JP6499409B2 - 電源分岐構造 - Google Patents

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本発明は、電源回路から供給される電源を複数の回路に分岐する電源分岐構造に関する。
従来、例えば、自動車等に搭載される電気接続箱として、特許文献1に開示されているような技術が用いられてきた。
特許文献1の図1−図3に図示する電気接続箱10は、合成樹脂製の箱本体12に、一対の端子取付部14が形成されている。箱本体12には、特許文献1の図3に図示するように、バスバー16が収容されている。バスバー16の端部には、接触部18が形成されている。
また、箱本体12の端子取付部14には、ボルト頭部24が上方に向けて突設されている。端子取付部14は、特許文献1の図4に図示するように、バスバー16の接触部18に貫通形成されたボルト挿通孔26にボルト頭部24を挿通させ、接触部18が箱本体12の表面20と同じ高さ位置に露出するように形成されている。
一対の端子取付部14には、特許文献1の図1に図示するように、電線88の端末に設けられた端子金具86がそれぞれに取り付けられている。端子金具86には、ボルト頭部24が挿通可能なボルト挿通孔90が貫通形成されている。電線88の端末に端子金具86を取り付ける手段として、例えば、電線88の端末の被覆を剥がして導体(図示せず)を露出させ、この導体を端子金具86に圧着することにより取り付ける方法が挙げられる。導体を端子金具86に圧着すると、端子金具86の上面には、導体圧着部が上方に向かって突出して形成される。
ここで、電線88の端末に設けられた端子金具86を端子取付部14に取り付ける手順について説明する。
まず、端子金具86のボルト挿通孔90に端子取付部14のボルト頭部24を挿通し、バスバー16の接触部18に端子金具86を重ね合わせる。その後、ボルト頭部24にナット92を螺合させることにより、端子金具86が端子取付部14に取り付けられる。これにより、端子金具86を端末に設けた電線88と、端子取付部14とが電気的に接続される。
特開2012−205329号公報
このような構成を備える従来技術には、以下のような問題点があった。
まず、端子金具と、端子取付部とは、1の端子金具と、端子取付部の1の接触部とが、ボルトとナットとの螺合により接続されている。そのため、端子金具と、端子取付部との接続は、電源入力回路1系統に対し、1系統の出力になっている。このため、電源回路から供給される電源を複数の回路に分岐することができないという問題点があった。
この問題点に対する解決策として、バスバー等の別部品を用いて電源回路から供給される電源を複数の回路に分岐することが考えられる。しかしながら、バスバー等の別部品を新たに設計、製造する必要があり、設計コスト、製造コストが嵩んでしまうという問題点があった。
また、従来技術では、バスバーの接触部と、端子取付部の箱本体の表面とは、同じ高さ位置となるように形成されている。このことから、端子金具の上面を下方に向けて端子取付部に取り付けようとすると、端子金具の上面に形成された導体圧着部が箱本体の表面に当接してしまうというようなことがある。すると、端子金具と接触部とを重ね合わせるように接触させることができなくなるようなことがある。このため、端子金具を端子取付部に取り付ける際は、端子金具の下面を下側にして取り付けを行わなければならない。したがって、端子金具の取り付けが一方向のみしかできなくなってしまい、端子金具の汎用性が低いという問題点があった。
この問題点に対する解決策として、端子金具の取り付けを各方向から行うことができるように、複数の種類の端子金具を製造することが考えられる。しかしながら、複数の種類の端子金具を製造すると部品点数が多くなり、端子金具の設計コスト、製造コスト、及び、管理コストが嵩んでしまうという問題点があった。
さらに、従来技術では、バスバーの接触部と、端子取付部の箱本体の表面とは、同じ高さ位置となるように形成されているため、端子取付部に水が浸入した際に、端子金具と、端子取付部の接触部との接続箇所が水に浸かってしまうことになる。このため、水と、端子金具との間で漏洩電流が発生し、自動車等の機能に不具合が生じるような問題点があった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、一つの課題は、設計コスト、製造コストを抑えつつ、電源回路から供給される電源を複数の回路に分岐することができる電源分岐構造を提供することにある。
