JP6715126B2 - 硬質表面用液体洗浄剤組成物およびそれを用いる食器類の洗浄方法、並びに医療器具の洗浄方法 - Google Patents

硬質表面用液体洗浄剤組成物およびそれを用いる食器類の洗浄方法、並びに医療器具の洗浄方法 Download PDF

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Description

本発明は、貯蔵安定性、酵素活性安定性に優れ、デンプン、油脂、タンパク質等の汚れおよび医療器具に対してもバラつきのない優れた洗浄力が得られる、汎用性の極めて高い硬質表面用液体洗浄剤組成物およびそれを用いる食器類の洗浄方法、並びに医療器具の洗浄方法に関するものである。
従来、自動食器洗浄機用に用いられる硬質表面用液体洗浄剤組成物として、特許文献1に示すように、複数のノニオン界面活性剤と、酵素と、アミノアルコールとが配合されたものが知られている。このものは、複数のノニオン界面活性剤を組み合わせて配合することにより、低泡性と油汚れの洗浄力に優れ、また、酵素とアミノアルコールを配合することにより、油汚れを含む多種汚れにも対応できるとされている。
しかしながら、このものは、アミノアルコールによるアルカリ性が不充分であり、タンパク質汚れに対しては、満足できる洗浄力を得ることができない。また、可溶化剤が無配合であり系の安定性が確保できないため、バランスの悪い配合にせざるを得ないという問題を有している。
一方、デンプン汚れに対する洗浄力を高めるために酵素を配合し、酵素活性の安定性を考慮した洗浄剤組成物も提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、このものは、系の安定性の向上を考慮した結果、ノニオン界面活性剤の配合が著しく少なくなっており、油汚れに対する洗浄力が不充分であるという問題がある。また、酵素と、アミノカルボン酸や有機スルホン酸等を同時に配合するものであるため、アミノカルボン酸や有機スルホン酸等が酵素活性に悪影響を及ぼすことが懸念される。
また、医療器具用に用いられる洗浄剤組成物としては、例えば、特許文献3に示すものが提案されている。このものは、アルカノールアミンと無機アルカリ剤とを組み合わせて配合することにより、医療器具に付着した血液等の体液、排泄物に対する汚れを短時間で洗浄することができるとされている。しかしながら、医療器具の中には、アルミニウム等の、アルカリに腐食されやすい材料を用いるものがあり、無機アルカリ剤を有するアルカリ性の洗浄剤によって繰り返し洗浄すると、医療器具にダメージを与えるおそれがあるという問題を有している。
さらに、医療器具のなかでも、とりわけ医療用の各種内視鏡の洗浄に適する洗浄剤組成物として、例えば、特許文献4に示すものが提案されている。このものは、上記のような繰り返し洗浄によるダメージを防止するため、プロテアーゼ等の酵素およびポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマーを主成分とするノニオン界面活性剤を、洗浄成分として配合している。しかしながら、デンプンや油脂による汚れや、血液汚れに対しては、満足できる洗浄力が得られないという問題がある。
特開平3−126798号公報 特開2014−9355号公報 特開2009−144070号公報 特開2001−31999号公報
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、貯蔵安定性および酵素活性安定性に優れ、デンプン、油脂、タンパク質等の食器汚れに対しても医療器具の汚れに対してもバラつきのない優れた洗浄力が得られ、低泡性で、アルミニウムに対する腐食性も低い、汎用性の極めて高い硬質表面用液体洗浄剤組成物およびそれを用いる食器類の洗浄方法、並びに医療器具の洗浄方法の提供をその目的とする。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、下記の(A)〜(G)成分を含有する硬質表面用液体洗浄剤組成物であって、上記(A)〜(E)成分を硬質表面用液体洗浄剤組成物全体に対し下記の割合で含有するとともに、硬質表面用液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが8.0〜10.0の範囲に設定されている硬質表面用液体洗浄剤組成物を第1の要旨とする。
(A)1質量%水溶液の曇点が20℃以下であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルもしくはポリオキシアルキレンアルキルエーテルとポリアルキレングリコールの混合物からなる非イオン界面活性剤 0.1〜5質量%。
(B)1質量%水溶液の曇点が35℃以下であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテルからなる非イオン界面活性剤 0.5〜10質量%。
(C)アルカノールアミン 10〜30質量%。
(D)酵素 0.1〜7質量%。
(E)下記の一般式(1)を有するn−ヘキシルグリコシド 7.5〜22.5質量%。
613OGn ・・・(1)
(ただし、Gはモノサッカリド残基であり、nは1〜5である。)
(F)カルシウム添加剤。
(G)水。
上記第1の要旨の硬質表面用液体洗浄剤組成物のうち、さらに、(H)成分として、アクリル酸重合体およびその塩、マレイン酸重合体およびその塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体およびその塩、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸およびその塩、アクリル酸−マレイン酸系−ポリエチレングリコール共重合体およびその塩、オレフィン−マレイン酸共重合体およびその塩、アクリル酸−スルホン酸系共重合体およびその塩からなる群から選ばれた少なくとも一つからなる高分子電解質重合体を含有するものを第2の要旨とし、上記第1または第2の要旨の硬質表面用液体洗浄剤組成物のうち、(C)成分のアルカノールアミンが、トリエタノールアミン、もしくはトリエタノールアミンとモノエタノールアミンの混合物であるものを第3の要旨とする。
また、上記第1〜3のいずれかの要旨の硬質表面用液体洗浄剤組成物のうち、(D)成分の酵素が、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼおよびセルラーゼからなる群から選ばれた少なくとも一つであるものを第4の要旨とし、上記第1〜4のいずれかの要旨の硬質表面用液体洗浄剤組成物のうち、さらに、(I)成分として、エチルアルコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンからなる群から選ばれた少なくとも一つからなる水溶性溶剤を有するものを第5の要旨とする。
