JP2022098690A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像品質を向上させる手段を提供する。【解決手段】本発明は、現像剤を担持する現像剤担持体を有する画像形成装置であって、前記装置内の温度を検出する温度検出部と、所定期間における前記温度検出部で検出された温度の勾配を算出する算出部と、前記算出した温度の勾配に応じて前記現像剤担持体に印加する電圧を算出する現像電圧補正部と、を有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、装置内の温度に応じて現像剤担持体としての現像ローラに印加する電圧を調整する現像電圧補正を行い印刷するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-017917号公報
しかしながら、従来の技術においては、装置内の温度に対する現像部の温度が印刷条件によって異なる場合、現像剤担持体に適切な電圧が印加されないときは画像品質が低下してしまう場合があるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、画像品質を向上させることを目的とする。
現像剤を担持する現像剤担持体を有する画像形成装置であって、前記装置内の温度を検出する温度検出部と、所定期間における前記温度検出部で検出された温度の勾配を算出する算出部と、前記算出した温度の勾配に応じて前記現像剤担持体に印加する電圧を算出する現像電圧補正部と、を有することを特徴とする。
このようにした本発明は、画像品質を向上させることができるという効果が得られる。
実施例における画像形成装置の構成を示す概略側断面図 実施例における画像形成装置の制御構成を示すブロック図 実施例における装置内の温度と時間間隔との関係を示す図 実施例における現像電圧補正値テーブル 実施例における印刷条件に対する装置の内部温度と感光体ドラムの温度との関係を示す図 実施例における経過時間に対する装置内の温度増加量を示す図 実施例における温度勾配と経過時間との関係を示す図 実施例における装置内の温度に対する現像電圧補正値を示す図 実施例における現像電圧補正処理の流れを示すフローチャート
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例を説明する。
図1は実施例における画像形成装置の構成を示す概略側断面図である。
図1において、画像形成装置1は、電子写真方式により記録媒体P上に現像剤であるトナーを用いて画像を形成することが可能な、例えば電子写真方式のカラープリンタである。なお、本実施例では、画像形成装置1をカラープリンタとして説明するが、モノクロプリンタであっても良い。
画像形成装置1は、現像部2と、現像ローラ14と、LEDヘッド16と、転写ローラ20と、定着器30と、給紙トレイ40と、ホッピングローラ41と、レジストローラ42と、排出ローラ43と、温度センサ50とを有している。なお、現像部2、転写ローラ20および定着器30は、画像形成装置1に対し脱着可能である。
現像部2は、感光体ドラム3と、帯電ローラ4と、クリーニング装置5と、除電光6と、トナー収容部7と、供給ローラ8と、規制ブレード9とを有している。
現像部2(2Y、2M、2C、2K)は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色のトナーを有しており、対応するトナー収容部からトナーが補給され、トナー像を形成するものである。
また、現像部2Y、2M、2C、2Kは、この順に1列に配列されており、現像部2Kが最下流側に位置している。
また、現像部2Y、2M、2C、2Kは、その中に含むトナー以外は同一の構成であるため、現像部2Kを例としてその構成を説明する。
像担持体としての感光体ドラム3は、アルミなどの導体に感光層を塗布したものであり、軸端部にギアを備え駆動部の回転駆動により図中矢印が示す方向に回転可能に構成されている。
帯電手段としての帯電ローラ4は、感光ドラム1の表面を均一に帯電させるものであり、例えばステンレスなどの金属を軸として導電性の弾性体が被覆されており、感光体ドラム3の周囲に配置されて感光体ドラム3と接触しつつ連れまわり回転する。
