JP6712395B1 - 遊技機用基板ユニット - Google Patents

遊技機用基板ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6712395B1
JP6712395B1 JP2019093699A JP2019093699A JP6712395B1 JP 6712395 B1 JP6712395 B1 JP 6712395B1 JP 2019093699 A JP2019093699 A JP 2019093699A JP 2019093699 A JP2019093699 A JP 2019093699A JP 6712395 B1 JP6712395 B1 JP 6712395B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
identification information
information display
board
printed circuit
circuit board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019093699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020185334A (ja
Inventor
卓 矢野
卓 矢野
Original Assignee
山佐株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 山佐株式会社 filed Critical 山佐株式会社
Priority to JP2019093699A priority Critical patent/JP6712395B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6712395B1 publication Critical patent/JP6712395B1/ja
Publication of JP2020185334A publication Critical patent/JP2020185334A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】識別情報表示部が易破断線を介してプリント基板本体と連続する遊技機用基板ユニットにあって、易破断線の破断による識別情報表示部の分離が容易であり、かつ、振動や衝撃によって易破断線が破断し難い構成を提供する。【解決手段】プリント基板15の外周部に、プリント基板本体20と易破断線27を介して分離可能に連続する1つの識別情報表示部19bと、他の識別情報表示部が易破断線でプリント基板本体20から分離されてなる切欠部28とを配設する。そして、プリント基板本体20と、前記1つの識別情報表示部19bの間の易破断線27を、易破断線27に沿って間隔をおいて貫通部50a,50bを形成してなるミシン目状にするとともに、貫通部50a,50bの一部又は全部にはんだ合金52を充填する。【選択図】図12

Description

本発明は、制御基板と、前記制御基板を収容する基板ケースとを備え、遊技機に装着される遊技機用基板ユニットに関する。
遊技機用の制御基板は、不正防止の観点から開放困難な基板ケースに収容されてユニット化された状態で遊技機に装着される。また、かかる制御基板には、少なくともメーカー毎に異なる識別情報がプリント基板に付されている。ここで、従来の制御基板の中には、識別情報が付される識別情報表示部が、易破断線を介してプリント基板本体から分離可能となっているものがある。これは、コスト削減のために、プリント基板を複数のメーカーで共用するための構成である(特許文献1参照)。すなわち、特許文献1のように、プリント基板の製造段階で、相異なるメーカーの識別情報を付した複数の識別情報表示部を配設しておき、実際に基板ユニットを装着する遊技機のメーカーの識別情報表示部を残し、その他のメーカーの識別情報表示部は易破断線で分離するよう構成されている。
特開2006−068112号公報
上述のように、プリント基板に複数の識別情報表示部を配設しておき、必要な識別情報表示部以外を分離するよう構成された制御基板は、不要な識別情報表示部を易破断線で容易に分離できるものの、必要な識別情報表示部を、易破断線を介してプリント基板本体と連続させた状態で使用するため、遊技機の運搬時や使用時の振動や衝撃等によって易破断線が破断して、必要な識別情報表示部が切り離されてしまうことが懸念される。必要な識別情報表示部が切り離された場合でも、制御基板の動作に問題は生じないが、不正改造品と紛らわしくなるため、遊技場では使用できなくなる。このような事情から、易破断線の貫通部の間隔を広げて、破断し難くすることが提案される。しかしながら、易破断線が破断し難いものとなると、識別情報表示部を切り離す際に、易破断線以外の部分を傷つけ易くなり、不良率が増大してしまう。また、易破断線が破断し難くなるほど、識別情報表示部を切り離す際の、器具使用の手間やコストが大きくなる。
本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであり、識別情報表示部が易破断線を介してプリント基板本体と連続する遊技機用基板ユニットにあって、易破断線の破断による識別情報表示部の分離が容易であり、かつ、振動や衝撃によって易破断線が破断し難い構成の提供を目的とする。
本件第一の発明は、プリント基板に電子部品を実装してなる制御基板と、前記制御基板を収容する基板ケースとを備え、遊技機に装着される遊技機用基板ユニットであって、前記プリント基板の外周部には、識別情報が付された、プリント基板本体と易破断線を介して分離可能に連続する1つの識別情報表示部と、前記識別情報表示部と異なる識別情報が付された他の識別情報表示部が、易破断線で前記プリント基板本体から分離されてなる切欠部とが配設されており、前記プリント基板本体と前記1つの識別情報表示部の間の前記易破断線は、前記プリント基板を貫通する貫通部を、前記易破断線に沿って間隔をおいて形成してなるミシン目状をなしており、前記貫通部の一部又は全部に、はんだ合金が充填されており、前記1つの識別情報表示部は、該識別情報表示部の一側縁に設けられた直線状の易破断線を介してのみ、前記プリント基板本体と連続しており、前記1つの識別情報表示部は前記基板ケースに支持されておらず、前記基板ケースは、前記直線の易破断線、及び/又は識別情報表示部に沿って前記プリント基板本体と当接し、前記プリント基板本体を支持するリブを備えることを特徴とする遊技機用基板ユニットである。