もう一つの課題は、端子の汎用性を向上させ部品点数の削減を図ることができるとともに、水が浸入した際に水と端子との間で漏洩電流が発生することを防止することができる電源分岐構造を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の電源分岐構造は、電源回路から供給される電源を、複数の端子を個別に接続できる分岐端子を用い、1つの端子から複数の端子に分岐できるようにしたものであり、前記分岐端子は、一方の面と、該一方の面の反対側となる他方の面と、を有し、前記分岐端子を載置する端子載置部に対し前記一方の面と前記他方の面いずれを向けても前記分岐端子を前記端子載置部に載置できるように構成したことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、複数の端子を個別に接続できる分岐端子を用いることで、電源回路から供給される電源を1つの端子から複数の端子に分岐する。
請求項2記載の本発明の電源分岐構造は、請求項1に記載の電源分岐構造において、前記分岐端子を、略L字形に形成してなることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、分岐端子を、略L字形に形成することで、複数の端子を個別に接続できる形状にすることができる。
請求項3記載の本発明の電源分岐構造は、請求項1又は請求項2に記載の電源分岐構造において、前記分岐端子は、ターミナルブロックに取り付けるものであって、前記ターミナルブロックの底面に前記分岐端子を載置する端子載置部を備え、前記端子載置部を断面が略凸状となる段差形状に形成するターミナルブロックに取り付けるようにしたことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、分岐端子を載置する端子載置部の断面が略凸状となる段差形状に形成されるため、分岐端子が載置される位置をターミナルブロックの底面よりも高くすることができる。
請求項4記載の本発明の電源分岐構造は、請求項3に記載の電源分岐構造において、前記分岐端子を、断面が複数段からなる段差形状に形成する端子載置部に載置するようにしたことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明は、端子載置部の断面が複数段からなる段差形状に形成されるため、分岐端子が載置される位置と、ターミナルブロックの底面との間に所定の距離をとることができる。
請求項1に記載の本発明によれば、分岐端子に複数の端子を個別に接続することで、電源回路から供給される電源を1つの端子から複数の端子に分岐することができる。このことから、バスバー等の別部品を用いることなく、電源回路から供給される電源を複数の回路に分岐することができる。
したがって、部品点数を削減し、設計コスト、製造コストを抑えつつ、電源を複数の回路に分岐することができるという効果を奏する。
請求項2に記載の本発明によれば、分岐端子は、略L字形に形成されることにより、複数の端子を個別に接続できる形状を有することになる。
したがって、より確実に、部品点数を削減し、設計コスト、製造コストを抑えつつ、電源を複数の回路に分岐することができるという効果を奏する。
請求項3に記載の本発明によれば、分岐端子が載置される端子載置部の高さ位置をターミナルブロックの底面よりも高くすることができるため、端子をどの方向から取り付けても、端子の一部がターミナルブロックの底面に当接することがない。このことから、端子を一種類のみ用意するだけで、どの方向からでもターミナルブロックに取り付けることができる。
また、端子載置部に載置される分岐端子と複数の端子との接続箇所の高さ位置をターミナルブロックの底面よりも高くなっているため、ターミナルブロック内に水が浸入しても、分岐端子と複数の端子との接続箇所が水に浸かることがなくなる。
したがって、端子の汎用性を向上させ部品点数の削減を図ることができるとともに、水が浸入した際に水と端子との間で漏洩電流が発生することを防止することができるという効果を奏する。
請求項4に記載の本発明によれば、端子載置部を複数段からなる段差形状に形成することによって、分岐端子と複数の端子との接続箇所と、ターミナルブロックの底面との間に所定の距離をとることができる。このため、ターミナルブロック内に水が浸入しても、分岐端子と複数の端子との接続箇所を、ターミナルブロック内に溜まった水から所定の距離とることができる。
したがって、水が浸入した際に、より確実に水と端子との間で漏洩電流が発生することを防止することができるという効果を奏する。
