JP6712693B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
また、電子部品等に不正改造を行う目的で基板ケースを開封する行為を防止する遊技機が提案されている(例えば、特許文献1)。
前扉100aは、筐体100bにヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられる扉体で、この前面側には、遊技者に操作される複数の操作部などが設けられている。
また、LEDなどの発光手段を備えるランプ110、液晶表示器などの所定の映像表示手段を備える表示器180、所定音を出力可能なスピーカ190などの遊技演出用出力部が設けられている。
また、メダルの貯留・払い出し行うメダル払出装置170が設けられ、払い出されたメダルはメダル払出口170bを介して遊技者に提供される。
また、メダル払出装置170には、メダルを貯留するホッパー170aが設けられ、メダル投入口120より投入されたメダルがメダルセレクタ120bを介してホッパー170aに誘導される。
主基板ユニット1は、スタートレバー130、停止ボタン150などの操作部からの操作信号に基づいて、ドラムユニット140、メダル払出装置170などの各装置を制御する主制御基板4(図3参照)を基板ケースに収容したものからなる。
主制御基板4は、CPUなどを備えるコンピュータとして構成され、以下のようなスロットマシン遊技の進行に関する制御を行う。
具体的には、主制御基板4は、ゲーム開始可能な状態において、スタートレバー130に対する操作を検知すると、各リール141の回転を開始させる。
また、これと同時に、再遊技役、小役、ボーナスなどの当選役を抽選により決定する内部抽選処理を実行し、各リール141の回転中において、各停止ボタン150に対する押下操作を検知すると、抽選結果に対応した図柄の組合せで停止するよう、回転している各リール141の停止制御を行う。
また、停止した各リール141に表された縦方向に連続する3つの図柄の組合せを判定し、小役に対応する図柄の組合せでの停止を判定したときには、所定数のメダルを払い出すようにメダル払出装置170を制御するなどのスロットマシン遊技の進行に関する制御を行う。
副制御基板51は、主制御基板4と同様にCPUなどを備えるコンピュータとして構成され、スロットマシン遊技に同期した遊技演出を実行する。
具体的には、副制御基板51は、主制御基板4から送信される制御コマンドに基づいてランプ110、表示器180、スピーカ190などの演出用出力部を制御して、例えば、主制御基板4からボーナス遊技開始を示す制御コマンドを受信すると、ランプ110を所定の態様で発光させ、表示器180に所定の映像を表示させる。さらに、所定のファンファーレ音をスピーカ190から出力させるなどのスロットマシン遊技に同期した遊技演出を実行する。
主基板ユニット1は、図4〜8に示すように、上ケース部材2、下ケース部材3、主制御基板4などの複数の部材から構成されている。
プリント基板41は、電子部品が装着され、装着面として機能する部品装着面41aと、これらの部品の端子部を半田接合する半田面41bと、を有している。
部品装着面41aには、CPU(中央演算処理装置)、ROM及びRAMなどの記憶手段がワンチップ化されたチップ部品42(例えば、ワンチップマイコン)、I/OインターフェイスなどのIC部品、抵抗、コンデンサ、トランジスタなどの様々な電子部品が装着されている。
なお、本実施形態のチップ部品42は、正面視略長方形に形成されており、以下の説明において、図4〜6に示すように、チップ部品42の短手方向をA−A方向、チップ部品42の長手方向をB−B方向という。
このようなチップ部品42とソケット43の構成により、端子部のコンタクト部への押し込み操作により、チップ部品42をソケット43に装着することができ、チップ部品42を所定の器具等(例えば、ROM抜きなど)で挟んで上方に引き抜くことで、ソケット43からチップ部品42を脱抜することができる。
封印シール44は、シール部材の一例であり、チップ部品42と部品装着面41aとに跨って貼付され、その剥離により、例えば、「開封」の文字がチップ部品42の表面や部品装着面41aに転写されるように構成されている。
これにより、チップ部品42の脱抜には封印シール44の剥離が伴うことから、「開封」文字の転写を脱抜の痕跡とすることができる。
これにより、チップ部品42や部品装着面41aに残存する封印シール44の分断部分を、封印シール44を剥がさずに、チップ部品42を無理に脱抜した痕跡とすることができる。
