JP6723138B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6723138B2
JP6723138B2 JP2016207831A JP2016207831A JP6723138B2 JP 6723138 B2 JP6723138 B2 JP 6723138B2 JP 2016207831 A JP2016207831 A JP 2016207831A JP 2016207831 A JP2016207831 A JP 2016207831A JP 6723138 B2 JP6723138 B2 JP 6723138B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
control unit
developing
image
developer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016207831A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018072382A (ja
Inventor
文崇 尾関
文崇 尾関
後藤 拓哉
拓哉 後藤
長谷川 賢太郎
賢太郎 長谷川
晋 山本
晋 山本
一興 片山
一興 片山
司 平山
司 平山
仁 曽我
仁 曽我
Original Assignee
株式会社沖データ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社沖データ filed Critical 株式会社沖データ
Priority to JP2016207831A priority Critical patent/JP6723138B2/ja
Priority to US15/787,282 priority patent/US10303082B2/en
Publication of JP2018072382A publication Critical patent/JP2018072382A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6723138B2 publication Critical patent/JP6723138B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/065Arrangements for controlling the potential of the developing electrode
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • G03G15/0812Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by the developer regulating means, e.g. structure of doctor blade
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/20Humidity or temperature control also ozone evacuation; Internal apparatus environment control
    • G03G21/203Humidity

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Atmospheric Sciences (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Ecology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置に関するものであり、例えば、現像剤を用いる電子写真方式のプリンタ、コピー機、複合機などの画像形成装置に適用して好適なものである。
現像剤(例えばトナー)を用いる電子写真方式の画像形成装置は、像担持体としての感光ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置及びクリーニング装置を備えている。この画像形成装置は、帯電装置により均一に帯電された感光ドラムの表面を露光装置により露光することで感光ドラム上に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置によりトナーを用いて現像することで感光ドラム上にトナー像を形成する。その後、転写装置によりトナー像を用紙に転写し、定着装置により用紙に定着させるようになっている。また、転写後に感光ドラム上に残ったトナーは、クリーニング装置により除去される。
現像装置は、現像剤収容部としてのトナー収容部、現像剤供給部材としての供給ローラ、現像剤担持体としての現像ローラ及び規制部材としての規制ブレードを備えている。この現像装置は、トナー収容部に収容されているトナーを供給ローラにより現像ローラに供給し、現像ローラと当接している規制ブレードにより現像ローラ上のトナーの層厚を均一にしたうえで、現像ローラ上のトナーを感光ドラム上に形成された静電潜像に付着させることで静電潜像を現像するようになっている。
従来、このような画像形成装置では、現像ローラと規制ブレードとの当接箇所に供給ローラの削りかすなどの異物が詰まることがあり、この異物を除去する為に、定期的に現像ローラを、画像形成時(つまり現像時)とは逆方向に回転させるようになっていた(例えば特許文献1参照)。
特開平3−255482号公報
ところで、現像ローラと規制ブレードとの当接箇所には、供給ローラの削りかすなどの他に、軟凝集したトナーや外添剤が詰まることがある。これら軟凝集したトナーや外添剤については、従来の画像形成装置のように現像ローラを定期的に逆回転させるだけでは、十分に除去できなかった。
本発明は以上の点を考慮したものであり、現像剤担持体と規制ブレードとの当接箇所に詰まった異物を十分に除去し得る画像形成装置を提案するものである。
本発明は、静電潜像を担持する像担持体と、前記像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と当接して前記現像剤担持体上の前記現像剤を規制する規制ブレードと、前記現像剤担持体に印加する現像電圧と前記規制ブレードに印加する規制電圧を制御する電圧制御部と、前記現像剤担持体の駆動を制御する駆動制御部とを備え、前記電圧制御部は、前記像担持体に前記現像剤を供給して前記静電潜像を現像することにより前記像担持体上に現像剤像を形成する画像形成終了後、前記現像電圧と前記規制電圧との大小関係が当該画像形成時とは逆転するよう前記現像電圧と前記規制電圧を制御し、前記駆動制御部は、前記画像形成終了後、前記現像電圧と前記規制電圧との大小関係が当該画像形成時とは逆転している状態で前記現像剤担持体を前記画像形成時と同方向に所定時間駆動させ、その後、前記現像剤担持体を前記画像形成時とは逆方向に所定時間駆動させるようにした。
このように、本発明の画像形成装置は、画像形成終了後、現像電圧と規制電圧の大小関係を画像形成時とは逆転させた状態で現像剤担持体を画像形成時と同方向に駆動させるようにした。これにより、現像剤担持体と規制ブレードとの当接箇所付近において、当接箇所から現像剤収容部へと戻る現像剤の流れが画像形成時より大きくなり、この流れにより、当接箇所に詰まった軟凝集している現像剤が除去し易くなる。そのうえで、現像剤担持体を画像形成時とは逆方向に駆動させることで、現像剤担持体と規制ブレードとの当接箇所に詰まった凝集している現像剤を、他の異物とともに当接箇所から除去することができる。
また本発明は、静電潜像を担持する像担持体と、前記像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と当接して前記現像剤担持体上の前記現像剤を規制する規制ブレードと、前記現像剤担持体の駆動を制御する駆動制御部と、前記駆動制御部を制御する制御部とを備え、前記駆動制御部は、前記像担持体に前記現像剤を供給して前記静電潜像を現像することにより前記像担持体上に現像剤像を形成する画像形成時とは逆方向に前記現像剤担持体を駆動させることが可能な構成であり、前記制御部は、前記現像剤担持体と前記規制ブレードとの当接箇所周辺の環境を表す環境情報を取得し、前記画像形成を連続して行う連続画像形成の途中で前記駆動制御部に前記現像剤担持体を前記画像形成時とは逆方向に所定時間駆動させる動作を実行させる実行頻度を前記環境情報と連続画像形成数とをもとに調整するようにした。
このように、本発明の画像形成装置は、連続画像形成の途中で画像形成時とは逆方向に現像剤担持体を駆動させる動作の実行頻度を、環境情報と連続画像形成数とをもとに調整するようにした。これにより、例えば、環境情報と連続画像形成数から、現像剤担持体と規制ブレードとの当接箇所に凝集した現像剤が詰まり易い状況であると想定される場合には、現像剤担持体を逆方向に駆動させる動作の実行頻度を高くすることで、現像剤担持体と規制ブレードとの当接箇所に詰まった凝集している現像剤を、他の異物とともに当接箇所から除去することができる。
本発明によれば、現像剤担持体と規制ブレードとの当接箇所に詰まった異物を十分に除去し得る画像形成装置を実現できる。
第1の実施の形態による画像形成装置の全体構成を示す図である。 第1の実施の形態による現像ユニットの構成を示す図である。 第1の実施の形態による画像形成装置の機能ブロックを示すブロック図である。 第1の実施の形態による帯電電圧、規制電圧、現像電圧のそれぞれに設定される第1電圧値と第2電圧値の例を示す表である。 第1の実施の形態による現像ローラと規制ブレードとの当接箇所からトナー収容室へと戻るトナーの流れを示す図である。 第1の実施の形態による印刷動作時及び異物除去動作時の帯電ローラ、現像ローラ及び規制ブレードの制御手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による印刷動作時及び異物除去動作時の帯電ローラ、現像ローラ及び規制ブレードの制御タイミングを示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態による実験結果を示す表である。 第2の実施の形態による画像形成装置の機能ブロックを示すブロック図である。 第2の実施の形態による環境テーブルの構成を示す表である。 第2の実施の形態による連続印刷枚数と環境値とをもとに調整される異物除去動作の実行頻度を示す表である。 第2の実施の形態によるパラメータテーブルの構成を示す表である。 第2の実施の形態による異物除去動作の実行手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による実験結果を示す表である。
以下、発明を実施するための形態(以下、これを実施の形態と呼ぶ)について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.画像形成装置の全体構成]