本発明の電線分岐構造が適用されるターミナルブロックの実施例1を示す平面図である。 図1に示すターミナルブロックを手前側に起こした状態の斜視図である。 分岐端子の斜視図及び平面図である。 ターミナルブロック本体の斜視図である。 ターミナルブロック本体の断面図である。 ターミナルブロック本体に分岐端子と複数の端子を取り付ける方法を説明する図である。 実施例2におけるターミナルブロック本体の断面図である。
以下、図1−図6を参照しながら、本発明に係る電源分岐構造の実施例1について、また、図7を参照しながら、本発明に係る電源分岐構造の実施例2について、それぞれ、説明する。
図1−図6には、本発明に係る電源分岐構造の実施例1が示されている。
図1は本発明の電線分岐構造が適用されるターミナルブロックの実施例1を示す平面図、図2は図1に示すターミナルブロックを手前側に起こした状態の斜視図、図3(a)は第1の電線の端末に設けられた分岐端子の斜視図、図3(b)は図3(a)の分岐端子の変形例を示す平面図、図4はターミナルブロック本体の斜視図、図5は図4におけるA−A間断面図、図6はターミナルブロック本体に分岐端子と端子を取り付けるときの、その他の方法を説明する図である。
なお、図中の矢印は、上下、左右、前後の各方向を示している(矢印の各方向は一例であるものとする)。ここで、「上下方向」は、図2、図4−図6に図示するターミナルブロック本体2の左壁9と右壁10のそれぞれの短手方向(図1では、紙面表から裏へ紙面に対して垂直にぬける方向)を示すものとする。また、「前後方向」は、図1、図2、図4、図6に図示するターミナルブロック本体2の底壁12の長手方向(図5では、ターミナルブロック本体2の右壁10の長手方向)を示すものとする。さらに、「左右方向」は、図1、図2、図4、図6に図示するターミナルブロック本体2の底壁12の短手方向を示すものとする。
図1及び図2において、引用符号1は、電源回路(図示せず)から電源を供給する第1の電線4を、第2の電線5と、第3の電線6とに分岐する本発明の実施例1に係る電源分岐構造を備えるターミナルブロックを示している。
ターミナルブロック1は、特に限定するものではないが、本実施例では、自動車等に配索されるワイヤハーネスハーネスに適用されるものとする。
本実施例では、まず、第1の電線4と、第2の電線5と、第3の電線6の各構成を説明し、つぎに、第1の電線4と、第2の電線5と、第3の電線6とが組み付けられるターミナルブロック1の構成について説明する。
第1の電線4は、導体15と、導体15上に被覆される絶縁被覆16とを備えて構成されている。第1の電線4は、本実施例では、電源回路から電源を供給する電線となっているが、これに限らず、例えば、後述する第2の電線5が電源回路から電源を供給する電線であってもよいものとする。第1の電線4の端末には、図1−図3に図示するように、分岐端子17が設けられている。
分岐端子17は、本実施例では、上側の面を上面37と、下側の面を下面38と、それぞれ、定義するものとする(一例であるものとする)。分岐端子17は、導体接続部18と、端子接触部19とを備えて構成されている。導体接続部18は、第1の電線4と、分岐端子17とが電気的に接続されている部分であり、本実施例では、導体接続部18に設けられた一対の導体加締め片20によって導体15を加締めることにより設けられている。
端子接触部19は、図3(a)に図示するように、導体接続部18に連成されており、平面的に見ると略L字形に形成されている(分岐端子17は、全体を平面的に見ると略L字形に形成されている)。端子接触部19には、ボルト挿通孔21が複数、貫通形成されている。ボルト挿通孔21は、図1に図示するターミナルブロック1のボルト3が挿通可能な径となるように形成されている。ボルト挿通孔21は、本実施例では、2つ設けられているが、これに限らず、後述するボルト3が3本以上設けられているときは、ボルト3の本数に合わせて、3つ以上設けられていてもよいものとする。
第1の電線4の端末には、図3(a)に図示する分岐端子17の他、図3(b)に図示する分岐端子17´を設けてもよいものとする。分岐端子17´は、図3(b)に図示するような略L字形に形成されている点以外は、図3(a)に示す分岐端子17と同一の構成及び構造を備えている。
本発明に係る電源分岐構造は、分岐端子17か、分岐端子17´の何れか1つを備えればよいものとする。本実施例では、分岐端子17を採用するものとして、以下、説明する。
第2の電線5は、第1の電線4と同じく、導体15と、導体15上に被覆される絶縁被覆16とを備えて構成されている。第2の電線5は、第1の電線4と同じ径となるように形成されている。第2の電線5の端末には、図1及び図2に図示するように、端子22が設けられている。
