JP6713606B1 - 梁貫通孔補強金具及び梁貫通孔補強構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来に比べて施工性を向上させることができ且つウェブに梁貫通孔が形成された梁の補強を安定して行うことのできる梁貫通孔補強金具を提供する。【解決手段】梁貫通孔補強金具1は、両側面10a,10bが平行なリング状の本体部10と、本体部10の一方の側面10aから円筒状に突出すると共に本体部10の外径OD0より小さい外径OD1を有する第1円筒部11と、本体部10の他方の側面10bから円筒状に突出すると共に本体部の外径OD0より小さい外径OD2を有する第2円筒部12と、を有し、本体部10の内側空間、第1円筒部11の内側空間及び第2円筒部12の内側空間によって梁貫通孔補強金具1を幅方向に貫通する金具貫通孔13が形成され、第1円筒部11又は第2円筒部12が前記梁貫通孔に挿入された状態で本体部10が前記ウェブの片面に溶接固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、ウェブに貫通孔が形成された梁に取り付けられる梁貫通孔補強金具及びこれを用いた梁貫通孔補強構造に関する。
従来の梁貫通孔補強金具の一例として、特許文献1に記載された貫通孔補強部材が知られている。この貫通孔補強部材は、梁のウェブに形成された貫通孔をその周囲から取り囲む内周面を有するリング状に形成され、前記内周面で規定される内径(d)と前記貫通孔の孔径(dw)とがd>dw≧0.5dの関係を満たし、前記貫通孔周辺の梁部分を補強するために前記ウェブに溶接接合されて一体化される。
特開2012−12798号公報
前記貫通孔補強部材は、前記ウェブの片面に溶接されるため、前記ウェブの両面に溶接される場合に比べて施工性が良いとはいえる。しかし、前記貫通孔補強部材は前記貫通孔に対する位置合わせが容易ではない。また、溶接(接合)時に前記貫通孔補強部材の位置ずれが発生し、前記貫通孔補強部材の溶接位置(接合位置)のバラツキが大きくなるおそれがある。さらに、前記貫通孔の周縁部の補強が不十分になるおそれもある。このため、梁の補強を安定して行えないという課題がある。
そこで、本発明は、従来に比べて施工性を向上させることができ且つウェブに貫通孔が形成された梁の補強を安定して行うことのできる梁貫通孔補強金具及びこれを用いた梁貫通孔補強構造を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、ウェブに梁貫通孔が形成された梁に取り付けられる梁貫通孔補強金具は、両側面が平行なリング状の本体部と、前記本体部の一方の側面から円筒状に突出すると共に前記本体部の外径より小さい外径を有する第1円筒部と、前記本体部の他方の側面から円筒状に突出すると共に前記本体部の外径より小さい外径を有する第2円筒部と、を有し、前記本体部の内側空間、前記第1円筒部の内側空間及び前記第2円筒部の内側空間によって前記梁貫通孔補強金具を幅方向に貫通する金具貫通孔が形成される。そして、前記梁貫通孔補強金具は、前記第1円筒部又は前記第2円筒部が前記梁貫通孔に挿入された状態で前記本体部が前記ウェブの片面に溶接固定されるように構成されており、前記第1円筒部の突出長さ及び前記第2円筒部の突出長さの少なくとも一方が前記本体部の幅より小さい。
本発明の他の側面によると、ウェブに梁貫通孔が形成された梁に取り付けられる梁貫通孔補強金具は、凸字状の断面を有するリング体として形成されている。前記梁貫通孔補強金具において、幅方向の中間部にて径方向外側に突出する環状突出部の両側面は平行である。そして、前記梁貫通孔補強金具は、前記環状突出部の一方の側方に位置する第1部位又は前記環状突出部の他方の側方に位置する第2部位が前記梁貫通孔に挿入された状態で環状突出部が前記ウェブの片面に溶接固定されるように構成されており、前記第1部位の幅及び前記第2部位の幅の少なくとも一方が前記環状突出部の幅より小さい。