図1に、第1の実施の形態における画像形成装置1の全体構成の概略を示す。画像形成装置1は、図示しないPC(パーソナルコンピュータ)などの上位装置から受け取った印刷指示に応じて、用紙Pに画像を印刷する電子写真方式のプリンタである。この画像形成装置1は、略箱型の装置筐体2を有している。尚、装置筐体2の図中右側を前面、図中左側を後面として、装置筐体2の前面から後面への方向を後方向、後面から前面への方向を前方向、装置筐体2の下側から上側への方向を上方向、装置筐体2の上側から下側への方向を下方向、装置筐体2の図中手前側から奥側への方向を右方向、装置筐体2の図中奥側から手前側への方向を左方向とする。
装置筐体2の内部には、その上部に、画像形成装置1で扱う複数色のトナー(例えばブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色のトナー)の各色に対応する4個の現像ユニット3(3K、3Y、3M、3C)が、用紙Pの搬送路4に沿って前後方向に並べて設けられている。4個の現像ユニット3K、3Y、3M、3Cには、それぞれ現像ユニット3K、3Y、3M、3Cに供給する各色のトナーを収容したトナーカートリッジ(図中省略)が取り付けられている。尚、各色のトナーには、外添剤が含まれているとする。
4個の現像ユニット3K、3Y、3M、3Cは、同一構成であり、それぞれ、感光ドラム5と、感光ドラム5の周囲に配置された、帯電ローラ6、LEDヘッド7、現像器8、転写ローラ9及びクリーニング装置10とを有している。現像ユニット3K、3Y、3M、3Cの構成について詳しくは後述する。
さらに、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cの下方には、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cにより形成されたトナー像を用紙Pに転写する転写部11が設けられている。転写部11は、ドライブローラ12及びアイドルローラ13と、これらに張架され搬送路4に沿って前後方向に延びる環状の転写ベルト14とを有している。ドライブローラ12は、転写ベルト14を走行させるローラであり、アイドルローラ13は、転写ベルト14の走行を安定させるローラである。転写ベルト14は、上側を走行する部分が、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cの感光ドラム5と転写ローラ9との間を通過するようになっている。
さらに、転写部11の下方には、用紙Pを収容する用紙トレイ15が設けられている。用紙Pは、この用紙トレイ15からホッピングローラ16により1枚ずつ搬送路4へと繰り出され、搬送路4を挟んで対向配置されたレジストローラ17により斜行補正されて転写部11へと搬送される。用紙Pは、転写ベルト14によって搬送され、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cの感光ドラム5と転写ローラ9との間を通過するときに、感光ドラム5上に形成された各色のトナー像が転写される。
さらに、転写ベルト14の下側を走行する部分の近傍には、転写ベルト14をクリーニングするベルトクリーニング装置18が設けられている。さらに、転写部11の下流側(後方)には、用紙Pに転写されたトナー像を加温、加圧により用紙Pに定着させる定着器19が設けられている。定着器19は、ヒートローラ20と加圧ローラ21とを有している。ヒートローラ20は、例えば、外径28mmの鉄の素管上にシリコーンゴムの弾性層を設け、この弾性層を覆うように例えばPFAチューブからなるトナー剥離層を設けたものである。このヒートローラ20は、素管内側に、ハロゲンランプなどの熱源を有している。一方、加圧ローラ21は、鉄の素管上にPFAチューブを設けたものである。
さらに、定着器19の下流側(上方)には、搬送路4を挟んで対向配置され、用紙Pを装置筐体2の外部に排出する為の排出ローラ22が設けられている。また、装置筐体2の内部には、定着器19から発生する熱の影響を受けにくい位置(例えば前端上部)に、温湿度センサ23が設けられている。この温湿度センサ23は、画像形成装置1周辺の温度及び湿度(すなわち雰囲気温度及び雰囲気湿度)を測定するセンサである。さらに、装置筐体2の内部には、転写ベルト14の後端(定着器19側の端)近傍に、装置筐体2の内部温度を測定する内部温度センサ24が設けられている。
画像形成装置1の全体構成の概略は以上のようになっている。ここで、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cの構成について図2を用いてより詳しく説明する。現像ユニット3K、3Y、3M、3Cは、上述したように、それぞれ、感光ドラム5と、感光ドラム5の周囲に配置された、帯電ローラ6、LEDヘッド7、現像器8、転写ローラ9及びクリーニング装置10を有している。
感光ドラム5は、例えば、厚さ0.75mm、外径30mmのアルミ素管上に膜厚0.5μmの電荷発生層と膜厚20μmの電荷輸送層を積層したものである。帯電ローラ6は、感光ドラム5の表面を均一に帯電させるローラであり、感光ドラム5と接触するように配置されている。この帯電ローラ6は、例えば、SUS材からなる導体上にエピクロルヒドリンなどの導電性の弾性層を設けたものである。
LEDヘッド7は、一様に帯電された感光ドラム5の表面を選択露光して潜像パターンを形成する為の露光装置であり、例えば、LED素子とLED駆動素子とレンズアレイとを有している。このLEDヘッド7は、LED素子からの照射光が感光ドラム5の表面に結像するように配置されている。
現像器8は、感光ドラム5に形成された潜像パターンをトナーで現像してトナー像を形成する為の装置であり、トナー収容部30と、現像ローラ31と、供給ローラ32と、規制ブレード33とを有している。この現像器8は、現像ローラ31が感光ドラム5と接触するように配置されていて、トナーカートリッジ(図中省略)からトナー収容部30にトナーが補給されるようになっている。
現像ローラ31は、感光ドラム5上に形成された静電潜像にトナーを付着させて現像するローラであり、例えば、SUS材からなる導電性シャフト(芯金)上に弾性層をロール状に設け、この弾性層を覆うように表面層を設けたものである。現像ローラ31の弾性層には、例えば、ウレタンゴムやシリコーンゴムを使用し、表面層には、例えば、ウレタン溶液により表面処理したものや、アクリル樹脂やアクリル−フッ素共重合樹脂を塗布したものを使用する。尚、アクリル樹脂やアクリル−フッ素共重合樹脂を表面層として使用する場合には、導電性を付与する為に、例えばカーボンブラックを配合する。
供給ローラ32は、トナー収容部30に収容されているトナーを現像ローラ31に供給するローラであり、現像ローラ31と接触するように配置されている。この供給ローラ32は、例えば、SUS材からなる導電性シャフト(芯金)上に弾性層を設けたものである。供給ローラ32の弾性層は、例えば、導電性シリコーンゴム発泡体層や、導電性ウレタンゴム発泡体層である。尚、この弾性層に半導電性を持たせる場合には、例えばアセチレンブラックやカーボンブラックなどを添加する。
規制ブレード33は、現像ローラ31上のトナーの層厚を均一にするブレードであり、先端部分を現像ローラ31に押し当てるように配置されている。この規制ブレード33は、例えば、板厚0.08mmのSUS製であり、現像ローラ31との接触部分は曲げ加工が施された曲げ部となっている。また、この規制ブレード33は、例えば曲げ部の曲率半径Rが0.2mm、現像ローラ31に対する線圧が30gf/cmとなっている。尚、この曲率半径R及び線圧は一例であり、規制ブレード33の曲率半径R及び線圧については、現像ローラ31上のトナー量やトナーの帯電量に応じて調節可能となっている。
転写ローラ9は、感光ドラム5上に形成されたトナー像を用紙Pに転写する為のローラであり、転写ベルト14を挟んで感光ドラム5と対向配置されている。この転写ローラ9には、例えば、導電性の発泡性弾性体を用いる。
クリーニング装置10は、用紙Pに転写されずに感光ドラム5上に残ったトナーなどを掻き取って廃棄する装置である。このクリーニング装置10は、例えば、ゴムを用いたクリーニングブレード34を有していて、このクリーニングブレード34の先端部分を感光ドラム5の表面に押し当てるように配置されている。
現像ユニット3K、3Y、3M、3Cの詳しい構成は以上のようになっている。次に、画像形成装置1の機能ブロックについて図3を用いて説明する。
[1−2.画像形成装置の機能ブロック]
図3は、画像形成装置1の機能ブロックを示すブロック図である。画像形成装置1は、機能ブロックとして、温湿度センサ23、内部温度センサ24、受信部40、制御部41、画像出力部42、駆動制御部43、定着制御部44、露光制御部45、電圧制御部46、ドラムモータ47、定着器19、LEDヘッド7、帯電ローラ6、現像ローラ31、供給ローラ32、規制ブレード33、転写ローラ9を有している。
制御部41は、受信部40を介して図示しない上位装置から印刷ジョブを受信すると、この印刷ジョブの印刷指示に従って、温湿度センサ23から出力される温湿度データと、内部温度センサ24から出力される温度データと、上位装置から印刷ジョブとして送られてきた画像データとをもとに、画像出力部42を介して、駆動制御部43、定着制御部44、露光制御部45、電圧制御部46へ印刷動作の指示を出す。
画像出力部42は、制御部41から送られてくる印刷動作の指示を適宜変換するなどして、駆動制御部43、定着制御部44、露光制御部45、電圧制御部46のそれぞれに送る。定着制御部44は、印刷動作の指示に従って、定着器19の温度を制御する。露光制御部45は、印刷動作の指示に従って、LEDヘッド7の発光を制御する。電圧制御部46は、印刷動作の指示に従って、帯電ローラ6、現像ローラ31、供給ローラ32、規制ブレード33及び転写ローラ9のそれぞれに印加する電圧を制御する。駆動制御部43は、印刷動作の指示に従って、ドラムモータ47の駆動を制御する。
ドラムモータ47は、駆動軸を介して、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cのそれぞれに駆動力を供給する。現像ユニット3K、3Y、3M、3Cのそれぞれは、駆動軸と連結するギヤ(図示せず)と、このギヤを介してドラムモータ47から供給される駆動力を、感光ドラム5、現像ローラ31、供給ローラ32に伝達する為のギヤ(図示せず)を有している。駆動制御部43は、ドラムモータ47を一方向に回転(これを正回転と呼ぶ)させることで、感光ドラム5、現像ローラ31、供給ローラ32を、図2に矢印で示す方向に正回転させ、ドラムモータ47を他方向に回転(これを逆回転と呼ぶ)させることで、感光ドラム5、現像ローラ31、供給ローラ32を、図2に矢印で示す方向とは逆方向に逆回転させることができるようになっている。画像形成装置1の機能ブロックは、以上のようになっている。
尚、画像形成装置1は、ドラムモータ47の他に、転写部11のドライブローラ12を駆動するモータ、ホッピングローラ16、レジストローラ17及び排出ローラ22などを駆動するモータ、定着器19のヒートローラ20を駆動するモータなども備えているが、これらについての説明は省略する。
