JP6726037B2 - SiC/SiC複合材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、SiC/SiC複合材およびその製造方法に関する。
原子力、宇宙航空分野等の特殊環境や極限環境で使用される材料として、耐熱性、耐摩耗性に優れたセラミックス系材料が注目されている。セラミックス系材料は、過酷な条件に曝される熱交換器、メカニカルシール等の部材としても使用されている。なかでも、SiC、Si34等の非酸化物系セラミックスは、高温雰囲気においても優れた強度を維持する材料である。特に、SiCやCは、強度、耐熱性、高熱伝導性、耐摩耗性に優れていることに加え、中性子照射によっても長寿命の放射性核種を生じないことを活用し、宇宙航空用から核融合炉の第1隔壁に至るまでの広範な分野において有望視されている材料である。
SiCは、融点が高く高温特性に優れているが、それ自体では脆い材料である。そこで、C繊維やSiC繊維で強化した複合材料の開発が進められている。SiC又はC繊維/SiC複合材料は反応焼結法、ホットプレス法等、種々の方法で製造されているが、気相反応浸透法(CVI;Chemical Vapor Infiltration)によるとき、最終製品に近い任意形状で且つ高強度に成形できる利点がある。気相反応浸透法(CVI)では、アルキルクロロシランの熱分解で生成したSiC相によってSiC又はC繊維の内部空隙を充填している。
作製されたSiC又はC繊維/SiC複合材料の性質は、繊維/バルクの界面組織に大きく影響される。そのため、C、SiC、BN等でSiC又はC繊維を予めコーティングし界面を形成した後、気相反応浸透法を実施している。SiC又はC繊維に施したコーティング層は、界面を形成する中間層として熱分解反応で生成するSiCとの親和性が高く、繊維/バルク界面の接合強度を改善する。
しかし、従来のコーティングは、SiC又はC繊維の糸に施されることから、コーティング自体が困難なことは勿論、コーティングされたSiC又はC繊維を所定形状の織物に編成することも難しい。織物に編成できても、加圧積層やプリフォーム形成時にコーティング層がSiC又はC繊維から剥離、脱落することがあり、結果としてコーティング層による親和性の改善を十分に活かしきれていない。
特許文献1は、反応器に収容されたSiC又はC繊維プリフォームの反応ガス供給側と排気側とを同じ一定圧力に維持し、炭化水素ガスを供給しながら、圧力15kPa以下、最高反応温度1100℃の条件下で炭化水素ガスを熱分解し、熱分解生成物である熱分解炭素をSiC又は炭素繊維の周りに析出させることを特徴とするSiC又は炭素繊維の熱分解炭素被覆方法である。そして、特許文献1には、当該方法によって繊維プリフォームに界面を形成する中間層としてのコーティング層を直接形成することができ、SiC又はC繊維/SiCマトリックスの境界に層間剥離のないSiC又はC繊維/SiC複合材料を得ることができることが開示されている。
特開2002−211985号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明は、CVD法でSiC繊維または炭素繊維の表面に界面を形成する中間層としての熱分解炭素を析出させているので、基材の表面に偏析しやすくなる。一旦表面に析出し始めると、内部に原料ガスが浸透しにくくなり、基材の表面では厚く、基材の内部では薄くなるように熱分解炭素の被膜が形成されやすくなる。さらに熱分解炭素の被膜が表面部分で厚く形成されていると、マトリックスは、内部まで浸透しにくく、骨材であるSiC繊維には隙間が形成されやすくなる。
本発明では、前記課題を鑑み、表面に偏析することなく骨材の内部および表面のSiC繊維に界面を形成する中間層としての炭素の被膜を形成することができるSiC/SiC複合材の製造方法を提供することを目的とする。また、表面に偏析することなく骨材の内部および表面のSiC繊維に界面を形成する中間層としての炭素の被膜を有することにより、高い強度の得られるSiC/SiC複合材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明のSiC/SiC複合材の製造方法は、以下の通りである。
