JP5470838B2 - 歯磨製剤 - Google Patents
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Description
(A)研磨性シリカを2〜8質量%、(B)アルキル硫酸塩を0.2〜0.6質量%、(C)ソルビット及び/又はグリセリンを5〜20質量%、(D)粘結剤として架橋型ポリアクリル酸塩を0.8〜2.0質量%含有し、(E)水分量が70〜80質量%であり、かつ(F)カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム及びキサンタンガムから選ばれる粘結剤の含有量が0〜0.5質量%であるペースト状又はジェル状の歯磨組成物が、口径8〜13mmのチューブ容器に充填された歯磨製剤。
研磨性シリカの粒度は、メジアン径(d50)が5〜50μm、特に10〜30μmが好適である。メジアン径が5μm未満では十分な研磨性が得られず、50μmを超えると使用時に違和感を生じ場合がある。
なお、メジアン径は、粒度分布測定装置(日機装(株)製、マイクロトラック粒度分布計、分散媒;水)を用いて測定した値である。
また、配合量も特に限定されないが、上記の香料素材は、製剤組成中に0.000001〜1%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料としては、製剤組成中に0.1〜2.0%使用するのが好ましい。
LDPE:低密度ポリエチレン 白LDPE:白色低密度ポリエチレン
LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン AL:アルミニウム
PET:ポリエチレンテレフタレート
EMAA:エチレン・メタクリル酸の共重合体樹脂
歯磨組成物は、通常、口腔内で唾液によりその濃度が3〜4倍に希釈され分散されるが、唾液分泌量が少ない口腔内では1〜3倍に希釈されると想定される。
表1に示す組成の練歯磨組成物を下記方法で調製した。得られた練歯磨組成物50gを表1に示す口径を有する最内層が直鎖状低密度ポリエチレンからなる直径26mmのラミネートチューブに充填し、歯ブラシ上での成形性、製剤の液分離安定性、2倍希釈での分散性、歯磨ブラッシング時の起泡性、低温保存による練製剤外観(表面肌荒れ)を下記方法で評価した。結果を表1に示す。
歯磨組成物の調製は、精製水にサッカリンナトリウム、フッ化ナトリウム等の水溶性物質を溶解させ、ソルビット及び/又はグリセリンを加えた後、別途、プロピレングリコールにポリアクリル酸ナトリウム及びその他の粘結剤を分散させた液を加え、撹拌した。その後、香料、研磨性シリカ、ラウリル硫酸ナトリウムを順次加え、更に減圧下(5.3kPa)で撹拌し、歯磨組成物を得た。製造にはユニミキサー(FM−SR−25,POWEREX CORPORATION社)を用いた。
サンプル(試験歯磨組成物)を上記ラミネートチューブに充填し、歯ブラシ上に1.5g載せたときの歯ブラシ上での形状変化を下記基準で評価した。
4点:型くずれが観察されない。
3点:型くずれが若干観察されるが使用上問題ない。
2点:徐々に型くずれする。
1点:すぐに型くずれする
◎:3.5点以上4.0点以下
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
歯磨組成物を上記ラミネートチューブに50g充填し、各組成3本を50℃、1ヶ月間保存した後、わら半紙上に10cm歯磨組成物を押出し、わら半紙に染み出た液の長さを測定し、下記の4段階で液分離の度合いを評価した。なお、製剤の液分離安定性は温度に依存して液分離が促進される傾向を示し、1ヶ月間の保存期間で評価が可能である保存温度として50℃を選択した。
4点:液分離は全く観察されない。
3点:押出した時、口元に僅かに液分離が認められるが、使用上問題ない。
2点:押出した時、口元に液分離が1〜3cm認められる。
1点:押出した時、口元に液分離が3cmを超えて認められる。
◎:3.5点以上4.0点以下
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
唾液分泌量が少ない人の口腔内における歯磨組成物の分散性を下記方法で評価した。
通常、歯磨組成物は口腔内で唾液により3〜4倍に希釈され、口腔内に分散されるが、唾液の分泌量が少ない場合の想定として、歯磨組成物の濃度が2倍量で希釈されたときの分散性について評価した。歯磨組成物に人工唾液を加え、一定の条件で振盪分散させた場合に、ペースト形態から溶解して人工唾液に液分散した量を測定し、採取したペーストの全てが溶解した分散液となる場合を100%分散したものとして比較評価した。
操作方法は、3本の試験管(φ=15mm×150mm)に各々サンプルの歯磨組成物2gを採取し、人工唾液*を2mlずつ加え、15回振盪させた。その後、ペーストが溶解した上清の分散液を回収し、乾燥質量(130℃、4時間)を測り、3回の平均値を求め、サンプル歯磨組成物の分散質量とした。同様に3本の試験管を用い、サンプル歯磨組成物の全てが分散するまで振盪させ(約60回振盪)、分散液の乾燥質量を測定し平均値を求め、これを100%分散の質量とした。下記の式に従って歯磨成分の分散率(%)を求めた。
*人工唾液:50mM(KCl+1mM KH2PO4+1mM CaCl2+0.1mM
MgCl2、pH=7.0)
◎:80%以上100%以下
○:60%以上80%未満
△:40%以上60%未満
×:40%未満
