JP6724623B2 - シート解除治具 - Google Patents

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本明細書に記載されたシート解除治具は、土台および土台に結合されたクッションの結合状態を解除するシート解除治具に関する。
特開2005−178732号公報に記載されているように、従来からバッテリやインバータなどを搭載した車両において、車室空間やラゲッジスペースの確保の観点から、バッテリやインバータなどの機器をリヤシート下に配置する場合がある。
特開2005−178732号公報
上記のようにリヤシート下に配置されたバッテリやインバータなどをメンテナンスする際には、たとえば、販売店のサービススタッフなどの作業者は、リヤシートのクッションを取り外し、その後、バッテリなどのメンテナンス作業を行うことになる。
クッションは、土台に設けられた係合部材によって土台に係合されており、バッテリなどのメンテナンスを行う際には、クッションと土台との係合状態を解除する必要がある。そのため、クッションと土台との間に指を入れこみ、クッションを上方に引き上げる必要があり、係合状態を解除させるためには、作業者は相当な力を入れる必要がある。
作業者がシートのクッションを取り外す際には、フロントシートとリヤシートという狭いスペース内で行う必要があり、狭いスペースでの力作業は作業者にとって大きな負担となっている。さらに、クッションの取り付け部品やバッテリなどを損傷させることなく確実に取り外し作業を行う必要がある。
本開示は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、リヤシート下のバッテリなどをメンテナンスするためにリヤシートのクッションを取り外す作業を、狭いスペースであっても簡便かつ確実に作業を行うことができるシート解除治具を提供することである。
明細書に記載されたシート解除治具は、土台と、土台の係合部に結合したクッションとを含むシートの土台およびクッションの間に下側挿入板および上側挿入板を挿入した後に、上側挿入板が上方に移動するように使用者が操作することでクッションと土台との結合を解除させるシート解除治具である。
上記シート解除治具は、一端側が使用者の人差し指、中指、薬指または小指の少なくとも1つの指が掛けられる第1把持部とされた基材と、基材の他端に形成されると共に、係合部を受け入れる凹部が形成された下側挿入板と、基材に設けられた第1ジョイントを備える。さらに、シート解除治具は、一端が第1ジョイントによって基材に対して回転可能に設けられると共に、他端側が使用者の親指または母指球の少なくとも一方が掛けられる第2把持部とされた長尺状の第1リンク軸と、第1リンク軸に形成されると共に第1リンク軸の延びる方向に延びる第1スライド穴に、移動可能に設けられた第1スライダと、一端が第1スライダに回転可能に取り付けられた第2リンク軸とを備える。
シート解除治具は、さらに、基材に設けられると共に、第2リンク軸を基材に対して回転可能に支持する第2ジョイントと、基材の他端側に形成されると共に上下方向に延びる第2スライド穴に、移動可能に設けられた第2スライダと、一端が第2スライダに回転可能に設けられた第3リンク軸と、第2リンク軸の他端と第3リンク軸の他端とを互いに回転可能に接続する第3ジョイントと、第3リンク軸に取り付けられると共に下側挿入板に対して上下方向に移動し、係合部を受け入れる凹部が形成された上側挿入板とを備える。
そして、上記下側挿入板および上側挿入板を土台およびクッションの間に挿入すると、第1把持部と第2把持部とは互いに離れた状態になる。使用者が第2把持部を第1把持部に向けて押すと、第3リンク軸が上方に移動すると共に、上側挿入板が上方に移動する。
上記のシート解除治具によれば、上側挿入板および下側挿入板を土台とクッションとの間に挿入すると、第1把持部と第2把持部とは互いに離れ、開いた状態になる。そして、使用者が第2把持部を押圧する押圧力よりも大きな力が上側挿入板に伝達され、上側挿入板が上方に移動する。これにより、クッションが上方に移動し、クッションと土台との係合状態を解除させることができる。このように簡単な作業でクッションを取り外すことができるので、狭い空間で作業を行う作業者の作業負担を大幅に軽減することができる。
本明細書のシート解除治具によれば、リヤシート下のバッテリなどをメンテナンスするためにリヤシートのクッションを取り外す作業を、狭いスペースであっても簡便かつ確実に作業を行うことができる。
