JP6651897B2 - 水滴除去機構とこれを備えた車載カメラ - Google Patents

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本発明は、雨による水滴を除去する水滴除去機構とこれを備えた車載カメラに関する。
この種の車両用後方撮像装置は、車両の後方側に設けられたバックモニタカメラやドアミラーモニタカメラのようにレンズが車両の外側に露出して設けられている。このため、レンズに、自車両の走行時に雨滴(水滴)や他車両が撥ね上げた雨水(水滴)等が付着物として付着する場合がある。車両用後方撮像装置のレンズに雨水が付着すると、これによって撮像が妨げられ、車載カメラの後方視認機能に影響を与える。
このような車両用後方撮像装置に付着した水滴を除去するために、従来、特許文献1に記載された車載カメラ装置及び車載カメラの清浄方法が提案されている。
この特許文献1に記載された従来例は、降雨時に車両後方の車載カメラに向けて電動式の圧縮空気発生ユニットから供給される圧縮空気をノズルから噴射することにより、水滴を取り除くようにしている。
特開2001−171491号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、電動式の圧縮空気発生ユニットによって形成される圧縮空気をノズルから噴射するようにしている。このため、電気式の圧縮空気発生ユニットに供給する電源配線や運転席に設けたスイッチあるいはワイパースイッチからの制御信号を電動式の圧縮空気発生ユニットに供給する配線等が必要になることによりコストが上昇し、また、圧縮空気発生ユニットが電力を消費するといった問題があった。
そこで、本発明は、上記従来例の課題に着目してなされたものであり、配線をすることなく、かつ電力を消費せずに水滴を除去することができる水滴除去機構とこれを備えた車載カメラを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る水滴除去機構は、レンズを有する後方撮像装置の該レンズ表面に加圧空気を噴射する加圧空気噴射部を備え、前記加圧空気噴射部は、車両走行時に車両の振動により上下動する重錘と、該重錘の上下動によって容積変化を生じる容積変化部と、該容積変化部に連通し、前記後方撮像装置のレンズ表面に加圧空気を噴射する噴射ノズルとを備えている。
本発明の一態様によれば、車両の走行により発生する振動による重錘の上下動を利用して加圧空気を形成し、この加圧空気を後方撮像装置のレンズ表面に噴射することで、水滴を除去して撮像を良好に維持することができる。
本発明の第1の実施態様を示す車両用後方撮像装置の水滴除去機構とこれを備えた車載カメラの概略構成図である。 本発明の第2の実施態様を示す車両用後方撮像装置の水滴除去機構とこれを備えた車載カメラの概略構成図である。 弾性エネルギー蓄積部を示す分解図である。 図3の弾性エネルギー蓄積シリンダの断面図であって、(a)はA−A線上の拡大断面図、(b)はB−B線上の拡大断面図である。 第2の実施形態の動作の説明に使用する作動状態を示す概略構成図である。
次に、図面を参照して、本発明の一実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。
また、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
本発明の第1の実施形態である水滴除去機構とこれを備えた車載カメラは、図1に示すように、車両の後部のトランクリッドやリアハッチに装着される後方撮像装置としてのバックモニタカメラ10のレンズ表面13に加圧空気を噴射して水滴を除去する加圧空気噴射部20を備えている。
バックモニタカメラ10は、トランクリッドやリアハッチ(図示せず)に下方に傾斜して固定されている。このバックモニタカメラ10は、車両の後方を撮像範囲としている。バックモニタカメラ10は、レンズ12を通して入力される車両後方の画像を撮像する。
加圧空気噴射部20は、車両の上下方向に延長する円筒状の収納容器21を有する。この収納容器21内には、車両の走行時の上下方向の振動に応じて上下に移動する重錘22と、この重錘22の下側に配置されて重錘22の上下動によって容積が変化する容積変化部としてのポンプ23とが配置されている。
