JP6726542B2 - 粉体吐出器 - Google Patents

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本発明は、粉体吐出器に関する。
従来から、下記特許文献1に示されるような、粉体を空気とともに吐出させる粉体吐出器が知られている。
特開2008−295686号公報
ところで、この種の粉体吐出器には、構成の簡素化および操作性の向上について、改善の余地があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、簡易な構成で容易に操作できる粉体吐出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の粉体吐出器は、空気が給排される給排気室が内部に形成され、前記給排気室内に外気を導入する外気導入孔と、前記給排気室内の空気を排出する排気孔と、粉体を内包するカプセル部材が内部に収容され、かつ上端開口が前記粉体の吐出孔とされる吐出筒と、を備える弾性変形可能な吐出器本体と、前記外気導入孔を通した前記給排気室への空気の流入を許容し、かつ前記外気導入孔を通した前記給排気室からの空気の流出を規制する外気導入弁と、前記排気孔を通した前記給排気室からの空気の流出を許容し、かつ前記排気孔を通した前記給排気室への空気の流入を規制する排気弁と、前記吐出筒内で上下動可能に配設された針体と、を備えることを特徴とする。
本発明の粉体吐出器によれば、内部にカプセル部材が収容された吐出筒内で針体を下降させて、この針体の下端部によってカプセル部材の表面に開口を形成することで、カプセル部材内の粉体を吐出可能な状態にすることができる。この状態で吐出器本体が弾性変形して給排気室の容積が減少すると、給排気室の内圧が上昇することで、外気導入孔が外気導入弁により閉塞されるとともに、給排気室内の空気が排気孔を通過して吐出筒内に流入する。これにより、吐出筒内に流出した粉体が、吐出筒内に流入した空気により巻き上げられ、空気とともに吐出孔から吐出される。また、吐出器本体が復元変形して給排気室の容積が増加すると、給排気室内に負圧が生じ、排気弁により排気孔が閉塞されるとともに、外気導入孔から給排気室内に外気が導入される。
以上により、針体を下降させた後に吐出器本体を弾性変形させるという容易な操作によって、粉体を空気とともに吐出孔から吐出させることができる。また、カプセル部材が吐出孔を有する吐出筒内に収容されるため、例えば別の部位にカプセル部材を収容する場合と比較して、カプセル部材の収容位置から吐出孔までの距離が短くなり、粉体吐出器の構成を簡素化することができる。
ここで、前記針体を保持するキャップが、前記吐出筒に上昇可能に装着されていてもよい。
この場合、針体を保持するキャップが、吐出筒に上昇可能に装着されているため、キャップを操作することで針体を容易に上下動させることができる。さらに、キャップを吐出筒に螺着させた場合には、キャップを吐出筒に対して回転させることで、その回転力をねじにより増幅させて下方に向けた推進力に変換することができる。これにより、針体でカプセル部材の表面に開口を形成する際の操作力を低減して操作性を向上させることができる。
また、前記針体を保持するキャップが、前記吐出筒に上昇可能に装着され、前記針体の下端部は、前記キャップの下端部よりも上方に配設されていてもよい。
この場合、針体の下端部がキャップの下端部よりも上方に配設されているため、キャップを吐出筒から取り外した際に、針体の下端部がキャップの下端部から突出するのを防ぐことができる。
また、前記カプセル部材が載置される貫通孔が形成された載置部を備え、前記貫通孔に、前記針体が挿通されてもよい。
この場合、カプセル部材の載置部に貫通孔が形成されているため、例えばカプセル部材が曲面を有する場合であっても、その曲面を貫通孔の開口周縁部に接触させることで、カプセル部材の姿勢を安定させた状態で吐出筒内に収容することができる。さらに、この貫通孔に針体が挿通されるため、針体が下降した際に、針体の下端部でカプセル部材を刺し貫いて粉体を確実に吐出筒内に流出させることができる。
