JPH0772128A - アレイ探触子の駆動方法及びその装置 - Google Patents

アレイ探触子の駆動方法及びその装置

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JPH0772128A
JPH0772128A JP5218735A JP21873593A JPH0772128A JP H0772128 A JPH0772128 A JP H0772128A JP 5218735 A JP5218735 A JP 5218735A JP 21873593 A JP21873593 A JP 21873593A JP H0772128 A JPH0772128 A JP H0772128A
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JP
Japan
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focus
acoustic lens
ultrasonic
temperature
array probe
Prior art date
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Pending
Application number
JP5218735A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Takesute
義則 武捨
Masahiro Koike
正浩 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0772128A publication Critical patent/JPH0772128A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波の伝達経路の温度変化により伝達経路
の音速が変化しても、常に音響レンズの焦点に電子集束
の焦点が合うようにしたアレイ探触子の駆動方法及び装
置を提供する。 【構成】 従来の送受信部5、送信遅延部6、走査部
7、及び受信遅延部8に、新たに、音響レンズ2内の反
射波の受信時間を測定する時間測定部9、前記測定時間
から音響レンズの音速を算出する音速算出部10、伝達
媒質中の温度に対する音速のデータを格納した温度/音
速データ部11、及び変化した焦点及びこれに対応した
遅延時間差を算出する焦点/遅延時間差演算部12を付
加したことを特徴とする。これにより、常に音響レンズ
の焦点を電子集束の焦点とを一致させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アレイ探触子の駆動方
法及び装置に係り、特に超音波伝達経路の温度変化があ
っても、最適な超音波の送受信を行うのに好適なアレイ
探触子の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、接触媒質の温度を検出した超音波
探傷装置に特開平2−82157号、特開平4−161
848号等が知られている。アレイ探触子の駆動は、図
4に示すような回路構成で行なう。アレイ探触子の先端
部構造は、図1に示すように、超音波素子1から音響レ
ンズ2を通して水中に送信した超音波ビーム3が、水中
4の所定の位置Fで集束するように制御する。すなわ
ち、Y方向では、超音波素子1の前面に取付けた音響レ
ンズ2によりその焦点Fに幾何光学的に集束する。ま
た、これと直交する超音波素子1を複数配列した左右X
方向の集束は、n個の超音波素子1のうちのm個を走査
部7で選択し、送信遅延部6で発生する、各素子1から
送信した超音波が、音響レンズ2の焦点Fに集束するよ
うな遅延時間差をもった駆動信号に従い送受信部5を通
して各素子を駆動し電子的な集束を行う。この結果、m
個の超音波素子1から送信された超音波は、音響レンズ
2の焦点Fで一点に集束する。なお、受信も同様に、各
素子1で受信した信号を送受信部5と受信遅延部8を通
して受信し焦点の反射信号を得る。
【0003】また、m個の超音波素子1は、走査部7で
順次隣の超音波素子1に切り替え、超音波素子1を配列
したX方向に超音波ビームの電子走査を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法は、超音波の伝達経路に当たる音響レンズ2や水4
の温度が変化しても、アレイ探触子のm個の超音波素子
1には、いつも同じ遅延時間差をもった駆動信号が与え
られ、また、受信も同様である。このため、水4の温度
が変化したときに生じる音速の変化により、音響レンズ
2の焦点と電子集束の焦点がずれてしまい、安定した超
音波の送受信が行えないという問題がある。従来この温
度変化に対応した駆動制御についての提案はみられな
い。
【0005】本発明の目的は、超音波の伝達経路の温度
