JP7011512B2 - SiC繊維強化SiC複合材料の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、SiC繊維強化SiC複合材料の製造方法に関する。
SiCは、耐熱性、化学的安定性、機械的特性等に優れた材料である。このため、これらのセラミック材料は、原子力分野、航空・宇宙分野、発電分野等の過酷な環境下や、ポンプメカニカルシール等の一般的な分野で使用される材料として開発が進められている。
しかしながら、焼結体としてのSiCはセラミックス材料であるため、破壊靱性が小さく、その弱点を解消するためにSiC繊維強化SiC複合材料が開発されている。
SiC繊維からなる骨材の間にSiCからなるマトリックスが充填されたSiC繊維強化SiC複合材料は、様々な製造方法がある。
CVI法ではSiC繊維の骨材の間に気相成長法でSiCからなるマトリックスを形成する。PIP法では、SiC繊維の骨材の間にSiC前駆体を含浸したのち、焼成し、セラミック化してSiCマトリックスを形成する。MI法では、SiC繊維の隙間に炭素源を含浸したのち、溶融シリコンを含浸し、内部で炭素とシリコンを反応させSiCマトリックスを形成する。
特許文献1には、上記したSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法の1つであるPIP法が記載されている。具体的には、SiC繊維からなる繊維集合体に、SiC前駆体を含浸し含浸体を得る含浸工程と、前記含浸体を還元性雰囲気下または不活性雰囲気下で加熱し、前記SiC前駆体を熱分解させ焼成体を得る焼成工程と、前記焼成体の表面にCVD-SiC層を形成するCVD工程と、を有するSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法が記載されている
特開2017-145181号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、SiC繊維の間にSiC前駆体を含浸し、焼成してセラミック化しているので、焼成の過程で揮発分がなくなること、高密度化に伴って体積が収縮することより、マトリックス中に気孔が形成され、また、マトリックス層が形成されるべき部分の全体がSiCで充填されにくい。このため、何度も含浸を繰り返す必要があり、コストアップの原因となるという問題があった。
本発明は、上記課題を鑑み、簡単な方法で緻密なSiC繊維強化SiC複合材料を得ることが可能なSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法は、SiC繊維からなる骨材に、水とSiC粒子とからなるスラリーを含浸し、乾燥する第1含浸工程と、上記第1含浸工程の後に、SiC前駆体と有機溶媒とからなるSiC前駆体溶液を含浸し、乾燥、焼成する第2含浸工程と、を有することを特徴とする。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法では、上記第1含浸工程で、予め水とSiC粒子とからなるスラリーを骨材に含浸しているので、SiC前駆体と有機溶媒とからなるSiC前駆体溶液を含浸するより効率よくSiCをSiC繊維の間に含浸することができる。またスラリーには水が用いられており、水は他の溶媒よりもSiC粒子の凝集が起こりにくいので、スラリーの粘度が上昇しにくく、高い含有割合のSiC粒子のスラリーの含浸に適している。
また、第2含浸工程でSiC前駆体を含浸し、乾燥、焼成によってSiC化させる。このため第1含浸工程で充填されたSiCを固定するバインダーとしての作用と、第1含浸工程で充填できなかった空隙にSiCを充填してマトリックスとする機能とを有し、緻密なSiC繊維強化SiC複合材料を得ることができる。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法では、上記スラリーにおけるSiC粒子の含有割合は、50~80重量%であることが望ましい。
水は他の溶媒よりもSiC粒子の凝集が起こりにくい。従って、本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法において、上記スラリーにおけるSiC粒子の含有割合が50~80重量%と高い含有割合であっても、スラリーの粘度が上昇しにくく、高い含有割合のSiC粒子をSiC繊維の間に含浸させることができる。
なお、50~80重量%は23.5~55.6vol%に相当する。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法では、SiC粒子の含有割合が50重量%以上と高い含有割合であると、効率よくSiC繊維の間にSiC粒子を充填させることができる。また、SiC粒子の含有割合が80重量%以下であると、スラリーの粘度が低い状態で維持することができるので、SiC繊維の間にSiC粒子を充分に充填させることができる。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法では、上記第1含浸工程における上記スラリーの含浸回数は、1回であることが望ましい。