さらに、上記第1〜5のいずれかの要旨の硬質表面用液体洗浄剤組成物を水で希釈して、硬質表面用液体洗浄剤組成物を全体に対し0.01〜5質量%含有する洗浄液とし、食器類を、上記洗浄液を用いて自動食器洗浄機で洗浄する食器類の洗浄方法を第6の要旨とし、そして、上記第1〜5のいずれかの要旨の硬質表面用液体洗浄剤組成物を水で希釈して、硬質表面用液体洗浄剤組成物を全体に対し0.01〜5質量%含有する洗浄液とし、食器類を、自動食器洗浄機で洗浄する前に、上記洗浄液を用いて前洗い洗浄および前浸漬洗浄の少なくとも一方を行う食器類の洗浄方法を第7の要旨とする。
さらに、上記第1〜5のいずれかの要旨の硬質表面用液体洗浄剤組成物を水で希釈して、硬質表面用液体洗浄剤組成物を全体に対し1〜20質量%含有する洗浄液とし、食器類に、上記洗浄液を直接噴霧した後、すすぎ洗いおよび自動食器洗浄機での洗浄の少なくとも一方を行う食器類の洗浄方法を第8の要旨とし、また、上記第1〜5のいずれかの要旨の硬質表面用液体洗浄剤組成物を水で希釈して、硬質表面用液体洗浄剤組成物を全体に対し0.01〜5質量%含有する洗浄液とし、医療器具を、上記洗浄液を用いて洗浄する医療器具の洗浄方法を第9の要旨とする。
すなわち、本発明者は、汎用性の極めて高い硬質表面用液体洗浄剤組成物を得るため、鋭意研究を重ねた。その結果、硬質表面用液体洗浄剤組成物に、特定の非イオン界面活性剤(A)および(B)と、アルカノールアミン(C)と、酵素(D)と、特定のn−ヘキシルグリコシド(E)と、カルシウム添加剤(F)および水(G)を必須成分として含有させ、しかも、上記非イオン界面活性剤(A),(B)、アルカノールアミン(C)、酵素(D)および特定のn−ヘキシルグリコシド(E)を、硬質表面用液体洗浄剤組成物全体に対し、それぞれ特定の割合で含有させるようにし、その25℃におけるpHを8.0〜10.0の範囲に設定すると、食器汚れに対しても医療器具の汚れに対してもバラつきのない優れた洗浄力が得られ、低泡性で、アルミニウムに対する腐食性も低いものとなり、貯蔵安定性および酵素活性安定性にも優れることを見い出し、本発明に到達した。
以上のように、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、特定の非イオン界面活性剤(A),(B)と、アルカノールアミン(C)と、酵素(D)と、特定のn−ヘキシルグリコシド(E)と、カルシウム添加剤(F)および水(G)を必須成分として含有し、硬質表面用液体洗浄剤組成物全体に対し、上記非イオン界面活性剤(A),(B)、アルカノールアミン(C)、酵素(D)および特定のn−ヘキシルグリコシド(E)がそれぞれ特定の割合で配合され、その25℃におけるpHが8.0〜10.0の範囲に設定されている。このため、長期間保存しても濁り等が生じず、低泡性にも優れるようになるだけでなく、デンプン、油脂、タンパク質等の各種の食器汚れに対しても、血液等の各種の医療器具の汚れに対しても優れた洗浄性を発揮することができるようになっている。また、アルミニウム等の腐食されやすい材料からなる食器、医療器具にも安心して繰り返し用いることができ、極めて汎用性に優れている。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物のなかでも、さらに、(H)成分として、アクリル酸重合体およびその塩、マレイン酸重合体およびその塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体およびその塩、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸およびその塩、アクリル酸−マレイン酸系−ポリエチレングリコール共重合体およびその塩、オレフィン−マレイン酸共重合体およびその塩、アクリル酸−スルホン酸系共重合体およびその塩からなる群から選ばれた少なくとも一つからなる高分子電解質重合体を含有する場合には、汚れの再付着を効果的に防止することができ、より洗浄性を高めることができる。
また、(C)成分のアルカノールアミンが、トリエタノールアミン、もしくはトリエタノールアミンとモノエタノールアミンの混合物であると、より貯蔵安定性に優れる。
そして、(D)成分の酵素が、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼおよびセルラーゼからなる群から選ばれた少なくとも一つであると、より食器の汚れおよび医療器具の汚れに対する洗浄性を高めることができる。
さらに、(I)成分として、エチルアルコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンからなる群から選ばれた少なくとも一つを含有する水溶性溶剤を有する場合には、酵素活性が安定化され、より洗浄性を高めることができる。
そして、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を水で希釈して、硬質表面用液体洗浄剤組成物を全体に対し0.01〜5質量%含有する洗浄液とし、食器類を、上記洗浄液を用いて自動食器洗浄機で洗浄する食器類の洗浄方法によると、洗浄効果とすすぎ性とのバランスに優れ、短時間で繰り返し洗浄を行うことができる。
さらに、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を水で希釈して、硬質表面用液体洗浄剤組成物を全体に対し0.01〜5質量%含有する洗浄液とし、食器類を、自動食器洗浄機で洗浄する前に、上記洗浄液を用いて前洗い洗浄および前浸漬洗浄の少なくとも一方を行う食器類の洗浄方法によると、変性したタンパク質汚れ等にも充分な洗浄効果が期待でき、洗浄効果とすすぎ性とのバランスに優れる。
また、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を水で希釈して、硬質表面用液体洗浄剤組成物を全体に対し1〜20質量%含有する洗浄液とし、食器類に、上記洗浄液を直接噴霧した後、すすぎ洗いおよび自動食器洗浄機での洗浄の少なくとも一方を行う食器類の洗浄方法によると、洗浄効果とすすぎ性とのバランスに優れ、短時間で繰り返し洗浄を行うことができる。
そして、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を水で希釈して、硬質表面用液体洗浄剤組成物を全体に対し0.01〜5質量%含有する洗浄液とし、医療器具を、上記洗浄液を用いて洗浄する医療器具の洗浄方法によると、医療器具に付着した血液汚れ等を短時間で除去することができる。また、繰り返し洗浄を行っても医療器具にダメージを与えることがない。
なお、本発明において、「硬質表面」とは、それ自身が所定の形状を保つことのできる程度の硬さを有する物体の表面を意味するものであり、例えば、繊維製品の表面は含まないが、弾性のある樹脂表面は含むという趣旨である。
つぎに、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物(以下「本洗浄剤組成物」とする)は、特定の非イオン界面活性剤(A)および(B)と、アルカノールアミン(C)と、酵素(D)と、特定のn−ヘキシルグリコシド(E)と、カルシウム添加剤(F)および水(G)を必須成分として含有し、硬質表面用液体洗浄剤組成物全体に対し、上記非イオン界面活性剤(A)および(B)、アルカノールアミン(C)、酵素(D)、特定のn−ヘキシルグリコシド(E)が特定の割合で含有するよう設定されており、硬質表面用液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが特定の範囲に設定されているものである。
