JP3567285B2 - 樹脂管の接続工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給水湯管等の樹脂管を、継手やヘッダー等の接続体に接続する場合において、該接続体と締付リングとを相対的に近接移動させて、該接続体の内挿筒部と前記締付リングとで樹脂管を挟み付け、樹脂管を該接続体に接続させる樹脂管の接続工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の樹脂管の接続体として、例えば特公平5−79877号に記載されたものがあり、これを図14及び図15に示す。
図14は仮接続の状態を示し、接続体71には樹脂管75が嵌挿される内挿筒部72及びフランジ73が設けられており、前記樹脂管75には締付リング74が嵌挿されている。この状態で樹脂管75の本締めを行い、強固に接続するには、ペンチやプライヤ等の工具を使用して樹脂管71のフランジ73と締付リング74とを図の白抜き矢印方向に挟み付けて締付リング74をフランジ73側に相対的に近接移動させることにより、図15に示すように、接続体71の内挿筒部72と締付リング74とで樹脂管75を強く挟圧し、これによって、樹脂管75を接続していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来、前記接続体71と締付リング74とを近接移動させるには、ペンチやプライヤ等の工具を用いた手動によって行なわれていた。このため、前記接続体71及び締付リング74に当接する工具の両先端部は、工具の交差軸を中心として円弧を描いて回動し、近接するから、前記接続体71及び締付リング74を平行状態で相対的に近接し、押圧するものではなく、接続体71及び締付リング74に対して傾斜した状態で当接し、押圧する。したがって、接続体71及び締付リング74に対して局部的に強い押圧力が加わり、樹脂管75を均一に締付けることができなかった。また、前記接続体71及び締付リング74の当接面の一部に偏心して荷重が加わるから、樹脂管75の締付けには相当の力を要し、これらの既存のペンチ等の工具による操作では締付作業は極めて困難であった。
【0004】
そこで、本発明は、接続体と締付リングとの近接移動操作を確実かつ楽に行ない、樹脂管を接続体に均一に締付けることのできる樹脂管の接続工具の提供を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る樹脂管の接続工具は、接続体と締付リングとを相対的に近接移動させて、該接続体の内挿筒部と締付リングとで樹脂管を挟み付けることにより、該接続体に樹脂管を接続させる接続工具であって、前記接続体側または締付リング側に係止される係止部を備えた二つの係止体と、相互に交差する交差部に設けられた回動軸を中心に回動して、先端側が相対的に近接、離間する二つの支持体と、前記支持体のうち一方の支持体に形成された固定ハンドルと、該固定ハンドルに対向し、かつ片手で把持して開閉可能な可動ハンドルと、前記可動ハンドルの操作により、前記一方の支持体に対して他方の支持体を前記回動軸を中心に回動させるラチェット機構とを備え、前記各係止体が、前記各支持体の先端側に設けられた枢着軸に各々枢着されるとともに、前記接続体と締付リングとを近接移動させる際に、互いに相手側の各支持体の基端側に設けられた被当接部に外側から当接するよう設けられ、前記両支持体の被当接部が、丸軸で形成され、かつ、前記枢着軸の軸心及び前記被当接部の軸心が前記支持体の回動軸の軸心から等距離に位置するとともに、各支持体の枢着軸の軸心及び被当接部の軸心が前記回動軸の中心線上に位置すべく配設されてなり、前記ラチェット機構によって前記一方の支持体に対して前記他方の支持体を前記回動軸を中心に回動させるとき、前記各支持体の枢着軸の軸心及び相手側の支持体の被当接部の軸心を通る直線は互いに常に平行状態にあるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の樹脂管の接続工具を図に基づいて説明する。なお、接続対象の接続体、締付リング及び樹脂管の接続前後の状態はそれぞれ図1、図6及び図10に断面形状として示し、他の図面においては図示を省略する。