[1−3.画像形成装置の動作]
次に、画像形成装置1の動作について説明する。画像形成装置1では、上位装置から印刷ジョブを受信すると、制御部41が画像出力部42を介して、駆動制御部43、定着制御部44、露光制御部45、電圧制御部46へ印刷動作の指示を出す。すると、駆動制御部43は、ドラムモータ47を正回転させることで、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cの感光ドラム5、現像ローラ31、供給ローラ32を、図2に矢印で示す方向に正回転させる。このとき、帯電ローラ6も、感光ドラム5と連れ回りして図2に矢印で示す方向に正回転する。さらに電圧制御部46が帯電ローラ6に所定の帯電電圧を印加することで、帯電ローラ6と接触している感光ドラム5の表面を一様に帯電させる。その後、露光制御部45がLEDヘッド7を発光させることで、感光ドラム5の表面に静電潜像パターンを形成する。一方で、電圧制御部46が、供給ローラ32に所定の供給電圧を印加するとともに、現像ローラ31に所定の現像電圧を印加し、さらに規制ブレード33に所定の規制電圧を印加する。これにより、供給ローラ32から現像ローラ31へトナーが供給され、現像ローラ31上のトナー薄層が規制ブレード33により均一に形成され、トナー薄層中のトナーが所定の帯電量に帯電する。
そして、現像ローラ31上のトナーにより感光ドラム5上に形成された静電潜像パターンが現像され、トナー像が形成される。さらに、電圧制御部46が、転写ローラ9に所定の転写電圧を印加する。これにより、感光ドラム5上に形成されたトナー像が、転写ベルト14により搬送されてくる用紙P上に転写される。その後、画像形成装置1は、用紙P上に転写されたトナー像を定着器19により用紙Pに定着させ、この用紙Pを排出ローラ22により装置筐体2の外部に排出することで、1ページ分の印刷動作を完了する。ここで、転写されずに感光ドラム5上に残ったトナーは、クリーニング装置10により除去される。尚、印刷ジョブに複数ページ分の画像データが含まれている場合、画像形成装置1は、このような印刷動作を複数ページ分繰り返すことになる。
くわえて、本実施の形態の画像形成装置1は、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に詰まった異物を取り除く為に、印刷ジョブの印刷動作完了後、現像ユニット3K、3Y、3C、3Mのそれぞれの規制ブレード33に印加する規制電圧と現像ローラ31に印加する現像電圧との大小関係を印刷動作時とは逆転させた状態で現像ローラ31を所定時間正回転させ、その後、現像ローラ31を所定時間逆回転させる動作(これを異物除去動作と呼ぶ)を行うようになっている。尚、この異物除去動作は、制御部41が画像出力部42を介して駆動制御部43及び電圧制御部46へ異物除去動作の指示を出すことで行われる。
ここで、印刷動作時に印加される帯電電圧(帯電ローラ6に印加する電圧)、規制電圧、現像電圧のそれぞれの値を第1電圧値と呼び、異物除去動作移行時に印加されるそれぞれの値を第2電圧値と呼ぶ。これら帯電電圧、規制電圧、現像電圧の第1電圧値及び第2電圧値を図4に示す。
この図4に示すように、画像形成装置1では、帯電電圧、規制電圧、現像電圧のそれぞれの第1電圧値が−1000V、−200V、−150V、それぞれの第2電圧値が−950V、−100V、−200Vに設定されている。尚、図4に示す第1電圧値及び第2電圧値は一例であり、固定値でなく適宜調整可能となっていてもよい。例えば、電圧制御部46が、制御部41から送られてくる温湿度データに応じて(すなわち温湿度センサ23により検出された温度及び湿度の少なくともどちらか一方に応じて)、第1電圧値と第2電圧値を調整するようになっていてもよい。この場合、例えば、雰囲気温度及び雰囲気湿度と、第1電圧値及び第2電圧値とを対応付けたテーブルを、記憶部(図示せず)に記憶しておき、電圧制御部46が、温度及び湿度に対応する第1電圧値及び第2電圧値をこのテーブルから取得するようにすればよい。実際、トナーは、温度や湿度により帯電特性などが変化する。この為、温湿度センサ23により検出された温度及び湿度に応じて、帯電電圧、規制電圧、現像電圧のそれぞれの第1電圧値及び第2電圧値を調整するようにすれば、画像品質を一定に保つことができる。
規制電圧と現像電圧については、第1電圧値と第2電圧値とで大小関係が逆転するように(規制電圧<現像電圧が規制電圧>現像電圧となるように)設定されている。つまり、画像形成装置1では、規制電圧と現像電圧を第1電圧値とした状態で印刷ジョブの印刷動作を行い、その後の異物除去動作時に、規制電圧と現像電圧を第2電圧値に変更して現像ローラ31を所定時間正回転させるようになっている。
具体的に説明すると、画像形成装置1は、印刷動作時、電圧制御部46によって、規制ブレード33に−200Vの規制電圧を印加するとともに、現像ローラ31に−150Vの現像電圧を印加する。このとき、規制ブレード33と現像ローラ31との当接箇所付近では、負に帯電しているトナーが、規制ブレード33よりプラス側に帯電している現像ローラ31へと引き寄せられる。そして、現像ローラ31の表面に吸着したトナーは、現像ローラ31と規制ブレード33との間を通過する際に薄層化される。
これに対して、異物除去動作時、画像形成装置1は、電圧制御部46によって、規制ブレード33に−100Vの規制電圧を印加するとともに、現像ローラ31に−200Vの現像電圧を印加することで、規制電圧と現像電圧の大小関係を印刷動作時とは逆転させる。このとき、規制ブレード33と現像ローラ31との当接箇所付近では、負に帯電しているトナーが、現像ローラ31よりプラス側に帯電している規制ブレード33へと引き寄せられる。この為、現像ローラ31と規制ブレード33との間を通過せずにトナー収容部30へと戻るトナーの量が印刷動作時より多くなる。つまり、規制電圧と現像電圧の大小関係を逆転させると、規制ブレード33の規制力が、印刷動作時より大きくなると言える。
これにより、規制ブレード33と現像ローラ31との当接箇所付近では、図5に点線矢印で示すように、当接箇所からトナー収容部30へと戻るトナーの流れが印刷動作時より大きくなり、このようなトナーの流れにより、当接箇所に詰まった軟凝集しているトナーや外添剤が動き易くなる(つまりこれらをトナー収容部30へ移動させ易くなる)。
画像形成装置1は、このように規制ブレード33と現像ローラ31との当接箇所に詰まった軟凝集しているトナーや外添剤をトナー収容部30へ移動させ易くしたうえで、現像ローラ31を逆回転させる。これにより、画像形成装置1は、規制ブレード33と現像ローラ31との当接箇所に詰まった軟凝集しているトナーや外添剤についても、供給ローラ32の削りかすなどとともに、トナー収容部30へと移動させることができ、当接箇所から除去することができる。
また、画像形成装置1では、異物除去動作時に、規制電圧と現像電圧を第1電圧値から第2電圧値に変更することにともなって、帯電電圧についても第1電圧値から第2電圧値に変更するようになっている。これは、現像ローラ31から感光ドラム5の露光されていない部分(これを非露光部分と呼ぶ)に、帯電量の低いトナーや逆帯電(すなわち正に帯電)したトナーが移ってしまうかぶり現象によるトナーの吐き出しを抑制する為である。尚、トナーの吐き出しとは、トナーが感光ドラム5の非露光部分に付着して無駄に消費されることを意味する。
具体的に説明すると、規制電圧と現像電圧を第1電圧値から第2電圧値に変更すると、現像電圧の絶対値(150→200)に対する規制電圧の絶対値(200→100)が小さくなりトナーの帯電量が低下する。トナーの帯電量が低下すると、現像ローラ31から感光ドラム5の非露光部分に移るトナーの量が増える可能性がある。
そこで、画像形成装置1では、規制電圧と現像電圧を第1電圧値から第2電圧値に変更する際に、帯電電圧を、第1電圧値(−1000V)からこの第1電圧値より絶対値が小さい第2電圧値(−950V)に変更するようになっている。このように、帯電電圧の絶対値を下げると、現像電圧と帯電電圧の差が小さくなるとともに感光ドラム5の非露光部分の電位の絶対値が下がる為、帯電量の低いトナーや逆帯電したトナーが非露光部分に移りにくくなる。この結果、かぶり現象によるトナーの吐き出しが抑制される。
このように、画像形成装置1は、異物除去動作時、帯電電圧、規制電圧、現像電圧を第1電圧値から第2電圧値に変更して現像ローラ31を所定時間正回転させ続けた後、現像ローラ31を所定時間逆回転させることで、かぶり現象によるトナーの吐き出しを抑制しつつ、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に詰まった異物(軟凝集したトナーや外添剤、供給ローラ32の削りかすなど)を取り除くことができるようになっている。
尚、この異物除去動作については、例えば、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cで同時に行うようになっている。
ここで、印刷動作時及び異物除去動作時の帯電ローラ6、現像ローラ31及び規制ブレード33の制御について、図6に示すフローチャートと、図7に示すタイミングチャートを用いて詳しく説明する。
画像形成装置1の制御部41は、上位装置から印刷ジョブを受信すると、ステップSP1において、画像出力部42を介して、駆動制御部43、定着制御部44、露光制御部45、電圧制御部46に印刷動作の指示を出す。
駆動制御部43は、印刷動作の指示に従い、図7に示す印刷開始時点S1において、ドラムモータ47を正回転させることで、感光ドラム5、現像ローラ31、供給ローラ32を正回転させる。このとき、帯電ローラ6も、感光ドラム5と連れ回ることで正回転する。また、電圧制御部46は、印刷動作の指示に従い、印刷開始時点S1において、帯電電圧、規制電圧、現像電圧の値を第1電圧値に設定して、帯電ローラ6、規制ブレード33、現像ローラ31に印加する。このようにして、画像形成装置1は、用紙Pへの印刷を開始する。
つづくステップSP2において、制御部41は、印刷ジョブの印刷が完了するのを待ち受け、印刷が完了すると、ステップSP3へと移り、画像出力部42を介して、駆動制御部43及び電圧制御部46に対し、異物除去動作の指示を出す。具体的に制御部41は、駆動制御部43に対し、ドラムモータ47をそのまま正回転させ続けるよう指示する。また、このとき制御部41は、電圧制御部46に対し、帯電ローラ6、規制ブレード33、現像ローラ31に印加している帯電電圧、規制電圧、現像電圧のそれぞれを第1電圧値から第2電圧値に変更するよう指示を出す。これにより、駆動制御部43は、図7に示すように、印刷完了時点S2以降も、ドラムモータ47を正回転させ続け、電圧制御部46は、印刷完了時点S2以降、帯電ローラ6、規制ブレード33、現像ローラ31に対し、第2電圧値でなる帯電電圧、規制電圧、現像電圧を印加する。
