JP2797716B2 - 液状歯磨組成物 - Google Patents

液状歯磨組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、研磨剤が水系媒体に均
一に分散された、流動性を有する粘度(25℃)が20
〜180ポアズの液状歯磨組成物に関し、特にアルキル
硫酸塩の配合による口腔粘膜の刺激を抑制した液状歯磨
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、液状歯磨については種々提案されている(例えば、
特公昭45−36599号公報、特公昭55−1544
3号公報等)が、実用に供された例は殆んどない。これ
は、従来の液状歯磨が歯刷子の植毛部に乗せた場合、植
毛部に直ちにしみ込んで歯刷子から垂れ流れるなどの使
用性に劣るためである。
【0003】また、かかる従来の液状歯磨では、プラス
チックボトル等に収容した場合、流動性乃至押し出し性
が良過ぎて歯刷子に乗せる際に流れ出過ぎるという問題
がある。
【0004】このため、従来はもっぱら練歯磨が多く用
いられ、また比較的低粘度(200〜500ポアズ)の
ジエル歯磨も使用されている(特開昭60−7541
2,75413号公報)が、これらの歯磨は口中での分
散性、歯磨後の歯刷子の洗浄性(従来の練歯磨では歯磨
剤が歯刷子の植毛部に残り易く、洗浄が困難であるのに
対し、液状歯磨では歯磨後の刷子すすぎが簡単で、衛生
的である)の点から液状歯磨の使用が望まれ、従って液
状歯磨の上述した使用性の悪さを解決することが要望さ
れる。
【0005】またこの場合、従来の液状歯磨の多くは研
磨剤の配合されていない系である。しかし、液状歯磨の
汚染除去力(清掃力)を確保するためには研磨剤を配合
することが望まれる。
【0006】更に、液状歯磨には、練歯磨の場合と同様
に使用感等の点から発泡剤を配合することが望まれ、発
泡剤としてはラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸
塩が従来から口腔用組成物に汎用されているが、本発明
者の検討によると、液状歯磨にアルキル硫酸塩を配合し
た場合、かえって使用感を低下させるものであった。即
ち、もともとラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸
塩は、タンパク変性等による口腔粘膜刺激を与えるもの
であるが、練歯磨の場合はそれがある程度緩和される。
しかし、液状歯磨の場合はこの欠点が強調され、この液
状歯磨に研磨剤を比較的多量に配合しても、粘度が20
〜180ポアズという低粘度系では口腔粘膜刺激が強
く、後味等の使用感を損ない、従って液状歯磨における
かかるアルキル硫酸塩配合の問題点を解決することが強
く要望された。
【0007】本発明は上記要望に応えるためになされた
もので、研磨剤が低粘度の水系媒体中に安定に分散して
いると共に、アルキル硫酸塩の配合による口腔粘膜刺激
が改良され、使用性に優れた液状歯磨組成物を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、研磨剤
を5〜40%配合した液状歯磨の粘度を20〜180ポ
アズ(25℃)とし、かつその降伏値を1〜60パスカ
ル(25℃)に調整すると共に、アルキル硫酸塩をポリ
グリセリン脂肪酸エステルと併用した場合、口腔粘膜刺
激が低減され、使用感が向上することを知見した。
【0009】また、この液状歯磨は、研磨剤が経日的に
安定に分散され、しかも研磨剤配合量が5〜40%であ
っても経日による流動性の低下が可及的に防止され、高
温で長期間保存した後においても良好な流動性を示し、
流動安定性に優れている上、歯刷子に乗せ易く、歯刷子
に乗せた場合に植毛部に直ちにしみ込むことがなく、使
用者が歯磨を歯刷子に乗せ、口に入れて使用するまで歯
磨が歯刷子の植毛部上に良好に保持されるとともに、プ
ラスチックボトル等に収容して押し出す場合の押し出し
性も良好で、使用性に優れていること、しかも液状歯磨
としての口中分散性、歯刷子洗浄性も優れていることを
知見した。
【0010】従って、本発明は、水系媒体中に研磨剤が
5〜40%含有され、25℃の粘度が20〜180ポア
ズの範囲にあり、かつ25℃の降伏値が1〜60パスカ
ルの範囲にある液状歯磨組成物に、アルキル硫酸塩とと
もにポリグリセリン脂肪酸エルテルを配合したことを特
徴とする液状歯磨組成物を提供する。
【0011】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明の液状歯磨組成物は、低粘度水系媒体中に研磨剤が沈
降することなく安定に均一分散されてなるものである
が、ここに使用する研磨剤としては、沈降性シリカ,シ
リカゲル,アルミノシリケート,ジルコノシリケート等
