JP6712425B2 - バッテリー用アース回路 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されるバッテリーの負極側に設けられるバッテリー側接点部と、車両のボディ側に設けられるボディ側接点部とを含んで構成され、且つ、これらバッテリー側接点部とボディ側接点部とを電気的に接続するように形成されるバッテリー用アース回路に関する。
図12において、下記特許文献1に開示される自動車等の車両には、電力を供給するためのバッテリー1が搭載される。バッテリー1は、箱形に形成される。バッテリー1の上面に位置するターミナル接続部2には、負極側バッテリーポスト3が突出するように形成される。図中の引用符号4は車両のボディを示す。このボディ4には、バッテリー1に対する台座5が形成される。台座5には、バッテリー1が載置固定される。ボディ4の所定位置には(台座5の近傍には)、導電性を有するアースプレート6が固定される。このアースプレート6には、電線7の一端に設けられるアース端子8が接続固定される。尚、電線7は、撚り線導体に絶縁体を被覆してなり柔軟性を有するものである。このような電線7の他端には、バッテリー端子であるターミナル9が設けられる。ターミナル9は、負極側バッテリーポスト3に対し巻着するような状態で取り付けられる。
負極側バッテリーポスト3とアースプレート6は、ターミナル9、電線7、及びアース端子8を介して電気的に接続される。別な言い方をすれば、電気的な接続部分としてアース回路10が形成される。このようなアース回路10は、バッテリー1を搭載する際やメンテナンスの際に作業者から見て奥となる位置11に配置される。
尚、バッテリー1は、図示しない固定用ブラケットを用いて台座5に取り付け固定される。固定用ブラケットに関しては、例えば下記特許文献2に開示される。
特開2010−120492号公報 特開2004−208443号公報
上記従来技術にあっては、バッテリー1の取り付け位置やバッテリー1自体の高さ寸法にバラツキが生じたとしても電線7に余長が設けてあることから、この余長にて寸法のバラツキを吸収し、結果、電気的な接続を確実に行うことができる。別な言い方をすれば、電線7を含むアース回路10であれば、寸法のバラツキを吸収して電気的な接続を確実に行うことができる。
しかしながら、電線7は剛性がないことから、車両振動等で電線7が振れ易くなり、そのため周辺機器に対し干渉が生じて損傷してしまうという問題点を有する。この問題点を解消するために、電線7の干渉防止用として保護部材を電線7に付加することが考えられるが、部品点数の増加によりコストアップしてしまうという問題点や、保護部材の付加により外径が肥大化してしまうという問題点が懸念される。
また、上記の如く電線7は剛性がないことから、電気的な接続の際に、両端のアース端子8及びターミナル9を持ちながら作業をする必要があり、奥となる位置11においては作業が非常に困難になってしまうという問題点を有する。つまり、電線7を含む構成のアース回路10は、上記問題点を有する。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、干渉防止やコスト低減、作業性の向上等を図ることが可能な、また、電気的な接続を確実に行うことも可能な、バッテリー用アース回路を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のバッテリー用アース回路は、車両に搭載されるバッテリーの負極側に設けられるバッテリー側接点部と、前記車両のボディ側に設けられるボディ側接点部とを含んで構成されるバッテリー用アース回路において
当該バッテリー用アース回路は
導電性を有し、且つ、少なくとも電線よりも高剛性を有し、且つ、形状の保持が可能な形状保持性を有し、且つ、前記バッテリーの高さ方向に沿ってのびる金属製の高剛性導体と
導電性を有し、且つ、前記高剛性導体における前記高さ方向の一端に設けられ、且つ、前記バッテリー側接点部に対し接続されるバッテリー側端子部と
導電性を有し、且つ、前記高剛性導体における前記高さ方向の他端に設けられ、且つ、前記ボディ側接点部に対し接続されるボディ側端子部と
(1)前記バッテリー側接点部及び前記バッテリー側端子部、(2)前記ボディ側接点部及び前記ボディ側端子部、(3)前記高剛性導体の中間部、のうち少なくとも一つに形成されるバラツキ吸収部と
を更に含んで構成され
該バラツキ吸収部は、前記バッテリーに生じた前記高さ方向の寸法のバラツキを吸収する部分として形成され
前記バッテリー側接点部及び前記ボディ側接点部は、前記高さ方向に沿って突出するスタッドボルトと、該スタッドボルトに組み付けられるナットと、前記スタッドボルトの基端位置に配置形成される端子接触面とを有し、
前記バッテリー側端子部及び前記ボディ側端子部は、前記スタッドボルトに対する貫通孔と、前記ナットに対する座面と、該座面の反対側に配置形成されて前記端子接触面に対し接触する接点接触面とを有し、
前記バラツキ吸収部は、前記(1)及び/又は(2)に対応する前記端子接触面及び前記接点接触面を前記高さ方向に対し交差する方向の斜面にするとともに、前記貫通孔を長穴にして形成されることを特徴とする。
請求項に記載の本発明は、請求項に記載のバッテリー用アース回路において、前記ボディ側接点部は、前記高さ方向の寸法が異なる複数種に形成され、且つ、前記ボディに対し着脱自在に形成されることを特徴とする。
