JP2015008868A - 遊技機 - Google Patents

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邦夫 猪瀬
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Abstract

【課題】係止構造又はかしめ構造が形成された基板ケースの一側及び他側以外の側部において、二枚のケース部材の隙間に不正工具を挿入して当該基板ケースを変形し、プリント基板にアクセスする不正行為を防止する。【解決手段】基板ケース4が、第一ケース5と第二ケース6との間に液晶基板3を挟んで収納し、第一ケース5と第二ケース6が相対的なスライド操作にもとづいて開閉されるとともに、閉じ側へのスライド操作に応じて、第一ケース5と第二ケース6を係止する第一の係止構造と、第一ケース5と第二ケース6を開封不能に封止するかしめ構造とを備え、第一の係止構造が、基板ケース4の一側に設けられるとともに、かしめ構造が、第一の係止構造と対向する基板ケース4の他側に設けられ、基板ケース4の一側と他側との間に、閉じ側へのスライド操作に応じて、第一ケース5と第二ケース6を係止する第二の係止構造を備えた。【選択図】図9

Description

本発明は、所定のプリント基板を収納する基板ケースを備えた遊技機に関し、特に、その基板ケースが、プリント基板を収納する二つのケース部材を備え、これら二つのケース部材を開封不能に封止する封止構造を備えた遊技機に関する。
一般に、スロットマシン、パチンコ機等の遊技機には、遊技に関する所定の制御を実行する複数のプリント基板が設けられている。これらのプリント基板には、遊技の進行を制御する主基板、所定の演出を制御する副基板、遊技機の前面に取り付けられた液晶表示パネルの表示内容を制御する液晶基板などがある。
これらのプリント基板は、当該プリント基板に対する改造等の不正行為を防止するために、通常、基板ケースに収納されている。
基板ケースは、所定の深さを有する凹状のケース部材を二枚重ね合わせた構造となっており、これら二枚のケース部材の間にプリント基板を収納し、それら二枚のケース部材を開封不能に封止することで、プリント基板に対する不正行為を防止している。
その基板ケースの封止構造については、具体的に下記のような構造が提案されている。
例えば、二枚のケース部材の間に所定のプリント基板を挟んで収納する基板ケースにおいて、一方のケース部材における一の縁部と他方のケース部材における一の縁部にヒンジ構造を形成して回動可能に係止させ、一方のケース部材における他の縁部と他方のケース部材における他の縁部に、これら二枚のケース部材を開封不能に封止するかしめ構造(ロック構造)を形成して、これら二枚のケース部材の間にプリント基板を収納する基板ケースが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−189632号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の基板ケースにおいては、次のような問題があった。
当該基板ケースにおいては、この基板ケースの一の縁部である一側にヒンジ構造が形成されるとともに、このヒンジ構造と対向する当該基板ケースの他の縁部である他側にかしめ構造が形成される構造となっていた。これにより、その基板ケースの一側と他側では、二枚のケース部材が互いに係止されているため、その隙間に不正工具を挿入するなどして当該基板ケースを変形させることは困難となっていた。
ところが、基板ケースの一側と他側との間、すなわち、ヒンジ構造やかしめ構造が形成されていない縁部では、二枚のケース部材が互いに係止されていないので、この部分の隙間に不正工具を挿入し、当該基板ケースを変形させて、プリント基板にアクセスするなどの不正行為が発生するおそれがあった。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、ヒンジ構造が形成された基板ケースの一側とかしめ構造が形成された基板ケースの他側以外における、当該基板ケースの縁部において、二枚のケース部材の隙間に不正工具を挿入して当該基板ケースを変形し、プリント基板にアクセスする不正行為を防止する遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明の遊技機は、遊技に関する所定の制御を実行するプリント基板を収納した基板ケースを備える遊技機であって、基板ケースが、プリント基板を挟んで収納する第一ケースと第二ケースとを備え、第一ケースと第二ケースが、相対的なスライド操作にもとづいて開閉されるとともに、第一ケースと第二ケースとを閉じる閉じ側へのスライド操作に応じて、第一ケースと第二ケースを係止する第一の係止構造と、第一ケースと第二ケースを開封不能に封止するかしめ構造とを備え、第一の係止構造が、基板ケースの一側に設けられるとともに、かしめ構造が、第一の係止構造と対向する基板ケースの他側に設けられ、基板ケースの一側と他側との間に、閉じ側へのスライド操作に応じて、第一ケースと第二ケースを係止する第二の係止構造を備えた構成としてある。