端子22は、本実施例では、上側の面を上面39と、下側の面を下面40と、それぞれ、定義するものとする(一例であるものとする)。端子22は、導体接続部23と、端子接触部24とを備えて構成されている。
導体接続部23は、第2の電線5と、端子22とが電気的に接続されている部分であり、本実施例では、導体接続部23に設けられた一対の導体加締め片25によって導体15を加締めることにより設けられている。
端子接触部24は、導体接続部23に連成されており、図1及び図2に図示するような所定の形状に形成されている。端子接触部24には、ボルト挿通孔31が図1に図示するターミナルブロック1のボルト3が挿通可能な径となるように貫通形成されている。
第3の電線6は、導体(図示せず)と、導体上に被覆される絶縁被覆26とを備えて構成された電線であって、本実施例では、2本備えられている。第3の電線6の径は、それぞれ、第1の電線4と第2の電線5とのそれぞれの径よりも小さくなるように形成されている。第3の電線6のそれぞれの端末には、図1に図示するように、端子27が設けられている。
端子27は、本実施例では、上側の面を上面41と、下側の面を下面42と、それぞれ、定義するものとする(一例であるものとする)。端子27は、導体接続部28と、端子接触部29とを備えて構成されている。
導体接続部28は、第3の電線6と、端子27とが電気的に接続されている部分であり、本実施例では、導体接続部28に設けられた一対の導体加締め片30によって導体を加締めることにより設けられている。
端子接触部29は、導体接続部28に連成されており、図2に図示するような所定の形状に形成されている。端子接触部29には、ボルト挿通孔32が図1に図示するターミナルブロック1のボルト3が挿通可能な径となるように貫通形成されている。
つぎに、ターミナルブロック1の各構成について説明する。
ターミナルブロック1は、合成樹脂製のターミナルブロック本体2と、同じく合成樹脂製のターミナルブロックカバー(図示せず)と、導電性を有する電気接続用のボルト3と、同じく導電性を有する電気接続用のナット(図示せず)とを備えて構成されている。
ターミナルブロック本体2は、図1、図2及び図4に図示するように、略箱状に形成され、前壁7と、後壁8と、左壁9と、右壁10とを備えるとともに、上面に開口部11を、下面に底壁12を備えて構成されている。
前壁7と後壁8とは、所定の間隔をあけて相対向するように配置されている。前壁7と後壁8とには、それぞれ、上端側から略U字形に切り欠き形成された電線挿通孔13,14が設けられている。電線挿通孔13は、第1の電線4又は第2の電線5が挿通可能な大きさに形成されている。また、電線挿通孔14は、第3の電線6が挿通可能な大きさに形成されている。
左壁9と右壁10とは、所定の間隔をあけて相対向するように配置されている。左壁9の外側には、後述するターミナルブロックカバーに設けられた係止部(図示せず)と係合する係合部33が設けられている。また、右壁10の外側には、ターミナルブロックカバーに設けられた係止部(図示せず)と係合する係合部34が設けられている。
開口部11は、図1、図2及び図4に図示するように、ターミナルブロック本体2の上面に開口形成され、ターミナルブロック本体2の内部空間に連通している。
底壁12は、図4に図示するように、前壁7と、後壁8と、左壁9と、右壁10のそれぞれの下端に連成されている。底壁12の内面は、特許請求の範囲における「底面」に相当するものである。底壁12の内面(すなわち、特許請求の範囲における「底面」)の中央部には、リブ状に形成された端子載置部35が設けられている。
端子載置部35は、図4に図示するように、直線状に形成され、長さ方向が左壁9から右壁10まで延びるように設けられている。端子載置部35は、図5に図示するように、断面がターミナルブロック本体2の内側に略凸状となる段差形状に形成されている(端子載置部35をこのような段差形状に形成することにより、ターミナルブロック本体2は、底壁12にリブが形成されたような構造になる。したがって、ターミナルブロック本体2の強度が向上する)。
端子載置部35の上面は、分岐端子17が載置される部分である端子載置面36として設けられている。端子載置面36は、図1に図示するように、分岐端子17の端子接触部19を載置することができる大きさに形成されている。端子載置面36の形成位置は、第1の電線4と第2の電線5のそれぞれの径よりも高くなるような高さ位置まで形成されている。また、端子載置面36の形成位置は、第1の電線4と分岐端子17との接続箇所である導体接続部18と、第2の電線5と端子22との接続箇所である導体接続部23のそれぞれの上下方向の高さよりも高くなるような高さ位置まで形成されている。さらに、端子載置面36の形成位置は、ターミナルブロック本体2の内部空間に水が浸入し、この内部空間に水が溜まった際に、端子載置面36が水に浸からないような高さ位置まで形成されている。