水とSiC粒子とからなるスラリーを含浸し、乾燥する第1含浸工程では、SiC粒子をSiC繊維の間に充填することが主な目的であり、SiC粒子が充填された状態でSiC繊維の間にSiC粒子を固定することは難しい。このため、SiC繊維の間に充填されたSiC粒子の固定は不充分であり、SiC繊維の間から脱落しやすい。従って、2回以上、繰り返し含浸工程を繰り返すと、一旦充填されたSiC粒子の流出につながってしまう。本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法によれば、スラリーの含浸回数は、1回であるので、効率よくSiC粒子をSiC繊維の間に充填することができる。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法では、上記SiC粒子の平均粒子径は、0.1~10μmであることが望ましい。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法において、上記SiC粒子の平均粒子径が0.1μm以上であると、少ない量の水で粘度の低いスラリーを得ることができ、効率よくSiC粒子をSiC繊維の間に充填することができる。また、上記SiC粒子の平均粒子径が10μm以下であると、SiC繊維の間の空隙が狭くても、SiC粒子が空隙の内部に充填されやすい。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法では、上記スラリーは、分散剤をSiC粒子100重量部に対して2~5重量部含むことが望ましい。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法において、上記スラリーが分散剤をSiC粒子100重量部に対して2重量部以上含むと、SiC粒子を充分に分散させ流動性を確保することができる。一方、分散剤は少量で性能を発現するので、過剰に入れてもスラリーの粘度はあまり影響を受けなくなるが、本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法において、SiC粒子に対して5重量部以下とすることにより、少量でスラリーの粘度を充分に低下させることができる。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法では、上記SiC前駆体溶液におけるSiC前駆体の濃度は、30~60重量%であることが望ましい。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法において、上記第2含浸工程では、SiC繊維の間にSiC粒子が充填された骨材の隙間に、さらにSiCを充填するとともに充填されたSiC粒子を固定化する必要がある。このためにSiC前駆体溶液は、SiC繊維からなる骨材中に浸透しやすいこと、SiC前駆体からSiCに転化する収率が高いことの2つが求められる。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法における上記第2含浸工程で、SiC前駆体溶液の濃度が30重量%以上であると、充分に高いSiC転化の収率を有しているので、SiC粒子同士やSiC繊維とSiC粒子とを強固に結合することができる。また、SiC前駆体溶液の濃度が60重量%以下であると粘度を低くすることができるので、充填されたSiC粒子同士の間に形成された隙間やSiC繊維とSiC粒子との隙間にまで浸透させることができる。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法では、上記第2含浸工程における含浸回数は、2~6回であることが望ましい。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法にける第2含浸工程では、SiC粒子をSiC繊維からなる骨材の内部や表面に固定化することが重要な役割であり、SiC粒子同士の間に形成された隙間やSiC繊維とSiC粒子との隙間にまでSiC前駆体溶液を浸透させることが可能な条件で含浸することが好ましい。このため、複数回に分けて少しずつ含浸させることにより、SiC粒子同士の間に形成された隙間やSiC繊維とSiC粒子との隙間にまでSiC前駆体溶液を浸透させることができ、その結果、SiC繊維の間に充填されたSiC粒子との強固な結合を形成するとともに、SiC繊維にSiC粒子をしっかりと固定することができる。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法では、上記第2含浸工程の後に、CVI法でSiCを沈積するCVI工程をさらに有することが望ましい。
