳴現象が更に他の弦によって生じる(例えば、特許文献1参照。)。つまり、他の鍵盤の押鍵により、その弦の倍音成分に共通する周波数のエネルギーがピアノ筺体や空気振動等によって伝搬し共鳴効果を起こす。
図2は倍音関係の説明図であり、その上段部にはピアノの鍵盤を模式的に記載している。便宜上、最も左に位置する鍵盤に対する音名を「F3」、最も右に位置する鍵盤に対する音名を「B5」とし、白鍵上に対応する音名を記載している。図2に示す鍵盤の中央やや右寄りの音名「A4」の鍵盤の押鍵による共鳴音について説明する。
この鍵盤の押鍵時に発せられる音の基本周波数を440(Hz)とする。音名「A4」の1オクターブ下の「A」の音名を「A3」、音名「A4」の1オクターブ上の「A」の音名を「A5」とする。すると、音名「A3」、「A4」および「A5」に対応する基本の周波数はそれぞれ「220(Hz)」、「440(Hz)」、「880(Hz)」となる。半音上の音になる毎に発音周波数は「12√2」倍ずつ変化するので、1オクターブ上、つまり12半音上では周波数が2倍になる。一方、半音下の音になる毎に発音周波数は「12√2」分の1ずつ変化するので1クターブ下つまり12半音下では周波数が2分の1になる。
そして、音名「A4」の2倍音、3倍音、…、8倍音の周波数はそれぞれ「880(Hz)」、「1320(Hz)」、…、「3520(Hz)」となる。同様に、音名「A3」の2倍音、3倍音、…、8倍音の周波数はそれぞれ「440(Hz)」、「660(Hz)」、…、「1760(Hz)」となり、音名「A5」の2倍音、3倍音、…、8倍音の周波数はそれぞれ「1760(Hz)」、「2640(Hz)」、…、「7040(Hz)」となる。
図2に示すように、音名「A3」の2倍音の周波数は、音名「A4」の基音の周波数と同一であり、また音名「A3」の4倍音の周波数は、音名「A4」の2倍音の周波数と同一となり、更に、音名「A3」の6倍音の周波数は、音名「A4」の3倍音の周波数と同一になる。以降も実線矢印が示すような同一周波数関係となる。また、図2に示すように、音名「A5」の基音の周波数は、音名「A4」の2倍音の周波数と同一であり、また音名「A5」の2倍音の周波数は、音名「A4」の4倍音の周波数と同一となる。以降も実線矢印が示すように同一周波数関係となる。音名「A4」の鍵盤を押鍵したまま音名「A5」の鍵盤を押鍵してすぐに離鍵すると音名「A4」の弦が共鳴する。
このような倍音関係を考慮して、以下の表1を作成することができる。この表1は、相対音程「0」の基音の周波数を「1」として、±24半音以内における各相対音程の基音から8倍音までの周波数を記載したものである。相対音程は、注目する音程(例えば新たに押鍵された音程)「0」から半音でいくつ離れた音程(音名)であるかを示したものである。例えば、相対音程「−11」は相対音程「0」から11半音下側に離れた音程であり、その音程での基音の周波数は、相対音程「0」での基音周波数を「1」とした時、「0.5297315」となり、更に、2倍音、3倍音、…、8倍音の周波数はそれぞれ「1.0594931」、「1.5891946」、…、「4.2378524」となる。
Figure 0006455878
そして、本願発明者は、本願出願時には未公開の先行する出願(特願2014−206235号)において、大容量の共鳴音波形データやこれを記憶するメモリ等を不要とし構成を簡素とした共鳴音発生装置を提案した。これについて説明する。まず、1オクターブは「1200セント」、半音は「100」セントとなるので、2音(A、B)の音程比(2音A、Bの周波数の比)を「A/B」とすると、この2音(A、B)の音程比が「xセント」であることは、「B/A=2x/1200」なる関係となる。両辺の2を底とする対数をとって、右辺の底を「10」に変換すると、「x/1200=log2(B/A)、∴x=1200・(log10(B/A))/log102」となる。
例えば、両音程比の関係が3セント未満である場合には「B/A=2−3/1200(−3セント)、B/A=2+3/1200(+3セント)、」なる関係式が成立するため、両音程比の誤差が3セント未満の場合には、「2−3/1200≦(B/A)≦2+3/1200、つまり、A・2−3/1200≦B≦A・2+3/1200(Aを相対音程「0」の倍音(基音を含む)、Bを対象とする音程の倍音(基音を含む)の周波数)」なる関係にある。そこで、表1に示した相対音程と倍音(基音を含む)の組の周波数の関係から、相対音程「0」とその倍音(基音を含む)との組との音程比の誤差が例えば3セント未満の場合には、以下に示す表2に示す場合に限られることになる。
具体的には、図3に示すような関係にある場合、相対音程「0」の1倍音〜8倍音(1倍音は基音)に対して3セント未満の誤差になる。一例として、表1に示す周波数が、「1.996537265以上、2.00346874以下であること」を満たす場合、相対音程「0」と2倍音の組に対して3セント未満内の誤差になることになる。誤差3セント未満の周波数を考えると、まず、相対音程「0」の基音の周波数「1」に対する誤差3セント未満の周波数は、相対音程「−19」の3倍音の周波数「1.0011299」と、相対音程「−24」の4倍音の「1」と、相対音程「−12」の2倍音の「1」である。次に、相対音程「0」の2倍音の周波数「2」に対する周波数に対する誤差3セント未満の周波数は、相対音程「−19」の6倍音の周波数「2.0022598」と、相対音程「−7」の3倍音の「2.0022598」と、相対音程「−12」の4倍音の「2」と、相対音程「12」の基音の「2」である。
同様に、3セント未満内の誤差を有する「相対音程、倍音」の組を探していくと、相対音程「0」とその倍音(基音も含む)の組との音程比の誤差が、3セント未満である、相対音程と倍音(基音も含む)の組み合わせは、次の表2に示すように26個になる。
Figure 0006455878
次に、この26個において、同じ相対音程に属するものの内、基音又は最も基音側にある12個を考えこの12個のうちでエネルギーの高いものから順番に優先順位を付与する。図4はこの説明図であり、左から「優先順位」、「相対音程」、「共鳴音程」、「a:供与倍音」、「b:被共鳴倍音」、「a×b」となっている。ここで共鳴音程は相対音程に対して設定された共鳴音の音程、供与倍音は打弦音(押鍵音)の倍音、被共鳴倍音は共鳴弦の倍音である。
優先順位の付与の仕方は次のようになる。先ず、ピアノの弦の倍音は、高次になる程、振幅エネルギーが小さくなることから、供与倍音と被共鳴倍音の夫々の倍音次数が低い方が共鳴現象に対する影響大きい。また、被共鳴倍音の次数が低い方が聴感上感知しやすいため、供与倍音と被供与倍音との乗算値が同じ場合には、被共鳴音の次数が低い方を、優先順位を高く設定する。具体的には、「供与倍音」は表2に示したものを四捨五入して整数化した値であり、「被共鳴倍音」は、前述したように、表2中の26個において、同じ相対音程に属するものの内、基音又は最も基音側にある12個を考えた場合のこの12個の夫々が何倍音に位置するかを示す値である。
