JP6273531B2 - ワイパーグロメット - Google Patents

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本発明は、自動車におけるワイパー装置のワイパーグロメットに関する。
自動車のワイパー装置は、車体のインナーパネル等に固定されるワイパーモータと、ワイパーモータに軸回転駆動可能に支持されるワイパーシャフトと、ワイパーシャフトの端部に取り付けられるワイパーアームとから構成される。この構成により、ワイパーモータを作動させると、ワイパーシャフトが軸回転駆動されると共に、当該ワイパーシャフトに連結されたワイパーアームが作動し、ワイパーアームに取り付けたワイパーブレードによってウィンドウ上の雨水等を除去することができる。
ワイパー装置は、ワイパーモータを車体のインナーパネル等に固定すると共に、インナーパネルよりも車体外側に設置されるボディパネルに設けた挿通孔にワイパーシャフトを挿通させて設置される。ワイパーシャフトの取り付け作業性およびワイパー装置としての動作性を考慮して、ワイパーシャフトとボディパネルとが干渉しないように、ワイパーシャフトとボディパネルとの間には隙間が設けられている。
一方、このワイパーシャフトとボディパネルとの隙間から車体内部へ浸水等してしまう虞があるので、当該隙間をシールするシール部材としてワイパーグロメットが取り付けられている。ワイパーグロメットは、弾性体から成り、その一部がボディパネルの挿通孔に嵌め込まれることにより取り付けられている(例えば、特許文献1,2)。また、ワイパーグロメットは、当該ワイパーグロメットの取り付け座面(インナーパネル等)からワイパーアーム近傍までの範囲におけるワイパーシャフトを覆うように形成されている。
特開2007−223554号公報 特開平8−40214号公報
自動車には同一車種においても様々な仕様があり、仕様変更による新たな部品の追加や形状などが異なる部品への変更を伴うことがある。例えば、ワゴン車等においてリアワイパー装置が取り付けられるテールゲートは、同一車種であっても、ボディパネルの外側にテールゲート装飾ガーニッシュを装備する仕様のものと、テールゲート装飾ガーニッシュを装備しない仕様のものがあり、テールゲート装飾ガーニッシュの有無に伴い、リアワイパー装置におけるワイパーシャフトを長さ(シャフト全長)が異なるものへ変更する必要がある。
つまり、テールゲート装飾ガーニッシュを装備する仕様の場合には、ボディパネルの外側にテールゲート装飾ガーニッシュを設置するため、ワイパー装置におけるワイパーモータとワイパーアームの設置位置が離れるので、テールゲート装飾ガーニッシュを装備しない仕様の場合と比較して、ワイパーシャフトを長尺化する必要がある。また、このワイパーシャフトの長尺化に伴い、ワイパーシャフトを覆うワイパーグロメットも長尺化する必要がある。
つまり、テールゲート装飾ガーニッシュの有無等の仕様変更に伴い、シャフト全長の異なる二種類のワイパーシャフトおよびグロメット全長の異なる二種類のワイパーグロメットを適宜取り付けなければならない。よって、従来では、同一車種においても、その仕様、例えば、テールゲート装飾ガーニッシュの有無によって、ワイパーシャフトだけでなくワイパーグロメットをも変更しなければならず、製造および保管するワイパーグロメットの種類が増え、それらの作業は煩雑であった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、シャフト全長の異なるワイパーシャフトに対応可能なワイパーグロメットを提供することを目的とする。