CVI法で得られるSiCは、前駆体を焼成することにより得られるSiCより緻密であるので、上記第2含浸工程の後に、CVI法でSiCを沈積するCVI工程をさらに有すると、SiC繊維強化SiC複合材料の表面がCVI法で形成されたSiCで覆われ、強固で耐食性のあるSiC繊維強化SiC複合材料を得ることができる。また、本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法では、SiC粒子の隙間にSiC前駆体を含浸するPIP法で予めSiCを含浸させており、CVI法で原料ガスが浸透しにくい内部まで空隙を充填できるので、強固なSiC繊維強化SiC複合材料を得ることができる。
図1(a)は、本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法において、板形状の骨材を作製する際に用いる固定治具の一例を模式的に示す断面図であり、図1(b)は、上記固定治具の斜視図である。 図2(a)は、実施例1で得られたSiC繊維強化SiC複合材料の断面写真であり、図2(b)は、上記SiC繊維強化SiC複合材料のマトリックスの拡大SEM写真である。 図3(a)は、実施例2で得られたSiC繊維強化SiC複合材料の断面写真であり、図3(b)は、上記SiC繊維強化SiC複合材料のマトリックスの拡大SEM写真である。 図4(a)は、比較例1で得られたSiC繊維強化SiC複合材料の断面写真であり、図4(b)は、上記SiC繊維強化SiC複合材料のマトリックスの拡大SEM写真である。 図5(a)は、比較例2で得られたSiC繊維強化SiC複合材料の断面写真であり、図5(b)は、上記SiC繊維強化SiC複合材料のマトリックスの拡大SEM写真である。
(発明の詳細な説明)
以下、本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法について詳述する。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法は、SiC繊維からなる骨材に、水とSiC粒子とからなるスラリーを含浸し、乾燥する第1含浸工程と、上記第1含浸工程の後に、SiC前駆体と有機溶媒とからなるSiC前駆体溶液を含浸し、乾燥、焼成する第2含浸工程と、を有することを特徴とする。
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法では、上記第1含浸工程で、予め水とSiC粒子とからなるスラリーを骨材に含浸しているので、SiC前駆体と有機溶媒とからなるSiC前駆体溶液を含浸するより効率よくSiCをSiC繊維の間に含浸することができる。またスラリーには水が用いられており、水は他の溶媒よりもSiC粒子の凝集が起こりにくいので、スラリーの粘度が上昇しにくく、高い含有割合のSiC粒子のスラリーの含浸に適している。
また、第2含浸工程でSiC前駆体を含浸し、乾燥、焼成によってSiC化させる。このため第1含浸工程で充填されたSiCを固定するバインダーとしての作用と、第1含浸工程で充填できなかった空隙にSiCを充填してマトリックスとする機能とを有し、緻密なSiC繊維強化SiC複合材料を得ることができる。
以下、SiC繊維強化SiC複合材料の製造方法の各工程における製造条件等について説明する。
(1)第1含浸工程
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法における第1含浸工程では、SiC繊維からなる骨材に、水とSiC粒子とからなるスラリーを含浸し、乾燥する。
SiC繊維からなる骨材の形態は特に限定されず、例えば、クロス(布状体)、抄造体、フィラメントワインディング体、ブレーディング体などが挙げられる。
クロスは、セラミック繊維を束ねたストランドを用いて製織される。抄造体は、セラミック繊維の短繊維、長繊維などを用いて製造される。フィラメントワインディング体は、セラミック繊維を束ねたストランドをマンドレルに巻回して形成される。ブレーディング体は、互いに対向する螺旋方向にストランドを編んで円筒形状の骨材が形成される。
1本のストランドに用いられるセラミック繊維の本数は特に限定されないが、例えば100~5000本である。
SiC繊維を用いて所定の形状の骨材を作製する方法は特に限定されるものではないが、例えば、クロス、抄造体等を重ねて所定の厚さの板状体を作製する際には、クロス等を複数枚重ねた後、黒鉛製の板材等の固定治具等を用いて両側から把持し、CVI法等を用いてSiCを布状体の間等に堆積させ、複数枚の布状体を接着し、所定の厚さを有する板状の骨材とする方法を採用することができる。