例えば、相対音程「7」のものの供与音程は「3」、被共鳴倍音は「2」となる。このようにして、12個の夫々に対して「供与倍音(a)×被共鳴音程(b)」なる乗算結果(a×b)を求めると、図4の右端欄のようになる。この値が小さい程、振幅エネルギーが大きいので、この乗算結果が小さい順に優先度が高くなるように優先順位を付与する。但し、乗算結果が同じ場合には、被共鳴倍音の値が小さいもの程、高い優先順位を付与する。
このようにして、図5に示すように、優先順位と相対音程と共鳴音程とを組にして切り出し、優先順位「1」から「12」までのものを登録した共鳴条件テーブル6を作成することができる。そして、この共鳴条件テーブル6を登録しておき、発音中の音に対するノート番号を検出し、この発音中に新規に押鍵された鍵に対するノート番号を検出する。次いで、先に検出した発音中のノート番号に、登録されている、いずれかの相対音程を加算すると、先に検出したノート番号になるという条件を満たすものがあるかを検索する。
この検索の結果、条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程に対応する共鳴音を、非共鳴音である通常音(押鍵、打弦によって発生する音)の発音に用いる音源であるボイスユニットを用いて発音するという共鳴音発生装置を先に提案した。この結果、従来の共鳴音発音装置に比べて、共鳴音用の波形メモリ等が不要になり、しかもテーブルに登録されている優先順位等を参照して発音動作を行えばよく共鳴音の発音構造も簡素になった。
ここで、従来の共鳴音発生装置、例えば特許文献2に記載されている共鳴音発生装置にあっては、まずダンパーペダル7がオフされると、出力系列制御部が、押鍵中の発音チャンネルの共鳴音信号の出力先が第1共鳴音系列か否かを判断し、次に、共鳴音信号が、第1共鳴音系列に出力されていると判断した場合、共鳴音信号の出力先を第2共鳴音系列に切り換える動作が実行される(例えば、特許文献2参照。)。
この結果、ダンパーペダルが再びオンされると、押鍵中の共鳴音を緩やかに立ち上がるようにすることができ、共鳴音波形記憶部に記憶する共鳴音波形データを1種類としたにもかかわらず、ダンパーペダルオンに対する各押鍵のタイミングに応じた共鳴音が可能になる。よって、押鍵後にダンパーペダルがリダンパされた場合にあっても、アコースティックピアノを摸擬した十分な共鳴音を得ることができるというものである。
しかしながら、この共鳴音発生装置を実現するためには、共鳴音波形記憶部を設け、大容量の共鳴音の波形データを記憶しておく必要があった。また、仮に、共鳴音波形記憶部がなくても、共鳴音を第1の共鳴音系列と第2の共鳴音系列とに分けて生成する等、共鳴音生成のためのハードウエアやソフトウエアが複雑なものとなっていた。
更に、特許文献3においては、モードを選択するモード選択手段により選択されたモードに応じて、(楽音信号を形成し出力する)楽音形成手段からの楽音信号を複数の系列に振り分けるパンニング手段が各系列にどの程度のレベルで楽音信号を振り分けるかを示すパンニングデータを変更し、変更後のパンニングデータを前記パンニング手段に出力するパンニングデータ生成出力手段を備えることによって、例えば左右のスピーカー間隔が広い時のモードでは楽音が定位する位置を中央に寄せるようにしていている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平9−330079号公報(第2頁) 特開2014−44432号公報(第2−8頁、第1図) 特開平5−94176号公報(第2−3頁、第3図)
しかしながら、上記特許文献2に記載の発明にあっては、大規模のメモリを必要とし構成が複雑になっていたのに加えて、発生する共鳴音が定位する位置について何ら配慮がされていなかった。そのため、発生される共鳴音の音像の定位位置に対して、演奏者が違和感を感じる場合があり得た。例えば、鍵盤の中央付近で発音すべき共鳴音が鍵盤端部側から聞こえて来る等の違和感である。また、特許文献3に記載の電子楽器においては、パンニング(定位)の一般的な技術については詳述されているものの、共鳴音の定位する位置の制御等については何ら示唆がない。
そこで、本発明は、共鳴音を発生する際に共鳴音が定位する位置を演奏感覚に合うようにした共鳴音発生装置およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、(1)共鳴音を発生させるための共鳴音発生用装置であって、
相対音程と、これに対して設定した音程である共鳴音程と、の組を複数組み登録した登録手段と、
発音中の音に対するノート番号を検出する発音中番号検出手段と、
前記発音中に新規に押鍵された鍵に対するノート番号を検出する新規番号検出手段と、
前記発音中番号検出手段で検出した発音中のノート番号に、前記登録手段で登録されている、いずれかの相対音程を加算すると、前記新規番号検出手段で検出したノート番号になるという条件を満たす組があるかを検索する検索手段と、
前記検索手段による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程に対応する共鳴音を、非共鳴音である通常音の発音に用いる音源であるボイスユニットを用いて発音させる共鳴音発音手段と、
前記発音させる共鳴音が定位する位置の制御を行う定位位置制御手段と、を備え
前記定位位置制御手段は、
前記検索手段による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程の共鳴音が定位する位置を、前記発音中番号検出手段が検出したノート番号の音が定位される位置へと移動させることを特徴とするようにした。
この発明によれば、検索手段は、発音中番号検出手段で検出した発音中のノート番号に、相対音程とこれに対して設定した音程である共鳴音程と、の組を複数組み登録した登録手段で登録されている、いずれかの相対音程を加算すると、新規番号検出手段で検出したノート番号になるという条件を満たす組があるかを検索する。
そして、共鳴音発音手段は、前記検索手段による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程に対応する共鳴音を、通常音(非共鳴音)の発音に用いる音源(ボイスユニット)を用いて発音させるが、この時、定位位置制御手段は、前記発音させる共鳴音の定位位置の制御を行う。この結果、大容量のメモリを不要とし構成を簡素とした共鳴音発生装置が実現可能になると共に、共鳴音発生を演奏者の違和感なく行うように、共鳴音が定位する位置の制御を行うことができるようになる。