のシリカ系研磨剤,第2リン酸カルシウム・2水和物及
び無水物,ピロリン酸カルシウム,炭酸カルシウム,水
酸化アルミニウム,アルミナ,炭酸マグネシウム,第3
リン酸マグネシウム,不溶性メタリン酸ナトリウム,不
溶性メタリン酸カリウム,酸化チタン,ゼオライト,ケ
イ酸アルミニウム,ケイ酸ジルコニウム,合成樹脂系研
磨剤等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を組み合
せて使用することができる。これらの中では、清掃力及
び分散安定性の点からシリカ系研磨剤が好ましく用いら
れる。
【0012】上記研磨剤としては、窒素吸着によるBE
T法で測定した比表面積が100m2/g以下、特に5
〜30m2/gのものを用いることが好ましい。比表面
積が100m2/g以下の研磨剤を使用することによ
り、流動性の経日変化がより効果的に防止されて、長時
間安定した流動性を与えることができる。なお、研磨剤
の粒子径は通常の練歯磨に使用される研磨剤の粒子径と
同じでよく、通常平均粒子径が1〜20μmのものが使
用できる。
【0013】上記研磨剤の配合量は、上述したように組
成物全体の5〜40%、特に10〜25%である。5%
より少ない場合は汚染除去力が十分発揮されず、40%
より多い場合は流動性が低下する。
【0014】本発明に係る液状歯磨組成物は、上記研磨
剤が分散配合されてなるものであるが、更に25℃の粘
度が20〜180ポアズ、より好ましくは30〜70ポ
アズの範囲に調整され、かつ25℃の降伏値が1〜60
パスカル、より好ましくは5〜50パスカル、最も好ま
しくは5〜20パスカルの範囲に調整される。粘度が2
0ポアズより低いと歯刷子への乗せ易さが低下し、18
0ポアズより高いと流動性が低下する。一方、降伏値が
1パスカルより低いと歯刷子への乗せ易さが劣り、60
パスカルより高いと流動性が低下する。なお、粘度及び
降伏値はそれぞれ後述する方法で測定した値である。
【0015】上記粘度と降伏値の範囲と歯刷子への乗せ
易さ、容器内での流動性、及びこれらを総合評価した結
果を示すと表1〜表3の通りである。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】 ◎:非常に良好、○:良好、△:やや悪い、×:悪い ここで、かかる粘度範囲、降伏値範囲の液状歯磨組成物
は、組成物の配合成分の種類と配合量、特に粘結剤や粘
稠剤の種類と配合量を適宜選定することによって達成さ
れる。
【0019】この場合、粘結剤としては、カルボキシメ
チルセルロースアルカリ金属塩,メチルセルロース,ヒ
ドロキシエチルセルロース,カルボキシメチルヒドロキ
シエチルセルロースナトリウムなどのセルロース誘導
体、アルギン酸ナトリウムなどのアルカリ金属アルギネ
ート、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カラ
ゲナン、キサンタンガム,トラガカントガム,カラヤガ
ム,アラビアガムなどのガム類、ポリビニルアルコー
ル,ポリアクリル酸ナトリウム,ポリビニルピロリドン
などの合成粘結剤、アルミニウムシリカゲル,ラポナイ
トなどの無機粘結剤等の歯磨の製造に使用されるいずれ
の粘結剤を用いることもできる。これら粘結剤はその1
種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0020】粘結剤の配合量は、上記粘度、降伏値を達
成するために必要な量であり、通常組成物全体の0.0
5〜2%、特に0.1〜2%である。
【0021】この場合、粘結剤としてはキサンタンガム
とポリアクリル酸塩とを併用したものを用いることが好
ましい。このキサンタンガムとポリアクリル酸塩との混
合粘結剤を使用することにより、液状歯磨組成物の経時
変化、とりわけ降伏値の経時変化を効果的に防止し得、
特にこの混合粘結剤にシリカ系研磨剤を併用することに
より、経時安定性を顕著に改善することができる上、他
の研磨剤を用いた場合に比べて優れた分散安定性、優れ
た清掃力を与える。更に、上記混合粘結剤の使用は、曳
糸性の改善の点からも好ましいものである。即ち、従来
より練歯磨きの粘結剤に関する曳糸性の問題については
種々の提案がある。しかし、本発明のような低粘度の液
状歯磨における曳糸性の改善については提案がなく、未
解決の課題であったが、本発明者らの検討によれば、キ
サンタンガムとポリアクリル酸塩とを併用することによ
り、曳糸性を改善し得ることを知見したものである。
【0022】なお、キサンタンガムとポリアクリル酸塩
との配合割合は上記効果を有効に発揮させる点で、重量
比として3:1〜1:5であることが好ましく、より好
ましくは3:2〜1:2である。また、その合計配合量
は上述した粘結剤配合量であるが、より好ましくは0.