本発明の遊技機によれば、ヒンジ構造が形成された基板ケースの一側とかしめ構造が形成された基板ケースの他側以外における、当該基板ケースの縁部に、第二の係止構造を設けたので、二枚のケース部材の隙間に不正工具を挿入してプリント基板にアクセスする不正行為を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの正面の構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの内部構成を示す概略斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースの蓋ケースと本体ケースを並べた状態を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースの蓋ケースを示す図であり、(a)は蓋ケースの上面図、(b)は蓋ケースの正面図、(c)は蓋ケースの下面図、(d)は蓋ケースの背面図、(e)は蓋ケースの左側面図、(f)は蓋ケースの右側面図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースの蓋ケースを示す図であり、液晶基板を装着した状態を示す蓋ケースの斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースのかしめ部材を示す図であり、(a)はかしめ部材の上面図、(b)はかしめ部材の正面図、(c)はかしめ部材の下面図、(d)はかしめ部材の左側面図、(e)はかしめ部材の右側面図、(f)はかしめ部材の背面図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースの本体ケースを示す図であり、(a)は本体ケースの上面図、(b)は本体ケースの正面図、(c)は本体ケースの下面図、(d)は本体ケースの背面図、(e)は本体ケースの左側面図、(f)は本体ケースの右側面図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースの蓋ケースを示す図であり、液晶基板とかしめ部材を装着した状態を示す蓋ケースの斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースの蓋ケースに本体ケースを装着した状態(スライド前)を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースの蓋ケースに本体ケースを装着した状態(スライド後)を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースが開封不能に封止された状態の案内部を示す断面斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースが開封不能に封止された状態のかしめ部材の爪部分を示す断面斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースにおいて、蓋ケースと本体ケースとを閉じ側へスライド操作させる様子を示す断面側面図である。 図12に示すかしめ部材及びその周辺の構成を示す拡大断面図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースの蓋ケースから切断容易部を切断した状態を示す断面斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースの蓋ケースから切断容易部を切断した後、かしめ部材の爪を切断し、蓋ケースと本体ケースを開き方向に相対的にスライドさせた状態を示す断面斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る基板ケースが開封不能に封止された状態を示す外観斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る基板ケースの蓋ケースと本体ケースとかしめ部材とを並べた状態を示す斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る基板ケースの蓋ケースと本体ケースとかしめ部材とを並べた状態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る遊技機の好ましい実施形態について、各図を参照して説明する。
[遊技機]
遊技に関する所定の制御を実行するプリント基板が設けられた遊技機には、スロットマシン、パチンコ機、パロット、アレンジボール、雀球機など様々な種類があるが、本実施形態では、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明する。
本実施形態のスロットマシンは、複数のリールを回転させることによって遊技媒体であるメダルを獲得できる回胴式遊技機として構成されており、遊技に関する所定の制御を実行するプリント基板が、二枚のケース部材からなる基板ケースに収納された状態で、当該スロットマシンを構成する各種装置を納めた筐体の内側面や、当該スロットマシンの正面側に位置する前扉などに配置された構成となっている。
以下、本実施形態に係るスロットマシンについて詳述する。
図1、図2に示すように、本実施形態のスロットマシン100は、メダル投入口130から実際に投入されるメダルの数(例えば、3枚)、又は内部的に記憶されたクレジットメダルからベットボタン140の操作によって信号形式で投入されるメダルの数(例えば、3枚)に応じてゲーム開始可能な状態となり、この状態でスタートレバー150が操作(始動操作)されると、複数のリール110(110a〜110c)が回転を開始するとともに、それぞれのリール110a〜110cに対応する停止ボタン160(160a〜160c)が押圧操作されると、スタートレバー150の操作タイミングで行われる抽選処理の抽選結果に応じた図柄の組合せで停止するように各リール110a〜110cが停止制御され、停止した図柄の組合せに基づいて入賞の有無が判定され、判定結果に応じてメダル払出装置120からメダルが払い出されるという、通常のスロットマシン遊技を実現可能な構成を備えている。
このようなスロットマシン遊技を実現可能なスロットマシン100においては、遊技に関する所定の制御を実行する複数のプリント基板が、それぞれ基板ケースに収納された状態で、筐体100bや前扉100aに設けられている。例えば、筐体100bの内側面には、遊技の進行を制御する主基板を収納した基板ケース1aと、所定の演出を制御する副基板を収納した基板ケース1bが設けられ、前扉100aの上部には、所定の画面を表示して演出する液晶表示パネル2とこの液晶表示パネル2の表示内容を制御する液晶基板3(図3参照)とを収納した基板ケース4Aが設けられている。