変化により、伝達経路の音速が変化しても、常に音響レ
ンズの焦点に電子集束の焦点が合うようにしたアレイ探
触子の駆動方法及びその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記本発明の目的は、ア
レイ探触子の駆動装置において、超音波の伝達経路の温
度変化を検出する手段と、該温度変化に応じて変化した
音響レンズの焦点を算出する手段と、該焦点に超音波を
集束するために、各超音波素子に与える遅延時間差を算
出する手段とを設けることにより達成される。
【0007】前記温度変化を検出する手段の一つは、ア
レイ探触子の前面に具備した音響レンズ等の超音波伝達
媒質中の音速の変化を検出する。
【0008】また、他には、アレイ探触子の前面に温度
センサーを具備することにより達成される。
【0009】
【作用】本発明によれば、超音波伝達媒質中の音速の変
化を検出し、音速の変化から超音波伝達媒質の温度変化
を知ることができる。そして温度変化に対応した音速か
ら音響レンズの焦点位置を算出し、該焦点位置に超音波
を電子的に集束するための、m個の各超音波素子に与え
る駆動信号の遅延時間差を算出する。この算出遅延時間
差で各超音波素子を駆動する。これによって、温度変化
によって変化した音響レンズの焦点に電子集束の焦点を
合わせることができ、両者の焦点を一致させることがで
きる。
【0010】また、本発明では、アレイ探触子の前面に
温度センサーを具備することによって、超音波伝達媒質
中の温度変化を直接知ることができる。この温度変化検
出によっても、温度変化によって変化した音響レンズの
焦点に電子集束の焦点を合わせることができ、両者の焦
点を一致させることができる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面を用いて説
明する。図1は、アレイ探触子の先端部を示した図であ
る。音響レンズ2の上面に超音波素子1をX方向にn個
配列してある。この内のm個を駆動して一つの超音波ビ
ーム3を発生する。超音波ビーム3は、X方向と直交す
るY方向では、音響レンズ2により幾何光学的に水中の
所定の位置Fで集束する。また、超音波素子1を配列し
たX方向では、m個の各超音波素子1を、前記位置Fで
集束するような遅延時間差を持つ駆動信号により駆動
し、電子的に集束させ、この両方向の焦点を一致させる
ようにする。
【0012】図2は、本発明による超音波送受信系のブ
ロック図である。図4に示した従来の回路構成に比べ、
時間測定部9、音速算出部10、温度/音速データ部1
1、焦点/遅延時間差演算部12が新たに付加されてい
る。
【0013】今、超音波の伝達媒質である音響レンズ2
及び水4の温度をT1度とする。そのときの音響レンズ
2の音速VLは、図3の(a),(b)に示すように、
超音波が送信された時刻Pから音響レンズ2の表面の反
射波Sが受信されるまでの時間t1を時間測定部9で測
定し、音速算出部10で前記時間t1と音響レンズ2の
厚みLとから下記数1によって算出する。もちろん、温
度と音響レンズ2の音速VL及び水4の音速VWとの関
係は予め測定し、温度/音速データ部11に格納してい
る。
【0014】
【数1】
【0015】次に、超音波の伝達媒質である音響レンズ
2及び水4の温度がT2度に変化したと仮定する。当
然、時間測定9及び音速算出部10では、温度変化に応
じた時間t1′から音速VL´を数2で算出する。
【0016】
【数2】
【0017】これにより音響レンズ2の音速VL´が算
出されると温度/音速データ部11から変化した温度T
2が検知され、また温度/音速データ部11から水4の
音速VW´が導かれる。続いて焦点/遅延時間差演算部
12で、変化した音響レンズ2の焦点F´が下記数3に
よって算出され、且つ前記焦点F´に超音波を電子的に
集束させるための遅延時間差が求められる。
【0018】
【数3】
【0019】前記遅延時間差のデータは、直ちに送信遅
延部6及び受信遅延部8に送り、温度変化後の遅延時間
差が設定される。この結果、超音波の伝達媒質である音
響レンズ2及び水4の温度が変化しても、常に音響レン
ズ2の焦点に電子集束の焦点を合わせることができるよ
うになる。
【0020】また、温度センサーを備えた場合には、温
度センサーの情報T゜が温度/音速データ部11に伝え
られ、温度の変化が検知されると、格納されたデータよ
り音響レンズ2の音速VL´及び水の音速VW´が求め
られ、この音速にしたがって上述した手順で同様にして
音響レンズ2の焦点F´及びその焦点F´に電子的に集
束させるための遅延時差が求められ、音響レンズの焦点
と電子集束の焦点を合わせることが出来るようになる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、超
音波の伝達媒質である音響レンズ及び水の温度が変化し
ても、常に音響レンズの焦点に電子集束の焦点を合わせ