1〜1%、最も好ましくは0.1〜0.5%、例えば
0.3〜0.5%の範囲である。
【0023】一方、粘稠剤としても、グリセリン、ソル
ビット、プロピレングリコール、エチレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、キシリット、マルチッ
ト、ラクチット等の公知の粘稠剤の1種又は2種以上が
使用される。その配合量は通常組成物全体の10〜80
%、特に20〜60%とすることができる。
【0024】本発明においては、上述した成分に加えて
アルキル硫酸塩とポリグリセリン脂肪酸エステルとを併
用配合する。この場合、アルキル硫酸塩としては、ラウ
リル硫酸塩、ミリスチル硫酸塩等の炭素数8〜18、特
に10〜16のものを用いることができる。また、塩と
してはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩等が挙
げられる。一方、ポリグリセリン脂肪酸エステルとして
は、モノラウリル酸デカグリセリル、モノステアリン酸
ジグリセリル、モノオレイン酸トリグリセリル、ジステ
アリン酸デカグリセリル、ペンタステアリン酸デカグリ
セリル、デカオレイン酸デカグリセリル、ジイソステア
リン酸トリグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリ
ル等が好適に用いられる。
【0025】アルキル硫酸塩の配合量は組成物全体の
0.1〜10%、特に0.5〜2%とすることが好まし
く、ポリグリセリン脂肪酸エステルの配合量は組成物全
体の0.1〜10%、特に0.5〜5%とすることが好
ましい。これら両活性剤が10%より多いと、いずれも
流動性を低下させる場合がある。なお、ポリグリセリン
脂肪酸エステルが0.1%より少ないと、アルキル硫酸
塩の配合による口腔粘膜刺激の改良効果が十分発揮され
ない場合がある。
【0026】本発明の組成物には、上記成分に加え、必
要により上記以外のアニオン系,ノニオン系,両性等の
界面活性剤、甘味剤、香料、色素、防腐剤、各種有効成
分などを適宜量配合し、水に混合分散することにより調
製することができる。
【0027】アニオン界面活性剤としては、N−ラウロ
イルザルコシン酸ナトリウム,N−ミリストイルザルコ
シン酸ナトリウムなどのN−アシルザルコシン酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム,水素添
加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウ
ム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイル
グルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸
塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−
メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィ
ンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナ
トリウム等が用いられる。
【0028】また、ノニオン界面活性剤としては、ショ
糖脂肪酸エステル,マルトール脂肪酸エステル,ラクト
ース脂肪酸エステルなどの糖脂肪酸エステル、マルチト
ール脂肪酸エステル,ラクチトール脂肪酸エステルなど
の糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノラウレート,ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノステアレートなどのポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油な
どのポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリン酸モ
ノ又はジエタノールアミド,ミリスチン酸モノ又はジエ
タノールアミドなどの脂肪酸ジエタノールアミド、ソル
ビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリ
オキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル等が用いられ
る。
【0029】両性イオン界面活性剤としては、N−ラウ
リルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノ
エチルグリシンなどのN−アルキルアミノエチルグリシ
ン、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウム
ベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダ
ゾリンベタインナトリウムなどが用いられる。
【0030】なお、これらの界面活性剤はその1種を単
独で用いても2種以上を併用しても差し支えない。ま
た、上記界面活性剤の配合量は通常組成物全体の0.0