車両1の内装を示す斜視図であり、リヤシート2およびフロントシート3の間の様子を示す斜視図である。 リヤシート2を示す分解斜視図であり、シートクッション11を土台10から取り外した状態を示す斜視図である。 係合ピン22が係合クリップ24に結合している状態を示す断面図である。 係合ピン22を示す斜視図である。 実施の形態に係るシート解除治具40を示す斜視図である。 シート解除治具40を示す側面図である。 シート解除治具40を後方側から視たときの斜視図である。 シート解除治具40の使用状態を示す斜視図である。 リンク軸43が基材41に近づいた状態を示すシート解除治具40の側面図である。 図9に示す状態におけるシート解除治具40の斜視図である。 図9に示す状態におけるシート解除治具40の斜視図である。 リンク軸45およびスライダー48と、その周囲の構成とを示す側面図である。 リンク軸45およびスライダー48と、その周囲の構成とを示す側面図である。 挿入板81A,81Bおよび挿入板52A,52Bをシートクッション11および土台10の間に挿入した状態を示す断面図である。 図14に示すXV方向から見たときの平面図である。 係合ピン22と係合クリップ24との係合状態が解除された状態を示す断面図である。
図1から図16を用いて、シート解除治具について説明する。なお、図1から図16に示された構成において、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する場合がある。
図1は、車両1の内装を示す斜視図であり、リヤシート2およびフロントシート3の間の様子を示す斜視図である。
この図1に示すように、車両1は、フロントシート3と、リヤシート2と、リヤシート2の下側に配置されたバッテリ4とを含む。
なお、車両1としては、ハイブリッド車両、電気自動車、および燃料電池車両のいずれでもよい。
リヤシート2は、フロアパネルに固定された土台10と、土台10の上面に設けられたシートクッション11と、ユーザの背中を支えるバッククッション12と、バッククッション12の上端に設けられたヘッドレスト13とを含む。
図2は、リヤシート2を示す分解斜視図であり、シートクッション11を土台10から取り外した状態を示す斜視図である。
この図2に示すように、バッテリ4は、シートクッション11の下方に配置されている。土台10は、樹脂枠17と、樹脂枠17内に設けられると共にバッテリ4を保護するためのシートフレーム14とを含む。
シートフレーム14は、リヤシート2の幅方向に延びる複数のクロスフレーム15と、このクロスフレーム15を下方から支持する複数の支持フレーム16a,16b,16cとを含む。支持フレーム16a,16cは、支持フレーム16bの両側に設けられている。
シートクッション11は、クッション本体20と、クッション本体20の形状を保持するためのクッションフレーム21とを含む。
シートクッション11のクッションフレーム21には、間隔をあけて係合ピン22、23が設けられており、シートフレーム14の支持フレーム16a,16cには、係合ピン22,23と係合する係合クリップ24,25が設けられている。
図3は、係合ピン22が係合クリップ24に結合している状態を示す断面図である。この図3に示すように、係合クリップ24は、支持フレーム16aに形成された穴部に嵌め込まれた筒部26と、筒部26の内周面に形成された複数の返し爪27と、筒部26の底部側に配置された支持部29とを含む。筒部26の内部には穴部28が形成されており、穴部28は上方に向けて開口している。なお、係合クリップ24は、樹脂などから形成されている。
係合ピン22は、クッション本体20の下面から突出するように形成されている。図4は、係合ピン22を示す斜視図である。この図4に示すように、係合ピン22は、一対のサイド枠22a,22bと、各サイド枠22a,22bの下端部を接続する下辺部22cとを含み、係合ピン22は枠状に形成されている。サイド枠22a,22bは、一端がクッションフレーム21に接続されており、クッションフレーム21から水平方向に延びた後、下方に向けて延びるように形成されている。なお、係合ピン22は、金属材料によって形成されている。
図3において、係合ピン22が係合クリップ24内に挿入される際には、係合ピン22の下辺部22cが返し爪27を押し広げることで、下辺部22cが支持部29に達する。その一方で、係合ピン22を係合クリップ24から引き抜く際には、返し爪27が下辺部22cのを押さえつけており、係合ピン22が係合クリップ24から抜けにくくなっている。たとえば、係合ピン22が係合クリップ24と係合した状態から係合ピン22を抜くためには、たとえば、50Kgf程度の力が必要となる。
なお、図2に示す係合ピン23も係合クリップ25と係合可能に形成されており、係合ピン22,23が係合クリップ24,25と係合することで、シートクッション11が土台10に固定されている。
ここで、バッテリ4のメンテナンスを行う際には、シートクッション11を土台10から取り外す必要が生じる。この際、仮に、作業者が自らの手でシートクッション11を土台10から取り外そうとすると、図1の破線のように、作業者5は、フロントシート3とリヤシート2との間の狭い空間で取り外し作業を行う必要が生じる。