本発明の本洗浄剤組成物で用いる非イオン界面活性剤は、洗浄性、被洗物への油の再付着防止性、並びに抑泡性の向上を目的として配合されるもので、下記に示す(A)成分と(B)成分とをそれぞれ特定の配合量となるように組み合わせて用いられる。
すなわち、(A)成分である非イオン界面活性剤は、1質量%水溶液の曇点が20℃以下であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを単独で用いるか、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとポリアルキレングリコールの混合物が用いられる。なお、上記(A)成分が曇点20℃を超えるものである場合、洗浄性、再付着防止性の面では有利であるが、食器洗浄機、若しくは医療器具を洗浄するウォッシャーディスインフェクターのような洗浄液を噴射して洗浄する機械で使用する場合に、泡立ちによる噴射圧の低下を抑制できなくなる傾向がみられる。とりわけタンパク質汚れが多い医療器具を洗浄する場合には、熱によるタンパク質の変性を防ぐために、40℃前後の温度で洗浄することが多いが、40℃前後の温度帯で、タンパク質汚れ由来の泡立ちの制御が困難になる。
上記ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシブチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオキシブチレンアルキルエーテル等があげられ、これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。また、ポリオキシアルキレンの付加重合の形態については、2種若しくは3種のモノマーのランダム又はブロック共重合体であってもよい。
そして、上記ポリオキシアルキレンアルキルエーテルのアルキル基の炭素数は、8〜22であることが好ましく、10〜20であることがより好ましく、12〜18であることがさらに好ましい。本発明では、上述したような界面活性剤を用いることにより、洗浄性と抑泡性を発揮すると考えられる。
上記ポリオキシアルキレンアルキルエーテルと混合して用いることのできるポリアルキレングリコールは、炭化水素がエーテル結合した重合体であり、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等があげられ、これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。また、これらの2以上のランダム又はブロック共重合体であってもよい。ポリアルキレングリコールの分子量は特に限定するものではないが、分散均一性の観点から、500〜100000であるものが好ましく用いられる。
このような(A)成分である非イオン界面活性剤の配合量は、本洗浄剤組成物全体に対して0.1〜5質量%であり、より好ましくは、0.5〜3質量%である。配合量が多すぎると、全体としてのバランスが悪くなるだけでなく、他成分との相乗効果による洗浄性能が飽和となりコスト面で不利になる傾向がみられ、少なすぎると、洗浄性能および抑泡性が充分に発揮できない傾向がみられるためである。
つぎに、(B)成分である非イオン界面活性剤は、1質量%水溶液の曇点が35℃以下であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテルが用いられる。なお、上記(B)成分が曇点35℃を超えるものである場合、(A)成分の非イオン界面活性剤を洗浄剤組成物中に可溶化する点では有利であるが、食器洗浄機、若しくは医療器具を洗浄するウォッシャーディスインフェクターのような洗浄液を噴射して洗浄する機械で使用する場合に(A)成分の非イオン界面活性剤の抑泡性を低下させる傾向がみられる。
このような(B)成分である非イオン界面活性剤の配合量は、本洗浄剤組成物全体に対して0.5〜10質量%であり、より好ましくは、1〜7質量%である。配合量が多すぎると、全体としてのバランスが悪くなる傾向がみられるだけでなく、他成分との相乗効果による洗浄性能が飽和となりコスト面で不利になる傾向がみられ、少なすぎると、抑泡性および可溶化能が充分に発揮できない傾向がみられるためである。
非イオン界面活性剤(A)と(B)の配合比率は、(A)/(B)=10/1〜1/100の範囲にあることが好ましく、3/1〜1/30であることがより好ましく、1/1〜1/15であることがさらに好ましい。
本洗浄剤組成物に用いられる(C)成分のアルカノールアミンは、アルカン骨格にヒドロキシ基とアミノ基を持つ化合物であり、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン等があげられる。なかでも、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミンが好ましく用いられる。保存安定性およびタンパク質の洗浄性能を担保する点から、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリエタノールアミンおよびモノエタノールアミンの混合物が好ましく用いられる。これらは、単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
上記(C)成分の配合量は、本洗浄剤組成物全体に対し10〜30質量%の範囲内に設定される。より好ましくは、15〜25質量%の範囲とすることである。すなわち、(C)成分の配合量が少なすぎると、タンパク質汚れの洗浄性能に劣る傾向がみられ、逆に(C)成分の配合量が多すぎると、洗浄剤組成物全体としてのバランスが悪くなり、貯蔵安定性が低下する傾向がみられるとともに、他成分との相乗効果が得られにくくなるためである。
本洗浄剤組成物に用いられる(D)成分の酵素としては、各種洗浄剤用酵素を用いることができる。このような酵素としては、例えば、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、グルカナーゼがあげられる。これらの酵素は、単独用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記(D)成分は、他の洗浄剤成分では補い難い特定の汚れに対する洗浄効果を、その酵素活性によって得るために用いるものであり、洗浄効果およびコストの面から、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼが好ましく用いられる。
上記(D)成分の配合量は、本洗浄剤組成物全体に対し、0.1〜7質量%の範囲内に設定することが必要である。より好ましくは、0.5〜5質量%の範囲とすることである。すなわち、(D)成分の配合量が少なすぎると、他成分とのバランスから洗浄性能の向上に乏しくなり、逆に(D)成分の配合量が多すぎると、他成分との相乗効果が得られにくくなるだけでなく、コスト的にも不利となるためである。