請求項1に記載された本発明によれば、導電性の高剛性導体が高い剛性を有し、且つ、形状保持性を有することから、車両振動等による振れを防止することができる。そして、振れを防止することができれば、周辺機器に対する干渉を防止することや、この干渉に起因する損傷を防止することもでき、さらには、保護部材を付加する必要がないことから、コスト低減を図ることもできる。また、本発明によれば、上記の高剛性導体を含む構成であることから、電気的な接続がバッテリーの奥となる位置であっても、例えば片手で持って容易に作業を行うことができる。従って、本発明によれば、干渉防止やコスト低減、作業性の向上等を図ることができるという効果を奏する。さらに、本発明によれば、バラツキ吸収部を含む構成であることから、仮にバッテリーの高さ寸法が高かった場合や低かった場合であっても、バラツキ吸収部にて寸法のバラツキを吸収することができる。従って、本発明によれば、バッテリーの高さ寸法にバラツキが生じたとしてもこれを吸収し、結果、電気的な接続を確実に行うことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、上記の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、バラツキ吸収部を、高さ方向に対し交差する方向の斜面に形成するとともに、スタッドボルト用の貫通孔を長穴に形成することから、バッテリー用アース回路をスライドさせるだけで、或いは、単に置くだけで、寸法のバラツキを吸収することができるという効果を奏する。これにより、作業性を向上させることができるという効果も奏する。
請求項に記載された本発明によれば、請求項の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、ボディ側接点部を、高さ方向の寸法が異なる複数種に形成し、且つ、ボディに対しては着脱自在に形成することから、例えば銘柄変更等により高さ寸法が著しく異なったバッテリーを搭載する場合であっても、ボディ側接点部の取り替えで簡単に対応することができるという効果を奏する。
本発明のバッテリー用アース回路を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である(実施例1)。 図1のバッテリー用アース回路の電気的な接続作業を示す側面図である(実施例1)。 バッテリー側接点部の変形例を示す図であり、(a)は負極側の斜視図、(b)は正極側の斜視図である(実施例1)。 図1のバッテリー用アース回路によるバラツキ吸収の状態を示す側面図である(実施例1)。 本発明のバッテリー用アース回路を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である(実施例2)。 図5のバッテリー用アース回路の電気的な接続作業を示す側面図である(実施例2)。 図5のバッテリー用アース回路によるバラツキ吸収の状態を示す側面図である(実施例2)。 図5のバッテリー用アース回路によるバラツキ吸収の変形例を示す側面図である(実施例2)。 本発明のバッテリー用アース回路を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は分解斜視図である(実施例3)。 本発明のバッテリー用アース回路を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は分解斜視図である(実施例4)。 本発明のバッテリー用アース回路を示す図であり、(a)は断面図、(b)は斜視図である(実施例5)。 従来例のバッテリー用のアース回路を示す斜視図である。
バッテリー用アース回路は、バッテリー側接点部と、バッテリー側端子部と、高剛性導体と、ボディ側端子部と、ボディ側接点部と、バラツキ吸収部とを含んで構成される。このような構成のバッテリー用アース回路は、バッテリー側接点部がバッテリーの負極側に設けられ、ボディ側接点部は車両のボディ側に設けられる。そして、これらバッテリー側接点部及びボディ側接点部は、高剛性導体と、この高剛性導体の一端及び他端に設けられるバッテリー側端子部及びボディ側端子部とで電気的に接続される。仮にバッテリーの高さ寸法が高かった場合や低かった場合には、バラツキ吸収部にてバッテリーに生じた高さ方向の寸法のバラツキが吸収される。
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明のバッテリー用アース回路を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。また、図2は図1のバッテリー用アース回路の電気的な接続作業を示す側面図、図3はバッテリー側接点部の変形例を示す図であり、(a)は負極側の斜視図、(b)は正極側の斜視図、図4は図1のバッテリー用アース回路によるバラツキ吸収の状態を示す側面図である。
<バッテリー21について>
図1において、引用符号21は、自動車等の車両に搭載されて各所に電力を供給するための箱形のバッテリーを示す。バッテリー21は、本実施例1において、引用符号21aの面が上面、21bの面が下面、21c及び21dの面が側面、21eの面が正面、21fの面が背面を示すものとする(正面21eと背面21fが逆であってもよいものとする)。バッテリー21は、この上面21aがターミナル接続部22として形成される。ターミナル接続部22には、正極側のバッテリー側接点部23(バッテリーポスト)と、負極側のバッテリー側接点部24とが設けられる。
正極側のバッテリー側接点部23には、公知のターミナル25が取り付けられる。このターミナル25には、電線26が設けられる。電線26は、例えば図示しない電気接続箱(リレーボックスなど)までのびて接続される。尚、本実施例1の電線26は、車両振動等による振れの問題がないものとする。
<本発明のバッテリー用アース回路27について>
図1及び図2において、バッテリー21の負極側の電気的な接続に関しては、本発明のバッテリー用アース回路27が採用される。バッテリー用アース回路27は、この回路の一端から他端に向けて、負極側のバッテリー側接点部24と、バッテリー側端子部28と、高剛性導体29と、ボディ側端子部30と、ボディ側接点部31とを含んで構成される。また、バッテリー用アース回路27は、本発明の特徴部分の一つとして、バラツキ吸収部32、33も含んで構成される。