また、前記吐出筒は、前記カプセル部材の載置部を有する下側筒部と、前記下側筒部に対して着脱自在な上側筒部と、を備え、前記上側筒部の上端部には、径方向内側に向けて突出するカプセル部材押さえ部が形成されていてもよい。
この場合、カプセル部材を内部に収容する吐出筒が、カプセル部材の載置部を有する下側筒部と、下側筒部に対して着脱自在な上側筒部と、を備えているため、上側筒部を下側筒部から取り外すことで、載置部に載置されたカプセル部材を容易に交換することができる。
さらに、上側筒部には、径方向内側に向けて突出するカプセル押さえ部が形成されているため、針体を上方移動させる際若しくは粉体を吐出させる際に、カプセル部材が上方に移動するのを抑止することができる。
また、前記粉体吐出器が、前記カプセル部材が載置される貫通孔が形成された載置部を備え、前記貫通孔の下方かつ前記排気孔の上方には、上面視において前記貫通孔と重なる受け板が配設されていてもよい。
この場合、カプセル部材の載置部に貫通孔が形成されているため、例えばカプセル部材が曲面を有する場合であっても、その曲面を貫通孔の開口周縁部に接触させることで、カプセル部材の姿勢を安定させた状態で吐出筒内に収容することができる。また、この貫通孔の下方には、上面視において貫通孔と重なる受け板が配設されているため、粉体が貫通孔から下方に落下した場合であっても、粉体を受け板により受け止めて、給排気室内に粉体が逆流するのを防止することができる。さらに、排気孔の上方に配設された受け板に沿って、排気孔から流出した空気が流動することで、受け板上に溜まった粉体を巻き上げて、吐出孔から吐出させることができる。
本発明によれば、簡易な構成で容易に操作できる粉体吐出器を提供することができる。
第1実施形態の粉体吐出器の半縦断面図である。 図1の粉体吐出器のうち、針体およびキャップを下降させた状態を示す半縦断面図である。 図1の粉体吐出器のうち、針体およびキャップを取り外した状態を示す半縦断面図である。 第2実施形態の粉体吐出器の半縦断面図である。 図4の粉体吐出器のうち、針体およびキャップを取り外した状態を示す半縦断面図である。 図5の粉体吐出器のうち、上側筒部を取り外した状態を示す半縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、本実施形態に係る粉体吐出器の構成を、図1〜3を参照しながら説明する。
図1に示すように、粉体吐出器1は、空気が給排される給排気室Sが内部に形成された弾性変形可能な吐出器本体2と、外気導入弁3bおよび排気弁4と、吐出器本体2に形成された吐出孔30aを閉塞する有頂筒状のキャップ40と、キャップ40に保持される針体6と、を備える。
ここで本実施形態では、針体6およびキャップ40の各中心軸は共通の中心軸線O上に配設されている。以下では、中心軸線Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向に沿うキャップ40の開口部側を下側といい、キャップ40の頂壁部41側を上側という。
また、上下方向から見た平面視において、中心軸線Oに直交する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
吐出器本体2は、弾性変形可能な本体部10と、本体部10から上方に向けて延びる吐出筒12と、を有する。
本体部10は、例えば押出ブロー成形(EBM)により、口部11を有するボトル状に形成されている。なお、本体部10は袋状、あるいはチューブ状等であってもよい。本体部10内は、先述の給排気室Sとされている。本体部10には、口部11を径方向に貫通する連通孔11bが形成されている。
吐出筒12は、本体部10の口部11に外嵌する外嵌筒部24と、外嵌筒部24の上端開口縁から径方向の内側に向けて延びる環状のフランジ部21と、フランジ部21の内周縁から上方に向けて延びる収容筒部27と、を備える。外嵌筒部24、フランジ部21、および収容筒部27の各中心軸は、中心軸線Oと同軸上に配設されている。吐出筒12には、フランジ部21を上下方向に貫通する外気導入孔22が形成されている。