また、前記検索手段による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程の共鳴音が定位する位置を、前記発音中番号検出手段が検出したノート番号の音が定位される位置へと移動させるので、押鍵中の音高の定位位置で、共鳴音が発音しているように聞こえて演奏者の演奏感覚に合うように共鳴音を発音することが可能となる。
)更にまた、(1)共鳴音発生装置において、前記定位制御手段を、次のようにより具体的に構成すれば良い。つまり、前記検索手段による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、前記検索手段による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程の当該相対音程、当該共鳴音程に対して「Rch=1.0−(共鳴音程−相対音程)×α(0.2≦α≦1.0)」なる係数Rchを求め、この求めた係数Rchを前記当該共鳴音程の共鳴音の右チャンネル信号に乗じる構成である。この構成によれば、左・右の音量レベルの夫々に係数Lch、Rchを乗じることで定位位置制御を行うことが可能になり、定位位置制御の構成も簡素になる。しかも左チャンネル信号には常に1.0を乗じればよく係数やその制御機構の構成が容易である。
)また、()の共鳴音発生装置において、定位位置制御手段を、前記検索手段による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合において、この相対音程に対して設定されている共鳴音程の当該相対音程、当該共鳴音程に対して、「共鳴音程−相対音程=0」の時には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程の共鳴音が定位する位置を変化させない構成とする。この構成は、「共鳴音程−相対音程=0」となる時には、共鳴音が定位する位置は、発音中(押鍵中)の音高の定位位置(鍵位置)と等しくなるため、定位位置の移動制御が不要となるためのものである。
本発明の他の態様によれば、()共鳴音を発生させるための共鳴音発生用プログラムであって、
鍵盤を備えて発音機能を有する共鳴音発生装置に、
注目する音程から半音でいくつ離れたかを示す音程である相対音程と、これに対して設定した音程である共鳴音程と、の組を複数組み登録する登録機能と、 発音中の音に対するノート番号を検出する発音中番号検出機能と、
前記発音中に新規に押鍵された鍵に対するノート番号を検出する新規番号検出機能と、
前記発音中番号検出機能で検出した発音中のノート番号に、前記登録機能で登録されている、いずれかの相対音程を加算すると、前記新規番号検出機能で検出したノート番号になるという条件を満たす組があるかを検索する検索機能と、
前記検索機能による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程に対応する共鳴音を、非共鳴音である通常音の発音に用いる音源であるボイスユニットを用いて発音させる共鳴音発音機能と、
前記発音させる共鳴音が定位する位置の制御を行う定位位置制御機能と、を実現させるためのプログラムであり、
前記位置制御機能は、
前記検索機能による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程の共鳴音が定位する位置を、前記発音中番号検出機能が検出したノート番号の音が定位される位置へと移動させるためのプログラムも提供される。
このプログラムを実行することによっても、(1)によって得られる効果と同様の効果を奏することができる。このプログラムは例えばROM、フラッシュメモリ等の記録媒体に記録しておいて、例えばCPUやDSP等が実行するようにすれば良い。
本発明によれば、大容量のメモリを不要とし構成を簡素とした共鳴音発生装置が実現可能になると共に、共鳴音発生を演奏者の演奏に際して違和感なく発音するように、共鳴音が定位する位置の制御を行うことができるという効果が得られる。
電子鍵盤楽器100の構成図である。 倍音関係の説明図である。 誤差3セント未満の説明図である。 共鳴条件テーブル6を作成する過程の説明図である。 共鳴条件テーブル6の説明図である。 動作例1の説明図である。 動作例1の説明するためのフローチャートである。 本発明の特徴的な実施形態に係る電子鍵盤楽器101の平面視の図面である。 電子鍵盤楽器101の構成図である。 定位移動量と波形振幅倍率との関係を示す説明図である。 ボイスユニットVUが4個の場合のL端子およびR端子との接続等を説明するための構成図である。 動作例2(第1のケース)の説明図である。 動作例2(第2のケース)の説明図である。 動作例2(第3のケース)の説明図である。 動作例2(第4のケース)の説明図である。
以下、本発明を実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態である共鳴音発生装置を含む電子鍵盤楽器100の構成図である。なお、図1は本発明を適用する電子鍵盤楽器100の構成の一例にすぎず、適宜構成要素を追加等しても良い。また、後に説明する図8の構成図も、本発明の実施形態である共鳴音発生装置を含む電子鍵盤楽器101の構成を示している。
(構成)
各構成要素はバス30を介して相互に所要のデータを送信したり受信したりすることが可能に接続されている。CPU1はこの各構成要素の動作を把握したり動作を制御したりする機能を有する。よって、CPU1は、電子鍵盤楽器(共鳴音発生装置)の動作の制御を行う制御手段となる。RAM2は、CPU1が所要の処理を実行するに際してワークエリア等として働く。ROM4には所要のデータが記憶されている。CPU1は、ROM4にインストールされている動作プログラム5を実行することによって所要の動作、例えば、本実施形態における各種の処理が実現されるようになっている。また、ROM4には後に説明する共鳴条件テーブル6も格納されている。
MIDIインターフェイス3は、音楽MIDIデータを外部機器に送信したり、外部機器から音楽MIDIデータを受信したりするためのインターフェイスである。操作パネル9は、各種の操作スイッチ等が設けられており、CPU1は各種スイッチの操作状態を把握する機能も有する。例えば、音色を設定する音色スイッチを操作設定した場合、CPU1は設定された音色を把握して、発音をこの音色で行うように動作する。波形ROM25は所要の波形例えば通常音をPCM録音したものが例えば音高数記録されている。
ペダルセンサ10は、ダンパーペダル11等のペダルの踏む込み量を検出する動作を行いCPU1に渡す。よってCPU1はダンパーペダル11等のペダルの踏み込み量を把握して所要の動作を行う。鍵盤13は例えば88鍵、横一列に配列されている。タッチセンサ12は、この88鍵の鍵盤のそれぞれ毎に、押鍵、離鍵の状態(キーオン、キーオフ)、押鍵した鍵の音名を示すキーコード、ノートナンバー等の情報を検出してCPU1に渡す。CPU1は渡された情報を参照して、鍵毎のキーオン、キーオフ、キーコード、ノートナンバー、押鍵速度等の鍵盤に関する必要な情報である鍵盤情報を把握・管理する。なお、鍵盤13には左から右に渡って順に1番ずつ増加するようにノートナンバー(ノート番号)が設定されている。
