JP6728301B2 - 歯ブラシ用組成物 - Google Patents

歯ブラシ用組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6728301B2
JP6728301B2 JP2018199781A JP2018199781A JP6728301B2 JP 6728301 B2 JP6728301 B2 JP 6728301B2 JP 2018199781 A JP2018199781 A JP 2018199781A JP 2018199781 A JP2018199781 A JP 2018199781A JP 6728301 B2 JP6728301 B2 JP 6728301B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
acid
toothbrush
component
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018199781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020066588A (ja
Inventor
修平 石井
修平 石井
拓 井手上
拓 井手上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sunstar Inc
Original Assignee
Sunstar Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sunstar Inc filed Critical Sunstar Inc
Priority to JP2018199781A priority Critical patent/JP6728301B2/ja
Priority to PCT/JP2019/041444 priority patent/WO2020085356A1/ja
Priority to EP19876983.8A priority patent/EP3871655A4/en
Priority to CN201980069322.2A priority patent/CN112888417B/zh
Publication of JP2020066588A publication Critical patent/JP2020066588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6728301B2 publication Critical patent/JP6728301B2/ja
Priority to US17/236,649 priority patent/US20210244636A1/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、歯ブラシ用組成物等に関する。
水分含有量が比較的少なく炭化水素油を比較的多く含む組成物は、通常経時安定性が悪く、乳化剤を用いて乳化したとしても、長期間保存すると炭化水素油が分離してしまうことがしばしばである。このため各用途(例えば口腔用組成物)に用いることが難しかった。
特開2014−189550号公報 特開2009−95253号公報
本発明は、炭化水素油を含みながらも経時安定性が良好である歯ブラシ用組成物を調製することを課題とする。
本発明者らは、炭化水素油、多価アルコール、並びにポリグリセリン脂肪酸エステル及び/又はアルキルグルコシドを含有する組成物は、炭化水素油を含みながらも経時安定性が良好である可能性を見出し、さらに改良を重ねて本発明を完成させるに至った。
本発明は例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
(A)炭化水素油、
(B)多価アルコール、並びに
(C)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び/又はアルキルグルコシド
を含有する歯ブラシ用組成物であって、
(i)(C)成分のHLBが12以上18以下であり、(A)成分と(B)成分の含有質量比(B/A)が0.1〜0.8、又は
(ii)(C)成分のHLBが11以上12未満であり、B/Aが0.4〜3.7
である、歯ブラシ用組成物。
項2.
水の含有量が5質量%以下である、項1に記載の歯ブラシ用組成物。
項3.
非水系組成物である、項1又は2に記載の歯ブラシ用組成物。
項4.
炭化水素油がパラフィンである項1〜3のいずれか1項に記載の歯ブラシ用組成物。
項5.
多価アルコールが、グリセリンである項1〜4のいずれか1項に記載の歯ブラシ用組成物。
炭化水素油を含みながらも経時安定性に優れた歯ブラシ用組成物を提供することができる。
以下、本発明に包含される各実施形態について、さらに詳細に説明する。本発明は、歯ブラシ用組成物、当該組成物の製造方法等を好ましく包含するが、これらに限定されるわけではなく、本発明は本明細書に開示される全てを包含する。