現像剤担持体としての現像ローラ14は、感光体ドラム3に形成された潜像パターン(静電潜像)にトナー10を搬送して現像剤像としてのトナー像を形成するものであり、感光体ドラム3の表面に接触するように配置されている。
また、現像ローラ14は、例えばステンレスなどの金属を軸としてウレタンゴムやシリコンゴム等の導電性の弾性体が被覆されており、軸の端部にギアを備え感光体ドラム3からの駆動伝達により回転する。現像ローラ14の周囲には、供給ローラ8と規制ブレード9が配置されている。
クリーニング装置5は、感光体ドラム3上のトナー10に付着した外添剤や転写されなかった弱帯電トナーを掻き落すものであり、例えばゴム等を用いた弾性体ブレードにより構成されている。弾性体ブレードは、感光体ドラム3に当接するように配置されている。
除電光6は、感光体ドラム3の表面電位のばらつきを除去する装置であり、感光体ドラム3表面を均一に露光するための複数のLEDチップが基板上に配列され、感光体ドラム3に対向するように配置されている。
現像剤像収容部としてのトナー収容部7は、その内部に各現像部に対応する色のトナー10を収容するものであり、現像部2に対し着脱可能となっている。
現像剤供給部材としての供給ローラ8は、トナー10を現像ローラ14上に供給するものであり、例えばステンレスなどの金属を軸としてシリコンなどの発泡性の弾性体を被覆したものであり、軸の端部にギアを備え現像ローラ14からの駆動伝達により回転する。
規制ブレード9は、現像ローラ14上の付着トナー量を規制するものであり、例えばステンレスの薄板からなり一端がホルダに固定された弾性体ブレードであり、他端が現像ローラ14へ押し当てて配置されている。規制ブレード9は現像ローラ14との接触部に曲率半径0.2mmの曲げ加工が施されており、現像ローラ14に対する線圧は30gf/cmとした。
LEDヘッド16は、一様に帯電された感光体ドラム3表面を軸方向(以下、主走査方向という。)において選択的に露光し潜像パターンを形成するための露光装置であり、LED素子とLED駆動素子とレンズアレイから構成される。LEDヘッド16はLED素子からの照射光が感光体ドラム3表面に結像する位置に配置されている。
転写手段としての転写ローラ20は、感光体ドラム3上に形成されたトナー像を記録媒体Pまたは転写ベルトに転写するものであり、例えば導電性の発泡性弾性体からなるものである。転写ローラ20は、感光体ドラム3に対向するように配置される。
定着器30は、ヒートローラ31と加圧ローラ32とを有し、記録媒体P上に転写されたトナー10を加圧、加熱により記録媒体Pに定着させる。ヒートローラ31は熱源として、素管内側に図示しないハロゲンランプを備える。
給紙トレイ40は、記録媒体Pを収容するものである。
ホッピングローラ41は、記録媒体Pを給紙トレイ40から1枚ずつ送り出すものである。
レジストローラ(搬送ローラ)42は、ホッピングローラ41により給紙された記録媒体Pの斜行を矯正し、搬送するローラ対である。
排出ローラ43は、定着器30でトナー像が定着された記録媒体Pを搬送し、装置外へ排出するものである。
温度計測部としての温度センサ50は、画像形成装置1内の温度を検出するサーミスタであり、装置内の温度変化を監視するものである。
図2は実施例における画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。
図2において、画像形成装置1は、インターフェース制御部100と、印刷動作制御部101と、駆動系制御部102と、現像制御部103と、帯電電圧制御部130と、現像電圧制御部131と、規制電圧制御部132と、供給電圧制御部133と、ヘッド制御部140と、時間制御部150と、温度記憶部160と、温度勾配計算部170と、補正値格納記憶部180と、現像電圧補正値計算部190とを有している。
印刷動作制御部101は、メモリ等の記憶部に記憶された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて画像形成装置1全体の動作を制御するものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)等の制御手段である。
駆動系制御部102は、印刷動作制御部101の指示に従い、印刷動作制御部101から受信した印刷速度や各モータの駆動タイミング等の情報に基づいて搬送系駆動モータ110、定着器駆動モータ111およびドラム駆動モータ112を制御するものである。