また、音源15は、n個のボイスユニットであるVU1(16a)、VU2(16b)、…、VUn(16n)を備えている。ボイスユニットVU1(16a)、VU2(16b)、…、VUn(16n)の出力は加算器18によって加算される。そして加算器18の出力はデジタルアナログ変換を行うD/A変換器20によってデジタルアナログ変換されて、アナログ楽音信号がスピーカー20から放音される。
つまり、この例ではボイスユニットVUを複数設けて複数の楽音を同時に出力可能に構成されている。ボイスユニットVUには、キーオンされた鍵のキーコードが割当てられて発音される。具体的には、例えばボイスユニットVU毎に通常音(共鳴音以外の押鍵による音)の波形データが記憶されたメモリを備えており、割り当てられて読み出し指示された音高の波形データを読み出す構成になっている。
そして、後に説明するように、本発明の実施形態によれば、押鍵に対するキーコードの音以外にこの音に共鳴する共鳴音を共鳴条件テーブル6から優先順位の順番で求め、この求めた共鳴音を発音させるようにボイスユニットVUに優先順位の順番に割り当てる等の処理が行われる。
図5は共鳴条件テーブル6(以下、単に「テーブル」とも記す)の説明図である。図5に示すように、共鳴条件テーブル6は、「優先順位」と「相対音程」と「共鳴音程」とを組としたデータを複数組み有して構成されている。つまり、この共鳴条件テーブル6は、優先順位と相対音程と共鳴音程とからなる組を複数組み登録して構成されている。優先順位「1」、「2」…「12」なる昇順のデータとなっており、図6は一例として「1」から「12」までの優先順位データを付している。優先順位「1」は、後に説明するように一番優先度が高いことを意味する。相対音程「X」は、前述したように、相対音程「0」と「X半音」異なる音程であり、相対音程「0」は例えば現在発音中の音の音程を示す。また、共鳴音程は、相対音程に対して設定された共鳴音の音程であり、共鳴音程「Y」は、「Y半音」だけ上の音が共鳴音となることを意味する。
そして、CPU1は、新規に押鍵した音のノート番号(ノートナンバー)と、発音中の音のノート番号(ノートナンバー)にテーブルに登録されている相対音程を加算したノート番号と、が一致した判断した時、共鳴音を発生する。ここに、共鳴音の発生は、テーブルに登録された相対音程に対して設定されている共鳴音程だけ高い音程の音をボイスユニットに割り当てて発音させることで実現する。
一例として、CPU1は、新規押鍵音のノート番号と、発音中の音のノート番号(ノートナンバー)に優先順位「1」に登録されている相対音程「12」を加算したノート番号とが一致した場合には、共鳴音程は「12」であるので、「12」半音高い音を共鳴音として出力する。同様に、優先順位「2」に登録されている相対音程「−12」で一致した場合は、「0」半音上の音、即ち、同音程の共鳴音を発音させる。
また、一例として、押鍵中の音が次の3音とする。音名(ノート番号)として「C4(48)、E4(52)、G4(55)」とする。CPU1は、新規に D5(62)の鍵盤が押鍵された場合、この押鍵した音のノート番号「62」と、押鍵中の一音であるG4(55) のノート番号(55)にテーブルに登録されている相対音程「7(半音)」を加算したノート番号「62」とが一致したことを把握する。よって、G4(55)の音が、D5(52)音の鍵の押鍵によって共鳴対象となる。そして、CPU1は、テーブル5に登録されているように、G4(55)の「19半音上」の音を共鳴音として発音させる。
なお、図1の例では、テーブル6をROM4に記録している。即ち、予めテーブル6を構築しておき、これを不揮発的に格納しているが、必ずしも予めテーブル6を構築・格納しておく必要はない。例えば、ユーザーが、操作パネル9に設けた不図示の表示デバイスを見ながら、操作パネル9に備えた不図示のスイッチを操作して、テーブル6を対話形式で構築するようにしても良い。この場合、優先順位と相対音程と共鳴音程との組としてスイッチ入力可能にして、この組を所定数個入力することによってRAM2上にテーブル6を構築・展開する構成とすれば良い。また、SDメモリ等の書き換え可能な不揮発的記憶デバイスを用いて、このRAM2上に展開されたテーブル6を演奏の終了時等に保存しておくことも可能である。
なお、テーブル6において、共鳴音程「12」は12半音上つまり1オクターブ上なので周波数で2倍高い、「24」は24半音上つまり2オクターブ上なので周波数で4倍高い、「36」は36半音上つまり3オクターブ上なので周波数で8倍高いことになる。共鳴音程「19」は19半音上となる。1半音上になる度に周波数は、「21/12」高くなるので、19半音では「(21/1219=2・27/12=2・(1.498307)≒3.0となるので、周波数は3倍高くなる。
また、CPU1は、テーブル6の優先順位の順番で、登録された相対音程に対して設定されている共鳴音程の音を、ボイスユニットに割り当てて共鳴音を発音させる。ボイスユニット数は通常64個や128個設けるが、このボイスユニット数が少ない場合等において、実際の押鍵によって押鍵中の音に総て割り当てられている場合等には、共鳴音の発音に割り当てられるボイスユニットが限られているため、優先順位が低い共鳴音に対してボイスユニットが割り当てられない場合がある。
(動作例1)
次に、図6、図7を参照して装置の動作例1について説明する。この動作例1は、共鳴音発生装置を実現するに際して、共鳴音用の波形メモリ等を不要とし、しかも共鳴音の発音構造も簡素とするものである。まず、図7を参照して動作概要を説明し、次いで具体例を図6、図7を参照しながら説明する。タッチセンサ12の検出により鍵が押鍵されたことをCPU1が把握すると、ステップS100に移行し、CPU1は空いているボイスユニットVUが存在するか否かを判定する。Yesの場合にはステップS310に移行して、CPU1は空いているボイスユニットVUを、先に押鍵された鍵に対する音に割り当てて発音動作を行わせる。
一方、Noの場合、即ち、空いているボイスユニットが存在しない場合には、ステップS120に移行し、CPU1は、発音中のボイスのエンベロープを調べ、この調べたエンベロープの値が、他のボイスユニットVUのエンベロープより小さく優先順位の値が大きな、換言すれば、優先度(プライオリティ)が低いボイスユニットVUを奪い、この奪ったボイスユニットVUを先に押鍵した鍵に対する音に対して割り当てて発音させる。このようにエンベロープを比較する場合には、ボイスユニットVU間で行われ、最も小さいエンベロープに対応するボイスユニットVUが、新規発音のために奪われる対象となる。
