JP2012250558A - シートベルトの保持構造 - Google Patents

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慎一郎 松本
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Abstract

【課題】シートベルトに対するベルトホルダの保持力を確保できて、ベルトホルダからのシートベルトの抜け出しを防止でき、しかも、ベルトホルダからのシートベルトの取り外しが困難になることを回避でき、ベルトホルダの破損を防止できるシートベルトの保持構造を提供する。
【解決手段】未装着状態のシートベルト12が一側部12S1側から挿入保持されるベルトホルダ20を車室内面5Mに備えているシートベルトの保持構造であって、ベルトホルダ20のベルト挿入口20Hに対向するベルト抜け止め用凸部30が車室内面5Mに突設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、
未装着状態のシートベルトが長手方向に直交する方向の一側部側から挿入保持されるベルトホルダを車室内面に備えているシートベルトの保持構造に関する。
例えば、前から2列目、3列目のシートを備えた自動車では、2列目、3列目のシート用のシートベルトが、未装着時にドア開口の周縁部よりも車両前方側にはみ出すことがある。そこで、上記のシートベルトの保持構造を設けてシートベルトが未装着時にドア開口側にはみ出さないようにしている。
従来、上記のシートベルトの保持構造では、特許文献1,特許文献2に開示されているように、前記ベルトホルダが車室内面に設けられているだけであり、ベルトホルダのベルト挿入口よりもシートベルトの挿入方向上手側(車両前方側)の車室内面(内装トリムの意匠面)は扁平に形成されていた。
特開2002−331906号公報 特許第3543623号公報
ベルトホルダに挿入される前の未装着状態のシートベルトは、シートベルトリトラクタから加わる引っ張り力によって車両の上下方向に張った状態の縦姿勢に保持されている。この縦姿勢においてシートベルトのベルト面はほぼ車幅方向を向いている。
そして、シートベルトが乗員により前記引っ張り力に抗して車両後方側に移動操作され、長手方向に直交する方向の一側部側からベルトホルダに挿入保持される。ベルトホルダに保持されたシートベルトは、ベルトホルダよりも上側のシートベルト部分と下側のシートベルト部分との一方が他方に対して屈曲した姿勢になり、この屈曲姿勢のシートベルトに、車両前方側に開口したベルト挿入口側に向かう弾性復元力が加わっている。
上記従来の構造によれば、ベルトホルダのベルト挿入口よりもシートベルトの挿入方向上手側(車両前方側)の車室内面(内装トリムの意匠面)は扁平に形成されていたために、ベルトホルダ内のシートベルトが前記弾性復元力によりベルト挿入口側に移動することを阻止できないことがあり、シートベルトがベルト挿入口から抜け出して前記縦姿勢に戻ることがあった。
この問題を解消するために、ベルトホルダのベルト挿入口の開口方向を車両後方側に設定することが考えられる。
しかしながら、ベルトホルダは乗員の腰よりも低い位置に設定することが多い。そして、ベルトホルダからシートベルトを外す際、乗員がベルトホルダに手をかざしてシートベルトを外すことは少なく、ベルトホルダの上部のシートベルトをつかんで引き抜くことが多い。このようにしてベルトホルダからシートベルトを外すと、ベルトホルダのベルト挿入口を車両後方側に設定した上記の構成ではシートベルトをベルトホルダから取り外しにくくなり、乗員がシートベルトをベルトホルダから引き抜いて取り外す際に無理やり引き抜いてベルトホルダを破損させる虞がある。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、シートベルトに対するベルトホルダの保持力を確保できて、ベルトホルダからのシートベルトの抜け出しを防止でき、しかも、ベルトホルダからのシートベルトの取り外しが困難になることを回避でき、ベルトホルダの破損を防止できるシートベルトの保持構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