1〜5%、より好ましくは0.05〜3%である。
【0031】香料としては、メントール、アネトール、
カルボン、オイゲノール、リモネン、オシメン、n−デ
シルアルコール、シトロネロール、α−テルピネオー
ル、サリチル酸メチル、メチルアセテート、シトロネリ
ルアセテート、シネオール、リナロール、エチルリナロ
ール、ワニリン、チモール、スペアミント油、ペパーミ
ント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリ
ー油、桂皮油、ピメント油、桂葉油、シソ油、冬緑油、
丁字油、ユーカリ油等の香料を単独で又は組み合せて全
体の0〜10%、好ましくは0.5〜5%程度配合し得
る。
【0032】甘味剤としては、サッカリンナトリウム、
ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、
グリチルリチン、ペリラルチン、ソーマチン、アスパラ
チルフェニルアラニンメチルエステル、p−メトキシシ
ンナミックアルデヒドなどの甘味剤(配合量通常0〜1
%、好ましくは0.01〜0.5%)等を配合し得る。
【0033】有効成分としては、クロルヘキシジン、ベ
ンゼトニウムクロライド,ベンザルコニウムクロライ
ド,セチルピリジニウムクロライド,デカリニウムクロ
ライドなどの陽イオン性殺菌剤、デキストラナーゼ,ム
タナーゼ,リゾチーム,アミラーゼ,プロテアーゼ,溶
菌酵素,スーパーオキサイドディスムターゼなどの酵
素、モノフルオロリン酸ナトリウム,モノフルオロリン
酸カリウムなどのアルカリ金属モノフルオロホスフェー
トやフッ化ナトリウム,フッ化第1錫などのフッ化物、
トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アルミ
ニウムクロルヒドロキシルアラントイン、ジヒドロコレ
スタノール、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸、
ビサボロール、グリセロホスフェート、クロロフィル、
塩化ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物、乳酸アルミ
ニウム、塩化亜鉛、塩化ストロンチウム等の有効成分の
1種又は2種以上配合し得る。
【0034】防腐剤としては、安息香酸ナトリウム、パ
ラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、
パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチ
ル等が挙げられる。
【0035】本発明の液状歯磨組成物は、シリカ系研磨
剤を用い、水系媒体の屈折率をこのシリカ系研磨剤の屈
折率と同じにすることにより、透明に調製することがで
きる。
【0036】本発明の液状歯磨組成物を収容する容器に
特に制限はないが、スクイズタイプ,ポンプディスペン
サータイプ等のプラスチックボトルが好適に用いられ、
またエアゾール容器も使用することができる。特に、本
発明の液状歯磨組成物を収容する容器としては、内容物
が充填される容器の充填部乃至容器本体と、内容物が流
出するための細い流路を有する口部とを具備するもの
で、上記流路が上記充填部乃至容器本体の空間断面積の
1/30以下の空間断面積を有し、かつ口径が0.2〜
8mmの細孔、スリット又はノズルにて形成されるスク
イズボトル、ポンプディスペンサーボトル、エアゾール
容器等が好適に用いられ、かかるタイプの容器を用いた
場合、組成物が流れ出すぎたり、流れ出ないといった不
都合がなく、必要量を容易に取り出すことができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の液状歯磨組成物は、アルキル硫
酸塩の配合による口腔粘膜刺激が低減され、使用感が良
好である。また、研磨剤が水系媒体に経時的に安定して
分散し、流動性の経日変化も可及的に防止され、長期保
存後でも良好に流動し、容器から容易に取り出すことが
できる。しかも、歯刷子への乗せ易さの点でも良好で、
使用性に優れたものである。
【0038】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に示すが、本発明は下記の実施例に制限されるもので
はない。
【0039】なお、下記の例において、粘度、降伏値、
流動性、使用感は下記方法で評価した。 (1)粘度 粘度計 :BH型粘度計(東京計器製作所製) ローター:No.4 回転数 :20rpm 測定温度:25℃ (2)降伏値 測定器 :HAAKE粘度計 コントロールユニット RV12 センサーシステム MV1 温 度 25℃ 回転数 0〜128/分 シェアレート・シェアストレス曲線の原点から引いた直
線がずれる点のシェアストレスを測定した。 (3)流動性 サンプルをプラスチックボトル(80ml)に充填し、
50℃に1ケ月間保管した後、1日室温に放置した。そ
の後、容器を傾け、サンプルの流動性を下記の基準によ
り評価した。 評価基準 5点:速やかに流動する 4 :流動する 3 :ややゆっくりと流動する 2 :ゆっくりと流動する 1 :傾けても流動しない (4)使用感 成人パネル10名(男性5名、女性5名)により、通常