上記課題を解決する第一の発明に係るワイパーグロメットは、自動車におけるワイパー装置のワイパーシャフトの周囲を覆うように設けられて、ボディパネルと前記ワイパーシャフトとの隙間をシールする筒状のワイパーグロメットであって、前記ボディパネルに支持される基部と、前記基部の端縁部に連結されると共に、前記基部の前記端縁部から内周側かつ前記ワイパーシャフトの軸方向一方側へ向かって延びるよう屈曲された収縮形態と、前記基部の前記端縁部からワイパーシャフトの軸方向他方側へ向かって延びるよう伸長された伸長形態とに、屈伸によって変形可能とすることでグロメット全長を可変する屈伸部と、前記屈伸部の端縁部に連結され、前記ワイパーシャフトに沿って延びる被覆部と、前記屈伸部の前記端縁部に形成され、少なくとも前記屈伸部を伸長させた際に前記ワイパーシャフトと弾接し得るリップ部と、を備え、前記リップ部は、前記屈伸部が前記収縮形態から前記伸長形態に変形されることで内周側に窄むように変位されることを特徴とする。
上記課題を解決する第二の発明に係るワイパーグロメットは、第一の発明に係るワイパーグロメットにおいて、前記リップ部が、前記屈伸部の前記端縁部における全周に亘って連続して形成されることを特徴とする。
上記課題を解決する第三の発明に係るワイパーグロメットは、第一または第二の発明に係るワイパーグロメットにおいて、前記被覆部の内周側に、前記ワイパーシャフトの外周面に形成された切り欠き部に係合される位置決め用の係合リブが形成されていることを特徴とする。
上記課題を解決する第四の発明に係るワイパーグロメットは、第一から第三のいずれか一つの発明に係るワイパーグロメットにおいて、前記リップ部は、前記屈伸部が伸長形態にあるときに、前記ワイパーシャフトに形成された溝部または段部に係合されることを特徴とする。
第一の発明に係るワイパーグロメットによれば、自動車におけるワイパー装置のワイパーシャフトの周囲を覆うように設けられて、ボディパネルと前記ワイパーシャフトとの隙間をシールする筒状のワイパーグロメットであって、前記ボディパネルに支持される基部と、前記基部の端縁部に連結されると共に、前記基部の前記端縁部から内周側かつ前記ワイパーシャフトの軸方向一方側へ向かって延びるよう屈曲された収縮形態と、前記基部の前記端縁部からワイパーシャフトの軸方向他方側へ向かって延びるよう伸長された伸長形態とに、屈伸によって変形可能とすることでグロメット全長を可変する屈伸部と、前記屈伸部の端縁部に連結され、前記ワイパーシャフトに沿って延びる被覆部と、前記屈伸部の前記端縁部に形成され、少なくとも前記屈伸部を伸長させた際に前記ワイパーシャフトと弾接し得るリップ部と、を備え、前記リップ部は、前記屈伸部が前記収縮形態から前記伸長形態に変形されることで内周側に窄むように変位されることにより、屈伸部を基部に対して屈伸させてグロメット全長を可変させることで長さ(シャフト全長)の異なるワイパーシャフトに対応することができる。また、リップ部が屈伸部を伸長させた際にワイパーシャフトと弾接するので、ワイパーグロメットの屈伸(伸長)させた状態を維持することができる。これにより、同一車種でワイパーシャフトの長さが異なる仕様が設定されるような場合であっても、一種類のワイパーグロメットで対応することが可能となる。
また、第一の発明に係るワイパーグロメットによれば、簡易な構造で屈伸部を基部に対して屈伸させることができる。
また、第一の発明に係るワイパーグロメットによれば、屈伸部が伸長形態のとき、すなわち、ワイパーグロメットを伸長状態で使用するときに、リップ部のワイパーシャフトに対する弾接力が向上するので、屈伸部が収縮形態に戻ろうとする、すなわち、ワイパーグロメットが収縮状態となるのを抑制することができる。したがって、より確実にワイパーグロメットの伸長状態を維持することができる。
第二の発明に係るワイパーグロメットによれば、第一の発明に係るワイパーグロメットにおいて、前記リップ部が、前記屈伸部の前記端縁部における全周に亘って連続して形成されることにより、リップ部の強度を向上させると共に、ワイパー装置(ワイパーシャフト)との接触面積を増大させることができるので、屈伸させた状態をより確実に維持することができる。