前記梁貫通孔補強金具は、前記第1円筒部若しくは前記第2円筒部又は前記第1部位若しくは前記第2部位が前記梁貫通孔に挿入された状態で前記本体部又は前記環状突出部が前記ウェブの片面に溶接固定されるように構成されている。このため、前記梁貫通孔に対する前記梁貫通孔補強金具の位置合わせが容易に行えると共に、溶接時における前記梁貫通孔補強金具の位置ずれが抑制されるので前記梁貫通孔補強金具の溶接位置(固定位置)のバラツキも抑制される。また、前記梁貫通孔の周縁部が前記本体部又は前記環状突出部によって覆われるので前記梁貫通孔の周縁部の補強も確実に行える。したがって、前記梁貫通孔補強金具によれば、従来に比べてその施工性が大幅に向上すると共にウェブに梁貫通孔が形成された梁の補強を安定して行うことができる。
さらに、前記梁貫通孔補強金具は、ウェブの厚さなどに応じて前記第1円筒部若しくは前記第2円筒部又は前記第1部位若しくは前記第2部位が選択的に前記梁貫通孔に挿入され得るので、ウェブの厚さなどが異なる梁の補強に使用することも可能になる。
本発明の一実施形態に係る梁貫通孔補強金具の断面図である。 図1のA視図である。 図1のB視図である。 前記梁貫通孔補強金具の第1の使用態様の説明図であり、図4(A)は、第1の使用態様における梁の断面図であり、図4(B)は、図4(A)に示される前記梁に前記梁貫通孔補強金具が取り付けられた状態を示す断面図である。 前記梁貫通孔補強金具の第2の使用態様の説明図であり、図5(A)は、第2の使用態様における梁の断面図であり、図5(B)は、図5(A)に示される前記梁に前記梁貫通孔補強金具が取り付けられた状態を示す断面図である。 前記梁貫通孔補強金具の第3の使用態様の説明図であり、図6(A)は、第3の使用態様における梁の断面図であり、図6(B)は、図6(A)に示される前記梁に前記梁貫通孔補強金具が取り付けられた状態を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
本発明は、ウェブに円形の貫通孔(梁貫通孔)が形成されたH形鋼等からなる梁(鉄骨梁)に取り付けられて当該梁を補強する梁貫通孔補強金具を提供する。本発明による梁貫通孔補強金具は、主に建築構造用鋼材(例えば、SM材、SN材、STKR材)を用いて形成される。
図1は、本発明の一実施形態に係る梁貫通孔補強金具1の断面図であり、図2は、図1のA視図であり、図3は、図1のB視図である。図1〜図3に示されるように、本実施形態に係る梁貫通孔補強金具1は、矩形横断面を有するリング体の両側面のそれぞれに前記リング体の幅方向に延びる円筒部が付設された形態を有している。すなわち、本実施形態に係る梁貫通孔補強金具1は、両側面10a,10bが平行なリング状の本体部10と、本体部10の一方の側面10aから円筒状に突出した第1円筒部11と、本体部10の他方の側面10bから円筒状に突出した第2円筒部12と、を一体的に有している。なお、特に制限されないが、本実施形態に係る梁貫通孔補強金具1は、例えば鋼材ブロックを切削加工して製造され得る。
本体部10の幅はWであり、本体部10の外径はOD0であり、本体部10の内径はID0である。つまり、本体部10は、幅がW、厚みが(OD0−ID0)/2のリング体として形成されている。
第1円筒部11は、本体部10の外径OD0より小さい外径OD1を有すると共に、本体部10の内径ID0と等しい内径ID1を有する。第1円筒部11の突出長さL1は本体部10の幅Wより小さい。