専門家パネラー10人を用いた官能試験により評価した。歯ブラシ上に2.0gの試験歯磨組成物を載せ、通常歯を磨く方法で使用した。使用環境を唾液の分泌量が少ない条件とするため、ブラッシング開始1分後の唾液分泌量が十分な状態になる前の口腔内での泡立ちについて、以下の基準で評価した。
4点:泡立ち量が多い。
3点:泡立ち量がやや多い。
2点:泡立ち量がやや少ない。
1点:泡立ち量が少ない。
◎:3.5点以上4.0点以下
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
歯磨組成物を最内層が直鎖状低密度ポリエチレンからなる直径26mmのラミネートチューブに50g充填し、各組成3本を−5℃で1ヶ月保存し、室温(25℃)に戻して1日放置した後、わら半紙上に直ちに歯磨を15cm押出した場合の練歯磨の表面状態の滑らかさ、艶、つぶ、均一性について以下の基準で評価した。
4点:艶があり、つぶ、しわなどが無く、滑らかな表面である。
3点:つぶ、しわが僅かに認められるが、滑らかな表面である。
2点:つぶ又はしわが認められ、練表面の均一性がない。
1点:著しくつぶ又はしわが認められ、練表面が不均一で連続性がない。
◎:3.5点以上4.0点以下
○:3.0点以上3.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
実施例1,4と同組成の練歯磨組成物を内部口径が8〜13mmのラミネートチューブに充填し、上記と同様の評価を行い、更に、歯ブラシ上への採取可能量(g)、採取可能量での泡立ちを下記方法で評価した。結果を表2に示す。
表2に示す組成の歯磨組成物を表2に示す内部口径を有する直径26mmのラミネートチューブに充填した。歯ブラシ(ブラシ毛の幅8mm、長さ27mm)上に、チューブ容器の一般的な押出し操作でブラシ毛の端から端までに1回の押出しにより載せることができる歯磨組成物の質量(g)を測定し、5回の平均値を求めた。この値を1回の操作で歯ブラシ上に載せられる最大歯磨組成物質量(g)とした。
専門家パネラー10人を用いた官能試験により評価した。歯ブラシ上にチューブ容器の1回の押出し操作で載せられる最大質量の試験歯磨組成物を採取し、通常歯を磨く方法で歯磨ブラッシングした。使用環境を唾液の分泌量が少ない条件とするため、ブラッシング開始1分後の唾液分泌量が十分な状態になる前の口腔内での泡立ちについて、以下の基準で評価した。
4点:泡立ち量が多い。
3点:泡立ち量がやや多い。
2点:泡立ち量がやや少ない。
1点:泡立ち量が少ない。
◎:口腔内での泡立ちが3.5点〜4.0点
○:口腔内での泡立ちが3.0点〜3.5点未満
△:口腔内での泡立ちが2.0点〜3.0点未満
×:口腔内での泡立ちが2.0点未満
Claims (6)
- (A)研磨性シリカを2〜8質量%、(B)アルキル硫酸塩を0.2〜0.6質量%、(C)ソルビット及び/又はグリセリンを5〜20質量%、(D)粘結剤として架橋型ポリアクリル酸塩を0.8〜2.0質量%含有し、(E)水分量が70〜80質量%であり、かつ(F)カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム及びキサンタンガムから選ばれる粘結剤の含有量が0〜0.5質量%であるペースト状又はジェル状の歯磨組成物が、口径8〜13mmのチューブ容器に充填された歯磨製剤。
- 歯磨組成物が、(D)成分の架橋型ポリアクリル酸塩と(F)成分の粘結剤との配合比率が質量比として2.4:1以上である請求項1記載の歯磨製剤。
- 歯磨組成物が、(F)成分の粘結剤を含有しない請求項1又は2記載の歯磨製剤。
- 歯磨組成物が、更に増粘性シリカを1.2〜3.0質量%含有する請求項1、2又は3記載の歯磨製剤。
- 歯磨組成物が練歯磨組成物である請求項1乃至4のいずれか1項記載の歯磨製剤。
- 1回当たり1.5〜5g押し出し可能にチューブ容器に充填された歯磨製剤である請求項1乃至5のいずれか1項記載の歯磨製剤。
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JP2008326834A JP5470838B2 (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | 歯磨製剤 |
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JP2008326834A JP5470838B2 (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | 歯磨製剤 |
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JP2010150145A JP2010150145A (ja) | 2010-07-08 |
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Family Applications (1)
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JP2008326834A Active JP5470838B2 (ja) | 2008-12-24 | 2008-12-24 | 歯磨製剤 |
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- 2008-12-24 JP JP2008326834A patent/JP5470838B2/ja active Active
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