第三の発明に係るワイパーグロメットによれば、第一または第二の発明に係るワイパーグロメットにおいて、前記被覆部の内周側に、前記ワイパーシャフトの外周面に形成された切り欠き部に係合される位置決め用の係合リブが形成されていることにより、被覆部の位置決めを容易にし、かつ、被覆部の位置ずれを規制することができる。また、被覆部の位置ずれを規制することで、ワイパーグロメットが収縮状態から伸長状態への変形、および、伸長状態から収縮状態への変形を抑制することができる。
第四の発明に係るワイパーグロメットによれば、第一から第三のいずれか一つの発明に係るワイパーグロメットにおいて、前記リップ部は、前記屈伸部が伸長形態にあるときに、前記ワイパーシャフトに形成された溝部または段部に係合されることにより、ワイパーグロメットが伸長状態から収縮状態へ変形(戻る)することをより確実に抑制することができる。
実施例1に係るワイパーグロメット(収縮状態)を備えたワイパー装置の取り付け構造を示す縦断面図である。 実施例1に係るワイパーグロメット(収縮状態)を示す斜視図である。 実施例1に係るワイパーグロメット(伸長状態)を備えたワイパー装置の取り付け構造を示す縦断面図である。 実施例1に係るワイパーグロメット(伸長状態)を示す斜視図である。 実施例1に係るワイパーグロメット(収縮状態)を備えたワイパー装置の取り付け構造の他の例を示す縦断面図である。 実施例1に係るワイパーグロメット(伸長状態)を備えたワイパー装置の取り付け構造の他の例を示す縦断面図である。
本発明は、ワイパー装置におけるワイパーシャフトとボディパネルとの隙間をシールするワイパーグロメットを伸縮可能な構造(伸縮型グロメット)とすることにより、テールゲート装飾ガーニッシュの有無などの仕様変更に伴う、長さ(シャフト全長)の異なるワイパーシャフトに対応することができるようにしたものである。
以下に、本発明に係るワイパーグロメットの実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることは言うまでもない。
本実施例に係るワイパーグロメットは、図2に示す通常使用する収縮状態1Aから、図4に示す伸長させて使用する伸長状態1Bへと変形可能な構造から成る全長(グロメット全長)lが可変の伸縮型グロメット1である。図1に示すように、ボディパネル2の車体外側(図1における上側)にテールゲート装飾ガーニッシュ3(図3参照)を取り付けない第一の仕様においては、伸縮型グロメット1を収縮状態1Aで取り付け、一方、図3に示すように、ボディパネル2の車体外側にテールゲート装飾ガーニッシュ3を取り付ける第二の仕様においては、伸縮型グロメット1を伸長状態1Bで取り付けることができる。
本実施例における伸縮型グロメット1の構造について、図1から図4を参照して説明する。
伸縮型グロメット1は、車体にワイパー装置4を取り付けた際の車体との隙間をシールするものであり、伸縮型グロメット1を取り付けるワイパー装置4は、駆動源であるワイパーモータ10と、ワイパーモータ10によって軸回転駆動可能に一端側(図1および図3における下側)を支持されるワイパーシャフト20と、ワイパーシャフト20と共に回転駆動可能にワイパーシャフト20の他端側(図1および図3における上側)に連結して取り付けられるワイパーアーム30とを備えている。
ワイパー装置4は、ワイパーモータ10が車体のインナーパネル5に設置されることにより、車体側に固定されている。インナーパネル5の車体外側(図1および図3における上側)にはボディパネル2が設けられ、ワイパーモータ10に一端側を支持されたワイパーシャフト20は、当該ボディパネル2に形成された挿通孔40を挿通して車体外側へ突出して設置されている。ワイパーアーム30は、ワイパーシャフト20の他端(車体外側へ突出した端部)に取り付けナット50によって連結されている。
