JP6718626B2 - 半導体検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子の状態を検出する半導体検査装置に関する。
従来、IGBTやSiCデバイス等の電力用半導体素子を対象とする故障解析(FA:Failure Analysis)においては、主として、電力用半導体素子を破壊して行われる分解調査によって、故障の要因が特定されている。
一方、電力用半導体素子は、小型化、高集積化が進むことで、電気自動車や家電製品や省エネルギー機器等、幅広い製品において利用されることが予想される。そのため、電力用半導体素子に不具合を生じさせる要因の複雑化が予測され、電力用半導体素子を破壊して行う解析では、不具合の原因を解明できないという懸念がある。
そこで、電力用半導体素子を作動させた状態で、どのように不具合が生じるかを検証する技術が求められている。
電力用半導体素子を破壊することなく、欠陥等を検出する方法としては、例えば、特許文献1、2に開示されている超音波探傷法が挙げられる。この方法は、電力用半導体素子以外の半導体素子にも適用可能で、液体中を伝播させた超音波を半導体素子に到達させ、半導体素子で反射した反射波や半導体素子を透過した透過波を基に、半導体素子内部の状態を検査するものである。
また、電力用半導体素子を作動させた状態で、超音波探傷を行う技術が、非特許文献1〜14に記載されている。
特開2011−227018号公報 特開2003−232780号公報
A.Watanabe,I.Omura,"Real−time failure imaging system under power stress for power semiconductors using Scanning Acoustic Tomography (SAT)",Microelectronics Relaiability 52(2012)2081−2086 Akihiko Watanabe, Ichiro Omura,"Real Time Failure Imaging of Power Semiconductors under Power Stress using Scanning Acoustic Tomography", Extended Abstracts of the 2012 International Conference on Solid State Devices and Materials, Kyoto, 2012, pp1233−1234 Akihiko Watanabe,Masanori Tsukuda,Ichiro Omura, "Real Time Failure Imaging System under Power Stress for Power Semiconductors using Scanning Acoustic Tomography (SAT)" ,23rd European Symposium on Reliability of Electron Devices, Failure Physics and Analysis, October 1−5,2012 Cagliari,Italy 渡邉晃彦、外5名、「講演4:その他の環境エレクトロニクス研究紹介」北九州市学研都市第12回産学連携フェア、産総研・九工大・北九州市によるセミナー「環境エレクトロニクス分野」の現状と展開 Akihiko Watanabe,Masanori Tsukuda, Ichiro Omura,"Real time degradation monitoring system for high power IGBT module under power cycling test" , Microelectronics Relaiability 53(2013)1692−1696 Akihiko Watanabe,Masanori Tsukuda,Ichiro Omura,"Real Time Monitoring System for Internal Process to Failure of High Power IGBT" ,Extended Abstracts of the 2013 International Conference on Solid State Devices and Materials, Fukuoka, 2013, pp1046−1047 A.Watanabe,M.Tsukuda,I.Omura,"Failure Analysis of Power Semiconductor Devices Based on Real Time Monitoring", 2013 UPM−KyutechSymposium of Applied Engineering and Sciences (UKSAES2103) Universiti Putra Malaysia.30th Sept−1st Oct 2013 A.Watanabe,M.Tsukuda,I.Omura,"Real time degradation monitoring system for high power IGBT module under power cycling test",24th EUROPEAN SYMPOSIUM ON RELIABILITY OF ELECTRON