本洗浄剤組成物に用いられる(E)成分のn−ヘキシルグリコシドは、下記の一般式(1)を有するものであり、好ましくはヘキシルグルコシドである。
613OGn ・・・(1)
(ただし、Gはモノサッカリド残基であり、nは1〜5である。)
上記(E)成分のn−ヘキシルグリコシドは、洗浄剤組成物中において、(A)および(B)成分である非イオン界面活性剤を安定的に可溶化することを目的として配合されるもので、これらはある成分を単独で用いても、複数の種類を組み合わせて用いてもよい。
上記(E)成分の配合量は、本洗浄剤組成物全体に対し7.5〜22.5質量%の範囲内に設定することが必要である。より好ましくは、11〜19質量%の範囲とすることである。すなわち、(E)成分の配合量が少なすぎると(A)成分及び(B)成分を可溶化できる量が少なくなる傾向がみられ、逆に(E)成分の配合量が多すぎると、可溶化能が飽和となるため、コスト的に不利になるためである。
本洗浄剤組成物に用いられる(F)成分のカルシウム添加剤は、洗浄剤組成物中において、(D)成分である酵素の活性を安定的に維持することを目的として配合されるものであり、例えば、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、酢酸カルシウム、乳酸カルシウム、燐酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、硫酸カルシウム、水酸化カルシウム等があげられる。なかでも、洗浄剤組成物に対する溶解性の点から、塩化カルシウムが好ましく用いられる。これらは、単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記(F)成分の配合量は特に規定するものではないが、本洗浄剤組成物全体に対し、0.05〜1.0質量%の範囲内に設定することが好ましく、より好ましくは0.1〜0.5質量%の範囲とすることである。すなわち、(F)成分の配合量が少なすぎると、酵素活性の安定化能が充分に発揮されず、逆に(F)成分の配合量が多すぎると、洗浄剤全体のバランスが崩れ、貯蔵安定性が不安定になるためである。
本洗浄剤組成物に用いられる(G)成分の水は、例えば、水道水、軟水、イオン交換水、純水、精製水があげられ、好ましくは、軟水、イオン交換水、純水である。これらも、単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、(G)成分の水は、本洗浄剤組成物を構成する各成分に由来する結晶水や水溶液の形で含まれる水と外から加えられる水との総和であり、本洗浄剤組成物全体が100質量%となるよう配合される。
本洗浄剤組成物には、上記(A)〜(G)成分とともに、任意成分として、以下に述べる特定の高分子電解質重合体(H)や、特定の水溶性溶剤(I)等を配合することができる。
上記(H)成分である特定の高分子電解質重合体は、アクリル酸重合体およびその塩、マレイン酸重合体およびその塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体およびその塩、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸およびその塩、アクリル酸−マレイン酸系−ポリエチレングリコール共重合体およびその塩、オレフィン−マレイン酸共重合体およびその塩、アクリル酸−スルホン酸系共重合体およびその塩からなる群から選ばれた少なくとも一つからなるものであり、金属イオン封鎖能、スレッシュホールド効果、水不溶性物質の分散性能、再付着防止性および洗浄性能の向上を目的として配合される。また、これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩等があげられ、なかでも、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましく用いられる。さらに、金属イオン封鎖能、再付着防止性および洗浄性能の点から、ポリマレイン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸−マレイン酸共重合体のナトリウム塩、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウム、アクリル酸−マレイン酸系−ポリエチレングリコール共重合体、オレフィン−マレイン酸共重合体のナトリウム塩、アクリル酸−スルホン酸系共重合体のナトリウム塩が好ましく用いられる。これらは、単独で用いても2種以上を併用して用いてもよい。本洗浄剤組成物に(H)成分を配合すると、前洗い洗浄及び前浸漬洗浄を行う洗浄や、直接被洗物に噴霧した後、すすぎ洗いするか自動食器洗浄機での洗浄において、洗浄性能の向上が期待できる。なお、アクリル酸−スルホン酸系共重合体のように、〜「系」と付しているものは、そこに明記されているモノマー(この例の場合、アクリル酸のモノマーとスルホン酸のモノマー)のみからなる共重合体だけでなく、これら2種類のモノマー以外のモノマーを含む共重合体をも含むことを意味する。ただし、〜「系」を付していないからといって、そこに明記されているモノマー以外のモノマーを含む共重合体を排除することを意味しない。
上記マレイン酸重合体、アクリル酸重合体、マレイン酸とアクリル酸との共重合体の塩は、市販品から選択することもできるが、例えば、ポリマレイン酸ナトリウムを選択する場合、ポリマレイン酸に、事前に、水酸化ナトリウムを添加(中和反応)することにより、ポリマレイン酸ナトリウムを調製することができる。よって、水酸化ナトリウムと水酸化カリウムを加える場合には、任意の比でポリマレイン酸ナトリウムとポリマレイン酸カリウムとの混合物を得ることができる。
そして、マレイン酸重合体、アクリル酸重合体およびその塩の平均分子量は、600〜15,000のものが好適に用いられ、特に好ましくは1,000〜15,000のものが用いられる。また、マレイン酸とアクリル酸の共重合体およびその塩の平均分子量としては、1,000〜100,000のものが好適に用いられ、特に好ましくは3,000〜80,000のものが用いられる。上記重合体および共重合体の塩は、全てが中和された塩であっても、部分的に中和された塩であってもよい。
上記(H)成分である高分子電解質重合体を配合する場合、その配合量は、本洗浄剤組成物全体に対し、0.2〜10質量%の範囲内に設定することが好ましい。すなわち、(H)成分の配合量が少なすぎると、(H)成分を用いることによる洗浄性能の向上が得られない傾向がみられ、逆に(H)成分の配合量が多すぎると、洗浄剤組成物全体としてのバランスが悪くなり、貯蔵安定性が低下するとともに、他成分との相乗効果がそれ以上得られないためである。また、上記(H)成分の配合量を、本洗浄剤組成物全体に対し、0.5〜7質量%の範囲に設定すると、とりわけ他成分とのバランスにおいて、金属イオン封止能、スレッシュホールド効果、水不溶性物質の分散性能、再汚染防止効果および洗浄性能に優れるようになるため好ましい。