これらのうち、基板ケース4Aは、液晶表示パネル2を収納する本体ケース6と、液晶基板3を収納する蓋ケース5という、二枚のケース部材で構成されており(図3参照)、これら蓋ケース5と本体ケース6が相対的なスライド操作にもとづいて開閉されるとともに、閉じ側へのスライド操作によってそれら蓋ケース5と本体ケース6が重なり合うと、これら蓋ケース5と本体ケース6との間に形成された閉空間内に液晶表示パネル2及び液晶基板3が収納された状態となる。
このような構造を備えた基板ケース4Aの詳細な構成について、図3〜図17を参照しつつ説明する。
[基板ケースの第一実施形態]
基板ケース4Aは、各図に示すように、矩形状のケース構造を有し、液晶基板3が固定状態で収納される蓋ケース5と、液晶表示パネル2が固定状態で収納される本体ケース6を備えており、これら蓋ケース5と本体ケース6とを重ね合わせることにより、これら蓋ケース5と本体ケース6との間に形成された内部空間内に液晶表示パネル2及び液晶基板3を収納する。
また、基板ケース4Aは、蓋ケース5と本体ケース6が相対的なスライド操作によって閉状態へ移行するとともに、閉じ側へのスライド操作に応じて、蓋ケース5と本体ケース6を係止する第一の係止構造と、蓋ケース5と本体ケース6を開封不能に封止するかしめ構造を備えている。
第一の係止構造は、基板ケース4Aの一方の側部である一側に設けられ、かしめ構造は、第一の係止構造と対向する基板ケース4Aの他方の側部である他側に設けられている。これにより、基板ケース4Aの一側及び他側では、蓋ケース5と本体ケース6が係止され、その隙間を変形させることが困難となっている。
ただし、基板ケース4Aの一側と他側の間、すなわち、第一の係止構造やかしめ構造が形成されていない基板ケース4Aの側部では、蓋ケース5と本体ケース6の隙間に不正工具を挿入して液晶基板3にアクセスする不正行為が発生する可能性がある。
そこで、本発明の第一実施形態に係る基板ケース4Aでは、それら一側と他側の間に、閉じ側へのスライド操作に応じて、蓋ケース5と本体ケース6を係止する第二の係止構造が設けられている。このようにすると、基板ケース4Aの一側及び他側だけでなく、基板ケース4Aの一側と他側の間でも蓋ケース5と本体ケース6を係止させることができるので、これら蓋ケース5と本体ケース6の隙間に不正工具を挿入して液晶基板3にアクセスする不正行為を防止できる。
以下、本実施形態の蓋ケース5、この蓋ケース5に取り付けられるかしめ部材8、及び、本体ケース6の構成について、図3〜図7を参照しつつ説明する。
蓋ケース5は、本発明の第一ケースを構成するとともに、所定の深さを有する凹状のケース部材であって、所定の工業用樹脂などを用いて形成されている。
この蓋ケース5は、図3〜図5に示すように、矩形の板状部54と、この矩形の板状部54の四辺のうち対向する一対の長辺のそれぞれにおいて当該長辺に沿って立設した一対の長辺部5a,5bと、その矩形の板状部54の四辺のうち対向する一対の短辺のそれぞれにおいて当該短辺に沿って立設した一対の短辺部5c,5dとを備える長方形の平面視形状を有している。
また、蓋ケース5は、第一の係止構造を構成する蓋側第一係止部51と、かしめ構造を構成する蓋側かしめ部52と、第二の係止構造を構成する蓋側第二係止部53とを備えている。
蓋側第一係止部51は、蓋ケース5の一側に位置する短辺部5cの上端面(板状部54からの立設方向端面)から上方(その立設方向と同じ方向)及び外方(短辺部5cの外側面が向く方向)に向かってΓの字状に形成された係止片511を備えている。この係止片511は、短辺部5cの上端面において、所定数(本実施形態においては、二つ)形成されている。
また、短辺部5cの外側面には、この外側面の一部(少なくとも、係止片511が形成された部分を含む範囲)を覆い隠すような囲い形状の覆い部512が形成されている。
蓋側かしめ部52は、蓋ケース5の他側に位置する短辺部5dの外側において、板状部54の面方向に沿ってその短辺部5dの外側から外方へ向かう方向に延設された板状のかしめ部材装着部521と、このかしめ部材装着部521に装着されたかしめ部材8を外方から覆い隠すような囲い形状に形成された覆い部522とを備えている。
蓋側第二係止部53は、蓋ケース5の長辺部5a、5bの内側において板状部54から立設された一対の板状の立設部531を備えている。また、この立設部531の一端部(当該立設部531の端部のうち、蓋側第一係止部51に向いている側の端部)であって、少なくとも、長辺部5a、5bの上端面(板状部54からの立設方向端面)よりも上方の位置に、⊂の字状(横向きUの字状)に切り欠かれた切り欠き部532が形成されている。
また、蓋ケース5の板状部54には、液晶基板3を取り付けるための円筒形状のボス541が、当該板状部54における所定の箇所に、所定数(本実施形態においては、四つ)、立設形成されている。
このボス541には、立設方向端面から当該ボス541の内部に向かって雌ネジが形成されており、液晶基板3の取り付けが可能となっている。すなわち、板状部54に対向するように液晶基板3を位置させるとともに、この液晶基板3に穿設された貫通孔であるネジ孔とボス541の雌ネジとが連通するように、当該液晶基板3を蓋ケース5の内部に挿入する。そして、液晶基板3のネジ孔にネジ31を挿通するとともに、ボス541の雌ネジにそのネジ31を螺入することで、当該液晶基板3を蓋ケース5の内部に螺着固定することができる。
本実施形態のかしめ部材8は、本実施形態のかしめ構造を構成する部材であって、例えば、所定の工業用樹脂などで形成することができる。
このかしめ部材8は、図6に示すように、直方体状の基部81と、この基部81の上面811又はこの近傍から直交上方に立設された板状の立設部82と、この立設部82の上端部を起点とし、基部81の上面811の面方向に平行な方向に延出した板状の案内部83と、基部81のうち上面811を含む部分(基部81の上面部)に形成されて、上下方向に弾性変形自在な爪84とを備えている。
爪84は、基部81の上面部に形成された板状又は棒状の部分であって、その上面部に所定数(本実施形態においては、二つ)形成されている。基部81の内部は、下面812に開口を有する中空状に形成されており、当該基部81の上面部は、板状に形成されている。そして、この上面部には、基部81の外部と当該基部81の内部中空部とを連通する開口が当該板状の上面部の厚み方向に穿設されており、この開口の内部に爪84が位置している。