ポンプ23は、例えば合成樹脂材で形成された蛇腹状円筒胴部23aと、この蛇腹状円筒胴部23aの上面及び下面を閉塞する硬質の上蓋部23b及び下蓋部23cとを有する。蛇腹状円筒胴部23aの下端には直径が蛇腹状円筒胴部23aの直径より小さい排出口23dが形成されている。
ポンプ23の排出口23dには、先端にバックモニタカメラ10のレンズ12に対して側面から加圧空気を噴射する小径の噴射ノズル24を形成した可撓性パイプ25が接続されている。この噴射ノズル24は、バックモニタカメラ10を支持する取付板11の先端に固定されている。噴射ノズル24は、レンズ12のレンズ表面13全域をカバーして加圧空気を噴射できるように幅方向に偏平な開口部を形成することが好ましい。
次に、上記第1の実施形態の動作を説明する。
車両が走行により振動していない状態では、図1に示すように、重錘22がポンプ23の上蓋部23bの上面に静止して載置されており、ポンプ23も静止状態を保つ。よって噴射ノズル24から加圧空気が噴射されることはない。
この車両の停車状態から車両が走行を開始し、車体が上下方向に振動する状態となると、この車体の振動によって重錘22が上下動する。このとき、重錘22が下方に落下するときの衝突荷重でポンプ23が収縮する。これにより、ポンプ23内の空気が排出口23dから可撓性パイプ25を介して噴射ノズル24に送られ、この噴射ノズル24から加圧空気としてバックモニタカメラ10のレンズ12に向けて側面から噴射される。
したがって、バックモニタカメラ10のレンズ12に水滴等の撮像を妨げる付着物が付着している場合でも、この付着物を加圧空気で吹き飛ばして除去することができる。
このように、第1の実施形態によると、バックモニタカメラ10のレンズ12に付着した水滴等の付着物を除去する加圧空気を車体の上下方向の振動を利用して生成することかできる。このため、加圧空気噴射部20で電力を消費することがないので、電気的配線が必要になることもなく、消費電力の増加を生じることもない。
次に、本発明の第2の実施形態について図2〜図4を参照して説明する。
この第2の実施形態は、重錘の上下動で弾性エネルギーを蓄積し、蓄積した弾性エネルギーでポンプを押圧するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図2に示すように、前述した第1の実施形態における加圧空気噴射部20が重錘22及びポンプ23間に重錘22の移動による衝突荷重を弾性エネルギーに変換して蓄積し、蓄積した弾性エネルギーが所定量に達したときにポンプ23に放出する弾性エネルギー蓄積部30を備えている。
この弾性エネルギー蓄積部30は、図3に示すように、軸方向移動シリンダ31と、押出棒32と、弾性エネルギー蓄積シリンダ33とを備えている。
軸方向移動シリンダ31は、上端が上蓋板31aで閉塞された円筒体31bで構成されている。この円筒体31bの上端側の外周面には、下端を固定部(後述する弾性エネルギー蓄積シリンダ33の転がり軸受33aの外輪側)に固定したコイルばね34の上端が固定されている。また、円筒体31bのコイルばね34の下側の外周面に半径方向に突出する第1係合突起31cが形成されている。さらに、円筒体31bの第1係合突起31cより下側に軸方向に伸びる貫通した長孔31dが形成されている。
押出棒32は、円柱体であり、軸方向移動シリンダ31の円筒体31bの下端側内に上下に移動自在に配置されている。この押出棒32の上端側の外周面には、軸方向移動シリンダ31の円筒体31bに形成された長孔31dを通じて円筒体31bの外周面から突出する第2係合突起32aが形成されている。そして、押出棒32の外周面の第2係合突起32aの上部には、下端が軸方向移動シリンダ31の下端側に固定された引張コイルばね35の上端が固定されている。
弾性エネルギー蓄積シリンダ33は、軸方向移動シリンダ31の外周側に配置された軸方向の両端を開放した円筒体である。この弾性エネルギー蓄積シリンダ33の上端及び下端が、転がり軸受33a及び33bを介して固定部に回動自在に支持されている。弾性エネルギー蓄積シリンダ33の内周面には、上端側に軸方向移動シリンダ31の第1係合突起31cが係合する第1カム部33cが形成され、下端側には押出棒32の第2係合突起32aが係合する第2カム部33dが形成されている。
第1カム部33cは、図4(a)に示すように、円周面を60度間隔で6分割した各領域において時計方向端部から反時計方向端部までの間に軸方向高さが徐々に短くなる鋸歯状の第1傾斜カム面C11、第2傾斜カム面C12及び第3傾斜カム面C13が2組形成されている。