(1)SiC繊維からなる骨材を真空または水素雰囲気下でベークし、前記SiC繊維の表面に前記SiC繊維の中心部よりSi比が低い変成層を形成するベーク工程と、前記骨材を構成するSiC繊維間にSiCマトリックスを形成するマトリックス形成工程と、を含む。
本発明のSiC/SiC複合材の製造方法によれば、SiC繊維を真空または水素雰囲気下でベークし、SiC繊維表面にSi比が外側に向かって減少する変成層を形成することができる。これにより、変成層を形成する段階で骨材の表面に原料ガスの侵入を遮断する被膜ができず、骨材の表面でも内部でも等しくSiCの分解反応を行うことができるので、SiC繊維に形成される変成層の厚さを、部位に関係なく均等にすることができる。またSiCマトリックスとSiC繊維との一体化を防ぐ界面を形成する中間層としての変成層が形成されるので、SiC繊維とSiCマトリックスとを分離し、複合材としての性質を発揮し、高い強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
さらに本発明のSiC/SiC複合材の製造方法は、以下の態様であることが望ましい。
(2)前記ベーク工程の処理温度は、1400〜2000℃である。
ベーク工程の処理温度が1400℃以上であればSiCが効率よく熱分解し、変成層を効率よく得ることができる。また、ベーク温度が2000℃以下であれば、SiC繊維の劣化を少なくすることができる。
(3)前記変成層は、厚さが5〜1000nmである。
変成層は、もともとSiC繊維であったものからSiが脱離することにより形成されている。すなわち、変成層が形成されることによってSiC繊維自体は細くなっている。このため変成層の厚さが1000nm以下であるとSiC繊維の不均一な細径化による繊維表面の凹凸の形成が抑制される上に、SiC繊維自体も細くならないのでSiC繊維のダメージを小さくすることができる。また、変成層の厚さが5nm以上であると、SiCマトリックスと、SiC繊維とを分断するのに充分な厚さであるので、熱によってSiあるいはCの固相拡散がおきても、SiC繊維とSiCマトリックスとが一体化することを防止することができる。
(4)前記SIC繊維は、太さが5〜20μmである。
SiC繊維の太さが5μm以上であると、ベーク工程において変成層の形成によってSiC繊維が細径化しても充分な太さを確保することができ、ベーク工程における強度低下を小さくすることができる。SiC繊維の太さが20μm以下であると、製造段階または使用時にSiC繊維を曲げられても繊維表面に強い張力が発生しにくいので、SiC繊維の破断を起こりにくくすることができる。
(5)前記SiCマトリックス形成工程は、SiC前駆体を含浸した後焼成するPIP(Polymer Infiltration and Pyrolysis)法及び/または原料ガスを導入し熱分解させるCVD法である。
前記SiCマトリックス形成工程が、SiC前駆体を含浸したのち焼成するPIP法であると、SiC前駆体の供給が液体の含浸で行われるので、内部まで充分にSiCマトリックスを形成することができる。前記SiCマトリックス形成工程が、原料ガスを導入し熱分解させるCVD法であると、緻密なSiCマトリックスを形成することができるので高強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
また、前記SiCマトリックス形成工程が、SiC前駆体を含浸したのち焼成するPIP法と、続いて行われる原料ガスを導入し熱分解させるCVD法で構成されると、PIP法でより骨材の内部までSiCマトリックスを形成しつつ、CVD法で表面近傍に高強度のSiCマトリックスを形成することができるので、より高強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
(6)前記ベーク工程と前記SiCマトリックス形成工程との間に、前記SiC繊維表面に熱分解炭素層を形成する熱分解炭素層形成工程をさらに有する。