はんだ合金は、常温でクリープ特性や応力緩和性を示す低融点金属であり、瞬間的に加わる負荷に対しては強い応力を生じるが、持続的な負荷を加えた際には、応力が低下するため、容易に変形させることができる。このため、かかる構成にあっては、輸送時や使用時の振動や衝撃等により、プリント基板の易破断線に強い負荷が一時的に加わった場合に、貫通部に充填されたはんだ合金が負荷に対して強い応力を生じることとなるため、従来構成に比べて、振動や衝撃等による易破断線の破断を防止できる。一方で、かかる構成にあっては、プリント基板を易破断線で折り曲げて、易破断線に強い負荷を持続的に加えた場合には、はんだ合金の応力は低下するため、易破断線の貫通部以外の部分に応力を集中させて、易破断線でプリント基板を破断することができる。
このように、本発明にあっては、易破断線が振動や衝撃等では破断し難く、折り曲げによっては破断し易いものとなるため、不要な識別情報表示部は容易に分離でき、必要な識別情報表示部は振動や衝撃等で分離され難いという利点がある。また、本発明にあっては、貫通部へのはんだ合金の充填は、プリント基板に電子部品をはんだ付けする工程において、はんだ付けで使用する機器を用いて行うことができるから、本発明は少ない手間とコストで実現できるという利点がある。
本件第一の発明にあって、はんだ合金が充填された前記貫通部の内側面は、前記プリント基板の回路配線と同じ導電金属で被覆されており、前記貫通部の内側面を被覆する導電金属は、前記プリント基板の回路配線を構成しないことが提案される。
かかる構成によれば、貫通部に充填するはんだ合金を、プリント基板に強く接合させることが可能となる。また、貫通部の内側面の被覆は、プリント基板に回路配線を形成する工程において、回路配線の形成と同時に行うことができるから、少ない手間とコストで実現可能である。また、易破断線の貫通部には、プリント基板本体に比べて強い負荷がかかり易いが、貫通部の内側面を被覆する導電金属は回路配線を構成しないため、破損した場合でもプリント基板の回路配線に問題は生じない。
また、本件第一の発明にあって、前記1つの識別情報表示部の一部が、前記プリント基板の回路配線と同じ導電金属で被覆されており、前記1つの識別情報表示部を被覆する導電金属は、前記プリント基板の回路配線を構成しないことが提案される。
かかる構成によれば、識別情報表示部を被覆する導電金属によって、識別情報表示部が補強されるため、外部からの振動や衝撃により識別情報表示部が変形するのを防止できる。なお、識別情報表示部の被覆は、プリント基板に回路配線を形成する工程において、回路配線の形成と同時に行うことができるから、少ない手間とコストで実現できる。また、識別情報表示部の被覆は回路配線を構成しないため、破損した場合でもプリント基板の回路配線に問題は生じない。
プリント基板本体と識別情報表示部の双方を基板ケースで支持した場合、外部からの振動や衝撃により両側の支持部に異なる荷重が加わった際に、両者の間の易破断線に比較的強い負荷が加わったり、識別情報表示部が振動して基板ケースに接触し、破損してしまったりすることが懸念されるが、本件第一の発明では、基板ケースは識別情報表示部側を支持しないため、基板ケース外部から振動や衝撃が加わった際に、易破断線に加わる負荷を軽減できるし、振動した識別情報表示部が基板ケースと接触して破損することもない。また、本件第一の発明では、プリント基板本体を、易破断線や識別情報表示部に沿って支持するため、識別情報表示部を直接支持していなくても、識別情報表示部の振動を最小限に抑えて、易破断線に加わる負荷を最低限に留めることができる。
本件第二の発明は、プリント基板に電子部品を実装してなる制御基板と、前記制御基板を収容する透明な基板ケースとを備え、遊技機に装着される遊技機用基板ユニットであって、前記プリント基板の外周部には、識別情報が付された、プリント基板本体と易破断線を介して分離可能に連続する1つの識別情報表示部と、前記識別情報表示部と異なる識別情報が付された他の識別情報表示部が、前記プリント基板本体から分離されてなる、コ字状又はL字状の切欠部とが配設されており、前記基板ケースの、前記制御基板を収容する領域は、前記他の識別情報表示部に対応する領域が空隙となっており、前記プリント基板の一面には、前記切欠部の近傍にソケットが実装され、前記ソケットに制御用チップが取り付けられており、前記プリント基板の前記一面の裏側から、前記切欠部を通して前記ソケット及び/又は前記制御用チップを視認可能であることを特徴とする遊技機用基板ユニットである。
かかる構成にあっては、制御用チップやソケットを裏側(斜め方向)からも視認可能となって、制御用チップやソケットの視認性が向上するため、制御用チップとソケットの間に配設された不正部品を発見し易くなる。ここで、プリント基板に形成される切欠部は、複数の識別情報表示部を具備する従来の制御基板にあって、不要な識別情報表示部を切り離した後に必然的に形成されるものであるため、本発明では、制御用チップやソケットの視認性を向上させるために、プリント基板に新規の切欠部を形成する手間は不要である。また、かかる制御基板を収容する既存の基板ケースの内部空間は、どの識別情報表示部を残す場合でも制御基板を収容し得るように、全ての識別情報表示部を収容可能な形状に設計されており、既存の基板ケースの内部空間においても、分離した識別情報表示部に対応する領域、すなわち、切欠部が形成される領域が空隙となっている。このため、本発明は、既存の基板ケースの内部空間を拡大することなく実現できるという利点がある。
本件第二の発明にあって、前記1つの識別情報表示部は、前記切欠部と隣り合うように配設されており、前記ソケットは、前記1つの識別情報表示部と前記切欠部の境界近傍に配設されており、前記1つの識別情報表示部を前記プリント基板本体から分離した時に形成される切り欠きを通して、前記プリント基板の前記一面の裏側から、前記ソケット及び/又は前記制御用チップを視認可能となっていることが提案される。
かかる構成にあっては、プリント基板に予め配設された複数の識別情報表示部の、いずれを残す場合であっても、その他の識別情報表示部を切り離した後に形成される切り欠きから、ソケット及び/又は制御用チップを視認可能となる。すなわち、かかる構成にあっては、どの識別情報表示部を残す場合でも、制御用チップやソケットの視認性を向上させることができるため、利便性が向上する。
また、本件第二の発明にあって、前記基板ケースの開放時に痕跡が残るよう構成された不透明な封印部材が、前記切欠部の近傍に配設されており、前記基板ケースの外側から、前記切欠部を通して前記封印部材を視認可能であることも提案される。
