JP6456797B2 - スクイズフォーマー容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体をスクイズ(押圧)することで容器本体に収容された内容液を空気と混合して泡状に吐出することができるスクイズフォーマー容器に関し、特に、容器本体が内容液を収容する内層体と、内層体を収容する外層体とを備えた二重容器に構成されたものに関する。
化粧水などの化粧料や、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸などのトイレタリーを内容液として収納する容器としては、容器本体をスクイズすることにより内容液を泡状にして吐出することができるスクイズフォーマー容器が知られている。
例えば特許文献1には、内容物を収容する容器本体と、該容器本体の口部に装着され吐出口を通じて内容物を吐出する吐出キャップと、吐出口を閉鎖するカバーキャップとを備えるスクイズフォーマー容器であって、容器本体が、スクイズ変形可能な胴部を有する外容器と、該外容器の内側に配置されるとともに内部に内容物を収容する内容器とを有するとともに、外容器には、外容器と内容器との間に外気を導入するための導入孔が形成され、吐出キャップが、導入孔に連通する連通孔と、連通孔に設けられた第1の逆止弁と、外容器および内容器相互間の空気を混合室に導く空気導入路と、内容器内の内容物を混合室に導く内容物導入路と、内容物導入路の出口に設けられた第2の逆止弁とを有するスクイズフォーマー容器について記載されている。このスクイズフォーマー容器は、カバーキャップを取り外して外容器の胴部をスクイズすることで、内容液に内袋と外容器との間の内部空間から供給される空気を混合するとともに当該混合物を発泡部材に通過させて内容液を泡状にして吐出することができる。
特開2013−133124号公報
しかしながら、このような構成においては、カバーキャップで吐出口を閉鎖した状態で温度上昇等の何らかの要因によって容器本体内の内圧が上昇した場合、カバーキャップを取り外したときに容器本体内の内溶液が圧送され、吐出口から外部に漏れ出してしまう虞があった。
それゆえ、本発明は、カバーキャップで吐出口を閉鎖した状態で容器本体の内圧が上昇した場合でも、カバーキャップを取り外したときに容器本体内の内溶液が外部に漏れ出すことのないスクイズフォーマー容器を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされものであり、本発明のスクイズフォーマー容器は、内容液の充填空間である内層体と該内層体を収容するスクイズ可能な外層体とを備える二重容器として構成された容器本体と、
内容液流路を有し前記容器本体の口部に装着される中栓と、
前記口部に装着され、該口部と前記中栓とを覆って前記口部の外側に空気流路を区画形成するとともに前記内容液流路および前記空気流路に連なる吐出流路を内側に有し先端が吐出口となる吐出筒を設けた吐出キャップと、
前記吐出キャップに着脱自在に螺合して、前記吐出口を閉鎖するカバーキャップとを備え、
前記外層体には、該外層体と前記内層体の間に形成される空気室を前記空気流路に連通させる空気孔が設けられ、
前記吐出キャップには、前記空気流路を外部に開放する外気導入孔が設けられ、
前記中栓と前記吐出キャップとの間に、前記吐出キャップの外部から前記外気導入孔を通した前記空気流路への空気の流れを許容し、前記空気流路から前記外気導入孔を通した前記吐出キャップの外部への空気の流れを阻止する逆止弁が設けられており、
前記カバーキャップを閉位置から螺脱する過程で、該カバーキャップの内面に設けた突起部が、前記外気導入孔の内側に上下動可能に配置された変位部に当接して該変位部を押し下げることにより、該変位部が前記逆止弁を押し下げて前記外気導入孔を開放することを特徴とする。
また、本発明のスクイズフォーマー容器にあっては、前記変位部が、可撓性を有するアームを介して前記外気導入孔の内面に一体に連結されてなることが好ましい。
また、本発明のスクイズフォーマー容器にあっては、複数の前記アームが、前記変位部の周りで均等に配置されていることが好ましい。
また、本発明のスクイズフォーマー容器にあっては、前記外気導入孔が周方向に複数形成されており、それぞれの該外気導入孔に前記変位部が設けられていることが好ましい。