本発明に包含される歯ブラシ用組成物は(A)炭化水素油、(B)多価アルコール、並びに(C)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び/又はアルキルグリコシドを含有する。以下、当該歯ブラシ用組成物を「本発明の歯ブラシ用組成物」と表記することがある。また、前記(A)〜(C)の各成分を「(A)成分」、「(B)成分」、「(C)成分」などと表記することがある。
本発明において、歯ブラシは、複数の毛束を植設したヘッド部、持ち手としての柄部、及びヘッド部と柄部とを連結する首部を含むものが好ましい。歯ブラシ又は歯間ブラシとともに使用する口腔用組成物としては、歯ブラシは柄の片面にブラシが植毛されているため、ブラシの刷掃面上に形状をとどめているような口腔用組成物が適しているのに対して、歯間ブラシは口腔用組成物をのせるブラシ部の面積が非常に小さく、またワイヤーを中心として放射状に短いブラシがつけられているため、毛全体に行きわたり、かつ垂れずに留まっているような口腔用組成物が適している。
炭化水素油としては、パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、セレシン、リモネン、テレビン油等が例示でき、特に口腔用組成物に用いられる公知の炭化水素油が好ましく、中でもスクワラン及びパラフィンが好ましく、特にパラフィンが好ましい。スクワランとしては動物性スクワラン及び植物性スクワランのどちらも用いることができ、例えばサメスクワラン、オリーブスクワラン等を好ましく用いることができる。また、パラフィンとしては、流動パラフィンが好ましく、特に軽質流動パラフィンがより好ましい。炭化水素油は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
多価アルコールとしては、2価又は3価のアルコールが好ましく例示される。2価のアルコール及び3価のアルコールからなる群より選択される少なくとも1種の多価アルコールを好ましく用いることができる。2価のアルコール及び3価のアルコールとしては、特に制限はされないが、例えば、エチレングリコール、プロパンジオール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等が好ましく挙げられる。プロパンジオールとしては、プロピレングリコール(1,2−プロパンジオール)及び1,3−プロパンジオールのいずれも好ましく用いることができる。中でも、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンが好ましく、特にグリセリンが好ましい。多価アルコールは1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、炭素数が8〜24(8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24)の飽和又は不飽和脂肪酸とポリグリセリンとのエステル化合物が好ましい。
当該脂肪酸の炭素数は、より好ましくは8〜22であり、さらに好ましくは10〜20であり、よりさらに好ましくは10〜18である。また、当該脂肪酸は飽和脂肪酸であっても不飽和脂肪酸であってもよく、不飽和脂肪酸の場合は炭素間二重結合数が1、2、3、又は4であることが好ましく、1又は2であることがさらに好ましい。また、当該脂肪酸は、直鎖脂肪酸であっても、分岐脂肪酸であってもよい。当該脂肪酸としては、例えばカプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、マルガリン酸、オレイン酸、リノール酸、ベヘン酸、イソカプリン酸、イソラウリン酸、イソミリスチン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸、イソパルミトレイン酸、イソマルガリン酸、イソオレイン酸、イソリノール酸、イソベヘン酸等が好ましく例示され、中でもカプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、イソステアリン酸が好ましい。また、これらの脂肪酸を含む、ヤシ油脂肪酸及びパーム油脂肪酸といった天然の脂肪酸を用いてもよい。
また、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、前記脂肪酸と、ポリグリセリンとの、モノ、ジ、トリ、テトラ、ペンタ、又はシクロエステル化合物が好ましく、モノ、又はジエステル化合物がより好ましい。
当該ポリグリセリンは、平均4〜12(4、5、6、7、8、9、10、11、又は12)のグリセリン単位(−OCHCH(OH)CH−)を含むことが好ましく、平均5〜10のグリセリン単位を含むことがより好ましい。