一般的に、封印部材は制御基板の近傍に配設されており、一方向からだけでは、プリント基板が邪魔となって視認しづらい部分があるため、遊技機用基板ユニットの様々な角度から痕跡の有無を確認している。これに対して、かかる構成では、切欠部を通して封印部材を視認できる分だけ、プリント基板が封印部材の痕跡確認の邪魔にならないため、封印部材の痕跡の有無を従来構成よりも容易に確認可能となる。
スロットマシン1の開放状態を示す斜視図である。 筐体2の内部構造を示す正面図である。 基板ユニット6の斜視図である。 制御基板8の正面図である。 識別情報表示部19a,19bの分離態様を示す説明図である。 正面側から見た基板ケース7及び制御基板8の分解斜視図である。 背面側から見た基板ケース7及び制御基板8の分解斜視図である。 基板ユニット6の右側部拡大断面図である。 (a)は、比較例の基板ユニット6aの正面拡大図であり、(b)は実施例の基板ユニット6の正面拡大図である。 制御用チップ18とソケット17の視認性を、(a)比較例の基板ユニット6aと、(b)実施例の基板ユニット6で比較して示す説明図である。 係止ピン42と封印シール44の視認性を、(a)比較例の基板ユニット6aと、(b)実施例の基板ユニット6で比較して示す説明図である。 識別情報表示部19bの拡大平面図である。 図12中のA−A線断面図である。 E字状リブ30bと、プリント基板本体20の当接部位を示す、識別情報表示部19bの周辺部の拡大平面図である。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。なお、下記実施例において、本発明に係る封印部材は、ロック部材12と封印シール44に相当する。
図1は、本実施例の遊技機用基板ユニット6(以下、基板ユニットとも言う。)を備えるスロットマシン1である。図1に示すように、スロットマシン1の筐体2は前方に開放しており、前方から前扉3によって覆われている。また、筐体2の中央部には三つのリール4が設けられ、前扉3の中央部には、リール4を視認するための視認窓5が設けられる。そして、本実施例の基板ユニット6は、筐体2の内部の、リール4の上方に装着される。
本実施例の基板ユニット6は、制御基板8を基板ケース7に収容してなるものである。図2,3に示すように、基板ユニット6は、屈曲した金属片からなる一対の取付金具9a,9bを備え、筐体2の背面側を覆う背板2aに取付金具9a,9bが螺子14で固定され、制御基板8を収容した基板ケース7が取付金具9a,9bに取り付けられる。ここで、左側の取付金具9aと基板ケース7は、螺子14で締結される。一方、右側の取付金具9bは、基板ケース7のスリット38(図7参照)に差し込んだ状態で、後述するロック部材12を貫通孔9cに挿通することによって、基板ケース7に係止される。また、各取付金具9a,9bを背板2aに固定する螺子14は、基板ケース7によって覆われることとなるため、基板ケース7の装着状態では、取付金具9a,9bは背板2aから取り外し不能となる。なお、以下では、図2中の手前側を基板ユニット6、基板ケース7、及び制御基板8の正面側とし、図2中の上下、左右を、基板ユニット6、基板ケース7、及び制御基板8の上下、左右として説明する。
基板ユニット6を構成する制御基板8は、スロットマシン1の遊技を統括的に制御するメイン制御基板である。かかる制御基板8は、図4に示すように、横長矩形状のプリント基板15の正面側に、ソケット17やコネクタ16a,16bなどの電子部品を実装してなるものであり、ソケット17には制御用チップ18が脱着可能に装着される。なお、図4では、図示を省略しているが、プリント基板15の正面側には、銅箔からなる回路配線が配設され、絶縁被覆(ソルダレジスト)で覆われている。また、図示は省略しているが、プリント基板15の正面側には、ソケット17やコネクタ16a,16b以外にも、多数の電子部品(コンデンサや抵抗など)が実装され、プリント基板15には、各電子部品を実装するためのスルーホールも形成されている。また、プリント基板15の中央部には、プリント基板15を基板ケース7に固定するためのネジ貫通孔22が形成されている。
図4に示すように、本実施例の制御基板8のプリント基板15の右側縁には、識別情報が正面側に付された矩形状の識別情報表示部19bが配設される。識別情報は、スロットマシン1の製造会社名(EFG社)と型番(H−5678)とで構成されており、シルク印刷によって印字される。識別情報表示部19bと、プリント基板本体20は、上下の境界ではスリット29で完全に分断され、左右の境界ではミシン目状に形成された直線状の易破断線27を介して連続しており、識別情報表示部19bを指や工具で摘まんで折り曲げて、易破断線27を破断することにより、プリント基板本体20から識別情報表示部19bを分離可能となっている。また、プリント基板15の右側縁には、識別情報表示部19bと上下に隣り合うように、コ字状の切欠部28が配設される。この切欠部28は、プリント基板15に配設されていたもう1つの識別情報表示部19aを、プリント基板本体20から分離することにより形成されたものである。詳述すると、プリント基板15の製造時点では、図5(a)に示すように、プリント基板15の正面側の右側縁に、2つの識別情報表示部19a,19bが隣り合うように配設される。2つの識別情報表示部19a,19bは、同じ形状であり、いずれも易破断線27を介してプリント基板本体20と分離可能に連続しているが、その正面側には、相異なる識別情報が付されている。かかる2つの識別情報表示部19a,19bは、プリント基板15を、2つの遊技機製造会社のスロットマシンに使用するための構成である。すなわち、EFG社製のスロットマシンに用いる場合は、図5(b)に示すように、ABC社の社名と型番が識別情報として付された識別情報表示部19aを易破断線27で分離して、EFG社の社名と型番が識別情報として付された識別情報表示部19bを残した状態で使用する。一方、ABC社製のスロットマシンに用いる場合は、図5(c)に示すように、EFG社の社名と型番が識別情報として付された識別情報表示部19bを易破断線27で分離して、ABC社の社名と型番が識別情報として付された識別情報表示部19aを残した状態で使用する。このため、本実施例の基板ユニット6を構成する制御基板8では、1つの識別情報表示部19a,19bがプリント基板本体20と繋がった状態で残され、残りの識別情報表示部19a,19bがプリント基板本体20から分離された箇所が、コ字状の切欠部28となっている。なお、本実施例に係る制御基板8は、EFG社の社名と型番が付された識別情報表示部19bをプリント基板15に残したものを図示している。