尚、本発明のバッテリー用アース回路27は、バッテリー21を車両ボディの台座34に固定するための固定用ブラケットとしても機能するように形成される(固定用ブラケットの代替部材としても形成される)。本実施例1では、電気的な接続が行われてバッテリー用アース回路27が形成されると、バッテリー21は台座34に固定される(上記機能により、固定用ブラケットを削減することができるという効果を奏する)。
<バッテリー側接点部24について>
図1及び図2において、本実施例1のバッテリー側接点部24は、一般的なバッテリーポスト(図3の引用符号40で示す略円錐台形状のバッテリーポスト)と異なり、次のような形状に形成される。すなわち、接点部本体35と、この接点部本体35の高さ方向に沿って突出するスタッドボルト36と、スタッドボルト36に組み付けられるナット37とを備えて構成される。接点部本体35は、例えば導電性を有する金属製の円柱を加工して形成される。このような接点部本体35には、端子接触面38が形成される。端子接触面38は、後述するバッテリー側端子部28に対する接触部分(電気的な接続部分)として形成される。端子接触面38は、スタッドボルト36の基端位置に配置形成される。また、端子接触面38は、スタッドボルト36の軸に対し(高さ方向に対し)交差するような方向の斜面形状に形成される。
尚、上記のバッテリー側接点部24に替えて、図3(a)に示すようなターミナル39と、バッテリーポスト40とを備えて構成されるバッテリー側接点部24′を用いてもよいものとする。
<変形例について>
図3(a)において、ターミナル39は、ポスト取り付け部41と、接点部本体35′と、スタッドボルト36′と、ナット37′と、端子接触面38′とを備えて構成される。ポスト取り付け部41は、負極側のバッテリーポスト40に対する取り付け部分として形成される。ポスト取り付け部41は、負極側のバッテリーポスト40に対して巻着するような状態で取り付けられる。ポスト取り付け部41は、公知の構造が採用される。接点部本体35′は、ポスト取り付け部41の近傍に配置形成される。接点部本体35′、スタッドボルト36′、ナット37′、及び端子接触面38′は、図1及び図2のバッテリー側接点部24と同様に形成される。
図3(b)において、引用符号25′で示すターミナルは、図1のターミナル25の変形例である。このようなターミナル25′を採用してもよいものとする。
<ボディ側接点部31について>
図1及び図2において、ボディ側接点部31は、導電性を有する車両ボディ(又は台座34)に配設される。ボディ側接点部31は、接点部本体42と、この接点部本体42の高さ方向に沿って突出するスタッドボルト43と、スタッドボルト43に組み付けられるナット44とを備えて構成される。接点部本体42は、例えば導電性を有する金属製の円板形状に形成される。このような接点部本体42には、端子接触面45が形成される。端子接触面45は、後述するボディ側端子部30に対する接触部分(電気的な接続部分)として形成される。端子接触面45は、スタッドボルト43の基端位置に配置形成される。また、端子接触面45は、スタッドボルト43の軸に対し直交する平面形状に形成される。
尚、本実施例1では接点部本体42を含むボディ側接点部31として形成されるが、この限りでないものとする。すなわち、接点部本体42を設けずに車両ボディ(又は台座34)からスタッドボルト43を突出させた形状に形成してもよいものとする。この場合、台座34に端子接触面45が形成されるものとする。
<高剛性導体29について>
図1及び図2において、高剛性導体29は、導電性を有する金属板をプレス加工することにより形成される(一例であり、丸棒や角棒を用いてもよいものとする)。また、本実施例1の高剛性導体29は、この一端及び他端に後述するバッテリー側端子部28及びボディ側端子部30を一体化するような図示形状に形成される(一体化は一例であるものとする。尚、溶接等により両端を接合してもよいものとする)。高剛性導体29は、バッテリー用アース回路27において、少なくとも電線(一般的なアース線)よりも高い剛性を有し、且つ、形状の保持が可能な形状保持性を有する部分として形成される。また、高剛性導体29は、バッテリー用アース回路27において、バッテリー21の高さ方向に真っ直ぐのびる部分として形成される。
<バッテリー側端子部28について>
図1及び図2において、バッテリー側端子部28は、バッテリー側接点部24に対する接続部分であって、導電性を有し、且つ、高剛性導体29における高さ方向の一端に連続するように設けられる。バッテリー側端子部28は、バッテリー側接点部24のスタッドボルト36に対する貫通孔46と、ナット37に対する座面47と、この座面47の反対側に配置形成される接点接触面48とを有し、例えば図示形状に形成される。
座面47は、上記高さ方向に対し直交する方向に平面で、且つ、バッテリー21の側にのびるように形成される(バッテリー21の上面21aの上方に配置され、且つ上面21aに対し平行な面に形成される)。このような座面47には、貫通孔46が形成される。貫通孔46は、長穴形状に形成される。接点接触面48は、端子接触面38に対し接触する部分であって、上記高さ方向に対し交差する方向の斜面形状に形成される(斜辺形状に形成される)。接点接触面48は、端子接触面38と同じ傾きに形成される。また、接点接触面48は、端子接触面38に対し摺接する面(辺)として形成される。
<バラツキ吸収部32について>
図1及び図2において、バラツキ吸収部32は、バッテリー21に生じた高さ方向の寸法のバラツキを吸収する部分として形成される。本実施例1では、バッテリー側接点部24の斜面形状の端子接触面38、バッテリー側端子部28の長穴形状の貫通孔46、及び同じくバッテリー側端子部28の斜面形状の接点接触面48がバラツキ吸収部32として形成される。
<ボディ側端子部30について>