本発明のSiC/SiC複合材の製造方法は、SiC繊維の表面に熱分解炭素層を有しているので、SiC繊維の表面に確実に炭素のみからなる中間層を形成することができる。熱分解炭素層の強度は炭素原子で構成される六角網面が層状に積み重なる結晶構造のためSiCより弱く、SiC繊維とSiCマトリックスとの中間層を確実に形成するので、SiC繊維とSiCマトリックスとの一体化を防止することができ、複合材としての性質を発揮し、高い強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
なお、中間層とは、SiC繊維とSiCマトリックスとの界面を形成する層であり、中間層には変成層、熱分解炭素層が含まれる。
また前記課題を解決するための本発明のSiC/SiC複合材は、以下の通りである。
(7)SiC繊維からなる骨材と、前記骨材を構成するSiC繊維間に形成されたSiCマトリックスとからなり、前記骨材を構成するSiC繊維の表面には、前記SiC繊維の中心部よりSi比が低い変成層を有する。
本発明のSiC/SiC複合材によれば、骨材を構成するSiC繊維の表面には、Si比が外側に向かって減少する変成層を有している。変成層は、SiC繊維のSiが脱離して形成されているので、後からSiC繊維の周りに形成されるSiCマトリックスが、Siの脱離したサイトに強く結合できる上、もともと変成層はSiC繊維であったものが熱分解して形成されているので、変成層はSiC繊維の表面に強固に結合している。このため、SiC繊維とSiCマトリックスとは主成分が炭素からなる変成層によって強く結合している。一方、主成分が炭素からなる変成層は、SiC繊維からSiが脱離して形成されているので、素材自体の強度はSiCマトリックス、SiC繊維より弱く、SiCマトリックスとSiC繊維との一体化を防止しつつ、SiC繊維の引き抜き強度を高くすることができ、高強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
(8)前記変成層は、厚さが5〜1000nmである。
変成層は、もともとSiC繊維であったものからSiが脱離することにより形成されている。すなわち、変成層が形成されることによってSiC繊維自体は細くなっている。このため変成層の厚さが1000nm以下であるとSiC繊維の不均一な細径化による繊維表面の凹凸の形成が抑制される上に、SiC繊維自体も細くならないのでSiC繊維のダメージを小さくすることができる。
また、変成層の厚さが5nm以上であると、SiCマトリックスと、SiC繊維とを分断するのに充分な厚さであるので、熱によってSiあるいはCの固相拡散が起きても、SiC繊維とSiCマトリックスとが一体化することを防止することができる。
(9)前記SiC繊維は、太さが5〜20μmである。
SiC繊維の太さが5μm以上であると、ベーク工程で変成層の形成によってSiC繊維が細径化しても充分な太さを確保することができ、ベーク工程における強度低下を小さくすることができる。SiC繊維の太さが20μm以下であると、製造段階または使用時にSiC繊維を曲げられても繊維表面に強い張力が発生しにくいので、SiC繊維の破断を起こりにくくすることができる。
(10)前記SiCマトリックスは、PIP−SiC及び/またはCVD−SiCからなる。
PIP−SiCは、SiC前駆体を含浸した後焼成してSiC化するので、骨材の内部まで浸透しSiCマトリックスの空隙を少なくすることができる。CVD−SiCは、SiCの原料ガスを沈積しながら分解するCVD法で得られているので、緻密なSiCが得られ、高強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
(11)前記SiC繊維は、表面が熱分解炭素層で被覆されている。
SiC繊維の表面が熱分解炭素で被覆されていると、SiC繊維の表面に確実に炭素のみからなる中間層を形成することができる。熱分解炭素層の強度は炭素原子で構成される六角網面が層状に積み重なる結晶構造のためSiCより弱く、SiC繊維とSiCマトリックスとの界面層を確実に形成し、SiC繊維とSiCマトリックスとの一体化を防止することができ、複合材としての性質を発揮し、高い強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