好ましいポリグリセリン脂肪酸エステルとして、具体的には、例えば、カプリン酸ポリグリセリル−n、ラウリン酸ポリグリセリル−n、ミリスチン酸ポリグリセリル−n、ステアリン酸ポリグリセリル−n、オレイン酸ポリグリセリル−n、ジミリスチン酸ポリグリセリル−n、ジステアリン酸ポリグリセリル−n、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−n(ここでのnはグリセリン単位数を表しており、前記の通り4〜12であることが好ましく、特に5又は10が好ましい)等が挙げられる。ポリグリセリン脂肪酸エステルは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
アルキルグリコシドは、高級アルコールと糖とがグリコシド結合した構造を有する化合物である。
当該高級アルコールとしては、例えば炭素数6〜18(6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、又は18)のアルキルアルコールが好ましく、炭素数8〜16のアルキルアルコールがより好ましい。当該アルキルアルコールは、直鎖若しくは分岐鎖状であってよく、直鎖状であることが好ましい。また、当該アルキルアルコールが有するOH基数は1であることが好ましい。
当該糖(高級アルコールとグリコシド結合する糖)としては、単糖又は多糖であってよく、多糖である場合には例えば2〜6(2、3、4、5、又は6)糖が好ましく、中でも2又は3糖が好ましい。単糖としては、例えばグルコース、マルトース等が好ましく、グルコースが中でも好ましい。また、多糖としては、例えばグルコース及びマルトースからなる群より選択される少なくとも1種が複数グリコシド結合で結合したものが好ましく、特にグルコースがグリコシド結合したものが好ましい。グリコシド結合はα又はβグリコシド結合であり得る。アルキルグルコシドは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
用いる(C)成分のHLB(Hydrophilic−Lipophilic Balance)は、本発明の効果が損なわれない範囲であれば、特に制限されない。例えば11〜18程度が好ましい。当該範囲の上限若しくは下限は、例えば11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、15、15.5、16、16.5、17、又は17.5であってもよい。
本発明の歯ブラシ用組成物における(A)成分と(B)成分の含有質量比(B/A)は、(i)(C)成分のHLBが12以上18以下である場合には、B/Aが0.1以上であることが好ましく、0.8以下であることが好ましい。当該範囲の上限若しくは下限は、例えば0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、又は0.7であってもよい。また、(ii)(C)成分のHLBが11以上12未満である場合には、B/Aが0.4以上であることが好ましく、3.7以下であることが好ましい。当該範囲の上限若しくは下限は、例えば0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、又は3.6であってもよい。
本発明の歯ブラシ用組成物における(A)成分と(C)成分の含有質量比(A/C)は、本発明の効果が損なわれない範囲であれば、特に制限されない。例えば、6〜130程度であることが好ましく、11〜125程度であることがより好ましい。
本発明の歯ブラシ用組成物における(A)成分の含有量は、本発明の効果が損なわれない範囲であれば、特に制限されない。(A)成分、(B)成分、(C)成分の総質量に対して、(A)成分は、例えば25質量%以上であることが好ましく、90質量%未満であることが好ましい。当該範囲の上限若しくは下限は、例えば30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、又は85であってもよい。
本発明の歯ブラシ用組成物における(B)成分の含有量は、本発明の効果が損なわれない範囲であれば、特に制限されない。(A)成分、(B)成分、(C)成分の総質量に対して、(B)成分は、例えば7質量%以上であることが好ましく、70質量%以下であることが好ましい。当該範囲の上限若しくは下限は、例えば10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、又は65であってもよい。
本発明の歯ブラシ用組成物における(C)成分の含有量は、本発明の効果が損なわれない範囲であれば、特に制限されない。(A)成分、(B)成分、(C)成分の総質量に対して、(C)成分は、例えば、0.3質量%以上であることが好ましく、7質量%以下であることが好ましい。当該範囲の上限若しくは下限は、例えば0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5.5、6、又は6.5であってもよい。
本発明の歯ブラシ用組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、水を含んでいてもよい。具体的には、例えば水の含有量は5質量%以下であることが好ましい。また、当該水の含有量範囲の上限は、4、3、2、1、又は0.5質量%であってもよい。本発明の歯ブラシ用組成物は、水を含まない組成物(すなわち、非水系組成物)であることがより好ましい。ただし、不可避的不純物として除去困難な量の水が当該組成物に含まれる場合については、ここでの「非水系組成物」に包含される。
