JP5470838B2 - 歯磨製剤 - Google Patents

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Description

本発明は、唾液の分泌量が少ない人に適用しても、歯磨ブラッシング時に製剤が口腔内に素早く分散し、起泡性にも優れると共に、歯ブラシ上での成形性が良好であり、かつ、液分離、及び低温保存時の製剤安定性に優れた歯磨製剤に関する。
歯磨組成物は、清掃研磨剤等の無機粒子成分や口腔疾患予防に寄与する種々の有効成分、更に粘結剤、湿潤剤、発泡剤などからなり、ブラッシングにより口腔内全体に速やかに広がり、ブラッシング操作による物理的な清掃作用と相まって口腔内を清潔、健康に維持する役割を担っている。
歯磨のブラッシング行為では、歯磨製剤の諸物性、使用する歯ブラシの形状や使用者のブラッシング操作方法に加え、口腔内で分泌される唾液の量と性状が製剤の分散性に影響を与え、これらの複合的作用により歯磨剤の使用感や有効成分のアベイラビリティーなどに差異を生じさせている。その中で、口腔内に分泌される唾液は、個人差、日間差によりその構成成分や分泌量などが異なり、特に加齢とともにその分泌量が減少する傾向にあることが知られている。
唾液の分泌量が減少すると、口腔内での歯磨製剤の分散性が低下し、有効成分の広がりが遅くなると共に、有効成分が口腔内の隅々まで十分に行き届かないおそれが生じる。また、水分量が低下すると泡立ちも少なくなり、使用感も悪くなる傾向にある。
歯磨剤の使用方法を工夫することでこれらの問題点を改善する手段として、歯磨剤を載せる前に歯ブラシを水道水等で濡らす方法や、ブラッシング前に口腔内を水で漱ぎ水分を補う手段などが考えられる。しかし、これらの手段は操作が煩雑になる上、歯ブラシを予め濡らすと歯ブラシ表面が滑り易くなり、歯磨剤を載せ難くなり、しかも、採取し載せた歯磨剤が歯ブラシを傾けるとすべり落ちてしまうケースが生じるなどの使用性低下の問題点も生じ、いずれの手段も満足できる改善策とは言い難い。従って、唾液分泌量の少ない口腔内でも有効に使用できる優れた特性を有する歯磨組成物が望まれる。
一方、優れた分散性が得られる歯磨製剤として、特定のレオロジー特性を有する液状歯磨組成物(特許文献1,2参照)が提案されている、しかし、液状歯磨組成物は粘性が低いため製剤の成形性が低く、歯ブラシ上に採取できる製剤量が限られること、また、唾液分泌が少ない場合には口腔内全体を十分に満たすほどの泡立ちが得られないなどの課題があった。
また、水分含量が多い歯磨製剤として、例えばカルボキシビニルポリマーを含有するジェル状歯磨剤(特許文献3参照)、球状シリカとカルボキシビニルポリマーを含有し、水分含量が50重量%以上の歯磨組成物(特許文献4参照)、特定の無機増粘剤を配合した練歯磨組成物(特許文献9参照)などが知られている。しかし、これら歯磨組成物は、唾液分泌量が少ない口腔内での分散性が十分ではなく、また、凍結融解後の製剤外観の安定性が必ずしも良好でなく、唾液分泌量が少ない口腔内には適用し難いものであった。
更に、歯磨組成物を使用したり保管する環境は必ずしも温度管理がなされているとは限らず、季節により氷点下におかれることがある。水分含量の多いペースト状等の形状の歯磨組成物は、低温下では凍結固化する場合があり、再溶解しても温度履歴の影響で製剤外観が、つぶやしわが生じてぼそぼそするなど悪化する場合があり、低温保存後の保存安定性に劣ることが水分含量の多い組成においての課題となっている。
なお、これらのいずれの先行文献においても、唾液分泌量が少ない口腔内に適用した場合の歯磨組成物の分散性や泡立ちなどの課題を改善するための本発明の構成及び技術的思想を想起させる知見はない。
特開平4−210908号公報 特開平11−209256号公報 特開平6−183937号公報 特開平6−239722号公報 特開平8−333228号公報 特開平10−17445号公報 特開2003−81799号公報 特開2003−306416号公報 特開2004−284956号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、加齢等により唾液分泌が少ない口腔内に適用しても、歯磨ブラッシング時に素早い分散性と共に良好な泡立ちが得られ、また、歯ブラシ上での成形性が良好で十分量を採取することができ、経時による製剤の液分離が生じ難く、低温条件下に放置され凍結融解した場合でも製剤の外観が良好である歯磨製剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を進めた結果、歯磨組成物に(A)研磨性シリカを2〜8%(質量%、以下同様。)