図において、接続工具1は接続体71と締付リング74とを相対的に近接移動させて接続体の内挿筒部72と締付リング74とで樹脂管75を挟み付けることにより、接続体71に樹脂管75を接続させる工具である。
【0012】
前記接続工具1は上端部に、接続体71の内挿筒部72と締付リング74とを挟み付ける左右一対の係止体11と係止体21とが対向して取付けられている。一方の係止体11は接続工具1の支持基体となる一方の支持体31の上端部に取付けられた枢着軸32に上下方向に回動自在に取付られており、締付リング74の端面と当接する係止部12と、後述のストッパピン45と当接する当接面13とが形成されている。他方の係止体21は前記支持体31の上端部の回動軸42を中心として回動するもう一方の支持体41の上端部に取付けられた枢着軸43に上下方向に回動自在に取付けられており、接続体71と当接する係止部22と、後述のストッパピン37と当接する当接面23とが形成されている。
【0013】
前記係止体11の係止部12及び係止体21の係止部22は、図2に示すように、U字状の凹部12a及び凹部22aが同一高さに対向して形成されており、これらの凹部には接続体71及び締付リング74が載置されるようになっている。
【0014】
前記支持体31は1枚の鋼板をコ字状に屈曲した表面板部33と側板部34と裏面板部35とからなり、前記表面板部33及び裏面板部35は略同一形状をなし、一定距離離間している。前記側板部34の上部には後述する支持体41の爪歯44を通過させるための逃がし窓34aが設けられている。
【0015】
そして、前記支持体31の図1に示す上部左端には表面板部33と裏面板部35との間に平板状のストッパ板36が架設されるとともに、そこから所定距離離間して丸棒からなるストッパピン37が取付けられている。したがって、前記係止体21は当接面23において前記ストッパピン37と離間可能に当接し、反対面においてストッパ板36の内側面と離間可能に当接することによって、枢着軸43を軸としてストッパ板36とストッパピン37との隙間の範囲内で上下方向に回動することができる。もう一方の係止体11は、当接面13においてストッパピン45と離間可能に当接することによって、枢着軸32を軸として、ストッパピン45と支持体31の側板部34との隙間の範囲内で上下方向に回動することができる。更に、支持体31の表面板部33及び裏面板部35には、対向する位置にストッパピン45の回動を可能とする逃がし用の長孔38が、また、後述の係止板回動軸63の移動を可能とする軸挿通孔39が穿設されている。
【0016】
一方、支持体41は全体が略イチョウの葉状に形成された一定厚さの鋼材からなり、その上端部中央は枢着軸43が取付けられている。この支持体41の下端面は円弧状に形成されるとともに、その下端面に沿って複数の爪歯44が設けられている。また、回動軸42の斜め下方には係止体11の回動を規制するためのストッパピン45が取付けられている。
【0017】
前記支持体41の爪歯44はラチェット機構を構成するものであり、後述の可能ハンドル61を左右に回動操作することによって後述のラチェット係止板51及びラチェット保持板52を回動させて爪歯44を左右に移動させ、もって支持体41を回動軸42を中心として1ピッチずつ回動させるものである。
【0018】
ここで、接続工具1の回動軸42、枢着軸32、ストッパピン45、枢着軸43及びストッパピン37の5つの軸心、そして、当接面13及び当接面23は図4に示す位置関係に配置されている。
【0019】
図4において、回動軸42の中心Oから枢着軸32の軸心A、ストッパピン37の軸心B、枢着軸43の軸心C、ストッパピン45の軸心Dまでの距離は全て同一である。そして、軸心A及び軸心B、軸心C及び軸心Dはそれぞれ中心Oを通る直線上に位置するとともに、少なくともストッパピン37とストッパピン45とは同径に形成されている。更に、係止体11の当接面13は軸心A及び軸心Dを通る直線と平行し、支持体41の被当接部としてのストッパピン45の外周と当接点Fで当接している。また、係止体21の当接面23は軸心C及び軸心Bを通る直線と平行し、支持体31の被当接部としてのストッパピン37の外周と当接点Eで当接している。