搬送系駆動モータ110は、所定のタイミングと速度で媒体搬送ローラ120を回転させる。
定着器駆動モータ111は、所定のタイミングと速度で定着器30を回転させる。
ドラム駆動モータ112は、所定のタイミングと速度で感光体ドラム3を回転させる。
現像制御部103は、印刷動作制御部101の指示に従い、帯電電圧制御部130、現像電圧制御部131、規制電圧制御部132、供給電圧制御部133およびヘッド制御部140を制御するものである。
帯電電圧制御部130は、現像制御部103の指示に従い、帯電ローラ4への帯電電圧の生成と停止を行うものである。
現像電圧制御部131は、現像制御部103の指示に従い、現像ローラ14への帯電電圧の生成と停止を行うものである。
規制電圧制御部132は、現像制御部103の指示に従い、規制ブレード9への帯電電圧の生成と停止を行うものである。
供給電圧制御部133は、現像制御部103の指示に従い、供給ローラ8への帯電電圧の生成と停止を行うものである。
ヘッド制御部140は、現像制御部103の指示に従い、LEDヘッド16のそれぞれのLED素子の発光タイミングや発光光量等の発光動作を制御するものである。
算出部としての温度勾配計算部170は、所定期間における温度センサ50で検出された温度の勾配を算出するものである。
なお、所定期間は、装置内の温度に応じて予め定められた温度センサ50の検出時間間隔である。
決定部としての時間制御部150は、装置内の温度に応じて温度センサ50の検出時間間隔を決定するものである。
時間制御部150は、温度センサ50から検出温度(第1の検出温度)を受信すると、受信した第1の検出温度に応じて、第1の検出温度に続いて温度センサ50による温度検出(第2の検出温度)を行うタイミング(検出時間間隔)を決定するものである。
本実施例では、時間制御部150は、図3に示すように、第1の検出温度が45℃未満の場合は検出時間間隔を105秒とし、第1の検出温度が45℃以上50未満の場合は検出時間間隔を220秒とし、第1の検出温度が50℃以上の場合は検出時間間隔を710秒とする。
温度センサ50は、検出時間間隔に従って第1の検出温度と第2の検出温度とを検出して温度記憶部160に送信する。
温度記憶部160は、第1の検出温度、第2の検出温度および検出時間間隔を記憶するものである。
すなわち、温度勾配計算部170は、検出時間間隔tにおける温度センサ50で検出された第1の検出温度(Tk-1)と第2の検出温度(Tk)とに基づいて、下式により印刷時の温度勾配(検出時間間隔に対する温度の変化の割合)ΔTを算出するものである。
ΔT=(Tk-Tk-1)÷t・・・・・・(1)
なお、温度勾配を温度上昇傾きともいう。
記憶部としての補正値格納記憶部180は、各検出温度に対する温度勾配としての基準値、および現像電圧補正値を現像電圧補正値テーブルとして予め記憶するものである。
図4は実施例における現像電圧補正値テーブルである。
図4において、現像電圧補正値テーブルは、図4(a)に示す両面印刷時の温度勾配および現像電圧補正値と、図4(b)に示す片面印刷時の温度勾配および現像電圧補正値とを現像電圧補正テーブルとを有している。
図5は実施例における各印刷条件における装置の内部温度と感光体ドラムの温度との関係を示す図である。
図5において、画像形成装置1内の温度と現像部2に含まれる感光体ドラム3の実温度とに乖離(差異)が生じている。
そのため、感光体ドラム3の温度と装置内の温度とが1対1で対応するとして現像電圧補正を行うと現像ローラ14に適切な電圧が印加されず、画像品質が低下してしまう場合がある。
これは、感光体ドラム3の温度を低く見積もってしまうことで、現像ローラ14に印加する電圧が不足し、かすれが発生して画像品質が低下してしまう場合があるためである。
そこで、本実施例では、装置内の温度と感光体ドラム3の温度に差異が生じることを考慮して作成された現像電圧補正値テーブルに基づいて現像電圧補正を行うことにより、現像ローラ14に適切な電圧が印加されるようにしている。
現像電圧補正部としての現像電圧補正値計算部190は、温度勾配計算部170が算出した温度勾配に応じて現像ローラ14に印加する現像電圧を算出する。
現像電圧補正値計算部190が行う現像電圧の算出方法を図6から図8を参照しながら説明する。
図6は実施例における経過時間に対する装置内の温度増加量を示す図である。
