JP6713874B2 - 車両用ステアリング装置のグロメット - Google Patents

車両用ステアリング装置のグロメット Download PDF

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本発明は、車室とエンジンルームとを隔離するダッシュパネルを貫通するように配置されるステアリングシャフトのエンジンルーム側の一部を覆うようにした車両用ステアリング装置のグロメットに関するものである。
この種の車両用ステアリング装置のグロメットとしては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが提供されている。
このグロメットは、ほぼ円筒状に形成され、ダッシュパネルに貫通形成されたシャフト挿通孔を挿通するステアリングシャフトの外周を覆う筒状部と、該筒状部の一端に設けられ、車両への組付状態において前記シャフト挿通孔の車外側の孔縁に当接するシール部と、を備えている。
前記シール部は、前記筒状部に一体に結合され、可撓性を有し、前記ダッシュパネル側に向かって拡径する円筒状の弾性基部と、該弾性基部のダッシュパネルに対向する端面の外周側に一体に設けられた当接部としての円環状のシールビードと、を備えている。そして、前記シールビードを前記ダッシュパネルに弾接させることによって、前記シャフト挿通孔を通じた車室内への雨水や塵芥等の侵入を抑制するようになっている。
特開2016−55831号公報
ところで、前記従来のグロメットを前記ダッシュパネルに弾接させる際には、前記グロメットをダッシュパネル方向に押し出す組付用の装置が通常用いられる。このとき、前記装置によって前記ダッシュパネルに前記シールビードの全周がほぼ同時に当接するように前記グロメットを押し出せればよいが、前記装置の傾き等により、例えば前記ダッシュパネルに前記シールビードの一部のみが先に当接するような状態で前記グロメットを押し出してしまうと、弾接にあたって前記シールビードの一部がダッシュパネル上を摺動することで径方向内側あるいは外側へ捲られることとなり、シール機能の低下を招来してしまうおそれがある。
本発明は、前記従来の技術的課題に着目して案出されたもので、ダッシュパネルへの組付時における当接部の捲れを抑制し得る車両用ステアリング装置のグロメットを提供するものである。
本発明は、車室とエンジンルームとを隔離するダッシュパネルを貫通するように配置されるステアリングシャフトのうち前記エンジンルーム側の前記ダッシュパネルに近接する部分を覆うように設けられ、前記ダッシュパネルに圧接した状態でシール機能を発揮する車両用ステアリング装置のグロメットにおいて、前記ステアリングシャフトが挿通される筒状部と、該筒状部の軸方向一端部に可撓変形可能に設けられた筒状の弾性基部と、該弾性基部に前記ダッシュパネルと圧接可能に設けられた環状の当接部と、前記当接部の外周に設けられた矯正部と、を備え、前記矯正部は、前記当接部の外周面から前記ダッシュパネル方向に延設され、前記弾性基部よりも高い可撓性を有し、基端部を支点として先端部が径方向外側へ可撓変形可能に形成された筒状の可撓部と、該可撓部の先端部に設けられ、それぞれ前記可撓部の周方向に離間した状態でかつ、前記当接部の当接面よりも前記ダッシュパネル側の位置に配置された複数の突起部と、を有していることを特徴としている。
したがって、この発明では、当接部の外周面に矯正部を設けたことから、該矯正部によってダッシュパネルに当接部の当接面を弾接させる際の該当接面の姿勢を矯正することができる。これにより、作業工程を増加させることなしに、ダッシュパネルへの組付時における当接部の捲れを抑制することができる。
ここで、本発明の好ましい第1の態様として、前記各突起部は、前記可撓部の径方向に沿った断面形状が円形状に形成されていることが望ましい。
かかる構成とすることで、各突起部とダッシュパネルとの接触が線接触となることから、各突起部とダッシュパネルとの間に生じる摺動抵抗を低減できる。これにより、矯正部が径方向内側へ捲られて当接面を覆ってしまうことによるシール性の低下を抑制できる。
また、本発明の好ましい第2の態様として、各突起部は、球状に形成されていることが望ましい。
かかる構成とすることで、各突起部とダッシュパネルとの接触が点接触となることから、各突起部とダッシュパネルとの間に生じる摺動抵抗をより一層低減できる。これにより、矯正部が径方向内側へ捲られて当接面を覆ってしまうことによるシール性の低下をより確実に抑制できる。