DEVICES, FAILURE PHYSICS AND ANALYSIS, 30 September−4 October 2013, Arcachon−France 渡邉晃彦、「講演2:5 パワーデバイス高信頼性技術」北九州市学研都市第13回産学連携フェア、産総研・九工大・北九州市によるセミナー「オープンリサーチによる環境エレクトロニクス研究と拠点化構想」−「パワーデバイス高信頼化に向けたリアルタイム評価技術」 渡邉晃彦、「パワーエレクトロニクスのユビキタス化を支える故障メカニズム特定技術」第5回次世代ユビキタス・パワーエレクトロニクスのための信頼性科学ワークショップ Akihiko Watanabe, Masahiro Tsukuda ,Ichiro Omura,"Internal degradation monitoring of power devices during power cycling test" , 8th International Conference on Integrated Power Electronics System (CIPS2014) Akihiko Watanabe, Ichiro Omura,"Real−time failure monitoring system for high power IGBT under acceleration test up to 500 A stress", The 26th International Symposium on Power Semiconductor Devices & IC’s,June 15−19,2014 Waikoloa,Hawaii 渡邉晃彦、「パワーデバイス故障の原因に迫る新しい評価技術」北九州市学研都市第14回産学連携フェア、産総研・九工大・北九州市によるセミナー「ここまできた ひびきのにおける環境エレクトロニクス研究」 大村一朗、渡邉晃彦、「パワーデバイス用高信頼化評価技術:リアルタイム故障モニタリングシステム」北九州市学研都市第14回産学連携フェア、産学官連携研究開発成果発表会「北九州発!新技術・新製品と先端研究シーズを紹介」
しかしながら、電力用半導体素子は、通電による作動により、発熱することとなり、この熱によって、液体内には気泡が発生する。液体内に生じた気泡は、超音波の伝播を妨げるため、電力用半導体素子内部の状態を超音波によって安定的に検出することができなくなるという問題が招来する。また、この問題は、電力用半導体素子に限定されず、他の半導体素子においても共通する問題である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、超音波を利用して、作動中の半導体素子の異常を安定的に検出する半導体検査装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る半導体検査装置は、液体槽内の液体中を伝播して半導体素子に到達する超音波を発信する超音波探触子と、受信された超音波を基に前記半導体素子の異常を検出する解析手段とを有する半導体検査装置において、前記半導体素子に接続され、該半導体素子に通電して該半導体素子を作動させる電流印加手段と、前記液体槽内の液体に流れを発生させる流れ発生手段とを備える。
第1の発明に係る半導体検査装置において、前記流れ発生手段は、前記液体内に、該液体の噴出し口を配する吹出ノズルを有してもよい。
第1の発明に係る半導体検査装置において、前記超音波探触子を前記半導体素子に対して移動させる探触子移送機構を備え、前記吹出ノズルは、前記超音波探触子と共に移動するのが好ましい。
第1の発明に係る半導体検査装置において、前記液体槽内の液体の温度を計測する液体温度測定手段を更に備えるのが好ましい。
第1の発明に係る半導体検査装置において、前記超音波探触子の温度を計測する探触子温度測定手段を更に備えるのが好ましい。
第1の発明に係る半導体検査装置において、前記流れ発生手段は、前記液体内に、該液体の吸込み口を配する吸引ノズルを有してもよい。
第1の発明に係る半導体検査装置において、前記超音波探触子を前記半導体素子に対して移動させる探触子移送機構を備え、前記吸引ノズルは、前記超音波探触子と共に移動するのが好ましい。
前記目的に沿う第2の発明に係る半導体検査装置は、液体槽内の液体中を伝播して半導体素子に到達する超音波を発信する超音波探触子と、受信された超音波を基に前記半導体素子の異常を検出する解析手段とを有する半導体検査装置において、前記半導体素子に接続され、該半導体素子に通電して該半導体素子を作動させる電流印加手段と、前記半導体素子の作動による発熱により該半導体素子に生じる気泡に触れる接触片とを備え、前記接触片を移動させて、前記気泡を前記半導体素子から取り除く。
第2の発明に係る半導体検査装置において、前記超音波探触子を前記半導体素子に対して移動させる探触子移送機構を備え、前記接触片は、前記超音波探触子と共に移動するのが好ましい。
第2の発明に係る半導体検査装置において、前記液体槽内の液体の温度を計測する液体温度測定手段を更に備えるのが好ましい。
第2の発明に係る半導体検査装置において、前記超音波探触子の温度を計測する探触子温度測定手段を更に備えるのが好ましい。