図6において、印刷条件(片面印刷または両面印刷)ごとに連続印刷した場合、両面印刷の場合の経過時間に対する温度増加量が大きいのに比べて、片面印刷の場合の経過時間に対する温度増加量は小さく、両面印刷の場合と片面印刷の場合とでは経過時間に対する温度増加量に大きな差異が生じている。
これは、新しい記録媒体Pが感光体ドラム3と転写ローラ20の当接部を通過する際に感光体ドラム3の熱を吸熱するため、新しい記録媒体Pが感光体ドラム3と転写ローラ20の当接部を通過する頻度や記録媒体Pの状態によって感光体ドラム3の温度が変化するためである。そのため、感光体ドラム3の温度は印刷条件(片面印刷または両面印刷)によって異なる。
そこで、本実施例では、現像電圧補正値計算部190は、温度勾配計算部170が算出した温度勾配と、予め記憶される基準値である予め記憶された温度勾配との比率に応じて現像ローラ14に印加する現像電圧を算出する。
このとき、現像電圧補正値計算部190は、両面印刷時の検出温度に対する温度勾配(基準値)および現像電圧補正値を上限値とし、片面印刷時の検出温度に対する温度勾配(基準値)および現像電圧補正値を下限値として現像電圧を算出する。
図7は実施例における温度勾配と経過時間との関係を示す図である。
図7において、現像電圧補正値計算部190は、予め記憶された第1の検出温度に対応する両面印刷時の温度勾配を上限値T1とし、予め記憶された第1の検出温度に対応する片面印刷時の温度勾配を下限値T2として規定し、予め記憶される基準値としての上限値T1および下限値T2に対する印刷時の温度勾配ΔTの比率(X:Y)を下式により算出する。
X:Y=(T1-ΔT):(ΔT-T2)・・・(2)
図8は実施例における装置内の温度に対する現像電圧補正値を示す図である。
図8において、現像電圧補正値計算部190は、第1の検出温度に対応する両面印刷時の現像電圧補正値を上限値Z1とし、第1の検出温度に対応する片面印刷時の現像電圧補正値を下限値Z2として規定し、上限値Z1および下限値Z2に対する比率が上述した比率(X:Y)となる現像電圧Zを算出する。
すなわち、現像電圧補正値計算部190は、下式を満たすような現像電圧Zを算出する。
(Z-Z1):(Z2-Z)=X:Y・・・(3)
また、現像電圧補正値計算部190は、印刷時の温度勾配が片面1P/Jの温度勾配未満である場合、片面印刷時の現像電圧補正値を使用する。これは、温度勾配が印刷時より大きい片面印刷時の現像電圧補正値を使用することで充分な現像電圧を印加できるためである。
また、印刷条件が片面印刷から両面印刷に切り替えられる場合は温度勾配が右上がりで増加していくため上述した現像電圧補正処理で対応できるが、両面印刷から片面印刷に切り替えられる場合は温度勾配が右下がりになってしまう。
そこで、現像電圧補正値計算部190は、両面印刷から片面印刷に切り替えられる場合は両面印刷時の現像電圧補正値を使用し、温度勾配が飽和、または増加したことを検出した時に片面印刷時の現像電圧補正値を使用して現像電圧を印加する。これは、片面印刷より両面印刷の方が到達する温度が高くなり、片面印刷では到達しない温度領域に達するためである。
このように、現像電圧補正値計算部190は、温度勾配計算部170により算出された温度勾配と補正値格納記憶部180に予め記憶された温度勾配の上限値および下限値との差の比率を求め、予め記憶された現像電圧の補正値の上限値および下限値に対する比率が求めた比率となる現像電圧を算出することにより、印刷条件によらずかすれの発生を抑制することができ、画像品質を向上させることができる。
また、現像電圧補正値の上限値および下限値に基づいて現像電圧を算出することにより、必要最小限の現像電圧を印加でき、無駄なトナー消費を抑制することができる。
上述した構成の作用について説明する。
画像形成装置が行う印刷処理を図1および図2に基づいて説明する。
印刷動作制御部101は、図示せぬ上位装置(例えばパーソナルコンピュータ等)からインターフェース制御部100を介して印刷命令が入力されると、駆動タイミングや印刷速度の情報等を生成し駆動系制御部102に送信する。
駆動系制御部102は、受信した駆動タイミングと印刷速度の情報とに基づいて搬送系駆動モータ110、定着器駆動モータ111およびドラム駆動モータ112を制御して、所定のタイミングと速度で回転させる。