ボディパネル2の挿通孔40は、ワイパー装置4すなわちワイパーシャフト20の取り付け作業性およびワイパー装置4としての動作性を考慮して、ワイパーシャフト20の外径よりも大きく形成されている。つまり、ワイパーシャフト20とボディパネル2とが接触しないように、ワイパーシャフト20とボディパネル2との間には隙間が設けられている。
このワイパーシャフト20とボディパネル2との隙間からの浸水等を防ぐために伸縮型グロメット1を取り付けている。伸縮型グロメット1は、ボディパネル2に支持され、当該ボディパネル2(伸縮型グロメット1の取り付け座面)からワイパーアーム30までの範囲におけるワイパーシャフト20の周囲を覆うように筒状に設けられている。すなわち、伸縮型グロメット1は、筒状の内周部にワイパーシャフト20が挿通された状態でボディパネル2に取り付けられている。
伸縮型グロメット1は、ボディパネル2の挿通孔40に嵌合して姿勢を保持するための基部60と、基部60と連結されると共に当該基部60に対して屈伸するように変形可能な屈伸部70と、屈伸部70と連結されてワイパーシャフト20を覆う被覆部80とを備えている。
基部60は、略円錐の外見形状を有する肉厚の筒状部材であり、伸縮型グロメット1としての姿勢を保持するための十分な強度を有すると共に、ボディパネル2の挿通孔40に容易に嵌め込むことができるように変形可能な弾性体から成る。基部60における底部61の外周には、ボディパネル2の挿通孔40における縁部41と係合する凹部62が全周に亘って形成され、当該凹部62には、ボディパネル2との隙間をシールするシール部63が全周に亘って形成されている。伸縮型グロメット1のボディパネル2への装着時には、少なくともシール部63がボディパネル2の車体外側の面(図1および図3における上面)と接触した状態となり、伸縮型グロメット1とボディパネル2との隙間がシールされる。
屈伸部70は、基部60の上端縁部64から延びる筒状の弾性体から成り、当該屈伸部70を基部60に対して屈伸させることにより、基部60の上端縁部64から屈伸部70が内周側下方、つまりワイパーシャフト20の軸方向の一方側であるボディパネル2側へ延びるよう屈曲された収縮形態70A(図1参照)、または、基部60の上端縁部64から内周側上方、つまりワイパーシャフト20の軸方向の他方側であるワイパーアーム30側へ延びるよう伸長された伸長形態70B(図3参照)となるように変形させることができる。
具体的には、収縮形態70Aでは、図1に示すように、屈伸部70は、基部60との連結部である上端縁部64から下方に折り返されると共に被覆部80との連結部である内周側端縁部71で上方に折り返されて被覆部80の下部が基部60の内周側に入り込んだ状態となる。一方、伸長形態70Bでは、図3に示すように、屈伸部70は、上端縁部64から上方に延ばされて被覆部80が基部60から出された状態となる。
そして、屈伸部70が収縮形態70Aをとる場合には、伸縮型グロメット1は、グロメット全長lが短い(l=lAとなる)収縮状態1Aとなり、一方、屈伸部70が伸長形態70Bをとる場合には、伸縮型グロメット1は、収縮状態1Aの場合よりもグロメット全長lが長い(l=lB)伸長状態1Bとなる。つまり、伸縮型グロメット1は、屈伸部70を屈伸させることでグロメット全長lが可変される。
屈伸部70と被覆部80との連結部である屈伸部70の内周側端縁部71には、少なくとも伸縮型グロメット1の伸長状態1B(図3参照)において内周側すなわち被覆部80よりもワイパーシャフト20側へ突出してワイパーシャフト20と弾接するリップ90が形成されている。本実施例においては、リップ90は、屈伸部70の内周側端縁部71における全周に亘って連続して設けられている。リップ90は、屈伸部70が収縮形態70Aから伸長形態70Bに変形されるのに伴い、その先端部が内周側へ窄むようになっている。つまり、リップ90は、伸縮型グロメット1を収縮状態1Aから伸長状態1Bへ変形させるにつれて、内周側、すなわちワイパーシャフト20側へ向くようになっている。