さらに、本発明の好ましい第3の態様として、各突起部は、前記可撓部の径方向に沿った断面形状が、頂点の一つが前記ダッシュパネルに臨むような三角形状に形成されていることが望ましい。
かかる構成とすることで、各突起部とダッシュパネルとの接触が線接触となることから、第1の態様とほぼ同等のシール性の低下抑制効果を得ることができる。
本発明によれば、シール部の外周面に矯正部を設けたことから、該矯正部によってダッシュパネルに当接部の当接面を弾接させる際の該当接面の姿勢を矯正することができる。これにより、ダッシュパネルへの組付時における当接部の捲れを抑制することができる。
本発明が適用される車両用ステアリング装置を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係るグロメット周りを示す断面図である。 同グロメットの斜視図である。 図3の要部拡大図である。 ダッシュパネルに対するグロメットの組付作業工程における組み付けられる直前の状態を示す図である。 同組付作業工程における組付途中の状態を示す図である。 同組付作業工程における組付後の状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るグロメットの要部を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るグロメットの要部を示す斜視図である。
以下、本発明に係る車両用ステアリング装置のグロメットの各実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態が適用される車両用ステアリング装置は、図1に示すように、ステアリングホイール1と、ラック・ピニオン式のステアリングギアボックス2と、第1〜第3のシャフト要素3a〜3cからなるステアリングシャフト3と、を備えている。
そして、エンジンルームR1と車室R2とを隔離しているダッシュパネル4に形成されたシャフト挿通孔5に前記第3のシャフト要素3cが貫通するようにして挿通されていると共に、ダッシュパネル4とステアリングギアボックス2との間には、第3のシャフト要素3cを覆うようにグロメット6が装着されている。
前記ステアリングギアボックス2は、ボックス本体2aと、該ボックス本体2aの前記ダッシュパネル4側の端部に一体的に設けられた円筒部2bと、を備えている。
前記第1〜第3のシャフト要素3a〜3cは、ユニバーサルジョイント7,8を介して相互に連結されている。前記第3のシャフト要素3cの前端は、ステアリングギアボックス2内のピニオン9に接続されている。このピニオン9は、車幅方向へ往復動可能に設けられたラック軸10に噛合し、該ラック軸10は、両端がタイロッドを介して左右の前輪のナックルアームに連結されている。これにより、ステアリングホイール1の回転操作が左右の前輪の転舵動作に反映されるようになっている。
前記グロメット6は、図1〜図3に示すように、所定のゴム材料からなる筒状を呈しており、ステアリングギアボックス2の円筒部2bに取り付け固定される円筒状の取付基部11と、該取付基部11の上端側に一体に設けられた筒状部12と、該筒状部12の上端側に一体に設けられた大径円環状のシール部13と、から主として構成されている。
前記取付基部11は、筒状部12に対して段差拡径状となるように設けられていると共に、内径がステアリングギアボックス2の円筒部2bの外径よりも僅かに小さく形成され、該円筒部2bに圧入により固定されている。また、前記取付基部11の内周には、縦断面ほぼ鋸刃状をなすシールリップ11aが径方向内側に向かって突設され、この各シールリップ11aが圧入固定に際して円筒部2bの外周面に弾接することで、ステアリングギアボックス2内への雨水や塵芥等の侵入を抑制するようになっている。
前記筒状部12は、取付基部11の上端に軸方向から一体に結合された小径筒部14と、該小径筒部14の上端部に一体に有する大径筒部15と、から構成されている。
前記小径筒部14は、軸心X1が取付基部11と同軸状に配置されていると共に、外径が取付基部11よりも小さく形成されており、円環状の段差部16を介して取付基部11に一体的に結合されている。なお、前記段差部16は、取付基部11を円筒部2bに圧入する際の最大挿入位置を規制する規制部として機能するようになっている。
前記大径筒部15は、小径筒部14と一体的に結合されて上方へ拡径状(ラッパ状)に形成された拡径部15aと、該拡径部15aの上端に一体に有する大径な円環部15bとから構成されている。