、(B)アルキル硫酸塩を0.2〜0.6%、(C)ソルビット及び/又はグリセリンを5〜20%、(D)ポリアクリル酸塩を0.8〜2.0%配合し、水分含量を70〜80%とし、かつ(F)カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム及びキサンタンガムから選ばれる粘結剤の含有量が0〜0.5%であり、ペースト状やジェル状に調製し、これを口径8〜13mmのチューブ容器に充填することにより、唾液分泌量の少ない人等の口腔内に歯磨組成物を適用する際の使用性低下等の課題が解消され、唾液分泌量が少ない口腔内に適用しても、歯磨時に素早い分散性と良好な泡立ちが得られると共に、歯ブラシ上での成形性が良好であり、かつ製剤の経時安定性や低温保管後の外観安定性に優れることを知見し、本発明を完成するに至った。
更に詳述すると、本発明者らは、高齢化社会という社会環境変化の中で高齢者の口腔衛生を確保するのに適した歯磨組成物について鋭意検討した結果、唾液分泌量が少なくなった高齢者でも良好な歯磨ブラッシングを可能とするため、歯磨時において不足する水分量を歯磨製剤中に含有させ、歯磨組成物から不足する水分を口腔内に供給する手段として、上記成分を組み合わせて配合することによって、水分含量の多い歯磨組成における問題点を解決して口腔内での分散性、泡立ちや、経時保存安定性にも優れた歯磨組成物を提供できることを新たに見出したものである。
即ち、本発明の歯磨組成物の構成成分であるポリアクリル酸塩、特にポリアクリル酸ナトリウムは、唾液中に含まれるカルシウムイオンと反応して粘結構造が崩壊し易くなる性質を有することから、ポリアクリル酸塩を主粘結剤として配合した水分率の非常に高い上記組成の歯磨組成物とすることで、ブラッシング等の歯磨時に素早く製剤が崩れ、液状化する機能を発現できた。更に、ポリアクリル酸塩が形成するゲル構造は高い降伏応力を示すことから、非常に良好な成形性を有する歯磨組成物としたことで口径の大きな収容容器の利用を可能とし、歯ブラシ上への一回の採取量(使用量)を増し、歯磨時に歯磨組成物から口腔内により多くの水分量を供給し、良好な分散性や泡立ちを得ることを実現した。更に、水分含量を単純に多くしたペースト状、ジェル状等の歯磨組成では、一般的に粘稠剤等の他成分の含有量が減少することから歯ブラシ上での歯磨組成物の成形性が悪くなり、また、常温放置における経時での液分離の発生、更に氷点下におかれた場合の凍結融解での練外観の悪化などの問題が生じるが、本発明では、上記成分を特定割合で組み合わせて配合することによって、分散性や泡立ち等の作用効果に加え、上記した水分含量の多い組成における問題点をも解決でき、経時での保存安定性をも確保した歯磨組成物を提供できる。
なお、アニオン性の水溶性高分子であるポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸塩は、成形性に優れた粘結剤として歯磨製剤に広く利用されている。ポリアクリル酸ナトリウム塩を配合した歯磨製剤については多く提案されている(例えば特許文献5〜9参照)が、いずれも唾液分泌量が少ない口腔内では分散性が不十分であったり、泡立ちが十分得られず、また、いずれの先行文献にも本発明を想起させる知見は述べられていない。
従って、本発明は、下記の歯磨製剤を提供する。
A)研磨性シリカを2〜8質量%、(B)アルキル硫酸塩を0.2〜0.6質量%、(C)ソルビット及び/又はグリセリンを5〜20質量%、(D)粘結剤として架橋型ポリアクリル酸塩を0.8〜2.0質量%含有し、(E)水分量が70〜80質量%であり、かつ(F)カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム及びキサンタンガムから選ばれる粘結剤の含有量が0〜0.5質量%であるペースト状又はジェル状の歯磨組成物が、口径8〜13mmのチューブ容器に充填された歯磨製剤。
本発明の歯磨製剤は、加齢等により唾液分泌量が少ない状態の口腔内においても、歯磨ブラッシング時に素早く分散して良好な泡立ちが得られると共に、歯ブラシ上での成形性が良好であり、経時での製剤の液分離安定性に優れ、氷点下等の低温に置かれた場合に製剤外観が劣化することがない優れた製剤品質を有し、唾液分泌量が少ない口腔内に好適に適用できる。
以下、本発明につき更に詳細に説明すると、本発明の歯磨組成物は、ペースト状又はジェル状の磨剤として好適に調製されるもので、(A)研磨性シリカ、(B)アルキル硫酸塩、(C)ソルビット及び/又はグリセリン、(D)ポリアクリル酸塩を含有し、(E)水分量が70〜80%である。