外気導入孔22は、給排気室S内に外気を導入する。外嵌筒部24は、外気導入孔22と本体部10の口部11における連通孔11bとを連通させた状態で、口部11に対して気密に外嵌している。外嵌筒部24の内周面には、口部11の外周面に形成された被嵌合部11aと嵌合する嵌合部24aが形成されている。被嵌合部11aは、口部11の外周面のうち周方向の一部分に形成されており、この被嵌合部11aが形成されていない部分により、外気導入孔22と連通孔11bとが連通している。嵌合部24aは被嵌合部11aにアンダーカット嵌合している。これにより、キャップ40が吐出器本体2に対して回転させられた際に、吐出筒12が本体部10から外れるのが防止される。なお、吐出筒12と本体部10との中心軸線O周りの相対的な回転は、不図示の回り止めにより規制されていてもよい。
収容筒部27内には、粉体を内包するカプセルC(カプセル部材)が収容されている。なお、カプセルCに代えて、粉体を内包する袋状の容器体などを用いてもよい。収容筒部27の外周面のうち、上側の一部分には、雄ネジ部27aが形成されている。収容筒部27の内周面には、上下方向に延在する縦リブ27bが形成されている。縦リブ27bは、周方向に間隔をあけて複数形成されている。複数の縦リブ27bの径方向内側の各端面と、中心軸線Oと、の間の径方向の距離は、互いに同等となっている。複数の縦リブ27bは、カプセルCの姿勢を保持可能である。収容筒部27の上部には、上方に向かうに従い漸次径方向の内側に向かう縮径部27cが形成されている。各縦リブ27bの上端部は、縮径部27cの下面に接続されている。縮径部27cの上端部には、上方に向けて延びる直筒部27dが形成されている。直筒部27dの上端開口部は、先述の吐出孔30aとされている。
収容筒部27の下端部には、中栓部材3が配設されている。中栓部材3は、上下方向に延びる連結筒部3aと、連結筒部3aの外周面から径方向外側に向けて延びる先述の外気導入弁3bと、連結筒部3aの内周面から径方向内側に向けて延びる円環状の閉塞部3cと、を備える。閉塞部3cの内周縁は、給排気室S内の空気を排出する排気孔3dとされている。
連結筒部3aのうち、上部は収容筒部27内に気密に嵌合しており、下部は本体部10の口部11内に気密に嵌合している。外気導入弁3bは、収容筒部27の外周面における上下方向の中央部に形成されている。外気導入弁3bは、本体部10の口部11における上端開口縁と、吐出筒12のフランジ部21と、の間に配設されている。外気導入弁3bは、外気導入孔22を通した給排気室Sへの空気の流入を許容し、かつ外気導入孔22を通した給排気室Sからの空気の流出を規制する。外気導入弁3bは、連結筒部3aに対して下方に弾性変形可能な板状に形成されている。外気導入弁3bの径方向外側の端部には、外気導入弁3bの他の部分よりも厚肉の厚肉部が形成されており、この厚肉部がフランジ部21の下面に接触している。外気導入弁3bは、下方に向けて突に湾曲している。外気導入弁3bの径方向の長さは、外気導入孔22の内径よりも大きい。外気導入弁3bは、外気導入孔22を外気導入孔22の下方から閉塞している。
排気弁4は、給排気室S外に配設されている。排気弁4は、中栓部材3内の閉塞部3c上に配設されている。排気弁4は、排気孔3dを通した給排気室Sからの空気の流出を許容し、かつ排気孔3dを通した給排気室Sへの空気の流入を規制する。
排気弁4は、連結筒部3a内に嵌合する取付筒部4aと、取付筒部4aの下端開口縁から径方向の内側に向けて延びる排気弁本体4bと、を備える。排気弁本体4bは取付筒部4aに対して上方に弾性変位可能な円板状に形成されている。排気弁本体4bの外周縁の一部分は、取付筒部4aの下端開口縁に接続されている。排気弁本体4bの外径は、排気孔3dの内径よりも大きい。排気弁本体4bは、排気孔3dを排気孔3dの上方から閉塞している。排気弁本体4bのうち、径方向の中央部は、他の部分よりも厚肉になっている。
連結筒部3a内における排気弁4の上方には、カプセルCが載置される円板状の載置部29が配設されている。載置部29は、連結筒部3a内に嵌合されている。載置部29の径方向における中央部には、載置部29を上下方向に貫通する貫通孔29aが形成されている。図2に示すように、キャップ40を下降させると、貫通孔29aに針体6が挿通される。
