JP6147206B2 - 二重容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を収容する減容変形自在な内層体と、内層体を内側に収めて容器の外殻を形成する外層体とを備え、内容物の注出に伴って内層体のみが減容する二重容器に関するものである。
化粧水などの化粧料や、シャンプーやリンス或いは液体石鹸、また食品調味料や薬品などを収納する容器としては、内容物を収容する減容変形自在な内層体と、内層体を内側に収めて容器の外殻を形成する外層体とを備え、外層体に、内外に通じる外気導入用の開口を設け、内容物の注出に伴って内層体のみを減容させるようにした二重容器(デラミ容器、積層剥離容器とも言う)が知られている(例えば特許文献1)。この種の容器は、内層体内の内容物と外気との置換を行うことなく内容物を注出することができるので、特に、外気との接触によって品質が低下するおそれのある内容物を収納する容器として好適である。
特許文献1の積層剥離容器は、大気導入孔を備える外側層と、外側層に剥離自在に積層された内側層とを有し、通常時は内側層と外界との連通を阻止するとともに内側層の内圧上昇によって内容物の注出を許容する吐出弁を備え、また、通常時は大気導入孔に連通する空気流入孔を閉鎖するとともに外側層と内側層の相互間の減圧によって空気流入孔から空気を導入する吸込弁を備えるものである。このような容器によれば、外側層を押圧すると、外側層と内側層の相互間の空気を介して内側層を押圧することができるため、内側層の内圧が上昇して内容物を注出することができる。また、外側層の押圧を解除すれば、外側層の復元に伴い外側層と内側層の相互間が減圧されて空気流入孔から外気が導入されるため、外側層のみを元の形状に戻すことができる。
特許第3688373号公報
ところで、このような二重容器を例えば冷所に保存する場合、これを室内に取り出すと、外気によって内層体と外層体との相互間の空気が温められて膨張する結果、この相互間の内圧が上昇して内層体が加圧され、注出口から内容物が噴き出すことがあった。
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、周囲の温度が変化しても、内容物の噴き出しを有効に防止することができる新たな二重容器を提案するところにある。
本発明は、内容物を収容する減容変形自在な内層体と、該内層体を内側に収めるとともに口部周壁に貫通開口を有し該内層体との相互間に該貫通開口につながる内部空間を有する外層体と、内容物の注出口を有するとともに該外層体に装着される注出部材と、該注出部材を覆うオーバーキャップとを備える二重容器であって、
前記注出部材は、前記内層体の内側に通じる筒状壁を有する中栓と、その下端部を前記口部周壁に気密に当接させるとともに該口部周壁との間で前記貫通開口に通じる通気路を形成する外周壁、及び該筒状壁との間で該通気路に通じる環状空間を形成した外側筒状壁を備えるベースと、前記注出口を有するとともに該ベースとの相互間に配置した弾性部材によって上方へ付勢されるノズルとを備え、
該ノズルは、前記オーバーキャップの取り付けによる該ノズルの押し込み変位時には該外側筒状壁との間に隙間をあけて該環状空間と外界とを連通させる一方、該オーバーキャップの取り外しによる該ノズルの突き出し変位時には該外側筒状壁の内向き凸部に気密に当接して該内部空間と外界とを非連通にするシール部を有する二重容器である。
前記外側筒状壁の外面に、前記オーバーキャップの周壁内面に形成した係合部に対応する被係合部を設けることが好ましい。
外層体の口部周壁に貫通開口を設け、外層体に装着される注出部材を、内層体の内側に通じる筒状壁を有する中栓と、その下端部を口部周壁に気密に当接させるとともに口部周壁との間で貫通開口に通じる通気路を形成する外周壁、及び筒状壁との間で通気路に通じる環状空間を形成した外側筒状壁を備えるベースと、内容物の注出口を有するとともにベースとの相互間に配置した弾性部材によって上方へ付勢されるノズルとによって構成し、ノズルに、オーバーキャップの取り付けによるノズルの押し込み変位時には外側筒状壁との間に隙間をあけて環状空間と外界とを連通させる一方、オーバーキャップの取り外しによるノズルの突き出し変位時には外側筒状壁の内向き凸部に気密に当接して外層体と内層体との相互間(内部空間)と外界とを非連通にするシール部を設けたので、オーバーキャップを取り付けた状態では、内部空間と外界とが連通した状態になる。これにより、周囲の温度が変化しても、内部空間内の空気を外界へ逃がすことができるので、内容物の噴き出しを防止することができる。