基板ケース7は、図6,7に示すように、背面側が開放された矩形箱状のカバー部材10と、正面側が開放された矩形箱状のベース部材11とを固定螺子13で組み付けてなるものであり、カバー部材10とベース部材11の組付時に形成される内部空間32に、制御基板8が収容される。具体的には、カバー部材10及びベース部材11は、正面視において、制御基板8よりも一回り大きい横長矩形状をなしており、基板ケース7の内部空間32は、制御基板8を全て収容可能な直方体形状をなしている。ここで、基板ケース7の内部空間32は、識別情報表示部19a,19bをプリント基板本体20から分離する前の大きさの制御基板8を収容可能な大きさを有しており、いずれの識別情報表示部19a,19bを具備する制御基板8も基板ケース7に収容可能となっている。このため、識別情報表示部19aを分離した制御基板8を収容する基板ケース7の内部空間32では、分離した識別情報表示部19aに対応する領域、すなわち切欠部28に対応する領域が、何も収容されない空隙となっている。
カバー部材10及びベース部材11は、透明樹脂からなる成形品であり、カバー部材10とベース部材11を透して基板ケース7の内部を視認できるよう構成されている。図3,6に示すように、カバー部材10にはコネクタ開口部23が形成されており、基板ケース7に制御基板8を収容した状態では、制御基板8に実装されたコネクタ16a,16bのみがコネクタ開口部23から外部に露出し、制御基板8の、コネクタ16a,16を除く部分は、カバー部材10及びベース部材11によって覆われる。
図6,7に示すように、カバー部材10の内側面には、背面側に突出して、プリント基板15の外周部正面側に当接する柱状リブ30aとE字状リブ30bが形成される。また、図6,7に示すように、カバー部材10とベース部材11の内側面には、プリント基板15の中央部に当接するボス35,37が形成される。基板ケース7は、内部空間32において、これらのリブ30a,30bやボス35,37をプリント基板15に当接させることにより、収容した制御基板8を安定に支持するよう構成される。
制御基板8に対する不正行為を防止するために、基板ケース7に制御基板8を収容した状態で、カバー部材10とベース部材11は分離困難に係合する。具体的には、図6,7に示すように、カバー部材10の左側壁21bの係合孔24に、ベース部材11の左側壁31bの係合爪34を係合させた状態で、右側部の封印構造40によって両部材10,11の右側壁21a,31aが係合され、さらに、背面側から固定螺子13によって両部材10,11が相互に締結される。また、図3,6,7に示すように、本実施例では、カバー部材10とベース部材11を係合させた状態で、封印シール44が、基板ケース7の右側部に巻き付けるように貼付される。
封印構造40は、図3、6,7に示すように、カバー部材10とベース部材11の右側壁21a,31aに形成された貫通孔25,39に、ロック部材12を挿通することにより、両部材10,11の右側壁21a,31aを係合させるものである。封印構造40は、基板ケース7の右側部に4組設けられており、任意の封印構造40によって、カバー部材10とベース部材11の右側壁21a,31aを係合可能となっている。ロック部材12は、矩形板状の操作部41に係止ピン42を突成してなる不透明な樹脂部材である。ベース部材11の右側壁31aには、ロック部材保持枠36が形成されており、ロック部材12は、係止ピン42を内側に向けて、ロック部材保持枠36に保持されている。そして、図8に示すように、かかるロック部材12の操作部41を内側に押し込むと、カバー部材10とベース部材11の右側壁21a,31aを係止ピン42が貫通し、両部材10,11の右側壁21a,31aが係止ピン42によって係合されて、当該封印構造40により基板ケース7が封印される。
封印構造40によって基板ケース7が封印されると、カバー部材10又はベース部材11に開口部を形成しなければ、基板ケース7を開放できない。返しが形成された係止ピン42を両部材10,11の右側壁21a,31aから抜き取るのは困難であり、基板ケース7の内部に切断用工具を挿入して、基板ケース7の内部で係止ピン42を切断しなければ、カバー部材10とベース部材11の係合を解除できないためである。このため、本実施例では、図6に示すように、カバー部材10の、各封印構造40の正面側部分に、切断用工具挿入用の開口部を容易に形成可能な矩形状の薄肉部26が設けられている。
また、封印シール44は、特徴的な図柄が印刷された不透明なリボン状の粘着シートであり、図3,8に示すように、基板ケース7の右側部に巻き付けるように貼付される。この時、封印シール44は、カバー部材10とベース部材11の境界に跨がるように貼付され、また、カバー部材10の薄肉部26を覆うように貼付される。このため、本実施例にあっては、封印シール44を破損せずに基板ケース7を開放することはできず、また、封印シール44を破らなければ、薄肉部26に開口を形成できないよう構成される。なお、封印シール44は、基板ケース7に強固に接着されるとともに、破損し易いように構成されており、封印シール44を破損させることなく剥離して、再貼付するのは困難となっている。
このように、本実施例では、基板ケース7は、封印構造40や封印シール44によって封印されており、基板ケース7を開放する際には、ロック部材12の係止ピン42を切断したり、封印シール44を破ったりしなくてはならない。すなわち、本実施例では、基板ケース7を開放した際に、係止ピン42や封印シール44に開放の痕跡が残ることとなる。このため、本実施例では、係止ピン42が切断されているか否か、また、封印シール44が正しく貼付されているか否かをチェックすることにより、基板ケース7が許可なく開放されていないかを確認できる。
以下に、本件第二の発明に係る要部構成について説明する。
上述のように、本実施例の基板ユニット6では、基板ケース7を構成するカバー部材10及びベース部材11が透明樹脂で構成されているため、基板ケース7を透して内部の制御基板8への不正行為の有無を、外部からチェック可能となっている。ここで、最も注意すべき不正行為の1つに、制御用チップ18とソケット17の間に不正部品を装着する行為がある。以下に述べるように、本実施例では、かかる不正行為の有無を、従来構成に比べて容易に確認し得るよう構成されている。
本実施例では、図4に示すように、プリント基板15の正面側において、右側縁の切欠部28の近傍にソケット17が実装されて、該ソケット17の上に制御用チップ18が取り付けられている。具体的には、ソケット17及び制御用チップ18は、識別情報表示部19bと切欠部28が上下に隣り合う境界部分の左側に隣接するよう配置される。このように、本実施例では、ソケット17と制御用チップ18が切欠部28に隣接するように配置されており、また、基板ケース7の、切欠部28に対応する領域は空隙となっているため、本実施例の基板ユニット6では、制御基板8の裏側から、切欠部28を通してソケット17及び制御用チップ18を視認できる。