キャップ40は、収容筒部27に上昇可能に螺着(装着)されている。キャップ40は、吐出孔30aを開放自在に閉塞する。キャップ40は、先述の頂壁部41と、頂壁部41の外周縁から下方に向けて延びる周壁部44と、頂壁部41の径方向中央部から下方に向けて延びる装着筒部45と、を備える。
周壁部44の内周面には、収容筒部27の雄ネジ部27aと螺合する雌ネジ部44aが形成されている。本実施形態における雌ネジ部44aは、周壁部44の内周面における略全域にわたって形成されている。キャップ40の雌ネジ部44aと、収容筒部27の雄ネジ部27aと、が螺合することで、キャップ40が収容筒部27に対して螺着されている。なお、キャップ40における周壁部44の外周面には、滑り止めのために、上下方向に延びるローレット形状が形成されていてもよい。
図2に示すように、キャップ40を下降させると、キャップ40の頂壁部41における下面(第1当接面)41aは、吐出筒12の直筒部27dにおける上端開口縁(第1被当接面)27eに当接する。また、キャップ40の周壁部44における下端開口縁(第2当接面)44bは、吐出筒12のフランジ部21における上面(第2被当接面)21aに当接する。上下方向において、第1被当接面27eから第2被当接面21aまでの距離と、第1当接面41aから第2当接面44bまでの距離と、は互いに同等である。
針体6は、収容筒部27内で上下動可能に配設されている。針体6の上端部は、キャップ40の装着筒部45内に挿入されている。これにより、針体6はキャップ40に保持されている。針体6の下端部は、キャップ40の周壁部44における下端部よりも上方に配設されている。
図1に示すように、キャップ40と吐出筒12との間には、ストッパー7が配設されている。ストッパー7は、第2当接面44bと第2被当接面21aとにより、上下方向で挟まれている。ストッパー7は、キャップ40の吐出筒12に対する下降を規制する。
次に、以上のように構成された第1実施形態に係る粉体吐出器1の作用について説明する。
粉体吐出器1を使用する場合、まずストッパー7を除去した後、キャップ40の周壁部44を摘み、これを中心軸線O周りに収容筒部27に対して回転させる。これにより、キャップ40が収容筒部27に対して下降し、針体6の下端部がカプセルCに接触する。これにより、カプセルCの表面に開口が形成されて、カプセルC内の粉体を吐出可能な状態にすることができる。なお、本実施形態では、針体6の下端部が載置部29における貫通孔29a内に挿通するため、カプセルCは針体6によって上下方向に貫かれる(図2参照)。
次に、キャップ40を収容筒部27に対して中心軸線O周りに回転させて、キャップ40を上昇させ、収容筒部27から取り外す(図3参照)。この状態で吐出器本体2が弾性変形して給排気室Sの容積が減少すると、給排気室Sの内圧が上昇することで、外気導入孔22が外気導入弁3bにより閉塞されるとともに、給排気室S内の空気が排気孔3dを通過して収容筒部27内に流入する。これにより、カプセルC内の粉体が、収容筒部27内に流入した空気により巻き上げられ、空気とともに吐出孔30aから吐出される。また、吐出器本体2が復元変形して給排気室Sの容積が増加すると、給排気室S内に負圧が生じ、排気弁4により排気孔3dが閉塞されるとともに、外気導入孔22および連通孔11bを通して給排気室S内に外気が導入される。
以上により、キャップ40を下降させた後に吐出器本体2を弾性変形させるという容易な操作によって、粉体を空気とともに吐出孔30aから吐出させることができる。また、カプセルCが吐出孔30aを有する収容筒部27内に収容されるため、例えば別の部位にカプセルCを収容する場合と比較して、カプセルCの収容位置から吐出孔30aまでの距離が短くなり、粉体吐出器1の構成を簡素化することができる。