なお、ステップS100、S110、S120は、実際に押鍵した鍵に対する音に対して、確保したボイスユニットVUを割り当てて発音させる実音用ボイスユニット確保処理について示している。
次のステップS200以降は、共鳴音に対してボイスユニットVUを確保して発音させる共鳴音用ボイスユニット確保処理である。さて、ステップS200において、CPU1は、カウンタNの値を「0」として初期化する。次にステップ210において、CPU1は、発音すべき共鳴音の数である共鳴対象音数がNより大きいか否かを調べる。Noの場合には処理を終了する。一方、Yesの場合には、ステップS220に移行し、CPU1は空きボイスユニットVUが存在するか否かを判定する。
Yesの場合には、ステップS230に移行し、CPU1は、共鳴音N用のボイスユニットVUを確保して共鳴音Nを発音させる。例えばカウンタNの値が「1」の場合には、共鳴音1用のボイスユニットが確保され共鳴音1が発音され、カウンタNの値が「2」の場合には、共鳴音2用のボイスユニットが確保され共鳴音2が発音される。そして、ステップS240に移行し、Nを「1」インクリメントして、ステップS210に戻る。
また、ステップS220において、CPU1がNoと判断した場合にはステップS250に移行し、発音中のボイスユニットVUに割り当てられている共鳴音があるか否かを判断する。Noの場合には処理を終了する一方、Yesの場合にはステップS260に移行する。このステップS260では、CPU1は、発音中のボイスのエンベロープを調べ、この調べたエンベロープの値が他のボイスユニットVUのエンベロープより小さく、共鳴音Nよりプライオリティが低いボイスユニットVUを奪い、この奪ったボイスユニットVUを共鳴音Nに対する音に対して割り当てて発音させて、ステップ240に分岐する。先に説明したようにエンベロープを比較する場合には、ボイスユニットVU間で行われ、最も小さいエンベロープに対応するボイスユニットVUが、新規共鳴音の発音のために奪われる対象となる。
次に、図6を参照して説明する。今、4個のボイスユニットVU1、VU2、VU3およびVU4を備えた装置を想定する。例えば、C4の音の鍵を押鍵したまま、C5の音の鍵を押鍵すると、音C5によりC4の第2倍音の整数倍の音が共鳴する。また、音C4により音C5の基音の整数倍の倍音つまり音C5そのものが共鳴する。これは、音C4は音C5より相対音程で「−12」となり、表2より第2、第4、第6、第8倍音に周波数が顕れ、音C5は音C4より相対音程で「+12」であるため、表2より基音、2倍音、3倍音、4倍音に周波数が顕れる。
ボイスユニットVUは、VU1、VU2、VU3およびVU4が有るが、まず音C4に一つ占有される(図6の状態(1))。次に、音C5によって更に一つ占有され、合計2つのボイスユニットが占有される。そして、共鳴音として夫々一つずつ、合計2つが占有される。これで4つのボイスユニットが次に示すように総て使用される(図6の状態(2))。なお、以上の処理は、ステップS100、ステップS110、ステップS200、ステップS210、ステップS220、ステップS230、ステップS240によって実現される。なお、この場合、共鳴対象音数は「2」である。
「ボイスユニットVU1:C4」、「ボイスユニットVU2:C5」、「ボイスユニットVU3:C4(共鳴音)」、「ボイスユニットVU4:C5(共鳴音)」。
次に、この状態のままで音G4に対応する鍵を押鍵する。ボイスユニットVUは総て使用されているが、共鳴音のボイスユニットVU3に対するプライオリティは実音(実際に押鍵された音)に比して低いため、CPU1は、二つの共鳴音(共鳴音C4、共鳴音C5)の内でエンベロープの小さい方のボイスユニットVUを音G4に割り当てる(実音の優先順位は「0」と考えても良い)。この状態は図6の状態(3)であり、図7のステップS120の処理によって実現される。なお、この例では共鳴音C4の方が、エンベロープが小さい場合を想定している。
さらに、音G4によって、音C4(相対音程が「−7」)、音C5(相対音程が「+5」)も共鳴するが、総てのボイスは使用されている。しかしながら、ボイスユニットVU4の1つだけは共鳴音として使用されている。この発音中の共鳴音のエンベロープを調べ、このエンベロープ値が所定値より小さくプライオリティが、音C4および音C5の共鳴音より低いかを判定し、音C4又は音C5の共鳴音のいずれかを新規に発音する。
CPU1は、音C4と音C5の共鳴音の優先順位を図5の共鳴条件テーブルで調べ、C4(7半音下)の共鳴音は優先順位8、C5(5半音上)の共鳴音は優先順位「9」となっていることを把握し、C4の共鳴音を発音対象とする。具体的には、CPU1は、ボイスユニットVU4に共鳴音C4を割り当てて発音させる。このようにして、共鳴音C4が新規に発音され、4つのボイスユニットは下記のとおりとなる。なお、この状態は図6の状態(4)であり、図7のステップS250、ステップS260の処理によって実現される。
「ボイスユニットVU1:C4」、「ボイスユニットVU2:C5」、「ボイスユニットVU3:G4」、「ボイスユニットVU4:C4(共鳴音)」。
以上のように、本発明の実施形態によれば、鍵盤13を具備して発音機能を有する共鳴音発生装置のCPU1が、相対音程とこれに対して設定した音程である共鳴音程との組を複数組み登録した共鳴条件テーブル6を参照可能にしておく。この状態で、CPU1は、発音中の音に対するノート番号を検出し、またこの発音中に新規に押鍵された鍵に対するノート番号を検出する。すると、この検出した発音中のノート番号に、登録されている、いずれかの相対音程を加算すると、新規に押鍵した鍵のノート番号になるという条件を満たす組があるかを検索する。
この検索の結果、この条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程に対応する共鳴音を、非共鳴音である通常音の発音に用いる音源であるボイスユニットVUを用いて発音させる。この結果、従来の共鳴音発音装置に比べて、共鳴音用の波形メモリ等が不要になりしかもテーブルに登録された優先順位等を参照して発音動作を行えばよく共鳴音の発音構造も簡素になる。
(本発明の特徴部)
図8は本発明の実施形態である電子鍵盤楽器101の平面図である。演奏者の手前側には鍵盤13が配置されている。一例として、電子鍵盤楽器101の手前左側にはヘッドホン40のプラグを装着するための装着穴(不図示)が設けられている。また、これも一例であるが、本楽器101の背面左側には、アンプ34を接続するために、左右信号用のピン・プラグを装着するための装着部が設けられている。そして、このアンプ34には左スピーカー35および右スピーカー36を接続する。これによって、電子鍵盤楽器101が出力する電気信号がアンプ34によって増幅されて、両スピーカー35、36から放音される。かくして、演奏者が鍵盤13を押鍵演奏することによって出力される楽音信号をヘッドホン40で聞いたり、左スピーカー35、右スピーカー36で聞いたりすることができる。