オーバーキャップを保持するには、ベースの外周壁を利用することも可能であるが、外側筒状壁の外面に、オーバーキャップの周壁内面に形成した係合部に対応する被係合部を設ける場合は、オーバーキャップのサイズを小さくすることができるので、樹脂量を減らすことができる。
本発明に従う二重容器の第一実施形態を示す、側面視での半断面図である。 図1の状態からオーバーキャップを取り外した状態を示す、側面視での半断面図である。 図1及び図2の要部を示す図であり、二重容器の中心軸線を境として左側がオーバーキャップを取り付けた状態であり、右側がオーバーキャップを取り外した状態である。 本発明に従う二重容器の第二実施形態を、図3に準じて示す図である。 本発明に従う二重容器の第三実施形態を、図3に準じて示す図である。 本発明に従う二重容器の第四実施形態を、図3に準じて示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書、及び図面において、「上」とは、容器を水平面上に載置した際に外層体の底部に対して注出部材が位置する側であり、「下」とは、その反対側である。
図1において、符号1は、本発明の二重容器の第一実施形態を示す。本実施形態の二重容器1は、特に、少量の内容物を注出させるのに適した形態をなすものである。二重容器1は、内容物を収容する内層体2と、内層体2を内側に収める外層体3と、外層体3に装着される注出部材4を備えている。注出部材4は、中栓5と、ベース6と、弾性部材7と、ノズル8とで構成されている。また中栓5には、内容物の注出弁を構成する球状体9が設けられている。そして、注出部材4の外側にはオーバーキャップ10が設けられている。
内層体2は、その内側に内容物を収容する収容空間Sを備えている。内層体2は薄肉の合成樹脂製であって、減容変形自在となっている。
外層体3は、円板状の底部3aに、円筒状の胴部3bを連結するとともに、上方に向けて縮径する肩部3cを介して、下部が大径で上部が小径になる2段円筒状の口部周壁3dを連結したものである。口部周壁3dには上方へ向けて開口する上部開口3eが設けられている。また、口部周壁3dの根元側には貫通開口3fが設けられていて、先端側には爪部3gが設けられている。外層体3は合成樹脂製であって、胴部3bは復元自在な可撓性を有している。外層体3の内側には内層体2を収めていて、内層体2が減容変形することで、それらの相互間には貫通開口3fにつながる内部空間が形成される。
本実施形態において内層体2と外層体3は、相互に相溶性が低い合成樹脂を剥離可能に積層させたものである。図示は省略するが内層体2と外層体3との間には、上下方向に延在して内層体2と外層体3とを部分的に接合する、1本或いは複数本の接着帯を設けてもよい。なお、このような内層体2と外層体3は、内層体2の合成樹脂素材と外層体3の合成樹脂素材とが積層されたパリソンを、ブロー成形することによって得ることができるが、他にも、試験管状に形成したプリフォームを2軸延伸ブロー成形することや、外層体及び内層体を個別に形成し、その後、内層体を外層体内に装着するようにしたものでもよい。
図3に示すように中栓5は、中央部に設けられた筒状壁5aと、筒状壁5aの下端から径方向外側に延在して上部開口3eに覆い被さる上壁5bと、上壁5bの外縁より立ち上がる環状壁5cとを備えている。上壁5bと環状壁5cとの境界部分には、孔5d(単数でも複数でもよい)が設けられている。また、上壁5bの下面には、口部周壁3dの内面との間で内層体2を挟む円筒状のシール壁5eが設けられている。また、筒状壁5aの内面には、下向きに縮径する傾斜壁5fが設けられている。