第2カム部33dは、図4(b)に示すように、反時計方向の180度の範囲内に順に、第1平坦カム面C21、第1傾斜カム面C22、第2傾斜カム面C23、第2平坦カム面C24、第3傾斜カム面C25及び第4傾斜カム面C26が2組形成されている。
第1平坦カム面C21は、図5(a)に示すように、係合突起31cの反時計方向端面が例えば第1傾斜カム面C11の時計方向端部すなわち上端側に係合している状態で、第2係合突起32aが係合する軸方向高さが一番低い平坦面として形成されている。
第1傾斜カム面C22は、第5図(b)に示すように、第1平坦カム面C21の反時計方向端面から反時計方向に行くにしたがい軸方向高さが徐々に高くなり、第1係合突起31cが傾斜カム面C11の反時計方向端部に係合する前に最大高さとなる傾斜カム面として形成されている。
第2傾斜カム面C23は、第5図(c)に示すように、第1係合突起31cが傾斜カム面C11の反時計方向端部に係合する状態で、第2係合突起32aの反時計方向端面が上端に係合し、反時計方向に行くにしたがい軸方向高さが徐々に低くなる傾斜カム面として形成されている。
第2平坦カム面C24は、図5(d)に示すように、第2傾斜カム面C23の第1平坦カム面C21より軸方向で高い位置となる反時計方向端部から平坦となる平坦カム面として形成されている。この第2平坦カム面C24には、第1係合突起31cの反時計方向端面が傾斜カム面C12の上端に係合している状態で、第2係合突起32aが係合する。
第3傾斜カム面C25は、図5(d)及び(e)に示すように、第2平坦カム面C24の反時計方向端部から反時計方向に行くにしたがい徐々に軸方向高さが徐々に高くなり、第1係合突起31cが傾斜カム面C12の反時計方向端部に到達する前に軸方向で一番高いすなわち第1傾斜カム面C22より軸方向高さが高い最大高さに達する傾斜カム面として形成されている。
第4傾斜カム面C26は、図5(f)に示すように、第3傾斜カム面C25の反時計方向端部から第1平坦カム面C21の時計方向端部まで急峻に高さが低くなる傾斜カム面とされている。この第4傾斜カム面C26には、第1係合突起31cの反時計方向端面が傾斜カム面C23の反時計方向端部に係合しているときに第2係合突起32aの反時計方向端面が上端側に係合する。
そして、弾性エネルギー蓄積シリンダ33が転がり軸受33a及び33bで上下端部が軸方向が垂直方向となるように収納容器21の壁面によって回転自在に支持され、この弾性エネルギー蓄積シリンダ33内に軸方向移動シリンダ31がコイルばね34で固定部に支持された状態で第1係合突起31cを第1カム部33cに上方から係合可能に配置されている。この軸方向移動シリンダ31内には押出棒32が第2係合突起32aを軸方向移動シリンダ31の長孔31dを介して外方に突出させ、第2カム部33dに上方から係合可能に配置されている。
ここで、第1平坦カム面C21、第1傾斜カム面C22、第2傾斜カム面C23、第2平坦カム面C24及び第3傾斜カム面C25で弾性エネルギー蓄積カム面を構成している。また、第4傾斜カム面C26が押出力放出カム面を構成している。
したがって、弾性エネルギー蓄積シリンダ33が軸方向移動シリンダ31の軸方向移動とシリンダ第1係合突起31c及び第1カム部33cの係合関係と、第2係合突起32a及び第2カム部33dの係合関係によって弾性エネルギー蓄積シリンダ33の軸方向上方から見て時計方向に順次回動する。
次に、上記第2実施形態の動作について図5を伴って説明する。
初期状態では、例えば図5(a)に示すように、軸方向移動シリンダ31が重錘22を上端に載置した状態で、コイルばね34が自由長となっている。この初期状態では、軸方向移動シリンダ31の第1係合突起31cの反時計方向端面が弾性エネルギー蓄積シリンダ33の第1カム部33cの第1傾斜カム面C11の上端側に係合している。これと同時に、押出棒32の第2係合突起32aの反時計方向端面が弾性エネルギー蓄積シリンダ33の第2カム部33dの第1平坦カム面C21に係合している。このため、軸方向移動シリンダ31の上端が弾性エネルギー蓄積シリンダ33の上端から上方に突出しているとともに、押出棒32が弾性エネルギー蓄積シリンダ33の下端から下方に突出している。このため、押出棒32によってポンプ23が圧縮された状態となっている。