また、本発明のスクイズフォーマー容器にあっては、前記突起部は、前記変位部に当接する面が前記カバーキャップの回転方向に沿って傾斜していることが好ましい。
また、本発明のスクイズフォーマー容器にあっては、前記変位部は、前記突起部に当接する面が前記カバーキャップの回転方向に沿って傾斜していることが好ましい。
本発明によれば、カバーキャップで吐出口を閉鎖した状態で容器本体の内圧が上昇した場合でも、カバーキャップを取り外したときに容器本体内の内溶液が外部に漏れ出すことのないスクイズフォーマー容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態であるスクイズフォーマー容器の、カバーキャップが閉位置にある状態における断面図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。 図1に示す装着キャップにおいて、カバーキャップを螺脱させる過程を示す断面図である。 図3のB−B線に沿う断面図である。 (a)は、図1に示すスクイズフォーマー容器の突起部と変位部の関係を示す図であり、(b)は、図3に示すスクイズフォーマー容器の突起部と変位部の関係を示す図である。 (a)は、本発明の他の実施の形態であるスクイズフォーマー容器のカバーキャップが閉位置にある場合の突起部と変位部の関係を示す図であり、(b)は、図6(a)に示すスクイズフォーマー容器のカバーキャップを螺脱させる過程の突起部と変位部の関係を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態であるスクイズフォーマー容器1は容器本体10を備えている。容器本体10は、円筒状の口部10aとこの口部10aに連なる図示しない胴部とを備えたボトル形状に形成されている。なお、スクイズフォーマー容器1の上下方向は、図1の上下方向と一致するものとする。
容器本体10は、内容液を収容する内層体11と、この内層体11を内側に収容する外層体12とを有し、外層体12の内側に内層体11が剥離可能に積層された積層剥離容器(二重容器)に構成されている。このような容器本体10は、例えば積層構造のパリソンを押し出しブロー成形し、または積層構造のプリフォームを二軸延伸ブロー成形すること等により得ることができる。
なお、容器本体10は、積層剥離容器に限らず、内層体11と外層体12とを有する二重容器に構成されていればよい。
内層体11は、例えば合成樹脂により薄肉の袋状に形成され、その内部が内容液の充填空間Mとなる。また、内層体11の上端部は容器本体10の口部10aにおいて開口している。
外層体12は、例えば合成樹脂により所定の剛性を有するボトル形状に形成され、容器本体10の外郭を構成している。外層体12の胴部に対応する部分はスクイズ(押圧)可能であるとともに元の形状への復元性を有している。また、外層体12の口部10aに対応する部分には、当該外層体12を貫通して内層体11と外層体12との間に連通する空気孔13が設けられている。なお、図示する場合では、外層体12には、その軸線を挟んだ対向配置で2つの空気孔13が設けられているが、少なくとも1つの空気孔13が設けられていればよい。
内層体11と外層体12の間には空気室14が設けられている。この空気室14は空気孔13に連通しており、この空気孔13を通して空気室14にはスクイズフォーマー容器1の使用開始時において予め空気が充填されている。例えば、前述したブロー成形により容器本体10を積層剥離容器に形成する場合では、内層体11を外層体12から剥離し易くすることを目的として、空気孔13から空気を吹き込んだり口部10aから空気を吸い出すことで内層体11を外層体12から全剥離させ、その後、口部10aから充填空間Mに空気を吹き込んで内層体11を元の形状まで戻す初期剥離処理を行うことが一般的であるが、この初期剥離処理において、内層体11の復元を途中で停止することで、内層体11と外層体12との間に空気が充填された空気室14を構成することができる。