図1(a)は、本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法において、板形状の骨材を作製する際に用いる固定治具の一例を模式的に示す断面図であり、図1(b)は、上記固定治具の斜視図である。
図1(a)及び図1(b)に示す固定治具1は、上面側部材11及び下面側部材12からなる。上面側部材11と下面側部材12との間に積層布状体10が挟まれることにより、積層布状体10が固定治具1で把持されている。
上面側部材11は、積層布状体10の上面側に配置される支持部材である。
上面側部材11は黒鉛からなる平板であり、積層布状体10と接する側の第1主面11aと、第1主面11aと反対側の第2主面11bとを有している。上面側部材11は、第1主面11aから第2主面11bまで貫通する複数個の貫通孔13を有している。
下面側部材12は、上記積層布状体10の下面側に配置される支持部材である。
下面側部材12も黒鉛製の平板であり、積層布状体10と接する側の第1主面12aと、第1主面12aと反対側の第2主面12bとを有している。下面側部材12は、第1主面12aから第2主面12bまで貫通する複数個の貫通孔14を有している。
図1には示されていないが、上面側部材11及び下面側部材12は、ネジ、ボルト、ナット等の固定部材によって互いに固定される。
図1では、上面側部材11が鉛直上方、下面側部材12が鉛直下方に配置されているが、上面側部材11と下面側部材12との間に積層布状体10が挟まれる限り、その方向は特に限定されない。
上記のように積層布状体を固定治具で把持した後、CVD炉に入れ、積層された布状体の間にSiC層をCVI法で形成し、複数枚の布状体を接着し、所定の厚さを有する平板状の骨材とする。固定治具はメッシュ状の貫通孔を有しているので、複数枚の布状体の間に原料ガスが届き、固定治具を外すと複数枚の布状体が接着された平板状の骨材となる。
骨材の形状は、平板状に限定されず、目的とする骨材の形状に合わせて、固定治具の把持する部分(積層布状体等と接触する部分)の形状を変えることにより、所望の形状の骨材を形成することができる。
当然ながら、特に上記のような準備をしなくても、SiC繊維からなる骨材が所定の形状を有する場合には、そのまま骨材として使用することができる。
次に、上記のようにして準備した所定形状の骨材に、水とSiC粒子とからなるスラリーを含浸する。
上記スラリーにおけるSiC粒子の含有割合は、50~80重量%であることが望ましい。
水は他の溶媒よりもSiC粒子の凝集が起こりにくいので、スラリーの粘度が上昇しにくく、このような高い含有割合であっても、スラリー中のSiC粒子を良好にSiC繊維の間に充填することができる。また、水は適用できる分散剤が多いため、凝集の起こりにくいものを選択しやすく、溶媒として適している。
上記第1含浸工程における上記スラリーの含浸回数は、1回であることが望ましい。
水とSiC粒子とからなるスラリーを含浸し、乾燥する第1含浸工程では、SiC粒子をSiC繊維の間に充填することが主な目的であり、SiC粒子が充填された状態でSiC繊維の間にSiC粒子を固定することは難しい。このため、SiC繊維の間に充填されたSiC粒子の固定は不充分であり、SiC繊維の間から脱落しやすい。従って、2回以上、繰り返し含浸工程を繰り返すと、一旦充填されたSiC粒子の流出につながってしまう。本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法によれば、スラリーの含浸回数は、1回であるので、効率よくSiC繊維の間にSiC粒子を充填することができる。
上記第1含浸工程におけるSiC粒子の平均粒子径(直径)は、0.1~10μmであることが望ましい。
SiC粒子の平均粒子径が上記範囲内であると、少ない量の水で粘度の低いスラリーを得ることができ、効率よくSiC粒子をSiC繊維の間に充填することができる。小さな空隙であっても、SiC粒子がSiC繊維の間に充填されやすい。
上記スラリーは、分散剤をSiC粒子100重量部に対して2~5重量部含むことが望ましい。
上記第1含浸工程において、上記スラリー中の分散剤の含有割合が上記範囲であると、SiC粒子を充分に分散させ流動性を確保することができる。また、分散剤は少量で性能を発現するので、過剰に入れてもスラリーの粘度はあまり影響を受けなくなる。分散剤をSiC粒子100重量部に対して2~5重量部含むので、少量でスラリーの粘度を充分に低下させることができる。
上記分散剤としては、例えば、ポリカルボン酸ナトリウム、ポリカルボン酸アンモニウム、ポリリン酸アミノアルコール、縮合ナフタレンスルホン酸アンモニウム、ポリエチレングリコール等のほかポリウレタン系、アクリル系分散剤などが挙げられる。