図1及び図2において、ボディ側端子部30は、ボディ側接点部31に対する接続部分であって、導電性を有し、且つ、高剛性導体29における高さ方向の他端に連続するように設けられる。ボディ側端子部30は、ボディ側接点部31のスタッドボルト43に対する貫通孔49と、ナット44に対する座面50と、この座面50の反対側に配置形成される接点接触面51とを有し、例えば図示形状に形成される。
座面50は、上記高さ方向に対し直交する方向に平面で、且つ、バッテリー21から離れる側にのびるように形成される。座面50は、車両ボディ(又は台座34)に平行な面に形成される。このような座面50には、貫通孔49が形成される。貫通孔49は、長穴形状に形成される。接点接触面51は、端子接触面45に対し接触する部分であって、座面50に平行な平面形状に形成される。また、接点接触面51は、端子接触面45に対し摺接する面として形成される。
<バラツキ吸収部33について>
図1及び図2において、バラツキ吸収部33は、前述のバラツキ吸収部32と同様に、バッテリー21に生じた高さ方向の寸法のバラツキを吸収する部分として形成される。本実施例1では、ボディ側接点部31の平面形状の接点部本体42、ボディ側端子部30の長穴形状の貫通孔49、及び同じくボディ側端子部30の平面形状の接点接触面51がバラツキ吸収部33として形成される。
<バッテリー用アース回路27の形成について>
図2及び図4において、例えば高剛性導体29の一端側を持ち、そして、バッテリー21の上方から真っ直ぐ降ろすと、ボディ側接点部31のスタッドボルト43にボディ側端子部30の長穴形状の貫通孔49が挿通され、また、バッテリー側接点部24のスタッドボルト36にバッテリー側端子部28の長穴形状の貫通孔46が挿通される。この後に、ボディ側接点部31のスタッドボルト43に対しナット44の締め付けを行うと、ボディ側接点部31の平面形状の端子接触面45にボディ側端子部30の平面形状の接点接触面51が接続される。また、バッテリー側接点部24のスタッドボルト36に対しナット37の締め付けを行うと、バッテリー側接点部24の斜面形状の端子接触面38にバッテリー側端子部28の斜面形状の接点接触面48が接続される。以上により電気的な接続が完了し、本発明のバッテリー用アース回路27が形成される。
<バッテリー用アース回路27の作用について>
図4において、本発明によれば、仮にバッテリー21の高さ寸法が低い場合、高剛性導体29をバッテリー21の背面21fに近づけるようにスライドさせれば、バッテリー21に生じた高さ方向の寸法バラツキを吸収することができる。また、バッテリー21の高さ寸法が高い場合には、高剛性導体29をバッテリー21の背面21fから遠ざけるようにスライドさせれば、バッテリー21に生じた高さ方向の寸法バラツキを吸収することができる。
<バッテリー用アース回路27の効果について>
以上、図1ないし図4を参照しながら説明してきたように、本発明のバッテリー用アース回路27によれば、導電性の高剛性導体29高い剛性を有し、且つ、形状保持性を有することから、車両振動等による振れを防止することができる。そして、振れを防止することができれば、周辺機器に対する干渉を防止することや、この干渉に起因する損傷を防止することもでき、さらには、保護部材を付加する必要がないことから、コスト低減を図ることもできる。また、本発明のバッテリー用アース回路27によれば、高剛性導体29を含む構成であることから、電気的な接続がバッテリー21の奥となる位置であっても、例えば片手で持って容易に作業を行うことができる。従って、本発明のバッテリー用アース回路27によれば、干渉防止やコスト低減、作業性の向上等を図ることができるという効果を奏する。
さらに、本発明のバッテリー用アース回路27によれば、バラツキ吸収部32、33を含む構成であることから、仮にバッテリー21の高さ寸法が高かった場合や低かった場合であっても、バラツキ吸収部32、33にて寸法のバラツキを吸収することができる。従って、本発明のバッテリー用アース回路27によれば、バッテリー21の高さ寸法にバラツキが生じたとしてもこれを吸収し、結果、電気的な接続を確実に行うことができるという効果を奏する。
尚、本発明に関し、バラツキ吸収部33を設けずにバラツキ吸収部32のみとすることも可能である。この場合、バッテリー側接点部24とバッテリー側端子部28とを固定した状態で、バッテリー21側をスライドさせれば、バッテリー21に生じた高さ方向の寸法のバラツキを吸収することができる。
以下、図面を参照しながら実施例2を説明する。図5は本発明のバッテリー用アース回路を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。また、図6は図5のバッテリー用アース回路の電気的な接続作業を示す側面図、図7は図5のバッテリー用アース回路によるバラツキ吸収の状態を示す側面図、図8は図5のバッテリー用アース回路によるバラツキ吸収の変形例を示す側面図である。尚、上記実施例1と基本的に同じ構成部材、部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<本発明のバッテリー用アース回路61について>
図5及び図6において、実施例2の本発明のバッテリー用アース回路61は、この回路の一端から他端に向けて、負極側のバッテリー側接点部24と、バッテリー側端子部28と、高剛性導体29と、ボディ側端子部62と、ボディ側接点部63とを含んで構成される。また、バッテリー用アース回路61は、本発明の特徴部分の一つとして、バラツキ吸収部32、64も含んで構成される。
実施例2のバッテリー用アース回路61は、実施例1に対してボディ側接点部63及びボディ側端子部62と、バラツキ吸収部64とが異なるだけである。以下、実施例1と異なる部分について説明をする。
<ボディ側接点部63について>