ることができるので、焦点におけるX及びY方向の方位
分解能が常に一定となり、再現性の良い超音波の送受信
が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】アレイ探触子の先端部の構造説明図である。
【図2】本発明の一実施例超音波送受信系のブロック図
である。
【図3】本発明の一実施例の音響レンズ内の反射波の説
明図である。
【図4】従来の超音波送受信系のブロック図である。
【符号の説明】 1…超音波素子、2…音響レンズ、3…超音波ビーム、
4…水、5…送受信部、6…送信遅延部、7…走査部、
8…受信遅延部、9…時間測定部、10…音速算出部、
11…温度/音速データ部、12…焦点/遅延時間差演
算部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響レンズに超音波素子を複数個配置し
    たアレイ探触子の前記超音波素子をそれぞれ所定の遅延
    時間差で駆動し超音波ビームの送受信を行うアレイ探触
    子の駆動方法において、前記アレイ探触子の前記音響レ
    ンズを含む超音波伝達媒質中の温度変化を検出し、該検
    出温度変化に応じて前記超音波素子をそれぞれ駆動する
    所定の遅延時間差を前記音響レンズの焦点に電子集束の
    焦点が一致するように設定することを特徴とするアレイ
    探触子の駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記超音波伝達媒質中での音速変化から
    温度変化を検出することを特徴とする請求項1記載のア
    レイ探触子の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記超音波伝達媒質中の温度変化を温度
    センサで検出すことを特徴とする請求項1記載のアレイ
    探触子の駆動方法。
  4. 【請求項4】 音響レンズに超音波素子を複数個配置し
    たアレイ探触子に送受信部と、送信遅延部と、走査部
    と、及び受信遅延部とを設けて前記超音波素子をそれぞ
    れ所定の遅延時間差で駆動し超音波ビームの送受信を行
    なうアレイ探触子の駆動装置において、前記音響レンズ
    内の反射波の受信時間を測定する時間測定部と、該測定
    時間から音響レンズの音速を算出する音速算出部と、前
    記音響レンズを含む超音波伝達媒質中の温度に対する音
    速のデータを格納した温度/音速データ部と、前記音速
    算出部及び温度/音速データ部から求めた音速から前記
    音響レンズの焦点及びこれに対応した遅延時間差を算出
    する焦点/遅延時間差演算部とを設けて成り、前記焦点
    /遅延時間差演出部の遅延時間差出力を前記送信遅延部
    並びに受信遅延部に供給することにより前記音響レンズ
    の焦点に電子集束の焦点が一致するように制御したこと
    を特徴とするアレイ探触子の駆動装置。
  5. 【請求項5】 音響レンズに超音波素子を複数個配置し
    たアレイ探触子に送受信部と、送信遅延部と、走査部
    と、及び受信遅延部とを設けて前記超音波素子をそれぞ
    れ所定の遅延時間差で駆動し超音波ビームの送受信を行
    なうアレイ探触子の駆動装置において、前記アレイ探触
    子に温度センサを設け、且つ前記音響レンズを含む超音
    波伝達媒質中の温度に対する音速のデータを格納する温
    度/音速データ部と、該温度/音速データ部から前記温
    度センサの情報によって求めた音速から前記音響レンズ
    の焦点及びこれに対応した遅延時間差を算出する焦点/
    遅延時間差演算部とを設けて成り、前記焦点/遅延時間
    差演出部の遅延時間差出力を前記送信遅延部並びに受信
    遅延部に供給することにより前記音響レンズの焦点に電
    子集束の焦点が一致するように制御したことを特徴とす
    るアレイ探触子の駆動装置。
JP5218735A 1993-09-02 1993-09-02 アレイ探触子の駆動方法及びその装置 Pending JPH0772128A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006292697A (ja) * 2005-04-15 2006-10-26 Hitachi Eng Co Ltd 超音波検査方法及び超音波検査装置
JP2008122209A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 超音波探傷装置及び方法
WO2017026483A1 (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 国立大学法人 九州工業大学 半導体検査装置

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