前記拡径部15aは、その軸心X2が小径筒部14の軸心X1に対して約30°の角度をもって傾斜するように形成されており、したがって、前記円環部15bについても軸心X1に対して約30°の角度で傾いている。なお、この傾斜角度は、図1に示すように、グロメット6のシール部13の後述するシールビード19がダッシュパネル4のシール面4aに対して密着状態に合わせられるように適宜設定されるものである。
前記シール部13は、図2に示すように、拡径部15aの軸心X2と同軸状に配置されるものであって、大径筒部15の円環部15bの周壁上端縁に一体に結合された弾性基部17と、該弾性基部17の上端に一体に設けられて、前記ダッシュパネル4に当接する当接部18と、から構成されている。
前記弾性基部17は、ダッシュパネル4方向に向かって拡径する円筒状に形成されていると共に、肉厚T1が筒状部12などの肉厚に比べて薄肉に形成され、比較的自由な撓み変形が許容されている。
前記当接部18は、比較的肉厚な円環状に形成されていると共に、上面の外周側にダッシュパネル4のシール面4aに当接する円環状のシールビード19が突出形成されている。このシールビード19は、断面ほぼ半円弧状に形成され、当接面としての先端面19aをシール面4aに弾接させることをもってシール機能を発揮するようになっている。
そして、前記シール部13の外周面には、ダッシュパネル4のシール面4aにシールビード19を弾接させる際に該シールビード19の姿勢を矯正する矯正部20が一体に設けられている。
この矯正部20は、図2〜図4に示すように、当接部18の外周面から径方向外側に向かって延出し、拡径部15aの軸心X2と同軸状に配置された円筒状の可撓部21と、該可撓部21の先端部21bに設けられた複数の突起部22と、を備えている。
前記可撓部21は、ダッシュパネル4方向に向かって漸次拡径するラッパ状を呈し、当接部18に接続された基端部21aに対して先端部21bが比較的大径となるように形成されている。
また、この可撓部21は、シールビード19を内部に収容するように、すなわちシールビード19を径方向から囲繞するように形成され、先端部21bがシールビード19の先端面19aよりもダッシュパネル4側に位置するようになっている。これにより、前記各突起部22がグロメット6の最大上方位置、すなわちダッシュパネル4に対して最も近接する位置に配置されるようになっている。
また、この可撓部21は、肉厚T2が弾性基部17の肉厚T1よりも薄肉に形成されることにより、該弾性基部17よりも高い可撓性を有しており、固定端である基端部21aを始点として自由端である先端部21bが径方向外側へ撓み変形するようになっている。
なお、前記可撓部21は、図2に示すように、軸心X2に対する傾斜角度θ1が例えば45°といった比較的小さな角度の鋭角である場合には、撓み変形に伴う復元力を発生させるようになっているが、傾斜角度θ1が90°に近い角度となると、復元力を殆ど発揮しないようになっている。なお、図2においては、軸心X2と平行な仮想線X3に基づいて可撓部21の軸心X2に対する傾斜角度θ1を示している。
前記各突起部22は、図3及び図4に示すように、可撓部21の先端部21b外周縁に一体に設けられるもので、球状に形成されていると共に、それぞれ可撓部21の周方向に所定距離離間した状態に配置されている。
換言すれば、この各突起部22は、矯正部20の径方向に沿った断面形状がほぼ円形状となるように形成されていると共に、それぞれが周方向に所定の間隙をもって配置されている。
〔本実施形態の作用効果〕
かかる構成から、本実施形態に係るグロメット6は、ダッシュパネル4へ組み付けられるにあたって、図5に示すように、組付用の装置によって図中の矢印に沿ってダッシュパネル4方向へ押し出されると、ダッシュパネル4のシール面4aに対してシールビード19が弾接するよりも前に矯正部20の突起部22が弾接することとなる。なお、このときの装置による組み付け方向(図5中の矢印)は、エンジンルームR1内の他部品との干渉回避等の関係から定められるものである。
ここで、例えば前記装置の傾きに起因して、グロメット6が車両後方へ傾いた状態でシール面4aに押圧されると、車両前方側の突起部22Aが他の突起部22に比べてシール面4aに強く弾接する結果、図6に示すように、シール面4aから車両前方側の突起部22Aに対して他の突起部22に作用する反力よりも大きな反力F1が作用する。そうすると、この反力F1が突起部22Aや可撓部21を介して弾性基部17の車両前方側の部位17Aにも作用することとなって、該部位17Aが大径筒部15側に大きく可撓変形する。この結果、グロメット6の傾きによらず、シールビード19がシール面4aに対してほぼ平行な状態に保持されることとなる。