図5及び図6において、ボディ側接点部63は、接点部本体65と、この接点部本体65の高さ方向に沿って突出するスタッドボルト43と、スタッドボルト43に組み付けられるナット44とを備えて構成される。接点部本体65は、例えば導電性を有する金属製の円柱を加工して形成される。このような接点部本体42には、端子接触面66が形成される。端子接触面66は、後述するボディ側端子部62に対する接触部分(電気的な接続部分)として形成される。端子接触面66は、スタッドボルト43の基端位置に配置形成される。また、端子接触面66は、スタッドボルト43の軸に対し(高さ方向に対し)交差する方向の斜面形状に形成される。
尚、図からも分かるように、ボディ側接点部63の端子接触面66は右上がりの斜面形状に形成される。一方、バッテリー側接点部24の端子接触面38は、右下がりの斜面形状に形成される。
<ボディ側端子部62について>
図5及び図6において、ボディ側端子部62は、導電性を有し、且つ、高剛性導体29における高さ方向の他端に連続するように設けられる。ボディ側端子部62は、ボディ側接点部63のスタッドボルト43に対する貫通孔49と、ナット44に対する座面50と、この座面50の反対側に配置形成される接点接触面67とを有し、例えば図示形状に形成される。接点接触面67は、ボディ側接点部63の端子接触面66に対し接触する部分であって、上記高さ方向に交差する方向の斜面形状に形成される(斜辺形状に形成される)。接点接触面67は、端子接触面66と同じ傾きに形成される。また、接点接触面67は、端子接触面66に対し摺接する面(辺)として形成される。
<バラツキ吸収部64について>
図5及び図6において、バラツキ吸収部64は、バッテリー21に生じた高さ方向の寸法のバラツキを吸収する部分として形成される。本実施例2では、ボディ側接点部63の斜面形状の端子接触面66、ボディ側端子部62の長穴形状の貫通孔49、及び同じくボディ側端子部62の斜面形状の接点接触面67がバラツキ吸収部64として形成される。
<バッテリー用アース回路27の形成について>
図6及び図7において、例えば高剛性導体29の一端側を持ち、そして、バッテリー21の上方から真っ直ぐ降ろすと、ボディ側接点部63のスタッドボルト43にボディ側端子部62の長穴形状の貫通孔49が挿通され、また、バッテリー側接点部24のスタッドボルト36にバッテリー側端子部28の長穴形状の貫通孔46が挿通される。実施例2では単に置くだけの状態にし、そしてこの後に、ボディ側接点部62のスタッドボルト43に対しナット44の締め付けを行うと、ボディ側接点部63の斜面形状の端子接触面66にボディ側端子部62の斜面形状の接点接触面67が接続される。また、バッテリー側接点部24のスタッドボルト36に対しナット37の締め付けを行うと、バッテリー側接点部24の斜面形状の端子接触面38にバッテリー側端子部28の斜面形状の接点接触面48が接続される。以上により電気的な接続が完了し、本発明のバッテリー用アース回路61が形成される。
<バッテリー用アース回路61の作用について>
図7において、本発明によれば、仮にバッテリー21の高さ寸法が低い場合、高剛性導体29をバッテリー21の背面21fに近づけるような状態にすれば、バッテリー21に生じた高さ方向の寸法バラツキを吸収することができる。また、バッテリー21の高さ寸法が高い場合には、高剛性導体29をバッテリー21の背面21fから遠ざけるような状態にすれば、バッテリー21に生じた高さ方向の寸法バラツキを吸収することができる。
尚、図7に示すように、例えば銘柄変更等により高さ寸法が著しく異なったバッテリー21を搭載する場合には、ボディ側接点部63を、高さ方向の寸法が異なる複数種(引用符号63a〜63d)に形成し、且つ、車両ボディ(又は台座34)に対しては着脱自在に形成して対応すればよいものとする。ボディ側接点部63の取り替えにより簡単に対応することができるという効果を奏する。
<バッテリー用アース回路61の効果について>
以上、図5ないし図7を参照しながら説明してきたように、本発明のバッテリー用アース回路61によれば、実施例1と同様の効果を奏する。すなわち、干渉防止やコスト低減、作業性の向上等を図ることができるという効果や、バッテリー21の高さ寸法にバラツキが生じたとしてもこれを吸収し、結果、電気的な接続を確実に行うことができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら実施例3を説明する。図9は本発明のバッテリー用アース回路を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は分解斜視図である。
<バッテリー71について>
図9において、実施例3のバッテリー71は、この上面がターミナル接続部72として形成される。ターミナル接続部72には、正極側のバッテリーポスト73と、負極側のバッテリー側接点部74(バッテリーポスト)とが設けられる。正極側のバッテリーポスト73には、公知のターミナル75が取り付けられる。このターミナル75には、電線76が設けられる。
<本発明のバッテリー用アース回路77について>
負極側のバッテリー側接点部74に対する電気的な接続に関しては、本発明のバッテリー用アース回路77が採用される。バッテリー用アース回路77は、この回路の一端から他端に向けて、負極側のバッテリー側接点部74と、バッテリー側端子部78と、高剛性導体79と、ボディ側端子部80と、ボディ側接点部81とを含んで構成される。また、バッテリー用アース回路77は、本発明の特徴部分の一つとして、バラツキ吸収部82も含んで構成される。
本発明のバッテリー用アース回路77は、バッテリー71を車両ボディの台座83に固定するための固定用ブラケットとしての機能を有する(固定用ブラケットの代替部材として用いられる)。実施例3では、電気的な接続が行われてバッテリー用アース回路77が形成されると、バッテリー71は台座83に固定される(上記機能により、固定用ブラケットを削減することができるという効果を奏する)。
<バッテリー側接点部74及びバッテリー側端子部78について>