(A)成分の研磨性シリカは、研磨性を有する沈降性シリカであり、無水ケイ酸や5%以下のジルコニウム又はアルミニウム等を製造過程で添加した非晶質無水ケイ酸などが挙げられる。
研磨性シリカの粒度は、メジアン径(d50)が5〜50μm、特に10〜30μmが好適である。メジアン径が5μm未満では十分な研磨性が得られず、50μmを超えると使用時に違和感を生じ場合がある。
なお、メジアン径は、粒度分布測定装置(日機装(株)製、マイクロトラック粒度分布計、分散媒;水)を用いて測定した値である。
研磨性シリカとしては、市販品を使用でき、例えばローディア日華(株)から販売されているTIXOSIL 73(メジアン径の測定値は14μm)などが挙げられる。
研磨性シリカの配合量は、組成全体の2〜8%、好ましくは4〜6%である。配合量が2%未満では十分な成形性が得られず、液分離安定性に劣り、8%を超えると歯磨ブラッシング時に十分な口腔内分散性が得られない。
(B)成分のアルキル硫酸塩としては、炭素数が12〜14のもの、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等が挙げられ、通常歯磨組成物に使用されるものであればいずれでもよいが、特にラウリル硫酸ナトリウムが好適である。ラウリル硫酸ナトリウムは、例えば東邦化学(株)などから入手することができる。
アルキル硫酸塩の配合量は0.2〜0.6%、好ましくは0.3〜0.5%である。配合量が0.2%未満では起泡性が低くなり、十分な分散性が得られず、0.6%を超えると低温保存での安定性が悪くなる。
(C)成分のソルビット及び/又はグリセリンは、製剤の液分離等の安定性確保や使用感付与に寄与している。ソルビット及びグリセリンは通常歯磨組成物に使用されるものであればいずれでもよく、通常、ソルビットは60〜70%水溶液として、グリセリンは85%程度の水溶液として配合される。(C)成分としてはソルビットが好適に使用できる。
ソルビットは例えば東和化成工業(株)から入手可能であり、グリセリンはライオンケミカル(株)から入手することができる。
一般的には歯磨組成物、特に練歯磨組成物には、粘稠剤成分が合計で20〜40%程度に配合されるが、本発明における(C)成分のソルビット及び/又はグリセリンの総配合量は、組成全体の5〜20%、好ましくは8〜15%である。配合量が5%未満では液分離安定性及び低温保存での安定性が悪くなり、20%を超えると分散性が悪くなる。
(D)成分のポリアクリル酸塩は主粘結剤として配合され、具体的にはポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム等が挙げられ、特にポリアクリル酸ナトリウムが好適である。
ポリアクリル酸ナトリウムは、直鎖型と架橋型があり、通常歯磨組成物に使用されるものであればいずれでもよいが、外観安定性の点で架橋型が好ましい。また、完全に溶解させた0.5%水溶液で25℃の粘度が5,000〜15,000mPa・s(BH型粘度計、ローターNo.5,20rpm,2分後。以下、同様。)、特に7,000〜10,000mPa・sであるものが、成形性と溶解性の観点から良好である。粘度が高まるにつれ成形性は良好となるが、水への溶解性が低下し、均一に溶解させにくくなり、両者を満足させ得る領域として5,000〜15,000mPa・sのものが好適である。
ポリアクリル酸塩は市販品を使用でき、具体的には架橋型ポリアクリル酸ナトリウムとして市販品である日本純薬株式会社のレオジック250H(製造ロットの違いにより粘度が7,000〜10,000mPa・sの範囲のものが入手できる。)等が挙げられ、好適に使用できる。
ポリアクリル酸塩の配合量は、組成全体の0.8〜2.0%、好ましくは1.2〜1.6%である。配合量が0.8%未満では成形性に劣ると共に液分離が生じ易くなり、2.0%を超えると分散性や泡立ちに劣る。
本発明の歯磨組成物では、少ない唾液分泌量でも歯磨成分が口腔内に十分に分散すると共に、良好な泡立ちを与えるために、一般的なペースト状やジェル状の歯磨組成物の水分含有量(20〜60%程度)を超えた水分含量とする。歯磨組成物の水分含量は、本発明の効果発現のために70〜80%、好ましくは72〜78%である。水分含量が70%未満では十分な分散性が得られず、使用感も低下する傾向にあり、80%を超えると製剤の経時安定性に劣り、液分離が生じ易くなる。