搬送系駆動モータ110、定着器駆動モータ111およびドラム駆動モータ112の回転が伝達され、媒体搬送ローラ120、定着器30内ローラ、および感光体ドラム3が回転することにより、記録媒体Pが1枚ずつ搬送され始める。
このとき、現像制御部103は、帯電電圧部130、現像電圧制御部131、規制電圧制御部132および供給電圧制御部133に電圧制御条件として印加電圧および電圧印加タイミングに関する情報を送信する。
帯電電圧部130、現像電圧制御部131、規制電圧制御部132および供給電圧制御部133は、受信した電圧制御条件に基づいて帯電ローラ4、現像ローラ14、規制ブレード9および供給ローラ8のそれぞれに所定のタイミングで所定の負極電圧を印加する。
このとき、入力された画像データは、印刷動作制御部101および現像制御部103により処理された後、ヘッド制御部140に送信される。
ヘッド制御部140は、受信した画像データに基づいてLEDヘッド16を点灯させて感光体ドラム3表面を露光させる。
現像部2においては、はじめに帯電電圧が印加された帯電ローラ4が感光体ドラム3の表面を一様に帯電させる。帯電した感光体ドラム3の外周面はLEDヘッド16により画像パターンに応じて選択的に露光され、露光箇所に電位が低下した静電潜像が形成される。
感光体ドラム3上の静電潜像は現像電圧が印加された現像ローラ14と対向し、感光体ドラム3と現像ローラ14との間に形成される電場によりトナー10が静電潜像上に現像されてトナー像が形成される。
なお、トナー10は、上述した工程よりも前に、供給ローラ8と現像ローラ14との当接部および規制ブレード9と現像ローラ14との当接部において、負極に摩擦帯電させられている。
摩擦帯電されたトナー10は、現像ローラ14と供給ローラ8との間および現像ローラ14と規制ブレード9の間に形成される電場により、供給ローラ8から現像ローラ14へと、また規制ブレード9から現像ローラ14へと搬送される。
規制ブレード9は、現像ローラ14外周面に付着するトナー量を規制し、現像ローラ14上に均一なトナー薄層を形成させる役割を持つ。
現像されたトナー像は感光体ドラム3に搬送される。トナー像と媒体Pは、同一タイミングで感光体ドラム3と転写ローラ20の当接部に到達する。この時に転写ローラ20に正極の高電圧が印加されるため、感光体ドラム3上のトナー像は感光体ドラム3と転写ローラ20の間に形成される電場により媒体P上に転写される。同転写工程後も感光体ドラム3上に少量のトナー10が残留するが、これはクリーニング部10により取り除かれる。その後、除電光6により感光体ドラム3の表面全体が一様に露光され、同ドラムの表面電位がリセットされる。
媒体P上に転写されたトナー像は、媒体Pとともに定着器30に搬送され、熱と圧力により媒体P上に定着させられる。その後トナー像が定着した記録媒体Pは、排出ローラ43により装置外部に排出され、印刷動作が終了する。
負帯電性トナーを用いて画像形成装置1を常温常湿環境で動作させる場合の印加電圧は、例えば帯電電圧Vcが-1200V、現像電圧Vdが-300V、供給電圧Vsおよび規制ブレード電圧Vbが-420Vである。
感光体ドラム3の表面は、所定の値以上の帯電電圧が印加された帯電ローラ4により帯電され、帯電ローラ4に印加する帯電電圧に比例して表面電位Voが変化する。
本実施例では、帯電電圧を-1200V印加した場合、感光体ドラム3の表面電位Voは-600Vとなる。感光体ドラム3の潜像電位Vlは、LEDヘッドの駆動時間が長くなる(=露光エネルギーが増す)ほど0Vに近付き、-50V近辺で飽和する。本実施例において使用する潜像電位V2は、飽和電位よりも大きい-180Vとする。この潜像電位Vlと現像電圧Vdとで形成される電場により、トナー10は現像ローラ8から潜像パターンに反転現像される。なお、正帯電性のトナーを用いる場合では各印加電圧は逆極性となる。
画像形成装置1から出力される画像は、装置内の温度により変動し得るものであるため、適宜、画像品質が低下(例えば、かすれの発生)しないように現像電圧を調整する現像電圧補正処理を行う。
かすれが発生する原因としては、装置内の温度が上昇していくと感光体ドラム3の潜像電圧Vlが高くなり、現像電圧Vdとの電位差が縮まることで現像効率が低下することによるものが知られている。
特に、連続印刷により感光体ドラム3の表面温度が極端に高くなると、潜像電圧Vlの絶対値が大幅に上昇し、現像ローラ8との間に形成される電場が弱くなってしまい、画像濃度が大幅に低下する。