したがって、三角形OCBと三角形OADとは合同の関係にあるから、直線ADと直線CBとは平行し、また、当接面13と当接面23とが平行するので、対向する係止部12と係止部22とは平行状態にある。このような関係にあるから、図5に示すように、支持体41が支持体31に対して、回動軸42を中心に図の時計方向に所定角度回動し、新たな三角形OCBと三角形OADとが形成されても、これらも合同の関係にあるから、直線ADと直線CBとは平行であり、当接面13と当接面23とは平行状態にあるから、対向する係止部12と係止部22との間においても平行状態が維持されるとともに、係止部12のU字状の凹部12aと係止部22のU字状の凹部22aとは上下方向にずれることなく同一直接上にくる。この平行状態は支持体31に対する支持体41の回動角度がいかなる大きさであっても常に成立する。
【0020】
なお、係止11及び係止21はそれぞれ枢着軸32及び枢着軸43を中心に自由に回動できる状態にあるが、樹脂管75を挟み付けるときには、係止部12及び係止部22は互いに離間する方向の力が生ずるので、係止体11の当接面13及び係止体21の当接面23はそれぞれ図1に示すように、ストッパピン45及びストッパピン37の外周面と当接する。
【0021】
次に、可動ハンドル61は固定側である支持体31の固定ハンドル部40と対向して上部のハンドル回動軸62を軸として左右方向に回動自在に取付けられている。可動ハンドル61は鋼板をコ字状に折曲し、開口側が前記支持体31の固定ハンドル部40の開口側と対向している。この可動ハンドル61におけるハンドル回動軸62の上部には係止板回動軸63が架設されており、また、その左側には回動したときに後述する保持板回動軸54の突出部との干渉を避けるための長孔64が設けられている。前記ハンドル回動軸62には支持体31の固定ハンドル部40と可動ハンドル61との間に外方に付勢する線ばね65が取付けられているので、可動ハンドル61は常時開方向に保持されている。
【0022】
なお、支持体31の固定ハンドル部40と支持体41の可動ハンドル61とは片手で把持及び回動操作が可能となっている。
【0023】
次に、可動ハンドル61を操作することにより、爪歯44の1ピッチずつ支持体41を回動するラチェット機構の構成について説明する。
図3はラチェット機構部分を示す要部破断図であり、ラチェット係止板51及びラチェット保持板52が支持体41の爪歯44に対して係脱自在に取付けられている。
【0024】
前記ラチェット係止板51は全体が略ブーメラン状に形成された平板からなり、可動ハンドル61に架設された係止板回動軸63を軸として上下方向に回動自在に取付けられている。ラチェット係止板51の左側先端部の係止部51aは支持体41の爪歯44と係合する形状に形成されている。
線ばね53は係止板回動軸63に巻着され、一端側の延線部分の先端部が直角方向に屈曲して前記ラチェット係止板51の端面に沿って当接し、他端側の延線部分の先端部はハンドル回動軸62の外周面と当接すべく取付けられている。したがって、ラチェット係止板51は係止板回動軸63を軸として常時図の時計方向に弾性的に付勢されて爪歯44と当接するものとなっている。
【0025】
一方、ラチェット保持板52は平板で略瓶形状に形成され、略中央部において、支持体31の表面板部33と裏面板部35との間に架設された保持板回動軸54を軸として所定範囲で上下方向に回動自在に取付けられている。ラチェット保持板52の上端部の保持係止部52aは支持体41の爪歯44と係合する形状に形成されている。線ばね55は保持板回動軸54に巻着され、一端側の延線部分の先端部が直角方向に屈曲して前記ラチェット保持板52の端面に沿って当接し、他端側の延線部分の先端部はハンドル回動軸62の外周面と当接すべく取付けられている。したがって、ラチェット保持板52は保持板回動軸55を軸として、常時時計方向に弾性的に付勢されて爪歯44と当接するものとなっている。
【0026】