前記目的に沿う第3の発明に係る半導体検査装置は、液体槽内の液体中を伝播して半導体素子に到達する超音波を発信する超音波探触子と、受信された超音波を基に前記半導体素子の異常を検出する解析手段とを有する半導体検査装置において、前記半導体素子に接続され、該半導体素子に通電して該半導体素子を作動させる電流印加手段と、振動を前記半導体素子に与える振動発生手段とを備える。
第3の発明に係る半導体検査装置において、前記液体槽内の液体の温度を計測する液体温度測定手段を更に備えるのが好ましい。
第3の発明に係る半導体検査装置において、前記超音波探触子の温度を計測する探触子温度測定手段を更に備えるのが好ましい。
第1、第2、第3の発明に係る半導体検査装置において、前記解析手段は、受信した超音波を基に前記半導体素子の内部画像を導出し、該内部画像を基にして該半導体素子の異常を検出するのが好ましい。
第1、第2、第3の発明に係る半導体検査装置において、前記解析手段は、作動状態の前記半導体素子を対象に導出した前記内部画像を、作動前の該半導体素子を対象に導出した前記内部画像と比較し、作動中の該半導体素子の該内部画像内で、作動前の該半導体素子の該内部画像から変化した領域の面積が所定の大きさ以上である場合に該半導体素子に異常有りと判定するのが好ましい。
第1、第2、第3の発明に係る半導体検査装置において、前記解析手段は、作動後の前記半導体素子を対象に導出した前記内部画像を、作動前の該半導体素子を対象に導出した前記内部画像と比較し、作動後の該半導体素子の該内部画像内で、作動前の該半導体素子の該内部画像から変化した領域の面積が所定の大きさ以上である場合に該半導体素子に異常有りと判定するのが好ましい。
第1、第2、第3の発明に係る半導体検査装置において、前記液体槽の底部には開口が形成され、前記半導体素子は、前記液体槽外から該液体槽の底部に密着して、前記開口を塞ぐのが好ましい。
第1、第2、第3の発明に係る半導体検査装置において、前記液体を冷却する冷却手段を、更に備えるのが好ましい。
第1、第2、第3の発明に係る半導体検査装置において、前記半導体素子の温度を計測する素子温度測定手段を、更に備え、該素子温度測定手段の出力値を基に、前記半導体素子の異常を検出するが好ましい。
第1、第2、第3の発明に係る半導体検査装置において、前記半導体素子の外観を撮像する撮像手段と、通電によって前記半導体素子に生じる反りの大きさを、前記撮像手段が撮像した画像から求める変形検出手段とを、更に備え、前記半導体素子の反りの大きさを基に、該半導体素子の異常を検出するのが好ましい。
第1の発明に係る半導体検査装置は、液体槽内の液体に流れを発生させる流れ発生手段を備えるので、液体内に発生する気泡を除去でき、作動中の半導体素子の異常を安定的に検出可能である。
第2の発明に係る半導体検査装置は、半導体素子の作動による発熱により半導体素子に生じる気泡に触れる接触片を備え、接触片を移動させて、気泡を半導体素子から取り除くので、作動中の半導体素子の異常を安定的に検出可能である。
第3の発明に係る半導体検査装置は、振動を半導体素子に与える振動発生手段を備えるので、半導体素子に生じる気泡を除去でき、作動中の半導体素子の異常を安定的に検出可能である。
本発明の一実施例に係る半導体検査装置の説明図である。 (A)は従来方法による異常検出までの時間を示す説明図であり、(B)は同実施例に係る半導体検査装置による異常検出までの時間を示す説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ、吹出ノズルの側面図及び底面図である。 変形例に係る超音波探触子の説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ、吸込ノズルの説明図及び出入ノズルの説明図である。 接触片の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の一実施例に係る半導体検査装置10は、液体槽11内の液体12中を伝播して半導体素子13に到達する超音波を発信する超音波探触子14と、受信された超音波を基に半導体素子13の異常を検出する解析機(解析手段の一例)27を有する装置である。以下、これらについて詳細に説明する。
半導体検査装置10は、図1に示すように、液体12を収容する液体槽11、超音波を発信する超音波探触子14、超音波探触子14を移動させる探触子移送機構15、液体12を吹き出す吹出ノズル16、及び、半導体素子13に電流を印加する電流印加手段17を備えている。
液体槽11は、上部が開放され、底部の中央に、開口18が形成されている。
表面側に複数の外部端子19が設けられた半導体素子13は、裏面側及び表面側を上下にそれぞれ配した状態で、液体槽11の外側に配置され、液体槽11外から裏面側を液体槽11の底部の中央に密着させて、開口18を塞いでいる。本実施例においては、半導体素子13がIGBT等の電力用半導体素子であるが、これに限定されない。
液体槽11は、開口18の外周にシール構造を有し、半導体素子13と液体槽11の底部が密着した部分から、液体槽11内の液体12が漏れるのを防止している。
超音波探触子14は、液体12に浸漬される先端部から、下方に向かって超音波を発信でき、更に、先端部で超音波を受信することができる。
探触子移送機構15は、超音波探触子14を把持可能で、図示しない複数のモータを駆動することによって、超音波探触子14を半導体素子13に対して移動させることができる。