本発明のSiC/SiC複合材の製造方法によれば、SiC繊維を真空または水素雰囲気下でベークし、SiC繊維表面にSi比が外側に向かって減少する変成層を形成することができる。これにより、変成層を形成する段階で骨材の表面に原料ガスの侵入を遮断する被膜ができず、骨材の表面でも内部でも等しくSiCの分解反応を行うことができるので、SiC繊維に形成される変成層の厚さを、部位に関係なく均等にすることができる。またSiCマトリックスとSiC繊維との一体化を防ぐ界面を形成する中間層としての変成層が形成されるので、SiC繊維とSiCマトリックスとを分離し、複合材としての性質を発揮し、高い強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
本発明のSiC/SiC複合材によれば、骨材を構成するSiC繊維の表面には、Si比が外側に向かって減少する変成層を有している。変成層は、SiC繊維のSiが脱離して形成されているので、後からSiC繊維の周りに形成される形成されるSiCマトリックスが、Siの脱離したサイトに強く結合できる上、もともと変成層はSiC繊維であったものが熱分解して形成されているので、変成層はSiC繊維の表面に強固に結合している。このため、SiC繊維とSiCマトリックスとは主成分が炭素からなる変成層によって強く結合している。主成分が炭素からなる変成層は、SiC繊維からSiが脱離して形成されているので、素材自体の強度はSiCマトリックス、SiC繊維より弱く、SiCマトリックスとSiC繊維との一体化を防止しつつ、SiC繊維の引き抜き強度を高くすることができ、高強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
本発明のSiC/SiC複合材の一実施例を示す断面図。 実施例1に示すSiC/SiC複合材に用いられる、中心部よりSi比が低い変成層を表面に有するSiC繊維の走査電子顕微鏡写真。 図2の所定箇所のSi、Cの含有量の比を、EDSを用いて得られた分析値の表。 図2の所定箇所の表面からの距離に対するSi含有率を示すグラフ。 実施例1に示すSiC/SiC複合材の研磨した断面の走査電子顕微鏡写真。 図5の視野の一部を拡大したSiC/SiC複合材の断面の走査電子顕微鏡写真。 実施例1に示すSiC/SiC複合材の破断面の走査電子顕微鏡写真。 実施例1に示すSiC/SiC複合材の引張試験後の拡大写真。 実施例2に示すSiC/SiC複合材に用いられるSiC繊維の走査電子顕微鏡写真であり、図9(a)は、SiC繊維の破断面全体の写真、図9(b)はさらにその拡大写真。
(発明の詳細な説明)
本発明のSiC/SiC複合材の製造方法は、以下の通りである。
(1)SiC繊維からなる骨材を真空または水素雰囲気下でベークし、SiC繊維の表面にSiC繊維の中心部よりSi比が低い変成層を形成するベーク工程と、骨材を構成するSiC繊維間にSiCマトリックスを形成するマトリックス形成工程と、を含む。
本発明のSiC/SiC複合材の製造方法によれば、SiC繊維を真空または水素雰囲気下でベークし、SiC繊維表面にSi比が外側に向かって減少する変成層を形成することができる。これにより、変成層を形成する段階で骨材の表面に原料ガスの侵入を遮断する被膜ができず、骨材の表面でも内部でも等しくSiCの分解反応を行うことができるので、SiC繊維に形成される変成層の厚さを、部位に関係なく均等にすることができる。またマトリックスとSiC繊維との一体化を防ぐ界面を形成する中間層としての変成層が形成されるので、SiC繊維とSiCマトリックスとを分離し、複合材としての性質を発揮し、高い強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
さらに本発明のSiC/SiC複合材の製造方法は、以下の態様であることが望ましい。
(2)ベーク工程の処理温度は、1400〜2000℃である。
ベーク工程の処理温度が1400℃以上であればSiCが効率よく熱分解し、変成層を効率よく得ることができる。また、ベーク温度が2000℃以下であれば、SiC繊維の劣化を少なくすることができる。
(3)変成層は、厚さが5〜1000nmである。