この透明領域441は、チップ部品42の表面に表される当該チップ部品に関する情報421(例えば、型式「ABC」)に重なるように設けられている。これにより、チップ部品42に封印シール44が貼付されていても、情報421(例えば、型式「ABC」)をすべて視認可能とすることができる。
ガイド部411は、例えば、貼付領域の外縁に沿ってプリント基板41に印刷された図形(例えば、コの字)とすることができる。このようなガイド部411を設けることにより、封印シール44を確実にチップ部品42と部品装着面41aとに跨って貼付することができる。
以上のように構成された主制御基板4は、例えば、プリント基板41の四隅に穿設されたネジ孔40を介して上ケース部材2に取り付けられ(図7参照)、上ケース部材2と下ケース部材3の間に収容される(図4参照)。
封止部21,31は、図示しないネジやピン等が封止部21,31それぞれに挿抜不能に係止されることにより、上ケース部材2と下ケース部材3とを開閉不能にロックするロック手段となっている。
上ケース部材2は、図4,6に示すように、チップ部品42を囲む包囲壁部22を備えている。
包囲壁部22は、プリント基板41の外周縁を囲む外側壁2bの内側に設けられるとともに、上ケース部材2の部品装着面41aに対向する対向面2aから部品装着面41aに向かって延設され、少なくともチップ部品42を四方から囲む。つまり、チップ部品42は、外側壁2bと包囲壁部22の二つの壁部により二重に囲まれることになる。
包囲壁部22は、正面視略長方形に形成されたチップ部品42の二つの短辺に対向する短辺側壁部221と、チップ部品42の二つの長辺に対向する長辺側壁部222とを有し、チップ部品42を四方から囲む矩形状の壁部として構成されている。
なお、包囲壁部22のチップ部品42が配置されている内側と外側とは、包囲壁部22により遮断されることが好ましいが、チップ部品42の放熱を促進させるために、内側と外側との空気を流通させる孔等を包囲壁部22に設けることもできる。
このフランジ部224は、部品装着面41aに沿って延出形成されるとともに、主制御基板4を上ケース部材2に取り付けた状態において、部品装着面41aに近接又は接触することが好ましく、さらには、接触することが好ましい。
そして、このようなフランジ部224を設けたときには、封印シール44の貼付領域がフランジ部224の範囲内にすべて収まることが好ましい。
シール押え部223は、封印シール44の厚み分対向面2a側に後退させた凹形状を有するとともに、封印シール44のシール表面と対向する面223aと、シール表面とほぼ直交するシール側面と対向する面223b(3面あり)を有することが好ましい。さらには、各面223a,223bは、封印シール44に接触することが好ましい。
特に、面223aと部品装着面41aとで、封印シール44を挟持するように接触することが好ましい。
これにより、上ケース2の対向面2bに穿設させ、そこから棒材等を挿入してチップ部品42を不正に脱抜させようとしても、封印シール44が挟持されていることにより、チップ部品42の脱抜が阻害され、チップ部品42を保護することができる。
なお、シール押え部223は、封印シール44の厚みが所定の厚み(例えば、0.5mm)以上のときには、封印シール44の厚み分対向面2a側に後退させた凹形状とすることが好ましいが、封印シール44の厚みが所定の厚み(例えば、0.5mm)未満のときには、封印シール44の厚み分対向面2a側に後退させることなく、フラットな面とすることが好ましい。
封印シール44をこのように形成したときには、長辺側壁部222の部品装着面41a側の先端部に、シール押え部223を備えることが好ましい。
この場合のシール押え部223も、フランジ部224に設けたシール押え部223と同様に、封印シール44の厚み分対向面2a側に後退させた凹形状とすることもできるが、フラットな面とすることもできる。
このようなシール押え部223を備えることにより、上ケース2の対向面2bに穿設させ、そこから棒材等を挿入してチップ部品42を不正に脱抜させようとしても、封印シール44が挟持されていることにより、チップ部品42の脱抜が阻害され、チップ部品42を保護することができる。
上ケース部材2は、図4,6に示すように,部品脱抜部23を備えている。
部品脱抜部23は、主制御基板4の上ケース部材2からの取り外しに基づいて、チップ部品42を主制御基板4から脱抜させるように作用する。
例えば、部品脱抜部23は、包囲壁部22の内側に設けられ、上ケース2の対向面2bから垂下するとともにB−B方向に撓む弾性を有する支柱部230と、チップ部品42とソケット43との間に挿入される爪部231を備えている。