歯磨組成物中に配合される水分含量は、研磨剤、粘稠剤等の種類により異なるが、製剤の安定性、使用感の観点から市販されているペースト状、ジェル状等の歯磨組成物は通常20〜60%程度に設定されている。製剤中の水分含量が60%を超える組成、特にペースト状、ジェル状等の組成を調製するには、粘稠剤含量を低減させる必要があるが、粘稠剤含量を低減した場合には製剤の液分離安定性が低下する。また、水分量が多くなることで氷点下の温度で凍結固化し易くなるが、一旦、凍結固化した製剤を室温で溶解した後に容器から押出すと、製剤表面に艶がなくなり、つぶ、しわなどが生じ、外観が悪くなる問題を生じる。更に、粘性が低下することでブラシ上に採取したときの成形性が悪くなり、ブラシに載せ難くなると共に歯ブラシ毛間に製剤が沈み込んでしまい、歯磨きを行い難くなるなどの問題を生じる。本発明では、これら課題を解決して液分離安定性及び低温保存安定性に優れた、高い水分含量の組成が可能である。
本発明の歯磨組成物は、上記した構成成分に加えて、任意成分として通常歯磨組成物に配合されるその他の公知成分、例えば研磨剤、粘稠剤、粘結剤、界面活性剤、甘味料、着色料、防腐剤、pH調整剤、薬効成分等の適宜の成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合し得る。
研磨剤としては、(A)成分の研磨性シリカに加えて、その他の研磨剤を配合できる。例えば、第2リン酸カルシウム2水和物、第2リン酸カルシウム無水和物、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、二酸化チタン、ポリメチルメタアクリレート、不溶性メタリン酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ケイ酸ジルコニウム、第3リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、カルシウム欠損アパタイト、第3リン酸カルシウム、第4リン酸カルシウム、第8リン酸カルシウムなどが挙げられる。上記他の研磨剤の配合量は、組成物全体の0〜6%、特に0〜2%が好適である。(A)成分の研磨性シリカとの合計配合量は、2〜14%、特に2〜10%が望ましい。
界面活性剤としては、(B)成分のラウリル硫酸ナトリウムに加え、その他界面活性剤を添加することができ、例えば、アニオン性界面活性剤としてはラウリル硫酸ナトリウム以外のアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、N−ラウロイルタウリン塩、ラウロイルサルコシン塩、α−オレフィンスルホン酸塩等、両性界面活性剤として、例えばN−アシルグルタメート、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン等が挙げられる。ノニオン性界面活性剤として、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルグリコシド、ショ糖脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、脂肪酸ポリグリセリル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。なお、これら他の界面活性剤の配合量は組成物全体の0〜5%程度であることが好ましい。
粘稠剤としては、(C)成分のソルビット及びグリセリンに加えて、他の粘稠剤、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マルチトール、エリスリトールなどの多価アルコールや糖アルコール等を配合してもよい。他の粘稠剤の配合量は通常0〜10%、特に0〜5%である。
粘結剤としては、必要に応じて(D)成分のポリアクリル酸ナトリウム以外の他の粘結剤、例えばカラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガムなどを配合できる。
なお、本発明組成物において口腔内での優れた分散性を発揮させるためには、ポリアクリル酸塩以外の粘結剤を配合しないか、あるいは他の粘結剤を配合する場合はその配合量を極力少なくし、かつポリアクリル酸塩の配合量より他の粘結剤の配合量が多くならない範囲にすることが、満足な効果を得るために有効である。他の粘結剤の配合量は組成全体の0〜0.8%が好ましく、特に優れた分散性を得るためには0.5%以下、とりわけ0.2%以下で、配合する場合の下限値は0.1%以上が望ましい。ポリアクリル酸塩と他の粘結剤との配合比率は20:1〜1:1、特に16:1〜6:1が好ましい。