更に、前記ラチェット係止板51とラチェット保持板52との間には、連結板56が一端部において前記係止板回動軸63に回動自在に取付けられており、この連結板56は他端側に長孔56aが穿設されている。そして、この長孔56aにはラチェット保持板52の下端部を貫通する連結ピン57が摺動自在に介在している。この連結板56は接続後にラチェットを解除する際、前記長孔56aを貫通する連結ピン57を介してラチェット保持板52を反時計方向に大きく回動させてこのラチェット保持板52と爪歯44との係止を解除させるためのものである。
【0027】
次に、上記のように構成された本実施例の接続工具の動作を図6乃至図14に基づいて説明する。なお、これらの図において、接続体71、締付リング74及び樹脂管75は図6及び図10のみに示し、他図においては省略する。
まず、接続開始時においては、支持体41は図6に示す回動角度に位置しており、ラチェット係止板51及びラチェット保持板52は支持体41の爪歯44とは係合していない。この状態において、樹脂管75の内側に接続体71の内挿筒部72を挿入し、前記樹脂管75に締付リング74を外嵌し、これらを係止体11の係止部12の凹部12aと係止体21の係止部22の凹部22aとの間に取付ける。
【0028】
そこで、図7に示すように、可動ハンドル61を握り締めて閉方向即ち図7の反時計方向に回動させると、可動ハンドル61の上端に取付けられた係止板回動軸63が軸挿通孔39内を左方向即ち反時計方向に移動し、ラチェット係止板51の係止部51aが左から2番目と3番目の爪歯44の間に嵌入、係合する。それとともに、ラチェット保持板52は図3に示す線ばね55の右方向の付勢力によって右方向に付勢され、保持係止部52aが1番目の爪歯44の左側に移動する。
【0029】
次に、可動ハンドル61の締付けを停止し、反転して開方向に広げれば、図3に示す線ばね65の開方向の付勢力も加わって可動ハンドル61は、図8に示すように、開方向即ち時計方向に回動し、それに伴って、可動ハンドル61の上端に取付けられた係止板回動軸63がハンドル回動軸62を軸として軸挿通孔39内を右方向に回動する。これに伴い、ラチェット係止板51の係止部51aも爪歯44とともに右方向に移動しようとする。このとき、爪歯44はラチェット保持板52の保持係止部52aと係合し、右方向に移動しようとするのが阻止されるため、定位置に保持されるから、ラチェット係止板51だけが線ばね53の付勢力に抗して回動し、その係止部51aは次の3番目と4番目の爪歯44の間に乗り移って係合する。ここまでは、支持体41は定位置にあるため、係止体11及び係止体21の間隔、傾きは何ら変化しない。
【0030】
次に、再度可動ハンドル61を握り締めると、前述の図7に示すと同様に、可動ハンドル61の反時計方向の回動に伴って係止板回動軸63はハンドル回動軸62を軸として左方向に回動し、ラチェット係止板51の係止部51aが爪歯44を左方向に移動させる。そのため、爪歯44はラチェット保持板52の保持係止部52aを線ばね55の弾性力に抗して、左方向に回動させる。そこで、ラチェット保持板52の保持係止部52aは線ばね55の付勢力によって右隣の1番目と2番目の爪歯44の間に移動し、この爪歯44と係合する。その結果、爪歯44は1ピッチ分だけ左方向に回動する。
【0031】
その後、可動ハンドル61を反転し、開方向に回動すると、爪歯44がラチェット保持板52によって右方向への回動を阻止された状態でラチェット係止板51だけが右方向に回動し、その係止部51aは次の爪歯44間に移動する。
【0032】
以下、同様にして、可動ハンドル61を左右方向に交互に回動させる毎に、ラチェット係止板51及びラチェット保持板52は交互に爪歯44と係合、解除し、爪歯44は1ピッチずつ順次左方向に移動する。そして、これに伴い、支持体41は回動軸42を中心として時計方向に回動し、係止体11と係止体21との間隔は狭くなる。
【0033】
図9は締付け途中の状態を示す。
図9において、爪歯44は5ピッチ分移動し、支持体41はそれに相応する角度だけ回動軸42を中心として時計方向に回動している。この状態においては係止体11の当接面13及び係止体21の当接面23は締付けによる接続体71及び締付リング74の押圧力によってそれぞれ枢着軸32を軸に時計方向、枢着軸43を軸に反時計方向に回動し、ストッパピン45及びストッパピン37の外周面と当接している。
【0034】
