JP6712436B2 - 異物除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルから高圧空気を噴射して異物を除去する異物除去装置についての技術分野に関する。
特開2001−171491号公報
車輌等の構造物には各種の構造体が設けられており、これらの構造体のうち、例えば、車載カメラや車輌用灯具やバックミラーに対しては、良好な視認性を確保するために水分や泥や塵埃等の異物を除去することが望ましい。例えば、車載カメラは車輌の後方を確認したり運転者には見え難い車外の位置を確認したりするために映像をディスプレイに映し出す装置として利用されているが、車輌の走行によって跳ね上がる泥や雨天走行時等に付着する水滴等によって撮像部が汚染され、ディスプレイに映し出される映像が不鮮明になり確認に支障を来すと言う不具合を生じることがある。
このような不具合の発生を防止するために、例えば、車載カメラに対してノズルから高圧空気を噴射し車載カメラの撮像部に付着された水分や泥や塵埃等の異物を除去する異物除去装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された異物除去装置にあっては、撮像部に向けて圧縮空気発生ユニットから高圧空気が噴射され泥や水滴が吹き飛ばされて撮像部の汚染が解消される。
このような高圧空気によって撮像部の汚染を解消する異物除去装置にあっては、水等の高圧の液体を噴射して汚染を解消する異物除去装置と比較して、液体の貯留タンクを必要としない点や噴射した液体が撮像部に残存しない点等において利点を有している。
高圧空気によって撮像部の汚染を解消する異物除去装置は、上記のような利点を有しているが、高圧空気を生成し生成された高圧空気を噴射する機構が必要であり、機構の構造によっては構造が複雑になり製造コストが高騰してしまう。また、高圧空気を効率的にノズルから噴射させる必要もある。
ところが、これらの点において、特許文献1に記載された異物除去装置にあっては圧縮空気発生ユニットの構造が開示されておらず、構造の簡素化やノズルからの高圧空気の効率的な噴射状態が確保されていないおそれがある。
そこで、本発明は、上記した問題点を克服し、構造の簡素化及びノズルからの高圧空気の効率的な噴射状態を確保することを目的とする。
本発明に係る異物除去装置は、内部に空気が流入されるシリンダーと、前記シリンダーに移動自在に支持され前記シリンダーに流入された空気を高圧空気として送出方向へ送り出すピストンと、前記ピストンによって送り出された高圧空気を噴射するノズルと、前記ピストンに移動力を付与する移動機構とを備え、前記移動機構は、駆動モーターと前記駆動モーターの駆動力によって回転されるウォームと前記ウォームに噛合され前記ウォームの回転に伴って回転されるウォームホイールとを有し、前記ピストンにラックが連結され、前記ウォームホイールに前記ラックが噛合されるピニオンが設けられ、前記ピニオンには外周部の一部にギヤ歯が設けられ、前記ピニオンの外周部における前記ギヤ歯が設けられていない部分が欠歯部として形成され前記ギヤ歯が設けられた部分がギヤ部として形成され、前記ギヤ部が周方向に離隔して複数形成され、前記ピストンが前記送出方向に付勢され、前記ギヤ部が前記ラックに噛み合って前記ピニオンの回転に伴って付勢力に抗して前記ピストンを前記送出方向とは反対方向に移動させ、前記欠歯部が前記ラックに対向して前記ピニオンと前記ラックの噛み合いが解除されると付勢力により前記ピストンが前記送出方向に移動するものである。
これにより、シリンダーに対してピストンが移動されて高圧空気がシリンダーから送り出され高圧空気がノズルから噴射される。また、ウォームとウォームホイールによって大きな減速比を得る減速機構が構成される。また、欠歯部によってピストンが送出方向へ移動されるため、ピストンを送出方向へ移動させる専用の機構を設ける必要がない。また、ピニオンの1回転においてピストンの上死点と下死点の間の往復運動が複数回行われる。
本発明に係る異物除去装置においては、前記ピストンを前記送出方向に付勢する付勢バネが設けられ、前記ピストンが前記移動機構によって前記送出方向と反対方向へ移動されて前記付勢バネの付勢力が高められ、前記移動機構によって前記ピストンが前記所定の位置まで移動されたときに前記移動機構による前記ピストンへの移動力の付与が解除され前記ピストンが前記付勢バネの付勢力によって前記送出方向へ移動されて前記高圧空気が送り出されることが望ましい。
これにより、ピストンに移動機構によって一方向への移動力が付与される。
本発明に係る異物除去装置においては、前記ピストンと前記ラックが一体に形成されることが望ましい。
これにより、ピストンとラックを各別に形成する必要がない。
本発明に係る異物除去装置は、内部に空気が流入されるシリンダーと、前記シリンダーに移動自在に支持され前記シリンダーに流入された空気を高圧空気として送出方向へ送り出すピストンと、前記ピストンによって送り出された高圧空気を噴射するノズルと、前記ピストンに移動力を付与する移動機構とを備え、前記移動機構は、駆動モーターと前記駆動モーターの駆動力によって回転されるウォームと前記ウォームに噛合され前記ウォームの回転に伴って回転されるウォームホイールとを有し、前記ピストンにラックが連結され、前記ウォームホイールに前記ラックが噛合されるピニオンが設けられ、前記ピニオンには外周部の一部にギヤ歯が設けられ、前記ピニオンの外周部における前記ギヤ歯が設けられていない部分が欠歯部として形成され前記ギヤ歯が設けられた部分がギヤ部として形成され、前記ピストンの中心軸と前記ラックの噛合い基準線とが略一致され、前記ピストンが前記送出方向に付勢され、前記ギヤ部が前記ラックに噛み合って前記ピニオンの回転に伴って付勢力に抗して前記ピストンを前記送出方向とは反対方向に移動させ、前記欠歯部が前記ラックに対向して前記ピニオンと前記ラックの噛み合いが解除されると付勢力により前記ピストンが前記送出方向に移動するものである。
これにより、ピストンの移動方向とラックの移動方向とが略同じ方向にされる。
本発明に係る異物除去装置は、内部に空気が流入されるシリンダーと、前記シリンダーに移動自在に支持され前記シリンダーに流入された空気を高圧空気として送出方向へ送り出すピストンと、前記ピストンによって送り出された高圧空気を噴射するノズルと、前記ピストンに移動力を付与する移動機構とを備え、前記移動機構は、駆動モーターと前記駆動モーターの駆動力によって回転されるウォームと前記ウォームに噛合され前記ウォームの回転に伴って回転されるウォームホイールとを有し、前記ピストンにラックが連結され、前記ウォームホイールに前記ラックが噛合されるピニオンが設けられ、前記ピニオンには外周部の一部にギヤ歯が設けられ、前記ピニオンの外周部における前記ギヤ歯が設けられていない部分が欠歯部として形成され前記ギヤ歯が設けられた部分がギヤ部として形成され、前記ウォームの進み角が9°以上にされ、前記ピストンが前記送出方向に付勢され、前記ギヤ部が前記ラックに噛み合って前記ピニオンの回転に伴って付勢力に抗して前記ピストンを前記送出方向とは反対方向に移動させ、前記欠歯部が前記ラックに対向して前記ピニオンと前記ラックの噛み合いが解除されると付勢力により前記ピストンが前記送出方向に移動するものである。