口部10aの外周面には雄ねじ部15が一体に形成されている。また、雄ねじ部15には、この雄ねじ部15を縦方向に切断するスリット16が設けられている。図示する場合では、スリット16は、空気孔13に対応する位置に計2本設けられているが、何れか一方側にのみ設けるようにしてもよく、また、スリット16を設けない構成とすることも可能である。
容器本体10の口部10aには中栓20が装着されている。本実施形態において、中栓20は、上下に重ねて組み付けられる下部中栓30及び上部中栓40で構成されている。
下部中栓30は、図1に示すように口部10aの上部開口を覆う円板状の天壁31と、天壁31の縁部から立ち上がる環状の縁壁32とを備えている。下部中栓30には、更に天壁31の中央から下方へと延びる保持筒39が設けられている。
保持筒39は、保持円筒部39aと縮径筒部39bとを有し、全体として円筒状に形成されている。保持円筒部39aは内径が略一定の円筒状に形成され、これに対して縮径筒部39bは下方に向けて徐々に内径が縮径するテーパ形状に形成されている。また、図示する場合では、縮径筒部39bの下端には円筒状の開口筒部39cが一体に設けられ、この開口筒部39cの内側が保持筒39の開口39dつまり内容液の流入口を構成している。保持筒39の内側は、球状弁体55を上下方向に移動可能に保持すると共に、円筒部42に連なる内容液流路となっている。
保持円筒部39aの上端近傍の内面には、爪部39eが設けられている。爪部39eは、球状弁体55の吐出口67方向への移動を規制する役割を果たす。本実施形態において、爪部39eは軸線に関して対称な位置に2箇所設けられているが、この形態には限定されず、少なくとも1箇所に設けられていればよい。
球状弁体55は、球形状を有しており、保持円筒部39aの内径よりも小さく、開口筒部39cの直径、及び爪部39eの内径よりも大きな直径を有する。そして、球状弁体55は保持筒39内を上下に移動することにより、開口39dを開閉可能に設けられている。
天壁31の下面には、内層体11に対して液密に当接するシール壁35を備えている。また縁壁32には、下方から上方に向けて天壁31及び縁壁32を切り欠いた切り欠き部32aを設けるとともに、縁壁32の内周面に環状の凸部32bを設けている。また、天壁31の上面中央には、垂直に立ち上がる環状壁36を設けている。また、天壁31の上面には切り欠き部32aから環状壁36に至る横溝37が形成され、更に、環状壁36を切り欠く縦溝38を横溝37に接続している。
上部中栓40は、下部中栓30の天壁31に重ね合わされる円板状の頂壁41を備えている。更に、頂壁41の中央部には、下方に向けて突出する円筒部42を設けていて、円筒部42の径方向外側には、円筒部42の周囲を取り囲む孔43(本実施形態では等間隔で総計4つ)を設けている。また、頂壁41の上面における孔43の径方向外側には、同心二重配置となる内側環状壁44と外側環状壁45を設けている。
逆止弁50は、上部中栓40と吐出キャップ60の間で嵌合固定される円筒状の基部51を備えていて、基部51の径方向内側には、アーム52を介してつながる円板状弁体53を設けている。本実施形態では3点弁としているが、1点弁であってもよく、他の構成の弁を用いることも可能である。円板状弁体53は、空気流路を開放可能に密閉している。また、基部51の外周面には、径方向外側に延びる膜状の環状弁体54(逆止弁)を設けている。環状弁体54は、吐出キャップ60の外部から外気導入孔65を通した空気流路への空気の流れを許容し、空気流路から外気導入孔65を通した吐出キャップ60の外部への空気の流れを阻止している。
吐出キャップ60は、環状となる円筒状のベース61を備えていて、ベース61の内周面には、雌ねじ部63を設けている。また雌ねじ部63の上方には、下部中栓30に嵌合する環状の凹部61aを設けている。更に、ベース61の上部は、下部よりも小径の小径部61bとなっており、カバーキャップ80を螺合させるための雄ねじ61cが設けられている。ベース61の上端部には上壁62が一体連結されていて、上壁62の中央部には吐出筒64を設けている。また、吐出筒64の径方向外側には、上壁62を貫通する少なくとも1つの外気導入孔65を設けている。吐出筒64の内側には吐出流路66が形成され、その先端は、吐出口67である。また、図1のA−A断面である図2に示すように、本実施形態では2つの外気導入孔65が周方向に均等配置され、周方向に延びる長孔状に形成されている。