本発明の歯ブラシ用組成物は、乳化組成物であることが好ましい。また、本発明の歯ブラシ用組成物は、特に調製後室温(25℃)で1週間静置したときに、より好ましくは調製後室温(25℃)で1ヶ月静置したときに、炭化水素油が分離しない(相分離を起こさない)ものが好ましい。本発明の歯ブラシ用組成物は、その形態は特に限定はされないが、例えばゲル状又はクリーム状であることが好ましい。
本発明の歯ブラシ用組成物の調製方法としては、例えば、(B)成分と(C)成分とをまず撹拌し混合した後、撹拌を続けながら、当該混合物に(A)成分を徐々に加えて混合する方法が挙げられる。混合は公知の攪拌機(例えばディスパーミキサー等)により行うことができる。一度に大量に(A)成分を加えると均一に混ざらない場合があるため、少しずつ加えることが好ましい。
本発明の歯ブラシ用組成物は、特に限定するものではないが、常法に従って例えば歯磨剤(例えば、練歯磨剤)、ジェル剤、軟膏状製剤、パスタ剤等の通常の剤形にすることができる。
本発明の歯ブラシ用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において、口腔用組成物に含有させることができる公知の成分を含ませてもよい。このような成分を加えた本発明の歯ブラシ用組成物は、例えば、(B)成分と(C)成分とをまず撹拌し混合する際、一緒に当該成分を加えて混合する方法により調製することができる。
このような公知の成分としては、例えば、研磨剤、湿潤剤、発泡剤、香料、活性剤、甘味剤、防腐剤、着色剤、pH調整剤、安定化剤、矯味剤、収れん剤、増粘剤、他の薬効剤等が挙げられる。なお、このような公知の成分は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
研磨剤としては、第2リン酸カルシウム・2水和物及び無水和物、リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、無水ケイ酸、シリカゲル、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ポリメタクリル酸メチル、ベントナイト、ケイ酸ジルコニウム、ハイドロキシアパタイト、合成樹脂、生体活性ガラス等を用いることができる。
湿潤剤としては、例えばアルコール(一価アルコール又は多価アルコール)が挙げられ、より具体的には例えばエタノールが上げられる。また多価アルコールとしては、2価又は3価のアルコールが好ましく例示される。2価のアルコール及び3価のアルコールとしては、特に制限はされないが、例えば、エチレングリコール、プロパンジオール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等が好ましく挙げられる。プロパンジオールとしては、プロピレングリコール(1,2−プロパンジオール)及び1,3−プロパンジオールのいずれも好ましく用いることができる。中でも、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンが好ましく、特にプロピレングリコール、グリセリンが好ましい。
発泡剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル基の炭素数が8〜18程度の高級アルキル硫酸エステル塩;N−長鎖アシルアミノ酸塩、α−オレフィンスルホネート塩、高級脂肪酸ナトリウムモノグリセライドモノサルフェート、N−メチル−N−パルミトイルタウライド塩、N−アシルサルコシンナトリウム、N−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウムなどのアニオン界面活性剤などが挙げられる。
香料としては、例えば、メントール、アネトール、カルボン、オイゲノール、リモネン、ペパーミントオイル、スペアミントオイル、ウインターグリーン、サリチル酸メチル、シオネール、チモール、丁字油、ユーカリ油、ローズマリー油、セージ油、レモン油、オレンジ油、オシメン油、シトロネロール、メチルオイゲノール等が挙げられる。
甘味剤としては、例えば、サッカリンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、タウマチン、アスパラチルフェニルアラニルメチルエステル、α−メトキシシンナミックアルデヒド、キシリット、スクラロース、パラチノース、ステビアフィン等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラベン類、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等が挙げられる。
着色剤としては、例えば、青色1号、黄色4号、赤色202号、緑3号等の法定色素、群青、強化群青、紺青等の鉱物系色素、酸化チタン等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、ピロリン酸、乳酸、酒石酸、フィチン酸、グリセロリン酸、酢酸、硝酸、またはこれらの化学的に可能な塩や水酸化ナトリウム等が挙げられる。