爪84は、板状又は棒状の一部のみが上面部(この上面部に穿設された開口の縁部)に繋がっており、他の部分は、その上面部に繋がっておらず、接触もしていない、フリーな状態となっている。このため、爪84は、上面部と繋がった部分が固定された状態で、他の部分が上下方向に弾性変形可能となっている。
さらに、爪84のうち、上面部に繋がった部分は、この上面部において立設部82が立設している部分とは反対側の部分に位置している。そして、爪84は、その上面部に繋がった部分を起点として、立設部82に向かう方向である斜め上方向に延出した形状となっている。
本実施形態の本体ケース6は、本発明の第二ケースを構成するとともに、例えば、所定の工業用樹脂などで形成されており、図3及び図7に示すように、液晶表示パネル2の周縁を支持する枠部材として、平面視矩形状に形成されている。
この本体ケース6は、矩形状の枠部材の四辺のうち対向する一対の長辺にそれぞれ位置する一対の長辺部6a,6bと、矩形状の枠部材の四辺のうち対向する一対の短辺にそれぞれ位置する一対の短辺部6c,6dを備えている。
また、本体ケース6を構成する枠部材の中央には、内部に収納される液晶表示パネル2の表示画面を外部から目視可能とするための開口部6eが形成されている。
この本体ケース6は、第一の係止構造を構成する本体側第一係止部61と、かしめ構造を構成する本体側かしめ部62と、第二の係止構造を構成する本体側第二係止部63とを備えている。
本体側第一係止部61は、本体ケース6の一側に位置する短辺部6cの板状の厚み方向に穿設された被係止孔611と、短辺部6cの外側面における被係止孔611の周縁から外方へ向かって延設された被係止板部612と、この短辺部6cの外側面の一部(少なくとも、被係止孔611及び被係止板部612が形成された部分を含む範囲)を覆い隠すような囲い形状の覆い部613とを備えている。
被係止孔611は、短辺部6cにおいて、所定数(本実施形態においては、二つ)形成されている。この被係止孔611の数は、蓋ケース5に形成される係止片511の数と同数となっており、この係止片511に対応する位置に形成されている。
被係止板部612は、短辺部6cの外側面において、被係止孔611の周縁から外方へ向かって延設した部分である。ただし、この被係止板部612は、被係止孔611の周縁から筒状に延設されていてもよく、あるいは、被係止孔611の周縁の一部から板状に延設されていてもよい。後者の場合は、被係止孔611の周縁のうち、少なくとも短辺部6cの上端面(当該基板ケース4Aが閉状態にあるときに当該短辺部6cが蓋ケース5の短辺部5cに接触する面)に近い部分に形成される。
本体側かしめ部62は、本体ケース6の他側に位置する短辺部6dに形成されている。具体的に、本体側かしめ部62は、短辺部6dの外側面の一部を覆う囲い形状(蓋ケース5の蓋側かしめ部52の覆い部522と同様の形状)に形成された覆い部628と、この覆い部628の中央を開口として短辺部6dの外側面に向かって筒状に形成された、本発明の被かしめ部を構成する案内孔621と、覆い部628の一部であって案内孔621の開口の近傍に位置する、本発明の係止部を構成する係止壁622と、この係止壁622の内側にリブ状に形成された変形防止部623とを備えている。
本体側第二係止部63は、本体ケース6の長辺部6a、6bのそれぞれの内側面から当該本体ケース6の内部に向かって突出する一対の係止凸部631を備えている。
また、本体ケース6である矩形状の枠部材のうち、液晶表示パネル2の正面側に位置する液晶正面枠部64の裏面には、所定の箇所に先端鉤状の鉤状部641が立設形成されている。そして、本体ケース6の内部に対向するように液晶表示パネル2を位置させるとともに、この液晶基板3を本体ケース6の内部に挿入し、この液晶表示パネル2の周縁に鉤状部641を係止させることで、当該液晶表示パネル2を本体ケース6の内部に装着することができる。
ここまで、基板ケース4Aを構成する蓋ケース5、かしめ部材8、本体ケース6の各構造について説明したが、当該基板ケース4Aは、蓋ケース5と本体ケース6が相対的なスライド操作を行うことで閉状態へ移行し、この閉状態にある蓋ケース5と本体ケース6の内部に液晶表示パネル2と液晶基板3とを収納し、かつ、それら蓋ケース5と本体ケース6が第一の係止構造と第二の係止構造とかしめ構造によって開封不能に封止される。
この基板ケース4Aのスライド操作について、図8〜図13を参照しつつ説明する。
なお、ここでは、次の項目について、順に説明する。
(1)かしめ部材8の装着
(2)蓋ケース5と本体ケース6とのスライド操作
(1)かしめ部材8の装着
蓋ケース5のかしめ部材装着部521に対して、かしめ部材8を装着する。
まず、蓋ケース5のかしめ部材装着部521と、かしめ部材8の基部81の下面812とを対向させるような向きで、当該かしめ部材8を位置させる。
次に、かしめ部材8の基部81の下面812に凹設されたボス嵌合穴813(図6参照)に対して、蓋ケース5のかしめ部材装着部521に立設されたボス523(図4参照)を嵌入させる。
かしめ部材8の基部81の下面812が蓋ケース5のかしめ部材装着部521に接触するところまで、当該かしめ部材8を押し込む。そして、かしめ部材8の基部81の下面812が蓋ケース5のかしめ部材装着部521に接触したときに、その押し込みを終了する。
続いて、かしめ部材8の基部81の上面811からボス嵌合穴813に向かって穿設された貫通孔であるネジ孔814に固定部材であるネジを挿入する。さらに、このネジを、当該かしめ部材8のボス嵌合穴813に嵌入している蓋ケース5のかしめ部材装着部521のボス523に形成された雌ネジに螺入する。これにより、かしめ部材8を蓋ケース5のかしめ部材装着部521に螺着固定する。
以上の手順にしたがうことにより、かしめ部材8を蓋ケース5のかしめ部材装着部521に装着することができる(図8参照)。