これにより、ウォームの不可逆性が排除される。
本発明に係る異物除去装置は、内部に空気が流入されるシリンダーと、前記シリンダーに移動自在に支持され前記シリンダーに流入された空気を高圧空気として送出方向へ送り出すピストンと、前記ピストンによって送り出された高圧空気を噴射するノズルと、前記ピストンに移動力を付与する移動機構とを備え、前記移動機構は、駆動モーターと前記駆動モーターの駆動力によって回転されるウォームと前記ウォームに噛合され前記ウォームの回転に伴って回転されるウォームホイールとを有し、前記ピストンにラックが連結され、前記ウォームホイールに前記ラックが噛合されるピニオンが設けられ、前記ピニオンには外周部の一部にギヤ歯が設けられ、前記ピニオンの外周部における前記ギヤ歯が設けられていない部分が欠歯部として形成され前記ギヤ歯が設けられた部分がギヤ部として形成され、前記ギヤ部には複数の前記ギヤ歯が設けられ、前記ラックには複数のラック歯が設けられ、前記複数のギヤ歯は第1のギヤ歯と第2のギヤ歯から成り、前記複数のラック歯は第1のラック歯と第2のラック歯から成り、前記第1のギヤ歯は前記第1のラック歯及び前記第2のラック歯と噛合可能とされ、前記第2のギヤ歯は前記第1のラック歯と噛合可能とされると共に前記第2のラック歯と噛合不能とされ、前記ピストンの前記送出方向への移動に伴って前記ラックが移動されると共に前記ウォームホイールが回転されたときに、前記第2のギヤ歯と前記第2のラック歯がすれ違うようにされ、前記ピストンが前記送出方向に付勢され、前記ギヤ部が前記ラックに噛み合って前記ピニオンの回転に伴って付勢力に抗して前記ピストンを前記送出方向とは反対方向に移動させ、前記欠歯部が前記ラックに対向して前記ピニオンと前記ラックの噛み合いが解除されると付勢力により前記ピストンが前記送出方向に移動するものである。
これにより、ラックが送出方向へ移動されるときに、ピニオンの第2のギヤ歯とラックの第2のラック歯とが接触しない。
本発明に係る異物除去装置においては、前記第2のギヤ歯の幅が前記第1のギヤ歯の幅の半分以下にされ、前記第2のラック歯の幅が前記第1のラック歯の幅の半分以下にされることが望ましい。
これにより、ピニオンとラックの構造が複雑にならない。
本発明に係る異物除去装置は、内部に空気が流入されるシリンダーと、前記シリンダーに移動自在に支持され前記シリンダーに流入された空気を高圧空気として送出方向へ送り出すピストンと、前記ピストンによって送り出された高圧空気を噴射するノズルと、前記ピストンに移動力を付与する移動機構とを備え、前記移動機構は、駆動モーターと前記駆動モーターの駆動力によって回転されるウォームと前記ウォームに噛合され前記ウォームの回転に伴って回転されるウォームホイールとを有し、前記駆動モーターの駆動力が前記ウォームと前記ウォームホイールを介して前記ピストンに伝達され、前記ピストンにラックが連結され、前記ウォームホイールに前記ラックが噛合されるピニオンが設けられ、前記ピニオンには外周部の一部にギヤ歯が設けられ、前記ピニオンの外周部における前記ギヤ歯が設けられていない部分が欠歯部として形成され前記ギヤ歯が設けられた部分がギヤ部として形成され、前記シリンダーの内部空間は前記ピストンの移動方向において連続する第1の空間と第2の空間を有し前記第1の空間が前記第2の空間より前記送出方向側に位置され、前記第2の空間の少なくとも一部の径が前記第1の空間の径より大きくされ、前記ピストンには移動時に少なくとも前記第1の空間において前記シリンダーの内周面に密着されるシール部が設けられ、前記ピストンが前記送出方向に付勢され、前記ギヤ部が前記ラックに噛み合って前記ピニオンの回転に伴って付勢力に抗して前記ピストンを前記送出方向とは反対方向に移動させ、前記欠歯部が前記ラックに対向して前記ピニオンと前記ラックの噛み合いが解除されると付勢力により前記ピストンが前記送出方向に移動され、前記ピニオンの回転に伴って前記ピストンを前記送出方向とは反対方向に移動させている間のうち、少なくとも前記欠歯部が前記ラックに対向する直前に、前記シール部の全体が前記第2の空間に位置して、前記第2の空間から前記第1の空間に空気が流動するものである。
これにより、ピストンが下死点に移動されたときにシール部によるシリンダーに対する密閉状態が解除される。
本発明に係る異物除去装置においては、前記第2の空間には外周側に前記ピストンの移動方向に延びる空気流入溝が形成され、前記空気流入溝が前記一部として形成されることが望ましい。
これにより、第1の空間の径に対する第2の空間の少なくとも一部の径の相違が空気流入溝によって実現される。
本発明に係る異物除去装置においては、前記空気流入溝が周方向に離隔して等間隔の状態で複数形成されることが望ましい。
これにより、第2の空間から第1の空間への空気の流れがシリンダーの周方向において均等化される。
本発明に係る異物除去装置においては、前記ノズルから高圧空気が車載カメラの撮像部に向けて噴射され、前記ノズルが前記車載カメラと一体に形成されることが望ましい。
これにより、ノズルと車載カメラが車体に一度の作業で同時に組み付けられる。
本発明によれば、シリンダーに対してピストンが移動されて高圧空気がシリンダーから送り出され高圧空気がノズルから噴射されるため、構造の簡素化及びノズルからの高圧空気の効率的な噴射状態を確保することができる。
図2乃至図18と共に本発明異物除去装置の実施の形態を示すものであり、本図は、異物除去装置の斜視図である。 高圧空気発生ユニットの内部構造を示す図である。 駆動モーターとウォームを示す拡大側面図である。 ウォームホイールとピストンとラックを示す拡大斜視図である。 ピストンが上死点に位置されている状態を示す拡大断面図である。 ピストンが下死点に位置されている状態を示す拡大断面図である。 シリンダーとピストンを示す拡大断面図である。 図9及び図10と共に異物除去装置の動作を示すものであり、本図は、初期状態を示す断面図である。 ピストンが上死点と下死点の間に移動された状態を示す断面図である。 ピストンが下死点に移動された状態を示す断面図である。 チェックバルブが設けられた例を示す断面図である。 チェックバルブが設けられた別の例を示す断面図である。 図14乃至図18と共に移動機構の変形例を示すものであり、本図は、ウォームホイールの斜視図である。 ラックの斜視図である。 図16乃至図18と共に異物除去装置の動作を示すものであり、本図は、初期状態を示す側面図である。 ラックが送出方向と反対方向へ移動されている状態を示す側面図である。 ラックが送出方向と反対方向へ移動されている途中において、第2のラック歯がラックの切欠部に挿入された状態を示す側面図である。 ギヤ部とラック部の噛合が解除されてラックが送出方向へ移動されている状態を示す側面図である。