また、上記(I)成分である特定の水溶性溶剤は、エチルアルコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンからなる群から選ばれた少なくとも一つを含有するものであり、本洗浄剤組成物の貯蔵安定性をより向上させるために用いられる。特に、本洗浄剤組成物中に(D)成分の酵素としてプロテアーゼを配合する場合には、プロテアーゼが他の酵素を分解する作用を抑えるために、この(I)成分を用いることが好ましい。このような水溶性溶剤としては、例えば、アルコール系溶剤、グリコールエーテル系溶剤があげられる。
上記アルコール系溶剤としては、例えば、エチルアルコール、イソプロパノール、3−メトキシブタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、グリセリンがあげられる。また、上記グリコールエーテル系溶剤としては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブタノール等があげられる。これらは、単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なかでも、エチルアルコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、エチレングリコール、ポリエチレングリコールおよびグリセリンからなる群から選ばれた少なくとも一つを用いると、貯蔵安定性および酵素活性安定性がとりわけ優れたものとなるため好ましい。
上記(I)成分である水溶性溶剤を配合する場合は、本洗浄剤組成物全体に対し、3〜9質量%の範囲内に設定することが好ましい。すなわち、(F)成分の配合量が少なすぎると、(F)成分を配合することによる貯蔵安定性および酵素活性安定性の向上効果が得られにくい傾向がみられ、逆に(F)成分の配合量が多すぎると、酵素活性安定性の向上がそれ以上得られないとともに、洗浄剤組成物全体のバランスを損ない、本洗浄剤組成物の貯蔵安定性が悪くなるおそれがあるためである。さらに、上記(I)成分である水溶性溶剤を本洗浄剤組成物全体に対し4〜8質量%の範囲に設定すると、酵素安定性の向上およびコスト的に有利であるため、より好ましい。
本洗浄剤組成物には、上記(H)、(I)成分の他に、さらなる任意成分として、pH調整剤、染料、香料、金属腐食抑制剤、殺菌剤、消臭剤、帯電防止剤等を用いてもよい。
上記pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属塩、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等のケイ酸塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩等があげられる。なかでも、貯蔵安定性とコスト面から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属塩が好ましく用いられる。これらは、本洗浄剤組成物のpHを調整するために、本洗浄剤組成物(原液)のpH〔JIS(Z−8802「pH測定方法」、以下同じ〕が、25℃で8.0〜10.0となるよう、適宜適量添加される。なお、本洗浄剤組成物のpHが8.0〜10.0である場合には、これらのpH調整剤を用いなくてもよい。
すなわち、本洗浄剤組成物は、pHが高い程、より高い洗浄力が期待できるが、pHが高くなりすぎると、環境や安全性に悪影響を与える傾向がみられる点と、被洗物、特にアルミニウム素材の食器や調理器具、医療機器が侵食されやすくなる点と、酵素活性安定性に対する影響も大きくなる点から、10.0以下とする。そして、好ましくは、9.5以下とすることである。また、pHが低くなるとそれに伴い洗浄力も低下する点から、8.0以上とし、より好ましくは、8.5以上とすることである。
このように、本洗浄剤組成物は、非イオン界面活性剤(A)および(B)、アルカノールアミン(C)、酵素(D)、特定のn−ヘキシルグリコシド(E)を特定の割合で含有するとともに、カルシウム添加剤(F)および水(G)を必須の成分として含有し、必要に応じて、特定の高分子電解質重合体(H)、特定の水溶性溶剤(I)等の任意成分をさらに含有してなる、25℃におけるpHが8.0〜10.0の範囲に設定されている組成物である。
したがって、本洗浄剤組成物は、デンプン、油脂、タンパク質等の汚れおよび医療器具の汚れに対してもバラつきのない優れた洗浄力を発揮することができ、貯蔵安定性および酵素活性安定性に優れるという、極めて汎用性の高いものである。しかも、低泡性であり、アルミニウムに対する腐食性が低いため、食器類および各種の医療器具の汚れを短時間で繰り返し洗浄することができる。そして、繰り返し用いてもアルミニウムが使用される食器類、医療機器等に大きなダメージを与えることがない。
このため、本洗浄剤組成物は、ガラス、陶磁器、金属、プラスチック等の硬質表面を有する食器の洗浄用途に適している。また、食器に限らず、各種製造工場,加工工場棟における器具や容器、流通に用いられるプラスチックコンテナ等を洗浄するための自動洗浄用途としても使用可能である。さらに、食品工場・食品加工工場等のタイル、床等の硬質表面の洗浄、飲料用のガラス瓶等の容器洗浄、金属表面洗浄にも好ましく用いることができる。特に、ホテル、レストラン、学校、病院、飲食店、給食会社、会社の食堂等における自動食器洗浄機に用いるのに好適である。これらのことから、本発明における「食器類」とは、文言通りの「食器」の他、上記のような各種の食品製造・食品加工に関連する洗浄対象物を含む趣旨である。
また、本洗浄剤組成物は、各種の医療器具の洗浄用途に適している。上記医療器具の洗浄は、洗浄から乾燥までを自動で行うウォッシャーディスインフェクターでの使用や本洗浄剤組成物を所定の濃度となるよう希釈した洗浄液中に、医療器具を浸漬し、静止状態で接触させるか、あるいは循環装置等により水流を発生させるか、または超音波発生装置により振動を与えて、動的条件下で洗浄液と接触させて使用することによって行うことができる。そして、浸漬静止状態での洗浄は、積極的に洗浄液を動かす洗浄方法とは異なるが、スポンジやブラシを用いた手動による洗浄を排除するものではない。
そして、本洗浄剤組成物は、希釈せずにそのまま用いることもできるが、水で所定の濃度に希釈した洗浄液とすることにより、食器類の、自動食器洗浄機での洗浄、自動食器洗浄機での洗浄の前工程としての前洗い工程や前浸漬洗浄、直接噴霧しての洗浄、あるいは、医療器具の洗浄に、特に優れた洗浄効果を発揮することができる。
上記本洗浄剤組成物を水で希釈した洗浄液の濃度は、食器類の自動食器洗浄機での洗浄、自動食器洗浄機での洗浄の前工程としての前洗い工程や前浸漬洗浄、医療器具の洗浄には、本洗浄剤組成物を全体に対し0.01〜5質量%含有するものであることが好ましい。また、食器に直接噴霧しての洗浄には、同じく本洗浄剤組成物を全体に対し1〜20質量%含有するものであることが好ましい。すなわち、本洗浄剤組成物の含有量が少なすぎると、所望の効果が得られにくい傾向がみられ、逆に多すぎると、すすぎ性が低下するためである。