吹出ノズル16は、図1、図3(A)、(B)に示すように、超音波探触子14の先端部に固定され、探触子移送機構15の作動によって、超音波探触子14と共に移動する。
吹出ノズル16は、上方に向かって拡幅に形成された中空体20、21を有し、中空体20、21は、超音波探触子14の先端部に固定され、対向して配置されている。中空体20、21はそれぞれ、複数の噴出し口22を下側に具備し、管23を介してポンプ24に接続されている。中空体20、21はそれぞれ、複数の噴出し口22が形成された領域が、液体12内に配されている(浸漬されている)。
ポンプ24には、中空体20、21それぞれに連結された2本の管23に加え、一端が液体12内に浸漬された管25の他端が連結されている。
液体槽11内の液体12は、ポンプ24の作動により、管25から吸い込まれ、管25、ポンプ24及び管23を経由して、中空体20、21それぞれの噴出し口22から、液体槽11内の液体12内に吹き出される。中空体20、21それぞれの噴出し口22から、液体槽11内の液体12内に液体12が吹き出されることによって、液体槽11内の液体12に流れが発生する。
本実施例では、主として、吹出ノズル16、ポンプ24及び管23、25によって、液体槽11内の液体12に流れを発生させる流れ発生手段が構成されている。
電流印加手段17は、図1に示すように、半導体素子13の外部端子19に接続され、半導体素子13に対して、電流パルスを与えることが可能で、半導体素子13に通電して半導体素子13を作動させる。
また、超音波探触子14及び探触子移送機構15には、コンピュータによって構成可能な解析機27が接続されている。解析機27は、超音波探触子14が受信した超音波の情報(以下、「超音波の受信情報」とも言う)を超音波探触子14から取得するインターフェース28を具備している。インターフェース28は、超音波探触子14からの超音波の受信情報に加え、探触子移送機構15から、超音波探触子14の位置情報(以下、単に「位置情報」とも言う)を取得することができる。
解析機27は、インターフェース28に接続された状態検出部29を具備し、状態検出部29は、インターフェース28から超音波の受信情報及び位置情報を取得して、超音波の受信情報及び位置情報を基に半導体素子13の内部の状態を検出する。
半導体素子13の内部の状態を検出するにあたっては、まず、探触子移送機構15が、超音波探触子14を半導体素子13の裏面側の上位置に配し、半導体素子13の裏面側までの距離が所定の値(本実施例では、0.5〜2cm)となる高さ位置で、超音波探触子14を停止させる(このとき、中空体20、21それぞれの複数の噴出し口22は、液体12内に配される)。
次に、電流印加手段17から半導体素子13に所定の電流パルスを与えて、半導体素子13を作動させると共に、ポンプ24を作動させて、図3(A)に示すように、中空体20、21の噴出し口22から半導体素子13の裏面側に液体12を吹き出させる。その後、超音波の発信を開始した超音波探触子14は、探触子移送機構15の作動によって、水平方向に移動する。探触子14から発信された超音波は、半導体素子13の裏面側から内部に進入し、半導体素子13の内部で反射して上方に向かうこととなる。
半導体素子13の内部で反射した超音波は、超音波探触子14で受信され、インターフェース28を介して、状態検出部29に送られる。状態検出部29は、取得した超音波の受信情報及び位置情報を基に、半導体素子13の内部を画像化した内部画像を導出することができる。半導体素子13の内部で反射した超音波の波形及び半導体素子13の内部画像は、半導体素子13の内部の状態に応じて異なることから、状態検出部29は、半導体素子13の内部画像から、半導体素子13内のクラック(割れ)やボイド(空隙)等の異常の有無を検出可能である。
本実施例において、状態検出部29には、事前に、作動前の半導体素子13(即ち、異常の無い半導体素子13)を対象にした内部画像(以下、「基準内部画像」とも言う)が記憶されている。
半導体素子13に作動を開始させた後、超音波探触子14から作動状態の半導体素子13への超音波の発信から、状態検出部29による当該半導体素子13の内部画像(以下、「判定用内部画像」とも言う)の導出を経て、当該半導体素子13の内部の異常の有無の判定までの一連の処理が所定の時間間隔で行われる。この一連の処理は、半導体素子13の作動時間が所定時間に達するまで、あるいは、半導体素子13に異常が検出されるまで繰り返される。
半導体素子13の内部の異常の有無の判定は、判定用内部画像を基準内部画像と比較し、判定内部画像内で基準内部画像から変化した領域の面積が所定の大きさ以上であるか否かによって行われる。状態検出部29は、判定内部画像内において基準内部画像から変化した領域の面積が所定の大きさ以上であれば半導体素子13に異常ありと判定する。
本実施例に係る半導体検査装置10による半導体素子の異常検出方法と、電気特性の変化をモニタリングして異常を検出する従来方法を以下、比較する。
半導体素子の電気特性の変化は、図2(A)に示すように、半導体素子の異常がかなり進行してから生じることから、半導体素子の異常が検出されるタイミングは、半導体素子が異常により作動しなくなる直前である。なお、図2(A)において、Vは異常検出の基準となる電圧値を意味し、Tは半導体素子が作動しなくなるタイミングを意味する(図2(B)のTも同様の意味)。