それぞれの外気導入孔65の内側には、2本のアーム68を介して外気導入孔65の内面(上壁62)に一体に連結された変位部69が配置されている。アーム68は細長く薄肉状に形成されて可撓性を有し、アーム68が弾性的に撓むことにより変位部69は上下動可能となっている。なお、アーム68は2本に限定されず、1本または3本以上としてもよいし、アーム68の変位部69への連結位置及び上壁62への連結位置も特に限定されるものではない。また変位部69は、図1、2に示すような円柱形状に限定されず、任意の形状を採用することができる。
本実施形態では、発泡部材70内において、内容液流路を介して流入した内容液と空気流路を通って流入した空気が混合されて泡状となり、吐出筒64の内部に設けた第2発泡部材Fを通過することで更に良質な泡となる。また、発泡部材70、及び第2発泡部材Fとしては、例えば焼結体や発泡体(スポンジなど)等により形成された多孔質体やメッシュ部材等を用いることができる。本実施形態では、発泡部材70として円筒部42に当接して焼結体を設け、第2発泡部材Fとして、吐出流路66に2枚のメッシュ部材を設けている。また、上壁62の下面には、基部51の内周面に液密に当接する環状のシール筒62aを設けている。
カバーキャップ80は、吐出キャップ60に着脱自在に螺合するものであり、吐出口67を閉鎖して塵芥等の侵入を防止できるようになっている。カバーキャップ80は、ベース61の小径部61bを取り囲む周壁81と、周壁81の上端部に連なる環状天壁82と、環状天壁82の内縁から突出して吐出筒64を取り囲む筒壁83と、筒壁83の上端を塞ぐ閉鎖壁84とを有する。環状天壁82は、上壁62の上方に配置され、環状天壁82の内面(下面)には突起部85が、周方向に180度ずれた位置で2か所に設けられている。図1、2及び図5(a)に示すように、カバーキャップ80の閉位置において突起部85は、変位部69から離間して配置されている。カバーキャップ80を閉位置から螺脱方向に回転させていくと、図3、図4、及び図5(b)に示すように、突起部85が変位部69に当接して変位部69を押し下げる。これにより、図3に示すように変位部69が環状弁体54を押し下げ、外気導入孔65が開放される。なお、この時、変位部69を支持するアーム68が弾性変形しており、さらにカバーキャップ80を回転させて突起部85と変位部69との当接が解除されると、アーム68の復元力により変位部69は元の位置に戻る。
閉鎖壁84は、カバーキャップ80を吐出キャップ60に螺合させた状態で吐出口67を閉鎖する。閉鎖壁84の内面(下面)には、吐出口67を封止するシール壁86が設けられている。シール壁86は、カバーキャップ80を閉位置から螺脱する過程で、突起部85及び変位部69により環状弁体54が押し下げられて外気導入孔65が開放されるまで、吐出口67を封止可能な高さに設定されていることが好ましい。
このような構成を有する本実施形態のスクイズフォーマー容器1にあっては、カバーキャップ80を閉位置から螺脱方向に回転させると、環状弁体54が押し下げられて外気導入孔65が開放される。そのため、カバーキャップ80で吐出口67を閉鎖した状態で温度上昇等により容器本体10内の内圧が上昇した場合でも、カバーキャップ80を取り外す過程で空気室14内の空気が外気導入孔65を通して外部に排出されるため、カバーキャップ80を取り外した際に内溶液が吐出口67から漏れ出ることがない。
なお、本実施形態では、外気導入孔65を周方向に複数形成するとともに、それぞれの外気導入孔65に変位部69を設けたことにより、環状弁体54を複数の箇所で押し下げて外気導入孔65の開放範囲を広げ、空気室14内の加圧された空気を外部に排出し易い構成としている。
また、本実施形態では、変位部69を支持する2本のアーム68を、変位部69の周りで対向配置するとともに、それぞれのアーム68を外気導入孔65の対向する面に連結させていることにより、変位部69の上下方向の変位を安定し易くしている。このように、変位部69の上下方向の変位を安定させる観点から、変位部69の周りで複数のアーム68を均等に配置することが好ましい。