安定化剤としては、例えば、エデト酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、乳酸カルシウム、ラノリン、トリアセチン、ヒマシ油、硫酸マグネシウム等が挙げられる。
矯味剤としては、例えば、チャエキス、チャ乾留液、プロポリスエキス、グルタミン酸ナトリウム等が挙げられる。
収れん剤としては、例えば、重曹、乳酸アルミニウム、亜鉛化合物等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルエチルセルロース等のセルロース誘導体、キサンタンガム、ローカストビンガム、カラギーナン、トラガカントガム、カラヤガム、アラビアガム、ジェランガム等のガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン等の合成粘結剤、増粘性シリカ、アルミニウムシリカゲル、ビーガム等の無機粘結剤、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、寒天、ゼラチン、大豆多糖類、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム等が挙げられる。
他の薬効剤としては、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一錫等のフッ素化合物;硝酸カリウム、塩化カリウム等のカリウム塩、塩化ストロンチウム等のストロンチウム塩、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素(リテックエンザイム)等の酵素;トラネキサム酸、ε−アミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アラントイン、ジヒドロコレステロール、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸、ビサボロール、イソプロピルメチルフェノール、グリセロリン酸、クロロフィル、グルコン酸銅、塩化ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物、ピロリドンカルボン酸、クロルヘキシジン塩類、トリクロサン、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;酢酸−dl−α−トコフェロール、酢酸ピリドキシン、アスコルビン酸またはその塩等のビタミン類;アルギニン、リジン、シトルリン、オルニチン、クレアチン、ヒスチジン、ジアミノブタン酸、ジアミノプロピオン酸またはその塩等の塩基性アミノ酸;フラボノイド、フェノール酸等のポリフェノール類;アロエ、イチョウ葉、アガリクス、ウーロン茶、カミツレ、カリン、ギムネマ、クマザサ、甜茶、杜仲茶、ドクダミ、ハトムギ、メグスリノキ、ヨモギ、緑茶、ルイボス、レモンバーム、ローズマリー、クラブミン、ラカンカ、シソ、クランベリー、ノコギリソウ、エルダー、リコリス、ハッカ、ユーカリ、ガラナ、カンゾウ、ボダイジュ、ホップ、カカオ、クワ葉、タイム、オウゴン等の植物抽出物、乳酸菌、過酸化水素等が挙げられる。
なお、これら公知の成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で、通常の口腔用組成物に配合されている程度の量を参考に適宜調整することができる。
なお、本明細書において「含む」とは、「本質的にからなる」と、「からなる」をも包含する(The term "comprising" includes "consisting essentially of” and "consisting of.")。また、本発明は、本明細書に説明した構成要件を任意の組み合わせを全て包含する。
また、上述した本発明の各実施形態について説明した各種特性(性質、構造、機能等)は、本発明に包含される主題を特定するにあたり、どのように組み合わせられてもよい。すなわち、本発明には、本明細書に記載される組み合わせ可能な各特性のあらゆる組み合わせからなる主題が全て包含される。
以下、本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。なお、以下、特に断らない限り、「%」は「質量%」を示す。また、各表に記載される各成分の配合量値も特に断らない限り「質量%」を示す。また、各表に記載の原料のうち、脂肪酸の結合数(例えば、ジ、トリなど)を表す文言が記載されていないものは、「モノ」を表す。(例えば、ラウリン酸ポリグリセリル−10はモノラウリン酸ポリグリセリル−10を意味する。)
歯ブラシ用組成物の調製