以下に、本発明異物除去装置を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。
尚、以下には、本発明異物除去装置を車載カメラに付着される異物を除去する装置に適用した例を示す。但し、本発明異物除去装置の適用は車載カメラに付着される異物を除去する装置に限られることはなく、各種の構造物に付着される異物を除去する装置として、特に、車輌用灯具、窓、ミラー、衝突防止用のセンサー等の車輌に設けられる構造体に付着される異物を除去する異物除去装置として広く適用することが可能である。
以下に示す異物除去装置はシリンダーとピストンとノズルを有し、ピストンがシリンダーに対して移動されることにより高圧空気をノズルから噴射する。
以下の説明にあっては、ピストンが移動される方向を前後方向として前後上下左右の方向を示すものとする。尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本発明の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
<異物除去装置の構成>
異物除去装置1は、例えば、車輌の後方を確認する車載カメラ100に付着される水分や泥や塵埃等の異物を除去する機能を有し、図示しない車体の後端側の部分に取り付けられている。
異物除去装置1はノズルユニット2と配管3と高圧空気発生ユニット4を有している(図1参照)。
ノズルユニット2は取付ブラケット5とノズル6を有している。取付ブラケット5は車体の後端部に取り付けられる。ノズル6は前後方向に延びる円筒状の流動部6aと流動部6aの後端に連続する噴射部6bとを有し、取付ブラケット5と一体に形成されている。
ノズルユニット2は車載カメラ100と一体に形成されている。車載カメラ100は撮像部を有し、撮像部の後端部がレンズ部101とされている。従って、車載カメラ100はレンズ部101を介して被写体の像を撮影する。
上記のように、異物除去装置1にあっては、ノズル6が車載カメラ100と一体に形成されているため、ノズル6と車載カメラ100が車体に一度の作業で同時に組み付けられ、車体への組付作業を容易かつ迅速に行うことができ、作業性の向上を図ることができる。
配管3は、例えば、樹脂製やゴム製のホースであり、前端部が高圧空気発生ユニット4の後述するシリンダーの一端部に連結され後端部がノズル6における流動部6aの前端部に連結されている。
高圧空気発生ユニット4はケース体7とケース体7の内部に配置された移動機構8とを有している(図2参照)。高圧空気発生ユニット4は車輌の内部において車体の一部に取り付けられている。
ケース体7は内部が配置空間9として形成され、配置空間9はモーター配置部9aとウォーム配置部9bとギヤ配置部9cを有している。モーター配置部9aとウォーム配置部9bは前後において連通された状態で位置され、ウォーム配置部9bとギヤ配置部9cは上下において連通された状態で位置されている。ケース体7の後端部には前後に貫通された挿通孔9dが形成されている。挿通孔9dはケース体7の外部とギヤ配置部9cに連通されている。
ケース体7には側方に突出された支持軸部7aが設けられ、支持軸部7aはギヤ配置部9cに位置されている。
移動機構8は駆動モーター10とウォーム11とウォームホイール12を有している。
駆動モーター10は本体部10aとモーター軸10bを有し、本体部10aがモーター配置部9aに配置されている(図2及び図3参照)。
ウォーム11はモーター軸10bに連結されて固定され、ウォーム配置部9bに配置されている。ウォーム11は進み角が9°以上にされている。ウォーム11は円筒状に形成された軸部11aの肉厚が薄くされ、歯底円の直径D1とモーター軸10bの直径D2との差が非常に小さくされている(図3参照)。
このように、ウォーム11の歯底円の直径D1とモーター軸10bの直径D2との差が非常に小さくされることにより、ウォーム11の外径を小さくすることが可能になり、ウォーム11の小型化を図ることができる。
ウォームホイール12は従動ギヤ(はす歯ギヤ)13と従動ギヤ13の中心部から側方に突出して設けられたピニオン14とが一体に形成されて成る(図2及び図4参照)。ウォームホイール12はギヤ配置部9cに配置され、中心部がケース体7の支持軸部7aにベアリング15を介して支持されている。
従動ギヤ13はウォーム11と噛合されている。ウォーム11は、上記したように、進み角が9°以上にされている。従って、ウォーム11の不可逆性が排除され、従動ギヤ13が何れの方向に回転された場合においても従動ギヤ13の回転に伴ってウォーム11が回転可能とされている。
ピニオン14は従動ギヤ13と同軸にされ、ベアリング15に外嵌状に支持された環状部16と環状部16の外周側に設けられたギヤ部17、17、17とを有している。ギヤ部17、17、17は周方向に等間隔に離隔して設けられている。ギヤ部17は、複数、例えば、二つのギヤ歯17a、17aによって構成されている。但し、ギヤ部17のギヤ歯17aの数は任意であり、一つでもよく三つ以上でもよい。
ピニオン14は歯先円の直径が従動ギヤ13の歯底円の直径より小さくされている。従って、従動ギヤ13にはピニオン14が位置された側にピニオン14の外周側に位置する側面13aが形成されている。ギヤ部17、17、17間の部分はそれぞれギヤ歯17aが設けられていない欠歯部14a、14a、14aとして形成されている。欠歯部14aは周方向に等間隔に離隔して、例えば、三つが形成されている。
上記したように、ウォームホイール12は従動ギヤ13とピニオン14が一体に形成されて成る。従って、部品点数の削減を図ることができると共に駆動モーター10から従動ギヤ13に伝達される駆動力をピニオン14に効率的に伝達することが可能になり駆動モーター10の小型化を図ることができる。
また、従動ギヤ13とピニオン14が同軸にされているため、駆動モーター10から従動ギヤ13に伝達される駆動力をピニオン14に一層効率的に伝達することが可能になり駆動モーター10の一層の小型化を図ることができる。
ウォームホイール12はピニオン14における環状部16の肉厚が薄くされ、歯底円の直径D3とベアリング15の直径D4との差が非常に小さくされている(図2参照)。
このように、ウォームホイール12の歯底円の直径D3とベアリング15の直径D4との差が非常に小さくされることにより、ピニオン14に発生するトルクを小さくすることが可能になる。