の使用方法により歯磨を実施し、使用後の口腔粘膜の刺
激をアンケートにより調査した。 判定基準 ◎:9人以上が刺激無しと回答、残りがやや刺激ありと
回答 ○:7〜8人が刺激無しと回答、残りがやや刺激ありと
回答 △:4〜6人が刺激無しと回答、残りがやや刺激あり、
あるいは刺激ありと回答 ×:7人以上が刺激ありと回答 (5)総合評価 粘度:20〜180ポアズ/25℃ 降伏値:1〜60パスカル/25℃ 流動性:4以上 使用感:○または◎ 以上の条件に合致する場合を良(○)と判断し、1つの
項目でも満たされない場合を不良(×)と判断した。
【0040】 [実施例1] 沈降性シリカ 20% パラオキシ安息香酸ブチル 0.01 キサンタンガム 0.2 ポリアクリル酸ナトリウム 0.15 プロピレングリコール 2 ソルビット 35 グリセリン 25 サッカリンナトリウム 0.1 香料 1 色素(ブリリアントブルー) 0.001 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 モノラウリン酸デカグリセリル 2 フッ化ナトリウム 0.2 純水 残 100.0 % 粘度(ポアズ):58 降伏値(パスカル):7 流動性:5 使用感:○ 総合評価:○
【0041】 [実施例2] ジルコノシリケート 20% カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 カラギーナン 0.2 プロピレングリコール 2 ソルビット 30 グリセリン 25 サッカリンナトリウム 0.1 香料 1 色素(ブリリアントブルー) 0.001 ラウリル硫酸ナトリウム 2 モノステアリン酸ジグリセリル 1 純水 残 100.0 % 粘度(ポアズ):60 降伏値(パスカル):6.5 流動性:4 使用感:○ 総合評価:○
【0042】 [実施例3] アルミノシリケート 20% キサンタンガム 0.15 カラギーナン 0.2 プロピレングリコール 2 ソルビット 10 グリセリン 35 サッカリンナトリウム 0.1 香料 1 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 モノオレイン酸トリグリセリル 3 純水 残 100.0 % 粘度(ポアズ):65 降伏値(パスカル):8 流動性:○ 使用感:◎ 総合評価:○
【0043】 [実施例4] 第2リン酸カルシウム 30% カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 カラギーナン 0.3 プロピレングリコール 2 ソルビット 45 サッカリンナトリウム 0.1 香料 1 ラウリル硫酸ナトリウム 1 モノラウリン酸デカグリセリル 2 純水 残 100.0 % 粘度(ポアズ):90 降伏値(パスカル):12 流動性:4 使用感:◎ 総合評価:○
【0044】 [実施例5] ジルコノシリケート 15 ポリアクリル酸ナトリウム 0.15 カラギーナン 0.2 プロピレングリコール 2 グリセリン 45 サッカリンナトリウム 0.1 香料 1 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 モノステアリン酸ジグリセリル 1.5 純水 残 100.0 % 粘度(ポアズ):40 降伏値(パスカル):6 流動性:5 使用感:○ 総合評価:○
【0045】 [実施例6] 水酸化アルミニウム 25 ポリアクリル酸ナトリウム 0.1 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 プロピレングリコール 2 ソルビット 15 グリセリン 40 サッカリンナトリウム 0.1 香料 1 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 モノラウリン酸デカグリセリル 1 純水 残 100.0 % 粘度(ポアズ):55 降伏値(パスカル):7 流動性:4 使用感:× 総合評価:×
【0046】 [比較例1] アルミノシリケート 20% キサンタンガム 0.2 ポリアクリル酸ナトリウム 0.15 プロピレングリコール 2 ソルビット 35 グリセリン 25 サッカリンナトリウム 0.1 香料 1 色素(ブリリアントブルー) 0.001 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 純水 残 100.0 % 粘度(ポアズ):55 降伏値(パスカル):7 流動性:4 使用感:× 総合評価:×
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水系媒体中に研磨剤が5〜40重量%含
    有され、25℃の粘度が20〜180ポアズの範囲にあ
    り、かつ25℃の降伏値が1〜60パスカルの範囲にあ
    る液状歯磨組成物にアルキル硫酸塩とともにポリグリセ
    リン脂肪酸エステルを配合したことを特徴とする液状歯
    磨組成物。
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