第2円筒部12は、本体部10の外径OD0より小さい外径OD2を有すると共に、本体部10の内径ID0(=第1円筒部11の内径ID1)と等しい内径ID2を有する。第2円筒部12の突出長さL2は第1円筒部11の突出長さL1より小さい。
また、本体部10の断面積(=W×(OD0−ID0)/2)は、第1円筒部11の断面積(=L1×(OD1−ID1)/2)と第2円筒部12の断面積(=L2×(OD2−ID2)/2)との和より大きい。
ここで、本実施形態においては、第1円筒部11の外径OD1と第2円筒部12の外径OD2とが等しくなっている。また、本体部10の内径ID0、第1円筒部11の内径ID1及び第2円筒部12の内径ID2が等しく、本体部10の内側空間、第1円筒部11の内側空間及び第2円筒部12の内側空間によって梁貫通孔補強金具1を幅方向に貫通する孔径が一定の一つの貫通孔(以下「金具貫通孔」という)13が形成されている。
このため、本実施形態に係る梁貫通孔補強金具1は、別の言い方をすれば、凸字状(又は逆T字状)の断面を有するリング体として形成されているということもできる。この場合、幅方向の中間部にて径方向外側に突出する環状突出部は(OD0−OD1)/2の突出高さを有し、前記環状突出部の両側面が本体部10の両側面10a,10bに相当し(すなわち平行であり)、前記環状突出部の幅が上述の本体部10の幅Wに相当し、前記環状突出部の外周面が本体部10の外周面10cに相当する。また、前記環状突出部の一方の側方に位置すると共に前記環状突出部より小径の第1部位が第1円筒部11に相当し、前記第1部位の幅が第1円筒部11の突出長さL1に相当する。さらに、前記環状突出部の他方の側方に位置すると共に前記環状突出部より小径の第2部位が第2円筒部12に相当し、前記第2部位の幅が第2円筒部12の突出長さL2に相当する。
次に、図4〜図6を参照して本実施形態に係る梁貫通孔補強金具1の使用態様について説明する。
図4は、梁貫通孔補強金具1の第1の使用態様の説明図である。図4(A)は、第1の使用態様における鉄骨梁30の断面図であり、図4(B)は、鉄骨梁30に梁貫通孔補強金具1が取り付けられた状態を示す断面図である。
図4(A)に示されるように、第1の使用態様において、鉄骨梁30のウェブ31には円形の梁貫通孔32が形成されている。ウェブ31の厚さT1は第2円筒部12の突出長さL2より大きく且つ第1円筒部11の突出長さL1より小さい(L2<T1<L1)。また、梁貫通孔32は第1円筒部11の外径OD1(=第2円筒部12の外径OD2)より僅かに大きな孔径d1を有している。
そして、図4(B)に示されるように、第1の使用態様において、梁貫通孔補強金具1は、第1円筒部11がウェブ31に形成された梁貫通孔32に挿入された状態で本体部10がウェブ31の片面31aに溶接固定される。具体的には、梁貫通孔補強金具1は、第1円筒部11がウェブ31に形成された梁貫通孔32に挿入され且つ本体部10の前記一方の側面10aがウェブ31の片面31aに当接した状態で(厳密に当接している必要はなく、ほぼ当接していればよい)本体部10の外周面10cが全周に亘ってウェブ31の片面31aに隅肉溶接され、これによって、梁貫通孔補強金具1が鉄骨梁30に取り付けられる。ここで、梁貫通孔補強金具1の本体部10以外の部分、すなわち、第2円筒部12はもちろん、第1円筒部11もウェブ31に溶接されていない。
図5は、梁貫通孔補強金具1の第2の使用態様を示す断面図である。図5(A)は、第2の使用態様における鉄骨梁40の断面図であり、図5(B)は、鉄骨梁40の梁貫通孔補強金具1が取り付けられた状態を示す断面図である。