薬効成分としては、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化第1錫、フッ化ストロンチウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、クロルヘキシジン、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン塩類、ソルビン酸塩、ヒノキチオール、アズレンスルホン酸塩等の抗菌性物質、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、プロテアーゼ、リゾチーム等の分解酵素、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸等の抗炎症物質、塩化ナトリウム、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛、塩化ストロンチウムなどの無機塩類、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、ゼオライト、銅クロロフィリンナトリウム、クロロフィル、グリセロホスフェートなどのキレート性化合物、アスコルビン酸、酢酸トコフェロール、ピリドキシン等の各種ビタミン類、トウキ軟エキス、オウバクエキス、カミツレ、チョウジ、ローズマリー、オウゴン、ベニバナ等の天然抽出物などが挙げられる。これら有効成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量とすることができる。
甘味料としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチン、p−メトキシシンナミックアルデヒド、アスパルテーム等が配合できる。
着色料としては、赤色2号、赤色3号、赤色225号、赤色226号、黄色4号、黄色5号、黄色205号、青色1号、青色2号、青色201号、青色204号、緑色3号、雲母チタン、酸化チタン等を挙げることができる。
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えばクエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、酢酸、リン酸、ピロリン酸、グリセロリン酸やこれらの各種塩、水酸化ナトリウムなどを挙げることができる。本発明の歯磨組成物は、pH6〜10、特に7〜9に調整されることが好ましい。
香料は、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及び、これらの天然香料の加工処理(全溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−1−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアセデヒド、シトラール、プレゴン、カルビートアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、メチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、歯磨組成物に用いられる公知の香料素材を使用することができ、実施例の香料に限定されない。
また、配合量も特に限定されないが、上記の香料素材は、製剤組成中に0.000001〜1%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料としては、製剤組成中に0.1〜2.0%使用するのが好ましい。
歯磨組成物の粘度は、60〜160Pa・sであり、好ましくは80〜140Pa・sであ、より好ましくは100〜120Pa・sである(BH型粘度計、ローターNo.7,20rpm,3分後)。60Pa・s未満では十分な成形性が得られない場合があり、160Pa・sを超えると分散性が悪くなる場合がある。
本発明では、通常の歯磨き時での使用量より多い量の歯磨組成物を使用することで、口腔内での分散性、泡立ちを更に良好とすることができることから、歯磨組成物、特に練歯磨組成物を充填する容器は口径が大きいことが望ましい。収容容器は、通常の歯磨組成物の収容に使用される容器(口径は4〜8mm程度)より口径が大きい、口径8〜12mm、特に10〜12mmのものが好ましい。更に、収容容器は、1回の押出し操作で歯磨組成物を1.5〜5g、特に2g程度採取でき、歯ブラシ上へ載せて使用できることが好ましい。口径が8mm未満では1回の押出し操作で十分な製剤量を採取できず、歯磨ブラッシング時に満足な効果が得られない場合があり、12mmを超えると十分な成形性が得られず、歯ブラシ上から製剤がこぼれ落ちてしまうことがある。一般的な歯磨製剤では収容容器の口径が大きいと自重により潰れて広がり、歯ブラシから流れ落ち易くなるが、本発明組成物は成形性が良好であるため、収容容器の口径が大きくても押出した製剤の断面積が大きくなり、この問題を解決できる。