上記第1含浸工程における含浸の方法としては、ディップ、吹き付け、塗布、コーター、真空加圧含浸等の方法が挙げられるが、いずれの方法であってもよい。
上記真空加圧含浸法では、まず、水とSiC粒子とからなるスラリーが投入された容器中のスラリーにSiC繊維からなる骨材を浸漬する。続いて、骨材が浸漬された容器を圧力容器に搬入し、一旦真空状態にし、SiC繊維束等の内部に存在する気体を排除した後、圧力を印加してSiC繊維の間やその表面にSiC粒子を充填する。
その後、内部やその表面にSiC粒子を含浸させた骨材を、例えば、60~120℃、0.5~3時間乾燥させ、水分を除去する。
(2)第2含浸工程
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法における第2含浸工程では、上記第1含浸工程の後に、SiC前駆体と有機溶媒とからなるSiC前駆体溶液を含浸し、乾燥、焼成する。
SiC前駆体としては、例えば、ポリカルボシラン、ポリビニルシラン、ポリメチルシラン等のケイ素系ポリマーが挙げられる。
上記有機溶媒としては、例えば、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系有機溶媒;ヘキサン、トルエン、キシレン等の炭化水素系有機溶媒等が挙げられる。
上記第2含浸工程におけるSiC前駆体溶液の濃度は、30~60重量%であることが望ましい。
上記第2含浸工程では、SiC前駆体溶液の濃度が上記範囲であると、SiC前駆体溶液が充分に高いSiC転化の収率を有するので、SiC粒子同士やSiC繊維とSiC粒子とを強固に結合することができる。また、粘度を低くすることができるので充填されたSiC粒子同士の間に形成された隙間やSiC繊維とSiC粒子との隙間にまで浸透させることができる。
上記第2含浸工程における含浸回数は、2~6回であることが望ましい。
第2含浸工程は、SiC粒子をSiC繊維からなる骨材の内部や表面に固定化することが重要な役割であり、SiC粒子同士の間に形成された隙間やSiC繊維とSiC粒子との隙間にまでSiC前駆体溶液を浸透させることが可能な条件で含浸することが好ましい。このため、複数回に分けて少しずつ含浸させることにより、SiC粒子同士の間に形成された隙間やSiC繊維とSiC粒子との隙間にまでSiC前駆体溶液を浸透させることができ、その結果、SiC繊維の間に充填されたSiC粒子との強固な結合を形成するとともに、SiC繊維にSiC粒子をしっかりと固定することができる。
上記第2含浸工程では、できるだけ多くのSiC前駆体溶液をSiC粒子同士の間に形成された隙間やSiC繊維とSiC粒子との隙間に浸透させる必要があり、そのためには温度を高くして、SiC前駆体溶液の粘度を低下させることが望ましい。含浸工程における前駆体溶液の温度は、20~140℃が望ましい。
上記第2含浸工程における含浸の方法としては、第1含浸工程と同様に、ディップ、吹き付け、塗布、コーター、真空加圧含浸等の方法が挙げられるが、いずれの方法であってもよい。
その後、SiC粒子同士の間に形成された隙間やSiC繊維とSiC粒子との隙間にSiC前駆体を浸透させた骨材を、例えば70~150℃、0.1~15時間乾燥させ、溶媒を除去する。
この後、アルゴン、窒素等の不活性ガス雰囲気下、1000~1400℃の温度で、0.1~5時間焼成し、SiC前駆体をSiCに転化させ、第1含浸工程で含浸されたSiC粒子と強固な結合を形成するとともに、骨材にSiC粒子をしっかりと固定する。
(3)CVI工程
本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法では、上記第2含浸工程の後に、CVI法でSiCを沈積するCVI工程をさらに有することが望ましい。
CVI法で得られるSiCは、前駆体を焼成することにより得られるSiCより緻密であるので、上記第2含浸工程の後に、CVI法でSiCを沈積するCVI工程をさらに有すると、SiC繊維強化SiC複合材料の表面がCVI法で形成されたSiCで覆われ、強固で耐食性のあるSiC繊維強化SiC複合材料を得ることができる。また、本発明のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法では、SiC粒子同士の間に形成された隙間やSiC繊維とSiC粒子との隙間にSiC前駆体を含浸するPIP法で予めSiCを含浸させており、CVI法で原料ガスが浸透しにくい内部まで空隙を充填できるので、強固なSiC繊維強化SiC複合材料を得ることができる。
このCVI工程では、第2含浸工程で得られた内部にSiC層が形成された骨材の表面や残された隙間に、CVI法によりさらにSiC層を形成する。
具体的には、第2含浸工程で得られた骨材をCVD炉内に置き、CVD炉内にSiCの形成材料となる原料ガスを供給することで、骨材の表面や残された隙間に、SiC層を形成することができる。