また、針体6を保持し、かつ吐出孔30aを開放自在に閉塞するキャップ40が、収容筒部27に螺着されているため、例えば不使用時に吐出孔30aから粉体が吐出されるのを防止することができる。また、キャップ40が針体6を保持しているため、キャップを操作することで針体6を容易に上下動させることができる。さらに、収容筒部27に螺着されるキャップ40が針体6を保持しているため、キャップ40を収容筒部27に対して回転させることで、その回転力をねじにより増幅させて下方に向けた推進力に変換することができる。これにより、針体6でカプセルCの表面に開口を形成する際の操作力を低減して、操作性を向上させることができる。
また、針体6の下端部がキャップ40の周壁部44における下端部よりも上方に配設されているため、キャップ40を収容筒部27から取り外した際に、針体6の下端部がキャップ40の下端部から突出するのを防ぐことができる。
また、カプセルCの載置部29に貫通孔29aが形成されているため、例えばカプセルCが曲面を有する場合であっても、その曲面を貫通孔29aの開口周縁部に接触させることで、カプセルCの姿勢を安定させた状態で収容筒部27内に収容することができる。さらに、この貫通孔29aは針体6に挿通されるため、針体6が下降した際に、針体6の下端部でカプセルCを刺し貫いて、粉体を確実に吐出可能な状態にすることができる。
また、上下方向において、吐出筒12のうち第1被当接面27eから第2被当接面21aまでの距離と、キャップ40のうち第1当接面41aから第2当接面44bまでの距離と、が互いに同等であるため、キャップ40を下降させた際、第1当接面41aを第1被当接面27eに当接させつつ、第2当接面44bを第2被当接面21aに当接させることができる。これにより、キャップ40に対して下方に向けた強い力が加わった場合であっても、この力を吐出筒12の第1被当接面27eおよび第2被当接面21aで分散して受けることが可能となり、簡易な構成で各部材の破損を防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について図4〜6を参照しながら説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図4に示すように、本実施形態の中栓部材3は、連結筒部3aから下方に向けて延びる規制筒部3eを備えている。規制筒部3eの外周面は、本体部10をスクイズ変形させた際に、本体部10の内周面に接触する。これにより、規制筒部3eは本体部10の変形量を所定範囲内に規制し、吐出孔30aからの粉体の吐出を安定させる。
図4〜6に示すように、本実施形態の吐出筒12は、カプセルCの載置部29を有する下側筒部20と、下側筒部20に対して着脱自在な上側筒部30と、を備えている。本実施形態の載置部29は、上下方向に延びる筒状に形成されており、その内周面が貫通孔29aとされている。
下側筒部20は、先述の載置部29と、載置部29の下端部から上方に向かうに従い漸次径方向の外側に向けて延びる湾曲部28と、湾曲部28の上端部から上方に向けて延びる下側収容筒部26と、湾曲部28の上端部から径方向の外側に向けて延びるフランジ部25と、フランジ部25の外周縁から下方に向けて延びる接続筒部23と、を備える。載置部29、湾曲部28、下側収容筒部26、フランジ部25、および接続筒部23の各中心軸は、中心軸線Oと同軸上に配設されている。
湾曲部28は、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。下側収容筒部26内には、カプセルCが収容される。接続筒部23の下端部は、第1実施形態と同様のフランジ部21の内周縁に接続されている。
上側筒部30は、下側収容筒部26の上端部から上方に向けて延びる上側収容筒部36と、上側収容筒部36の下端部から下方に向けて延びる筒状の拡径部31と、拡径部31の下端部から径方向の外側に向けて延びる円環状の当接部32と、当接部32の外周縁から下方に向けて延びる係止筒部33と、を備える。上側収容筒部36、拡径部31、当接部32、および係止筒部33の各中心軸は、中心軸線Oと同軸上に配設されている。