図5(A)に示されるように、第2の使用態様において、鉄骨梁40のウェブ41には円形の梁貫通孔42が形成されている。ウェブ41の厚さT2は第2円筒部12の突出長さL2より小さい(T2<L1)。また、梁貫通孔42は第2円筒部12の外径OD2(=第1円筒部11の外径OD1)より僅かに大きな孔径d2を有している。
そして、図5(B)に示されるように、第2の使用態様において、梁貫通孔補強金具1は、第2円筒部12がウェブ41に形成された梁貫通孔42に挿入された状態で本体部10がウェブ41の片面41aに溶接固定される。具体的には、梁貫通孔補強金具1は、第2円筒部12がウェブ41に形成された梁貫通孔42に挿入され且つ本体部10の前記他方の側面10bがウェブ41の片面41aに当接した状態で(厳密に当接している必要はなく、ほぼ当接していればよい)本体部10の外周面10cが全周に亘ってウェブ41の片面41aに隅肉溶接され、これによって、梁貫通孔補強金具1が鉄骨梁40に取り付けられる。ここで、前記第1の使用態様の場合と同様、梁貫通孔補強金具1の本体部10以外の部分、すなわち、第1円筒部11はもちろん、第2円筒部12もウェブ41に溶接されていない。
図6は、梁貫通孔補強金具1の第3の使用態様を示す断面図である。図6(A)は、第3の使用態様における鉄骨梁50の断面図であり、図6(B)は、鉄骨梁50の梁貫通孔補強金具1が取り付けられた状態を示す断面図である。
図6(A)に示されるように、第3の使用態様において、鉄骨梁50のウェブ51には円形の梁貫通孔52が形成されている。ウェブ51の厚さT3は第1円筒部11の突出長さL1と第2円筒部12の突出長さL2との和より大きい(T3>L1+L2)。また、梁貫通孔52は第1円筒部11の外径OD1(=第2円筒部12の外径OD2)より僅かに大きな孔径d3を有している。
そして、図6(B)に示されるように、第3の使用態様においては、一対の梁貫通孔補強金具1,1がウェブ51を挟んで鉄骨梁50に取り付けられる。なお、ここでは説明の便宜上、前記一対の梁貫通孔補強金具1,1のうちの一方(図6(B)においてウェブ51の右側)の梁貫通孔補強金具1を「第1梁貫通孔補強金具1A」といい、前記一対の梁貫通孔補強金具1,1のうちの他方(図6(B)においてウェブ51の左側)の梁貫通孔補強金具1を「第2梁貫通孔補強金具1B」という。
第1梁貫通孔補強金具1Aは、第1円筒部11がウェブ51に形成された梁貫通孔52の一方の端部から梁貫通孔52に挿入された状態で本体部10がウェブ51の一方の面51aに溶接固定される。具体的には、第1梁貫通孔補強金具1Aは、第1円筒部11がウェブ51に形成された梁貫通孔52に挿入され且つ本体部10の前記一方の側面10aがウェブ51の一方の面51aに当接した状態で(厳密に当接している必要はなく、ほぼ当接していればよい)本体部10の外周面10cが全周に亘ってウェブ51の前記一方の面51aに隅肉溶接され、これによって、第1梁貫通孔補強金具1Aが鉄骨梁50に取り付けられる。ここで、前記第1の使用態様の場合及び前記第2の使用態様の場合と同様、第1梁貫通孔補強金具1Aの本体部10以外の部分、すなわち、第2円筒部12はもちろん、第1円筒部11もウェブ51に溶接されていない。
また、第2梁貫通孔補強金具1Bは、第2円筒部12がウェブ51に形成された梁貫通孔52の他方の端部から梁貫通孔52に挿入された状態で本体部10がウェブ51に溶接固定される。具体的には、第2梁貫通孔補強金具1Bは、第2円筒部12がウェブ51に形成された梁貫通孔52に挿入され且つ本体部10の前記他方の側面10bがウェブ51の他方の面51bに当接した状態で(厳密に当接している必要はなく、ほぼ当接していればよい)本体部10の外周面10cが全周に亘ってウェブ51の前記他方の面51bに隅肉溶接され、これによって、第2梁貫通孔補強金具1Bが鉄骨梁50に取り付けられる。ここで、前記第1の使用態様の場合及び前記第2の使用態様の場合と同様、第2梁貫通孔補強金具1Bの本体部10以外の部分、すなわち、第1円筒部11はもちろん、第2円筒部12もウェブ51に溶接されていない。