その後、制御部41は、ステップSP4(図6)において、時間t1経過するまで待ち受け、時間t1経過すると、続くステップSP5に移り、画像出力部42を介して、駆動制御部43に対し、ドラムモータ47を停止するよう指示する。また、このとき制御部41は、電圧制御部46に対し、帯電ローラ6、規制ブレード33、現像ローラ31への印加を停止するよう指示する。これにより、図7に示すように、印刷完了時点S2から時間t1経過後の時点S3において、駆動制御部43はドラムモータ47を停止させ、電圧制御部46は帯電ローラ6、規制ブレード33、現像ローラ31への印加を停止して帯電電圧、規制電圧、現像電圧をOFFする。
このように、制御部41は、印刷ジョブの印刷が完了した印刷完了時点S2から時間t1経過するまでの間、帯電電圧、規制電圧、現像電圧を第1電圧値から第2電圧値に変更して現像ローラ31を正回転させ続ける。尚、時間t1は、例えば1秒、正回転時の感光ドラム5の回転速度(表面の線速度)は、例えば160mm/sであり、正回転時の現像ローラ31の回転速度(表面の線速度)は、感光ドラム5の回転速度の約1.2倍(1.2倍〜1.4倍)とする。尚、このときの現像ローラ31の回転速度は一例であり、感光ドラム5の回転速度の1.2倍〜1.4倍の範囲外の値に設定してもよい。
その後、制御部41は、ステップSP6において、画像出力部42を介して、駆動制御部43に対し、ドラムモータ47を逆回転するよう指示する。これにより、図7に示すように、時点S4において、駆動制御部43はドラムモータ47を逆回転させる。この結果、現像ローラ31が逆回転する。
その後、制御部41は、ステップSP7において、時間t2経過するまで待ち受け、時間t2経過すると、続くステップSP8に移り、画像出力部42を介して、駆動制御部43に対し、ドラムモータ47を停止するよう指示する。これにより、図7に示すように、時点S4から時間t2経過後の時点S5において、駆動制御部43はドラムモータ47を停止させる。この時点S5で異物除去動作が終了する。
このように、制御部41は、時点S4から時間t2経過するまでの間、現像ローラ31を逆回転させ続ける。尚、時間t2は、例えば40ミリ秒、逆回転時の感光ドラム5の回転速度は、例えば46mm/sであり、逆回転時の現像ローラ31の回転速度は、感光ドラム5の回転速度の約1.2倍(1.2倍〜1.4倍)とする。尚、このときの現像ローラ31の回転速度も一例であり、感光ドラム5の回転速度の1.2倍〜1.4倍の範囲外の値に設定してもよい。
また、逆回転時の感光ドラム5及び現像ローラ31の回転速度は、印刷動作時に設定可能な最低速度(つまり正回転時に設定可能な最低速度)となっている。この理由は、感光ドラム5及び現像ローラ31を逆回転させる場合、その回転量を正確に制御する必要がある為である。実際、逆回転量が少なすぎれば、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に詰まった異物を十分に除去することができず、逆回転量が多すぎれば、現像器8から転写部11へトナーが漏れてしまう。この為、画像形成装置1は、感光ドラム5及び現像ローラ31を設定可能な最低速度で逆回転させることで、トナー漏れを防止しつつ、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に詰まった異物を十分に除去できるようになっている。
尚、画像形成装置1は、異物除去動作時にドラムモータ47を正回転させる時間t1が1秒、逆回転させる時間t2が40ミリ秒に設定されているが、これら時間t1、時間t2については適宜変更してもよい。ちなみに、画像形成装置1では、異物除去動作により異物を十分除去することができ、且つ異物除去動作が極力短時間で完了するよう、時間t1を1秒、時間t2を40ミリ秒に設定した。
また、画像形成装置1では、異物除去動作時に感光ドラム5を正回転させるときの回転速度が160mm/s、逆回転させるときの回転速度が46mm/sに設定されているが、これらについても適宜変更してもよい。
[1−4.まとめと効果]
ここまで説明したように、第1の実施の形態の画像形成装置1は、印刷ジョブの印刷動作完了後、規制電圧と現像電圧を第1電圧値から第2電圧値に変更して規制電圧と現像電圧の大小関係を印刷動作時とは逆転させた状態で現像ローラ31を所定時間正回転させ続けるようにした。こうすることで、規制ブレード33と現像ローラ31との当接箇所付近において、当接箇所からトナー収容部30へと戻るトナーの流れが印刷動作時より大きくなり、この流れにより、当接箇所に詰まった軟凝集しているトナーや外添剤が動き易くなる(つまり除去し易くなる)。
そのうえで、画像形成装置1は、現像ローラ31を所定時間逆回転させ続けるようにした。こうすることで、画像形成装置1は、規制ブレード33と現像ローラ31との当接箇所に詰まった軟凝集しているトナーや外添剤についても、供給ローラ32の削りかすなどとともに、当接箇所から除去することができる。
さらに、画像形成装置1は、規制電圧と現像電圧を第1電圧値から第2電圧値に変更することにともなって、帯電電圧も第1電圧値から第2電圧値に変更するようにした。すなわち、画像形成装置1は、規制電圧と現像電圧を第1電圧値から第2電圧値に変更することでトナーの帯電量が低下することに合わせて、帯電電圧を第1電圧値から第1電圧値より絶対値の小さい第2電圧値に変更するようにした。こうすることで、画像形成装置1は、帯電量の低いトナーや逆帯電したトナーが感光ドラム5の非露光部分に移りにくくし、かぶり現象によるトナーの吐き出しを抑制することができる。
さらに、画像形成装置1は、現像ローラ31を逆回転させるときの感光ドラム5及び現像ローラ31の回転速度を、正回転時に設定可能な最低速度とした。こうすることで、画像形成装置1は、感光ドラム5及び現像ローラ31の回転量を正確に制御することができ、トナー漏れを防止しつつ、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に詰まった異物を十分に除去することができる。
ところで、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に異物が詰まったままだと、現像ローラ31上に形成されるトナー薄層の一部が極端に薄くなるなどして、用紙Pに転写された画像に白筋が発生するといった印字不良を引き起こす。
ゆえに、画像形成装置1は、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に詰まった異物を除去することで、白筋などの印字不良を抑制することができるようにもなっている。
ここで、本実施の形態の画像形成装置1と、印刷動作完了後、各電圧(帯電電圧、規制電圧、現像電圧)を変更することなく現像ローラを逆回転させるようにした画像形成装置(これを第1の比較対象装置と呼ぶ)と、印刷動作完了後、各電圧の変更も現像ローラの逆回転も行わないようにした画像形成装置(これを第2の比較対象装置と呼ぶ)とのそれぞれで、実際に印刷を行い印字不良の発生を検証した実験結果を図8の表に示す。
この表に示すように、第2の比較対象装置では、用紙Pを10000枚印刷するまでの間に印字不良が発生した。また、第1の比較対象装置では、用紙Pを20000枚から30000枚印刷するまでの間に印字不良が発生した。これに対して、本実施の形態の画像形成装置1は、用紙Pを30000枚印刷するまで印字不良は発生しなかった。30000枚は、現像器8の寿命である為、実質、画像形成装置1では、印字不良が発生しないことになる。
この実験結果から明らかなように、画像形成装置1は、第1の比較対象装置や第2の比較対象装置などの従来の画像形成装置と比べて、印字不良を抑制することができた。このことからも、画像形成装置1では、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に詰まった異物を、印字不良が発生しないよう十分に除去できていると言える。
尚、第1の実施の形態の画像形成装置1は、1つの印刷ジョブの印刷動作が完了するごとに、異物除去動作を実行するようにしたが、これに限らず、例えば、所定の印刷枚数ごとのように、所定のタイミングで異物除去動作を実行するようにしてもよい。
[2.第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、異物除去動作を実行するタイミングが第1の実施の形態とは異なるものである。
[2−1.画像形成装置の機能ブロック]
まず、図9を用いて、第2の実施の形態における画像形成装置100の機能ブロックについて説明する。尚、画像形成装置100の全体構成については第1の実施の形態の画像形成装置1と同様の為、詳しい説明は省略する。
画像形成装置100の機能ブロックは、画像形成装置1の機能ブロック(図3)に、記憶部101と印刷枚数記憶部102を追加したものであり、これら以外の機能ブロックについては画像形成装置1と同様の為、詳しい説明は省略する。
記憶部101は、後述する各種テーブルを記憶する。印刷枚数記憶部102は、連続印刷枚数を記憶する。連続印刷枚数とは、画像形成装置100が現像ユニット3K、3Y、3M、3Cの動作を停止することなく、連続して印刷を行ったときの印刷枚数(つまり用紙Pの枚数)である。この連続印刷枚数は、連続印刷動作中、用紙Pへの印刷が完了するごとに、制御部41によりカウント(インクリメント)される。尚、画像形成装置100は、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cの動作を停止することなく、複数の印刷ジョブを連続して印刷する場合がある。この場合、制御部41は、最後の印刷ジョブの印刷が完了するまで、連続印刷枚数をカウントし続けることになる。
ここで、図10に、記憶部101に記憶される環境テーブルTb1を示す。環境テーブルTb1は、温湿度センサ23により測定される温度T(℃)及び湿度H(%)と、画像形成装置100の周辺環境を示す環境値eとの対応を示すものである。環境値eは、環境テーブルTb1に示すように、1〜8までの数値で表され、温度T及び湿度Hが高いほど小さくなり、温度T及び湿度Hが小さいほど大きくなる値となっている。制御部41は、温湿度センサ23から出力される温湿度データから、現在の温度T及び湿度Hを取得し、これら温度T及び湿度Hに対応する環境値eを、環境テーブルTb1から取得する。
画像形成装置100の制御部41は、印刷動作完了後だけでなく、連続印刷動作中にも異物除去動作を行うようになっていて、連続印刷動作中に異物除去動作を実行するタイミング(頻度)を、環境値eと連続印刷枚数をもとに調整するようになっている。
具体的に、制御部41は、図11の表に示すように、連続印刷枚数が200枚に達するまでの間は、環境値eによらず、50枚印刷するごとに異物除去動作を行う。つまり、このときの異物除去動作の実行頻度は50枚となっている。
一方で、連続印刷枚数が200枚に達した以降、制御部41は、環境値eが小さいほど、異物除去動作の実行頻度を高くする。図11の表に示す例では、連続印刷枚数が200枚以上で、且つ環境値eが4以上のときは異物除去動作の実行頻度が50枚ごとのままとなっているが、環境値eが3以下のときは45枚ごと、40枚ごと、35枚ごとというように、環境値eが小さいほど異物除去動作の実行頻度が高くなっている。