ケース体7の後端部にはシリンダー18が結合されている。シリンダー18はケース体7から後方に突出した状態で結合されている。シリンダー18はピストン支持部19とピストン支持部19から後方に突出された連結突部20とが一体に形成されて成り、ピストン支持部19の径が連結突部20の径より大きくされている。
ピストン支持部19の内部空間21は後側略半分の部分が第1の空間21aとされ前側略半分の部分が第2の空間21bとされている(図5及び図6参照)。
ピストン支持部19には第2の空間21bに前後方向に延びる空気流入溝19a、19aが周方向に離隔して形成されている(図5乃至図7参照)。空気流入溝19a、19aは、例えば、180°反対側に位置されている。尚、空気流入溝19aの数は任意であり、空気流入溝19aが複数形成される場合には周方向において等間隔に形成されることが望ましい。
ピストン19の第2の空間21bに空気流入溝19a、19aが形成されることにより、第2の空間21bにおける空気流入溝19a、19aが形成された部分の径は第1の空間21aの径より稍大きくされている。第2の空間21bにおける空気流入溝19a、19aが形成されていない部分の径は第1の空間21aの径と同じにされている。ピストン19には第1の空間21aと空気流入溝19a、19aの境界部分にそれぞれ段差面21c、21cが形成されている(図6参照)。
ピストン支持部19には図示しない空気流入孔が形成され、空気流入孔から空気流入溝19a、19aに外気が流入される。
連結突部20は中心軸がピストン支持部19の中心軸と一致され、連結突部20には配管3の前端部が連結されている。
シリンダー10のピストン支持部19にはピストン22が移動自在に支持されている。ピストン22は前後の厚みが薄い略円柱状に形成された作動部23と作動部23の中央部から前斜め上方に突出された連結部24とを有し、作動部23には外方に開口された円環状の配置溝23aが形成されている。作動部23の外径はピストン支持部19における第1の空間21aの径より僅かに小さくされている。従って、作動部23の外周面と第1の空間21aにおけるピストン支持部19の内周面との間には隙間21dが形成されている。
配置溝23aにはシール部25が配置されている。シール部25は弾性変形可能な、例えば、ゴム又は樹脂によって形成され、外周部が作動部23の外周面から外方に突出されている。
ピストン22はシリンダー18に対して上死点と下死点の間で前後方向へ往復運動される。上死点においては作動部23の全体が第1の空間21aに位置され(図5参照)、下死点においてはシール部25の全体が第2の空間21bに位置され作動部23の後端部が第1の空間21aに位置される(図6参照)。
ピストン22は、シール部25が第1の空間21aにおいてシリンダー18の内周面に摺動され(図5参照)、シール部25が第2の空間21bにおいてシリンダー18の空気流入溝19a、19a以外の部分の内周面に摺動され空気流入溝19a、19aが形成された部分でシリンダー18におけるピストン支持部19の内周面から離隔される(図6参照)。従って、ピストン22が下死点に位置された状態においては、第2の空間21bに流入された空気(外気)が段差21c、21cに沿い隙間21dを通って第1の空間21aへ向けて流動される。
ピストン22の連結部24には前後に延びるラック26が連結されている。ラック26は、例えば、ピストン22と一体に形成されている。
このようにピストン22とラック26が一体に形成されることにより、ピストン22とラック26を各別に形成する必要がなく、部品点数の削減を図ることができる。
ラック26には前端寄りの位置にラック部27が形成されている。ラック部27は、例えば、三つのラック歯27a、27a、27aによって構成されている。但し、ラック部27のラック歯27aの数は任意であり、二つ以下でもよく四つ以上でもよい。ラック26はケース体7に形成された挿通孔9dを挿通され、ラック部27がウォームホイール12におけるピニオン14のギヤ部17に噛合可能とされている。
ラック26はラック部27の噛合い基準線Pがピストン22の中心軸Mに略一致されている。
このようにラック26の噛合い基準線Pとピストン22の中心軸Mとが略一致されることにより、ピストン22の移動方向とラック26の移動方向とが略同じ方向にされ、駆動モーター10の負荷の低減による駆動モーター10の小型化を図ることができる。
ピストン22の作動部23とケース体7の外面との間にはシリンダー18におけるピストン支持部19の内部において付勢バネ28が支持されている。付勢バネ28は、例えば、圧縮コイルバネであり、付勢バネ28によってピストン22とラック26が後方へ付勢されている。尚、ピストン22の移動方向は空気を送り出す方向である後方が送出方向とされ、ピストン22とラック26は付勢バネ28によって送出方向に付勢されている。
<異物除去装置の動作>
以下に、異物除去装置1の動作について説明する(図8乃至図10参照)。
先ず、高圧空気が送り出される前の初期状態について説明する(図8参照)。
初期状態においては、ピストン22が上死点に位置され、ラック26はラック部27がピニオン14のギヤ部17、17、17に噛合されず欠歯部14aに位置されている。
初期状態において駆動モーター10の駆動が開始され、駆動モーター10の駆動力がウォーム11を介してウォームホイール12に伝達されると、ピニオン14のギヤ部17がラック26のラック部27に噛合される(図9参照)。従って、ラック26はピニオン14の回転に伴って付勢バネ28の付勢力に反して送出方向と反対方向へ移動されていく。
ラック26がピニオン14の回転に伴って送出方向と反対方向へ移動されていくと、所定の位置でギヤ部17とラック部27の噛合が解除され、ピストン22が下死点に位置される(図10参照)。ピストン22が下死点に位置された状態においては、上記したように、第2の空間21bに流入された空気(外気)が段差21c、21cに沿い隙間21dを通って第1の空間21aへ向けて流動される。
下死点まで移動されたピストン22は、ギヤ部17とラック部27の噛合が解除されているため、付勢バネ28の付勢力によって送出方向と反対方向への移動速度より高速で送出方向へ移動され、第1の空間21aに第2の空間21bから流動された空気がピストン支持部19から連結突部20を通ってノズルユニット2のノズル6へ向けて送出される。このとき、シリンダー18は連結突部20の径がピストン支持部19の径より小さくされているため、ピストン支持部19から連結突部20を通って送出される空気が圧縮されて高圧空気となって配管3からノズル6へ向けて送出され、ノズル6から高圧空気が噴射されて車載カメラ100における撮像部のレンズ部101に吹き付けられる。
ノズル6から噴射された高圧空気がレンズ部101に吹き付けられることにより、レンズ部101に付着されている塵埃、泥、水滴等の異物が吹き飛ばされてレンズ部101の汚染が解消される。