ここで、係止体11及び係止体21の回動角度、間隔は図5に示す関係にあり、係止体11の係止部12と係止体21の係止部22とは平行状態し、係止部12及び係止部22は接続体71及び締付リング74に面全体で当接する。したがって、接続体71及び締付リング74は均一に締付けられる。
【0035】
図10は接続完了後の状態を示す。
図10についても係止体11及び係止体21の傾きは大きくなるものの図9と同じく係止部12と係止部22とは平行状態にあるから、接続体71及び締付リング74は均一に締付けられる。
即ち、締付け具合によって係止体11及び係止体21がいかに傾いたとしても常に係止体11の係止部12及び係止体21の係止部22は平行状態に保持され、凹部12a及び凹部22aも同一高さで対向する位置にくるから、接続体71及び締付リング74は均一に締付けられる。
【0036】
次に、締付後ラチェットを解除するときの動作を図11乃至図13に基づいて説明する。
図10の締付け完了状態から、可動ハンドル61を広げていくと、まず、図11で、係止板回動軸63がハンドル回動軸62を中心に右方向に回動していき、やがて図12に示すように、ラチェット係止板51の右端部31の側板部34の内壁と当接する。そこで、更に、締付時の回動範囲を超えて可動ハンドル61を左方向に押し広げれば、図13に示すように、係止板回動軸63が軸挿通孔39の右端部に到達するとともに、ラチェット係止板51は右端部が支持体31の側板部34によって押圧されて反時計方向に回動する。このとき、ラチェット係止板51は線ばね53の付勢力に抗して大きく回動し、爪歯44から外れて下降する。
【0037】
一方、係止板回動軸63の回動に伴って連結板56も全体的に右方向に移動するため、長孔56a内に挿通された連結ピン57も右方向に移動する。そのため、ラチェット保持板52は保持板回動軸54を軸として反時計方向に回動し、爪歯44との係合が外れる。その結果、支持体41の爪歯44はラチェット係止板51及びラチェット保持板52との係合が完全に解除され、支持体41は全く回動自由な状態となり、自重によって締付開始時の位置に自動復帰する。
【0038】
本実施例の接続工具1はかくの如き構成され、動作するから、係止体11の係止部12と係止体21の係止部22とは全く平行状態で、かつ、係止部12の凹部12aと係止部22の凹部22aとは対向して近接、離間するから、これらの係止体11と係止体21とによって接続体71及び締付リング74を均一に挟圧し、締付けることができる。これにより、樹脂管75を接続体71に確実かつ強固に接続することができる。
また、固定ハンドル部40及び可動ハンドル61により片手で把持して締付作業を行うことができる。
更に、ラチェット機構により締付けに要する力を小さくすることができる。
【0039】
ところで、本発明を実施する場合には、係止体11の係止部12と係止体21の係止部22とは必ずしも正確に平行であることは要せず、接続体71に対して樹脂管75を均一かつ楽に締付けできれば、実質的に平行状態で相対移動するものであれば足りる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明の樹脂管の接続工具は、接続体側または締付リング側に係止される係止部を備えた二つの係止体と、相互に交差する交差部に設けられた回動軸を中心に一方または双方が回動して、先端側が相対的に近接、離間する二つの支持体と、前記支持体のうち一方の支持体に形成された固定ハンドルと、該固定ハンドルに対向し、かつ片手で把持して開閉可能な可動ハンドルと、前記可動ハンドルの操作により、前記一方の支持体に対して他方の支持体を前記回動軸を中心に回動させるラチェット機構とを備え、前記各係止体が、前記各支持体の先端側に設けられた枢着軸に各々枢着されるとともに、前記接続体と締付リングとを近接移動させる際に、互いに相手側の各支持体の基端側に設けられた被当接部に外側から当接するよう設けられ、前記両支持体の被当接部が、丸軸で形成され、かつ、前記枢着軸の軸心及び前記被当接部の軸心が前記支持体の回動軸の軸心から等距離に位置するとともに、各支持体の枢着軸の軸心及び被当接部の軸心が前記回動軸の中心線上に位置すべく配設されてなり、前記ラチェット機構によって前記一方の支持体に対して前記他方の支持体を前記回動軸を中心に回動させるとき、前記各支持体の枢着軸の軸心及び相手側の支持体の被当接部の軸心を通る直線は互いに常に平行状態にあるものである。したがって、二つの係止体の係止部を平行かつ対向させて近接移動させることができるので、接続体と締付リングとの近接移動操作を確実かつ楽に行なうことができ、樹脂管を接続体に均一かつ強固に接続することができる。