また、このように蓋ケース5のかしめ部材装着部521に装着されたかしめ部材8においては、立設部82が蓋ケース5の覆い部522の直上に位置し、案内部83がその覆い部522の上方から蓋ケース5の内部に向かう方向に延出している。さらに、爪84は、かしめ部材8の基部81の上面811部分において、蓋ケース5の覆い部522の位置する側とは反対側から当該かしめ部材8の立設部82に向かう方向である斜め上方向に向かって延出した形状となっており、この爪84の先端が立設部82の内側面の近傍に達している。
(2)蓋ケース5と本体ケース6とのスライド操作
かしめ部材8が装着された蓋ケース5と、本体ケース6とを、対向配置する。このとき、蓋ケース5において液晶基板3が挿入された側の面である収納面(板状部54が形成された側とは反対側の開口を有する面)と、本体ケース6において液晶表示パネル2が挿入された側の面である収納面(開口部6eが形成された側とは反対側の開口を有する面)とが対向するように配置する。
次に、これら蓋ケース5と本体ケース6とを重ね合わせる(図9参照)。このとき、蓋ケース5の長辺部5bの上端面と本体ケース6の長辺部6aの上端面とを接触させ、蓋ケース5の長辺部5aの上端面と本体ケース6の長辺部6bの上端面とを接触させるようにする。また、本体ケース6の短辺部6dは、蓋ケース5における液晶基板3の収納面の上方に位置するようにし、本体ケース6の短辺部6cは、蓋ケース5に対向しない箇所に位置するようする。
これにより、本体ケース6は、蓋ケース5に対して、この蓋ケース5の長辺部5a、5bの長手方向に位置をずらした状態で、この蓋ケース5の上に重ねられ、蓋ケース5に装着されたかしめ部材8の上方は、開放した状態となる。
また、蓋ケース5に蓋側第二係止部53として設けられている一対の立設部531が、本体ケース6の内部に入り込み、本体ケース6の長辺部6a、6bの内側面に沿うので、蓋ケース5に対する本体ケース6の位置が規定される。
続いて、本体ケース6を閉じ側、すなわち、蓋ケース5と完全に重なり合う方向(蓋ケース5の長辺部5a、5bの長手方向)にスライド操作する。このとき、本実施形態では、蓋ケース5の立設部531による案内を受けつつ、本体ケース6をスライド操作することができる。
本体ケース6の閉じ側へのスライド操作に応じて、蓋ケース5の長辺部5a、5bの上端面と本体ケース6の長辺部6a、6bの上端面が接触した状態で相対する方向に摺動し、本体ケース6の本体側かしめ部62がかしめ部材8の近傍に到達すると、かしめ部材8の案内部83が本体側かしめ部62の案内孔621への嵌入を開始し、本体側かしめ部62を所定の係止位置(基板ケース4Aが閉状態となったときに当該本体側かしめ部62が到達する位置)へスライド案内する(図13(i)参照)。
かしめ部材8の案内部83が本体側かしめ部62の案内孔621への嵌入を開始した後、さらに本体ケース6を閉じ側へスライド操作すると、蓋ケース5の蓋側第一係止部51に形成された係止片511が、本体ケース6の本体側第一係止部61に形成された被係止孔611への嵌入を開始し、本体側第一係止部61を所定の係止位置(基板ケース4Aが閉状態となったときに当該本体側第一係止部61が到達する位置)へスライド案内する(図13(ii)参照)。
さらに、本体ケース6の本体側かしめ部62に形成された係止壁622が、かしめ部材8の基部81の上面811上を進行し、かしめ部材8の爪84に接触すると、この爪84を下方に押し下げる方向へ弾性変形させながら、さらに閉じ側へ進行する。そして、係止壁622が爪84の先端から先へ進行すると、爪84は、係止壁622からの押圧が除荷されて上方に弾性復帰して元の形状に戻るとともに、この爪84の先端が係止壁622の裏側に接触又は近接して、当該係止壁622に係止する。
また、係止壁622は、この係止壁622の外側面がかしめ部材8の立設部82の内側面に接触することから、これ以上の進行が制限される。これにより、この係止壁622を含む本体ケース6の本体側かしめ部62は、所定の係止位置(基板ケース4Aが閉状態となったときに当該本体側かしめ部62が到達する位置)である閉状態到達位置に到達する。
また、このようにかしめ部材8の爪84が本体ケース6の係止壁622に係止する前後においては、本体ケース6の本体側第二係止部63に形成された係止凸部631が、蓋ケース5の蓋側第二係止部53に形成された切り欠き部532に係合する(図13(iii)参照)。
そして、蓋ケース5の短辺部5cの上端面と本体ケース6の短辺部6cの上端面が接触し、蓋ケース5の短辺部5dの上端面と本体ケース6の短辺部6dの上端面が接触することにより、これら蓋ケース5と本体ケース6との間に閉空間が形成され、この閉空間内に、液晶表示パネル2と液晶基板3が収納された状態となる。
このような手順でスライド操作が実行されて蓋ケース5と本体ケース6が完全に重なり合った状態にある基板ケース4Aにおいては、それら蓋ケース5と本体ケース6が開封不能に封止された状態となっている。
具体的には、例えば、かしめ構造において、かしめ部材8の案内部83が本体ケース6の案内孔621に深く嵌入しており、本体ケース6を蓋ケース5から離間させようとしても、かしめ部材8の案内部83が本体側かしめ部62の案内孔621の内部に当接するので、その離間が不能となっている。これにより、蓋ケース5と本体ケース6との離間方向の相対的な変位が規制される。
また、第一の係止構造において、蓋ケース5の係止片511が本体ケース6の被係止孔611に深く嵌入しており、本体ケース6を蓋ケース5から離間させようとしても、蓋ケース5の係止片511が本体ケース6の被係止板部612に当接するので、その離間が不能となっている。これにより、蓋ケース5と本体ケース6との離間方向の相対的な変位が規制される。
さらに、第二の係止構造において、本体ケース6の係止凸部631が蓋ケース5の切り欠き部532に係合しており、本体ケース6を蓋ケース5から離間させようとしても、蓋本体ケース6の係止凸部631が蓋ケース5の切り欠き部532に当接するので、その離間が不能となっている。これにより、蓋ケース5と本体ケース6との離間方向の相対的な変位が規制される。