もちろん、本発明に係るワイパーグロメットにおけるリップは、本実施例のように屈伸部70の内周側端縁部71の全周に亘って連続して形成されるものに限定されない。例えば、屈伸部70の内周側端縁部71における全周に亘って内周側へ突出するリップにスリット部を設けて分割したものとしても良く、屈伸部70の内周側端縁部71において部分的に内周側へ突出するリップ部を設けたものとしても良い。また、屈伸部70の内周側端縁部71におけるリップ90を、伸縮型グロメット1の伸長状態1Bだけでなく収縮状態1Aにおいても内周側へ突出するようにしても良い(図5参照)。
被覆部80は、略円筒形状を成し、ワイパーシャフト20におけるボディパネル2近傍からワイパーアーム30との連結部近傍までを覆うようワイパーシャフト20に沿って延設されている。被覆部80における内周側には、ワイパーシャフト20の外周面に形成した切り欠き部21と係合する係合リブ81が形成され、切り欠き部21と係合リブ81との係合によって、ワイパーシャフト20に対する被覆部80の位置ずれを抑制することができる。
また、被覆部80の先端側(図1および図3における上側)における内周側には、ワイパーシャフト20と伸縮型グロメット1との隙間をシールするシール部82が形成されている。伸縮型グロメット1にワイパーシャフト20を挿通させた際には、少なくとも伸縮型グロメット1のシール部82がワイパーシャフト29の側面と接触した状態となり、伸縮型グロメット1とワイパーシャフト29との隙間がシールされる。
以上の構成を有する伸縮型グロメット1は、基部60に対して被覆部80を離れる方向(図1における上方)へ引っ張ることにより、収縮状態1Aから伸長状態1Bへと変形する。すなわち、伸縮型グロメット1の屈伸部70は、基部60の車体外側の上端縁部64から車体内側(ボディパネル2側)へ屈曲して延びる収縮形態70Aから、基部60に対して被覆部80が離れる方向へ引っ張られることにより、基部60の車体外側の上端縁部64から車体外側(ワイパーアーム30側)へ延びる伸長形態70Bとなる。
つまり、本実施例における伸縮型グロメット1は、グロメット全長lAの収縮状態1Aからグロメット全長lBの伸長状態1Bへと容易に変形させることができる伸縮可能な構造となっている。よって、この伸縮型グロメット1は、長さの異なる二種類(シャフト全長LA,LB)のワイパーシャフト20A,20Bに対して使用(併用)することができる。つまり、長さの短いワイパーシャフト20A(シャフト全長LA)に対しては、収縮状態1Aで使用され、ワイパーシャフト20Aよりも長さの長いワイパーシャフト20B(シャフト全長LB)に対しては、伸長状態1Bで使用される。
伸縮型グロメット1を収縮状態1Aでボディパネル2およびワイパー装置4に取り付ける手順、すなわち、ボディパネル2にテールゲート装飾ガーニッシュ3を取り付けない第一の仕様の車体において、ワイパー装置4に伸縮型グロメット1を取り付ける手順について、図1および図2を参照して説明する。
まず、伸縮型グロメット1における基部60を径方向内周側へ向けて力を加えるように変形させ、伸縮型グロメット1の基部60における凹部62をボディパネル2の挿通孔40における縁部41に嵌め込むようにして伸縮型グロメット1をボディパネル2に取り付ける。
次に、伸縮型グロメット1の被覆部80にワイパー装置4のワイパーシャフト20(20A)を挿通させ、ワイパーシャフト20(20A)の先端部にワイパーアーム30を配し、取り付けナット50によって固定する。
このとき、被覆部80における係合リブ81がワイパーシャフト20(20A)における切り欠き部21に対応する位置となるように合わせることで、ワイパーシャフト20に対する伸縮型グロメット1(被覆部80)の位置決めをする。