【0043】
また、片手で把持して開閉可能なハンドルが延設されているので、作業性が一層向上する。
【0044】
更に、ハンドルの開閉操作により、他方の支持体を回動させるラチェット機構を備えているので、締付けに要する力を一層小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の樹脂管の接続工具を示す正面図である。
【図2】図1の接続工具の左側面図である。
【図3】図1の接続工具の一部破断正面図である。
【図4】図1の接続開始時における係止体の位置関係を示す説明図である。
【図5】図1の締付時における係止体の位置関係を示す説明図である。
【図6】図1の接続工具の接続開始時における状態を示す正面図である。
【図7】図1の接続工具の可動ハンドルを閉じた状態を示す正面図である。
【図8】図1の締付工具を開いた状態を示す正面図である。
【図9】図1の締付工具における締付け途中の状態を示す正面図である。
【図10】図1の締付工具における接続完了後の状態を示す正面図である。
【図11】図1の締付工具におけるラチェット解除開始時の状態を示す正面図である。
【図12】図1の締付工具におけるラチェット解除途中の状態を示す正面図である。
【図13】図1の締付工具におけるラチェット解除完了後の状態を示す正面図である。
【図14】従来の樹脂管の接続体を示す縦断面図である。
【図15】従来の接続体への樹脂管の接続後における状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 接続工具
11、21 係止体
12、22 係止部
12a、22a 凹部
13、23 当接面
31、41 支持体
32、43 枢着軸
37、45 ストッパピン
40 固定ハンドル部
42 回動軸
44 爪歯
51 ラチェット係止板
52 ラチェット保持板
53、55、65 線ばね
54 保持板回動軸
56 連結板
57 連結ピン
61 可動ハンドル
62 ハンドル回動軸
63 係止板回動軸
71 接続体
72 内挿筒部
73 フランジ
74 締付リング
75 樹脂管

Claims (1)

  1. 接続体と締付リングとを相対的に近接移動させて、該接続体の内挿筒部と締付リングとで樹脂管を挟み付けることにより、該接続体に樹脂管を接続させる樹脂管の接続工具であって、
    前記接続体側または締付リング側に係止される係止部を備えた二つの係止体と、
    相互に交差する交差部に設けられた回動軸を中心に回動して、先端側が相対的に近接、離間する二つの支持体と
    前記支持体のうち一方の支持体に形成された固定ハンドルと、
    該固定ハンドルに対向し、かつ片手で把持して開閉可能な可動ハンドルと、
    前記可動ハンドルの操作により、前記一方の支持体に対して他方の支持体を前記回動軸を中心に回動させるラチェット機構とを備え、
    前記各係止体は、前記各支持体の先端側に設けられた枢着軸に各々枢着されるとともに、前記接続体と締付リングとを近接移動させる際に、互いに相手側の各支持体の基端側に設けられた被当接部に外側から当接するよう設けられ、
    前記両支持体の被当接部は、丸軸で形成され、かつ、前記枢着軸の軸心及び前記被当接部の軸心が前記支持体の回動軸の軸心から等距離に位置するとともに、各支持体の枢着軸の軸心及び被当接部の軸心が前記回動軸の中心線上に位置すべく配設されてなり、
    前記ラチェット機構によって前記一方の支持体に対して前記他方の支持体を前記回動軸を中心に回動させるとき、前記各支持体の枢着軸の軸心及び相手側の支持体の被当接部の軸心を通る直線は互いに常に平行状態にあることを特徴とする樹脂管の接続工具。
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