また、本実施形態において突起部85は変位部69に当接する面がカバーキャップ80の回転方向に沿って傾斜している。このように、突起部85の両側に傾斜面を設けることにより、カバーキャップ80の着脱の際に突起部85が変位部69に引っ掛かり回転を妨げることを防止することができ、また、変位部69をスムーズに上下動させることができる。
また、本実施形態では、図3のB−B断面である図4に示すように、閉位置からカバーキャップ80を回転させて、突起部85が変位部69を最大まで押し下げるまでのカバーキャップ80の回転角度Rを70°としているが、これに限定されるものではなく、任意の角度に設定することができる。
図6(a)、(b)は、本発明の他の実施形態に係るカバーキャップ80の突起部185と吐出キャップ60の変位部169の関係を示している。本実施形態において突起部185は円柱状又は角柱状に形成され、変位部169は、突起部185に当接する面がカバーキャップ80の回転方向に沿って傾斜している。このように、変位部169側に傾斜面を設ける構成とした場合にも、カバーキャップ80の着脱の際に突起部185と変位部169が引っ掛かることを防止することができ、また、変位部69をスムーズに上下動させることができる。なお、変位部169側に傾斜面を設けるとともに、突起部185にも、先の実施形態のように傾斜面を設けることも可能である。
以下に、スクイズフォーマー容器1を用いて内容液を吐出させる方法について説明する。内容液を吐出させる際には、図1に示す状態から、カバーキャップ80を外し、吐出口67を下方に向けて外層体12をスクイズする。
吐出口67を下方に向けることにより、球状弁体55は、自重で吐出口67の方向に移動し、爪部39eに当接する。このとき、外層体12のスクイズにより内層体11内の圧力が上昇するため、充填空間M内の内容液は、開口39dから保持筒39内に進入し、保持筒39と球状弁体55との隙間を経由し、更に円筒部42を通って発泡部材70内に浸み込んでいく。
一方、外層体12のスクイズにより、内層体11と外層体12の間の空気室14の空気が空気孔13から押し出される。口部10aとベース61との間の空間には空気孔13に連通する空気流路が区画形成されている。本実施形態では、スリット16が空気流路の一部を構成しているが、スリット16が形成されていない場合でも、雄ねじ部15と雌ねじ部63相互間の隙間等により空気流路を形成することができる。また、空気流路は下部中栓30の切り欠き部32aに連通し、切り欠き部32aは、下部中栓30及び上部中栓40の合わせ面に設けられた横溝37及び縦溝38に連通している。従って、空気孔13からの空気は、スリット16と切り欠き部32aとを経由し、横溝37を通り抜けて縦溝38の出口に至り、円板状弁体53を押し上げ、発泡部材70内へと進入する。発泡部材70内に進入した空気は、発泡部材70に浸み込んでいる内容液と混合され、発泡部材70により泡状化される。そして、泡状化された内容液は、更に吐出流路66に設けられた第2発泡部材Fにより更に良好に泡状化され、吐出口67から吐出される。
内容液の吐出が終了して外層体12へのスクイズを解除すると、外層体12は元の形状に復元しようとし、内層体11と外層体12との間の空間は負圧になることから、外気は環状弁体54を押し下げつつ外気導入孔65を通り抜ける。そして下部中栓30の切り欠き部32aを経由し、スリット16を通り抜けて空気孔13から内層体11と外層体12の間の空気室14に導入される。これにより、外層体12は復元し、内層体11のみが減容されて、空気室14の容積は増大することとなる。
また、胴部のスクイズを解除し、スクイズフォーマー容器1を正立姿勢に戻すと、球状弁体55は、スクイズ解除によって生じる負圧、又は自重により容器本体10方向へと移動する。この球状弁体55の移動により吐出流路66に体積変化が生じ、サックバック効果により吐出流路66内の泡状の内容液を容器本体10側へと引き込む。これにより、吐出口67からの液だれを効果的に防止することができる。また、球状弁体55の直径は、開口筒部39cの直径よりも大きいため、スクイズフォーマー容器1の正立姿勢において、球状弁体55は、図1に示すように縮径筒部39b又は開口筒部39cに当接する。これにより開口39dは閉塞され、吐出口67側の内容液が充填空間Mに逆流するのを防止する。