変成層は、もともとSiC繊維であったものからSiが脱離することにより形成されている。すなわち、変成層が形成されることによってSiC繊維自体は細くなっている。このため変成層の厚さが1000nm以下であるとSiC繊維の不均一な細径化による繊維表面の凹凸の形成が抑制される上に、SiC繊維自体も細くならないのでSiC繊維のダメージを小さくすることができる。また、変成層の厚さが5nm以上であると、SiCマトリックスと、SiC繊維とを分断するのに充分な厚さであるので、熱によってSiあるいはCの固相拡散がおきても、SiC繊維とSiCマトリックスとが一体化することを防止することができる。
(4)SIC繊維は、太さが5〜20μmである。
SiC繊維の太さが5μm以上であると、ベーク工程において変成層の形成によってSiC繊維が細径化しても充分な太さを確保することができ、ベーク工程における強度低下を小さくすることができる。SiC繊維の太さが20μm以下であると、製造段階または使用時にSiC繊維を曲げられても繊維表面に強い張力が発生しにくいので、SiC繊維の破断を起こりにくくすることができる。
(5)SiCマトリックス形成工程は、SiC前駆体を含浸した後焼成するPIP(Polymer Infiltration and Pyrolysis)法及び/または原料ガスを導入し熱分解させるCVD法である。
SiCマトリックス形成工程が、SiC前駆体を含浸したのち焼成するPIP法であると、SiC前駆体の供給が液体の含浸で行われるので、内部まで充分にSiCマトリックスを形成することができる。SiCマトリックス形成工程が、原料ガスを導入し熱分解させるCVD法であると、緻密なSiCマトリックスを形成することができるので高強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
また、SiCマトリックス形成工程が、SiC前駆体を含浸したのち焼成するPIP法と、続いて行われる原料ガスを導入し熱分解させるCVD法で構成されると、PIP法でより骨材の内部までSiCマトリックスを形成しつつ、CVD法で表面近傍に高強度のSiCマトリックスを形成することができるので、より高強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
(6)ベーク工程とマトリックス形成工程との間に、SiC繊維表面に熱分解炭素層を形成する熱分解炭素層形成工程をさらに有する。
本発明のSiC/SiC複合材の製造方法は、SiC繊維の表面に熱分解炭素層を有しているので、SiC繊維の表面に確実に炭素のみからなる中間層を形成することができる。熱分解炭素層の強度は炭素原子で構成される六角網面が層状に積み重なる結晶構造のためSiCより弱く、SiC繊維とSiCマトリックスとの中間層を確実に形成するので、SiC繊維とSiCマトリックスとの一体化を防止することができ、複合材としての性質を発揮し、高い強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
なお、中間層とは、SiC繊維とSiCマトリックスとの界面を形成する層であり、中間層には変成層、熱分解炭素層が含まれる。
また、本発明において真空とは、1kPa以下であることが望ましい。1kPa以下の真空下でベーク工程を行うと、SiC繊維から発生するSiの脱離ガスが、容易に拡散し、SiC繊維の表面の炭素含有率を容易に高めることができる。さらに望ましくは、10Pa以下の真空下でベーク工程を行うことが好ましい。10Pa以下の真空下でベーク工程を行うと、SiC繊維から発生するSiの脱離ガスが、さらに容易に拡散し、SiC繊維の表面の炭素含有率をさらに容易に高めることができる。
また、本発明のSiC/SiC複合材は、以下の通りである。
(7)SiC繊維からなる骨材と、骨材を構成するSiC繊維間に形成されたSiCマトリックスとからなり、骨材を構成するSiC繊維の表面には、SiC繊維の中心部よりSi比が低い変成層を有する。