ベース6は、口部周壁3dを取り囲む筒状の外周壁6aと、外周壁6aの上端に連結する平板リング状の天壁6bと、天壁6bの内縁から上下方向に延在する環状壁6cとを備えている。環状壁6cは筒状壁5aを取り囲むものであるが、それらの相互間には空気が通る隙間が形成されている。この隙間は、環状壁6cの内面全周に亘るものであってもよいし、間欠状に設けられるもの(筒状壁5aと環状壁6cとの相互間に周方向に間隔をあけて設けた溝や突起により形成される)であってもよい。また、天壁6bの上面には、筒状壁5aを取り囲んでその相互間に環状空間Kを形成する外側筒状壁6dが設けられている。外側筒状壁6dの上端には、溝6d1が設けられている。外側筒状壁6dの外面には、被係合部(雄ねじ)6eが設けられていて、外側筒状壁6dの内面には、内向き凸部6fが設けられている。また、上述した外周壁6aの内面には、口部周壁3dの爪部3gに係合してベース6を抜け止め保持する突起6gが設けられている。なお、爪部3g及び突起6gの少なくとも一方は間欠状に設けられていて、空気が通る隙間が形成されている。(本実施形態では、爪部3gにおける貫通開口3fの上方に位置する部分に間欠部を設けている。)外周壁6aの下端部は拡径していて、貫通開口3fよりも下方において口部周壁3dに気密に当接している。これにより口部周壁3dと外周壁6aとの相互間には、貫通開口3fから爪部3gと突起6gとの間の隙間を経て孔5dに至る通気路tが形成される。なお、通気路tは、筒状壁5aと環状壁6cとの間の隙間を介して環状空間Kと連通している。
弾性部材7は、天壁6bの上面に当接し環状壁6cの径方向外側に設けられている。本実施形態では螺旋状に巻き回したコイルスプリングを用いているが、長さを短くするように押圧することで反発力を発現させる種々のものが適用可能である。
ノズル8は、筒状壁5aの内面に対し気密且つ摺動可能に当接する内側環状体8aと、内側環状体8aの上端に連結するとともにその下面が弾性部材7に当接する円板状の頂壁8bと、外側筒状壁6dの内面に沿って延在する外側環状体8cとを備えていて、外側環状体8cの下端には径方向外側に向けて膨出させたシール部8dが設けられている。ノズル8は上下方向に移動可能であって、下方に向けて移動した際には、外側筒状壁6dと外側環状体8cとの間に環状空間Kからの空気が通る隙間が形成される一方、上方に向けて移動した際には、外側筒状壁6dの内向き凸部6fにシール部8dが当接して環状空間Kを閉鎖するようにしている。また頂壁8bの中央部には、上方に向けて縮径するテーパ部8eと、内容物の注出口8fが設けられている。また、内側環状体8aの内面には、リブ8gが設けられている。なおリブ8gは、球状体9の抜け出しを阻止するストッパーとして機能する。
球状体9は、筒状壁5a内を上下方向に移動可能に設けられている。球状体9は、外層体3への押圧に伴う収容空間Sの加圧によって傾斜壁5fから離反して内容物の流出を許容する一方、押圧を解除して収容空間Sの加圧状態が解消されると傾斜壁5fに密着して収容空間Sを閉鎖する。なお、比較的重量のある球状体9を用いる場合は、外層体3を傾斜姿勢にすることによっても球状体9を傾斜壁5fから離反させることが可能である。
オーバーキャップ10は、円板状の天面壁10aの外縁より垂下される円筒状の周壁10bを備えている。周壁10bの内面の上方には、リブ10cが設けられていて、下方には雄ねじ6eに対応する係合部(雌ねじ)10dが設けられている。また、天面壁10aの下面には膨出部10eが設けられている。
上記のような構成になる二重容器1は、図3の左側に示すようにオーバーキャップ10を最後まで取り付けると、リブ10cが頂壁8bに当接し、膨出部10eがテーパ部8eに当接(注出口8fを閉塞してもよい)して、ノズル8は下方に向けて移動し(押し込み変位)、環状空間Kは、外側筒状壁6dと外側環状体8cとの相互間、外側筒状壁6dの上端に設けた溝6d1、及び、雄ねじ6eと雌ねじ10dとの間に形成される螺旋状の通路を介して外界と連通する。これにより、周囲の温度が変化して内部空間内の空気が膨張しても、この空気を外界へ逃がすことができるので、内容物の噴き出しを防止することができる。
また、図3の右側に示すようにオーバーキャップ10を取り外すと、ノズル8は弾性部材7の付勢力によって上方に移動し(突き出し変位)、外側筒状壁6dの内向き凸部6fにシール部8dが当接して、環状空間Kは外界に対して閉鎖される。この状態で外層体3を押圧すると、内部空間内の空気は外界に向けて逃げることがないので、収容空間Sが加圧され、内容物は、傾斜壁5fと球状体9との隙間を通り、注出口8fから少量注出される。なお、この状態では環状空間Kは閉鎖したままであるので、外層体3の押圧を解除しても外層体3は復元しないが、注出させる内容物が少量であるため、外層体3の変形量は僅かであって使い勝手や見栄えが損なわれることはない。その後、オーバーキャップ10を取り付ければ、上述したように内部空間と外界とが連通するので、外層体3を復元させることができる。