端子載置部35の端子載置面36には、図1、図2及び図4に図示するように、分岐端子17と、端子22,27とを装着するための複数のボルト3が左右方向に並んで配置され、上方に向けて突設されている。ボルト3の先端位置の高さは、ターミナルブロック本体2の上下方向の高さよりも高くならないような高さ位置まで形成されている。ボルト3の先端位置の高さは、本実施例では、図4及び図5に図示するように、ターミナルブロック本体2の内部空間内であって、前壁7と、後壁8と、左壁9と、右壁10との上端と同じ高さ位置の近傍になるように形成されている(ボルトの先端位置の高さは一例であるものとする)。複数のボルト3は、本実施例では、ボルト頭部が端子載置部35に埋め込まれるようにしてターミナルブロック本体2と一体的に形成されている。ボルト3は、本実施例では、端子載置部35の端子載置面36に2本突設されているが、この本数に限らず、3本以上設けてもよいものとする。ボルト3には、それぞれ、ナット(図示せず)が螺合されるようになっている。
ターミナルブロックカバー(図示せず)は、ターミナルブロック本体2の上面に嵌合可能に形成された蓋体であり、周縁には、左壁9に設けられた係合部33と係合する係止部と、右壁10に設けられた係合部34と係合する係止部とが設けられている。
つぎに、ターミナルブロック1を組み立てる作業手順について説明する。
まず、図3(a)に図示する第1の電線4の端末に設けられた分岐端子17の下面38を下方に向けた状態にし、複数のボルト挿通孔21のそれぞれを、図4に図示するターミナルブロック本体2のボルト3に挿通する(本実施例では、図3(a)に図示する分岐端子17を採用するものとして説明するが、これに限らず、図3(b)に図示する分岐端子17´を採用してもよいものとする)。そして、分岐端子17の端子接触部19を端子載置部35の端子載置面36に載置する。また、このとき、第1の電線4を、前壁7の電線挿通孔13に挿通し、ターミナルブロック本体2から導出させる。
つぎに、第2の電線5の端末に設けられた端子22の下面40を下方に向けた状態にし、ボルト挿通孔31を、図4に図示する2本のボルト3のうちの一方に挿通し、図1及び図2に図示するように、端子22の端子接触部24を分岐端子17の端子接触部19の上に載置する。このとき、第2の電線5を、後壁8の電線挿通孔13に挿通し、ターミナルブロック本体2から導出させる。
また、第3の電線6の端末に設けられた端子27の下面42を下方に向けた状態にし、ボルト挿通孔32を、図4に図示する2本のボルト3のうちの他方に挿通し、図1に図示するように、端子27の端子接触部29を分岐端子17の端子接触部19の上に載置する。このとき、第3の電線6を、前壁7の電線挿通孔14に挿通し、ターミナルブロック本体2から導出させる。
ここで、ターミナルブロック本体2に分岐端子17と端子22,27を取り付けるときの、その他の方法についても説明する。
まず、図3(a)に図示する第1の電線4の端末に設けられた分岐端子17の上面37を、下方に向けた状態にし、ボルト挿通孔21のそれぞれを、図4に図示するターミナルブロック本体2のボルト3に挿通する(本実施例では、図3(a)に図示する分岐端子17を採用するものとして説明するが、これに限らず、図3(b)に図示する分岐端子17´を採用してもよいものとする)。そして、分岐端子17の端子接触部19を端子載置部35の端子載置面36に載置する。このとき、第1の電線4を、後壁8の電線挿通孔13に挿通し、ターミナルブロック本体2から導出させる。
ここで、端子載置面36の形成位置は、第1の電線4の径と、導体接続部18の高さよりも高くなるような高さ位置まで形成されているため、第1の電線4の絶縁被覆16の外面と、導体接続部18とがターミナルブロック本体2の底壁12に当接することはない。
つぎに、第2の電線5の端末に設けられた端子22の上面39を下方に向けた状態にし、ボルト挿通孔31を、図4に図示する2本のボルト3のうちの一方に挿通し、端子22の端子接触部24を、図6に図示するように、分岐端子17の端子接触部19の上(下面38)に載置する。このとき、第2の電線5を、前壁7の電線挿通孔13に挿通し、ターミナルブロック本体2から導出させる。