図9は電子鍵盤楽器101の構成を示すブロック図である。図1と同一構成要素は同一符号を付して重複説明を省略する。つまり、CPU1、RAM2、MIDIインターフェイス3、ROM4、操作パネル、波形ROM25、ダンパーペダル11、タッチセンサ12、鍵盤13等は同一の機能を有する。なお、波形ROM25には、鍵盤13の各鍵の音高の左チャンネル信号および右チャンネル信号がPCM方式で録音されおり、また、ROMに記録される動作プログラム5は、図1に示すものと若干異なる。この実施形態においては、音源15を構成するボイスユニットVU16a、16b、…、16nから出力される左チャンネル信号および右チャンネル信号の夫々を加算する加算器18a、18bや新たに倍音定位調整部60、複数系統のデジタルアナログ変換を行うD/A変換器70等を設けた点が特徴となっている。
各ボイスユニットVU16a、16b、…、16nの夫々から出力される左チャンネル信号は加算器18aによって加算されると共に、各ボイスユニットVU16a、16b、…、16nの夫々から出力される右チャンネル信号は加算器18bによって加算されるように構成されている。更に、加算器18aの出力が、D/A変換器70によってデジタルアナログ変換されてL端子50からアナログの左チャンネル信号が出力されると共に、加算器18bの出力は、D/A変換器70によってデジタルアナログ変換されてR端子51からアナログの右チャンネル信号が出力される。
また、倍音定位調整部60がバス30に接続されている。この倍音定位調整部60は、各ボイスユニットVU16a、16b、…、16nにおける右チャンネル信号に対して、絶対値1以下の乗数を乗じることによって、右チャンネル信号を減衰させる。この倍音定位調整部60は、CPU1からの調整指令を受けると、対応するボイスユニットVUの左チャンネル信号を減衰させるように構成されている。一方、倍音定位調整部60は、各ボイスユニットVU16a、16b、…、16nにおける左チャンネル信号に対して、1.0を乗じるのでチャンネル信号の振幅に対しては原形を保たせる。

















図11に倍音定位調整部60の動作を説明するための構成を示す。この図11を参照して倍音定位調整部60の動作を説明する前に、先ず、図10を参照して、左チャンネル信号レベル(L−chレベル)、右チャンネル信号レベル(R−chレベル)と、定位移動量との関係を説明しておくことにする。先に説明した「相対音程」、「共鳴音程」を用いて、「共鳴音程−相対音程」を「定位移動量」と定義する。この「定位移動量」は、共鳴音の定位位置を移動させる距離(半音の個数倍)を表すパラメータであり、本実施形態では「Lch=1.0、Rch=1.0−定位移動量×0.02」なる式を用いて、共鳴音が定位する位置を移動させ、共鳴音の定位する位置が演奏者の違和感を起こさせないようにする。
図10では横軸に「定位移動量」、縦軸に「波形振幅(倍率)」をとっており、左チャンネル信号(Lch)は1.0のままにして振幅変化を起こさせない一方、右チャンネル信号(Rch)は「1.0−定位移動量×0.02=1.0―(共鳴音程−相対音程)×0.02」なる式で振幅変化を起こさせる。例えば、「定位移動量=共鳴音程−相対音程」が「12」の場合には「Rch=1.0−定位移動量×0.02=1.0―(共鳴音程−相対音程)×0.02=0.76」となる。つまり、この実施形態では定位移動を右チャンネル信号の減衰(1未満の倍率を乗じる)を行うことによって実現する。
さて、このことを実現するために、図11には、一例として4個のボイスユニットVU1、VU2、VU3、VU4(16a、16b、16c、16d)、倍音定位調整部60等の構成要素を用いた構成を示している。なお、4個のボイスユニット16a、16b、16c、16dを用いて説明するのは理解の容易化のためであり、4個以上のボイスユニットVUを用いて音源15を構成しても良い。
さて、図11に示すように、各ボイスユニットVUは、割り当てられた波形データ(左チャンネル信号および右チャンネル信号)で成る発振部WA1〜WA4、左チャンネル信号用の乗算器17a〜17d、および、右チャンネル信号用の乗算器19a〜19dを有して構成されている。また、各左チャンネル信号用の乗算器17a、17b、17c、17dからの出力は加算器18aで加算されると共に、各右チャンネル信号用の乗算器19a、19b、19c19dからの出力は加算器18bで加算される。そして、加算器18aの出力は、D/A変換器70によってデジタルアナログ変換されると共に、加算器18bの出力は、D/A変換器70によってデジタルアナログ変換される。そして、L端子50およびR端子51の夫々からはアナログの左チャンネル信号、右チャンネル信号が出力される。
また、倍音定位調整部60は、各ボイスユニットVU1、VU2、VU3、VU4(16a、16b、16c、16d)における、右チャンネル信号用の乗算器19a、19b、19c、19dの係数の値を、CPU1からの調整指令に応答して調整制御する。したがって、CPU1からの調整指令を受けると、倍音定位調整部60は、対応するボイスユニットVUの乗算器19(19a〜19d)の係数値を変更制御するので、加算器18bの出力は、調整制御された右チャンネル信号を含む右端子用の信号となる。例えば、定位位置制御すべき共鳴音の発音のために、ボイスユニットVU3が割り当てられたとすると、このボイスユニットVU3の係数19cが調整制御される。これによって、この係数19cによって共鳴音の右チャンネル信号の振幅が減衰された信号を含む信号がR端子51を介して聞こえるようになる。
一方、各ボイスユニットVU1、VU2、VU3、VU4(16a、16b、16c、16d)における、左チャンネル信号用の乗算器17a、17b、17c、17dの係数値は1.0で定数である。かくして、左チャンネル信号は1.0で固定のままであり、かつ、右チャンネル信号が「1.0−定位移動量×0.02=1.0―(共鳴音程−相対音程)×0.02」なる振幅変化を行うことによって、発音される共鳴音の定位位置を制御する定位位置制御を実現することが可能になる。
なお、「1.0−定位移動量×0.02=1.0−(共鳴音程−相対音程)×0.02」における定位移動量の係数「0.02」は一例であり、他の値でも良い。また、補正係数αが負の値にならないように制御を施すことが望ましい。例えば前述の様に定位移動量の係数として「0.02」を用いた場合も、αの値が「0.2≦α≦1.0」となるように制限をすることで自然な定位感を得ることができる。
(動作例2)
以下、理解を容易にするために4つのケースに分けて動作例2を説明する。この動作例2は、発生される共鳴音が定位する位置を制御する例である。なお、相対音程に対して設定されている音程である共鳴音程を別の見方で定義すると、「共鳴音程」とは、表2の各相対音程において、最初に登場する数値に最も近い値を基音に持つ他の相対音程で設定されている音程のことである。例えば、相対音程「−5」においては、第4倍音の「2.9966142」が最初に登場する倍音で、この値に最も近い値を基音に持つ相対音程は「19」であり、この「19」を共鳴音程とする。