具体的には、シートクッション11と土台10との間に指を挿入して、シートクッション11を上方に引き上げることになるが、係合ピン22および係合ピン23の係合状態を解除するには相当な力をシートクッション11に加える必要が生じる。
さらに、図1からも明らかなように作業空間が狭いため、中腰姿勢で作業者5はクッションフレーム21を引っ張り上げる作業を行うことになり、作業者5の腰への負担が大きくなる。
そこで、上記のような作業負担の軽減などを図るために開発されたシート解除治具40について説明する。
図5は、実施の形態に係るシート解除治具40を示す斜視図であり、図6は、シート解除治具40を示す側面図である。図7は、シート解除治具40を後方側から視たときの斜視図である。
図5に示すように、シート解除治具40は、作業者5が把持部する長尺な基材41と、基材41に設けられた支持部42と、作業者5が把持部するリンク軸43と、リンク軸43に連結されたリンク板44と、リンク板44の先端部に連結されたリンク軸45と、基材41の先端部に形成された挿入部46と、リンク軸45に連結された挿入部47と、基材41の先端部側に設けられたスライダー48と、リンク軸43に形成されたスライダー49と、リンク軸45およびリンク板44を連結するジョイント59を含む。
基材41は、使用者が把持部する把持部50を含み、把持部50は、基材41の後端側に位置している。基材41は、底板33と、底板33の両側に設けられた側壁34,35と、把持部50よりも先端側に設けられた載置板36とを含む。載置板36は、側壁34および側壁35の上辺同士を接続するように設けられている。
挿入部46は、基材41の先端部に形成されている。挿入部46は、基材41の先端部に設けられた基板51と、基板51から突出する挿入板52A,52Bとを含む。挿入板52Aと挿入板52Bとは互いに間隔をあけて配置されており、挿入板52Aと挿入板52Bとによって凹部53が形成されている。なお、挿入板52A,52Bの先端部にはテーパが形成されており、挿入板52A,52Bの先端部側に向かうにつれて厚さが薄くなるように形成されている。
スライダー48は、基材41の先端部側に形成されており、挿入部46と隣り合う位置に設けられている。
支持部42は、基材41の載置板36上に設けられた土台56と、土台56に設けられたジョイント54と、ジョイント54の上方に設けられたジョイント55とを含む。土台56には、リンク板44が挿入される貫通孔57が形成されており、貫通孔57は、リンク板44が揺動したとしても、リンク板44が土台56と接触しないように形成されている。
ジョイント54は、リンク軸43の先端部を基材41に対して回転可能に支持している。具体的には、ジョイント54は、リンク軸43の先端部に形成された穴部に挿入された軸部を含み、リンク軸43はこの軸部を中心に回転する。ジョイント55もリンク板44に形成された穴部に挿入される軸部を含み、リンク板44はジョイント55を中心に回転可能に支持されている。
リンク軸43は、作業者5によって把持される把持部58を含み、把持部58はリンク軸43の後端側に位置している。リンク軸43は、上面板37と、上面板37の両側に形成された側壁38,39とを含む。上面板37には、リンク板44の一端が挿入される挿入穴73が形成されており、側壁38,39には、スライド穴72が形成されている。スライド穴72は、リンク軸43が延びる方向に延びるように長尺に形成されている。
スライダー49は、軸部70と、軸部70の両端に設けられた摺動子71とを含み、摺動子71は、スライド穴72に沿って移動するように設けられている。
リンク板44は、スライダー49に接続され、ジョイント55に支持されると共にリンク軸45に接続されている。具体的には、リンク板44の後端部は、挿入穴73に挿入されると共に、スライダー49の軸部70に回転可能なように取り付けられている。
リンク板44は、後端部側よりも先端部側に近い位置において、ジョイント55によって支持されており、リンク板44は、ジョイント55を中心として回転可能に設けられている。
ジョイント59は、リンク板44の先端部とリンク軸45の上端部とを互いに回転可能に接続している。
スライダー48は、側壁34,35に形成された枠部75A,75Bと、摺動子76とを含む。側壁34には切欠部77が形成されており、切欠部77と枠部75Aとによってスライド穴74が形成されている。スライド穴74は、上下方向に延びると共に、円弧状に形成されている。摺動子76はスライド穴74内を摺動するように設けられている。なお、同様に、側壁35にも切欠部が形成されており、この切欠部と枠部75Bとによってスライド穴74と同様のスライド穴が形成されている。
リンク軸45は、スライド板78およびスライド板79を含み、スライド板78およびスライド板79は、リンク板44の先端部を挟み込むように設けられている。スライド板78およびスライド板79の上端部は、ジョイント59によってリンク板44に回転可能に接続されており、スライド板78およびスライド板79の下端部は、スライダー48の摺動子76に回転可能に接続されている。