収容容器の材質は特に制限されず、通常、歯磨組成物に使用される容器を使用できる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等のプラスチック容器等が使用できる。例えば直径26mm、口部内径8〜12mmのラミネートチューブチューブ(最外層よりLDPE55/PET12/LDPE20/白LDPE60/EMAA20/AL10/EMAA30/LDPE20/LLDPE30)などを好適に使用できる。なお、上記略号は下記のとおりであり、末尾の数字は厚さ(μm)を示す。
LDPE:低密度ポリエチレン 白LDPE:白色低密度ポリエチレン
LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン AL:アルミニウム
PET:ポリエチレンテレフタレート
EMAA:エチレン・メタクリル酸の共重合体樹脂
本発明の歯磨組成物は、口腔内、特に加齢等により唾液分泌量が少なくなった口腔内に好適に適用できる。
歯磨組成物は、通常、口腔内で唾液によりその濃度が3〜4倍に希釈され分散されるが、唾液分泌量が少ない口腔内では1〜3倍に希釈されると想定される。
以下、実験例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において配合量はいずれも質量%である。
〔実験例1〕
表1に示す組成の練歯磨組成物を下記方法で調製した。得られた練歯磨組成物50gを表1に示す口径を有する最内層が直鎖状低密度ポリエチレンからなる直径26mmのラミネートチューブに充填し、歯ブラシ上での成形性、製剤の液分離安定性、2倍希釈での分散性、歯磨ブラッシング時の起泡性、低温保存による練製剤外観(表面肌荒れ)を下記方法で評価した。結果を表1に示す。
試験歯磨組成物の調製:
歯磨組成物の調製は、精製水にサッカリンナトリウム、フッ化ナトリウム等の水溶性物質を溶解させ、ソルビット及び/又はグリセリンを加えた後、別途、プロピレングリコールにポリアクリル酸ナトリウム及びその他の粘結剤を分散させた液を加え、撹拌した。その後、香料、研磨性シリカ、ラウリル硫酸ナトリウムを順次加え、更に減圧下(5.3kPa)で撹拌し、歯磨組成物を得た。製造にはユニミキサー(FM−SR−25,POWEREX CORPORATION社)を用いた。
これら歯磨組成物の調製に用いた各成分は、研磨性シリカ(Tixosil73,ローディア日華(株)、メジアン径14μm)、ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業(株))、ソルビット(70%水溶液品,東和化成工業(株))、グリセリン(85%水溶液品,ライオンケミカル(株))、ポリアクリル酸ナトリウム(レオジック250H、日本純薬工業(株)、製造ロット(測定粘度)の異なる3ロット:7,200mPa・s,8,070mPa・s,9,280mPa・s(25℃、0.5%水溶液での粘度))、水は医薬部外品原料規格2006に適合したものである。その他成分である、アルギン酸ナトリウム、プロピレングリコール、サッカリンナトリウム、フッ化ナトリウムについては、医薬部外品原料規格2006に適合したものを用いた。形態が水溶液の成分については、表中も含めいずれも純分換算の配合量を示した。香料は、表3に示す香料A〜香料Iを、表4〜9に示すフレーバー組成を用いて作製し、配合した。
また、下記評価において使用した収容容器は、表1,2に示す口径を有する直径26mmのラミネートチューブ(大日本印刷(株)製)であり、層構成は最外層よりLDPE55/PET12/LDPE20/白LDPE60/EMAA20/AL10/EMAA30/LDPE20/LLDPE30、厚さ257μmである。略号の示すところは上記の通りであり、数値は各層の厚さ(μm)を示す。
(1)歯ブラシ上での成形性の評価
サンプル(試験歯磨組成物)を上記ラミネートチューブに充填し、歯ブラシ上に1.5g載せたときの歯ブラシ上での形状変化を下記基準で評価した。
4点:型くずれが観察されない。
3点:型くずれが若干観察されるが使用上問題ない。
2点:徐々に型くずれする。
1点:すぐに型くずれする
5回の評価結果を平均し、歯ブラシ上での成形性を下記の4段階で判定した。◎及び○のものを歯ブラシ上で成形性が確保される歯磨組成物であると判断した。
◎:3.5点以上4.0点以下
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