この状態で、車体の振動によって、重錘22が上方に移動して軸方向移動シリンダ31の上端から離間してから軸方向移動シリンダ31の上端に向けて落下すると、この重錘22の衝突荷重によって軸方向移動シリンダ31がコイルばね34に抗して下降する。この軸方向移動シリンダ31の下降によって第1係合突起31cが第1カム部33cの第1傾斜カム面C12の上端に係合している状態から第1傾斜カム面C12の下端に係合する状態となる。このため、弾性エネルギー蓄積シリンダ33が図5(b)に示すように弾性エネルギー蓄積シリンダ33の軸方向上方から見て時計方向に回動し、第2係合突起32aが弾性エネルギー蓄積シリンダ33の第2カム部33dの第1傾斜カム面C22を超えて第2傾斜カム面C23の上端側に係合する状態となる。したがって、押出棒32が上方に移動して、引張コイルばね35が伸長された状態となる。
この図5(b)の状態では、引張コイルばね35が伸長されていることから、第2係合突起32aが第2傾斜カム面C23の上端側に係合しているので、弾性エネルギー蓄積シリンダ33を反時計方向に回動させようとする。しかしながら、第1係合突起31cの時計方向端面が第1カム部33cの第2傾斜カム面C12を形成する垂直面に接触しているので、弾性エネルギー蓄積シリンダ33の反時計方向への回動が阻止される。
次いで、車体の振動によって重錘22が再度軸方向移動シリンダ31から上方に離間して上昇すると、軸方向移動シリンダ31がコイルばね34の弾性エネルギーによって、図5(c)に示すように、上方に移動する。そして、第1係合突起31cの時計方向端面が第1カム部33cの第2傾斜カム面C12の上端を超えると、弾性エネルギー蓄積シリンダ33の時計方向への規制が解除される。
このため、押出棒32が引張コイルばね35の弾性エネルギーによって下降する。この押出棒32の下降によって、第2係合突起32aの時計方向側端面が第2カム部33dの第2傾斜カム面C23を下方に押圧することから弾性エネルギー蓄積シリンダ33が時計方向に回動する。このため、図5(d)に示すように、第2係合突起32aが第2平坦カム面C24に係合する状態となる。この図5(d)の状態では、第1係合突起31cの反時計方向端面が第1カム部33cの第2傾斜カム面C12の上端に係合する状態となる。
この状態で、重錘22が下降して、この重錘22の衝突荷重によって、軸方向移動シリンダ31が、図5(e)に示すように、下降する。これによって、弾性エネルギー蓄積シリンダ33が時計方向に回動して、第2係合突起32aが第3傾斜カム面C25を通り越して第4傾斜カム面C26の上端に係合する状態となる。この状態では、押出棒32が一番上昇した位置となり、引張コイルばね35が最大に伸長される。
その後、車体の振動によって重錘22が軸方向移動シリンダ31の上端から上方に離間すると、軸方向移動シリンダ31がコイルばね34によって図5(f)に示すように上昇される。これによって、第1係合突起31cの時計方向端面が第3傾斜カム面C13を形成する垂直面から離間すると、押出棒32が引張コイルばね35によって下降されることにより、第2係合突起32aが第2カム部33dの第4傾斜カム面C26上を移動する。これにより、弾性エネルギー蓄積シリンダ33が時計方向に回動されるとともに、これが繰り返され弾性エネルギーが所定量蓄積されると、押出棒32が一気に下降してポンプ23を一気に圧縮する図5(a)の初期状態に戻る。
このため、ポンプ23の容積が一気に小さくなり、ポンプ23内に蓄積されている空気が噴射ノズル24から高圧の加圧空気として一気にバックモニタカメラ10のレンズ表面13に向けて噴射される。このため、バックモニタカメラ10のレンズ表面13に付着した雨滴や、撥ね上げられた泥等の付着物を吹き飛ばすことができる。
このように、第2の実施形態によると、重錘22が車両の振動によって上昇及び下降を2回繰り返すことにより、弾性エネルギー蓄積シリンダ33の時計方向の回動によって押出棒32が引張コイルばね35に抗して上昇する。その後、押出棒32が引張コイルばね35の弾性エネルギーによって一気に下降してポンプ23を圧縮し、噴射ノズル24から加圧空気をバックモニタカメラ10のレンズ12に対して噴射する。このため、車体の振動による重錘22の上下動を引張コイルばね35の弾性エネルギーとして蓄積し、蓄積した弾性エネルギーで一気に押出棒32を下降させることができる。したがって、前述した第1の実施形態に比較してより大きな押出力でポンプ23を圧縮することができるとともに、ポンプ23の圧縮量も大きくすることができ、より高圧の加圧空気でバックモニタカメラ10のレンズ表面13への付着物をより確実に除去することができる。