バッテリー側接点部74は、一般的なバッテリーポストと同じ略円錐台の形状に形成される。そして、このようなバッテリー側接点部74に接続されるバッテリー側端子部78は、上述の実施例1、2と異なる構造のものが採用される。すなわち、略バスバー状となる構造のものが採用される。もう少し詳しく説明すると、バッテリー側端子部78は、導電性を有するとともに剛性を有し、さらには、形状の保持が可能な形状保持性を有する帯板状に形成される。このようなバッテリー側端子部78には、被ロック部84と、貫通孔85と、接点接触部86とが形成される。また、ナット87が用いられる。
被ロック部84は、バッテリー側端子部78の一方の端部に配置形成される。被ロック部84は、車両の例えばパネル部材88に設けられるロック部89に対し引っ掛かる部分として形成される。貫通孔85は、被ロック部84の反対側となる他方の端部に配置形成される。貫通孔85は、後述する高剛性導体79の一端に対する挿通部分として形成される。貫通孔85の周辺には、ナット87に対する座面が形成される(符号省略)。接点接触部86は、バッテリー側接点部74の位置に合わせて配置形成される。接点接触部86は、打ち出し加工により、下面を凹ませ且つ上面を凸状にする形状に形成される。接点接触部86は、凹みの底部分がバッテリー側接点部74の頂部に対する接触面として形成される。
バッテリー側接点部74は、上記構造及び後述する作用から分かるようになるが、バッテリー71を加圧する部材(加圧部材)になって、結果、固定用ブラケットを代替する部材として有効に機能するようになる。
<ボディ側接点部81について>
ボディ側接点部81は、車両ボディの台座83から高さ方向に沿って突出するスタッドボルト90と、このスタッドボルト90に組み付けられるナット91とを備えて構成される。スタッドボルト90の基端位置の周囲には、端子接触面が形成される(符号省略)。この端子接触面は、後述するボディ側端子部80に対する接触部分(電気的な接続部分)として形成される。
<高剛性導体79及びボディ側端子部80について>
高剛性導体79は、導電性を有する金属丸棒を加工することにより形成される(一例であるものとする)。高剛性導体79は、この一端にネジ部92が形成されるとともに、他端にボディ側端子部80が連続する図示形状に形成される。高剛性導体79は、バッテリー用アース回路77において、少なくとも電線(一般的なアース線)よりも高い剛性を有し、且つ、形状の保持が可能な形状保持性を有する部分として形成される。また、高剛性導体79は、バッテリー用アース回路77において、バッテリー71の高さ方向に真っ直ぐのびる部分として形成される。一方、ボディ側端子部80は、高剛性導体79の他端を押し潰すことにより形成される。そして、スタッドボルト90に対する貫通孔93を円形にあけて折り曲げることにより形成される。
<バラツキ吸収部82について>
バラツキ吸収部82は、バッテリー71に生じた高さ方向の寸法のバラツキを吸収する部分として形成される。本実施例3では、主にバッテリー側端子部78がバラツキ吸収部82として形成される。
<バッテリー用アース回路77の形成について>
先ず、高剛性導体79の一端側を持ってバッテリー71の上方から真っ直ぐ降ろすと、ボディ側接点部81のスタッドボルト90に対しボディ側端子部80の貫通孔93が挿通される。そして、ナット91の締め付けを行うと、ボディ側接点部81の端子接触面にボディ側端子部80の接点接触面が接続される。次に、バッテリー側端子部78の被ロック部84をパネル部材88のロック部89に引っ掛けるとともに、バッテリー側端子部78の貫通孔85を高剛性導体79の一端のネジ部92に挿通し、そして、このネジ部92に対しナット87の締め付けを行うと、バッテリー側接点部74の頂部にバッテリー側端子部78の接点接触部86が押し付けられるような状態で接続される。以上により電気的な接続が完了し、本発明のバッテリー用アース回路77が形成される。
<バッテリー用アース回路77の作用について>
本発明によれば、仮にバッテリー71の高さ寸法が低い場合、例えば現場においてバッテリー側端子部78の接点接触部86を浅く凹ませれば、バッテリー71に生じた高さ方向の寸法バラツキを吸収することができる。また、バッテリー71の高さ寸法が高い場合には、接点接触部86を深く凹ませれば、バッテリー71に生じた高さ方向の寸法バラツキを吸収することができる。尚、バラツキ吸収の構造に関しては上記に限るものでなく、例えば接点接触部86の凹み深さを一定にしバッテリー側端子部78自体を撓ませたりする構造であってもよいものとする。
<バッテリー用アース回路77の効果について>
以上、図9を参照しながら説明してきたように、本発明のバッテリー用アース回路77によれば、実施例1、2と同様の効果を奏する。すなわち、干渉防止やコスト低減、作業性の向上等を図ることができるという効果や、バッテリー71の高さ寸法にバラツキが生じたとしてもこれを吸収し、結果、電気的な接続を確実に行うことができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら実施例4を説明する。図10は本発明のバッテリー用アース回路を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は分解斜視図である。尚、上記実施例3と基本的に同じ構成部材、部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<バッテリー71及び高剛性導体101について>
図10において、実施例4のバッテリー71は、この上面がターミナル接続部72として形成される。ターミナル接続部72には、正極側のバッテリーポスト73と、負極側のバッテリー側接点部74(バッテリーポスト)とが設けられる。正極側のバッテリーポスト73には、高剛性導体101が取り付けられる。