車体のボディパネル2にテールゲート装飾ガーニッシュ3を取り付けない第一の仕様(図1参照)において伸縮型グロメット1を収縮状態1Aで使用している場合には、基部60がボディパネル2に取り付けられると共に、被覆部80の近傍にワイパーアーム30が設置されていることから、伸縮型グロメット1が収縮状態1Aから伸長状態1Bへと変形することはない。また、被覆部80とワイパーアーム30との間に隙間がある場合でも、被覆部80における係合リブ81とワイパーシャフト20(20A)における切り欠き部21とが係合しているので、伸縮型グロメット1の収縮状態1Aから伸長状態1Bへの変形を抑制することができる。
続いて、伸縮型グロメット1を伸長状態1Bでボディパネル2およびワイパー装置4に取り付ける手順、すなわち、ボディパネル2にテールゲート装飾ガーニッシュ3を取り付ける第二の仕様の車体において、ワイパー装置4に伸縮型グロメット1を取り付ける手順について、図3および図4を参照して説明する。
まず、収縮状態1Aの伸縮型グロメット1における基部60を径方向内周側へ向けて力を加えるように変形させ、伸縮型グロメット1の基部60における凹部62をボディパネル2の挿通孔40における縁部41に嵌め込むようにして伸縮型グロメット1をボディパネル2に取り付ける。
次に、収縮状態1Aの伸縮型グロメット1にワイパー装置4のワイパーシャフト20(20B)を挿通させる。その後、屈伸部70が伸長形態となるよう被覆部80をワイパーシャフト20(20B)に沿ってワイパーアーム30側に引き、伸縮型グロメット1を伸長状態1Bに変形させ、ワイパーシャフト20(20B)の先端部にワイパーアーム30を配し、取り付けナット50によって固定する。
このとき、被覆部80における係合リブ81がワイパーシャフト20における切り欠き部21に対応する位置となるように合わせる。これにより、ワイパーシャフト20(20B)に対する伸縮型グロメット1(被覆部80)の位置決めがされ、被覆部80の下方への位置ずれが抑制される。また、伸縮型グロメット1が収縮状態1Aから伸長状態1Bに変形されることで、リップ90が内周側、すなわちワイパーシャフト20(20B)側に向くよう変位され、ワイパーシャフト20(20B)にリップ90が弾接される。
ここで、本実施形態では、第二の仕様におけるワイパーシャフト20(20B)は、第一の仕様におけるワイパーシャフト20(20A)よりも長く形成され(シャフト全長LB>LA)、更に、伸縮型グロメット1のリップ90を引っ掛けるための溝部22が形成されている。
車体のボディパネル2にテールゲート装飾ガーニッシュ3を取り付ける第二の仕様(図2参照)において伸縮型グロメット1を伸長状態1Bで使用している場合には、基部60がボディパネル2に取付けられると共に、伸長状態1Bから収縮状態1Aへと変形しようとした場合には、係合リブ81の働きに加えて、リップ90がワイパーシャフト20に弾接される上、リップ90が溝部22における下方側の段部22aに接触して引っ掛かるため、伸長状態1Bから収縮状態1Aへと変形する(戻る)ことはない。
もちろん、本発明に係るワイパー装置の取り付け構造は、本実施例のように、ワイパーシャフト20に溝部22を形成したものに限定されない。例えば、図5および図6に示すように、ワイパーシャフト20(20A,20B)の径を下方で大きくすることにより、リップ90を引っ掛けるための段部22aとして径の変化部を利用するようにしても良い。また、係合リブ81の係合とリップ90の弾性力のみで伸縮型グロメット1の収縮状態1Aへの変形が抑えられる場合は、溝部22や段部22aを設けなくとも良い。
なお、図5および図6に示す例は、収縮状態1Aおよび伸長状態1Bのどちらにおいてもリップ90が内周側へ向くようにした伸縮型グロメット1、すなわち、伸縮型グロメット1の伸長状態1Bだけでなく収縮状態1Aにおいても内周側へ突出するようにリップ90を形成している。