これに対し、半導体素子内の内部画像で変化した領域の面積は、図2(B)に示すように、半導体素子が作動しなくなるタイミングに向けて緩やかに拡大する傾向がある。
従って、本実施例では、半導体素子の内部画像で変化した領域の面積が、予め定めた面積(図2(B)においてSはとして示した値)以上となった際に半導体素子13に異常有りとの判定を行うことで、従来方法に比べ早い段階で半導体素子の異常を検出することができる。
そして、半導体素子が作動しなくなるまで、変化した領域の面積がどのように拡大するかの実験データを蓄積しておくことによって、変化した領域の大きさを基に、半導体素子が作動しなくなるまでの時間を推測することができる。従って、本実施例では、従来方法に比べ、半導体素子の寿命試験を効率的に行うことが可能である。
半導体素子13の内部の異常の有無の判定は、作動中の半導体素子13を対象としたものに限定されず、作動していた半導体素子13を停止させた後に、その(作動後の)半導体素子13の内部画像を、基準内部画像と比較し、作動後の半導体素子13の内部画像内で、作動前の半導体素子13の内部画像から変化した領域の面積が所定の大きさ以上である場合に半導体素子13に異常有りと判定することもできる。
また、半導体素子13は、作動することによって発熱するので、半導体素子13が作動すると、図3(A)に示すように、液体槽11内の液体12において、半導体素子13の裏面側に接する領域で気泡30が発生する。気泡30は、半導体素子13の内部を画像化する際にノイズとなり、半導体素子13の異常検出レベルを低下させる要因となる。
そのため、半導体素子13の内部の状態を検出する際には、超音波探触子14と半導体素子13の間に存在する気泡30を少なくする必要がある。
そこで、中空体20、21の噴出し口22から半導体素子13の裏面側に液体12を吹き出して、液体槽11内の液体12に流れを発生させて、半導体素子13の裏面側に付着している気泡30を、半導体素子13から浮き上がらせ、超音波探触子14と半導体素子13の間に存在する気泡30を少なくするようにしている。
本実施例では、中空体20、21のいずれか一方が、図3(A)に示すように、超音波探触子14の先端部の移動方向の前側に配された状態で、超音波探触子14と共に移動するので、半導体素子13の裏面の超音波が当てられる(透過する)箇所は、予め、気泡30が除去される。
本実施例では、中空体20、21が、直接、超音波探触子14の先端部に固定されているが、中空体20、21は、支持部材により、超音波探触子14から離れた位置に設けられるようにしてもよい。
但し、中空体20、21が、直接、超音波探触子14の先端部に固定されている場合、中空体20、21内を通過する液体12によって、超音波探触子14の先端部が冷却されるという利点がある。半導体素子13の発熱により、半導体素子13周辺の液体12を中心に、液体12の温度が上昇することから、超音波探触子14の先端部を冷却するのは好ましい。
なお、半導体検査装置は、液体槽内の液体の温度を計測する液体温度測定手段(例えば、温度センサ)と、図4に示す超音波探触子52の温度(より好ましくは、探触子のレンズ、もしくは、レンズ近傍)を計測する探触子温度測定手段53とを、更に備えるようにし、探触子温度測定手段53が予め定められた温度(例えば、50℃)より高い温度を計測した際で、液体温度測定手段の計測値が所定の温度以下である際は、探触子移送機構が、超音波探触子52を液体温度測定手段近傍に移動させるようにしてもよい。なお、液体温度測定手段は1つでも複数でもよく、複数の場合、各液体温度測定手段はそれぞれ異なる箇所で液体の温度を計測できるように配置されるのが望ましい。
半導体素子の発熱によって、超音波探触子52が所定以上の温度となると、超音波探触子52の焦点の実際の位置と想定位置の間に差異が生じることとなるため、超音波探触子52を冷却することは、安定的に超音波を受信する点で好適である。なお、超音波探触子52の温度が上昇すると、超音波探触子52の樹脂製レンズに変形や劣化が生じ、これにより、焦点のずれが発生する。
なお、超音波探触子52を低温の位置に移動させる代わりに、液体槽内の液体に水流を発生させて超音波探触子52を冷却したり、半導体素子への通電を停止したりするようにしてもよい。
また、中空体20、21とは異なる形状の中空体を採用してもよいし、1つの中空体のみを用いるようにしてもよい。そして、中空体20、21から半導体素子13までの距離や、超音波探触子14から半導体素子13までの距離、あるいは、中空体20、21の液体12を吹き出す方向は、超音波探触子14から発信される超音波の焦点距離や、気泡30の除去の効率等を考慮して、適宜、調整されるのが好ましい。
超音波探触子14から半導体素子13までの距離、あるいは、超音波探触子14から超音波の焦点までの距離を調整することで、半導体素子13の異なる層の内部画像を得ることができる。
半導体素子13の異常検出を行う層は、1つの層である必要はなく、複数の層(例えば、はんだ層やボンディング層)を異常を検出する対象にしてもよい。複数の層を検出の対象にする場合、超音波の焦点位置を対象の層にそれぞれ合わせた複数の超音波探触子を用いればよい。