そして、かしめ構造において、かしめ部材8の爪84が本体ケース6の係止壁622に係止しており、本体ケース6と蓋ケース5とを開き側へスライド操作を行おうとしても、かしめ部材8の爪84が本体ケース6の係止壁622に当接するので、そのスライド操作が不能となっている。これにより、蓋ケース5と本体ケース6との開き側へスライド操作が規制される。
このように、閉状態にある基板ケース4Aにおいては、かしめ構造、第一の係止構造、第二の係止構造が、いずれも係止状態となっているため、蓋ケース5と本体ケース6の離間方向の相対的な変位と開き側へスライド操作が規制されるので、当該基板ケース4Aが開封不能な状態となっている。
このような構造を備えた本実施形態の基板ケース4Aは、以下に説明する優れた特徴を備えている。この基板ケース4Aが備える優れた特徴について、順に説明する。
(a)基板ケース4Aの一側と他側との間に、第二の係止構造が形成されていること
基板ケース4Aにおいては、一側に第一の係止構造が形成され、他側にかしめ構造が形成され、これら一側と他側との間である蓋ケース5の長辺部5a、5bと本体ケース6の長辺部6a、6bに第二の係止構造が形成されている。これにより、これら蓋ケース5の長辺部5a、5bと本体ケース6の長辺部6a、6bとの隙間に不正工具を挿入して液晶基板3等にアクセスする不正行為を防止できる。
(b)基板ケース4Aの一側である一方の短辺側に第一の係止構造が形成され、基板ケース4Aの他側である他方の短辺側にかしめ構造が形成されていること
基板ケース4Aにおいては、当該基板ケース4Aの一側である蓋ケース5の短辺部5cと本体ケース6の短辺部6cに第一の係止構造が形成され、当該基板ケース4Aの他側である蓋ケース5の短辺部5dと本体ケース6の短辺部6dにかしめ構造が形成されている。
これにより、当該基板ケース4Aにおける一対の短辺側のそれぞれにおいては、蓋ケース5の短辺部5c、5dと本体ケース6の短辺部6c、6dとの隙間に不正工具を挿入して液晶基板3等にアクセスする不正行為を防止できる。
また、当該基板ケース4Aの長辺側においては、この長辺側の両端に位置する当該基板ケース4Aの短辺側において、第一の係止構造とかしめ構造が形成されているので、その長辺側における蓋ケース5の長辺部5a、5bと本体ケース6の長辺部6a、6bにおいて撓みが生じにくい状態となっている。これにより、この隙間に不正工具を挿入して液晶基板3等にアクセスする不正行為を防止できる。
(c)蓋ケース5と本体ケース6との相対的なスライド操作に際して、まず、かしめ部材8の案内部83が本体ケース6の案内孔621に係止を開始し、その後に、蓋ケース5の係止片511が本体ケース6の被係止孔611に係止を開始し、その後に、本体ケース6の係止凸部631が蓋ケース5の切り欠き部532に係合すること
開封状態にある蓋ケース5と本体ケース6とを相対的にスライド操作させて封止状態にするときの当該スライド操作の過程においては、図13(i)〜(iii)に示すように、まず、かしめ部材8の案内部83が本体ケース6の案内孔621への嵌入を開始し(図13(i))、その案内部83が案内孔621にある程度進入した後に、蓋ケース5の蓋側第一係止部51に形成された係止片511が、本体ケース6の本体側第一係止部61に形成された被係止孔611への嵌入を開始する(図13(ii))。そして、かしめ部材8の爪84が本体ケース6の係止壁622に係止する前後に、本体ケース6の本体側第二係止部63に形成された係止凸部631が、蓋ケース5の蓋側第二係止部53に形成された切り欠き部532に係合する(図13(iii))。
このように、蓋ケース5と本体ケース6とのスライド操作においては、最初に、かしめ部材8の案内部83が本体側かしめ部62の案内孔621に嵌入を開始するので、この本体側かしめ部62の案内孔621によるかしめ部材8の案内部83のスライド案内を利用して、本体ケース6の被係止孔611に対する蓋ケース5の係止片511の位置決めや、蓋ケース5の切り欠き部532に対する本体ケース6の係止凸部631の位置決めを行うことができる。そして、このように位置決めされた本体ケース6の被係止孔611に対する蓋ケース5の係止片511の嵌入や、蓋ケース5の切り欠き部532に対する本体ケース6の係止凸部631の係合をスムースに行うことができる。
(d)基板ケース4Aの閉状態において、かしめ部材8の爪84が、本体ケース6の係止壁622に係止していること
これにより、本体ケース6及び蓋ケース5の開き方向へスライド操作を規制し、かつ、これら本体ケース6と蓋ケース5とを開封不能に封止している。具体的には、図12、図14に示すように、基板ケース4Aの閉状態において、かしめ部材8の爪84が、傾斜姿勢で本体側かしめ部62の係止壁622に係止している。これにより、本体ケース6又は蓋ケース5が開き方向へスライド操作されて、この本体ケース6の係止壁622が図14に示す(a)の方向へ移動しようとしても、かしめ部材8の爪84の先端がその係止壁622に当接するので、その本体ケース6及び蓋ケース5の開き方向へスライド操作が規制される。よって、それら本体ケース6及び蓋ケース5とを開封不能に封止することができる。
(e)かしめ部材8の爪84の変形を防止する変形防止部623を本体ケース6に設けたこと
上述したように、本体ケース6又は蓋ケース5を開き方向へスライド操作しようとすると、かしめ部材8の爪84の先端が本体ケース6の係止壁622に当接するので、そのスライド操作が規制される。ところが、本体ケース6又は蓋ケース5を開き方向に無理やりスライド操作させた場合には、かしめ部材8の爪84が本体ケース6の係止壁622からの押圧を受けて弾性変形するので、不正に開封される惧れがある。そこで、このような不正開封が発生した場合でも、本体ケース6の本体側かしめ部62に形成された変形防止部623によってその不正開封を防止できるようになっている。