詳述すると、図9(a)に示すように、ソケット17や制御用チップ18の近傍に切欠部28が形成されていない基板ユニット6aの場合は、図10(a)に示すように、不透明なプリント基板15が邪魔となるため、ソケット17や制御用チップ18を基板ユニット6aの正面側(図中上方)からしか視認できない。これに対して、図9(b)に示すように、本実施例では、ソケット17や制御用チップ18の近傍に切欠部28が形成されているため、図10(b)に示すように、基板ユニット6の裏側(図中下方)から、切欠部28を通してソケット17や制御用チップ18、またはその周辺の領域を視認可能となっている。
このように、本実施例にあっては、ソケット17や制御用チップ18を切欠部28と近接させることで、プリント基板15の裏側(斜め裏側)からもソケット17や制御用チップ18を視認できるため、従来構成に比べて、ソケット17や制御用チップ18の視認性を向上させることができる。このため、本実施例にあっては、従来構成に比べて、ソケット17と制御用チップ18の間に配設された不正部品を発見し易くなる。ここで、プリント基板15に形成される切欠部28は、複数の識別情報表示部19a,19bを具備するプリント基板15にあって、不要な識別情報表示部19aをプリント基板本体20から分離した後に必然的に形成されるものである。このため、本実施例では、制御用チップ18やソケット17の視認性を向上させるための切欠部をプリント基板15に新規に形成する手間は不要となる。また、基板ケース7は、いずれの識別情報表示部19a,19bを残す場合でも制御基板8を収容し得るように、全ての識別情報表示部19a,19bを収容可能な形状に設計されるものである。このため、基板ケース7の内部空間32では、分離した識別情報表示部19aに対応する領域、すなわち、切欠部28が形成される領域は、必然的に空隙となる。したがって、本実施例では、制御用チップ18やソケット17の視認性を向上させるために、基板ケース7の内部空間32を拡大することも要しない。
また、本実施例では、ソケット17及び制御用チップ18が、分離せずに残した識別情報表示部19bとも隣接するように配置される(図4参照)。このため、本実施例の基板ユニット6は、仮に、プリント基板15が、分離した識別情報表示部19aを残し、残した識別情報表示部19bを分離した構成(図5(c)参照)であっても、他方の識別情報表示部19bを分離した後に形成される切欠部28を通して、プリント基板15の裏側からソケット17及び制御用チップ18を視認できる。すなわち、本実施例に係る制御基板8は、どちらの識別情報表示部19a,19bを残す場合でも、従来構成に比べて、制御用チップ18やソケット17の視認性が向上したものが得られるという利点がある。
また、上述したように、本実施例の基板ユニット6では、基板ケース7の開放時に係止ピン42や封印シール44に痕跡が残るよう構成されているため、係止ピン42や封印シール44の痕跡の有無をチェックすることで、基板ケース7が許可なく開放されていないかを確認できる。ここで、本実施例では、プリント基板15の切欠部28の右脇に、係止ピン42や封印シール44が配置されているため、従来構成に比べて、係止ピン42や封印シール44の痕跡の有無を容易に確認できる。
詳述すると、図9(a)に示すように、係止ピン42や封印シール44の近傍に切欠部28が形成されていない基板ユニット6aの場合は、図11(a)に示すように、プリント基板15や、正面側の係止ピン42、封印シール44などが邪魔となって、裏側の係止ピン42や封印シール44は、正面側(図中上方)からは視認困難となっている。このため、かかる構成では、裏側の係止ピン42や封印シール44については、基板ユニット6aの裏側(図中下方)から視認しなければならない。しかしながら、基板ユニット6aの裏側はスロットマシン1に装着した状態では視認できないため、基板ユニット6aを裏側から視認するためには、基板ユニット6aをスロットマシン1の筐体2から取り外さなくてはならず、確認の手間が大きい。これに対して、図9(b)に示すように、本実施例では、係止ピン42や封印シール44の近傍に切欠部28が形成されているため、図11(b)に示すように、基板ユニット6の正面側(図中下方)から、切欠部28を通して、裏側の係止ピン42や封印シール44を視認できる。このため、本実施例では、基板ユニット6をスロットマシン1の筐体2から取り外すことなく、表裏両側の係止ピン42と封印シール44について、開放痕跡の有無を容易に確認できる。
また、係止ピン42や封印シール44の近傍に切欠部28が形成されていない基板ユニット6aの場合は、図11(a)に示すように、正面側(図中上方)の係止ピン42や封印シール44は裏側(図中下方)から視認し難く、裏側の係止ピン42や封印シール44は正面側から視認し難くなっている。これに対して、本実施例では、図11(b)に示すように、係止ピン42や封印シール44の近傍に形成された切欠部28を通して、裏側から正面側の係止ピン42や封印シール44を視認できるし、正面側から裏側の係止ピン42や封印シール44を視認できる。基板ケース7が不正に開放された際には、不正行為者が、破損した封印シール44の上に類似のシールを貼付したり、切断した係止ピン42を接着剤でくっつけたりして、開放の痕跡を発見され難いものとすることが報告されているが、本実施例では、係止ピン42や封印シール44を表裏両側から視認できるため、開放の痕跡が発見し難いものであっても、確実に発見可能となる。
以上に、本件第二の発明に係る要部構成を説明したが、本発明の基板ユニットは、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例は、スロットマシンのメイン制御基板に係る基板ユニットであるが、本発明は、スロットマシンの他の制御基板(サブ制御基板や画像制御基板等)に係る基板ユニットであってもよいし、他の遊技機(パチンコ機等)に係る基板ユニットであってもよい。
また、本発明に係る識別情報表示部には、遊技機製造会社と型番の少なくとも一方が識別情報として付されていればよい。また、各識別情報表示部に付される識別情報は、少なくとも一部が相違していればよい。また、識別情報表示部に付される識別情報は、文字や数字に限られず、光学的に識別可能なものであれば足りる。具体的には、本発明に係る識別情報は、遊技機製造会社のロゴマーク等の図形であってもよいし、機械に読み取らせるバーコードであってもよい。また、上記実施例では、識別情報表示部19a,19bの識別情報がシルク印刷によって印字されているが、本発明に係る識別情報は、印刷によって識別情報表示部に付されたものに限られない。例えば、本発明に係る識別情報は、識別情報が印刷されたシールの貼付や、レーザーマーキング、回路配線を構成する銅箔によるパターニング等によって、識別情報表示部に付されたものであってもよい。