表1に示す組成(数値は質量%を示す)に従い、グリセリン及び軽質流動パラフィンに加えて、各種界面活性剤を添加し、口腔用組成物を調製した。混合は、より詳細には次のようにして行った。容器(ビーカー)にグリセリンと各種界面活性剤を加え、ガラス棒を用いた手動攪拌、あるいはディスパーミキサーにより撹拌してこれらを混合した。この際、必要に応じて加温を行った。撹拌を続けながら、さらに軽質流動パラフィンを少量ずつ加えた。用いた軽質流動パラフィンは、モレスコホワイトP−70(株式会社MORESCO)である。ただし、実施例6のみモレスコホワイトP−350(株式会社MORESCO)を用いた。モレスコホワイトP−70は、動粘度が12.56mm/s(40℃)、平均分子量が323の軽質流動パラフィンであるのに対して、モレスコホワイトP−350は動粘度が67.65mm/s(40℃)、平均分子量が483の軽質流動パラフィンである。
調製直後、得られた各組成物を目視観察して、相分離の有無を確認した。相分離が起こらずゲル状(乳化状態)を保つものを○と評価し、油相が分離してしまったものを×と評価した(調製可否の評価)。さらに、得られた組成物をガラス容器に充填し、1週間室温(25℃)で静置した後に再度目視観察して、同様に評価した(1週間安定性評価)。なお、1週間安定性評価が○のものは、室温で1ヶ月程度まで相分離が起こらず安定であった。また、表1で用いたアルキルグリコシドは、Plantacare1200UP(BASF社)であり、より詳細には炭素数12〜16のアルキルアルコールのポリグリコシドの水溶液である。水の含有量は約47〜50%である。結果を表1にあわせて示す。
歯ブラシへの適用性の評価
表1に示す組成物の歯ブラシへの適用可否を評価した。得られた組成物をチューブ径φ約22mm、吐出口径φ約7mmのチューブに充填し、ガム・デンタルブラシ#211(柄の材質:PET、毛の材質:ナイロン、毛のかたさ:ふつう、毛の長さ:約10mm、植毛エリアサイズ:約22mm×約9mm)の植毛エリアの長辺の長さ程度の量をチューブから押し出して、水平に固定したガム・デンタルブラシ#211に乗せた。静置し、ブラシ上の組成物が、フィラメント間に浸透し、完全に垂れ落ちるまでの時間(保持時間)を測定した。また、ガム・デンタルブラシ#211を水に浸け、引き上げた際に自然にフィラメント間に保持される水を残した状態(水がフィラメントの高さの半分程度までは保持されている)の歯ブラシを用いて、同様に濡れ状態の歯ブラシを用いた場合の保持時間を測定した。結果を表1にあわせて示す。
歯ブラシへの適用可否の評価基準は次の通りである。通常、本発明のようなチューブに充填し使用される組成物を歯ブラシに乗せて使用する場合、チューブから組成物を歯ブラシに乗せた後比較的短時間で口腔内に運ばれる。よって、より組成物が落下しやすい歯ブラシが濡れた状態で10秒以上保持されれば歯ブラシ用組成物として好適である。保持時間が10秒未満の場合は、口腔内に歯ブラシを運ぶ前に組成物が垂れ落ち、十分な量の組成物を口腔内に適用することが困難となるため不適である。
○:乾燥状態での保持時間が10秒以上であり、かつ濡れ状態での保持時間が10秒以上。
△:乾燥状態での保持時間が10秒以上であり、かつ濡れ状態での保持時間が10秒未満。
×:乾燥状態での保持時間が10秒未満。
実施例に示す組成物は、相分離を起こさず、さらに1週間後も安定して乳化状態を保ち、かつ歯ブラシとともに使用するための好適な組成物であることが判明した。
Figure 0006728301
以下に本発明の口腔用組成物の処方例を示す。なお、各処方例の配合量(%)は質量%を示す。グリセリン:ラウリン酸ポリグリセリル−10:軽質流動パラフィン=35:5:60の組成物をベースとして用いた。下記処方は室温1週間静置後も油分の分離がなく、安定であった。
Figure 0006728301
Figure 0006728301
Figure 0006728301
Figure 0006728301
Figure 0006728301
Figure 0006728301
Figure 0006728301
Figure 0006728301
Figure 0006728301

Claims (4)

  1. (A)軽質流動パラフィン
    (B)多価アルコール、並びに
    (C)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び/又はアルキルグルコシド
    を含有する歯ブラシ用組成物であって、
    (i)(C)成分のHLBが12以上18以下であり、(A)成分と(B)成分の含有質量比(B/A)が0.1〜0.8、又は
    (ii)(C)成分のHLBが11以上12未満であり、B/Aが0.4〜3.7
    である、歯ブラシ用組成物。
  2. 水の含有量が5質量%以下である、請求項1に記載の歯ブラシ用組成物。
  3. 非水系組成物である、請求項1又は2に記載の歯ブラシ用組成物。
  4. 多価アルコールが、グリセリンである請求項1〜のいずれか1項に記載の歯ブラシ用組成物。
JP2018199781A 2018-10-24 2018-10-24 歯ブラシ用組成物 Active JP6728301B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018199781A JP6728301B2 (ja) 2018-10-24 2018-10-24 歯ブラシ用組成物