高剛性導体101は、導電性を有する金属丸棒を加工することにより形成される。高剛性導体101は、この一端にネジ部102が形成されるとともに、他端側は所定の位置まで電力を供給することができるように形成される。高剛性導体101は、少なくとも電線(一般的なアース線)よりも高い剛性を有し、且つ、形状の保持が可能な形状保持性を有する部分として形成される。
<本発明のバッテリー用アース回路103について>
負極側のバッテリー側接点部74に対する電気的な接続に関しては、本発明のバッテリー用アース回路103が採用される。バッテリー用アース回路103は、この回路の一端から他端に向けて、負極側のバッテリー側接点部74と、バッテリー側端子部104と、高剛性導体79と、ボディ側端子部80と、ボディ側接点部81とを含んで構成される。また、バッテリー用アース回路103は、本発明の特徴部分として、バラツキ吸収部105も含んで構成される。尚、バッテリー用アース回路103は、実施例3と同様に、固定用ブラケットとしての機能を有する。
<バッテリー側端子部104について>
バッテリー側端子部104は、絶縁性を有し且つ剛性を有する加圧部106と、この加圧部106に設けられて正極側のバッテリーポスト73に接続される正極側電極107と、同じく加圧部106に設けられて負極側のバッテリー側接点部74に接続される負極側電極108と、高剛性導体101のネジ部102及び高剛性導体79のネジ部92にそれぞれ組み付けられる二つのナット87とを備えて構成される。
加圧部106は、帯板状に形成される。このような加圧部106の一方の端部及び他方の端部には、貫通孔109がそれぞれ形成される。貫通孔109は、高剛性導体101のネジ部102及び高剛性導体79のネジ部92を挿通する部分として形成される。貫通孔109の近傍には、凹部110が形成される。この凹部110は、正極側のバッテリーポスト73及び負極側のバッテリー側接点部74の差し込みが可能な部分として形成される。正極側電極107及び負極側電極108は、貫通孔109及び凹部110に跨るように配置形成される。正極側電極107及び負極側電極108は、導電被膜であって、メッキ、溶射、MID成型等の適宜方法にて形成される。
<バラツキ吸収部105について>
バラツキ吸収部105は、バッテリー71に生じた高さ方向の寸法のバラツキを吸収する部分として形成される。本実施例4では、主にバッテリー側端子部104がバラツキ吸収部105として形成される。
<バッテリー用アース回路103の形成について>
予め高剛性導体101を所定位置に配置した状態で、先ず、高剛性導体79の一端側を持ってバッテリー71の上方から真っ直ぐ降ろすと、ボディ側接点部81のスタッドボルト90に対しボディ側端子部80の貫通孔93が挿通される。そして、ナット91の締め付けを行うと、ボディ側接点部81の端子接触面にボディ側端子部80の接点接触面が接続される。次に、バッテリー側端子部104の中間部分を持ってバッテリー71の上方から真っ直ぐ降ろすと、貫通孔109が高剛性導体101のネジ部102及び高剛性導体79のネジ部92に挿通される。そして、このネジ部102、92に対しナット87の締め付けをそれぞれ行うと、正極側のバッテリーポスト73の頂部及びバッテリー側接点部74の頂部にバッテリー側端子部104の正極側電極107及び負極側電極108が押し付けられるような状態で接続される。以上により電気的な接続が完了し、本発明のバッテリー用アース回路103が形成される。
<バッテリー用アース回路103の作用について>
本発明によれば、仮にバッテリー71の高さ寸法が低い場合や高い場合であっても、バッテリー側端子部104の位置を上下させればバラツキ吸収部105として機能することから、バッテリー71に生じた高さ方向の寸法バラツキを吸収することができる。
<バッテリー用アース回路103の効果について>
以上、図10を参照しながら説明してきたように、本発明のバッテリー用アース回路103によれば、実施例3と同様の効果を奏する。すなわち、干渉防止やコスト低減、作業性の向上等を図ることができるという効果や、バッテリー71の高さ寸法にバラツキが生じたとしてもこれを吸収し、結果、電気的な接続を確実に行うことができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら実施例5を説明する。図11は本発明のバッテリー用アース回路を示す図であり、(a)は断面図、(b)は斜視図である。尚、上記実施例3と基本的に同じ構成部材、部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<バッテリー71及び高剛性導体121について>
図11において、実施例5のバッテリー71は、この上面がターミナル接続部72として形成される。ターミナル接続部72には、正極側のバッテリーポスト73と、後述する負極側のバッテリー側接点部124(バッテリーポスト)とが設けられる。正極側のバッテリーポスト73には、公知のターミナル75が取り付けられる。このターミナル75には、高剛性導体121が取り付けられる。
高剛性導体121は、導電性を有する金属丸棒を加工することにより形成される。高剛性導体121は、この一端に接続部122が形成されるとともに、他端側は所定の位置まで電力を供給することができるように形成される。高剛性導体121は、少なくとも電線(一般的なアース線)よりも高い剛性を有し、且つ、形状の保持が可能な形状保持性を有する部分として形成される。
<本発明のバッテリー用アース回路123について>
負極側のバッテリー側接点部124に対する電気的な接続に関しては、本発明のバッテリー用アース回路123が採用される。バッテリー用アース回路123は、この回路の一端から他端に向けて、負極側のバッテリー側接点部124と、バッテリー側端子部125と、高剛性導体126と、ボディ側端子部80と、ボディ側接点部81とを含んで構成される。また、バッテリー用アース回路123は、本発明の特徴部分の一つとして、バラツキ吸収部127も含んで構成される。尚、バッテリー用アース回路123は、実施例3、4と同様に、固定用ブラケットとしての機能を有する。