挿入部47は、リンク軸45に固定されている。挿入部47は、スライド板78およびスライド板79に固定された基板80と、基板80から突出するように形成された挿入板81Aおよび挿入板81Bを含む。挿入板81Aは、挿入板52Aの上面に位置しており、挿入板81Bは挿入板52Bの上面に位置している。挿入板81Aと挿入板81Bとは互いに間隔をあけて配置されており、挿入板81Aおよび挿入板81Bの間にも凹部82が形成されている。
次に上記のように構成されたシート解除治具40の使用方法およびシート解除治具40の動作について説明する。
図8は、シート解除治具40の使用状態を示す斜視図である。この図8に示すように、シートクッション11と土台10との係合状態を解除する際には、シート解除治具40の挿入板81A,81Bおよび挿入板52A,52Bをシートクッション11と土台10との間に挿入する。
挿入板81A,81B,52A,52Bは、シートクッション11および土台10によって挟まれるため、図6に示すように、挿入板81A,81Bおよび挿入板52A,52Bは閉じ、把持部58と把持部50とは互いに離れた状態になる。
そして、たとえば、作業者5が把持部58に親指65および母球部66を当て、把持部50に人差し指61、中指62、薬指63および小指64の少なくとも1つの指を掛けて、把持部58を押さえると、リンク軸43はジョイント54を中心に回転して、基材41に近づく。
図9は、リンク軸43が基材41に近づいた状態を示すシート解除治具40の側面図であり、図10および図11は、図9に示す状態におけるシート解除治具40の斜視図である。図9から図11に示すように、リンク軸43が支持部42を中心に回転して基材41に近づくように移動すると、スライダー49はスライド穴72内を移動する。これにより、リンク軸43に連結したリンク板44は、リンク軸43と干渉せずに、ジョイント55を中心に回転する。
スライダー49は、リンク軸43の把持部58よりもジョイント55に近い位置に設けられているため、力点としての把持部58に加えられた作業者5からの押圧力は、作用点であるスライダー49におよびリンク板44の後端部に増幅されて伝達される。
そして、スライダー49に接続されたリンク板44の後端部も、基材41に向けて近づき、リンク板44の先端部は、上方に向けて移動する。
リンク板44の先端部とジョイント55との間の距離は、リンク板44の後端部とジョイント55との間の距離よりも短い。
このため、リンク板44の後端部が力点となり、リンク板44の先端部が作用点となり、リンク板44の後端部に加えられた押圧力は、リンク板44の先端部に増幅されて伝達される。このため、リンク板44の先端部に接続されたリンク軸45が大きな力で引き上げられる。
ここで、図12に示すように、リンク軸45の下端部は、摺動子76に接続されており、スライド穴74は上下方向に延びると共に円弧状に湾曲している。このため、図13に示すように、ジョイント55を中心として回転するリンク板44によってリンク軸45が引き上げられる際に、リンク軸45はスムーズに真上に変位する。
挿入部47は、リンク軸45に固定されているため、挿入部47も上方に移動する。このように、シート解除治具40においては、図9に示すように、リンク軸43、リンク板44、リンク軸45、スライダー49、支持部42およびジョイント55によって構成されるダブルリンク機構により、作業者5が把持部58に加えた押圧力よりも大きい力で挿入部47を上昇させることができる。
図14は、挿入板81A,81Bおよび挿入板52A,52Bをシートクッション11および土台10の間に挿入した状態を示す断面図であり、図15は、図14に示すXV方向から見たときの平面図である。
ここで、図15に示すように、係合クリップ24および係合ピン22が挿入板81A,81B,52A,52Bの凹部82,53内に位置するように、挿入板81A,81B,52A,52Bを挿入する。図14に示すように、挿入板52A,52Bは、シートフレーム14のクロスフレーム15上に配置される。
この状態で、図6に示すように、作業者5が把持部50に人差し指61、中指62、薬指63および小指64の少なくとも1つの指を掛けて、親指65または母球部66の少なくとも一方で把持部58を押すと、挿入板81A,81Bが上方に変位し、シートクッション11を上方に引き上げる。
この際、挿入板81A,81Bからシートクッション11に加えられる押圧力は、クッション本体20を間に挟んでクッションフレーム21に加えられる。挿入板81A,81Bの上面は平坦面状に形成されているため、クッションフレーム21に局所的に大きな荷重が加えられることが抑制されており、クッションフレーム21が変形することが抑制されている。