ここまで、気泡30の除去に、吹出ノズル16を用いる例について説明したが、吹出ノズル16の代わりに、液体12を吸い込んで、液体槽11内の液体12に流れを発生させる、図5(A)に示す吸引ノズル31や、液体12の吹き出しと吸い込みを行って、液体槽11内の液体12に流れを発生させる、図5(B)に示す出入ノズル32を用いることもできる。
吸引ノズル31は、図5(A)に示すように、超音波探触子14の先端部に固定されて対向配置された中空体33、34を備えている。上方に向かって拡幅に形成された中空体33、34は、それぞれ、液体12を吸い込む複数の吸込み口35が下側に形成され、図示しないポンプに、管36を介して、接続されている。吸込み口35は液体12内に配されている。
中空体33、34は、接続されているポンプの作動によって、吸込み口35から液体槽11内の液体12と共に気泡30を吸い込む。中空体33、34内に吸い込まれた気泡30及び液体12は、管36を介してポンプに送られ、ポンプに接続された図示しない管を経由して、液体槽11内の半導体素子13から距離を有する位置、あるいは、液体槽11外に吐き出される。
中空体33、34も、中空体20、21と同様に、いずれか一方が、超音波探触子14の先端部の移動方向の前側に配された状態で、図示しない探触子移送機構の作動によって、超音波探触子14と共に移動し、半導体素子13の超音波が当てられる箇所から、予め、気泡30を除去する。
出入ノズル32は、図5(B)に示すように、超音波探触子14の先端部に固定されて対向配置された中空体37、38を備えている。中空体37、38は、上方に向かって拡幅に形成され、図示しないポンプに、それぞれ管39、40を介して接続されている。
中空体37、38には、下側に、複数の開口部41及び複数の開口部42がそれぞれ形成されている。
管39、40には、流れを切り替える切替え弁が設けられ、ポンプの作動により、切替え弁の状態に応じて、中空体37の複数の開口部41又は中空体38の複数の開口部42の一方が、液体槽11内の液体12と共に気泡30を吸い込み、他方が、液体12を液体槽11内の液体12内に吹き出す。中空体37の複数の開口部41又は中空体38の複数の開口部42から吸い込まれた液体12及び気泡30は、図示しない気液分離機構によって、気泡30のみが除去された後、中空体38の複数の開口部42又は中空体37の複数の開口部41から吐き出される。
中空体37の複数の開口部41又は中空体38の複数の開口部42のいずれから液体12及び気泡30を吸込み、いずれから液体12を吹き出すかは、気泡30の除去の状況を鑑みて、適宜、決定される。そして、中空体37、38の、液体12を吸込む側が、超音波探触子14の先端部の移動方向の前側に配された状態で、図示しない探触子移送機構の作動によって、超音波探触子14と共に移動し、半導体素子13の超音波が当てられる箇所から、予め、気泡30を除去する。
吸引ノズル31を用いる場合、流れ発生手段は、吸引ノズル31を有することとなり、出入ノズル32を採用する場合、流れ発生手段は、出入ノズル32を有することとなる。
流れ発生手段は、液体槽11内の液体12を吸い込んだり、液体槽11内に液体12を吹き出したりするものに限定されず、例えば、モータにスクリュを取り付け、スクリュの回転により液体槽11内の液体12に流れを発生させるものや、液体槽11内の液体12内で板材を移動させて流れを発生させるものであってもよい。
流れ発生手段の作動によって液体槽11内の液体12内に発生する流れの速さは、例えば、15m/s以下である。
また、流れ発生手段を用いる代わりに、気泡30に直接触れる図6に示す接触片43、44や、振動を半導体素子13に与える図1に示す振動子(振動発生手段の一例)45を用いて、気泡30を除去することもできる。
板状の接触片43、44は、図6に示すように、鉛直に配されて、超音波探触子14の先端部に固定され、超音波探触子14の移動方向に沿って、超音波探触子14の上流側及び下流側にそれぞれ設けられている。
接触片43、44はそれぞれ、幅方向が、超音波探触子14の移動方向に対して垂直に配置され、半導体素子13の裏面側に生じる気泡30に、下端部が、直接、接触する高さ位置に設けられている。従って、接触片43、44は、図示しない探触子移送機構の作動により、超音波探触子14と共に移動でき、超音波探触子14の移動方向の前側に配された接触片43又は接触片44は、超音波探触子14の移動先に存在する気泡30を、予め、除去することができる。なお、接触片43、44の下端部には、毛の束を取り付けてもよい。
振動子45は、図1に示すように、吹出ノズル16を有する流れ発生手段と共に用いることができる他、別の流れ発生手段(例えば、吸引ノズル31を有する流れ発生手段や、出入ノズル32を有する流れ発生手段)と共に用いることや、接触片と共に用いること、あるいは、単独で用いることが可能である。
振動子45は、半導体素子13に、直接、取り付けられ、振動を発生させ、その振動を半導体素子13に伝える。振動が伝えられた半導体素子13は、振動することによって、半導体素子13に付着した気泡30を取り除くことができる。
なお、振動子45は、半導体素子13を支持する図示しない支持部材に取り付けられていてもよいし、液体槽11に取り付けられていてもよい。
また、本実施例においては、図1に示すように、液体槽11内の液体12を冷却する冷却手段46が、液体槽11に取り付けられている。冷却手段46は、冷却によって、半導体素子13の発熱による液体槽11内の液体12の温度上昇を抑制し、気泡30の発生を抑える。本実施例の冷却手段46は、液体槽11内の液体12の温度を50℃以下に保つことができる。