さらに、この潜像電圧Vlの上昇は主走査方向において均一ではないため、主走査方向における画像濃度の低下の程度に分布が生じて一様にならない。
潜像電圧Vl上昇の発生原因は諸説あるが、構成樹脂の配向性が乱れることで露光時の電荷移動を妨げるためであると考えられている。また、この現象は感光体ドラム3の温度や作用する圧力に相関があることが実験的に分かっている。
感光体ドラム3は特に現像ローラ14に対して高めの圧力で当接しており、その当接圧力は端部側ほど高くなっている。これが理由で特に端部側の濃度低下が大きくなり端部でのかすれが発生していると思われる。
本実施例では、装置内の温度が40℃以上の条件下で潜像電圧Vl上昇に起因するかすれが発生し始めるため、かすれの発生条件を「温度センサ50の検出温度が40℃以上のとき」と表すことができる。
なお、装置内の温度は感光体ドラム3の温度増加に追随するように増加する。
次に、画像形成装置が行う現像電圧補正処理を図9の実施例における現像電圧補正処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1から図8を参照しながら説明する。
S101:画像形成装置1の温度センサ50は、装置内の温度を検出する。
温度センサ50は、検出温度(例えば、45℃)を制御部51に送信する。
時間制御部150は、温度センサ50から検出温度(装置内の温度:45℃)を受信すると、受信した温度に基づいて温度センサ50の検出時間間隔を決定する。
S102:時間制御部150は、温度センサ50から受信した温度が45℃未満であると判断するとS104に移行し、温度が45℃以上であると判断するとS103へ移行する。
S103:時間制御部150は、温度センサ50から受信した温度が45℃以上50℃未満であると判断するとS105に移行し、温度が50℃以上であると判断するとS106へ移行する。
S104:時間制御部150は、検出時間間隔を105秒と決定する。
温度センサ50は、S1の温度を検出してから105秒後の装置内の温度を検出する。
S105:時間制御部150は、検出時間間隔を220秒と決定する。
温度センサ50は、S1の温度を検出してから220秒後の装置内の温度を検出する。
本実施例では、時間制御部150は、S1の温度(装置内の温度:45℃)より検出時間間隔を220秒と決定する。温度センサ50は、S1の温度を検出してから220秒後の装置内の温度(例えば、45.5℃)を検出する。
S106:時間制御部150は、検出時間間隔を710秒と決定する。
温度センサ50は、S1の温度を検出してから710秒後の装置内の温度を検出する。
温度センサ50は、S1の温度を第1の検出温度とし、S4~S6で決定された検出時間間隔経過後の温度を第2の検出温度として温度記憶部160に送信する。
S107:温度勾配計算部170は、検出時間間隔t(220秒)と温度記憶部に記憶された第1の検出温度Tk-1(45℃)および第2の検出温度Tk(45.5℃)とに基づいて、印刷時の温度勾配ΔTを下式により算出する。
ΔT=(Tk-Tk-1)/t=(45.5-45)/220=0.00227
S108:現像電圧補正値計算部190は、温度勾配の上限値および下限値に対する印刷時の温度勾配ΔTの比率(X:Y)を算出する。
現像電圧補正値計算部190は、図4(a)に示す第1の検出温度(45℃)に対応する両面印刷時の温度勾配(0.00455)を上限値T1とし、図4(b)に示す第1の検出温度(45℃)に対応する片面印刷時の温度勾配(0.001)を下限値T2として規定し、上限値および下限値に対する印刷時の温度勾配ΔTの比率(X:Y)を下式により算出する。
X:Y=(T1-ΔT):(ΔT-T2)=(0.00455-0.00227):(0.00227-0.001)=2:1
なお、小数点第1位は四捨五入する。
S109:現像電圧補正値計算部190は、現像電圧補正値の上限値および下限値に対して比率が2:1となるような現像電圧補正値を算出する。
現像電圧補正値計算部190は、図4(a)に示す第1の検出温度(45℃)に対応する現像電圧補正値17(-V)を上限値Z1とし、図4(b)に示す第1の検出温度(45℃)に対応する現像電圧補正値34(-V)を下限値Z2とし、図8に示すように上限値Z1と下限値Z2に対する比率が2:1となる現像電圧Zを算出する。