(ケース1:図12)
音高C5の鍵を押鍵中に音高C4の鍵を打鍵(アコースティックピアノにおける各弦のダンパーフェルトが離れて共鳴可能な状態に対応する「押鍵中」との区別をするために、特に新たな振動源となる「押鍵」を「打鍵」とした。以下同じ)した場合である。注目する音高C4(打鍵する鍵の音高)と、押鍵中の鍵の音高C5との音高差、つまり相対音程は図12を参照すると半音で12であるので、相対音程は「+12」である。表2を参照すると、相対音程「+12」の基音は「2」であり、打鍵音の第2倍音によって共鳴する。また、相対音程「+12」の第2倍音は「4」であり、打鍵音の第4倍音によって共鳴する。
同様にして、相対音程「+12」の第3倍音は「6」であり、打鍵音の第6倍音によって共鳴し、相対音程「+12」の第4倍音は「8」であり、打鍵音の第8倍音によって共鳴する。結局、音高C5の鍵の押鍵(押鍵中)は、音高C4の鍵の打鍵によってC5そのものが共鳴することになり、共鳴音の音高はC4よりも12半音離れたC5となる。以上より、相対音程=+12、共鳴音程=12(図5の優先順位「1」の組み参照)となる。よって共鳴音の音高はC5となる。
図10に示した定位移動量の計算式は「Lch=1.0、Rch=1.0−(12−12)×0.02=1.0」となる。図12に示すように、左チャンネル信号(Lch)、および、右チャンネル信号(Rch)が共に、共鳴音C5の予めサンプリングしているサンプル波形に1.0を乗じてそのまま出力されるため減衰等は無い。つまり、何ら共鳴音の定位位置の移動制御は行わない(定位移動なし)
(ケース2:図13)
音高C3の鍵を押鍵中に音高C4の鍵を打鍵した場合である。注目する音高C4と、押鍵中の鍵の音高C3との音高差、つまり相対音程は図13を参照すると半音で12であるので、相対音程は「−12」である。表2を参照すると、相対音程「−12」の第2倍音は「1」であり、打鍵音の基音によって共鳴する。また、相対音程「−12」の第4倍音は「2」であり、打鍵音の第2倍音によって共鳴する。
同様にして、相対音程「−12」の第6倍音は「3」であり、打鍵音の第3倍音によって共鳴し、相対音程「−12」の第8倍音は「4」であり、打鍵音の第4倍音によって共鳴する。結局、音高C3の押鍵は、打鍵C4によってC4と同等の倍音が共鳴することになる。以上より、相対音程=−12、共鳴音程=0(図5の優先順位「2」の組み参照)となる。よって共鳴音の音高はC4となる。
そして、図10に示した定位移動量の計算式は「Lch=1.0、Rch=1.0−(0−(−12))×0.02=0.76」となる。図12を参照すると、定位移動量が「12」の場合、波形振幅が「0.76」になっていることが分かる。これは例えばCPU1が倍音定位調整部60に調整指令を与えることにより実現することができる。そして、図13に示すように、共鳴音C4の予めサンプリングしているサンプル波形の右チャンネル信号に0.76(20log100.76=-2.386dB)を乗じて出力するため減衰が生じる。
一方、共鳴音C4のサンプル波形の左チャンネル信号の振幅は何ら変化しないまま出力させる(変更なし)。これによって、音高C4の共鳴音が定位する位置は、音高C3が定位する位置まで移動制御が行われる(定位移動量12半音)。この結果、音高C4の共鳴音は、押鍵中の音高C3の音の定位位置で鳴っているように聞こえ、共鳴音だけが押鍵位置から離れて聞こえるという演奏者の違和感が無くなる。
(ケース3:図14)
音高G4の鍵を押鍵中に音高C4の鍵を打鍵した場合である。注目する音高G4と、押鍵中の鍵の音高G4との音高差、つまり相対音程は図14を参照すると半音で7であるので、相対音程は「+7」である。表2を参照すると、相対音程「+7」の第2倍音は「2.9964141」であり、打鍵音の3倍音によって共鳴する。また、相対音程「+7」の第4倍音は「5.993283」であり、打鍵音の第6倍音によって共鳴する。
表2には記載がないが、同様にして、相対音程7の第6倍音、第8倍音も、打撃音の倍音によって共鳴する。結局、音高G4の押鍵は、打鍵C4によってG5と同等の倍音が共鳴することになる。以上より、相対音程=+7、共鳴音程=19(図5の優先順位「7」の組み参照)となる。よって共鳴音の音高はG5となる。
そして、図10に示した定位移動量の計算式は「Lch=1.0、Rch=1.0−(19−7)×0.02=0.76」となる。図12を参照すると、定位移動量が「12」の場合、波形振幅が「0.76」になっていることが分かる。これは例えばCPU1が倍音定位調整部60に調整指令を与えることにより実現することができる。そして、図14に示すように、共鳴音G5の予めサンプリングしているサンプル波形の右チャンネル信号に0.76(20log100.76=-2.386dB)を乗じて出力するため減衰が生じる。
一方、共鳴音G5のサンプル波形の右チャンネル信号の振幅は何ら変化しないまま出力される(変更なし)。これによって、音高G5の共鳴音が定位する位置は、押鍵中の音高G4の定位位置まで移動制御が行われる(定位移動量12半音)。この結果、音高G5の共鳴音は、押鍵中の音高G4の定位位置で鳴っているように聞こえ、共鳴音だけが押鍵位置から離れて聞こえるという演奏者の違和感が無くなる。
(ケース4:図15)
音高F4の鍵を押鍵中に音高C4の鍵を打鍵した場合である。注目する音高C4と、押鍵中の鍵の音高F4との音高差、つまり相対音程は図15を参照すると半音で5であるので、相対音程は「+5」である。表2を参照すると、相対音程「+5」の第3倍音は「4.0045196」であり、打鍵音の4倍音によって共鳴する。また、相対音程「+5」の第6倍音は「8.0090391」であり、打鍵音の第8倍音によって共鳴する。
表2には記載がないが、同様にして、相対音程「+5」の第9倍音、第12倍音も、打撃音の倍音によって共鳴する。結局、音高F4の押鍵は、打鍵C4によってC6と同等の倍音が共鳴することになる。以上より、相対音程=+5、共鳴音程=24(図5の優先順位9の組み参照)となる。よって共鳴音の音高はC6となる。
また、図10に示した定位移動量の計算式は「Lch=1.0、Rch=1.0−(24−5)×0.02=0.62」となる。図12を参照すると、定位移動量が「19」の場合、波形振幅(倍率)が「0.62」になっていることが分かる。これは例えばCPU1が倍音定位調整部60に調整指令を与えることにより実現することができる。そして、図15に示すように、共鳴音C6の予めサンプリングしているサンプル波形の右チャンネル信号に0.62(20log100.62=-4.152dB)を乗じて出力するため減衰が生じる。