更に、半導体検査装置10は、半導体素子13の温度を計測する素子温度測定手段(本実施例では、放射温度計)47、及び、半導体素子13の外観を撮像する撮像手段48、49を備えている。
素子温度測定手段47は、半導体素子13の下方から、半導体素子13の表面側全体の温度分布を計測し、解析機27に設けられたインターフェース50を介して、半導体素子13の温度分布の情報を状態検出部29に与える。
なお、半導体素子13の表面温度を計測する代わりに、半導体素子13の裏面側や、内部の温度を計測するようにしてもよい。
撮像手段48、49は、それぞれ、半導体素子13の斜め下から、半導体素子13を撮像する。半導体素子13は、通電による発熱により中央が下向きに突出するように湾曲する(反る)ので、撮像手段48、49は、半導体素子13が湾曲する様子を撮像することができる。撮像手段48、49は、それぞれ、解析機27に設けられたインターフェース51を介して、半導体素子13の外観の像を状態検出部29に送る。状態検出部29は、撮像手段48、49がそれぞれ撮像した画像から、通電によって半導体素子13に生じる反りの大きさを求めることができる。本実施例では、状態検出部29が変形検出手段でもあり、半導体素子13は、μmオーダーで中央が下向きに突出する。
半導体素子13内にクラックやボイド等の異常が存在する場合は、それらが存在しない場合と比較して、半導体素子13の温度分布が異なり、反りの大きさ(レベル)も異なることが検証の結果、判明している。そこで、状態検出部29は、超音波探触子14から取得した超音波の受信情報及び位置情報に加え、素子温度測定手段47からインターフェース50を介して取得した半導体素子13の温度分布の情報(即ち、素子温度測定手段47の出力値)と、撮像手段48、49が撮像した画像から求めた半導体素子13の反りの大きさも基にして、半導体素子13の異常を検出する。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、超音波探触子は、超音波の発信部と超音波の受信部が分離しているものであってもよく、超音波の発信部と超音波の受信部が分離しているものを採用することで、半導体素子を透過した透過波を受信することが可能となる。
内部画像を導出する解析手段を採用する代わりに、内部画像を導出せず、受信した超音波の波形から直接的に半導体素子の内部の状態を検出する解析手段を採用してもよい。
また、半導体素子は、全体が液体槽内の液体に浸漬していてもよく、その場合、液体には、絶縁液(例えば、フロリナート)が採用される。
更に、冷却手段や、各種温度測定手段や、撮像手段は、必ずしも必要ではない。そして、撮像手段を設ける場合、撮像手段は2つである必要がなく、例えば、1つであってもよい。
また、探触子移送機構を設ける代わりに、半導体素子13及び液体槽11を移動させる機構を採用し、超音波探触子を半導体素子に対して相対的に移動するようにしてもよい。
本発明に係る半導体検査装置は、作動状態の半導体素子の異常を安定的に検出できるので、半導体素子の開発や出荷前の製品試験を効率的に行うことが可能となり、半導体素子を製造する産業での利用が期待できる。
10:半導体検査装置、11:液体槽、12:液体、13:半導体素子、14:超音波探触子、15:探触子移送機構、16:吹出ノズル、17:電流印加手段、18:開口、19:外部端子、20、21:中空体、22:噴出し口、23:管、24:ポンプ、25:管、27:解析機、28:インターフェース、29:状態検出部、30:気泡、31:吸引ノズル、32:出入ノズル、33、34:中空体、35:吸込み口、36:管、37、38:中空体、39、40:管、41、42:開口部、43、44:接触片、45:振動子、46:冷却手段、47:素子温度測定手段、48、49:撮像手段、50、51:インターフェース、52:超音波探触子、53:探触子温度測定手段

Claims (18)

  1. 液体槽内の液体中を伝播して半導体素子に到達する超音波を発信する超音波探触子と、受信された超音波を基に前記半導体素子の異常を検出する解析手段とを有する半導体検査装置において、
    前記半導体素子に接続され、該半導体素子に通電して該半導体素子を作動させる電流印加手段と、
    前記液体槽内の液体に流れを発生させる流れ発生手段とを備え、
    前記解析手段は、超音波の受信情報を基に作動状態の前記半導体素子の判定用内部画像を導出し、該判定用内部画像と作動前の前記半導体素子を対象に導出した基準内部画像とを比較し、前記判定用内部画像内で、前記基準内部画像から変化した領域の面積が所定の大きさ以上であるか否かによって前記半導体素子の異常の有無を判定する一連の処理を所定の時間間隔で行うことを特徴とする半導体検査装置。
  2. 請求項1記載の半導体検査装置において、前記超音波探触子を前記半導体素子に対して移動させる探触子移送機構を備え、前記流れ発生手段は、前記液体内に、該液体の噴出し口を配する吹出ノズルを有し、前記吹出ノズルは、前記超音波探触子と共に移動することを特徴とする半導体検査装置。
  3. 液体槽内の液体中を伝播して半導体素子に到達する超音波を発信する超音波探触子と、受信された超音波を基に前記半導体素子の異常を検出する解析手段とを有する半導体検査装置において、