このように、制御部41は、連続印刷枚数が200枚以上で、且つ環境値eが3以下となる場合(すなわち温度Tが約20℃以上、湿度Hが約30%以上となる高温、高湿度の環境の場合)に、環境値eが小さいほど(つまり温度T及び湿度Hが高いほど)、異物除去動作の実行頻度を高くするようになっている。
実際、画像形成装置100では、高温、高湿度の環境下で連続印刷がつづくと、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所の温度が急激に上昇する。すると、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所近傍に存在するトナーや外添剤がダメージを受けて凝集し易くなる。この結果、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に軟凝集しているトナーや外添剤が詰まり易くなる。
そこで、本実施の形態の画像形成装置100では、高温、高湿度の環境下で連続印刷が続いた場合に、異物除去動作の実行頻度を高くすることで、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に軟凝集しているトナーや外添剤が詰まり易い状況でも、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に詰まった異物を十分に除去できるようになっている。
つづけて、図12に、記憶部101に記憶されるパラメータテーブルTb2を示す。このパラメータテーブルTb2は、各種パラメータd、a、b、Zと、環境値eとの対応を示すものである。パラメータd、a、b、zは、異物除去動作の実行頻度の調整に用いられる値である。
パラメータdは、連続印刷枚数の閾値を示すものである。このパラメータdは、パラメータテーブルTb2に示すように、環境値eによらず一定(例えば200枚)となっている。パラメータZは、連続印刷中に異物除去動作を実行する頻度の基準(これを基準頻度と呼ぶ)を示すものであり、印刷枚数として設定されている。このパラメータZは、パラメータテーブルTb2に示すように、環境値eによらず一定(例えば50枚)となっている。つまり、パラメータテーブルTb2には、異物除去動作を行う基準頻度が50枚に設定されている。
パラメータaとパラメータbは、パラメータZに乗算することで、異物除去動作の実行頻度を調整する為のものである。パラメータaは、パラメータテーブルTb2に示すように、環境値eによらず一定(例えば1.0)である。一方、パラメータbは、パラメータテーブルTb2に示すように、環境値eが4以上のときは一定(例えば1.0)であり、環境値eが1〜3までのときは環境値eが小さくなるほど小さくなる値(0、7〜0.9)となっている。
制御部41は、環境値eと連続印刷枚数をもとに、これらパラメータd、a、b、Zを用いて、異物除去動作の実行頻度を調整するようになっている。実行頻度の具体的な調整方法については後述する。
[2−2.画像形成装置の動作]
次に、画像形成装置100の動作について説明する。画像形成装置100の動作は、制御部41が連続印刷動作中に異物除去動作を実行する点以外、画像形成装置1と同様の為、同様部分についての詳しい説明は省略する。つまり、画像形成装置1の制御部41は、連続印刷動作中、環境値eと連続印刷枚数をもとにパラメータd、a、b、Zを用いて調整した実行頻度に基づいて異物除去動作を実行する。このとき行う異物除去動作自体は、第1の実施の形態で説明した異物除去動作(図6に示すステップSP3以降の動作、及び図7に示す印刷完了時点S2以降の動作)と同様の為、詳しい説明は省略する。
ここで、連続印刷中に異物除去動作を実行する手順について、図13に示すフローチャートを用いて詳しく説明する。
画像形成装置100の制御部41は、上位装置から印刷ジョブを受信すると、ステップSP100において、画像出力部42を介して、駆動制御部43、定着制御部44、露光制御部45、電圧制御部46に印刷動作の指示を出す。
駆動制御部43は、印刷動作の指示に従い、ドラムモータ47を正回転させることで、感光ドラム5、現像ローラ31、供給ローラ32を正回転させる。このとき、帯電ローラ6も、感光ドラム5と連れ回ることで正回転する。また、電圧制御部46は、印刷動作の指示に従い、帯電電圧、規制電圧、現像電圧の値を第1電圧値に設定して、帯電ローラ6、規制ブレード33、現像ローラ31に印加する。このようにして、画像形成装置100は、用紙Pへの印刷を開始する。
制御部41は、1ページ分の印刷が完了すると(すなわち用紙1枚分の印刷が完了すると)、つづくステップSP101において、カウンタA及びカウンタBをインクリメント(+1)する。カウンタAは、連続印刷枚数であり、初期値は0である。カウンタBは、前回の異物除去動作後に印刷された印刷枚数であり、この初期値も0である。よって、例えば、今回の連続印刷動作で1ページ目の印刷が完了すると、カウンタAとカウンタBはともに0から1に更新される。これらカウンタA、カウンタBは、印刷枚数記憶部102に記憶される。
つづくステップSP102において、制御部41は、温湿度センサ23から出力される温湿度データから現在の温度T及び湿度Hを取得し、これら温度T及び湿度Hに対応する環境値eを環境テーブルTb1から取得する。
つづくステップSP103において、制御部41は、パラメータテーブルTb2から環境値eに対応するパラメータd、a、b、Zを取得し、カウンタAがパラメータd以上であるかどうかを判定する。パラメータdは、連続印刷枚数の閾値であり、環境値eによらず200に設定されている。ゆえに、カウンタAがパラメータd以上であるかどうかを判定することは、現在までの連続印刷枚数(カウンタA)が200枚(パラメータd)以上であるかどうかを判定することを意味する。
連続印刷枚数が200枚に達していないことにより、このステップSP103で否定結果を得ると、制御部41は、ステップSP104に移る。ステップSP104において、制御部41は、実行頻度を調整する係数(これを頻度調整係数と呼ぶ)Nに、パラメータaを代入して、ステップSP106に移る。ここで、頻度調整係数Nは、基準頻度であるパラメータZに乗算することで、異物除去動作の実行頻度を35〜50の範囲で調整する為の係数である。パラメータaは、上述したように、環境値eによらず1.0に設定されている。ゆえに、このとき頻度調整係数N=1.0となる。この場合、実行頻度は、50×1.0=50となる。
これに対して、連続印刷枚数が200枚に達していることにより、上述のステップSP103で肯定結果を得ると、制御部41は、ステップSP105に移る。ステップSP105において、制御部41は、頻度調整係数Nに、パラメータbを代入して、ステップSP106に移る。パラメータbは、上述したように、環境値eが4以上のときは1.0、3以下のときは0.7〜0.9に設定されている。例えば、環境値e=2であれば、パラメータb=0.8となり、頻度調整係数N=0.8となる。この場合、実行頻度は、50×0.8=40となる。
ステップSP106において、制御部41は、カウンタBが、パラメータZ×頻度調整係数N以上であるかどうかを判定する。ここで、パラメータZ×頻度調整係数Nは、環境値eと連続印刷枚数(カウンタA)とをもとに調整された実行頻度である。ゆえに、カウンタBがパラメータZ×頻度調整係数N以上であるかどうかを判定することは、前回の異物除去動作後に印刷された印刷枚数(カウンタB)が、調整された実行頻度以上であるかどうか、つまり異物除去動作を実行するタイミングになったかどうかを判定することを意味する。
前回の異物除去動作後に印刷された印刷枚数が調整された実行頻度に達していないことにより、このステップSP106で否定結果を得ると、制御部41は、ステップSP107に移る。ステップSP107において、制御部41は、連続印刷が完了したかどうかを判定する。ここで、つづけて印刷するページが存在する場合、制御部41は、このステップSP107で否定結果を得て、ステップSP100に戻り、つづけて次ページの印刷を行う。
これに対して、つづけて印刷するページが存在しない場合、制御部41は、ステップSP107で肯定結果を得て、ステップSP108に移る。ステップSP108において、制御部41は、異物除去動作を実行するとともにカウンタA、カウンタBをリセットすることで、一連の動作を終了する。
また一方で、前回の異物除去動作後に印刷された印刷枚数が調整された実行頻度に達していることにより、上述のステップSP106で肯定結果を得ると、制御部41は、ステップSP109に移る。ステップSP109において、制御部41は、連続印刷が完了したかどうかを判定する。ここで、連続印刷が完了している場合、制御部41は、このステップSP109で肯定結果を得て、ステップSP108に移り、異物除去動作を実行するとともにカウンタA、カウンタBをリセットすることで、一連の動作を終了する。
これに対して、連続印刷が完了していない場合、制御部41は、ステップSP109で否定結果を得て、ステップSP110に移る。ステップSP110において、制御部41は、連続印刷を中断して、次のステップSP111に移る。ステップSP111において、制御部41は、異物除去動作を実行する。
異物除去動作終了後、制御部41は、ステップSP112に移り、カウンタBをリセットする。その後、ステップSP113において、制御部41は、連続印刷を再開して、ステップSP100に戻り、つづけて次ページの印刷を行う。画像形成装置100の制御部41は、このような手順で、連続印刷中に異物除去動作を実行するようになっている。
[2−3.まとめと効果]
ここまで説明したように、第2の実施の形態の画像形成装置100は、連続印刷中にも異物除去動作を行い、画像形成装置100周辺の環境(温度T及び湿度H)を示す環境値eと連続印刷枚数をもとに、連続印刷中の異物除去動作の実行頻度を調整するようにした。すなわち、画像形成装置100は、連続印刷枚数が閾値(200枚)以上である場合に、画像形成装置100周辺の温度T及び湿度Hが高くなるほど、異物除去動作の実行頻度を高くするようにした。
換言すると、画像形成装置100は、温度T及び湿度Hが高い(例えば温度Tが約20℃以上、湿度Hが約30%以上)環境下で連続印刷枚数がつづいた場合、つまりトナーや外添剤が凝集し易くこれらが現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に詰まり易い状況であると想定される場合に、連続印刷中の異物除去動作の実行頻度を高くするようにした。
こうすることで、画像形成装置100は、トナーや外添剤が凝集し易く現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に詰まり易い状況でも、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に詰まった異物を十分に除去することができる。
ここで、本実施の形態の画像形成装置100と、定期的(例えば連続印刷枚数50枚ごと)に現像ローラを逆回転させるだけの画像形成装置(これを第3の比較対象装置と呼ぶ)とのそれぞれで、実際に高温高湿度の環境下で印刷を行い白筋などの印字不良の発生を検証した実験結果を図14の表に示す。