そして、以降は、前記装置による押圧に伴い各突起部22がシール面4a上を摺動しつつ可撓部21が径方向外側へ可撓変形することにより、シールビード19がシール面4aに平行状態を維持しつつ接近することとなる。そして、最終的に図7に示すように、シール面4aにシールビード19の先端面19a全周がほぼ同時に弾接することをもって、グロメット6のダッシュパネル4への組み付けが完了する。
以上のように、この実施形態によれば、シール部13の外周面に矯正部20を設けたことから、グロメット6の傾きによらず、シール面4aに弾接させる際のシールビード19の姿勢を矯正することができる。
これにより、シールビード19の先端面19aの全周がシール面4aにほぼ同時に弾接することから、シールビード19の一部のみがシール面4aを摺動することに起因する該シールビード19の捲れを抑制できる。したがって、ダッシュパネル4とグロメット6との間のシール機能の低下を抑制することができる。
ところで、単にシールビード19の捲れを抑制したいのであれば、グロメットをシール部13の内外を反転させた状態でダッシュパネル4に近接させた後、シール部13を反転状態から復元してダッシュパネル4に弾接させる、いわゆる反転タイプとする方法も考えられる。しかしながら、この方法は、前述のようにシール部13の反転・復元作業が必要となることから、作業工数を増加させ、もって組付作業の煩雑化を招来してしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態のグロメット6は、前述した反転タイプのグロメットとは異なり、組付作業に伴い自ずとシールビード19の捲れが抑制されるものであるから、作業工程を増加させることなしにシール機能の低下の抑制を実現できる。この結果、組付作業の煩雑化を抑制することができる。
また、矯正部20を広い当接面積でもってシール面4aに接触するように形成してしまうと、矯正部20がシール面4a上を摺動する際の摩擦抵抗(摺動抵抗)が高くなることで径方向外側へ可撓変形することができず、一部が径方向内側に捲られてしまう場合がある。そして、かかる場合には、径方向内側に捲られた矯正部20がシールビード19の先端面19aに覆い被さることとなって、シールビード19とシール面4aとの間のシール性が損なわれてしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態では、矯正部20のシール面4aと当接する部位を、周方向に所定距離離間して配置された複数の突起部22としたことから、矯正部20のシール面4aに対する摺動抵抗を低減できる。これにより、矯正部20が径方向内側へ捲られてシールビード19の先端面19aを覆ってしまうことによるシールビード19とシール面4aとの間のシール性の低下を抑制できる。
しかも、本実施形態では、各突起部22の形状を、矯正部20の径方向に沿って断面円形状となるように形成したことから、シール面4aに対する摺動抵抗を大きく低減し、効果的にシール性の低下を抑制できる。
特に、本実施形態では、各突起部22の形状を球状としたことから、該各突起部22とシール面4aとの接触が点接触となるため、シール面4aに対する摺動抵抗をより一層低減することができる。
また、可撓部21をシールビード19の外周を囲繞するように形成したことで、該シールビード19とシール面4aとの間への雨水や洗車水、塵芥等の侵入を可撓部21によって阻止することができる。これによって、ダッシュパネル4とグロメット6との間のシール性を向上できる。
さらに、可撓部21を、軸心X2に対する傾斜角度θ1が比較的小さい場合には復元力を発揮するような構成としたことから、各突起部22がシール面4aに当接した直後の初動時には、該シール面4aに対して可撓部21が突っ張った状態となる。これにより、初動時における各突起部22のシール面4a上のスムーズな摺動性を確保できる。
しかも、本実施形態では、可撓部21を、各突起部22がシール面4a上を摺動するにつれて傾斜角度θ1が大きくなるように形成すると共に、該傾斜角度θ1が90°に近い角度となると復元力を殆ど発揮しなくなるようにした。これにより、組み付けが完了した状態においては、可撓部21からシール面4aに作用する反力が僅かなものとなるため、該反力によってシールビード19がシール面4aから浮いてしまうのを抑制できる。この結果、面圧の低下に起因するシールビード19とシール面4aとの間のシール性の低下を抑制することができる。