未装着状態のシートベルトが長手方向に直交する方向の一側部(以下、単に「一側部」と称する)側から挿入保持されるベルトホルダを車室内面に備えているシートベルトの保持構造であって、
前記ベルトホルダのベルト挿入口に対向するベルト抜け止め用凸部が前記車室内面に突設されている点にある。(請求項1)
前記ベルトホルダのベルト挿入口に対向するベルト抜け止め用凸部が前記車室内面に突設されているから、シートベルトの他側部(シートベルトの長手方向に直交する方向の他側部)をベルト抜け止め用凸部で受け止めて、ベルトホルダからのシートベルトの抜け出しを防止できる。
また、前記ベルト挿入口の開口方向を車両後方側に設定しなくても済み、ベルトホルダからのシートベルトの取り外しが困難になることを回避できる。
その結果、乗員がシートベルトをベルトホルダから引き抜いて取り外す際に無理やり引き抜くことがなくなって、ベルトホルダの破損を防止することができる。(請求項1)
本発明において、
前記ベルト挿入口に対向する前記ベルト抜け止め用凸部の対向面は、前記ベルト抜け止め用凸部の頂部側ほど根元部と比べて前記ベルトホルダ側に位置するように傾斜していると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
例えば、ベルトホルダのベルト収容空間の長さがシートベルトの幅よりも長い場合、乗員によるベルトホルダへのシートベルトの挿入操作のたびに、ベルトホルダによる保持状態のシートベルトが異なった姿勢になることがある。そのために、上記従来の構造では、ベルトホルダによる保持状態のシートベルトの姿勢によってはシートベルトの撓んだ部分がベルトホルダから抜け出ることがある。
これに対して、本発明の上記構成によれば、前記ベルト挿入口に対向する前記ベルト抜け止め用凸部の対向面は、前記ベルト抜け止め用凸部の頂部側ほど根元部と比べて前記ベルトホルダ側に位置するように傾斜しているから、シートベルトの種々の姿勢に対応できて、シートベルトの他側部及び撓んだ部分を確実に受け止めることができる。これにより、シートベルトがベルトホルダのベルト挿入口から抜け出さないようにシートベルトをベルトホルダで保持しておくことができる。(請求項2)
本発明において、
前記未装着状態のシートベルトの長手方向に直交する方向において、前記ベルト抜け止め用凸部の頂部を挟んで前記対向面とは反対側に位置する前記ベルト抜け止め用凸部の非対向面は、前記シートベルトの長手方向に直交する方向の断面において、前記頂部から根元部に向けて緩やかに傾斜し、
前記シートベルトが前記ベルトホルダに挿入される際に、前記非対向面が前記シートベルトを前記ベルト挿入口側にガイドすると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
乗員がシートベルトをベルトホルダに挿入する場合、乗員は、シートベルトをベルトホルダの手前にある部品上にスライド移動させ、シートベルトをベルトホルダのベルト挿入口側に移動操作する。ベルトホルダに対向する面に凸形状があると、通常、挿入操作の邪魔となるが、本発明の上記の構成によれば、前記シートベルトが前記ベルトホルダに挿入される際に、前記非対向面が前記シートベルトを前記ベルト挿入口側にガイドするから、シートベルトをベルトホルダに挿入しやすくすることができる。また、凸形状を乗り越えた後、凸形状からすべり落ちるように保持状態にもっていくことができるため、乗員は挿入感を得ることが出来る。(請求項3)
本発明において、
前記未装着状態のシートベルトの長手方向に直交する方向において、前記ベルト抜け止め用凸部の頂部を挟んで前記対向面とは反対側に位置する前記ベルト抜け止め用凸部の非対向面の上部は、上側ほど前記車室内面からの突出量が小さくなるように傾斜し、
前記シートベルトが前記ベルトホルダから引き抜かれる際に、前記非対向面の上部が前記シートベルトを引き抜き方向にガイドすると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