また、上記実施例では、識別情報表示部を分離するための易破断線27がミシン目状であったが、本発明に係る易破断線はV溝であってもよい。
また、上記実施例に係る識別情報表示部19a,19bは、プリント基板15の辺縁をコ字状に切り欠いて分離させるものであるが、本発明に係る識別情報表示部は、プリント基板の隅をL字状に切り欠いて分離させるものであってもよい。また、上記実施例では、2つの識別情報表示部19a,19bの間に、細幅のプリント基板本体20が介在しているが、2つの識別情報表示部19a,19bの間にプリント基板本体20を設けず、直接隣接させるようにしてもよい。
また、上記実施例に係るプリント基板15は、1辺に2つの識別情報表示部19a,19bが隣り合うように配設されているが、本発明に係るプリント基板は、3つ以上の識別情報表示部が配設されたものであってもよい。基本的に、識別情報表示部は、1つを除いて切り離されるため、仮に、上記実施例に係るプリント基板15に、第三、第四の識別情報表示部が配設されていたとしても、2つの識別情報表示部19a,19bの少なくとも一方はプリント基板本体20から分離されて、プリント基板15に切欠部28が形成されるためである。
以下に、本件第一の発明に係る要部構成について説明する。
図12に示すように、本実施例の制御基板8には、識別情報表示部19bが、直線状の易破断線27を介してプリント基板本体20と連続している。本実施例にあって、易破断線27は、プリント基板15の板材を厚み方向に貫通する貫通部50a,50bを、易破断線27に沿って間隔をおいて形成してなるミシン目状をなしている。貫通部50a,50bは、円孔状の円形貫通部50aと、易破断線27に沿って長大な溝状をなす長溝貫通部50bとで構成されており、易破断線27は、2つの円形貫通部50aと長溝貫通部50bとを間隔をおいて繰り返してなる構成となっている。
易破断線27を構成する円形貫通部50aは、プリント基板本体20に形成されるスルーホールと同大の貫通孔であり、図12,13に示すように、その内側面は、スルーホールと同様に銅箔54で被覆されている。さらに、円形貫通部50aには、はんだ合金52が充填される。このはんだ合金は、プリント基板本体20に実装された電子部品のはんだ付けに使用されているものと同一である。一方、長溝貫通部50bは、円形貫通部50aの直径と同じ幅を有する溝状の貫通孔である。この長溝貫通部50bはプリント基板15の板材を刳り抜いただけのものであり、その内側面は銅箔で被覆されず、内部にはんだ合金も充填されていない。
また、図12に示すように、識別情報表示部19bの正面側は、上部と下部が直線状の銅箔55で被覆されている。かかる銅箔55は、プリント基板本体20の正面側に回路配線を形成する銅箔と、同じ材料で、同じ厚さに形成されたものであるが、プリント基板15の回路配線は構成していない。
このように、本実施例では、易破断線27を構成する円形貫通部50aに、はんだ合金52を充填することにより、識別情報表示部19bを分離する際の易破断線27の破断し易さと、振動や衝撃による易破断線27の破断し難さを両立させることができる。これは、はんだ合金52の特性によるものである。具体的には、はんだ合金52は、常温でクリープ特性や応力緩和性を示す低融点金属であるため、振動や衝撃等により、易破断線27に強い負荷が一時的に加わった場合に、円形貫通部50aに充填されたはんだ合金52が負荷に対して強い応力を生じることができ、これにより、振動や衝撃等による易破断線27の破断を防止できる。一方で、識別情報表示部19bをプリント基板本体20から分離するために、プリント基板15を易破断線27で破断する際には、プリント基板15を折り曲げる方向に持続的な力を加えるが、円形貫通部50aに充填されたはんだ合金52は、かかる持続的な力に対しては低い応力しか生じないため、易破断線27でプリント基板15を比較的容易に破断できる。このように、本実施例では、易破断線27が振動や衝撃等では破断し難く、折り曲げによっては破断し易いものとなるため、分離すべき識別情報表示部19aは比較的容易に分離でき、分離すべきでない識別情報表示部19bは振動や衝撃等で分離され難いという利点を有する。
特に、本実施例では、円形貫通部50aの内側面が銅箔54で被覆されているため、はんだ合金52をプリント基板15に強く接合させることができるという利点がある。
また、本実施例の円形貫通部50aは、プリント基板本体20に形成されたスルーホール(図示省略)と同形状であり、また、内側面を被覆する銅箔54は、スルーホールを被覆する銅箔と同じ材料、同じ厚さであり、さらに、内部に充填されるはんだ合金52は、スルーホールに電子部品をはんだ付けするのに使用するはんだ合金と同じである。このため、かかる円形貫通部50aは、プリント基板15にスルーホールを形成する工程で形成することができ、また、はんだ合金52の充填も、プリント基板15に電子部品をはんだ付けする工程において、はんだ付けで使用する機器を用いて行うことができる。このため、かかる円形貫通部50aは、少ない手間とコストで実現できる。
また、上述のように、本実施例では、識別情報表示部19bの上部と下部が、直線状の銅箔55で被覆されているため、かかる銅箔55により、識別情報表示部19bを構成する板材を補強して、外部からの振動や衝撃により識別情報表示部19bが変形するのを防止できるという利点がある。また、かかる銅箔55は、プリント基板15に回路配線を形成する工程において、回路配線の形成と同時に行うことができるから、少ない手間とコストで実現できる。また、かかる銅箔55は、回路配線を構成しないため、破損した場合でもプリント基板15の回路配線に問題は生じない。
また、上述のように、カバー部材10の内側面には、背面側に突出する柱状リブ30aとE字状リブ30bが形成されており(図7参照)、これらが、プリント基板15の外周部正面側に当接することで、基板ケース7の内部空間32において、制御基板8が安定に支持される。ここで、識別情報表示部19bに関しては、柱状リブ30aともE字状リブ30bとも当接せず、基板ケース7に直接支持されていない。具体的には、図14に示すように、E字状リブ30bが、易破断線27と識別情報表示部19bの外周に沿ってプリント基板本体20と当接して、識別情報表示部19bの近傍でプリント基板本体20を支持することで、識別情報表示部19bが間接的に基板ケース7に支持されている。