次に本発明に従う二重容器の第二実施形態について、図4を参照して説明する。なお、上述の実施形態と同一の機能を有する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の二重容器11は、中栓5、ノズル8、球状体9に代えて、中栓50、ノズル80、注出弁90で構成している。
中栓50は、筒状壁5aの内面に、内容物を通す流出孔50aを設けた閉鎖板50bを備えている。閉鎖板50bの上面において、流出孔50aの周囲には、上方に向けて縮径する内部テーパ50cを設けている。また、閉鎖板50bの上方には、筒状壁5aの内面から突出する凸部50dが設けられている。
ノズル80は、上述した中央部にテーパ部8eを備える頂壁8bに代えて、中央部がドーム状であって周囲部が平板状になる頂壁80aを備えるものである。
注出弁90は、通常は流出孔50aを閉鎖する一方、収容空間Sが加圧されると流出孔50aを開放するものである。注出弁90は、流出孔50aを覆って内部テーパ50cの上面に当接する可動板90aと、可動板90aに対して隙間をあけて取り囲むとともに凸部50dによって抜け出しが阻止される環状体90bと、可動板90aと環状体90bとを相互に繋ぐとともに可動板90aを内部テーパ50cの上面に向けて付勢する弾性アーム90cとを備えている。本実施形態の可動板90aは円板状をなすものである。また弾性アーム90cは、均等配置で3つ設けられていて、本実施形態では3点弁の如き構成となっているが、1点弁等、他の弁構造を採用することも可能である。
このような構成になる二重容器11は、上述した実施形態と同様に、オーバーキャップ10を最後まで取り付けると、リブ10cと膨出部10eが頂壁80aに当接して、ノズル80は下方に向けて移動し(押し込み変位)、環状空間Kは外界と連通するので、周囲の温度が変化して内部空間内の空気が膨張しても、内容物の噴き出しを防止することができる。
また、オーバーキャップ10を取り外すと、ノズル80は弾性部材7の付勢力によって上方に移動し(突き出し変位)、外側筒状壁6dの内向き凸部6fにシール部8dが当接して、環状空間Kは外界に対して閉鎖される。この状態で外層体3を押圧すると、収容空間Sが加圧され、可動板90aが内部テーパ50cから離反して、少量の内容物が注出口8fから注出される。
次に本発明に従う二重容器の第三実施形態について、図5を参照して説明する。本実施形態の二重容器101は、第一実施形態の外層体3、中栓5、ベース6、球状体9に代えて、外層体30、中栓150、ベース60、注出弁190で構成している。
外層体30は、爪部3gに代えて、口部周壁3dの外周面に雄ねじ部30aを備えている。また、雄ねじ部30aの一部は、上下方向に延在する溝部30bによって切り欠かれている。
中栓150は、筒状壁5aの内面に縦リブ150aを備えている。また、中栓5に対して傾斜壁5fの位置を変えて、筒状壁5aの下端から延在させている。
ベース60は、突起6gに代えて、雄ねじ部30aに対応する雌ねじ部60aを設けたものである。これによりベース60は、外層体3に対して着脱自在に保持される。
注出弁190は例えば一体に形成され、縦リブ150a上に配置されるとともに筒状壁5aの内面に嵌合保持されるプレート190aを備えている。プレート190aは、縁部190bが環状に形成されており、当該縁部の内側が貫通孔とされている。また、プレート190aの下面には、その上端が前記縁部に連結され螺旋状に延在する弾性部190c(例えば、複数の螺旋片で構成される)が設けられている。さらに、弾性部190cの下端には、通常、弾性部190cによって傾斜壁5fに着座する傾斜部190dが設けられ、傾斜部190dの下端には、突起190eが設けられている。
このような構成になる二重容器101は、オーバーキャップ10を最後まで取り付けると、リブ10cが頂壁8bに当接し、膨出部10eがテーパ部8eに当接して、ノズル8は下方に向けて移動する(押し込み変位)。この状態において、環状空間Kは外界と連通するので、周囲の温度が変化して内部空間内の空気が膨張しても、内容物の噴き出しを防止することができる。また、オーバーキャップ10を取り外すと、ノズル8は弾性部材7の付勢力によって上方に移動し(突き出し変位)、外側筒状壁6dの内向き凸部6fにシール部8dが当接して、環状空間Kは外界に対して閉鎖される。この状態で外層体3を押圧すると、収容空間Sが加圧され、傾斜部190dが傾斜壁5fから離反して、少量の内容物が注出口8fから注出される。