なお、鉄骨梁50のウェブ51の厚さT3が第1円筒部11の突出長さL1の2倍より大きい場合(T3>2×L1)、第2梁貫通孔補強金具1Bは、第1梁貫通孔補強金具1Aと同様に、第1円筒部11がウェブ51に形成された梁貫通孔52の前記他方の端部から梁貫通孔52に挿入された状態で本体部10がウェブ51に溶接固定され得る。また、鉄骨梁50のウェブ51の厚さT3が第2円筒部12の突出長さL2の2倍より大きく且つ第1円筒部11の突出長さL1と第2円筒部12の突出長さL2との和より小さい場合(2×L2<T3<L1+L2)、第1梁貫通孔補強金具1Aは、第2梁貫通孔補強金具1Bと同様に、第1円筒部11がウェブ51に形成された梁貫通孔52の前記一方の端部から梁貫通孔52に挿入された状態で本体部10がウェブ51に溶接固定され得る。
このように、本実施形態に係る梁貫通孔補強金具1は、両側面10a,10bが平行なリング状の本体部10と、本体部10の一方の側面10aから円筒状に突出すると共に本体部10の外径OD0より小さい外径OD1を有する第1円筒部11と、本体部10の他方の側面10bから円筒状に突出すると共に本体部10の外径OD0より小さい外径OD2を有する第2円筒部12と、を有し、本体部10の内側空間、第1円筒部11の内側空間及び第2円筒部12の内側空間によって梁貫通孔補強金具1を幅方向に貫通する金具貫通孔13が形成されている。そして、本実施形態に係る梁貫通孔補強金具1は、第1円筒部11又は第2円筒部12が鉄骨梁30,40,50のウェブ31,41,51に形成された円形の梁貫通孔32,42,52に挿入された状態で本体部10がウェブ31,41,51の片面31a,41a,51a,51bに溶接固体されるように構成されている。
また、別の言い方をすれば、本実施形態に係る梁貫通孔補強金具1は、凸字状の断面を有するリング体として形成され、幅方向の中間部にて径方向外側に突出する環状突出部の両側面が平行であり、前記環状突出部の一方の側方に位置する第1部位又は前記環状突出部の他方の側方に位置する第2部位が鉄骨梁30,40,50のウェブ31,41,51に形成された円形の梁貫通孔32,42,52に挿入された状態で前記環状突出部がウェブ31,41,51の片面31a,41a,51a,51bに溶接固体されるように構成されている。
このため、梁貫通孔32,42,52に対する梁貫通孔補強金具1の位置合わせが容易に行えると共に、溶接時における梁貫通孔補強金具1の位置ずれが抑制されるので梁貫通孔補強金具1の溶接位置(固定位置)のバラツキも抑制される。また、梁貫通孔32,42,52の周縁部が本体部10(前記環状突出部)によって覆われるため、梁貫通孔32,42,52の周縁部の補強も確実に行える。したがって、従来に比べて施工性が大幅に向上すると共にウェブに貫通孔が形成された梁の補強を安定して行うことができる。
さらに、ウェブ31,41,51の厚さに応じて第1円筒部11(前記第1部位)又は第2円筒部12(前記第2部位)が選択的に梁貫通孔32,42,52に挿入され得るので、ウェブの厚さが異なる梁の補強に使用することも可能であり、非常に便宜である。
また、本実施形態に係る梁貫通孔補強金具1は、本体部10の外周面10c(前記環状突出部の外周面)が全周に亘ってウェブ31,41,51の片面31a,41a,51a,51bに隅肉溶接される一方、第1円筒部11(前記第1部位)及び第2円筒部12(前記第2部位)はウェブ31,41,51に溶接されない。このため、ウェブ31,41,51の一方の面側のみで溶接作業を行えばよく、施工性の低下が抑制される(良好な施工性が確保される)。特に、上述の第3の使用形態のように、ウェブ51を挟んで一対の梁貫通孔補強金具1,1を取り付けることできるので、梁貫通孔52に対する補強断面(補強量)の増加が容易に行えると共に、ウェブの厚さが大きい梁の補強を行うことも可能である。