本発明のSiC/SiC複合材によれば、骨材を構成するSiC繊維の表面には、Si比が外側に向かって減少する変成層を有している。変成層は、SiC繊維のSiが脱離して形成されているので、後からSiC繊維の周りに形成されるSiCマトリックスが、Siの脱離したサイトに強く結合できる上、もともと変成層はSiC繊維であったものが熱分解して形成されているので、変成層はSiC繊維の表面に強固に結合している。このため、SiC繊維とSiCマトリックスとは主成分が炭素からなる変成層によって強く結合している。一方、主成分が炭素からなる変成層は、SiC繊維からSiが脱離して形成されているので、素材自体の強度はSiCマトリックス、SiC繊維より弱く、SiCマトリックスとSiC繊維との一体化を防止しつつ、SiC繊維の引き抜き強度を高くすることができ、高強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
(8)変成層は、厚さが5〜1000nmである。
変成層は、もともとSiC繊維であったものからSiが脱離することにより形成されている。すなわち、変成層が形成されることによってSiC繊維自体は細くなっている。このため変成層の厚さが1000nm以下であるとSiC繊維の不均一な細径化による繊維表面の凹凸の形成が抑制される上に、SiC繊維自体も細くならないのでSiC繊維のダメージを小さくすることができる。
また、変成層の厚さが5nm以上であると、SiCマトリックスと、SiC繊維とを分断するのに充分な厚さであるので、熱によってSiあるいはCの固相拡散がおきても、SiC繊維とSiCマトリックスとが一体化することを防止することができる。
(9)SiC繊維は、太さが5〜20μmである。
SiC繊維の太さが5μm以上であると、ベーク工程で変成層の形成によってSiC繊維が細径化しても充分な太さを確保することができ、ベーク工程における強度低下を小さくすることができる。SiC繊維の太さが20μm以下であると、製造段階または使用時にSiC繊維を曲げられても繊維表面に強い張力が発生しにくいので、SiC繊維の破断を起こりにくくすることができる。
(10)SiCマトリックスは、PIP−SiC及び/またはCVD−SiCからなる。
PIP−SiCは、SiC前駆体を含浸した後焼成してSiC化するので、骨材の内部まで浸透しSiCマトリックスの空隙を少なくすることができる。CVD−SiCは、SiCの原料ガスを沈積しながら分解するCVD法で得られているので、緻密なSiCが得られ、高強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
(11)SiC繊維は、表面が熱分解炭素層で被覆されている。
SiC繊維の表面が熱分解炭素で被覆されていると、SiC繊維の表面に確実に炭素のみからなる中間層を形成することができる。熱分解炭素層の強度は炭素原子で構成される六角網面が層状に積み重なる結晶構造のためSiCより弱く、SiC繊維とSiCマトリックスとの界面層を確実に形成し、SiC繊維とSiCマトリックスとの一体化を防止することができ、複合材としての性質を発揮し、高い強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
(発明を実施するための形態)
図1は、SiC/SiC複合材10の一実施例を示す断面図である。図1に基づいて、本発明のSiC/SiC複合材およびその製造方法を示す実施例1、2について説明する。
SiC/SiC複合材10は、SiC繊維の骨材1と、SiC繊維間に充填されたSiCマトリックス2と、を有する。そして、実施例1は、表面に変成層を有するSiC繊維を骨材1に用いたSiC/SiC複合材10であり、実施例2は、表面に変成層を有しさらにその外側が熱分解炭素層で覆われたSiC繊維を骨材1として用いたSiC/SiC複合材10である。すなわち、実施例1では、中間層は変成層で構成され、実施例2では中間層は変成層とさらに外側を被覆する熱分解炭素層で構成される。
<実施例1>
SiC繊維を用いて骨材1を形成する。骨材1は、SiC繊維500本を束ねたストランドを用いて作成されたクロスである。骨材1に用いられたSiC繊維は、太さ12μmのSiC繊維(日本カーボン社製ハイニカロンTypeS)である。
(ベーク工程)
次に、クロスの形態の骨材を、炉に入れ減圧し、真空中1650℃で180分間ベークした。なお、真空度は1.3Paであった。
図2のベーク工程後のSiC繊維の断面写真に基づいて、SiC繊維11の表面に変成層12が形成されていることを説明する。