以上に説明したように、本実施例におけるワイパーグロメット(伸縮型グロメット)1によれば、通常使用する収縮状態1Aから伸長させて使用する伸長状態1Bへと変形するための屈伸部70を形成し、ワイパーグロメット(伸縮型グロメット)1の全長を可変な構造とすると共に、ワイパーグロメット(伸縮型グロメット)1の伸長状態1Bで使用する際にワイパーシャフト20Bに弾接されるリップ90を屈伸部70の内周側端縁部71に形成してワイパーグロメット(伸縮型グロメット)1が伸長状態1Bから収縮状態1Aへ変形することを抑制した構造としたことにより、車体のボディパネル2にテールゲート装飾ガーニッシュ3を取り付けない第一の仕様(図1参照)においては、収縮状態1Aで使用し、車体のボディパネル2にテールゲート装飾ガーニッシュ3を取り付ける第二の仕様(図2参照)においては、伸長状態1Bで使用することができる。
よって、テールゲート装飾ガーニッシュ3の有無により、長さの異なる二種類(シャフト全長LA,LB)のワイパーシャフト20A,20Bに対して、一種類の伸縮可能なワイパーグロメット1で対応することができるので、グロメット全長の異なる二種類(グロメット全長lA,lB)のワイパーグロメットを必要としない。したがって、仕様によってシャフト全長の異なるワイパーシャフトが設定された車両であっても、製造および保管するワイパーグロメットの種類を減らすことができると共に、それに伴う煩雑作業をなくすことができる。
1 伸縮型グロメット(ワイパーグロメット)
2 ボディパネル
3 テールゲート装飾ガーニッシュ
4 ワイパー装置
5 インナーパネル
10 ワイパーモータ
20 ワイパーシャフト
30 ワイパーアーム
40 ボディパネルの挿通孔
41 挿通孔における縁部
50 取り付けナット
60 伸縮型グロメットの基部
61 基部における底部
62 基部における凹部
63 基部におけるシール部
64 基部における上端縁部
70 伸縮型グロメットの屈伸部
71 屈伸部における内周側端縁部
80 伸縮型グロメットの被覆部
81 被覆部における係合リブ
82 被覆部におけるシール部
90 伸縮型グロメットのリップ部

Claims (4)

  1. 自動車におけるワイパー装置のワイパーシャフトの周囲を覆うように設けられて、ボディパネルと前記ワイパーシャフトとの隙間をシールする筒状のワイパーグロメットであって、
    前記ボディパネルに支持される基部と、
    前記基部の端縁部に連結されると共に、前記基部の前記端縁部から内周側かつ前記ワイパーシャフトの軸方向一方側へ向かって延びるよう屈曲された収縮形態と、前記基部の前記端縁部からワイパーシャフトの軸方向他方側へ向かって延びるよう伸長された伸長形態とに、屈伸によって変形可能とすることでグロメット全長を可変する屈伸部と、
    前記屈伸部の端縁部に連結され、前記ワイパーシャフトに沿って延びる被覆部と、
    前記屈伸部の前記端縁部に形成され、少なくとも前記屈伸部を伸長させた際に前記ワイパーシャフトと弾接し得るリップ部と、
    を備え
    前記リップ部は、前記屈伸部が前記収縮形態から前記伸長形態に変形されることで内周側に窄むように変位される
    ことを特徴とするワイパーグロメット。
  2. 前記リップ部が、前記屈伸部の前記端縁部における全周に亘って連続して形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイパーグロメット。
  3. 前記被覆部の内周側に、前記ワイパーシャフトの外周面に形成された切り欠き部に係合される位置決め用の係合リブが形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイパーグロメット。
  4. 前記リップ部は、前記屈伸部が伸長形態にあるときに、前記ワイパーシャフトに形成された溝部または段部に係合される
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のワイパーグロメット。
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