ここで、端子載置面36の形成位置は、第2の電線5の径と、導体接続部23の高さよりも高くなるような高さ位置まで形成されているため、第2の電線5の絶縁被覆16の外面と、導体接続部23とがターミナルブロック本体2の底壁12に当接することはない。
また、第3の電線6の端末に設けられた端子27の下面42を下方に向けた状態にし、ボルト挿通孔32を、図4に図示する2本のボルト3のうちの他方に挿通し、図1に図示するように、端子27の端子接触部29を分岐端子17の端子接触部19の上に載置する。このとき、第3の電線6を、後壁7の電線挿通孔14に挿通し、ターミナルブロック本体2から導出させる。
図1及び図2に戻って、ターミナルブロック1の組み立て作業手順についての説明をつづける。
分岐端子17と、端子22とを、図1及び図2に図示するように、ターミナルブロック本体2に取り付けた後、2本のボルト3のそれぞれに、ナット(図示せず)を螺合する。これにより、分岐端子17と、端子22,27とがボルト3とナットとで締結される。
しかる後、ターミナルブロック本体2の上面にターミナルブロックカバー(図示せず)を被せ、ターミナブロックカバーの周縁に設けられた係止部をターミナルブロック本体に設けられた係合部33,34に係合することにより、ターミナルブロック本体2とターミナブロックカバーとが嵌合する。以上により、ターミナルブロック1の組み立て作業が完了する。
以上、図1−6を参照しながら説明してきたように、本発明の電源分岐構造によれば、分岐端子17,17´に複数の端子22,27を個別に接続することで、電源回路から供給される電源を1つの端子から複数の端子に分岐することができる。このことから、バスバー等の別部品を用いることなく、電源回路から供給される電源を複数の回路に分岐することができる。
したがって、部品点数を削減し、設計コスト、製造コストを抑えつつ、電源を複数の回路に分岐することができるという効果を奏する。
また、本発明の電源分岐構造によれば、分岐端子17,17´は、略L字形に形成されることにより、複数の端子22,27を個別に接続できる形状を有することになる。
したがって、より確実に、部品点数を削減し、設計コスト、製造コストを抑えつつ、電源を複数の回路に分岐することができるという効果を奏する。
さらに、本発明の電源分岐構造によれば、分岐端子17,17´が載置される端子載置部35の端子載置面36の高さ位置をターミナルブロック本体2の底壁12の内面よりも高くすることができるため、端子17,17´,22,27をどの方向から取り付けても、電線4,5,6の被覆16,26や、端子17,17´,22,27の導体接続部18,23,28がターミナルブロック本体2の底壁12の内面に当接することがない。このことから、端子7,17´,22,27を一種類のみ用意するだけで、どの方向からでもターミナルブロック1に取り付けることができる。
また、端子載置部35に載置される分岐端子17,17´と複数の端子22,27との接続箇所の高さ位置をターミナルブロック本体2の底壁12の内面よりも高くなっているため、ターミナルブロック1内に水が浸入しても、分岐端子17,17´と複数の端子22,27との接続箇所が水に浸かることがなくなる。
したがって、端子の汎用性を向上させ部品点数の削減を図ることができるとともに、水が浸入した際に水と端子との間で漏洩電流が発生することを防止することができるという効果を奏する。
本発明に係る電源分岐構造は、実施例1の他、下記の実施例2を用いてもよいものとする。
図7には、本発明に係る電源分岐構造の実施例2が示されている。
図7は、本発明の電線分岐構造が適用される実施例2のターミナルブロックを構成するターミナルブロック本体であって、図4のA−A間に相当する部分の断面図である。
なお、図中の矢印は、上下、前後の各方向を示している(矢印の各方向は一例であるものとする)。ここで、「上下方向」は、ターミナルブロック本体50の右壁10の短手方向を示すものとする。また、「前後方向」は、ターミナルブロック本体2の右壁10の長手方向を示すものとする。
本実施例におけるターミナルブロックは、ターミナルブロック本体50の端子載置部51以外は、実施例1と同じ構成を備えている。したがって、本実施例では、端子載置部51の構成についてのみ説明する。
端子載置部51は、図7に図示するように、断面が複数段からなる段差形状に形成されている(端子載置部51をこのような形状に形成することにより、ターミナルブロック本体50は、底壁12にリブが形成されたような構造になる。したがって、ターミナルブロック本体50の強度が向上する)。本実施例では、段差が3段形成され、最上段となる端子載置部51の上面は、分岐端子17又は分岐端子17´(図1−図3参照)が載置される部分である端子載置面52として設けられている。本実施例では、端子載置部51の段差の段数は、3段に形成されているが、これに限らず、2段に形成してもよいものとする。また、4段以上に形成してもよいものとする。径端子載置面52は、分岐端子17の端子接触部19を載置することができる大きさに形成されている。