なお、上述の実施形態では、第1円筒部11の突出長さL1(前記第1部位の幅)と第2円筒部12の突出長さL2(前記第2部位の幅)とが異なっている。しかし、これに限られるものではない。第1円筒部11の突出長さL1と第2円筒部12の突出長さL2とは等しくてもよい。但し、第1円筒部11の突出長さL1と第2円筒部12の突出長さL2とが異なる方が、ウェブの厚さが異なるより多くの梁の補強を行うことが可能になるので好ましいといえる。
また、上述の実施形態では、第1円筒部11の突出長さL1及び第2円筒部12の突出長さL2が本体部10の幅Wより小さくなっている。しかし、これに限られるものではない。第1円筒部11の突出長さL1及び第2円筒部12の突出長さL2の少なくとも一方が本体部10の幅Wより小さければよい。例えば、第1円筒部11の突出長さL1が本体部10の幅W以上であってもよい。なお、この場合においても本体部10の断面積が第1円筒部11の断面積と第2円筒部12の断面積との和より大きいことが好ましい。
ここで、第1円筒部11の突出長さL1と第2円筒部12の突出長さL2との和が本体部10の幅Wと等しくなるように設定されてもよい。このようにすると、同サイズの鋼材ブロックから第1円筒部11の突出長さL1及び第2円筒部12の突出長さL2が異なる複数バリエーションの梁貫通孔補強金具1を製造できるので、便宜である。
さらに、上述の実施形態では、本体部10の内径ID0、第1円筒部11の内径ID1及び第2円筒部12の内径ID2が等しくなっている。しかし、これに限られるものではない。換言すれば、梁貫通孔補強金具1を幅方向に貫通する金具貫通孔13が必ずしも一定の孔径を有しなくてもよい。例えば、本体部10の内径ID0、第1円筒部11の内径ID1及び第2円筒部12の内径ID2のうちのいずれかの内径が他の内径より小さくてもよい。
さらにまた、上述の実施形態では、第1円筒部11の外径OD1と第2円筒部12の外径OD2とが等しくなっている。しかし、これに限られるものではない。第1円筒部11の外径OD1と第2円筒部12の外径OD2とが異なってもよい。図示省略するが、例えば、第2円筒部12の外径OD2が第1円筒部11の外径OD1より大きくてもよい。このようにすれば、梁貫通孔の孔径に応じて第1円筒部11又は第2円筒部12が選択的に梁貫通孔に挿入され得るので、梁貫通孔の孔径が異なる梁の補強に使用することも可能であり、便宜である。なお、この場合において、第1円筒部11の突出長さL1と第2円筒部12の突出長さL2とは等しくてもよいし異なってもよい。同様に、第1円筒部11の内径ID1と第2円筒部12の内径ID2とは等しくてもよいし異なってもよい。
以上、本発明の実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は上述の実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて更なる変形や変更が可能である。
1…梁貫通孔補強金具、10…本体部、10a,10b…本体部の側面、11…第1円筒部、12…第2円筒部、13…金具貫通孔、30,40,50…鉄骨梁、31,41,51…ウェブ、32,42,52…梁貫通孔、ID0…本体部の内径、ID1…第1円筒部の内径、ID2…第2円筒部の内径、L1…第1円筒部の突出長さ、L2…第2円筒部の突出長さ、OD0…本体部の外径、OD1…第1円筒部の外径、OD2…第2円筒部の外径、W…本体部の幅