すなわち、かしめ部材8の爪84は、傾斜姿勢で本体側かしめ部62の係止壁622を係止しているので、本体ケース6の係止壁622からの押圧を受けると、その爪84が傾斜方向、すなわち、図14に示す(b)の方向へ弾性変形し、その(b)方向に位置している変形防止部623に当接するので、それ以上の爪84の弾性変形が規制される。これにより、本体ケース6又は蓋ケース5を開き方向に無理やりスライド操作させた場合でも、かしめ部材8の爪84が係止壁622又は変形防止部623に当接し続けるので、そのスライド操作が不能となる。よって、不正な開封を防止することができる。
(f)液晶表示パネル2と液晶基板3とを接続する配線7を短くできること
液晶表示パネル2と液晶基板3は、図3に示すように、所定の配線7を介して電気的に接続されている。具体的には、配線7の一方の端部が、液晶表示パネル2に実装されたコネクタ71に接続され、配線7の他方の端部が、液晶基板3に実装されたコネクタ71に接続されている。
また、液晶表示パネル2と液晶基板3は、基板ケース4Aの内部では、至近距離で平行に配置される。さらに、開状態にある蓋ケース5と本体ケース6とをスライド操作して閉状態にするときには、液晶表示パネル2と液晶基板3は、蓋ケース5と本体ケース6との間で、至近距離で平行に配置された状態で、相対的に平行移動する。
このように、液晶表示パネル2と液晶基板3は、至近距離で配置されることから、これら液晶表示パネル2と液晶基板3とを接続する配線7の長さを短くすることができる。そして、このように配線7を短くできるので、本体ケース6と蓋ケース5との間で配線7を挟む可能性を低減させることができる。
(g)蓋ケース5と本体ケース6の大きさを小さくできること
蓋ケース5と本体ケース6が閉状態にあるとき、蓋ケース5の長辺部5aと本体ケース6の長辺部6b、蓋ケース5の長辺部5bと本体ケース6の長辺部6a、蓋ケース5の短辺部5cと本体ケース6の短辺部6c、蓋ケース5の短辺部5dと本体ケース6の短辺部6dは、それぞれの上端面同士が接触した状態となっている。つまり、本体ケース6の長辺部6a、6bは、蓋ケース5の長辺部5b、5aの厚み方向内側又は厚み方向外側に重なり合っておらず、また、本体ケース6の短辺部6c、6dは、蓋ケース5の短辺部5c、5dの厚み方向内側又は厚み方向外側に重なり合っているわけではない。
また、基板ケース4Aの厚み(基板ケース4Aが閉状態にあるときの蓋ケース5の板状部54と本体ケース6の液晶正面枠部64との間隔)は、液晶表示パネル2と液晶基板3を収納可能な厚みであればよい。
このため、本体ケース6の長辺部6a、6bの幅(液晶正面枠部64からの高さ)は、蓋ケース5の長辺部5b、5aの厚み方向内側又は厚み方向外側に重ならない分だけ短くすることができる。また、本体ケース6の短辺部6c、6dの幅(液晶正面枠部64からの高さ)は、蓋ケース5の短辺部5c、5dの厚み方向内側又は厚み方向外側に重ならない分だけ短くすることができる。さらに、蓋ケース5の長辺部5b、5aの幅(板状部54からの高さ)は、本体ケース6の長辺部6a、6bの厚み方向内側又は厚み方向外側に重ならない分だけ短くすることができる。しかも、蓋ケース5の短辺部5c、5dの幅(板状部54からの高さ)は、本体ケース6の短辺部6c、6dの厚み方向内側又は厚み方向外側に重ならない分だけ短くすることができる。
これにより、蓋ケース5と本体ケース6の大きさを小さくコンパクトにすることができる。
なお、蓋ケース5の蓋側かしめ部52には、かしめ部材装着部521の周囲に覆い部522が形成されているため、そのかしめ部材装着部521に装着されたかしめ部材8の基部81に対する外部からのアクセスが不能となっている。
これにより、かしめ部材8に螺着されたネジを外してかしめ部材8を脱離させて液晶基板3にアクセスするなどの不正行為を防止できる。
次に、閉状態にある基板ケース4Aを正規に開封する場合の手順について、図15及び図16を参照しつつ説明する。
基板ケース4Aは、液晶基板3等に対する不正なアクセスを防止するために、この液晶基板3等を内部に収納する構造となっている。ただし、メンテナンスなどのために液晶基板3等を取り出す等の必要が生じたときは、蓋ケース5に形成された切断可能な切断容易部524を切断又は破壊することにより、蓋ケース5と本体ケース6とを開封できるようになっている。
切断容易部524には、蓋ケース5のかしめ部材装着部521との接続部分に複数の開口が形成されている。そこで、この基板ケース4Aを正規に開封する場合は、まず、図15に示すように、基板ケース4Aの蓋ケース5からニッパなどの工具を用いて切断容易部524を切断・除去する。
切断容易部524を切断・除去すると、蓋ケース5の当該部分に開口が形成され、この開口を介してケース外部からかしめ部材8の爪84に対するアクセスが可能になる。
そして、この開口からニッパなどの工具を挿入し、爪84を切断する。これにより、この爪84による係止壁622への係止を解除することができる。
また、その開口からフック状の道具を挿入して爪84に引っ掛け、爪84を下方に引っ張って当該爪84を破損させる。これにより、爪84による係止壁622への係止を解除することができる。
爪84による係止壁622への係止を解除した後、図16に示すように、蓋ケース5と本体ケース6を開き方向に相対的にスライドさせる。
これにより、基板ケース4Aを正規に開封することができる。そして、内部に収納された液晶基板3等に対するアクセスが可能になる。
次に、スロットマシン100に対する基板ケース4Aの取付について、図2及び図17を参照しつつ説明する。
図2は、閉状態にある基板ケース4Aが前扉100aの背面に取り付けられた状態のスロットマシン100の内部構成を示す斜視図である。また、図17は、その閉状態にある基板ケース4Aの外観斜視図である。
閉状態にある基板ケース4Aをスロットマシン100の前扉100aの背面に取り付けるときには(図2参照)、液晶表示パネル2が収納された本体ケース6を前扉100aの背面に正対し、蓋ケース5をその前扉100aの背面とは反対側に向くようにしながら、当該基板ケース4Aをその前扉100aの背面に取り付けるようにする。