この表に示すように、第3の比較対象装置では、用紙Pを5000枚印刷するまでの間に印字不良が発生した。これに対して、本実施の形態の画像形成装置100は、用紙Pを30000枚印刷するまで印字不良は発生しなかった。
この実験結果から明らかなように、画像形成装置100は、第3の比較対象装置と比べて(すなわち従来の画像形成装置と比べて)、印字不良を抑制することができた。このことからも、画像形成装置100では、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に詰まった異物を、印字不良が発生しないよう十分に除去できていると言える。
[3.他の実施の形態]
[3−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1及び第2の実施の形態では、規制電圧と現像電圧のそれぞれに第1電圧値と第2電圧値を設け、異物除去動作時に、電圧制御部46が、規制電圧及び現像電圧を第1電圧値から第2電圧値に変更することで、規制電圧と現像電圧の大小関係を印刷動作時とは逆転させるようにした。これに限らず、規制電圧と現像電圧のそれぞれを第1電圧値から第2電圧値に変更する以外の方法で規制電圧と現像電圧の大小関係を逆転させるようにしてもよい。尚、規制電圧と現像電圧の大小は、それぞれの絶対値で比較されるものとする。
具体的には、規制電圧を固定値(例えば−200V)とし、電圧制御部46が、現像電圧のみを第1電圧値(例えば−150V)から第2電圧値(例えば−300V)に変更することで、規制電圧の絶対値>現像電圧の絶対値から規制電圧の絶対値<現像電圧の絶対値となるように、規制電圧と現像電圧の大小関係を逆転させるようにしてもよい。また、これとは逆に、現像電圧を固定値(例えば−150V)とし、電圧制御部46が、規制電圧のみを第1電圧値(例えば−200V)から第2電圧値(例えば−50V)に変更することで、規制電圧の絶対値と現像電圧の絶対値の大小関係を逆転させるようにしてもよい。
また、このように、規制電圧と現像電圧のうちの一方を固定値として他方を第1電圧値から第2電圧値に変更することで規制電圧と現像電圧の大小関係を逆転させる場合も、第1及び第2の実施の形態と同様、電圧制御部46が、帯電電圧についても変更(絶対値を小さく)することが望ましい。
[3−2.他の実施の形態2]
また、上述した第1及び第2の実施の形態では、異物除去動作時、電圧制御部46及び駆動制御部43によって、帯電電圧、規制電圧、現像電圧を第2電圧値とした状態でドラムモータ47を時間t1だけ正回転させ、その後、帯電電圧、規制電圧、現像電圧をOFFした状態でドラムモータ47を時間t2だけ逆回転させるようにした。
これに限らず、電圧制御部46及び駆動制御部43によって、帯電電圧、規制電圧、現像電圧を第2電圧値とした状態でドラムモータ47を時間t1だけ正回転させた後、帯電電圧、規制電圧、現像電圧を第2電圧値とした状態で、ドラムモータ47を時間t2だけ逆回転させるようにしてもよい。つまり、電圧制御部46及び駆動制御部43によって、規制電圧と現像電圧の大小関係を逆転させた状態でドラムモータ47を正回転させた後、規制電圧と現像電圧の大小関係を維持した状態でドラムモータ47を逆回転させるようにしてもよい。
この場合、図7に示す時点S3から時点S4の期間、つまりドラムモータ47を一旦停止させている期間では、電圧制御部46によって帯電電圧、規制電圧、現像電圧を一旦OFFするようにしてもよいし、第2電圧値を維持するようにしてもよい。
[3−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、異物除去動作時、駆動制御部43によって、ドラムモータ47を時間t2だけ逆回転させ続けるようにした。これに限らず、駆動制御部43が、ドラムモータ47の逆回転を複数回に分割して間欠的に行うようにしてもよい。尚、このようにドラムモータ47の逆回転を複数回に分割して行う場合、ドラムモータ47を時間t2だけ逆回転させ続けるときとドラムモータ47の回転量が等しくなるように、駆動制御部43がドラムモータ47のON/OFFを制御すればよい。
[3−4.他の実施の形態4]
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、現像ユニット3K、3Y、3C、3Mのそれぞれで実行される異物除去動作における時間t1を共通(1秒)としたが、これに限らず、例えば、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cごとに制御部41がこの時間t1を設定する(つまり変える)ようにしてもよい。
例えば、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cは、搬送路4の上流側に位置するものから順に用紙Pへの転写が完了する為、用紙Pへの転写が完了した現像ユニット3から異物除去動作を開始するようにし、異物除去動作の開始時刻が早い現像ユニット3ほど異物除去動作における時間t1を長くしてもよい。
またこれに限らず、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cのそれぞれで用いるトナーごとに異物除去動作における時間t1を設定するようにしてもよい。実際、トナーは、外添剤の種類などにより凝集特性(凝集し易さ)が異なる場合がある。そこで、制御部41が、現像ユニット3が使用するトナーに応じて、異物除去動作における時間t1を設定するようにする。具体的には、凝集し易いトナーを使用する現像ユニット3ほど、異物除去動作における時間t1を長くすればよい。
またこれに限らず、例えば、現像ユニット3K、3Y、3C、3Mのそれぞれの温度や湿度に応じて、異物除去動作における時間t1を設定するようにしてもよい。実際、トナーは、温度や湿度が高いほど凝集し易くなる。そこで、制御部41が、温度や湿度が高い現像ユニット3ほど、異物除去動作における時間t1を長くする。尚、この場合、例えば、各現像ユニット3の内部、もしくは近傍に、それぞれの温度や湿度を測定するセンサを別途設ければよい。
また、例えば、温度が高くなる現像ユニット3が予め想定できる(例えば定着器19に近い現像ユニット3Cは他のものより温度が高いと想定できる)のであれば、その現像ユニット3で実行する異物除去動作における時間t1を、他の現像ユニット3で実行する異物除去動作における時間t1より長くしてもよい。さらに、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cのそれぞれのトナー残量に応じて、異物除去動作における時間t1を設定するようにしてもよい。
尚、画像形成装置1、100が、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cをそれぞれ個別に駆動できる機構を備えているのであれば、異物除去動作における時間t2についても同様に、制御部41が現像ユニット3K、3Y、3M、3Cごとに設定するようにしてもよい。
また、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cごとに異物除去動作における時間t1を設定するのではなく、例えば、制御部41が、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cのうち、特定の現像ユニット3のみ、異物除去動作時に、各電圧を第2電圧値に変更して現像ローラ31を時間t1だけ正回転させたうえで逆回転させるようにし、他の現像ユニット3では、異物除去動作時に現像ローラ31を逆回転させるのみとしてもよい。
例えば、凝集し易いトナーを使用していたり、温度が高くなる場所に配置されていたりして、現像ローラ31を逆回転させるだけでは異物を十分に除去できない現像ユニット3のみ、異物除去動作時に、各電圧を第2電圧値に変更して現像ローラ31を正回転させたうえで逆回転させるようにしてもよい。
[3−5.他の実施の形態5]
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cのそれぞれに、ドラムモータ47により駆動される駆動軸と連結されるギヤと、このギヤを介してドラムモータ47から供給される駆動力を感光ドラム5、現像ローラ31、供給ローラ32のそれぞれに伝達するギヤとを設けた。つまり、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cは、それぞれ1つの駆動軸から供給される駆動力をもとに、ギヤ連結された感光ドラム5、現像ローラ31、供給ローラ32を駆動させるようになっている。
これに限らず、例えば、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cのそれぞれに、ドラムモータ47により駆動される2本の駆動軸のそれぞれと連結される2個のカップリングを設け、一方のカップリングを介して供給される駆動力により感光ドラム5を回転させ、他方のカップリングを介して供給される駆動力によりギヤ連結された現像ローラ31と供給ローラ32を回転させるようにしてもよい。この場合、ドラムモータ47によって2本の駆動軸を別々に駆動させることができるのであれば、ドラムモータ47が現像ローラ31と供給ローラ32のみを駆動させて異物除去動作を行うようなこともできる。
また、これに限らず、現像ユニット3K、3Y、3M、3Cのそれぞれに、カップリングを3個設けて、感光ドラム5と、現像ローラ31と、供給ローラ32とを別々に駆動させるようにしてもよい。こうすることで、例えば、ドラムモータ47が現像ローラ31のみを駆動させて異物除去動作を行うようなこともできる。
[3−6.他の実施の形態6]
さらに、上述した第2の実施の形態では、異物除去動作時、電圧制御部46及び駆動制御部43によって、帯電電圧、規制電圧、現像電圧を第2電圧値とした状態でドラムモータ47を時間t1だけ正回転させ、その後、帯電電圧、規制電圧、現像電圧をOFFした状態でドラムモータ47を時間t2だけ逆回転させるようにした。これに限らず、例えば、異物除去動作から、帯電電圧、規制電圧、現像電圧を第2電圧値とした状態でドラムモータ47を時間t1だけ正回転させる制御を省略してもよい。
この場合、画像形成装置100では、異物除去動作時、ドラムモータ47を逆回転させるのみとなるが、異物除去動作の実行頻度を適宜調整する(より高くする)ことで、現像ローラ31と規制ブレード33との当接箇所に詰まった異物を、印字不良が発生しないよう十分に除去することができる。
またこれに限らず、例えば、制御部41が、異物除去動作を実行するタイミングで、ドラムモータ47を逆回転させるのみの異物除去動作(これを簡略異物除去動作と呼ぶ)と、各電圧を第2電圧とした状態でドラムモータ47を正回転させ、その後、ドラムモータ47を逆回転させる異物除去動作(これを通常異物除去動作と呼ぶ)のどちらか一方を選択して実行するようにしてもよい。例えば、前回に簡略異物除去動作を行ったのであれば、今回は通常異物除去動作を行うというように、簡略異物除去動作と通常異物除去動作を交互に選択して実行するようにしてもよい。また、連続印刷枚数が閾値(例えば200枚)を越えるまでは簡略異物除去動作を選択して実行し、閾値以上となった以降は通常異物除去動作を選択して実行するようにしてもよい。さらに、環境値eが閾値(例えば3)を越えていれば簡略異物除去動作を選択して実行し、閾値以下であれば通常異物除去動作を選択して実行するようにしてもよい。
