JP6631341B2 - 信号処理装置 - Google Patents
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Description
図1は、一実施形態に係る電子楽器1の外観を例示する図である。この例で、電子楽器1は鍵盤楽器である。電子楽器1は、本体11、鍵盤12、スピーカ13、およびスピーカ14を有する。本体11は、鍵盤12、スピーカ13、およびスピーカ14を含む他の構成要素を収容するものであり、例えばアップライトピアノを模した形状の筐体を含む。鍵盤12は、演奏者(ユーザ)による演奏操作を受け付ける操作子の一例であり、複数の鍵を含む。鍵が操作されると、操作された鍵に応じた音信号を音源(図1では不図示)が生成する。音信号は信号処理装置(図1では不図示)で処理される。スピーカ13およびスピーカ14は、信号処理装置により処理された音信号に応じた音を出力する。この例で、スピーカ13およびスピーカ14は、鍵盤12よりも下側に設けられている。なお、スピーカ13およびスピーカ14が鍵盤12よりも下側にあるとは、電子楽器1を使用状態に置いたときにスピーカ13およびスピーカ14が鍵盤12よりも低い位置にあることをいう。
αL=αS(SL) …(3)
αR=αS(SR) …(4)
αL=kD・αS(SL) …(5)
αR=kU・αS(SR) …(6)
ここで、kDは基準特性よりもゲインを下げるための係数であり、0<kD<1である。kUは基準特性よりもゲインを上げるための係数であり、kU>1である。計数kDおよび係数kUは、例えば、それぞれあらかじめ決められた定数である。
αL=kU・αS(SL) …(7)
αR=kD・αS(SR) …(8)
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
図6は、変形例1に係る基準特性を例示する図である。基準特性は図3に例示したものに限定されない。図6の例では、入力レベルが最低値S0のときにゲインが0dBであり、ゲインが最大となる入力レベルSmが、S0<Sm<S1の範囲内にある。
図8は、変形例2に係る信号処理装置17の構成を例示する図である。この例で、信号処理装置17は、BPF176RおよびBPF176Lを有する。BPF176Rは、右チャンネルの音信号のうち一部の周波数帯域の成分を通過させる。レベル検知部174Rは、BPF176Rの出力信号のレベルを検知する。左チャンネルの処理系についても同様である。ここで、BPF176を通過する「一部の周波数帯域」は、例えばBPF171を通過する「特定の周波数帯域」と同じ周波数帯域である。この例によれば、増幅器172によって強調される信号成分のレベルに応じてゲインを設定することができる。別の例で、BPF176を通過する「一部の周波数帯域」は、例えばBPF171を通過する「特定の周波数帯域」と異なる周波数帯域であってもよい。ここで、「異なる周波数帯域」とは、2つのBPFにおいて低域側のカットオフ周波数および高域側のカットオフ周波数の少なくとも一方が異なっていることをいう。この場合、BPF176を通過する「一部の周波数帯域」は、例えば、電子楽器1の音色に影響を与える周波数帯域(例えば、鍵盤12のうち最も高音の鍵の基音を含む周波数帯域)、または人間の聴覚上、感度の高い周波数帯域である。この例によれば、電子楽器1の音色または人間の聴感に影響のある信号成分のレベルに応じてゲインを設定することができる。
信号処理装置17の具体的構成は図2および図8に例示したものに限定されない。例えば、信号処理装置17は、BPFに代えてLPF(Low Pass Filter、低域通過フィルタ)またはHPF(High Pass Filter、高域通過フィルタ)を有してもよい。どの帯域の成分を強調するかは、楽器の特性や人間の聴覚に応じて設定される。
Claims (3)
- 第1音信号を入力するための第1入力部と、
第2音信号を入力するための第2入力部と、
前記第1音信号から特定の周波数帯域の音信号を通過させる第1フィルタと、
前記第2音信号から前記特定の周波数帯域の音信号を通過させる第2フィルタと、
前記第1音信号のレベルおよび前記第2音信号のレベル、並びに当該第1音信号と当該第2音信号とのレベル差に応じて、前記第1音信号に対する第1ゲインおよび前記第2音信号に対する第2ゲインを算出する算出部と、
前記算出部により算出された前記第1ゲインで、前記第1フィルタの出力信号を増幅する第1増幅器と、
前記算出部により算出された前記第2ゲインで、前記第2フィルタの出力信号を増幅する第2増幅器と、
前記第1増幅器の出力信号を前記第1音信号に加算する第1加算器と、
前記第2増幅器の出力信号を前記第2音信号に加算する第2加算器と
前記第1加算器による加算結果を出力する第1出力部と、
前記第2加算器による加算結果を出力する第2出力部と
を有する信号処理装置。 - 前記算出部は、前記第1音信号のレベルと前記第2音信号とのレベル差がしきい値未満であった場合、基準となる入出力特性に従って前記第1ゲインおよび前記第2ゲインを算出し、
前記レベル差がしきい値以上であった場合、前記算出部は、レベルの大きい信号のゲインを前記基準となる入出力特性よりも小さく、レベルの小さい号のゲインを前記基準となる入出力特性よりも大きく算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。 - 前記算出部は、前記第1音信号と前記第2音信号との前記特定の周波数帯域と異なる周波数帯域の音信号のレベル差に応じて、前記第1ゲインおよび前記第2ゲインを算出する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016052345A JP6631341B2 (ja) | 2016-03-16 | 2016-03-16 | 信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016052345A JP6631341B2 (ja) | 2016-03-16 | 2016-03-16 | 信号処理装置 |
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JP2017169035A JP2017169035A (ja) | 2017-09-21 |
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ID=59909157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016052345A Active JP6631341B2 (ja) | 2016-03-16 | 2016-03-16 | 信号処理装置 |
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JP (1) | JP6631341B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020162001A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 音響システム及び移動体 |
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2016
- 2016-03-16 JP JP2016052345A patent/JP6631341B2/ja active Active
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JP2017169035A (ja) | 2017-09-21 |
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