(Z-Z1):(Z2-Z)=2:1
現像電圧補正値計算部190は、上限値Z1および下限値Z2に対する比率が2:1となる現像電圧Z(28(-V))を算出する。
S110:現像制御部103は、現像電圧補正値計算部190により算出された現像電圧を現像ローラ14に印加することで現像電圧補正を行う。
このように、現像電圧補正値計算部190は、温度勾配計算部170により算出された温度勾配と補正値格納記憶部180に予め記憶された温度勾配の上限値および下限値との差の比率を求め、予め記憶された現像電圧の補正値の上限値および下限値に対する比率が求めた比率となる現像電圧を算出することにより、印刷条件によらず現像ローラ14に適切な電圧が印加されることにより、画像品質を向上させることができる。
また、現像電圧補正値の上限値および下限値に基づいて現像電圧を算出することにより、必要最小限の現像電圧を印加でき、無駄なトナー消費を抑制することができる。
また、サーミスタ等の温度検知部材を新たに設ける必要がないため無駄なコストの発生を抑制することができる。
以上説明したように、本実施例では、画像品質を向上させることができるという効果が得られる。
また、無駄なトナー消費を抑制することができるという効果が得られる。
また、無駄なコストの発生を抑制することができるという効果が得られる。
なお、本実施例では、画像形成装置をカラープリンタとして説明したが、それに限られるものでなく、モノクロプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機(MFP)等としても良い。
1 画像形成装置
2 現像部
3 感光体ドラム
4 帯電ローラ
5 クリーニング装置
6 除電光
7 トナー収容部
8 供給ローラ
9 規制ブレード
10 トナー
14 現像ローラ
16 LEDヘッド
20 転写ローラ
30 定着器
40 給紙トレイ
41 ホッピングローラ
42 レジストローラ
43 排出ローラ
50 温度センサ
101 印刷動作制御部
102 駆動系制御部
103 現像制御部
130 帯電電圧制御部
131 現像電圧制御部
132 規制電圧制御部
133 供給電圧制御部
140 ヘッド制御部
150 時間制御部
160 温度記憶部
170 温度勾配計算部
180 補正値格納記憶部
190 現像電圧補正値計算部

Claims (5)

  1. 現像剤を担持する現像剤担持体を有する画像形成装置であって、
    前記装置内の温度を検出する温度検出部と、
    所定期間における前記温度検出部で検出された温度の勾配を算出する算出部と、
    前記算出した温度の勾配に応じて前記現像剤担持体に印加する電圧を算出する現像電圧補正部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記所定期間は、前記装置内の温度に応じて予め定められた温度検出部の検出時間間隔であり、
    前記算出部は、前記検出時間間隔に対する温度の変化の割合を温度勾配として算出することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記検出温度に対する温度勾配としての基準値、および現像電圧の補正値を予め記憶する記憶部を有し、
    前記現像電圧補正部は、前記算出した温度勾配と前記予め記憶される基準値の上限値および下限値との差の比率を求め、前記予め記憶された現像電圧の補正値の上限値および下限値に対する比率が前記求めた比率となる現像電圧を算出することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記現像電圧補正部は、両面印刷時の前記検出温度に対する基準値および現像電圧の補正値を上限値として、片面印刷時の前記検出温度に対する基準値および現像電圧の補正値を下限値として現像電圧を算出することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記装置内の温度に応じて前記温度センサの検出時間間隔を決定する決定部を有し、
    前記決定部は、前記装置内の温度が高いほど前記温度センサの検出時間間隔を長くすることを特徴とする画像形成装置。
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