CVI法によりSiCの被覆層を形成する場合、原料ガスとしては、例えば、メチルトリクロロシラン(CHSiCl)やメチルジクロロシラン(CHSiHCl)などのハロゲン化有機珪素化合物、あるいは、四塩化珪素(SiCl)やシラン(SiH)などのSi原子を含むガスと炭化水素ガス(CH、C等)などのC原子を含むガスとの混合ガスが用いられる。また、CVD炉での真空度は、例えば1~30kPaであり、処理温度は、例えば、1000~1500℃である。
(実施例)
以下に、本発明をより具体的に説明する具体例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
SiC繊維を用いた平織りのクロスを準備した。SiC繊維からなるクロスは、宇部興産株式会社製チラノSAを使用した。SiC繊維の太さは、10μmで、繊維束のフィラメント数は800本であった。クロスの状態でCVD炉に搬入し、熱分解炭素及びCVD-SiCをSiC繊維の表面にコーティングした。SiC繊維の表面に形成された熱分解炭素層は、後工程で形成されるSiCからなるマトリックスと、SiC繊維とが一体化することを防止する役割を果たす。得られた熱分解炭素層の厚さは 420nmであった。
具体的には、平織りのクロスを7枚積層し、図1(a)及び(b)に示した固定治具を用い、上面側部材及び下面側部材の間に積層されたクロスを把持した後、CVD炉に入れ、CVI法により積層された布状体の間に熱分解炭素層、CVD-SiC層を順に形成し、複数枚の布状体を接着し、骨材とした。熱分解炭素層は、骨材とマトリックスとの一体化を防止するための界面層として形成し、CVD-SiC層は、形状保持を目的として形成した。
(第1含浸工程)
上記の方法により準備された骨材にSiC粒子と水とからなるスラリーを含浸した。スラリーは、水25.1重量%と、SiC粒子72重量%と、分散剤2.9重量%(SiC粒子100重量部に対して4重量部)で構成され、25℃における粘度は0.75Pa・sであった。SiC粒子は、平均粒子径が0.35μmのSiCであった。
含浸は、クロスを圧力容器に入れ、絶対圧力が20kPa以下になるまで一旦真空引きした後、窒素ガスで加圧した。加圧の圧力は0.9MPaであった。
次に、スラリーを含浸したクロスを乾燥機に入れ、80℃で2時間乾燥させた。
(第2含浸工程)
第2含浸工程では、上記第1浸漬工程でスラリーを用いてSiC粒子を含浸した骨材を容器中のSiC前駆体溶液に浸漬し、骨材が入れられた容器を圧力容器に搬入し、絶対圧力が20kPa以下になるまで真空引きした後、大気圧まで加圧することにより行った。SiC前駆体はポリカルボシランを用い、溶媒にはキシレンを用いた。SiC前駆体溶液におけるSiC前駆体であるカルボシランの濃度は、45重量%であった。
比較例と条件を揃えるため、初回におけるSiC前駆体溶液の温度を100℃に設定して行った。初回の含浸を行った後、110℃で15時間乾燥して溶媒を除去し、その後、Ar雰囲気下で1250℃まで温度を上昇して焼成し、1hr保持し、ポリカルボシランをSiC化させた。
上記した一連の第2含浸工程を繰り返し4回行った。但し、2回目以降は含浸の温度を25℃で行った。このようにして、本発明のSiC繊維強化SiC複合材料を得た。
(実施例2)
骨材として用いたSiC繊維の表面の熱分解炭素に代えてBNをコーティングしたこと以外は、実施例1と同様にSiC繊維強化SiC複合材料を作製した。
なお、SiC繊維の表面のBN層の厚さは 40nmであった。
(比較例1)
比較例1は、実施例1と比較して、第1含浸工程を行わず、第2含浸工程のみを行った。そして、第2含浸工程の条件を実施例1とは変え、SiC繊維強化SiC複合材料を得た。
この工程では、実施例1と同様に前処理した骨材を、容器中のSiC前駆体とSiC粒子を有する溶液に浸漬し、骨材が入れられた容器を圧力容器に搬入し、絶対圧力が20kPa以下になるまで真空引きした後、加圧することにより行った。加圧時の圧力は、1回目が900kPa、2~6回が大気圧であった。
第2含浸工程は6回行った。用いたSiC前駆体とSiC粒子を有する溶液は、SiC粒子と、溶媒と、SiC前駆体とからなる。溶媒はキシレン、SiC前駆体はポリカルボシランを用いた。
初回はSiC粒子の含有割合が高く、それ以降は含有割合の低いSiCスラリーを含浸した。具体的には、初回はSiC粒子60重量%、ポリカルボシラン18重量%、キシレン32重量%、2~6回目はSiC粒子25重量%、ポリカルボシラン34重量%、キシレン41重量%のスラリーを使用した。
初回使用したスラリーの粘度の25℃における粘度は6.38Pa・sであった。粘度の高い初回の含浸は、スラリーを100℃に加温して実施した。2~6回目の含浸は、スラリーの温度を25℃に設定して行った。2~6回目の含浸では、25℃における粘度は0.045Pa・sであった。