乗員がベルトホルダからシートベルトを引き抜いて取り外す場合、通常、乗員はベルトホルダよりも上方のシートベルトを車両前方側に引っ張って引き抜く。そのために、シートベルトにはベルトホルダに保持されたシートベルト部分の長手方向に直交する方向(ベルトホルダに保持されたシートベルトが未装着状態に戻ろうとする際にかかる力の方向)に対して前側上方に引き抜こうとする力がかかる。
本発明の上記構成によれば、前記ベルト抜け止め用凸部の非対向面の上部は、上側ほど前記車室内面からの突出量が小さくなるように傾斜しており、前記シートベルトが前記ベルトホルダから引き抜かれる際に、前記非対向面の上部が前記シートベルトを引き抜き方向にガイドするから、シートベルトを円滑に引き抜くことができる。
また、ベルトホルダに保持されたシートベルトが、乗員の意に反してベルト挿入口から抜け出そうとする方向は前記シートベルト部分の長手方向に直交する方向であるから、前記ベルト抜け止め用凸部の非対向面の上部が上記のように傾斜していても、ベルト抜け止め用凸部によりシートベルトの他側部及び撓んだ部分を十分受け止めることができ、保持状態のシートベルトがベルトホルダから抜け出ることを防止することができる。
このように、本発明の上記構成によれば、ベルトホルダからのシートベルトの抜け出しを回避できながら、ベルトホルダからのシートベルトの引き抜き取り外しを簡単に行うことができる。(請求項4)
本発明によれば、
シートベルトに対するベルトホルダの保持力を確保できて、ベルトホルダからのシートベルトの抜け出しを防止でき、しかも、ベルトホルダからのシートベルトの取り外しが困難になることを回避でき、ベルトホルダの破損を防止できるシートベルトの保持構造を提供することができた。
シートベルトの保持構造の側面図(車両内部から見た状態) シートベルトをベルトホルダで保持した状態を示す側面図 ベルトホルダとベルト抜け止め用凸部を車室内側から見た図 図3のA−A断面図 (a)はシートベルトの幅方向他側部が車室内側に凸に湾曲した状態のシートベルトの保持状態を示す断面図(b)はシートベルトの幅方向他側部が車室外側に凸に湾曲した状態のシートベルトの保持状態を示す断面図 図3のB−B断面図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、自動車のシート2の車両後方側Rrに、このシート2に対するシートベルト装置1が設けられている。シート2の側方の車体にはドア開口7が形成されている。前記シート2は前から2列目のシートであり、乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション3と、乗員の上半身を支持するシートバック4とから成る。シートバック4の上端部には乗員の頭部を支持するヘッドレスト9が連結されている。
シートベルト装置1は、車体パネルの上下方向中間部に取り付けられたシートベルトリトラクタ(図示せず)と、一端部がシートベルトリトラクタに接続し、他端部が車体パネルの下端部側のベルトアンカ46に接続するシートベルト12と、シートベルト12に外挿されたタング10と、シートクッション3の側部に位置するバックル47とを備えている。シートベルト12は、ヘッドレスト9の上方の車体パネルに連結された三角形状のガイドリング11に挿通されている。前記シートベルトリトラクタはガイドリング11の後ろ下方に位置する。
また、図3,図4にも示すように、未装着状態のシートベルト12が長手方向に直交する方向の一側部12S1(以下、単に「一側部12S1」と称し、反対側の側部を「他側部12S2」と称する)側から挿入保持される樹脂製のベルトホルダ20を、シートベルト12の車両後方側Rrの内装トリム5の意匠面5M(車室内面に相当)に備え、ベルトホルダ20のベルト挿入口20Hに対向するベルト抜け止め用凸部30が、ベルトホルダ20の車両前方側Frの内装トリム5の意匠面5Mに突設されている。ベルトホルダ20でシートベルト12を保持することにより、シートベルト12がドア開口7の周縁部よりも車両前方側Frにはみ出すことを防止できる。