ベーク工程後に取り出したSiC繊維11を、断面を走査電子顕微鏡で観察すると、表面に新たな層である変成層12が形成されているのが確認できた。表面に形成された変成層12をEDSで観察すると、SiC繊維11の中心部よりSi比が低いことも確認された。
また、図2のa〜eの位置について、EDSで測定される各元素の含有量を図3に示す。
SiC繊維11の内部に位置する、c、d、eの位置では、Si含有量が30atom%程度でほぼ一定であるのに対し、SiC繊維11の表層のa、bの位置では、Si含有量がそれぞれ17.8atom%、21.2atom%であり、表面に近いほどSiの含有量が低くSiが脱離しているのが確認される。
さらに図4に示される表面からの距離とSi含有率との関係を示すグラフより、Si原子の脱離が起きている変成層は、500nmであることが読み取れる。
(マトリックス形成工程)
次に、こうして得られた変成層12及び熱分解炭素層13の形成されたSiC繊維11からなる骨材1に、SiCマトリックス2を形成する。
本実施例では、CVD法によってSiCマトリックス2を形成する。骨材1をCVD炉にいれ、1200℃に加熱するとともに、原料ガスであるメチルトリクロロシランを導入し、骨材1のSiC繊維間および骨材1の表面にSiCマトリックス2を形成した。
このようにして、SiC繊維からなる骨材1と、骨材1を覆うSiCマトリックス2とからなり、骨材1を構成するSiC繊維11の表面には、当該SiC繊維11の中心部よりSi比が低い変成層12と、熱分解炭素層13を有するSiC/SiC複合材10を得た。
得られたSiC/SiC複合材の研磨した断面の走査電子顕微鏡写真を図5に示す。写真の上部及び下部にはSiCマトリックス2の表層14が表れている。すべてのSiC繊維11は、SiCマトリックス2とリング状の明確な境界を有している。また、CVD法で形成されているので、マトリックス形成工程において表面が閉塞すると内部に原料ガスが届かなくなるようになり、SiC/SiC複合材の表層には厚いSiCマトリックスが形成されている一方、内部には空隙15を有している。
図5の視野の一部を拡大したSiC/SiC複合材の断面の走査電子顕微鏡写真を図6に示す。SiC繊維11と、SiCマトリックス2とは、一体化していないことが確認できる。
得られたSiC/SiC複合材の破断面の走査電子顕微鏡写真を図7に示す。SiC繊維11とSiCマトリックス2との間に形成された変成層12の部分でSiC繊維11とSiCマトリックス2との剥離が起きていることが確認でき、SiCマトリックス2、SiC繊維11よりも変成層12の強度が劣ることが確認できる。
図8は、得られたSiC/SiC複合材の引張試験後の拡大写真であり、1本のSiC繊維11と、その表面を覆うSiCマトリックス2とが確認できる。視野の中ではSiC繊維11の破損が見られず、SiC繊維11の表面に沿ってSiCマトリックス2が剥離していることがわかる。これは、SiC繊維11とSiCマトリックス2との間に形成された変成層12がSiC繊維11およびSiCマトリックス2よりも強度的に劣るためであり、変成層12があることによって、SiC繊維11とSiCマトリックス2との一体化を妨げ、複合材としての性能を発揮していることが確認できた。
以上説明したように本実施例のSiC/SiC複合材によれば、SiC繊維とSiCマトリックスとの界面を形成する変成層を骨材の内部まで形成することができるので、SiC繊維とSiCマトリックスとの一体化を防止し、複合材としての性能を発揮し高い強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
<実施例2>
表面に変成層12を有しさらにその外側が熱分解炭素層13で覆われたSiC繊維を骨材1に用いたSiC/SiC複合材10である実施例2について説明する。
(ベーク工程)
ベーク工程までは、実施例1と同様に行う。具体的にはSiC繊維を用いて骨材1を形成する。骨材1は、SiC繊維500本を束ねたストランドを用いて作成された筒状のフィラメントワインディング体である。骨材1に用いられたSiC繊維は、太さ12μmのSiC繊維(日本カーボン社製ハイニカロンTypeS)である。次に、筒状のフィラメントワインディング体である骨材を、炉に入れ一旦減圧し、水素雰囲気下で1700℃まで昇温することによりベークした。