具体的には、図7に示すように、部品装着面41aがネジ固定部20や包囲壁部22の先端部に当接するまで、主制御基板4を上ケース部材2に近づけると、チップ部品42の短辺側が支柱部230を撓ませつつ二つの爪部231の間に押し入り、その後、爪部231がチップ部品42とソケット43との間に達し、支柱部230が復元することにより、爪部231がチップ部品42とソケット43との間に挿入されることになる。
これにより、主制御基板4の上ケース部材2への収容とともに、爪部231の挿入が達成される。さらに、ネジ20aをネジ孔40に挿通させるとともに、これを下穴の穿設されたネジ固定部20に螺入させて主制御基板4を上ケース部材2に取り付ける(固定させる)ことが好ましい。
そして、このような取り付け状態から、主制御基板4を上ケース部材2から取り外すことに基づいて、チップ部品42がソケット43から脱抜されることになる。
そして、さらに引き離し力を強め、その力がソケット43のチップ部品42を保持する保持力を上回ると、チップ部品42がソケット43から脱抜することになる。これにより、主制御基板4と上ケース部材2とが引き離され、主制御基板4を上ケース部材2から取り出すことができる。
このときには、チップ部品42のソケット43からの脱抜に基づいて、チップ部品42と部品装着面41aとに跨って貼付されていた封印シール44の少なくとも一部が剥離又は破断されることから、主制御基板4が取り出された痕跡が残ることになる。
なお、引き離し力がチップ部品42の短辺に均等に伝わるように、支柱部230と爪部231のA−A方向に沿った長さは、チップ部品42の短辺に対応する長さが好ましい。
さらに、爪部231のA−A方向及びB−B方向に沿った長さは、チップ部品42の端子部に接触しないような長さにすることが好ましい。
例えば、支柱部230に代えて包囲壁部22の短辺側壁部221を用い、チップ部品42とソケット43との間に向かって短辺側壁部221から爪部231を延出形成することもできる。
主制御基板4の上ケース部材2からの取り外しは、不正改造を目的とする場合のみならず、主制御基板4自体のメンテナンスや検査の目的もあることから、チップ部品42を再利用可能とすることは、このような正当な目的のための取り外しに好適である。
なお、ソケット43からの脱抜に際してチップ部品42が受ける衝撃を緩和させるために、例えば、図7(a)に示すように、チップ部品42と対向面2bとの間に無色透明な緩衝材24(例えば、シリコーン、空気充填タイプの緩衝材など)を設けることが好ましい。
また、基板ケースの開封の痕跡を残すために、上ケース部材と下ケース部材とに跨って封印シールを貼付することが一般的に行われているが、剥離用の溶剤等を用いて痕跡を残すことなく封印シールを剥離させる行為に対しては、有効な対策がなかった。
また、メダル、遊技球等の現物の遊技媒体を用いることなく、データ形式の擬似遊技媒体を用いてゲームを実行可能な、いわゆる封入式遊技機にも、本発明を適用することができる。
2 上ケース部材(第1ケース部材)
22 包囲壁部22
223 シール押え部
224 フランジ部
23 部品脱抜部
3 下ケース部材(第2ケース部材)
4 主制御基板
41 プリント基板
41a 部品装着面(装着面)
42 チップ部品(電子部品)
421 情報
43 ソケット
44 封印シール(シール部材)
441 透明領域
100 スロットマシン
Claims (1)
- 少なくとも第1ケース部材と第2ケース部材とによって基板を収容する基板ケースを備える遊技機において、
前記基板は、
当該基板に対して挿抜可能に装着される所定の電子部品と、
当該基板における前記電子部品の装着される側の装着面と前記電子部品とに跨って貼付されるシール部材と、を備えるとともに、前記第1ケース部材に取り付けられ、
前記第1ケース部材は、
前記基板の当該第1ケース部材からの取り外しに基づいて、前記電子部品を前記基板から脱抜させる部品脱抜部と、
前記基板の外周縁を囲む外側壁の内側に設けられ、少なくとも前記電子部品を囲む包囲壁部と、を備え、
前記包囲壁部は、
当該包囲壁部の前記装着面側に位置する先端部において、前記電子部品の配置側を内側としたときに外側に向けて延出形成されるフランジ部を備え、
前記フランジ部は、
前記装着面に貼付されたシール部材におけるシール表面と、前記シール表面にほぼ直交するシール側面と、にそれぞれ対向する面を有するシール押え部を備えるとともに、前記装着面に近接又は接触し、
前記電子部品の前記基板からの脱抜に基づいて、前記シール部材の少なくとも一部が破断又は剥離される
ことを特徴とする遊技機。
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