図1,図2に示すように、ベルトホルダ20に挿入される前の未装着状態のシートベルト12は、シートベルトリトラクタから加わる引っ張り力によって上側ほど車両後方側Rrに位置するように少し傾斜した縦姿勢に保持されている。この縦姿勢においてシートベルト12のベルト面はほぼ車幅方向を向いている。
そして、乗員がベルトホルダ20を使用する際に、シートベルト12が乗員により前記引っ張り力に抗して車両後方側Rr(前記縦姿勢のシートベルト12の長手方向に直交する方向Zでベルトホルダ20側)に移動操作され、一側部12S1側からベルトホルダ20に挿入保持される。前述のように、未装着状態のシートベルト12がベルトホルダ20に保持されることで、シートベルト12がドア開口7の周縁部よりも車両前方側Frにはみ出すことがなくなって、シートベルト12が乗員の乗降の邪魔になることを回避することができる。乗員の乗車時には、乗員がシートベルト12をベルトホルダ20から車両前方側Frに引き抜いて取り外した後、乗員に対してシートベルト12を締め付ける。
図2に示すように、ベルトホルダ20に保持されたシートベルト12は、ベルトホルダ20よりも上側のシートベルト部分12Aと下側のシートベルト部分12Bとの一方が他方に対して屈曲した車両後方側Rrに凸のくの字状の姿勢になり、未装着状態に戻ろうとする力が掛かった状態となる。
[ベルトホルダ20の構造]
図3,図4に示すように、ベルトホルダ20は、長手方向一端部21A,22A同士が接続された一対の互いに対向する挟持片21,22から成り、一対の挟持片21,22の間にベルト収容空間24が形成されている。また、一方の挟持片22に、他方の挟持片21とは反対側に突出する複数の係合凸部23が形成されている。
そして、一方の挟持片22が内装トリム5の取り付け座5Tに重なり、取り付け座5Tに形成された複数の係合孔40に複数の係合凸部23が各別に挿入係合している。取り付け座5Tは周囲の内装トリム部分よりも一段下がった段差状に形成されている
一対の挟持片21,22は前記縦姿勢のシートベルト12の長手方向に直交する方向Zに沿っており、前記ベルト挿入口20Hは前記縦姿勢のシートベルト12の長手方向に直交する方向Zで前記縦姿勢のシートベルト12側に向かって開口している。ベルトホルダ20は、前記縦姿勢のシートベルト12の長手方向に直交する方向Zに沿う仮想線Lに対して上下対称に形成されている。これにより、ベルトホルダ20の成形コストを低廉化することができる。また、ベルトホルダ20のデザイン性を良くして外観品質を向上させることができる。
前記他方の挟持片21は一方の挟持片22よりも長く形成され、他方の挟持片21の他端部21Bが一方の挟持片22の他端部22Bよりも、両挟持片21,22の接続部28とは反対側(前記縦姿勢のシートベルト12側、ベルト抜け止め用凸部30側)に突出している。
図4に示すように、前記他方の挟持片21の他端部21Bは、前記取り付け座5Tの外方側の内装トリム部分の意匠面5M1に対向している。そして、前記意匠面5M1と他方の挟持片21の他端部21Bの間がベルト挿入口20Hに構成されている。図3に示すように、他方の挟持片21の一端部21Aと他端部21Bは車幅方向から見て円弧状に形成され、他端部21Bの円弧状の周部には、車室内側(一方の挟持片22とは反対側)に膨出する断面円弧状のリブ25が形成されている。これにより、他方の挟持片21の他端部21Bの強度を強くすることができる。他方の挟持片21は他端部21B側ほど幅広の舌片状に形成されている。
図3,図4に示すように、一対の挟持片21,22の接続部28の外方側(車両後方側Rr)には他方の挟持片21の一端部21Aから延びる側壁26が接続部28と間隔を空けて位置する状態に設けられ、側壁26の端部が内装トリム5の取り付け座5Tに当接している。また、一方の挟持片22の他端部22Bに他方の挟持片21側に膨出する部分球状の挟持凸部27が突設されている。この挟持凸部27と他方の挟持片21とでシートベルト12を挟持する(図5(a),図5(b)参照)。シートベルト12を前記挟持凸部27で挟持することで、シートベルト12に挟持力を集中させることができ、シートベルト12を確実に挟持することができる。
[ベルト抜け止め用凸部30の構造]