<バッテリー側接点部124について>
バッテリー側接点部124は、バッテリーポスト128と、このバッテリーポスト128に取り付けられるターミナル129と、ターミナル129に設けられるスタッドボルト130と、このスタッドボルト130に取り付けられるナット131とを備えて構成される。
<高剛性導体126、バッテリー側端子部125、及びボディ側端子部80について>
高剛性導体126は、導電性を有する金属丸棒を加工することにより形成される(一例であるものとする)。このような高剛性導体126の一端には、バッテリー側端子部125が連成される。また、他端にはボディ側端子部80が連成される。バッテリー側端子部125及びボディ側端子部80は、高剛性導体125の一端及び他端を押し潰すことにより形成される。そして、スタッドボルト130、90対する貫通孔を円形にあけて折り曲げることにより形成される。
<バラツキ吸収部127について>
バラツキ吸収部127は、バッテリー71に生じた高さ方向の寸法のバラツキを吸収する部分として形成される。本実施例5では、高剛性導体126の曲げ部分がバラツキ吸収部127として形成される。
<バッテリー用アース回路123の形成について>
予め高剛性導体121を所定位置に配置した状態で、先ず、高剛性導体126の一端側を持ってバッテリー71の上方から真っ直ぐ降ろすと、ボディ側接点部81のスタッドボルト90にボディ側端子部80の貫通孔が挿通され、また、バッテリー側接点部124のスタッドボルト130にバッテリー側端子部125の貫通孔が挿通される。次に、ナット91、131の締め付けをそれぞれ行うと、ボディ側接点部81の端子接触面にボディ側端子部80の接点接触面が接続され、また、バッテリー側接点部124の端子接触面にバッテリー側端子部125の接点接触面が接続される。以上により電気的な接続が完了し、本発明のバッテリー用アース回路123が形成される。
<バッテリー用アース回路123の作用について>
本発明によれば、仮にバッテリー71の高さ寸法が低い場合や高い場合であっても、高剛性導体126の曲げ部分を調節すればこれがバラツキ吸収部127として機能することから、バッテリー71に生じた高さ方向の寸法バラツキを吸収することができる。
<バッテリー用アース回路123の効果について>
以上、図11を参照しながら説明してきたように、本発明のバッテリー用アース回路123によれば、実施例3と同様の効果を奏する。すなわち、干渉防止やコスト低減、作業性の向上等を図ることができるという効果や、バッテリー71の高さ寸法にバラツキが生じたとしてもこれを吸収し、結果、電気的な接続を確実に行うことができるという効果を奏する。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
21…バッテリー、 22…ターミナル接続部、 23…正極側のバッテリー側接点部、 24…バッテリー側接点部、 25…ターミナル、 26…電線、 27…バッテリー用アース回路、 28…バッテリー側端子部、 29…高剛性導体、 30…ボディ側端子部、 31…ボディ側接点部、 32、33…バラツキ吸収部、 34…台座、 35…接点部本体、 36…スタッドボルト、 37…ナット、 38…端子接触面、 39…ターミナル、 40…バッテリーポスト、 41…ポスト取り付け部、 42…接点部本体、 43…スタッドボルト、 44…ナット、 45…端子接触面、 46…貫通孔、 47…座面、 48…接点接触面、 49…貫通孔、 50…座面、 51…接点接触面

Claims (2)

  1. 車両に搭載されるバッテリーの負極側に設けられるバッテリー側接点部と、前記車両のボディ側に設けられるボディ側接点部とを含んで構成されるバッテリー用アース回路において、
    当該バッテリー用アース回路は、
    導電性を有し、且つ、少なくとも電線よりも高剛性を有し、且つ、形状の保持が可能な形状保持性を有し、且つ、前記バッテリーの高さ方向に沿ってのびる金属製の高剛性導体と、
    導電性を有し、且つ、前記高剛性導体における前記高さ方向の一端に設けられ、且つ、前記バッテリー側接点部に対し接続されるバッテリー側端子部と、
    導電性を有し、且つ、前記高剛性導体における前記高さ方向の他端に設けられ、且つ、前記ボディ側接点部に対し接続されるボディ側端子部と、
    (1)前記バッテリー側接点部及び前記バッテリー側端子部、(2)前記ボディ側接点部及び前記ボディ側端子部、(3)前記高剛性導体の中間部、のうち少なくとも一つに形成されるバラツキ吸収部と、
    を更に含んで構成され、
    該バラツキ吸収部は、前記バッテリーに生じた前記高さ方向の寸法のバラツキを吸収する部分として形成され
    前記バッテリー側接点部及び前記ボディ側接点部は、前記高さ方向に沿って突出するスタッドボルトと、該スタッドボルトに組み付けられるナットと、前記スタッドボルトの基端位置に配置形成される端子接触面とを有し、
    前記バッテリー側端子部及び前記ボディ側端子部は、前記スタッドボルトに対する貫通孔と、前記ナットに対する座面と、該座面の反対側に配置形成されて前記端子接触面に対し接触する接点接触面とを有し、
    前記バラツキ吸収部は、前記(1)及び/又は(2)に対応する前記端子接触面及び前記接点接触面を前記高さ方向に対し交差する方向の斜面にするとともに、前記貫通孔を長穴にして形成され
    ことを特徴とするバッテリー用アース回路。
  2. 請求項1に記載のバッテリー用アース回路において、
    前記ボディ側接点部は、前記高さ方向の寸法が異なる複数種に形成され、且つ、前記ボディに対し着脱自在に形成される
    ことを特徴とするバッテリー用アース回路
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