PCT/JP2019/041444 WO2020085356A1 (ja) 2018-10-24 2019-10-23 口腔用組成物
EP19876983.8A EP3871655A4 (en) 2018-10-24 2019-10-23 COMPOSITION FOR THE MOUTRAL CAVITY
CN201980069322.2A CN112888417B (zh) 2018-10-24 2019-10-23 口腔用组合物
US17/236,649 US20210244636A1 (en) 2018-10-24 2021-04-21 Composition for oral cavity

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018199781A JP6728301B2 (ja) 2018-10-24 2018-10-24 歯ブラシ用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020066588A JP2020066588A (ja) 2020-04-30
JP6728301B2 true JP6728301B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=70389536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018199781A Active JP6728301B2 (ja) 2018-10-24 2018-10-24 歯ブラシ用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6728301B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2154639T3 (es) * 1991-10-10 2001-04-16 Cognis Corp Preparacion de mezclas mejoradas de agentes tensioactivos alquilpoliglicosidicos.
JP2001039842A (ja) * 1999-07-30 2001-02-13 Kao Corp 口腔用組成物
JP4723068B2 (ja) * 2000-10-05 2011-07-13 日本ゼトック株式会社 口腔用組成物用基剤及び口腔用組成物
JP2004250339A (ja) * 2003-02-18 2004-09-09 Sunstar Inc 電動ハブラシ用口腔剤組成物
JP5948903B2 (ja) * 2011-02-10 2016-07-06 ライオン株式会社 歯磨剤組成物及び歯磨剤組成物の防腐力向上方法
JP6335637B2 (ja) * 2014-05-20 2018-05-30 ライオン株式会社 歯磨組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020066588A (ja) 2020-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5790455B2 (ja) 歯磨剤組成物
JP5381685B2 (ja) 歯磨剤組成物
JPH10251131A (ja) 口腔用組成物
JP7447470B2 (ja) 歯磨剤組成物
JP3123091B2 (ja) 液状歯磨組成物
JP6728301B2 (ja) 歯ブラシ用組成物
JP7163462B2 (ja) 口腔用組成物
JP6728302B2 (ja) 歯間ブラシ用組成物
JP6728300B2 (ja) 口腔用組成物
TW201534338A (zh) 含有脂族兩親體之口腔保健美白組成物
JP3107920B2 (ja) 歯磨剤の製造方法
CN112888417B (zh) 口腔用组合物
KR101898448B1 (ko) 액체 또는 액상의 구강용 조성물 및 설태 부착 억제제
JP6903501B2 (ja) 口腔用組成物
JP6800936B2 (ja) 口腔用組成物
JP2797716B2 (ja) 液状歯磨組成物
JP7134745B2 (ja) 乳化組成物
JP7134746B2 (ja) 乳化組成物
JP5470838B2 (ja) 歯磨製剤
EP2790653B1 (en) Oral care composition
JP2024061978A (ja) 口腔用組成物
JPH08175942A (ja) 歯磨組成物及びその評価方法
WO2022102628A1 (ja) 口腔用組成物
JP6394360B2 (ja) 自己発泡性歯磨剤
JP5765407B2 (ja) 歯磨剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6728301

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250