図3,図4に示すように、前記ベルト抜け止め用凸部30は、前記縦姿勢のシートベルト12の長手方向に直交する方向Zの断面において、ベルトホルダ20の前記他方の挟持片21の他端部21Bに向かって突出する鋭角のくの字状に形成され、前記ベルトホルダ20側の第1壁部31と、ベルト抜け止め用凸部30の頂部32を挟んでベルトホルダ20とは反対側(前記縦姿勢のシートベルト12側)の第2壁部33とを備えている。
前記第2壁部33の基端部34側には小さな段差Dが形成されている。この段差Dよりもベルト抜け止め用凸部30の突出方向下手側の部分(前記基端部34以外のベルト抜け止め用凸部部分)は、前記縦姿勢のシートベルト12の長手方向に直交する方向Zに沿う仮想線Lに対してほぼ上下対称に形成されている。これにより、ベルト抜け止め用凸部30の成形コストを低廉化することができる。また、ベルト抜け止め用凸部30のデザイン性を良くして外観品質を向上させることができる。
前記第1壁部31は、ベルト抜け止め用凸部30の頂部32側ほど根元部と比べてベルトホルダ20側に位置するように傾斜し、ベルト挿入口20Hに対向する第1壁部31の対向面31M(第1壁部31の外面)も前記頂部32側ほど根元部と比べてベルトホルダ20側に位置するように傾斜している。
前記第2壁部33は、シートベルト12の長手方向に直交する方向Zの断面において、前記頂部32から根元部に向けて緩やかに傾斜している。
そして、ベルト挿入口20Hに対向しない第2壁部33の非対向面33M(第2壁部33の外面であり、前記頂部32を挟んで前記対向面とは反対側に位置する非対向面)も、前記断面において、前記頂部32から根元部に向けて緩やかに傾斜している。この非対向面33Mは、シートベルト12がベルトホルダ20に挿入される際に、シートベルト12を前記ベルト挿入口20H側にガイドする。
さらに、図3,図6に示すように、前記第2壁部33の上部33Jは、上側ほど内装トリム5の意匠面5Mからの突出量が小さくなるように傾斜し、第2壁部33の上部33Jの外面、すなわち、前記非対向面33Mの上部33M1は、上側ほど内装トリム5の意匠面5Mからの突出量が小さくなるように傾斜している。この非対向面33Mの上部33M1は、シートベルト12がベルトホルダ20から引き抜かれる際に、シートベルト12を引き抜き方向にガイドする。
前記第2壁部33の下部33Kは、下側ほど内装トリム5の意匠面5Mからの突出量が小さくなるように傾斜している。
本発明の上記構成によれば、
(1) ベルトホルダ20のベルト挿入口20Hに対向するベルト抜け止め用凸部30が内装トリム5の意匠面5Mに突設されているから、シートベルト12の他側部12S2及び撓んだ部分をベルト抜け止め用凸部30で受け止めて、ベルトホルダ20からのシートベルト12の抜け出しを防止できる。
また、前記ベルト挿入口20Hの開口方向を車両後方側Rrに設定しなくても済み、ベルトホルダ20からのシートベルト12の取り外しが困難になることを回避できる。
その結果、乗員がシートベルト12をベルトホルダ20から引き抜いて取り外す際に無理やり引き抜くことがなくなって、ベルトホルダ20の破損を防止することができる。
(2) 前記ベルト挿入口20Hに対向するベルト抜け止め用凸部30の対向面31Mは、ベルト抜け止め用凸部30の頂部32側ほど根元部に比べてベルトホルダ20側に位置するように傾斜しているから、シートベルト12の種々の姿勢に対応できて、シートベルト12の他側部12S2を確実に受け止めることができる。これにより、シートベルト12がベルトホルダ20のベルト挿入口20Hから抜け出さないようにシートベルト12をベルトホルダ20で保持しておくことができる。
詳述すると、図5(a)に、シートベルト12の他側部12S2が車室内側に凸に湾曲したベルト保持状態を示し、図5(b)に、シートベルト12の他側部12S2が車室外側に凸に湾曲したベルト保持状態を示してある。本発明の上記構成によれば、シートベルト12が図5(a),図5(b)のいずれの姿勢になっても、ベルト抜け止め用凸部30の対向面31Mでシートベルト12の他側部12S2を確実に受け止めて、シートベルト12がベルトホルダ20のベルト挿入口20Hから抜け出さないように、シートベルト12をベルトホルダ20で保持しておくことができる。