一方、共鳴音C6のサンプル波形の右チャンネル信号の振幅は何ら変化しないまま出力させる(変更なし)。これによって、音高C6の共鳴音が定位する位置は、押鍵中の音高F4の定位位置まで移動制御が行われる(定位移動量19半音)。この結果、音高C6の共鳴音は、押鍵中の音高F4の定位位置で鳴っているように聞こえ、共鳴音だけ打鍵位置から離れて聞こえるという演奏者の違和感が無くなる。
このように、定位移動量が大きい程、左右の音の振幅の差を大きくして、逆に、定位移動量が小さい程、左右の音の振幅の差を小さくする。このように左右の音に対して振幅差を付けるようにして、共鳴音の定位位置を鍵盤の中央側に寄るようにする。この結果、共鳴音があたかも押鍵中の鍵位置近傍で鳴っているように聞こえる。
以上説明してきたように、CPU1は、発音中つまり押鍵中の音高(ノート番号)に、相対音程とこれに対して設定した音程である共鳴音程と、の組を複数組み登録した共鳴条件テーブル6で登録されている、いずれかの相対音程を加算すると、打鍵された音高(ノート番号)になるという条件を満たす組があるかを検索する。
この検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程に対応する共鳴音を、ボイスユニットVUを用いて発音する際に、この発音される共鳴音の定位位置の制御を行う。この結果、大容量のメモリを不要とし構成を簡素とした共鳴音発生装置が実現可能になると共に、共鳴音発生を演奏者の違和感なく行うように、共鳴音が定位する位置の制御を行うことができる。
以上説明した動作例2は4つのケースしか示していないが、これ以外のケースに対しても同様な動作が実行される。また、このような手順を示すプログラムである動作プログラム5をROM4に記録しておき、これをCPU1が実行することによって、以上説明してきた動作例1、動作例2を実現することができる。
また、図8の本発明の実施形態である電子鍵盤楽器の平面図等は総て本発明の一実施形態に過ぎない。例えばアンプ34やヘッドホン40の装着位置等は他の位置にしても良い。更に、定位移動量の計算式、「Rch=1.0−(共鳴音程−相対音程)×0.02」の係数の値0.02を操作子等で演奏者が変更可能にすることも可能である。
以上説明してきたように、本発明の共鳴音発生装置は、音楽分野、特に電子鍵盤楽器等に利用することができる。
1 CPU
2 RAM
3 MIDIインターフェイス
4 ROM
5 動作プログラム
9 操作パネル
10 ペダルセンサ
11 ダンパーペダル
12 タッチセンサ
13 鍵盤
15 音源
16 VU(ボイスユニット)
18a、18b 加算器
20 D/A変換器
22 スピーカー
25 波形ROM
30 バス
34 アンプ
35 左スピーカー
36 右スピーカー
40 ヘッドホン
50 L端子
51 R端子
60 倍音定位調整部
100 電子楽器

Claims (4)

  1. 共鳴音を発生させるための共鳴音発生用装置であって、
    相対音程と、これに対して設定した音程である共鳴音程と、の組を複数組み登録した登録手段と、
    発音中の音に対するノート番号を検出する発音中番号検出手段と、
    前記発音中に新規に押鍵された鍵に対するノート番号を検出する新規番号検出手段と、
    前記発音中番号検出手段で検出した発音中のノート番号に、前記登録手段で登録されている、いずれかの相対音程を加算すると、前記新規番号検出手段で検出したノート番号になるという条件を満たす組があるかを検索する検索手段と、
    前記検索手段による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程に対応する共鳴音を、非共鳴音である通常音の発音に用いる音源であるボイスユニットを用いて発音させる共鳴音発音手段と、
    前記発音させる共鳴音が定位する位置の制御を行う定位位置制御手段と、を備え
    前記定位位置制御手段は、
    前記検索手段による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程の共鳴音が定位する位置を、前記発音中番号検出手段が検出したノート番号の音が定位される位置へと移動させることを特徴とする共鳴音発生装置。
  2. 請求項に記載の共鳴音発生装置において、
    前記定位位置制御手段は、
    前記検索手段による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程の当該相対音程、当該共鳴音程に対して「Rch=1.0−(共鳴音程−相対音程)×α(0.2≦α≦1.0)」なる係数Rchを求め、この求めた係数Rchを前記当該共鳴音程の共鳴音の右チャンネル信号に乗じることを特徴とする共鳴音発生装置。
  3. 請求項に記載の共鳴音発生装置において、
    前記定位位置制御手段は、
    前記検索手段による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合において、この相対音程に対して設定されている共鳴音程の当該相対音程、当該共鳴音程に対して、「共鳴音程−相対音程=0」の時には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程の共鳴音の定位位置を移動させないことを特徴とする共鳴音発生装置。
  4. 共鳴音を発生させるための共鳴音発生用プログラムであって、
    鍵盤を備えて発音機能を有する共鳴音発生装置に、
    注目する音程から半音でいくつ離れたかを示す音程である相対音程と、これに対して設定した音程である共鳴音程と、の組を複数組み登録する登録機能と、
    発音中の音に対するノート番号を検出する発音中番号検出機能と、
    前記発音中に新規に押鍵された鍵に対するノート番号を検出する新規番号検出機能と、
    前記発音中番号検出機能で検出した発音中のノート番号に、前記登録機能で登録されている、いずれかの相対音程を加算すると、前記新規番号検出機能で検出したノート番号になるという条件を満たす組があるかを検索する検索機能と、
    前記検索機能による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程に対応する共鳴音を、非共鳴音である通常音の発音に用いる音源であるボイスユニットを用いて発音させる共鳴音発音機能と、
    前記発音させる共鳴音が定位する位置の制御を行う定位位置制御機能と、を実現させるためのプログラムであり、
    前記位置制御機能は、
    前記検索機能による検索の結果、前記条件を満たす相対音程が存在する場合には、この相対音程に対して設定されている共鳴音程の共鳴音が定位する位置を、前記発音中番号検出機能が検出したノート番号の音が定位される位置へと移動させるためのプログラム。
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