上記したように、異物除去装置1にあっては、シリンダー18において第2の空間21bの少なくとも一部の径が第1の空間21aの径より大きくされ、ピストン22が下死点に移動されたときにシール部25の全体が第2の空間21bに位置され第2の空間21bに流入される空気が第2の空間21bから第1の空間21aへ向けて流動される。
従って、ノズル6に塵埃や泥等の異物が侵入し異物によってノズル6の噴射口が詰まっている場合においても、シリンダー18の第1の空間21aに確実に空気が流入され、第1の空間21aに流入されピストン22によって送出される高圧空気によってノズル6に詰まっている異物が吹き飛ばされるため、ノズル6における異物の詰まりを解消してノズル6からの高圧空気の良好な噴射状態を確保することができる。
また、第1の空間21aの径に対する第2の空間21bの少なくとも一部の径の相違が空気流入溝19a、19aによって実現されているため、第1の空間21aの径に対する第2の空間21bの径の相違を実現するための構成が簡素であると共に第2の空間21bにおいてもピストン22の作動部23がシリンダー18に対して移動されピストン22の安定した移動状態を確保することができる。
さらに、空気流入溝19a、19aが周方向に離隔して等間隔の状態で形成されているため、第2の空間21bから第1の空間21aへの空気の流れがシリンダー18の周方向において均等化され、ピストン22の移動時に振動が発生することなくピストン22の安定した移動状態を確保することができる。
上記したピストン22の上死点と下死点の間の往復運動は、ピニオン14のギヤ部17とラック26のラック部27との噛合及びその解除を1サイクルとして行われ、ピニオン14の欠歯部14aの存在によってピストン22の送出方向への移動が行われる。
従って、欠歯部14aの存在によってピストン22が送出方向へ移動されるため、ピストン22を送出方向へ移動させる専用の機構を設ける必要がなく、異物除去装置1の機構の簡素化による小型化を図ることができる。
また、異物除去装置1にはピニオン14の周方向に離隔して三箇所にギヤ部17、17、17が設けられ三つの欠歯部14a、14a、14aが形成されているため、ピニオン14の1回転においてピストン22の上死点と下死点の間の往復運動が3回(3サイクル)行われる。
従って、ピニオン14の1回転に対するノズル6からの高圧空気の噴射回数が多く、異物除去装置1における噴射効率の向上を図ることができる。
さらに、異物除去装置1にあっては、上記したように、ピニオン14の歯先円の直径が従動ギヤ13の歯底円の直径より小さくされており、ピストン22が往復運動されるときにピストン22が従動ギヤ13の側面13aに摺動されて安定した状態で前後方向へ移動される。
従って、ピストン22を摺動させる専用の部分を形成する必要がなく、また、ピストン22と従動ギヤ13の側面13aとの間に不必要な隙間が生じないため、機構の簡素化及び小型化を図ることができる。
上記したノズル6からの噴射が終了されるときには、駆動モーター10の駆動が停止され、ピストン22は任意の位置で停止されるが、ウォーム11は、上記したように、進み角が9°以上にされて不可逆性が排除されている。
従って、ピストン22が任意の位置で停止されたときに、ラック26のラック部27にピニオン14のギヤ部17が噛合されている場合には、付勢バネ28の付勢力によるピストン22の送出方向への移動に伴ってウォームホイール12が回転されてウォーム11も回転され、ピストン22が付勢バネ28の付勢力によって上死点まで移動される。
このように異物除去装置1にあっては、ウォーム11の進み角が9°以上にされているため、駆動モーター10の駆動が停止されたときにピストン22が付勢バネ28の付勢力によって送出方向へ移動されて上死点に戻り、ピニオン14のギヤ部17とラック26のラック部27との噛合が解除される。従って、異物除去装置1の動作開始時における駆動モーター10の負荷の軽減を図ることができると共に車輌の走行時に発生する振動等によるピニオン14のギヤ部17とラック26のラック部27との摩耗を防止することができる。
尚、ピストン22が任意の位置で停止された状態において上死点の近傍に位置されていた場合には、ラック26のラック部27にピニオン14のギヤ部17が噛合されておらず、ピストン22が付勢バネ28の付勢力によって上死点まで移動される。
<小括>
以上に記載した通り、異物除去装置1にあっては、内部に空気が流入されるシリンダー18と、シリンダー18に移動自在に支持されシリンダー18に流入された空気を高圧空気として送り出すピストン22と、ピストン22によって送り出された高圧空気を車載カメラ100の撮像部に向けて噴射するノズル6とが設けられている。
従って、シリンダー18に対してピストン22が移動されて高圧空気がシリンダー18から送り出され高圧空気が撮像部に向けてノズル6から噴射されるため、構造の簡素化及びノズル6からの高圧空気の効率的な噴射状態を確保することができる。
また、ピストン22が送出方向と反対方向へ移動機構8によって移動されて付勢バネ28の付勢力が高められ、ピストン22が所定の位置(下死点)まで移動されたときに移動機構8によるピストン22への移動力の付与が解除されピストン22が付勢バネ28の付勢力によって送出方向へ移動されて高圧空気が送り出される。
従って、ピストン22に移動機構8によって一方向への移動力を付与すればよく、移動機構8の構成の簡素化を図ることができると共に高圧空気を生成するために付勢バネ28によってピストン22が送出方向へ高速で移動されるため、異物除去装置1の機構の簡素化を図ることができる。
さらに、駆動モーター10の駆動力がウォーム11とウォームホイール12を介してピストン22に伝達されるため、ウォーム11とウォームホイール12を用いることにより少ない部品点数で簡素な機構によって大きな減速比を得る減速機構が構成され、駆動モーター10の駆動力に対するピストン22の移動力の高い変換効率を簡素な機構によって確保することができる。
<チェックバルブが設けられた例>
上記には、ピストン22がシリンダー10の第1の空間21aへの空気の流動及びその停止を行うバルブ(弁)として機能する例を示したが、異物除去装置1にはバルブ(チェックバルブ)が設けられてもよく、以下に、チェックバルブが設けられた例を示す(図11及び図12参照)。
尚、チェックバルブが設けられる場合には、空気が空気流入孔から第2の空間21bに流入される必要はなく、シリンダー18におけるピストン支持部19に第1の空間21aに連通する空気流入孔が形成され、空気流入孔から空気(外気)が第1の空間21aに流入される構成にされていればよい。このとき空気流入孔を開閉する弁が設けられ、第1の空間21aが負圧になったときに弁によって空気流入孔が開放されて第1の空間21aに空気が流入され、第1の空間21aの負圧状態が解除されたときに弁によって空気流入孔が閉塞されて第1の空間21aへの空気の流入が停止されるように構成することが望ましい。