なお、「前浸漬洗浄」とは、自動食器洗浄機等を用いて機械洗浄を行う本洗浄工程の前に、洗浄液に被洗物を浸漬して行うことをいい、このような前浸漬洗浄は、シンクや移動式シンク、立体浸漬槽、かき上げ式自動食器洗浄機に設けられた予備浸漬槽等を用いて行うことができる。そして、本洗浄剤組成物は、低泡性であるため、被洗物を洗浄液に浸漬した後、洗浄液中被洗物をスポンジ等で擦る等の作業を行った後、被洗物を自動食器洗浄機にて洗浄してもよいし、被洗物を洗浄液に浸漬した後、取り出した被洗物をそのまま自動食器洗浄機にて洗浄を行うようにしてもよい。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1〜17、比較例1〜
後記の表1〜表3に示す組成(各表の数値の単位は質量%である)の洗浄剤組成物を調製し、洗浄性1:自動食器洗浄機による洗浄、洗浄性2:前洗い洗浄、洗浄性3:直接噴霧による洗浄、洗浄性4:医療器具の洗浄、貯蔵安定性、酵素活性安定性、低泡性、アルミニウムに対する腐食性、pH(原液、25℃)の9項目について評価した。その結果を後記の表4〜表6に示す。なお、後記の表1〜表3において、用いた成分とその有効純分(%)の詳細は、下記のとおりであり、表中の数値は、各成分の有姿のまま、示したものである。また、各項目の試験方法、評価方法は、後記に示すとおりである。
〔(A)成分〕
・非イオン界面活性剤(A−1):
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとポリアルキレングリコールの混合物(ダウ・ケミカル社製、ダウファックスDF−147Defoamer、1質量%水溶液での曇点18℃)
・非イオン界面活性剤(A−2):
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(三洋化成工業社製、セドランSF−506、1質量%水溶液での曇点17℃)
〔(B)成分〕
・非イオン界面活性剤(B−1):
ポリオキシアルキレン分岐デシルエーテル(第一工業製薬社製、ノイゲンLF40X、1質量%水溶液での曇点20℃)
・非イオン界面活性剤(B−2):
ポリオキシアルキレン分岐デシルエーテル(第一工業製薬社製、ノイゲンLF41X、1質量%水溶液での曇点28℃)
・非イオン界面活性剤(B−3):
ポリオキシアルキレン分岐デシルエーテル(第一工業製薬社製、ノイゲンLF42X、1質量%水溶液での曇点34℃)
〔(A)および(B)成分以外の非イオン界面活性剤〕
・非イオン界面活性剤α:
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(プルロック型ブロックポリマー)(第一工業製薬社製、エパン740)
EO/PO質量比=0.67、平均分子量:3,300
1質量%水溶液での曇点60℃
・非イオン界面活性剤β:
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(リバースプルロニック型ブロックポリマー)(BASF社製、プルロニックRPE1740)
EO/PO質量比=0.67、平均分子量:2,800
1質量%水溶液での曇点50℃
〔(C)成分〕
・アルカノールアミン(1):
トリエタノールアミン(日本触媒社製、トリエタノールアミンS)
・アルカノールアミン(2):
モノエタノールアミン(日本触媒社製、モノエタノールアミン)
〔(D)成分〕
・酵素(1):
α−アミラーゼ(ノボザイムズジャパン社製、Stainzyme Plus 12 L )
・酵素(2):
α−アミラーゼ(ノボザイムズジャパン社製、Termamyl Ultra 300L )
・酵素(3):
プロテアーゼ(ノボザイムズジャパン社製、Liquanase Evity 3.5XL )
・酵素(4):
リパーゼ(ノボザイムズジャパン社製、Lipex 100L )
・酵素(5):
セルラーゼ(ノボザイムズジャパン社製、Celluclean 5000L )
〔(E)成分〕
・n−ヘキシルグリコシド:
ヘキシルグルコシド(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製、AG6206、有効成分量75%)
〔(E)成分以外の可溶化剤〕
・キシレンスルホン酸ナトリウム(ハンツマン社製、ELTESOL SX−93、有効成分量93%)
〔(F)成分〕
・カルシウム添加剤:
塩化カルシウム(無水物として74.3%)(セントラル硝子社製、粒状)
〔(G)成分〕
・イオン交換水
〔(H)成分〕
・高分子電解質重合体(1):
ポリアクリル酸〔平均分子量=4,500(純分48%)〕(ローム・アンド・ハース社製、Acusol445)
・高分子電解質重合体(2):
ポリマレイン酸ナトリウム(平均分子量=1,800)(試作品)
・高分子電解質重合体(3):
アクリル酸−マレイン酸共重合体(平均分子量=70,000)(BASF社製、ソカランCP−45G)
・高分子電解質重合体(4):
ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウム〔平均分子量=12,000(純分30%)〕(日本パーオキサイド社製、ペイルブラック1200)
・高分子電解質重合体(5):
アクリル酸−マレイン酸系−ポリエチレングリコール共重合体〔平均分子量=8,000(純分50%)〕(日本触媒社製、PX1E−LK100)
・高分子電解質重合体(6):
オレフィン−マレイン酸共重合体のナトリウム塩〔平均分子量=12,000(純分25%)〕(BASF社製、ソカランCP9)
・高分子電解質重合体(7):
アクリル酸−スルホン酸系共重合体のナトリウム塩(アクリル酸・2−ヒドロキシ−3−アリロキシプロパンスルホン酸共重合体のナトリウム塩、純分50%)(日本触媒社製、アクアリックGL246)
〔(I)成分〕
・水溶性溶剤(1):
プロピレングリコール(旭硝子社製)
・水溶性溶剤(2):
エチルアルコール(日本アルコール販売社製、一般95度合成無変性アルコール)
・水溶性溶剤(3):
エチレングリコールモノエチルエーテル(日本触媒社製、シーホゾールMG)
・水溶性溶剤(4):
ジエチレングリコールモノエチルエーテル(日本触媒社製、シーホゾールDG)
・水溶性溶剤(5):
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(日本乳化剤社製、メチルプロピレンジグリコール)
・水溶性溶剤(6):
エチレングリコール(日本触媒社製)
・水溶性溶剤(7):
ポリエチレングリコール(第一工業製薬社製、PEG200)
・水溶性溶剤(8):
グリセリン(阪本薬品工業社製、精製グリセリン)
〔高分子電解質重合体中和剤〕
水酸化カリウム(含有量48%)(液体苛性カリ、旭硝子社製)
〔pH調整剤〕
クエン酸−水和物(精製クエン酸、結晶、扶桑化学工業社製)
〔水酸化カリウム〕
水酸化カリウム(含有量99%)(粒状苛性ソーダ、旭硝子社製)
〔洗浄性1:自動食器洗浄機による洗浄〕
・試験方法
