JP6724617B2 - 鋼管の製造方法及び焼入れ装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態による熱処理ライン100の機能的構成を示すブロック図である。熱処理ライン100は、焼入れ装置1、及び焼戻し装置40を備えている。焼入れ装置1は、加熱装置10、冷却装置20、及び浸漬槽30を備えている。各装置の間には、搬送ローラ60(搬送装置)が配置されている。
次に、冷却装置20の構成を説明する。図2は、冷却装置20の模式的平面図である。図3は、冷却装置20の模式的正面図である。
制御装置23は、センサ22(1)、22(2)、…、22(N+1)から送信される情報に基づいて、冷却ユニット21(1)、21(2)、…、21(N)を制御する。
次に、図2及び図5を参照して、制御装置23の動作をさらに説明する。制御装置23は、冷却ユニット21(1)、21(2)、…、22(N)が冷媒を噴射する場合の単位時間に噴射する冷媒の量をそれぞれ設定する。以下の説明では、Nは3以上の整数とし、鋼管Pを冷却している間の搬送速度vは一定であるとする。
冷媒量W1、W2、W3は、鋼管の表面温度がMs点になる位置をシミュレーションによって予測して決定することができる。以下では、鋼管の温度分布を計算する方法の一例(以下、本計算例と呼ぶ。)を説明する。
(W/WMAX)0.65=h/hMAX
まず、管端部を冷却する場合と冷却しない場合との残留応力の変化を調査した。
次に、第1〜第3冷媒量を制御して、低残留応力と高マルテンサイト率を両立できる条件を探索した。具体的には、冷却後の鋼管の周方向残留応力(肉厚方向の最大値)σθが200MPa以下で、かつ、マルテンサイト相の体積率ξMが90%以上になることを目標とした。
1 焼入れ装置
10 加熱装置
20 冷却装置
21(1)、21(2)、…、21(N) 冷却ユニット
211 冷却リング
2111 ノズル
212 制御弁
22(1)、22(2)、…、22(N+1) センサ
23 制御装置
30 冷却槽
40 焼戻し装置
60 搬送ローラ(搬送装置)
Claims (4)
- 素管を焼入れして、管端部を除いてマルテンサイトの体積率が90%以上である鋼管を製造する方法であって、
加熱装置で前記素管を加熱する工程と、
前記素管をその軸方向に一定速度で搬送する工程と、
前記素管の軸方向に沿って配置され、各々が前記素管を検出する複数のセンサによって前記素管を監視する工程と、
前記素管の軸方向に沿って配置され、加熱された前記素管に冷媒を噴射する1個以上の冷却リングを各々が含むN個の冷却ユニットよって前記素管を冷却する工程とを備え、
前記複数のセンサは、少なくとも、前記加熱装置側から1番目の前記冷却ユニットと前記加熱装置との間、前記各冷却ユニットの間、及び前記加熱装置側からN番目の前記冷却ユニットよりも前記加熱装置から遠い位置、に1つずつ配置され、
前記冷却する工程では、前記各冷却ユニットは、前記複数のセンサのうち当該冷却ユニットよりも前記加熱装置に近い側において当該冷却ユニットに最も近接したセンサ、及び前記複数のセンサのうち当該冷却ユニットよりも前記加熱装置から遠い側において前記冷却ユニットに最も近接したセンサ、の両方が前記素管を検出しているときに冷媒を噴射し、
前記加熱装置側から1〜k番目の前記冷却ユニットの各々が冷媒を噴射する場合の単位時間に噴射する冷媒の量を第1冷媒量に設定し、
前記加熱装置側から(k+1)番目の冷却ユニットが冷媒を噴射する場合の単位時間に噴射する冷媒の量を前記第1冷媒量未満であって、前記(k+1)番目の冷却ユニットの最終の冷却リングの位置における前記素管の表面温度がマルテンサイト変態開始温度以上になり、かつ、前記加熱装置から(k+2)番目の冷却ユニットの最初の冷却リングの位置における前記素管の表面温度がマルテンサイト変態開始温度以下になる量である第2冷媒量に設定し、
前記加熱装置側から(k+2)〜N番目の冷却ユニットの各々が冷媒を噴射する場合の単位時間に噴射する冷媒の量を前記第2冷媒量未満の量である第3冷媒量に設定する、鋼管の製造方法。
ただし、Nは3以上の整数であり、kは1以上N−2以下の整数である。 - 請求項1に記載の鋼管の製造方法であって、
前記冷却する工程では、前記第3冷媒量を、前記加熱装置側からN番目の冷却ユニットの最終の冷却リングの位置における前記素管の肉厚内最高温度がマルテンサイト変態終了温度以下になる量に設定する、鋼管の製造方法。 - 鋼管を加熱する加熱装置と、
前記鋼管をその軸方向に一定の搬送速度で搬送する搬送装置と、
前記鋼管の軸方向に沿って配置され、各々が前記鋼管を検出する複数のセンサと、
前記鋼管の軸方向に沿って配置され、加熱された前記鋼管に冷媒を噴射する1個以上の冷却リングを各々が含むN個の冷却ユニットと、
前記冷却ユニットの各々が噴射する冷媒の量を制御する制御装置とを備え、
前記複数のセンサは、少なくとも、前記加熱装置側から1番目の前記冷却ユニットと前記加熱装置との間、前記各冷却ユニットの間、及び前記加熱装置側からN番目の前記冷却ユニットよりも前記加熱装置から遠い位置、に1つずつ配置され、
前記制御装置は、
前記各冷却ユニットに、前記複数のセンサのうち当該冷却ユニットよりも前記加熱装置に近い側において当該冷却ユニットに最も近接したセンサ、及び前記複数のセンサのうち当該冷却ユニットよりも前記加熱装置から遠い側において前記冷却ユニットに最も近接したセンサ、の両方が前記鋼管を検出しているときに冷媒を噴射させ、
前記加熱装置側から1〜k番目の前記冷却ユニットの各々が冷媒を噴射する場合の単位時間に噴射する冷媒の量を第1冷媒量に設定し、
前記加熱装置側から(k+1)番目の冷却ユニットが冷媒を噴射する場合の単位時間に噴射する冷媒の量を前記第1冷媒量未満であって、前記(k+1)番目の冷却ユニットの最終の冷却リングの位置における前記鋼管の表面温度がマルテンサイト変態開始温度以上になり、かつ、前記加熱装置から(k+2)番目の冷却ユニットの最初の冷却リングの位置における前記鋼管の表面温度がマルテンサイト変態開始温度以下になる量である第2冷媒量に設定し、
前記加熱装置側から(k+2)〜N番目の冷却ユニットの各々が冷媒を噴射する場合の単位時間に噴射する冷媒の量を前記第2冷媒量未満の量である第3冷媒量に設定する、焼入れ装置。
ただし、Nは3以上の整数であり、kは1以上N−2以下の整数である。 - 請求項3に記載の焼入れ装置であって、
前記制御装置は、前記第3冷媒量を、前記加熱装置側からN番目の冷却ユニットの最終の冷却リングの位置における前記鋼管の肉厚内最高温度がマルテンサイト変態終了温度以下になる量に設定する、焼入れ装置。
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