また、以下に示すチェックバルブが設けられた各例は、チェックバルブが設けられていない上記した構成と比較して、ピストン22の後端側の部分の構成のみが相違するため、上記した構成と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については上記した構成における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
先ず、チェックバルブが設けられた第1の例について説明する(図11参照)。
第1の例においては、シリンダー18の連結突部20の内部にチェックバルブ29が取り付けられている。チェックバルブ29は、例えば、ゴム材料等によって形成された複数の弾性部材29a、29a、・・・によって構成され、先端部が後方に屈曲されるように変位され、後端部同士が突き合わされる。
ピストン22が送出方向へ移動されると、第1の空間21aにおける空気が圧縮されて内圧が高まって高圧空気が生成され、高圧空気の圧力によって弾性部材29a、29a、・・・の先端部が互いに離隔するように弾性変形されてチェックバルブ29の中央部に開口が形成され、高圧空気がチェックバルブ29の開口を介して第1の空間21aからノズル6へ向けて流動される。
ピストン22が下死点まで移動されると、第1の空間21aの内圧が低下するため、弾性部材29a、29a、・・・が弾性復帰されてチェックバルブ29の中央部に形成された開口が閉塞され、高圧空気のノズル6へ向けての流動が停止される。
チェックバルブ29の中央部に形成された開口が閉塞された状態においてピストン22が送出方向と反対方向へ移動されると、第1の空間21aが負圧になり、第1の空間21aに空気流入孔から空気(外気)が流入される。
次に、チェックバルブが設けられた第2の例について説明する(図12参照)。
第2の例においては、シリンダー18Aとして連結突部20を有さない構造が設けられ、シリンダー18Aの後端部にキャップ30が外嵌状に取り付けられている。キャップ30はシリンダー18Aの後端部に取り付けられた被取付部31と被取付部31から後方に突出された連結突部32とが一体に形成されて成り、被取付部31の径が連結突部32の径より大きくされている。
連結突部32は中心軸がシリンダー18Aにおけるピストン支持部19の中心軸と一致され、連結突部32には配管3の前端部が連結されている。
シリンダー18Aの後端部には前後に貫通された支持孔18aが形成され、支持孔18aにチェックバルブ33が前後方向に移動自在に支持されている。チェックバルブ33はゴム等の弾性変形可能な材料によって形成され、前後に延びる被支持軸部33aと被支持軸部33aの後端部から外方に張り出された開閉部33bと被支持軸部33aの前端部から外方に突出されたストッパー部33c、33c、・・・とから成る。被支持軸部33aの長さは支持孔18aの長さより長くされ、外径が支持孔18aの径より小さくされている。ストッパー部33c、33c、・・・は被支持軸部33aから放射状に突出され周方向に離隔して位置されている。
チェックバルブ33の開閉部33bによって支持孔18aが閉塞された状態において、ピストン22が送出方向へ移動されると、第1の空間21aにおける空気が圧縮されて内圧が高まり、空気の圧力によってチェックバルブ33が送出方向へ移動され、閉塞部33bによる支持孔18aの閉塞状態が解除されて支持孔18aが開放され、ストッパー部33c、33c、・・・がシリンダー18Aの後端部における内面に接する。支持孔18aが開放されると、空気が支持孔18aからキャップ30の内部に流動され、キャップ30から高圧空気がノズル6へ向けて流動される。
ピストン22が下死点まで移動されると、第1の空間21aの内圧が低下するため、チェックバルブ33が送出方向と反対方向へ移動されて開閉部33bによって支持孔18aが閉塞され、高圧空気のノズル6へ向けての流動が停止される。
チェックバルブ33の開閉部33bによって支持孔18aが閉塞された状態においてピストン22が送出方向と反対方向へ移動されると、第1の空間21aが負圧になり、第1の空間21aに空気流入孔から空気(外気)が流入される。
<移動機構の変形例>
以下に、移動機構の変形例について説明する(図13乃至図18参照)。尚、以下に示す変形例に係る移動機構8Aは、上記した移動機構8と比較して、ウォームホイールとラックの構造が異なることのみが相違するため、移動機構8と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については移動機構8における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
移動機構8Aは駆動モーター10とウォーム11とウォームホイール12Aを有している。
ウォームホイール12Aは従動ギヤ13とピニオン14Aが一体に形成されて成る(図13参照)。ピニオン14Aは環状部16とギヤ部17A、17A、17Aを有している。ギヤ部17A、17A、17Aは周方向に等間隔に離隔して設けられている。ギヤ部17Aは、例えば、第1のギヤ歯17a、17aと第2のギヤ歯17bによって構成されている。但し、ギヤ部17Aは第1のギヤ歯17aと第2のギヤ歯17bが少なくとも一つずつ設けられていればよく、第1のギヤ歯17aと第2のギヤ歯17bの数はそれぞれ任意である。
第2のギヤ歯17bは幅が第1のギヤ歯17aの幅の半分以下にされ、例えば、従動ギヤ13側に位置されている。第2のギヤ歯17bは第1のギヤ歯17a、17aに対してウォームホイール12Aの回転方向側に位置されている。
ピストン22の連結部24には前後に延びるラック26Aが連結されている。ラック26Aは、例えば、ピストン22と一体に形成されている。
ラック26Aには前端側にラック部27Aが形成されている(図14参照)。ラック部27Aは、例えば、第1のラック歯27aと第2のラック歯27b、27b、27bによって構成されている。但し、ラック部27Aは第1のラック歯27aと第2のラック歯27bが少なくとも一つずつ設けられていればよく、第1のラック歯27aと第2のラック歯27bの数はそれぞれ任意である。
第1のラック歯27aはラック26Aの前端部に位置されている。第2のラック歯27bは幅が第1のラック歯27aの幅の半分以下にされ、ラック部27Aがピニオン14Aのギヤ部17Aに噛合された状態において、従動ギヤ13から離隔する側に位置されている。
ラック部27Aには最も後側に位置された第2のラック歯27bに連続して切欠部27cが形成されている。切欠部27cは従動ギヤ13側及び下方に開口され、後端部が円弧状に形成されている。