[3−7.他の実施の形態7]
さらに、上述した第2の実施の形態では、制御部41が、現像器8の周辺環境を示す環境情報として温度T及び湿度Hを温湿度センサ23から取得し、これら温度T及び湿度Hに応じて変化する環境値eを用いて、異物除去動作の実行頻度を調整するようにした。これに限らず、制御部41が、温度T及び湿度Hのどちらか一方を環境情報として取得し、温度T及び湿度Hのどちらか一方に応じて変化する環境値を用いて、異物除去動作の実行頻度を調整するようにしてもよい。
またこれに限らず、温湿度センサ23により測定される温度Tの代わりに、内部温度センサ24により測定される内部温度を、環境情報として用いるようにしてもよい。また、例えば、各現像器8の内部、もしくは近傍に温度センサを設け、この温度センサにより測定される温度を環境情報として用いてもよい。この場合、例えば、現像器8ごとに測定された温度の平均、もしくは一番高い温度を環境情報として用いるようにすればよい。
また、画像形成装置100では、現像器8の周辺環境を示す環境情報として、温度及び湿度を用いたが、これに限らず、トナーの凝集特性に影響を与える環境情報であれば、温度や湿度以外の情報(例えば温度と湿度を用いて算出される水蒸気量など)を環境情報として用いるようにしてもよい。
[3−8.他の実施の形態8]
さらに、上述した第2の実施の形態では、制御部41が、連続印刷枚数が200枚以上で且つ環境値eが3以下の場合にのみ、異物除去動作の実行頻度を調整した。これは一例であり、例えば、連続印刷枚数が50枚以上100枚未満のときは環境値eが1の場合にのみ、連続印刷枚数が100枚以上150枚未満のときは環境値eが2以下の場合にのみ、連続印刷枚数が150枚以上200枚未満のときは環境値eが3以下の場合にのみ、…というように、連続印刷枚数が増えるにつれて、実行頻度の調整を行う環境値eの範囲を広げていくようにして、実行頻度を調整するようにしてもよい。
[3−9.他の実施の形態9]
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、電子写真方式のプリンタである画像形成装置1、100に本発明を適用したが、これに限らず、現像ローラ31と現像ローラ31上のトナーの層厚を規制する規制ブレード33とを有する現像器8を備えた画像形成装置であれば、画像形成装置1、100とは異なる構成のコピー機や複合機などの画像形成装置にも適用できる。
[3−10.他の実施の形態10]
また、上述した各実施の形態では、各現像ユニット3に、像担持体の具体例として感光ドラム5を設けたが、これに限らず、静電潜像を担持できるものであれば、感光ドラム5とは異なる像担持体を各現像ユニット3に設けるようにしてもよい。さらに、各現像ユニット3に、帯電部材の具体例として帯電ローラ6を設けたが、これに限らず、像担持体を一様に帯電できるものであれば、帯電ローラ6とは異なる帯電部材を各現像ユニット3に設けるようにしてもよい。さらに、各現像ユニット3に、露光部の具体例としてLEDヘッド7を設けたが、これに限らず、像担持体に静電潜像を形成できるものであれば、LEDヘッド7とは異なる露光部を各現像ユニット3に設けるようにしてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、各現像ユニット3に、現像剤担持体の具体例として現像ローラ31を設けたが、これに限らず、像担持体に現像剤を供給できるものであれば、現像ローラ31とは異なる現像剤担持体を各現像ユニット3に設けるようにしてもよい。さらに、各現像ユニット3に、現像剤供給部材の具体例として供給ローラ32を設けたが、これに限らず、現像剤担持体に現像剤を供給できるものであれば、供給ローラ32とは異なる現像剤供給部材を各現像ユニット3に設けるようにしてもよい。さらに、各現像ユニット3に、規制部材の具体例として規制ブレード33を設けたが、これに限らず、現像剤担持体上の現像剤を規制できるものであれば、規制ブレード33とは異なる規制部材を各現像ユニット3に設けるようにしてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、画像形成装置1、100に、制御部及び設定部の具体例である制御部41、電圧制御部の具体例である電圧制御部46、駆動制御部の具体例である駆動制御部43を設けた。これに限らず、例えば、制御部41、電圧制御部46及び駆動制御部43の代わりに、これらの機能をまとめて有する1つの制御部を画像形成装置1、100に設けるようにしてもよい。また、例えば、制御部41、画像出力部42、駆動制御部43、定着制御部44、露光制御部45及び電圧制御部46の代わりに、これらの機能をまとめて有する1つの制御部を、画像形成装置1、100に設けるようにしてもよい。
さらに、上述した各実施の形態では、画像形成装置1、100に、温湿度検出部の具体例として、温湿度センサ23及び内部温度センサ24を設けたが、これに限らず、現像剤担持体と規制部材との当接箇所周辺の温度及び湿度を検出できるのであれば、温湿度センサ23及び内部温度センサ24とは異なる位置に、任意の数のセンサを設けるようにしてもよい。
[3−11.他の実施の形態11]
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、現像ローラ上のトナーの層厚を規制する規制ブレードを有する画像形成装置で広く利用することができる。
1、100……画像形成装置、3K、3Y、3M、3C……現像ユニット、5……感光ドラム、7……LEDヘッド、8……現像器、9……転写ローラ、10……クリーニング装置、23……温湿度センサ、24……内部温度センサ、30……トナー収容部、31……現像ローラ、32……供給ローラ、33……規制ブレード、41……制御部、42……画像出力部、43……駆動制御部、46……電圧制御部、47……ドラムモータ、101……記憶部、102……印刷枚数記憶部。

Claims (13)

  1. 静電潜像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と
    記現像剤担持体と当接して前記現像剤担持体上の前記現像剤を規制する規制ブレードと、
    前記現像剤担持体に印加する現像電圧と前記規制ブレードに印加する規制電圧を制御する電圧制御部と、
    前記現像剤担持体の駆動を制御する駆動制御部と
    を備え、
    前記電圧制御部は、
    前記像担持体に前記現像剤を供給して前記静電潜像を現像することにより前記像担持体上に現像剤像を形成する画像形成終了後、前記現像電圧と前記規制電圧との大小関係が当該画像形成時とは逆転するよう前記現像電圧と前記規制電圧を制御し、
    前記駆動制御部は、
    前記画像形成終了後、前記現像電圧と前記規制電圧との大小関係が前記画像形成時とは逆転している状態で前記現像剤担持体を前記画像形成時と同方向に所定時間駆動させ、その後、前記現像剤担持体を前記画像形成時とは逆方向に所定時間駆動させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像電圧と前記規制電圧との大小関係が前記画像形成時とは逆転している状態で前記現像剤担持体を前記画像形成時と同方向に所定時間駆動させ、その後、前記現像剤担持体を前記画像形成時とは逆方向に所定時間駆動させる動作を、前記駆動制御部及び前記電圧制御部に実行させる制御部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記現像剤担持体と前記規制ブレードとの当接箇所周辺の環境を表す環境情報を取得し、前記画像形成を連続して行う連続画像形成の途中で前記駆動制御部及び前記電圧制御部に前記動作を実行させる実行頻度を、前記環境情報と連続画像形成数とをもとに調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電圧制御部は、
    前記現像電圧と前記規制電圧の少なくともどちらか一方を、第1電圧値から第2電圧値に変更することで、前記現像電圧と前記規制電圧との大小関係を逆転させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. さらに前記像担持体を一様に帯電させる帯電部材を備え、
    前記電圧制御部は、
    前記帯電部材に印加する帯電電圧を制御し、前記現像電圧と前記規制電圧との大小関係を逆転させるとともに、前記帯電電圧を第1電圧値から第2電圧値に変更する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記電圧制御部は、
    前記帯電電圧を前記第1電圧値から当該第1電圧値より絶対値の小さい前記第2電圧値に変更する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記駆動制御部は、
    前記現像剤担持体を設定可能な最低速度で逆方向に駆動させる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記電圧制御部は、
    前記現像電圧と前記規制電圧との大小関係を前記画像形成時とは逆転させて、前記現像電圧と前記規制電圧を所定時間印加し続けた後、前記現像電圧と前記規制電圧の印加を停止し、
    前記駆動制御部は、
    前記現像電圧と前記規制電圧との大小関係が前記画像形成時とは逆転している状態で前記現像剤担持体を前記画像形成時と同方向に所定時間駆動させ、その後、前記現像電圧と前記規制電圧の印加が停止している状態で、前記現像剤担持体を前記画像形成時とは逆方向に所定時間駆動させる
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記現像剤担持体と前記規制ブレードとの当接箇所周辺の温度及び湿度を検出する温湿度検出部をさらに備え、
    前記電圧制御部は、
    前記温湿度検出部から得られる前記温度及び湿度の少なくともどちらか一方をもとに、大小関係を逆転させる前の前記現像電圧及び前記規制電圧と、大小関係を逆転させた後の前記現像電圧及び前記規制電圧を調整する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記像担持体と、前記現像剤担持体と、前記規制ブレードとを有する現像ユニットを複数備え、
    前記電圧制御部は、
    前記現像ユニットの前記現像剤担持体に印加する前記現像電圧と前記規制ブレードに印加する前記規制電圧を制御し、
    前記駆動制御部は、
    前記現像ユニットの前記現像剤担持体の駆動を制御し、