次に本発明に従う二重容器の第四実施形態について、図6を参照して説明する。本実施形態の二重容器201は、第三実施形態の注出弁190に代えて、注出弁290を設けたものである。
注出弁290は、プレート190aに代えて、縁部に少なくとも1つの溝290bを備えた平板状のプレート290aを備えている。また、弾性部190cに代えて、複数の湾曲部によって形成された弾性部290cを備えている。これによって傾斜部190dを、傾斜壁5fに着座させている。また、突起190eの外周面には、上下方向に延在する溝290dを設けている。なお、内容物によっては、溝290bを設けなくてもよい。
このような構成になる二重容器201も、オーバーキャップ10を最後まで取り付けると環状空間Kを外界と連通させることができ、また、オーバーキャップ10を取り外すと、環状空間Kを外界に対して閉鎖することができるので、上述した二重容器101と同じように使用することができる。
本発明に従う二重容器は、これらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に従う範囲で種々の変更が可能である。例えば、オーバーキャップ10をベース6に取り付けるに当たっては、上述したねじの他、アンダーカット等を採用することも可能である。また、スペース等の制約がある場合には、オーバーキャップ10を取り付ける部位を、外側筒状壁6dから外周壁6aに変更することも可能である。
本発明によれば、周囲の温度が変化しても、内容物の噴き出しを有効に防止することができる新規の二重容器を提供することが可能となる。
1 二重容器
2 内層体
3 外層体
3a 底部
3b 胴部
3c 肩部
3d 口部周壁
3e 上部開口
3f 貫通開口
3g 爪部
4 注出部材
5 中栓
5a 筒状壁
5b 上壁
5c 環状壁
5d 孔
5e シール壁
5f 傾斜壁
6 ベース
6a 外周壁
6b 天壁
6c 環状壁
6d 外側筒状壁
6d1 溝
6e 雄ねじ(被係合部)
6f 内向き凸部
6g 突起
7 弾性部材
8 ノズル
8a 内側環状体
8b 頂壁
8c 外側環状体
8d シール部
8e テーパ部
8f 注出口
8g リブ
9 球状体
10 オーバーキャップ
10a 天面壁
10b 周壁
10c リブ
10d 雌ねじ(係合部)
10e 膨出部
11 二重容器
50 中栓
50a 流出孔
50b 閉鎖板
50c 内部テーパ
50d 凸部
80 ノズル
80a 頂壁
90 注出弁
90a 可動板
90b 環状体
90c 弾性アーム
K 環状空間
S 収容空間
t 通気路

Claims (2)

  1. 内容物を収容する減容変形自在な内層体と、該内層体を内側に収めるとともに口部周壁に貫通開口を有し該内層体との相互間に該貫通開口につながる内部空間を有する外層体と、内容物の注出口を有するとともに該外層体に装着される注出部材と、該注出部材を覆うオーバーキャップとを備える二重容器であって、
    前記注出部材は、前記内層体の内側に通じる筒状壁を有する中栓と、その下端部を前記口部周壁に気密に当接させるとともに該口部周壁との間で前記貫通開口に通じる通気路を形成する外周壁、及び該筒状壁との間で該通気路に通じる環状空間を形成した外側筒状壁を備えるベースと、前記注出口を有するとともに該ベースとの相互間に配置した弾性部材によって上方へ付勢されるノズルとを備え、
    該ノズルは、前記オーバーキャップの取り付けによる該ノズルの押し込み変位時には該外側筒状壁との間に隙間をあけて該環状空間と外界とを連通させる一方、該オーバーキャップの取り外しによる該ノズルの突き出し変位時には該外側筒状壁の内向き凸部に気密に当接して該内部空間と外界とを非連通にするシール部を有する二重容器。
  2. 前記外側筒状壁の外面に、前記オーバーキャップの周壁内面に形成した係合部に対応する被係合部を設けた請求項1に記載の二重容器。
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