(3) 前記シートベルト12が前記ベルトホルダ20に挿入される際に、前記非対向面33Mがシートベルト12を前記ベルト挿入口20H側にガイドするから、シートベルト12をベルトホルダ20に挿入しやすくすることができる。
(4) 乗員がベルトホルダ20からシートベルト12を引き抜いて取り外す場合、通常、乗員はベルトホルダ20よりも上方のシートベルト12を車両前方側Frに引っ張って引き抜く。そのために、シートベルト12にはベルトホルダ20に保持されたシートベルト部分の長手方向に直交する方向(ベルトホルダ2に保持されたシートベルト12が未装着状態に戻ろうとする際にかかる力の方向)に対して前側上方に引き抜こうとする力がかかる。
本発明の上記構成によれば、前記ベルト抜け止め用凸部30の非対向面33Mの上部33M1は、上側ほど内装トリム5の意匠面5Mからの突出量が小さくなるように傾斜しており、前記シートベルト12がベルトホルダ20から引き抜かれる際に、前記非対向面33Mの上部33M1がシートベルト12を引き抜き方向(矢印Bの方向)にガイドするから、シートベルト12を円滑に引き抜くことができる。
また、ベルトホルダ20に保持されたシートベルト12が、乗員の意に反してベルト挿入口20Hから抜け出そうとする方向は、前記シートベルト部分の長手方向に直交する方向(図2において前記縦姿勢のシートベルト12の長手方向に直交する方向Zのうちの矢印A方向)であるから、前記ベルト抜け止め用凸部30の非対向面33Mの上部33M1が上記のように傾斜していても、ベルト抜け止め用凸部30によりシートベルト12の他側部12S2及び撓んだ部分を十分受け止めることができ、保持状態のシートベルト12がベルトホルダ20から抜け出ることを防止することができる。
このように、本発明の上記構成によれば、ベルトホルダ20からのシートベルト12の抜け出しを回避できながら、ベルトホルダ20からのシートベルト12の引き抜き取り外しを簡単に行うことができる。
5M 車室内面(内装トリムの意匠面)
12 シートベルト
12S1 シートベルトの一側部
20 ベルトホルダ
20H ベルト挿入口
30 ベルト抜け止め用凸部
32 ベルト抜け止め用凸部の頂部
31M ベルト抜け止め用凸部の対向面
33M ベルト抜け止め用凸部の非対向面
33M1 ベルト抜け止め用凸部の非対向面の上部

Claims (4)

  1. 未装着状態のシートベルトが長手方向に直交する方向の一側部側から挿入保持されるベルトホルダを車室内面に備えているシートベルトの保持構造であって、
    前記ベルトホルダのベルト挿入口に対向するベルト抜け止め用凸部が前記車室内面に突設されているシートベルトの保持構造。
  2. 前記ベルト挿入口に対向する前記ベルト抜け止め用凸部の対向面は、前記ベルト抜け止め用凸部の頂部側ほど根元部と比べて前記ベルトホルダ側に位置するように傾斜している請求項1記載のシートベルトの保持構造。
  3. 前記未装着状態のシートベルトの長手方向に直交する方向において、前記ベルト抜け止め用凸部の頂部を挟んで前記対向面とは反対側に位置する前記ベルト抜け止め用凸部の非対向面は、前記シートベルトの長手方向に直交する方向の断面において、前記頂部から根元部に向けて緩やかに傾斜し、
    前記シートベルトが前記ベルトホルダに挿入される際に、前記非対向面が前記シートベルトを前記ベルト挿入口側にガイドする請求項2記載のシートベルトの保持構造。
  4. 前記未装着状態のシートベルトの長手方向に直交する方向において、前記ベルト抜け止め用凸部の頂部を挟んで前記対向面とは反対側に位置する前記ベルト抜け止め用凸部の非対向面の上部は、上側ほど前記車室内面からの突出量が小さくなるように傾斜し、
    前記シートベルトが前記ベルトホルダから引き抜かれる際に、前記非対向面の上部が前記シートベルトを引き抜き方向にガイドする請求項2又は3記載のシートベルトの保持構造。
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