このように、基板ケース7で識別情報表示部19bを支持せず、プリント基板本体20のみを支持すれば、プリント基板本体20と識別情報表示部19bの双方を基板ケース7で支持する場合に比べて、外部から振動や衝撃が加わった際に、易破断線27に強い負荷が加わるおそれが軽減するし、振動した識別情報表示部が基板ケースと接触して破損することもなくなる。また、かかる構成では、プリント基板本体20を、易破断線27や識別情報表示部19bに沿って支持するため、識別情報表示部19bを直接支持していなくても、識別情報表示部19bの振動を最小限に抑えて、易破断線27に加わる負荷を最低限に留めることができる。
以上に、本件第一の発明に係る要部構成を説明したが、本発明の基板ユニットは、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例は、スロットマシンのメイン制御基板に係る基板ユニットであるが、本発明は、スロットマシンの他の制御基板(サブ制御基板や画像制御基板等)に係る基板ユニットであってもよいし、他の遊技機(パチンコ機等)に係る基板ユニットであってもよい。
また、本発明に係る識別情報表示部には、遊技機製造会社と型番の少なくとも一方が識別情報として付されていればよい。また、各識別情報表示部に付される識別情報は、少なくとも一部が相違していればよい。また、識別情報表示部に付される識別情報は、文字や数字に限られず、光学的に識別可能なものであれば足りる。具体的には、本発明に係る識別情報は、遊技機製造会社のロゴマーク等の図形であってもよいし、機械に読み取らせるバーコードであってもよい。また、上記実施例では、識別情報表示部19a,19bの識別情報がシルク印刷によって印字されているが、本発明に係る識別情報は、印刷によって識別情報表示部に付されたものに限られない。例えば、本発明に係る識別情報は、識別情報が印刷されたシールの貼付や、レーザーマーキング、回路配線を構成する銅箔によるパターニング等によって、識別情報表示部に付されたものであってもよい。
また、上記実施例では、易破断線27が、円形貫通部50aと長溝貫通部50bを、易破断線27に沿って間隔をおいて形成してなるミシン目状をなしていたが、本発明に係る易破断線は、円形貫通部50aと長溝貫通部50bの一方のみからなるものであってもよい。また、上記実施例では、全ての円形貫通部50aにはんだ合金52が充填されているが、本発明に係る易破断線は、少なくとも一部の円形貫通部及び/又は長溝貫通部にはんだ合金が充填されていれば足りる。
また、上記実施例に係る識別情報表示部19a,19bは、プリント基板15の辺縁をコ字状に切り欠いて分離させるものであるが、本発明に係る識別情報表示部は、プリント基板15の隅をL字状に切り欠いて分離させるものであってもよいし、プリント基板15の一辺全体を切り欠いて分離させるものであってもよい。また、上記実施例では、プリント基板15の1辺に、識別情報表示部19bと切欠部28が隣り合うように配設されているが、識別情報表示部19bと切欠部28は異なる辺に配設されていてもよい。また、本発明に係るプリント基板は、3つ以上の識別情報表示部から1つを残して、その他を分離させるものであってもよい。
また、上記実施例では、識別情報表示部19bの正面側が、直線状の銅箔55で被覆されているが、銅箔55の正面形状は適宜変更可能である。また、銅箔55は、識別情報表示部19bの裏面側(識別情報の印字面の反対側)に形成されていてもよい。また、上記実施例の銅箔55は、プリント基板15の正面側に露出させているが、プリント基板15の回路配線を構成する銅箔と同様に、絶縁被膜(ソルダレジスト)で覆うようにしてもよい。
また、本件第一の発明の変形発明として、易破断線27をミシン目状でなく、V溝にして、V溝の溝部分にはんだ合金を充填することも提案される。かかる構成とした場合にも、V溝に充填されたはんだ合金52が、外部から加わる振動や衝撃等に対しては強い応力を生じ、識別情報表示部19bを折り曲げて易破断線で破断させる際には低い応力しか生じないため、分離すべき識別情報表示部19aは比較的容易に分離でき、分離すべきでない識別情報表示部19bは振動や衝撃等で分離され難いという効果を奏する。
また、本件第一の発明の変形発明として、易破断線27の貫通部50a,50bに、はんだ合金52以外の金属を充填することも提案される。かかる構成とした場合には、貫通部50a,50bに充填された金属が、外部から加わる振動や衝撃等に対して強い応力を生じることで、識別情報表示部19bが振動や衝撃等で分離され難くなる。
1 スロットマシン(遊技機)
6 遊技機用基板ユニット
7 基板ケース
8 制御基板
10 カバー部材
11 ベース部材
12 ロック部材(封印部材)
15 プリント基板
19a,19b 識別情報表示部
20 プリント基板本体
27 易破断線
28 切欠部
30a 柱状リブ
30b E字状リブ
40 封印構造
42 係止ピン
44 封印シール(封印部材)
50a 円形貫通部
50b 長溝貫通部
52 はんだ合金
54,55 銅箔

Claims (3)

  1. プリント基板に電子部品を実装してなる制御基板と、前記制御基板を収容する基板ケースとを備え、遊技機に装着される遊技機用基板ユニットであって、
    前記プリント基板の外周部には、
    識別情報が付された、プリント基板本体と易破断線を介して分離可能に連続する1つの識別情報表示部と、
    前記識別情報表示部と異なる識別情報が付された他の識別情報表示部が、易破断線で前記プリント基板本体から分離されてなる切欠部と
    が配設されており、
    前記プリント基板本体と前記1つの識別情報表示部の間の前記易破断線は、前記プリント基板を貫通する貫通部を、前記易破断線に沿って間隔をおいて形成してなるミシン目状をなしており、
    前記貫通部の一部又は全部に、はんだ合金が充填されており、
    前記1つの識別情報表示部は、該識別情報表示部の一側縁に設けられた直線状の易破断線を介してのみ、前記プリント基板本体と連続しており、
    前記1つの識別情報表示部は前記基板ケースに支持されておらず、
    前記基板ケースは、前記直線の易破断線、及び/又は識別情報表示部に沿って前記プリント基板本体と当接し、前記プリント基板本体を支持するリブを備えることを特徴とする遊技機用基板ユニット。
  2. はんだ合金が充填された前記貫通部の内側面は、前記プリント基板の回路配線と同じ導電金属で被覆されており、
    前記貫通部の内側面を被覆する導電金属は、前記プリント基板の回路配線を構成しないことを特徴とする請求項1に記載の遊技機用基板ユニット。
  3. 前記1つの識別情報表示部の一部が、前記プリント基板の回路配線と同じ導電金属で被覆されており、
    前記1つの識別情報表示部を被覆する導電金属は、前記プリント基板の回路配線を構成しないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機用基板ユニット。