そして、シートクッション11が真上に引き上げられることで、図16に示すように、係合ピン22と係合クリップ24との係合状態が解除される。ここで、作業者5がシート解除治具40に加えた押圧力よりも大きな力で挿入板81A,81Bが上昇するため、作業者5が把持部58に加える力が比較的小さな力であっても、係合ピン22による係合状態を解除することができ、作業者5の作業負担を小さく抑えることができる。
同様に、係合クリップ25による係合状態をシート解除治具40を用いて解除することで、シートクッション11と土台10との係合状態が解除でき、図2に示すように、シートクッション11を土台10から取り外すことができる。
このように、シート解除治具40を用いることで、作業者5が中腰の状態で、手をシートクッション11の下に入れ込んで、シートクッション11を上方に引き上げる必要がなくなり、作業者5の作業負担を大幅に軽減することができる。
さらに、シート解除治具40でシートクッション11を上方に取り外す過程において、挿入板52A,52Bは変位しておらず、挿入板52A,52Bが土台10を傷つけることを抑制することができる。
また、挿入板81A,81Bの変位方向は真上方向であり、バッテリ4から離れる方向であるため、挿入板81A,81Bがバッテリ4と接触することがなく、バッテリ4を傷つけることもない。
このように、本実施の形態に係るシート解除治具40を用いることで、リヤシート2を傷つけることなく、さらに、狭い空間で実施するシートクッション11の取り外し作業の作業負担を大幅に軽減することができる。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本明細書に記載されたシート解除治具は、リヤシートのシートクッションの取り外し作業に利用する治具として利用することができる。
1 車両、2 リヤシート、3 フロントシート、4 バッテリ、5 作業者、10,56 土台、11 シートクッション、12 バッククッション、13 ヘッドレスト、14 シートフレーム、15 クロスフレーム、16a,16b,16c 支持フレーム、17 樹脂枠、20 クッション本体、21 クッションフレーム、22,23 係合ピン、24,25 係合クリップ、26 筒部、27 返し爪、28 穴部、29,42 支持部、33 底板、34,35,38,39 側壁、36 置板、37 上面板、40 シート解除治具、41 基材、43,45 リンク軸、44 リンク板、46,47 挿入部、48,49 スライダー、50,58 把持部、51,80 基板、52A,52B,81A,81B 挿入板、53,82 凹部、54,55,59 ジョイント、57 貫通孔、60 手、61 人差し指、62 中指、63 薬指、64 小指、65 親指、66 母球部、70 軸部、71,76 摺動子、72,74 スライド穴、73 挿入穴、75A,75B 枠部、77 切欠部、78,79 スライド板。

Claims (1)

  1. 土台と、前記土台の係合部に結合したクッションとを含むシートの前記土台および前記クッションの間に下側挿入板および上側挿入板を挿入した後に、前記上側挿入板が上方に移動するように使用者が操作することで前記クッションと前記土台との結合を解除させるシート解除治具であって、
    一端側が使用者の人差し指、中指、薬指または小指の少なくとも1つの指が掛けられる第1把持部とされた基材と、
    前記基材の他端に形成されると共に、前記係合部を受け入れる凹部が形成された前記下側挿入板と、
    前記基材に設けられた第1ジョイントと、
    一端が前記第1ジョイントによって前記基材に対して回転可能に設けられると共に、他端側が使用者の親指または母指球の少なくとも一方が掛けられる第2把持部とされた長尺状の第1リンク軸と、
    前記第1リンク軸に形成されると共に前記第1リンク軸の延びる方向に延びる第1スライド穴に、移動可能に設けられた第1スライダと、
    一端が前記第1スライダに回転可能に取り付けられた第2リンク軸と、
    前記第2リンク軸を前記基材に対して回転可能に支持する第2ジョイントと、
    前記基材の他端側に形成されると共に上下方向に延びる第2スライド穴に、移動可能に設けられた第2スライダと、
    一端が前記第2スライダに回転可能に設けられた第3リンク軸と、
    前記第2リンク軸の他端と前記第3リンク軸の他端とを互いに回転可能に接続する第3ジョイントと、
    前記第3リンク軸に取り付けられると共に前記係合部を受け入れる凹部が形成され、前記下側挿入板に対して上下方向に移動する前記上側挿入板と、
    を備え、
    前記下側挿入板および前記上側挿入板を前記土台および前記クッションの間に挿入すると、前記第1把持部と前記第2把持部とは互いに離れた状態になり、
    使用者が前記第2把持部を前記第1把持部に向けて押すと、前記第3リンク軸が上方に移動すると共に、前記上側挿入板が上方に移動する、シート解除治具。
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