上記条件で含浸を行った後、110℃で15時間乾燥し、溶媒を除去した後、Ar雰囲気下で1250℃まで温度を上昇させて焼成し、1hr保持し、ポリカルボシランをSiC化させた。
(比較例2)
骨材として用いたSiC繊維の表面の熱分解炭素に代えてBNをコーティングしたこと以外は、比較例1と同様にしてSiC繊維強化SiC複合材料を作製した。
なお、SiC繊維の表面のBN層の厚さは40nmであった。
実施例1~2及び比較例1~2の製造条件を確認的に、下記の表1に記載している。
Figure 0007011512000001
(かさ密度の算出)
かさ密度は、直方体に切り出されたSiC繊維強化SiC複合材料の重量と寸法を測定することにより算出した。
(空隙率の算出)
空隙率は、断面積全体のうち、マトリックスと骨材が存在しない領域の面積比を画像処理によって算出した。
かさ密度の算出結果及び空隙率の算出結果を下記の表2に示す。
Figure 0007011512000002
実施例1及び実施例2の場合は、比較例1及び比較例2と比較して空隙率が約1/10となり、効率よく空隙が充填されていることが確認された。
また、実施例1及び実施例2では、分散剤を添加した水を溶媒として使用したので第1含浸工程において低粘度で多くのSiC粒子を積層クロス内に含有させることができ、効率よく含浸することができた。
実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2で得られたSiC繊維強化SiC複合材料の断面写真及びマトリックスの拡大SEM(走査型電子顕微鏡)写真を、それぞれ図2~5に示す。
図2(a)~図5(a)が断面写真であり、図2(b)~図5(b)は、マトリックスの拡大SEM写真である。
なお、図2(a)~図5(a)の各断面写真において、空隙部分は画像処理によって白色になるよう処理してある。
実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2で得られたSiC繊維強化SiC複合材料の断面写真等を比較すると、実施例1及び実施例2では大きな空隙が形成されていなかったが、比較例1及び比較例2では大きな空隙が形成され、積層クロスの内部まで充分にSiC粉が充填されていないことが確認された。
1 固定治具
10 積層布状体
11 上面側部材
11a 上面側部材の第1主面
11b 上面側部材の第2主面
12 下面側部材
12a 下面側部材の第1主面
12b 下面側部材の第2主面
13,14 貫通孔

Claims (8)

  1. SiC繊維からなる骨材に、水とSiC粒子とからなるスラリーを含浸し、乾燥する第1含浸工程と、
    前記第1含浸工程の後に、SiC前駆体と有機溶媒とからなるSiC前駆体溶液を含浸し、乾燥、焼成する第2含浸工程と、
    を有することを特徴とするSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法。
  2. 前記スラリーにおけるSiC粒子の含有割合は、50~80重量%である請求項1に記載のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法。
  3. 前記第1含浸工程における前記スラリーの含浸回数は、1回である請求項1又は2に記載のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法。
  4. 前記SiC粒子の平均粒子径は、0.1~10μmである請求項1~3のいずれか一項に記載のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法。
  5. 前記スラリーは、分散剤をSiC粒子100重量部に対して2~5重量部含む請求項1~4のいずれか一項に記載のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法。
  6. 前記SiC前駆体溶液におけるSiC前駆体の濃度は、30~60重量%である請求項1~5のいずれか一項に記載のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法。
  7. 前記第2含浸工程における含浸回数は、2~6回である請求項1~6のいずれか一項に記載のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法。
  8. 前記第2含浸工程の後に、CVI法でSiCを沈積するCVI工程をさらに有する請求項1~7のいずれか一項に記載のSiC繊維強化SiC複合材料の製造方法。
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