JP2019093699A 2019-05-17 2019-05-17 遊技機用基板ユニット Active JP6712395B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019093699A JP6712395B1 (ja) 2019-05-17 2019-05-17 遊技機用基板ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019093699A JP6712395B1 (ja) 2019-05-17 2019-05-17 遊技機用基板ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6712395B1 true JP6712395B1 (ja) 2020-06-24
JP2020185334A JP2020185334A (ja) 2020-11-19

Family

ID=71103889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019093699A Active JP6712395B1 (ja) 2019-05-17 2019-05-17 遊技機用基板ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6712395B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020189085A (ja) * 2020-05-01 2020-11-26 山佐株式会社 遊技機用基板ユニット

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0262760U (ja) * 1988-10-31 1990-05-10
JPH07193343A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd プリント配線基板およびその分割方法
JPH11214807A (ja) * 1998-01-21 1999-08-06 Murata Mach Ltd 印刷回路基板
JP2006068112A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Aruze Corp 遊技機用制御基板
JP2015128686A (ja) * 2015-04-13 2015-07-16 株式会社ソフイア 遊技機
JP2018020012A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 株式会社三洋物産 遊技機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0262760U (ja) * 1988-10-31 1990-05-10
JPH07193343A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd プリント配線基板およびその分割方法
JPH11214807A (ja) * 1998-01-21 1999-08-06 Murata Mach Ltd 印刷回路基板
JP2006068112A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Aruze Corp 遊技機用制御基板
JP2015128686A (ja) * 2015-04-13 2015-07-16 株式会社ソフイア 遊技機
JP2018020012A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 株式会社三洋物産 遊技機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020189085A (ja) * 2020-05-01 2020-11-26 山佐株式会社 遊技機用基板ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020185334A (ja) 2020-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6712394B1 (ja) 遊技機用基板ユニット
JP5776429B2 (ja) 遊技機の基板ケース
JP2006288512A (ja) 遊技機の基板ボックス
JP6712395B1 (ja) 遊技機用基板ユニット
JP5821470B2 (ja) 遊技機
JPH09225092A (ja) 制御回路装置
JP5541740B2 (ja) 基板ケース
JP6764211B1 (ja) 遊技機用基板ユニット
JP5272553B2 (ja) 基板ケース、基板ケースの封止構造、及び遊技機
JP2021151335A (ja) 遊技機用基板ユニット
JP2014030706A (ja) 遊技機
JP6057291B2 (ja) 基板ケースユニット
JP6047748B2 (ja) 基板ケース及び遊技機
JP6569067B2 (ja) 遊技機用制御装置
JP5550169B2 (ja) 遊技機の基板ケース
JP4654393B6 (ja) 基板収納ケースカバー、およびカバー付き基板収納ケース
JP4654393B2 (ja) 基板収納ケースカバー、およびカバー付き基板収納ケース
JPH11164951A (ja) 遊技機用制御装置
JP5994902B2 (ja) 遊技機の基板ケース
JP2015008868A (ja) 遊技機
JP2012170548A (ja) 遊技機の基板ユニット
JP2013070800A (ja) 遊技機
JP4553063B2 (ja) 基板収納ケースを備えた遊技機
JP2008043796A (ja) 遊技機における基板収納ケース
JP2001149609A (ja) 遊技機用制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190617

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190628

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200414

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6712395

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150