Claims (10)

  1. ウェブに円形の梁貫通孔が形成された梁に取り付けられる梁貫通孔補強金具であって、
    両側面が平行なリング状の本体部と、
    前記本体部の一方の側面から円筒状に突出すると共に前記本体部の外径より小さい外径を有する第1円筒部と、
    前記本体部の他方の側面から円筒状に突出すると共に前記本体部の外径より小さい外径を有する第2円筒部と、
    を有し、
    前記本体部の内側空間、前記第1円筒部の内側空間及び前記第2円筒部の内側空間によって前記梁貫通孔補強金具を幅方向に貫通する金具貫通孔が形成され、前記第1円筒部又は前記第2円筒部が前記梁貫通孔に挿入された状態で前記本体部が前記ウェブの片面に溶接固定されるように構成されており、
    前記第1円筒部の突出長さ及び前記第2円筒部の突出長さの少なくとも一方が前記本体部の幅より小さい、梁貫通孔補強金具。
  2. 前記第1円筒部の外径と前記第2円筒部の外径とが等しく且つ前記第1円筒部の突出長さと前記第2円筒部の突出長さとが異なる、請求項1に記載の梁貫通孔補強金具。
  3. 前記第1円筒部の外径と前記第2円筒部の外径とが異なる、請求項1に記載の梁貫通孔補強金具。
  4. 前記本体部の内径、前記第1円筒部の内径及び前記第2円筒部の内径が等しい、請求項1〜3のいずれか一つに記載の梁貫通孔補強金具。
  5. 前記本体部の断面積が前記第1円筒部の断面積と前記第2円筒部の断面積との和より大きい、請求項1〜4のいずれか一つに記載の梁貫通孔補強金具。
  6. ウェブに円形の梁貫通孔が形成された梁に取り付けられる梁貫通孔補強金具であって、
    凸字状の断面を有するリング体として形成され、
    幅方向の中間部にて径方向外側に突出する環状突出部の両側面が平行であり、
    前記環状突出部の一方の側方に位置する第1部位又は前記環状突出部の他方の側方に位置する第2部位が前記梁貫通孔に挿入された状態で前記環状突出部が前記ウェブの片面に溶接固定されるように構成されており、
    前記第1部位の幅及び前記第2部位の幅の少なくとも一方が前記環状突出部の幅より小さい、梁貫通孔補強金具。
  7. 梁のウェブに形成された梁貫通孔の両端のそれぞれに請求項1〜6のいずれか一つの記載の梁貫通孔補強金具が取り付けられている、梁貫通孔補強構造。
  8. ウェブに円形の梁貫通孔が形成された梁の梁貫通孔補強構造であって、
    前記梁貫通孔に取り付けられる梁貫通孔補強金具を含み、
    前記梁貫通孔補強金具は、
    両側面が平行なリング状の本体部と、
    前記本体部の一方の側面から円筒状に突出すると共に前記本体部の外径より小さい外径を有する第1円筒部と、
    前記本体部の他方の側面から円筒状に突出すると共に前記本体部の外径より小さい外径を有する第2円筒部と、
    を有し、
    前記本体部の内側空間、前記第1円筒部の内側空間及び前記第2円筒部の内側空間によって前記梁貫通孔補強金具を幅方向に貫通する金具貫通孔が形成されており、前記第1円筒部の突出長さ及び前記第2円筒部の突出長さの少なくとも一方が前記本体部の幅より小さく、
    前記第1円筒部又は前記第2円筒部が前記梁貫通孔に挿入された状態で前記本体部の外周面が全周に亘って前記ウェブの前記片面に隅肉溶接される、梁貫通孔補強構造。
  9. 前記第1円筒部及び前記第2円筒部は前記ウェブに溶接されない、請求項8に記載の梁貫通孔補強構造。
  10. 前記ウェブの厚みが前記本体部の幅よりも小さい、請求項8又は9に記載の梁貫通孔補強構造。
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