(2)製剤の液分離安定性の評価
歯磨組成物を上記ラミネートチューブに50g充填し、各組成3本を50℃、1ヶ月間保存した後、わら半紙上に10cm歯磨組成物を押出し、わら半紙に染み出た液の長さを測定し、下記の4段階で液分離の度合いを評価した。なお、製剤の液分離安定性は温度に依存して液分離が促進される傾向を示し、1ヶ月間の保存期間で評価が可能である保存温度として50℃を選択した。
4点:液分離は全く観察されない。
3点:押出した時、口元に僅かに液分離が認められるが、使用上問題ない。
2点:押出した時、口元に液分離が1〜3cm認められる。
1点:押出した時、口元に液分離が3cmを超えて認められる。
3本の評価点の平均値を求め、液分離の度合いを下記4段階で判定した。◎、○となるものを50℃保存時における製剤の液分離安定性に優れる歯磨組成物であると判断した。
◎:3.5点以上4.0点以下
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
(3)唾液分泌量が少ない状態を想定した歯磨組成物の分散性の評価
唾液分泌量が少ない人の口腔内における歯磨組成物の分散性を下記方法で評価した。
通常、歯磨組成物は口腔内で唾液により3〜4倍に希釈され、口腔内に分散されるが、唾液の分泌量が少ない場合の想定として、歯磨組成物の濃度が2倍量で希釈されたときの分散性について評価した。歯磨組成物に人工唾液を加え、一定の条件で振盪分散させた場合に、ペースト形態から溶解して人工唾液に液分散した量を測定し、採取したペーストの全てが溶解した分散液となる場合を100%分散したものとして比較評価した。
操作方法は、3本の試験管(φ=15mm×150mm)に各々サンプルの歯磨組成物2gを採取し、人工唾液*を2mlずつ加え、15回振盪させた。その後、ペーストが溶解した上清の分散液を回収し、乾燥質量(130℃、4時間)を測り、3回の平均値を求め、サンプル歯磨組成物の分散質量とした。同様に3本の試験管を用い、サンプル歯磨組成物の全てが分散するまで振盪させ(約60回振盪)、分散液の乾燥質量を測定し平均値を求め、これを100%分散の質量とした。下記の式に従って歯磨成分の分散率(%)を求めた。
*人工唾液:50mM(KCl+1mM KH2PO4+1mM CaCl2+0.1mM
MgCl2、pH=7.0)
Figure 0005470838
得られた歯磨成分の分散率を下記4段階で判定した。◎及び○のものを2倍希釈での分散性に優れると判断した。
◎:80%以上100%以下
○:60%以上80%未満
△:40%以上60%未満
×:40%未満
(4)唾液分泌量が少ない条件での歯磨ブラッシング時の泡立ちの評価
専門家パネラー10人を用いた官能試験により評価した。歯ブラシ上に2.0gの試験歯磨組成物を載せ、通常歯を磨く方法で使用した。使用環境を唾液の分泌量が少ない条件とするため、ブラッシング開始1分後の唾液分泌量が十分な状態になる前の口腔内での泡立ちについて、以下の基準で評価した。
4点:泡立ち量が多い。
3点:泡立ち量がやや多い。
2点:泡立ち量がやや少ない。
1点:泡立ち量が少ない。
10名の評価結果を平均し、口腔内での泡立ちを下記4段階で判定した。◎及び○のものを泡立ちが確保され、満足できる使用感の歯磨組成物であると判断した。
◎:3.5点以上4.0点以下
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
(5)低温保存後における練製剤の外観の評価
歯磨組成物を最内層が直鎖状低密度ポリエチレンからなる直径26mmのラミネートチューブに50g充填し、各組成3本を−5℃で1ヶ月保存し、室温(25℃)に戻して1日放置した後、わら半紙上に直ちに歯磨を15cm押出した場合の練歯磨の表面状態の滑らかさ、艶、つぶ、均一性について以下の基準で評価した。
4点:艶があり、つぶ、しわなどが無く、滑らかな表面である。
3点:つぶ、しわが僅かに認められるが、滑らかな表面である。
2点:つぶ又はしわが認められ、練表面の均一性がない。
1点:著しくつぶ又はしわが認められ、練表面が不均一で連続性がない。
3本の評価点の平均値を求め、表面状態を下記4段階で判定した。◎、○となるものを低温保存による練製剤外観の劣化(表面肌荒れ)を生じない優れた歯磨剤であると判断した。
◎:3.5点以上4.0点以下
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
Figure 0005470838
Figure 0005470838
* :ソルビット、グリセリンは純分換算した値を示した。
**:粘度測定は、0.5%水溶液、25℃で測定(BH型粘度計、ローターNo.5,
20rpm,2分後)。