(熱分解炭素層形成工程)
実施例2では、ベーク工程の後に熱分解炭素層形成工程を有し、SiC繊維11の変成層12の外側に熱分解炭素層13を形成する。熱分解炭素層形成工程は、原料ガスとしてメタンを用い、1700℃の処理温度、7.5分間の処理時間で形成した。
こうして得られたSiC繊維11は、表面に変成層12が形成され、さらに熱分解炭素層13が形成されている。得られたSiC繊維の断面写真を図9に示す。図9(a)は、SiC繊維の破断面全体を示し、図9(b)は図9(a)の破断面の拡大写真である。SiC繊維11の表面に変成層12が形成されているとともに、SiC繊維11(変成層12)は、さらに熱分解炭素層13により被覆されていることが確認できた。そして、得られた変成層12の厚さは、1400nm(1.4μm)熱分解炭素層13の厚さ800nm(0.8μm)である。
(マトリックス形成工程)
次に、こうして得られたSiC繊維からなる骨材1に、SiCマトリックス2を形成する。SiCマトリックス2は、SiC前駆体を含浸したのち、焼成するPIP法で行うことができる。SiC前駆体であるポリカルボシランの溶液中に筒状のフィラメントワインディング体である骨材を浸漬し、繊維間に含浸する。
そして、SiC前駆体の含浸された骨材1を乾燥機に入れ、溶媒を乾燥させる。乾燥に引き続き焼成炉に入れ、1000℃で焼成することによりSiC前駆体からSiCマトリックス2を得ることができる。
本実施例のSiC/SiC複合材によれば、SiC繊維とSiCマトリックスとの界面を形成する変成層を骨材の内部まで形成することができ、さらにSiC繊維の表面には熱分解炭素層を有し、確実に炭素のみからなる中間層を形成すことができるので、SiC繊維とSiCマトリックスとの一体化を防止し、複合材としての性能を発揮し高い強度のSiC/SiC複合材を得ることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明のSiC/SiC複合材およびその製造方法は、宇宙航空用、原子炉隔壁、熱交換器部品などの高機能材料を利用、製造する分野に適用可能である。
1 骨材
2 SiCマトリックス
10 SiC/SiC複合材
11 SiC繊維
12 変成層
13 熱分解炭素層
14 表層
15 空隙

Claims (6)

  1. SiC繊維からなる骨材を真空または水素雰囲気下でベークし、前記SiC繊維の表面に前記SiC繊維の中心部よりSi比が低い変成層を形成するベーク工程と、
    前記骨材を構成するSiC繊維間にSiCマトリックスを形成するマトリックス形成工程と、
    を含み、
    前記ベーク工程の処理温度は、1400〜2000℃であるSiC/SiC複合材の製造方法。
  2. SiC繊維からなる骨材を真空または水素雰囲気下でベークし、前記SiC繊維の表面に前記SiC繊維の中心部よりSi比が低い変成層を形成するベーク工程と、
    前記骨材を構成するSiC繊維間にSiCマトリックスを形成するマトリックス形成工程と、
    を含み、
    前記ベーク工程と前記マトリックス形成工程との間に、前記SiC繊維表面に熱分解炭素層を形成する熱分解炭素層形成工程をさらに有するSiC/SiC複合材の製造方法。
  3. 前記ベーク工程の処理温度は、1400〜2000℃である請求項2に記載のSiC/SiC複合材の製造方法。
  4. 前記変成層は、厚さが5〜1000nmである請求項1から3のいずれか1項に記載のSiC/SiC複合材の製造方法。
  5. 前記SIC繊維は、太さが5〜20μmである請求項1からのいずれか1項に記載のSiC/SiC複合材の製造方法。
  6. 前記マトリックス形成工程は、SiC前駆体を含浸した後焼成するPIP(Polymer Infiltration and Pyrolysis)法及び/または原料ガスを導入し熱分解させるCVD法である請求項1からのいずれか1項に記載のSiC/SiC複合材の製造方法。
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