この第2の実施形態でも電気を使用することなくバックモニタカメラ10のレンズ表面13に噴射する加圧空気を形成することができ、電気配線を行なう必要がないとともに、電力消費を防止することができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態では、コイルばね34を適用し、引張ばねとして引張コイルばね35を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、竹の子ばねや他の種類のばねやゴム等の弾性体を適用することができる。
また、上記第1及び第2の実施形態では、弾性エネルギー蓄積シリンダ33に形成した第1カム部33c及び第2カム部33dのカム面を円周方向に2組設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、軸方向移動シリンダ31及び押出棒32の軸方向の移動量を確保できれば、第1カム部33c及び第2カム部33dを1組又は3組以上のカム面で構成することもできる。
さらに、第2カム部33dの第4傾斜カム面C26については1つの傾斜角とする場合に限らず、第3傾斜カム面C25の時計方向端部から垂直又は垂直に近い傾斜角となる傾斜面とそれより緩い傾斜角でとなる傾斜面とで形成することもできる。この場合には、第2係合突起32aが垂直面に係合する状態となったときに、押出棒32が引張コイルばね35によって一気に下降し、その後緩い傾斜面に係合して弾性エネルギー蓄積シリンダ33を時計方向に回動させて、図5(a)の初期状態に復帰させることができる。このため、押出棒32の下方への突出を抵抗なく行なうことができる。このため、ポンプ23の圧縮をより早く行なうことができ、噴射ノズル24からより高い加圧空気を噴射することができる。
また、上記第1及び第2の実施形態では、本発明に係る水滴除去機構とこれを備えた車載カメラを後方撮像装置としてのバックモニタカメラ10に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、車両のサイドミラーに搭載する後方撮像装置にも本発明を適用することができる。
10…バックモニタカメラ、11…取付板、12…レンズ、13…レンズ表面、20…加圧空気噴射部、21…収納容器、22…重錘、23…ポンプ、23a…蛇腹状円筒胴部、23b…上蓋部、23c…下蓋部、23d…排出口、24…噴射ノズル、25…可撓性パイプ、30…弾性エネルギー蓄積部、31…軸方向移動シリンダ、31a…上蓋板、31b…円筒体、31c…第1係合突起、31d…長孔、32…押出棒、32a…第2係合突起、33…弾性エネルギー蓄積シリンダ、33a、33b…転がり軸受、33c…第1カム部、C11〜C13…傾斜カム面、33d…第2カム部、C21…第1平坦カム面、C22…第1傾斜カム面、C23…第2傾斜カム面、C24…第2平坦カム面、C25…第3傾斜カム面、C26…第4傾斜カム面、34…コイルばね、35…引張コイルばね

Claims (4)

  1. レンズを有する後方撮像装置の該レンズ表面に加圧空気を噴射する加圧空気噴射部を備え、
    前記加圧空気噴射部は、車両走行時に車両の振動により上下動する重錘と、該重錘の上下動によって容積変化を生じる容積変化部と、該容積変化部に連通し、前記後方撮像装置のレンズ表面に加圧空気を噴射する噴射ノズルとを備えていることを特徴とする水滴除去機構。
  2. 前記容積変化部は、蛇腹状胴部を有するポンプで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水滴除去機構。
  3. 前記加圧空気噴射部は、前記重錘の上下の移動を弾性エネルギーとして蓄積し、蓄積した前記弾性エネルギーが所定量に達したときに前記容積変化部に放出する弾性エネルギー蓄積部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の水滴除去機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水滴除去機構を備えた車載カメラ。
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