    さらに、前記現像電圧と前記規制電圧との大小関係が前記画像形成時とは逆転している状態で前記現像剤担持体を前記画像形成時と同方向に駆動させる時間を、前記現像ユニットごとに設定する設定部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記設定部は、
    前記現像ユニットで使用される前記現像剤に応じて、前記現像電圧と前記規制電圧との大小関係が前記画像形成時とは逆転している状態で前記現像剤担持体を前記画像形成時と同方向に駆動させる時間を変える
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 静電潜像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と
    記現像剤担持体と当接して前記現像剤担持体上の前記現像剤を規制する規制ブレードと、
    前記現像剤担持体の駆動を制御する駆動制御部と、
    前記駆動制御部を制御する制御部と
    を備え、
    前記駆動制御部は、
    前記像担持体に前記現像剤を供給して前記静電潜像を現像することにより前記像担持体上に現像剤像を形成する画像形成時とは逆方向に前記現像剤担持体を駆動させることが可能な構成であり、
    前記制御部は、
    前記現像剤担持体と前記規制ブレードとの当接箇所周辺の環境を表す環境情報を取得し、前記画像形成を連続して行う連続画像形成の途中で前記駆動制御部に前記現像剤担持体を前記画像形成時とは逆方向に所定時間駆動させる動作を実行させる実行頻度を前記環境情報と連続画像形成数とをもとに調整する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記現像剤担持体と前記規制ブレードとの前記当接箇所周辺の温度及び湿度を検出する温湿度検出部を備え、
    前記制御部は、
    前記温湿度検出部により検出された前記温度及び湿度を前記環境情報として取得し、当該温度及び湿度と前記連続画像形成数とをもとに、前記実行頻度を調整する
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、
    前記温湿度検出部により検出された前記温度及び湿度が高くなるほど、及び前記連続画像形成数が多くなるほど、前記実行頻度を高くする
    ことを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
JP2016207831A 2016-10-24 2016-10-24 画像形成装置 Active JP6723138B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016207831A JP6723138B2 (ja) 2016-10-24 2016-10-24 画像形成装置
US15/787,282 US10303082B2 (en) 2016-10-24 2017-10-18 Image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016207831A JP6723138B2 (ja) 2016-10-24 2016-10-24 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018072382A JP2018072382A (ja) 2018-05-10
JP6723138B2 true JP6723138B2 (ja) 2020-07-15

Family

ID=61971423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016207831A Active JP6723138B2 (ja) 2016-10-24 2016-10-24 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10303082B2 (ja)
JP (1) JP6723138B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2951025T3 (es) * 2016-09-14 2023-10-17 Yoshino Gypsum Co Dispositivo de corte y aparato de fabricación que comprende dicho dispositivo de corte
KR20200143909A (ko) * 2019-06-17 2020-12-28 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. 정착기 및 이를 포함한 화상형성장치
JP7171423B2 (ja) * 2018-12-25 2022-11-15 キヤノン株式会社 画像形成装置
US10782627B1 (en) * 2019-06-18 2020-09-22 Lexmark International, Inc. Reducing waste toner with electrophotographic voltage control in imaging devices
US10809641B1 (en) 2019-07-22 2020-10-20 Lexmark International, Inc. Reducing waste toner with electrophotographic voltage control in imaging devices
JP2022170885A (ja) * 2021-04-30 2022-11-11 キヤノン株式会社 画像形成装置及びその制御方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2863201B2 (ja) * 1989-06-29 1999-03-03 富士通株式会社 現像装置
JPH03255482A (ja) * 1990-03-06 1991-11-14 Oki Electric Ind Co Ltd 画像形成装置
JP3427684B2 (ja) * 1997-07-29 2003-07-22 富士ゼロックス株式会社 現像装置
JP2004101821A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Canon Inc 画像形成装置
US7366434B2 (en) * 2005-09-07 2008-04-29 Lexmark International, Inc. Periodic doctor element field reversal in an electrophotographic device
JP2007133024A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Canon Inc 画像形成装置
JP4372108B2 (ja) * 2006-02-02 2009-11-25 シャープ株式会社 現像装置及び画像形成装置
JP2009098631A (ja) * 2007-09-26 2009-05-07 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2011013248A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Kyocera Mita Corp 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
KR101300251B1 (ko) * 2011-09-21 2013-08-26 주식회사 코닉스 현상롤러의 토너층 규제장치 및 이를 갖는 현상장치
JP6120129B2 (ja) * 2012-02-16 2017-04-26 株式会社リコー 現像装置及び画像形成装置
JP2015043055A (ja) * 2013-02-04 2015-03-05 株式会社リコー 現像装置及び画像形成装置
JP6853946B2 (ja) * 2015-12-25 2021-04-07 株式会社リコー 現像装置、画像形成装置
JP2018017763A (ja) * 2016-07-25 2018-02-01 株式会社沖データ 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US10303082B2 (en) 2019-05-28
JP2018072382A (ja) 2018-05-10
US20180113397A1 (en) 2018-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6723138B2 (ja) 画像形成装置
JP5267008B2 (ja) 画像形成装置
US9869953B2 (en) Image forming apparatus
JP2011007908A (ja) 画像形成装置
US10078294B2 (en) Contact control of print blanket to impression drum
JP4431560B2 (ja) 画像形成装置
JP6608186B2 (ja) 画像形成装置
JP5170690B2 (ja) 画像形成装置
US8666272B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
US10295949B2 (en) Cleaning blade and image forming apparatus
JP2011203402A (ja) 画像形成装置
JP4774800B2 (ja) 画像形成装置およびクリーニングブレードのクリーニング方法
JP2007183684A (ja) 画像形成装置
JP7318454B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
CN107885059B (zh) 图像形成装置
JP6269567B2 (ja) 画像形成装置
JP5999846B2 (ja) 画像形成装置
JP2023159744A (ja) 画像形成装置
JP2015011088A (ja) 画像形成装置
JP2021124592A (ja) 滑剤塗布機構及び画像形成装置
JP2022098690A (ja) 画像形成装置
JP2024013513A (ja) 画像形成装置
JP4420256B2 (ja) 画像形成装置
JP2023013222A (ja) 画像形成装置
JP5476270B2 (ja) 現像装置、及び、当該現像装置を用いる画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190315

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20191015

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6723138

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350