上側収容筒部36内には、カプセルCが収容される。上側収容筒部36の内径は、下側収容筒部26の内径と同等に形成されている。上側収容筒部36の上端部には、上側収容筒部36の内周面から径方向内側に向けて突出する円環状のカプセル押さえ部36aが形成されている。なお、カプセル押さえ部36aの形状は、円環状に限らず、複数のリブ状などであってもよい。カプセル押さえ部36aの上方には、カプセル押さえ部36aの内周縁から上方に向けて延びる直筒部36bが形成されている。直筒部36bの上端開口部は、吐出孔30aとされている。
当接部32は、下側筒部20のフランジ部25に当接若しくは近接している。
係止筒部33の内周面における下端部には、径方向内側に向けて突出する係止部33aが形成されている。係止部33aは、接続筒部23の外周面に形成された被係止部23aに対して乗り越え可能に係止する。これにより、上側筒部30は下側筒部20に対して着脱自在となっている。
図4〜6に示すように、本実施形態の粉体吐出器1は、排気弁4の上方に配設された受け部材8を備えている。受け部材8は、下方に突の曲面状に形成された受け板8aと、受け板8aの下面から下方に向けて延びる下リブ8bと、受け板8aの上面から上方に向けて延びる上リブ8cと、を備える。
受け板8aは、湾曲部28の下方において、湾曲部28と同心円状に配設されている。これにより、受け板8aと湾曲部28との間には、連通路S1が形成されている。連通路S1は、縦断面視における流路幅が全長にわたって同等に形成されている。受け板8aは、上面視において貫通孔29aと重なっている。受け板8aは、排気孔3dの上方に配設されている。
下リブ8bは、平面視において十字状に形成されている。下リブ8bの下端面は、排気弁4の取付筒部4aにおける上端開口縁に当接している。これにより、受け部材8は排気弁4により支持されている。上リブ8cの上部には、湾曲部28の下面に沿って湾曲する保持面が形成されている。保持面は、湾曲部28の下面に接触している。これにより、受け部材8は、湾曲部28が下側収容筒部26との接続部を固定端として下方に撓むのを抑止している。
本実施形態の粉体吐出器1を使用する際は、まずキャップ40を吐出筒12に対して下降させることで、針体6によってカプセルCの表面に開口を形成して、粉体を吐出可能な状態にすることができる。次に、図5に示すように、キャップ40を吐出筒12から取り外して、本体部10を弾性変形させて給排気室S内の空気を排気孔3dから流出させる。排気孔3dから流出した空気は、受け板8aと連結筒部3aとの間、連通路S1、および貫通孔29aを通過して、吐出筒12内に流入する。これにより、粉体を吐出孔30aから吐出させることができる。
粉体を吐出させてカプセルCが空になった場合、図6に示すように、上側筒部30を下側筒部20から取り外して、新たなカプセルCに交換する。
以上説明したように、本実施形態の粉体吐出器1によれば、カプセルCを内部に収容する吐出筒12が、カプセルの載置部29を有する下側筒部20と、下側筒部20に対して着脱自在な上側筒部30と、を備えているため、上側筒部30を下側筒部20から取り外すことで、載置部29に載置されたカプセルCを容易に交換することができる。
さらに、上側筒部30には、径方向内側に向けて突出するカプセル押さえ部36aが形成されているため、針体6を上方移動させる際若しくは粉体を吐出させる際に、カプセルCが上方に移動するのを抑止することができる。
また、貫通孔29aの下方には、上面視において貫通孔29aと重なる受け板8aが配設されているため、粉体が貫通孔29aから下方に落下した場合であっても、粉体を受け板8aにより受け止めて、給排気室S内に粉体が逆流するのを防止することができる。さらに、排気孔3dの上方に配設された受け板8aに沿って、排気孔3dから流出した空気が流動することで、受け板8a上に溜まった粉体を巻き上げて、吐出孔30aから吐出させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記第1実施形態では、本体部10と吐出筒12とにより吐出器本体2が構成されていたが、これに限られず、本体部10と吐出筒12とが一体に形成された吐出器本体2を採用してもよい。あるいは、前記第2実施形態において、本体部10と下側筒部20とが一体に形成されていてもよい。