    前記半導体素子に接続され、該半導体素子に通電して該半導体素子を作動させる電流印加手段と、
    前記液体槽内の液体に流れを発生させる流れ発生手段と、
    前記超音波探触子を前記半導体素子に対して移動させる探触子移送機構とを備え、
    前記流れ発生手段は、前記液体内に、該液体の噴出し口を配する吹出ノズルを有し、前記吹出ノズルは、前記超音波探触子と共に移動することを特徴とする半導体検査装置。
  4. 請求項2又は3記載の半導体検査装置において、前記液体槽内の液体の温度を計測する液体温度測定手段を更に備えることを特徴とする半導体検査装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の半導体検査装置において、前記超音波探触子の温度を計測する探触子温度測定手段を更に備えることを特徴とする半導体検査装置。
  6. 請求項1記載の半導体検査装置において、前記流れ発生手段は、前記液体内に、該液体の吸込み口を配する吸引ノズルを有することを特徴とする半導体検査装置。
  7. 請求項6記載の半導体検査装置において、前記超音波探触子を前記半導体素子に対して移動させる探触子移送機構を備え、前記吸引ノズルは、前記超音波探触子と共に移動することを特徴とする半導体検査装置。
  8. 液体槽内の液体中を伝播して半導体素子に到達する超音波を発信する超音波探触子と、受信された超音波を基に前記半導体素子の異常を検出する解析手段とを有する半導体検査装置において、
    前記半導体素子に接続され、該半導体素子に通電して該半導体素子を作動させる電流印加手段と、
    前記半導体素子の作動による発熱により該半導体素子に生じる気泡に触れる接触片とを備え、前記接触片を移動させて、前記気泡を前記半導体素子から取り除き、
    前記解析手段は、超音波の受信情報を基に作動状態の前記半導体素子の判定用内部画像を導出し、該判定用内部画像と作動前の前記半導体素子を対象に導出した基準内部画像とを比較し、前記判定用内部画像内で、前記基準内部画像から変化した領域の面積が所定の大きさ以上であるか否かによって前記半導体素子の異常の有無を判定する一連の処理を所定の時間間隔で行うことを特徴とする半導体検査装置。
  9. 請求項8記載の半導体検査装置において、前記超音波探触子を前記半導体素子に対して移動させる探触子移送機構を備え、前記接触片は、前記超音波探触子と共に移動することを特徴とする半導体検査装置。
  10. 請求項9記載の半導体検査装置において、前記液体槽内の液体の温度を計測する液体温度測定手段を更に備えることを特徴とする半導体検査装置。
  11. 請求項9又は10記載の半導体検査装置において、前記超音波探触子の温度を計測する探触子温度測定手段を更に備えることを特徴とする半導体検査装置。
  12. 液体槽内の液体を伝播して半導体素子に到達する超音波を発信する超音波探触子と、受信された超音波を基に前記半導体素子の異常を検出する解析手段とを有する半導体検査装置において、
    前記半導体素子に接続され、該半導体素子に通電して該半導体素子を作動させる電流印加手段と、
    振動を前記半導体素子に与える振動発生手段とを備え、
    前記解析手段は、超音波の受信情報を基に作動状態の前記半導体素子の判定用内部画像を導出し、該判定用内部画像と作動前の前記半導体素子を対象に導出した基準内部画像とを比較し、前記判定用内部画像内で、前記基準内部画像から変化した領域の面積が所定の大きさ以上であるか否かによって前記半導体素子の異常の有無を判定する一連の処理を所定の時間間隔で行うことを特徴とする半導体検査装置。
  13. 請求項12記載の半導体検査装置において、前記液体槽内の液体の温度を計測する液体温度測定手段を更に備えることを特徴とする半導体検査装置。
  14. 請求項12又は13記載の半導体検査装置において、前記超音波探触子の温度を計測する探触子温度測定手段を更に備えることを特徴とする半導体検査装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の半導体検査装置において、前記液体槽の底部には開口が形成され、前記半導体素子は、前記液体槽外から該液体槽の底部に密着して、前記開口を塞ぐことを特徴とする半導体検査装置。
  16. 請求項1〜14、18のいずれか1項に記載の半導体検査装置において、前記液体を冷却する冷却手段を、更に備えることを特徴とする半導体検査装置。
  17. 請求項1〜14、18、19のいずれか1項に記載の半導体検査装置において、前記半導体素子の温度を計測する素子温度測定手段を、更に備え、該素子温度測定手段の出力値を基に、前記半導体素子の異常を検出することを特徴とする半導体検査装置。
  18. 請求項1〜14、18〜20のいずれか1項に記載の半導体検査装置において、前記半導体素子の外観を撮像する撮像手段と、通電によって前記半導体素子に生じる反りの大きさを、前記撮像手段が撮像した画像から求める変形検出手段とを、更に備え、前記半導体素子の反りの大きさを基に、該半導体素子の異常を検出することを特徴とする半導体検査装置。
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