以下に、移動機構8Aが用いられた異物除去装置1の動作について説明する(図15乃至図18参照)。
初期状態においては、図15に示すように、ピストン22が上死点に位置され、ラック26Aはラック部27Aの第1のラック歯27aがピニオン14Aにおけるギヤ部17Aの第2のギヤ歯17bに噛合可能な状態又は噛合された状態で位置されている。
初期状態において駆動モーター10の駆動が開始されると、ピニオン14Aのギヤ部17Aがラック26Aのラック部27Aに噛合された状態でピニオン14Aが回転されることにより、ラック26Aがピストン22とともに付勢バネ28の付勢力に反して送出方向と反対方向へ移動されていく(図16参照)。
ラック26Aが送出方向と反対方向へ移動されていくと、ピストン22が下死点まで移動される前に、ラック部27Aに噛合されているギヤ部17Aとは別のギヤ部17Aの第2のギヤ歯17bがラック26Aの切欠部27cに挿入される(図17参照)。
さらに、ラック26Aが送出方向と反対方向へ移動されていくと、所定の位置でギヤ部17Aとラック部27Aの噛合が解除され、ピストン22が下死点に位置される。
ピストン22が下死点まで移動されたときには、ギヤ部17Aとラック部27Aの噛合が解除されているため、付勢バネ28の付勢力によって送出方向と反対方向への移動速度より高速で送出方向へ移動され、ノズル6から高圧空気が噴射されて車載カメラ100における撮像部のレンズ部101に吹き付けられる。このとき切欠部27cに挿入された第2のギヤ歯17bとラック26Aの第2のラック歯27b、27b、27bとがすれ違う(図18参照)。
ラック26Aが送出方向と反対方向へ移動されピストン22が上死点に位置されると、再び、ラック部27Aの第1のラック歯27aがピニオン14Aの第2のギヤ歯17bに噛合可能な状態又は噛合された状態にされる(図15参照)。
上記したように、移動機構8Aが用いられた場合には、ラック26Aが送出方向へ移動されるときに、ピニオン14Aの第2のギヤ歯17bとラック26Aの第2のラック歯27b、27b、27bとがすれ違う。
従って、ラック26Aの送出方向への移動時に、ピニオン14Aの第2のギヤ歯17bとラック26Aの第2のラック歯27b、27b、27bとが接触しないため、ピニオン14Aの径を大きくすることなくラック26A及びラック26Aが連結されたピストン22の移動量を大きくすることができる。
また、ピニオン14Aの径を大きくすることなくピストン22の移動量を大きくすることが可能であるため、異物除去装置1の小型化を図ることができると共に駆動モーター10の駆動力を高めることなくピストン22の必要な移動量を確保することができる。
さらに、ピニオン14Aにおいて第2のギヤ歯17bの幅が第1のギヤ歯17aの幅の半分以下にされると共にラック26Aにおいて第2のラック歯27bの幅が第1のラック歯27aの幅の半分以下にされることにより、ピニオン14Aの径を大きくすることなくピストン22の移動量を大きくすることが可能にされている。
従って、ピニオン14Aとラック26Aの構造の簡素化を確保した上でピニオン14Aの径を大きくすることなくピストン22の移動量を大きくすることが可能であるため、異物除去装置1の製造コストの高騰を来すことなくピストン22の移動量を大きくすることができる。
100…車載カメラ、1…異物除去装置、6…ノズル、8…移動機構、10…駆動モーター、11…ウォーム、12…ウォームホイール、14…ピニオン、14a…欠歯部、17…ギヤ部、17a…ギヤ歯、18…シリンダー、19a…空気流入溝、21…内部空間、21a…第1の空間、21b…第2の空間、22…ピストン、25…シール部、26…ラック、27…ラック部、27a…ラック歯、28…付勢バネ、18A…シリンダー、8A…移動機構、12A…ウォームホイール、14A…ピニオン、17A…ギヤ部、17a…第1のギヤ歯、17b…第2のギヤ歯、26A…ラック、27A…ラック部、27a…第1のラック歯、27b…第2のラック歯

Claims (11)

  1. 内部に空気が流入されるシリンダーと、
    前記シリンダーに移動自在に支持され前記シリンダーに流入された空気を高圧空気として送出方向へ送り出すピストンと、
    前記ピストンによって送り出された高圧空気を噴射するノズルと
    前記ピストンに移動力を付与する移動機構とを備え、
    前記移動機構は、駆動モーターと前記駆動モーターの駆動力によって回転されるウォームと前記ウォームに噛合され前記ウォームの回転に伴って回転されるウォームホイールとを有し、
    前記ピストンにラックが連結され、
    前記ウォームホイールに前記ラックが噛合されるピニオンが設けられ、
    前記ピニオンには外周部の一部にギヤ歯が設けられ、
    前記ピニオンの外周部における前記ギヤ歯が設けられていない部分が欠歯部として形成され前記ギヤ歯が設けられた部分がギヤ部として形成され、
    前記ギヤ部が周方向に離隔して複数形成され、
    前記ピストンが前記送出方向に付勢され、
    前記ギヤ部が前記ラックに噛み合って前記ピニオンの回転に伴って付勢力に抗して前記ピストンを前記送出方向とは反対方向に移動させ、
    前記欠歯部が前記ラックに対向して前記ピニオンと前記ラックの噛み合いが解除されると付勢力により前記ピストンが前記送出方向に移動する
    異物除去装置。
  2. 前記ピストンを前記送出方向に付勢する付勢バネが設けられ、
    前記ピストンが前記移動機構によって前記送出方向と反対方向へ移動されて前記付勢バネの付勢力が高められ、
    前記移動機構によって前記ピストンが前記所定の位置まで移動されたときに前記移動機構による前記ピストンへの移動力の付与が解除され前記ピストンが前記付勢バネの付勢力によって前記送出方向へ移動されて前記高圧空気が送り出される
    請求項1に記載の異物除去装置。
  3. 前記ピストンと前記ラックが一体に形成された
    請求項1又は請求項2に記載の異物除去装置。
  4. 内部に空気が流入されるシリンダーと、
    前記シリンダーに移動自在に支持され前記シリンダーに流入された空気を高圧空気として送出方向へ送り出すピストンと、
    前記ピストンによって送り出された高圧空気を噴射するノズルと
    前記ピストンに移動力を付与する移動機構とを備え、
    前記移動機構は、駆動モーターと前記駆動モーターの駆動力によって回転されるウォームと前記ウォームに噛合され前記ウォームの回転に伴って回転されるウォームホイールとを有し、
    前記ピストンにラックが連結され、
    前記ウォームホイールに前記ラックが噛合されるピニオンが設けられ、
    前記ピニオンには外周部の一部にギヤ歯が設けられ、
    前記ピニオンの外周部における前記ギヤ歯が設けられていない部分が欠歯部として形成され前記ギヤ歯が設けられた部分がギヤ部として形成され、