調製された洗浄剤組成物を、水道水で下記の洗浄剤濃度となるよう希釈して、業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に投入し、下記の運転条件で運転した。そして、下記の被洗浄物である磁器皿または茶碗を10枚一組として洗浄し、その洗浄性能を後記の評価基準で評価した。なお、汚れとして、お粥(デンプン)汚れ、牛脂(油脂)汚れ、および卵黄(タンパク質)汚れの3種類を用意し、それぞれの汚れに対し洗浄評価を行った。
*運転条件
洗浄剤濃度 :0.20質量%
洗浄温度 :45℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:30秒、すすぎ:8秒)
水道水の硬度:(CaCO3として)50〜60ppm
デンプン汚れ:米飯40gをお湯400gに入れ、90〜100℃にて、20分間煮立たせた後、その上澄みを茶碗に0.6g/個となるように付着させ、常温で30分間乾燥させ、洗浄直前に10分間40℃にて浸漬したものを用いた。
油脂汚れ :直径25cmの磁器皿に、精製牛脂を4g/枚となるように付着させたものを用いた。
タンパク質汚れ:直径25cmの磁器皿に鶏卵の卵黄を4g/枚となるように付着させ、常温で1時間乾燥させ、洗浄直前に30分間40℃のお湯にて浸漬したものを用いた。
・評価基準
デンプン汚れについては、ヨウ素溶液を洗浄後の茶碗に塗布し、油脂汚れについては、オイルレッド液を洗浄後の磁器皿に塗布し、タンパク質汚れについては、そのまま目視にて以下のように汚れ除去具合を判定した。
◎:90%以上の汚れ除去。
○:70%以上で90%未満の汚れ除去。
△:50%以上で70%未満の汚れ除去。
×:50%未満の汚れ除去。
〔洗浄性2:前洗い洗浄〕
・試験方法
汚れの「種類」と食器への「汚れ」の付け方は、自動食器洗浄機による洗浄の洗浄性能評価と同じ方法で行った。それぞれ汚れの付いた食器5枚を、水道水で希釈、調製された洗浄液に下記の条件にて漬けた。その後、業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)にて、洗剤を入れずに、下記の方法で洗浄し、下記の評価基準で評価した。
*浸漬条件
洗浄剤濃度 :0.10質量%
浸漬温度 :25℃
浸漬時間 :10分
*洗浄機運転条件
洗浄温度 :45℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:30秒、すすぎ:8秒)
水道水の硬度:(CaCO3として)50〜60ppm
・評価基準
デンプン汚れについては、ヨウ素溶液を洗浄後の茶碗に塗布し、油脂汚れについては、オイルレッド液を洗浄後の磁器皿に塗布し、タンパク質汚れについては、そのまま目視にて以下のように汚れ除去具合を判定した。
◎:90%以上の汚れ除去。
○:70%以上で90%未満の汚れ除去。
△:50%以上で70%未満の汚れ除去。
×:50%未満の汚れ除去。
〔洗浄性3:直接噴霧による洗浄〕
・試験方法
汚れの「種類」と食器への「汚れ」の付け方は、自動食器洗浄機による洗浄の洗浄性能評価と同じ方法で行った。洗浄剤組成物を水道水で希釈し10質量%の濃度の洗浄液とし、これをスプレーボトルに入れ、汚れの付いた食器5枚に満遍なく噴霧し、室温で1時間放置後、業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)にて、洗剤を入れずに、下記の方法で洗浄し、下記の評価基準で評価した。
*洗浄機運転条件
洗浄温度 :45℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:30秒、すすぎ:8秒)
水道水の硬度:(CaCO3として)50〜60ppm
・評価基準
デンプン汚れについては、ヨウ素溶液を洗浄後の茶碗に塗布し、油脂汚れについては、オイルレッド液を洗浄後の磁器皿に塗布し、タンパク質汚れについては、そのまま目視にて以下のように汚れ除去具合を判定した。
◎:90%以上の汚れ除去。
○:70%以上で90%未満の汚れ除去。
△:50%以上で70%未満の汚れ除去。
×:50%未満の汚れ除去。
〔洗浄性4:医療器具の洗浄〕
・試験方法
アムテック社製の洗浄インジケーターEVIT 1枚を、水道水で希釈して調製した洗浄液に下記の条件で浸漬し、流水ですすぎ、目視判定にて評価を行った。
*浸漬条件
洗浄剤濃度 :0.30質量%
浸漬温度 :45℃
浸漬時間 :15分
・評価基準(2種類の汚れの内、軽度のものを対象とした。)
◎:95%以上の汚れ除去。
○:90%以上で95%未満の汚れ除去。
△:80%以上で90%未満の汚れ除去。
×:80%未満の汚れ除去。
〔貯蔵安定性〕
・試験方法
調製された洗浄剤組成物(原液)を100mlのガラス瓶に入れ、恒温槽(SLI−4S、須中理化工業社製)により40℃の雰囲気下に置き、その状態で1カ月保管した。また、同様に、調製された洗浄剤組成物(原液)を100mlのガラス瓶に入れ、インキュベーター(MTH−2400、SANYO社製)により−5℃〜5℃にプログラムコントロールされた雰囲気下に置き、その状態で1カ月保管した。そして、その外観を目視により観察し、下記の評価基準で評価した。
・評価基準
◎:1カ月後、濁り・分離・析出等の外観変化は全くなかった。
○:1カ月後、濁り・分離・析出等の外観変化がわずかにみられた。
△:2週間後、濁り・分離もしくは析出等の外観変化がわずかにみられた。
×:配合直後に、濁り・分離もしくは析出等の外観変化があった。
〔酵素活性安定性〕
・試験方法
α−アミラーゼおよびプロテアーゼに関しては、調製された洗浄剤組成物(原液)を40℃で2週間保管し、その洗浄剤組成物中の酵素活性値を求めた。リパーゼおよびセルラーゼに関しては、調製された洗浄剤組成物(原液)を室温で4週間保管し、その洗浄剤組成物中の酵素活性値から残存率を算出して、下記のように評価した。ただし、上記酵素活性値は、つぎのようにして求めた。
・α−アミラーゼ活性値の求め方
希釈した洗浄剤水溶液に、デンプンの分解により発色する指示薬とデンプンとを含んだ錠剤(ファデバス錠)を投入し、所定時間後における色素の濃度を測定した。
・プロテアーゼ活性値の求め方
希釈した洗浄剤水溶液とカゼイン溶液を混合し、所定時間後にトリクロロ酢酸溶液を加えた後、Folin−Ciocalten試薬を滴下して、液の発色を測定した。
・リパーゼ活性値の求め方
オリーブ油を乳化させた液を作成し、希釈した洗浄剤水溶液を加えて所定時間撹拌した後、フェノールフタレイン指示薬を数滴加え、水酸化ナトリウム液にて滴定した。
・セルラーゼ活性値の求め方
希釈した洗浄剤水溶液にCMC液を加えて加温し、所定時間後、ジニトロサリチル酸試薬を加え、所定時間100℃に加熱した後の液の発色を測定した。
・評価基準
◎:残存率70%以上。
○:残存率40%以上で70%未満。
△:残存率25%以上で40%未満。
×:残存率25%未満。
〔低泡性〕
・試験方法
水道水で希釈した洗浄剤組成物と充分にかき混ぜた鶏卵(全卵)30gを業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に投入し、下記の運転条件で運転した。そして、洗浄液の泡立ちを目視により後記の評価基準で評価した。
*運転条件
洗浄剤濃度 :0.10質量%