表1の結果から、本発明の練歯磨組成物は、歯ブラシ上での成形性が良好であり、経時での製剤の液分離安定性に優れ、唾液分泌量が少ない状態においても、歯磨ブラッシング時に歯磨組成物が口腔内に素早く分散すると共に、良好な泡立ちが得られ、氷点下の低温に置かれた場合に製剤外観が劣化することがなく、優れた品質を有していた。
〔実験例2〕
実施例1,4と同組成の練歯磨組成物を内部口径が〜13mmのラミネートチューブに充填し、上記と同様の評価を行い、更に、歯ブラシ上への採取可能量(g)、採取可能量での泡立ちを下記方法で評価した。結果を表2に示す。
(6)歯ブラシ上に1回の押出し操作で載せることができる歯磨組成物の最大量の測定
表2に示す組成の歯磨組成物を表2に示す内部口径を有する直径26mmのラミネートチューブに充填した。歯ブラシ(ブラシ毛の幅8mm、長さ27mm)上に、チューブ容器の一般的な押出し操作でブラシ毛の端から端までに1回の押出しにより載せることができる歯磨組成物の質量(g)を測定し、5回の平均値を求めた。この値を1回の操作で歯ブラシ上に載せられる最大歯磨組成物質量(g)とした。
(7)1回の押出しで採取できる歯磨組成物の最大量を用いて歯磨ブラッシングした時の泡立量の評価
専門家パネラー10人を用いた官能試験により評価した。歯ブラシ上にチューブ容器の1回の押出し操作で載せられる最大質量の試験歯磨組成物を採取し、通常歯を磨く方法で歯磨ブラッシングした。使用環境を唾液の分泌量が少ない条件とするため、ブラッシング開始1分後の唾液分泌量が十分な状態になる前の口腔内での泡立ちについて、以下の基準で評価した。
4点:泡立ち量が多い。
3点:泡立ち量がやや多い。
2点:泡立ち量がやや少ない。
1点:泡立ち量が少ない。
10名の評価結果を平均し、以下の基準で判定し、◎及び○を泡立ちが確保され、満足できる使用感が得られる歯磨組成物であると判断した。
◎:口腔内での泡立ちが3.5点〜4.0点
○:口腔内での泡立ちが3.0点〜3.5点未満
△:口腔内での泡立ちが2.0点〜3.0点未満
×:口腔内での泡立ちが2.0点未満
Figure 0005470838

* :ソルビット、グリセリンは純分換算した値を示した。
** :粘度測定は、0.5%水溶液、25℃で測定(BH型粘度計、ローターNo.5
,20rpm,2分後)
表2の結果から、本発明の歯磨組成物は、歯ブラシ上での成形性、経時での液分離安定性に優れ、唾液分泌量が少ない状態においても、歯磨ブラッシング時に歯磨製剤が素早く口腔内に分散し、歯ブラシ上に採取可能量採取して使用した場合に良好な泡立ちが得られ、更に、氷点下の低温に置かれた場合に製剤外観が劣化することもなく、優れた品質を有していた。本発明の歯磨組成物を口径8〜12mmの容器に充填して歯ブラシ上への採取を容易にし、使用量を一定以上にすることにより、本発明の効果がより有効に発揮されることがわかった。
Figure 0005470838
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Figure 0005470838
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Claims (6)

  1. (A)研磨性シリカを2〜8質量%、(B)アルキル硫酸塩を0.2〜0.6質量%、(C)ソルビット及び/又はグリセリンを5〜20質量%、(D)粘結剤として架橋型ポリアクリル酸塩を0.8〜2.0質量%含有し、(E)水分量が70〜80質量%であり、かつ(F)カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム及びキサンタンガムから選ばれる粘結剤の含有量が0〜0.5質量%であるペースト状又はジェル状の歯磨組成物が、口径8〜13mmのチューブ容器に充填された歯磨製剤
  2. 歯磨組成物が、(D)成分の架橋型ポリアクリル酸塩と(F)成分の粘結剤との配合比率が質量比として2.4:1以上である請求項1記載の歯磨製剤。
  3. 歯磨組成物が、(F)成分の粘結剤を含有しない請求項1又は2記載の歯磨製剤。
  4. 歯磨組成物が、更に増粘性シリカを1.2〜3.0質量%含有する請求項1、2又は3記載の歯磨製剤。
  5. 歯磨組成物が練歯磨組成物である請求項1乃至4のいずれか1項記載の歯磨製剤
  6. 1回当たり1.5〜5g押し出し可能にチューブ容器に充填された歯磨製剤である請求項1乃至5のいずれか1項記載の歯磨製剤。
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