本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前述した実施形態では、中栓20を、上下に重ねて組み付けられる下部中栓30及び上部中栓40で構成したが、これに限らず、中栓20を1つの部材として構成してもよい。
また、本発明のスクイズ吐出容器は、化粧水などの化粧料、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸などの容器として用いることができるが、これらに限定されず、洗口剤、洗浄剤、食品等、泡状に押し出して使用するのに適した様々な内容液の容器として使用することが可能である。
1 スクイズ吐出容器
10 容器本体
10a 口部
11 内層体
12 外層体
13 空気孔
14 空気室
15 雄ねじ部
16 スリット(空気流路)
20 中栓
30 下部中栓(中栓)
31 天壁
32 縁壁
32a 切り欠き部(空気流路)
32b 凸部
35 シール壁
36 環状壁
37 横溝(空気流路)
38 縦溝(空気流路)
39 保持筒(内容液流路)
39a 保持円筒部
39b 縮径筒部
39c 開口筒部
39d 開口
39e 爪部
40 上部中栓(中栓)
41 頂壁
42 円筒部(内容液流路)
43 孔
44 内側環状壁
45 外側環状壁
50 逆止弁
51 基部
52 アーム
53 円板状弁体
54 環状弁体(逆止弁)
55 球状弁体
60 吐出キャップ
61 ベース
61a 凹部
61b 小径部
61c 雄ねじ
62 上壁
62a シール筒
63 雌ねじ部
64 吐出筒
65 外気導入孔
66 吐出流路
67 吐出口
68 アーム
69 変位部
70 発砲部材
80 カバーキャップ
81 周壁
82 環状天壁
83 筒壁
84 閉鎖壁
85 突起部
86 シール壁
M 充填空間
F 第2発泡部材

Claims (6)

  1. 内容液の充填空間である内層体と該内層体を収容するスクイズ可能な外層体とを備える二重容器として構成された容器本体と、
    内容液流路を有し前記容器本体の口部に装着される中栓と、
    前記口部に装着され、該口部と前記中栓とを覆って前記口部の外側に空気流路を区画形成するとともに前記内容液流路および前記空気流路に連なる吐出流路を内側に有し先端が吐出口となる吐出筒を設けた吐出キャップと、
    前記吐出キャップに着脱自在に螺合して、前記吐出口を閉鎖するカバーキャップとを備え、
    前記外層体には、該外層体と前記内層体の間に形成される空気室を前記空気流路に連通させる空気孔が設けられ、
    前記吐出キャップには、前記空気流路を外部に開放する外気導入孔が設けられ、
    前記中栓と前記吐出キャップとの間に、前記吐出キャップの外部から前記外気導入孔を通した前記空気流路への空気の流れを許容し、前記空気流路から前記外気導入孔を通した前記吐出キャップの外部への空気の流れを阻止する逆止弁が設けられており、
    前記カバーキャップを閉位置から螺脱する過程で、該カバーキャップの内面に設けた突起部が、前記外気導入孔の内側に上下動可能に配置された変位部に当接して該変位部を押し下げることにより、該変位部が前記逆止弁を押し下げて前記外気導入孔を開放することを特徴とするスクイズフォーマー容器。
  2. 前記変位部が、可撓性を有するアームを介して前記外気導入孔の内面に一体に連結されてなる、請求項1に記載のスクイズフォーマー容器。
  3. 複数の前記アームが、前記変位部の周りで均等に配置されている、請求項2に記載のスクイズフォーマー容器。
  4. 前記外気導入孔が周方向に複数形成されており、それぞれの該外気導入孔に前記変位部が設けられている、請求項1〜3の何れか一項に記載のスクイズフォーマー容器。
  5. 前記突起部は、前記変位部に当接する面が前記カバーキャップの回転方向に沿って傾斜している、請求項1〜4の何れか一項に記載のスクイズフォーマー容器。
  6. 前記変位部は、前記突起部に当接する面が前記カバーキャップの回転方向に沿って傾斜している、請求項1〜5の何れか一項に記載のスクイズフォーマー容器。
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