洗浄温度 :40℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:43秒、すすぎ:15秒)
水道水の硬度:(CaCO3として)50〜60mg/L
・評価基準
◎ :運転時に泡が液面から50mm未満で、かつ運転終了後速やかに泡が消える。
○ :運転時に泡が液面から50mm未満で、かつ運転終了後1分経過以内に泡が消える。
△ :運転時に泡が液面から50mm以上であるが、運転終了後1分経過以内に泡が消える。
× :運転時の泡の高さにかかわらず、運転終了後1分経過後も泡が消えずに残っている。
〔アルミニウムに対する腐食性〕
・試験方法
水道水で下記の濃度に希釈した洗浄剤組成物を業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に投入し、下記の運転条件で運転した。そして、アルミニウムのテストピース(1.0×20×100mm)を3枚一組として洗浄し、アルミニウムのテストピースの外観を評価基準で評価した。
*運転条件
洗浄剤濃度 :0.20質量%
洗浄温度 :45℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:30秒、すすぎ:8秒)
洗浄回数 :100回
・評価基準
◎:ほとんど変化なし。
○:微かに白化又は茶色に変色。
×:白化、茶色又は黒色に変色がある、もしくは、テストピース1枚当たりの質量が0.01g以上減少している。
〔pH(原液、25℃)〕
・測定方法
pHメーター(pH METER F−12、堀場製作所社製)を用いて、JIS Z−8802:1984にしたがって、調製された洗浄剤組成物の原液の25℃におけるpH値を測定した。
◎:8.0以上で10.0以下。
×:8.0未満または10.0を超える。
Figure 0006715126
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このように、本洗浄剤組成物は、デンプン、油脂、タンパク質等の汚れが付着した食器類に対しても、血液等の汚れが付着した医療器具に対しても、バラつきのない優れた洗浄力が得られることがわかる。また、貯蔵安定性および酵素活性安定性に優れ、低泡性であり、アルミニウムに対する腐食性が低いという、汎用性の高いものであることがわかる。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、デンプン、油脂、タンパク質等の汚れが付着した食器類および血液等の汚れが付着した医療器具の洗浄に適している。

Claims (9)

  1. 下記の(A)〜(G)成分を含有する硬質表面用液体洗浄剤組成物であって、上記(A)〜(E)成分を硬質表面用液体洗浄剤組成物全体に対し下記の割合で含有するとともに、硬質表面用液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHが8.0〜10.0の範囲に設定されていることを特徴とする硬質表面用液体洗浄剤組成物。
    (A)1質量%水溶液の曇点が20℃以下であり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルもしくはポリオキシアルキレンアルキルエーテルとポリアルキレングリコールの混合物からなる非イオン界面活性剤 0.1〜5質量%。
    (B)1質量%水溶液の曇点が35℃以下であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテルからなる非イオン界面活性剤 0.5〜10質量%。
    (C)アルカノールアミン 10〜30質量%。
    (D)酵素 0.1〜7質量%。
    (E)下記の一般式(1)を有するn−ヘキシルグリコシド 7.5〜22.5質量%。
    613OGn ・・・(1)
    (ただし、Gはモノサッカリド残基であり、nは1〜5である。)
    (F)カルシウム添加剤。
    (G)水。
  2. さらに、(H)成分として、アクリル酸重合体およびその塩、マレイン酸重合体およびその塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体およびその塩、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸およびその塩、アクリル酸−マレイン酸系−ポリエチレングリコール共重合体およびその塩、オレフィン−マレイン酸共重合体およびその塩、アクリル酸−スルホン酸系共重合体およびその塩からなる群から選ばれた少なくとも一つからなる高分子電解質重合体を含有する請求項1記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
  3. (C)成分のアルカノールアミンが、トリエタノールアミン、もしくはトリエタノールアミンとモノエタノールアミンの混合物である請求項1または2記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
  4. (D)成分の酵素が、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼおよびセルラーゼからなる群から選ばれた少なくとも一つである請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
  5. さらに、(I)成分として、エチルアルコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンからなる群から選ばれた少なくとも一つを含有する水溶性溶剤を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物を水で希釈して、硬質表面用液体洗浄剤組成物を全体に対し0.01〜5質量%含有する洗浄液とし、食器類を、上記洗浄液を用いて自動食器洗浄機で洗浄することを特徴とする食器類の洗浄方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物を水で希釈して、硬質表面用液体洗浄剤組成物を全体に対し0.01〜5質量%含有する洗浄液とし、食器類を、自動食器洗浄機で洗浄する前に、上記洗浄液を用いて前洗い洗浄および前浸漬洗浄の少なくとも一方を行うことを特徴とする食器類の洗浄方法。
  8. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物を水で希釈して、硬質表面用液体洗浄剤組成物を全体に対し1〜20質量%含有する洗浄液とし、食器類に、上記洗浄液を直接噴霧した後、すすぎ洗いおよび自動食器洗浄機での洗浄の少なくとも一方を行うことを特徴とする食器類の洗浄方法。
  9. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物を水で希釈して、硬質表面用液体洗浄剤組成物を全体に対し0.01〜5質量%含有する洗浄液とし、医療器具を、上記洗浄液を用いて洗浄することを特徴とする医療器具の洗浄方法。
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