    前記ピストンの中心軸と前記ラックの噛合い基準線とが略一致され、
    前記ピストンが前記送出方向に付勢され、
    前記ギヤ部が前記ラックに噛み合って前記ピニオンの回転に伴って付勢力に抗して前記ピストンを前記送出方向とは反対方向に移動させ、
    前記欠歯部が前記ラックに対向して前記ピニオンと前記ラックの噛み合いが解除されると付勢力により前記ピストンが前記送出方向に移動する
    異物除去装置。
  5. 内部に空気が流入されるシリンダーと、
    前記シリンダーに移動自在に支持され前記シリンダーに流入された空気を高圧空気として送出方向へ送り出すピストンと、
    前記ピストンによって送り出された高圧空気を噴射するノズルと
    前記ピストンに移動力を付与する移動機構とを備え、
    前記移動機構は、駆動モーターと前記駆動モーターの駆動力によって回転されるウォームと前記ウォームに噛合され前記ウォームの回転に伴って回転されるウォームホイールとを有し、
    前記ピストンにラックが連結され、
    前記ウォームホイールに前記ラックが噛合されるピニオンが設けられ、
    前記ピニオンには外周部の一部にギヤ歯が設けられ、
    前記ピニオンの外周部における前記ギヤ歯が設けられていない部分が欠歯部として形成され前記ギヤ歯が設けられた部分がギヤ部として形成され、
    前記ウォームの進み角が9°以上にされ、
    前記ピストンが前記送出方向に付勢され、
    前記ギヤ部が前記ラックに噛み合って前記ピニオンの回転に伴って付勢力に抗して前記ピストンを前記送出方向とは反対方向に移動させ、
    前記欠歯部が前記ラックに対向して前記ピニオンと前記ラックの噛み合いが解除されると付勢力により前記ピストンが前記送出方向に移動する
    異物除去装置。
  6. 内部に空気が流入されるシリンダーと、
    前記シリンダーに移動自在に支持され前記シリンダーに流入された空気を高圧空気として送出方向へ送り出すピストンと、
    前記ピストンによって送り出された高圧空気を噴射するノズルと
    前記ピストンに移動力を付与する移動機構とを備え、
    前記移動機構は、駆動モーターと前記駆動モーターの駆動力によって回転されるウォームと前記ウォームに噛合され前記ウォームの回転に伴って回転されるウォームホイールとを有し、
    前記ピストンにラックが連結され、
    前記ウォームホイールに前記ラックが噛合されるピニオンが設けられ、
    前記ピニオンには外周部の一部にギヤ歯が設けられ、
    前記ピニオンの外周部における前記ギヤ歯が設けられていない部分が欠歯部として形成され前記ギヤ歯が設けられた部分がギヤ部として形成され、
    前記ギヤ部には複数の前記ギヤ歯が設けられ、
    前記ラックには複数のラック歯が設けられ、
    前記複数のギヤ歯は第1のギヤ歯と第2のギヤ歯から成り、
    前記複数のラック歯は第1のラック歯と第2のラック歯から成り、
    前記第1のギヤ歯は前記第1のラック歯及び前記第2のラック歯と噛合可能とされ、
    前記第2のギヤ歯は前記第1のラック歯と噛合可能とされると共に前記第2のラック歯と噛合不能とされ、
    前記ピストンの前記送出方向への移動に伴って前記ラックが移動されると共に前記ウォームホイールが回転されたときに、前記第2のギヤ歯と前記第2のラック歯がすれ違うようにされ、
    前記ピストンが前記送出方向に付勢され、
    前記ギヤ部が前記ラックに噛み合って前記ピニオンの回転に伴って付勢力に抗して前記ピストンを前記送出方向とは反対方向に移動させ、
    前記欠歯部が前記ラックに対向して前記ピニオンと前記ラックの噛み合いが解除されると付勢力により前記ピストンが前記送出方向に移動する
    異物除去装置。
  7. 前記第2のギヤ歯の幅が前記第1のギヤ歯の幅の半分以下にされ、
    前記第2のラック歯の幅が前記第1のラック歯の幅の半分以下にされた
    請求項6に記載の異物除去装置。
  8. 内部に空気が流入されるシリンダーと、
    前記シリンダーに移動自在に支持され前記シリンダーに流入された空気を高圧空気として送出方向へ送り出すピストンと、
    前記ピストンによって送り出された高圧空気を噴射するノズルと
    前記ピストンに移動力を付与する移動機構とを備え、
    前記移動機構は、駆動モーターと前記駆動モーターの駆動力によって回転されるウォームと前記ウォームに噛合され前記ウォームの回転に伴って回転されるウォームホイールとを有し、前記駆動モーターの駆動力が前記ウォームと前記ウォームホイールを介して前記ピストンに伝達され
    前記ピストンにラックが連結され、
    前記ウォームホイールに前記ラックが噛合されるピニオンが設けられ、
    前記ピニオンには外周部の一部にギヤ歯が設けられ、
    前記ピニオンの外周部における前記ギヤ歯が設けられていない部分が欠歯部として形成され前記ギヤ歯が設けられた部分がギヤ部として形成され、
    前記シリンダーの内部空間は前記ピストンの移動方向において連続する第1の空間と第2の空間を有し前記第1の空間が前記第2の空間より前記送出方向側に位置され、
    前記第2の空間の少なくとも一部の径が前記第1の空間の径より大きくされ、
    前記ピストンには移動時に少なくとも前記第1の空間において前記シリンダーの内周面に密着されるシール部が設けられ、
    前記ピストンが前記送出方向に付勢され、
    前記ギヤ部が前記ラックに噛み合って前記ピニオンの回転に伴って付勢力に抗して前記ピストンを前記送出方向とは反対方向に移動させ、
    前記欠歯部が前記ラックに対向して前記ピニオンと前記ラックの噛み合いが解除されると付勢力により前記ピストンが前記送出方向に移動され、
    前記ピニオンの回転に伴って前記ピストンを前記送出方向とは反対方向に移動させている間のうち、少なくとも前記欠歯部が前記ラックに対向する直前に、前記シール部の全体が前記第2の空間に位置して、前記第2の空間から前記第1の空間に空気が流動する
    異物除去装置。
  9. 前記シリンダーの内面における前記第2の空間側には前記ピストンの移動方向に沿って長い空気流入溝が形成され、
    前記空気流入溝が前記一部として形成された
    請求項8に記載の異物除去装置。
  10. 前記空気流入溝周方向に沿って複数形成され、等間隔に離隔している
    請求項9に記載の異物除去装置。
  11. 前記ノズルから高圧空気が車載カメラの撮像部に向けて噴射され、
    前記ノズルが前記車載カメラと一体に形成された
    請求項1乃至請求項10の何れかに記載の異物除去装置。
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