端子載置面52の形成位置は、第1の電線4(図1及び図2参照)と第2の電線5(図1及び図2参照)のそれぞれの径よりも高くなるような高さ位置まで形成されている。また、端子載置面52の形成位置は、第1の電線4と分岐端子17との接続箇所である導体接続部18(図1及び図2参照)と、第2の電線5と端子22との接続箇所である導体接続部23(図1及び図2参照)のそれぞれの上下方向の高さよりも高くなるような高さ位置まで形成されている。さらに、端子載置面52の形成位置は、ターミナルブロック本体50の内部空間に水が浸入し、この内部空間に水が溜まった際に、端子載置面52が水に浸からないような高さ位置まで形成されている。
以上、図7を参照しながら説明してきたように、本発明の電源分岐構造によれば、実施例1と同様の効果を奏する他、端子載置部51を複数段からなる段差形状に形成することによって、分岐端子17,17´と複数の端子22,27との接続箇所と、ターミナルブロック本体50の底壁12の内面との間に所定の距離をとることができる。このため、ターミナルブロック本体50内に水が浸入しても、分岐端子17,17´と複数の端子22,27との接続箇所を、ターミナルブロック本体50内に溜まった水から所定の距離とることができる。
したがって、水が浸入した際に、より確実に水と端子との間で漏洩電流が発生することを防止することができるという効果を奏する。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
上記説明では、電源回路から電源を供給する第1の電線4の端末に設けられた分岐端子17に、第2の電線5の端末に設けられた端子22と、第3の電線6の端末に設けられた端子27とを接触させ、電源を第2の電線5と、第3の電線6とに分岐させる構成であったが、これに限らず、つぎのような構成にしてもよいものとする。
すなわち、例えば、第3の電線6と同じ構成及び構造を備える第4の電線(図示せず)の端末に端子を設け、図1及び図2に図示する端子27が接続されているボルト3に第4の電線の端子を接続させ、電源を第4の電線にも分岐させてもよいものとする。
1…ターミナルブロック、 2,50…ターミナルブロック本体、 3…ボルト、 4…第1の電線、 5…第2の電線、 6…第3の電線、 7…前壁、 8…後壁、 9…左壁、 10…右壁、 11…開口部、 12…底壁、 13,14…電線挿通孔、 15…導体、 16,26…絶縁被覆、 17,17´…分岐端子、 18,23,28…導体接続部、 19,24,29…端子接触部、 20,25,30…導体加締め片、 21,31,32…ボルト挿通孔、 22,27…端子、 33,34…係合部、 35,51…端子載置部、 36,52…端子載置面、 37,39,41…上面、 38,40,42…下面

Claims (4)

  1. 電源回路から供給される電源を、複数の端子を個別に接続できる分岐端子を用い、1つの端子から複数の端子に分岐できるようにしたものであり、
    前記分岐端子は、一方の面と、該一方の面の反対側となる他方の面と、を有し、
    前記分岐端子を載置する端子載置部に対し前記一方の面と前記他方の面いずれを向けても前記分岐端子を前記端子載置部に載置できるように構成した
    ことを特徴とする電源分岐構造。
  2. 請求項1に記載の電源分岐構造において、
    前記分岐端子を、略L字形に形成してなる
    ことを特徴とする電源分岐構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電源分岐構造において、
    前記分岐端子は、ターミナルブロックに取り付けるものであって、
    前記ターミナルブロックの底面に前記分岐端子を載置する端子載置部を備え、
    前記端子載置部を断面が略凸状となる段差形状に形成するターミナルブロックに取り付けるようにした
    ことを特徴とする電源分岐構造。
  4. 請求項3に記載の電源分岐構造において、
    前記分岐端子を、断面が複数段からなる段差形状に形成する端子載置部に載置するようにした
    ことを特徴とする電源分岐構造。
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