なお、ここではグロメット6が車両後方へ傾いた状態を例として各作用効果の説明を行ったが、グロメット6が車両前方へ傾いた場合においても同様の作用効果が得られるのは勿論のことである。
〔第2実施形態〕
図8は、本発明の第2実施形態を示すもので、基本構成は第1実施形態と同様であるが、各突起部22の形状が矯正部20の周方向に沿って延びる円柱状に変更されている。
かかる構成から、この実施形態によっても、矯正部20とシール面4aとの接触を線接触とすることで、矯正部20のシール面4aに対する摺動抵抗を低減できる。これにより、径方向内側へ捲られた矯正部20がシールビード19の先端面19aを覆うことによるシールビード19とシール面4aとの間のシール性の低下を抑制しつつ、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
〔第3実施形態〕
図9は、本発明の第3実施形態を示すもので、基本構成は第1実施形態と同様であるが、各突起部22の形状が矯正部20の径方向に沿った三角柱状に変更されている。また、この各突起部22は、三角形状の横断面の頂点の一つがシール面4aに臨むようにそれぞれ形成されている。
かかる構成から、この実施形態によっても、矯正部20とシール面4aとの接触を線接触とすることで、矯正部20のシール面4aに対する摺動抵抗を低減できる。これにより、径方向内側へ捲られた矯正部20がシールビード19の先端面19aを覆うことによるシールビード19とシール面4aとの間のシール性の低下を抑制しつつ、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成を変更することも可能である。
例えば、本実施形態では、可撓部21を弾性基部17の肉厚T1よりも薄い肉厚T2に形成することで、弾性基部17よりも可撓変形し易くしているが、方法はこれに限られず、例えば可撓部21のダッシュパネル4方向への突出する長さを長尺化することや、可撓部21の基端部21aに薄肉のノッチ部を設けることにより、可撓部21の可撓性を高くすることも可能である。
3…ステアリングシャフト
4…ダッシュパネル
6…グロメット
12…筒状部
17…弾性基部
18…当接部
19…シールビード
19a…先端面(当接面)
21…可撓部
21a…基端部
21b…先端部
22…突起部
R1…エンジンルーム
R2…車室

Claims (4)

  1. 車室とエンジンルームとを隔離するダッシュパネルを貫通するように配置されるステアリングシャフトのうち前記エンジンルーム側の前記ダッシュパネルに近接する部分を覆うように設けられ、前記ダッシュパネルに圧接した状態でシール機能を発揮する車両用ステアリング装置のグロメットにおいて、
    前記ステアリングシャフトが挿通される筒状部と、
    該筒状部の軸方向一端部に可撓変形可能に設けられた筒状の弾性基部と、
    該弾性基部に前記ダッシュパネルと圧接可能に設けられた環状の当接部と、
    前記当接部の外周に設けられた矯正部と、
    を備え、
    前記矯正部は、
    前記当接部の外周面から前記ダッシュパネル方向に延設され、前記弾性基部よりも高い可撓性を有し、基端部を支点として先端部が径方向外側へ可撓変形可能に形成された筒状の可撓部と、
    該可撓部の先端部に設けられ、それぞれ前記可撓部の周方向に離間した状態でかつ、前記当接部の当接面よりも前記ダッシュパネル側の位置に配置された複数の突起部と、
    を有していることを特徴とする車両用ステアリング装置のグロメット。
  2. 前記各突起部は、前記可撓部の径方向に沿った断面形状が円形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ステアリング装置のグロメット。
  3. 前記各突起部は、球状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ステアリング装置のグロメット。
  4. 前記各突起部は、前記可撓部の径方向に沿った断面形状が、頂点の一つが前記ダッシュパネルに臨むような三角形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ステアリング装置のグロメット。
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