また、本体部10の一部分のみが弾性変形可能な吐出器本体2を採用してもよい。あるいは、弾性変形可能な部材を、吐出器本体2に取り付けてもよい。
また、前記第1実施形態では、キャップ40が収容筒部27に螺着されていたが、これに限られず、収容筒部27に対して上下方向にスライドするキャップ40を採用してもよい。
また、前記第1実施形態では、収容筒部27の外周面のうち、上側の一部分に雄ネジ部27aが形成されていたが、これに限られず、雄ネジ部27aが収容筒部27の外周面の略全域にわたって形成されていてもよい。この場合、キャップ40の雌ネジ部44aが、キャップ40の周壁部44における内周面のうち、下側の一部分にのみ形成されていてもよい。
また、前記第1実施形態では、カプセルCの載置部29に貫通孔29aが形成されていたが、このような貫通孔29aが形成されていない載置部29を採用してもよい。
また、前記第1、第2実施形態では、貫通孔29aが針体6に挿通されていたが、これに限られず、針体6の下端部が貫通孔29aの上方に配設されていてもよい。
また、前記第1、第2実施形態では、キャップ40が吐出孔30aを閉塞していたが、これに限られず、例えばキャップ40が、その頂壁部41を上下方向に貫通する第2の吐出孔を備えていてもよい。このようにすることで、キャップ40を下降させてカプセルCの表面に開口を形成した後、キャップ40を除去せずに第2の吐出孔から粉体を吐出させることが可能となる。
また、前記第2実施形態では、上側筒部30と下側筒部20とが、係止部33aおよび被係止部23aにより互いに係止されていたが、これに限られず、上側筒部30が下側筒部20に対して螺着されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…粉体吐出器、2…吐出器本体、3b…外気導入弁、3d…排気孔、4…排気弁、6…針体、12…吐出筒、21a…第2被当接面、22…外気導入孔、27e…第1被当接面、29…載置部、29a…貫通孔、30a…吐出孔、40…キャップ、41a…第1当接面、44b…第2当接面、S…給排気室

Claims (4)

  1. 空気が給排される給排気室が内部に形成され、前記給排気室内に外気を導入する外気導入孔と、前記給排気室内の空気を排出する排気孔と、粉体を内包するカプセル部材が内部に収容され、かつ上端開口が前記粉体の吐出孔とされる吐出筒と、を備える弾性変形可能な吐出器本体と、
    前記外気導入孔を通した前記給排気室への空気の流入を許容し、かつ前記外気導入孔を通した前記給排気室からの空気の流出を規制する外気導入弁と、
    前記排気孔を通した前記給排気室からの空気の流出を許容し、かつ前記排気孔を通した前記給排気室への空気の流入を規制する排気弁と、
    前記吐出筒内で上下動可能に配設された針体と、
    前記針体を支持するキャップと、
    前記カプセル部材が載置される貫通孔が形成された載置部と、を備え、
    前記キャップは前記吐出筒に螺着され、前記キャップが前記吐出筒に対して回転することで前記針体が上下動し、
    前記貫通孔に、前記針体が挿通され、
    前記排気弁および前記載置部が嵌合する連結筒部と、前記外気導入弁と、が一体に形成されている、粉体吐出器。
  2. 前記針体の下端部は、前記キャップの下端部よりも上方に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の粉体吐出器。
  3. 前記吐出筒は、前記カプセル部材の載置部を有する下側筒部と、前記下側筒部に対して着脱自在な上側筒部と、を備え、
    前記上側筒部の上端部には、径方向内側に向けて突出するカプセル部材押さえ部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の粉体吐出器。
  4. 前記貫通孔の下方かつ前記排気孔の上方には、上面視において前記貫通孔と重なる受け板が配設されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の粉体吐出器。
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