このように前扉100aの背面に取り付けられた基板ケース4Aは、図17に示すように、切断容易部524が当該基板ケース4Aの表側に位置するようになる。
切断容易部524は、一度切断又は破壊すると、簡単には修復できないので、不正に切断又は破壊されたときには、その痕跡を切断痕又は破壊痕として残すことができる。
また、スロットマシン100の前扉100aを開いた状態においては、基板ケース4Aの切断容易部524が当該基板ケース4Aの表側に位置しており、容易に視認可能なため、この切断容易部524が不正に切断されたことを、その切断痕の有無によって確認することができ、不正行為の発生を確実に発見できる。
[基板ケースの第二実施形態]
次に、本発明の基板ケースの第二実施形態について、図18を参照して説明する。
図18は、本実施形態の基板ケースの構成を示す外観斜視図である。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、基板ケースにおけるかしめ構造、第一の係止構造、第二の係止構造の配置位置が相違する。すなわち、第一実施形態では、基板ケースの一方の短辺部にかしめ構造を配置し、他方の短辺部に第一の係止構造を配置し、長辺部に第二の係止構造に配置する構成としたのに対し、本実施形態では、基板ケースの一方の長辺部にかしめ構造を配置し、他方の長辺部に第一の係止構造を配置し、短辺部に第二の係止構造に配置する構成となっている。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図18において、図1等と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図18に示すように、本実施形態の基板ケース4Bは、蓋ケース5の長辺部5bと本体ケース6の長辺部6bに第一の係止構造を形成し、蓋ケース5の長辺部5aと本体ケース6の長辺部6aにかしめ構造を形成し、蓋ケース5の短辺部5c、5dと本体ケース6の短辺部6c、6dに第二の係止構造を形成する構成となっている。
具体的に、蓋ケース5は、本発明の第一ケースを構成するとともに、蓋側第一係止部51として、長辺部5bの上端面又はこの近傍から立設した係止片511が形成され、長辺部5bの外側には、この長辺部5bの外側面の一部(少なくとも係止片511が形成されている部分)を覆う覆い部512が形成されている。
また、蓋ケース5の長辺部5aには、蓋側かしめ部52として、板状に延出したかしめ部材装着部521が形成され、このかしめ部材装着部521の上面に、かしめ部材8を固定するためのボス523が立設形成され、このかしめ部材装着部521を覆うように囲い形状の覆い部522が形成され、かしめ部材装着部521にかしめ部材8が装着されたときの当該かしめ部材8の爪84の下方には、切断可能な切断容易部524が形成されている。
さらに、蓋ケース5の短辺部5c、5dの内側には、蓋側第二係止部53として、板状部54から立設した立設部531と、この立設部531の一端部(長辺部5bに向かう側の端部)に⊂の字状(横向きUの字状)に切り欠かれた切り欠き部532が形成されている。
一方、本体ケース6は、本発明の第二ケースを構成するとともに、長辺部6bの外側に、本体側第一係止部61として、蓋ケース5の係止片511が嵌入する被係止孔611と、この被係止孔611の周縁から直交外方に延設した被係止板部612と、これら被係止孔611と被係止板部612とを覆う覆い部613が形成されている。
また、本体ケース6の長辺部6aには、本体側かしめ部62として、かしめ部材8の案内部83が嵌入する案内孔621と、かしめ部材8の爪84が係止する係止壁622と、かしめ部材8の爪84の変形を防止する変形防止部623が形成されている。
さらに、本体ケース6の短辺部6c、6dのそれぞれの内側面には、本体側第二係止部63として、凸状の係止凸部631が形成されている。
かしめ部材8は、図6に示した形状と同様の形状とすることができ、直方体状の基部81と、この基部81の上面811又はこの近傍から立設した立設部82と、この立設部82の立設方向端部から基部81の上面811に沿った方向へ延出した案内部83とを備えている。また、かしめ部材8の基部81の上面811には、傾斜状に突出し、上下方向に弾性変形可能な爪84が形成されている。
このような構成を備えた基板ケース4Bにおいては、蓋ケース5のかしめ部材装着部521にかしめ部材8が装着された後、本体ケース6と蓋ケース5との相対的なスライド操作によって閉状態に移行し、それら本体ケース6と蓋ケース5とが完全に重なり合った状態で、液晶表示パネル2と液晶基板3とを内部に収納しつつ開封不能に封止する封止状態となる。
この閉状態においては、かしめ部材8の案内部83が本体ケース6の案内孔621に深く嵌入し、蓋ケース5の係止片511が本体ケース6の被係止孔611に深く嵌入し、本体ケース6の係止凸部631が蓋ケース5の切り欠き部532に係合しているため、蓋ケース5と本体ケース6は、離間方向の相対的な変位が規制される。
また、本実施形態の基板ケース4Bは、第一実施形態の基板ケース4Aが有する特徴(既述した(a)〜(g)の特徴)と同様の特徴を備えている。
例えば、基板ケース4Bにおいては、当該基板ケース4Bの一側に第一の係止構造が形成され、当該基板ケース4Bの他側にかしめ構造が形成され、これら一側と他側との間に第二の係止構造が形成されている。これにより、これら一側と他側との間に位置する蓋ケース5と本体ケース6との間の隙間に不正工具を挿入して液晶基板3等にアクセスする不正行為を防止できる。
さらに、基板ケース4Bにおいては、当該基板ケース4Bの一側である蓋ケース5の長辺部5bと本体ケース6の長辺部6bに第一の係止構造が形成され、当該基板ケース4Bの他側である蓋ケース5の長辺部5aと本体ケース6の長辺部6aにかしめ構造が形成されている。
これにより、当該基板ケース4Bにおける一対の長辺側のそれぞれにおいては、蓋ケース5の長辺部5a、5bと本体ケース6の長辺部6a、6bとの隙間に不正工具を挿入して液晶基板3等にアクセスする不正行為を防止できる。
また、当該基板ケース4Bの短辺側においては、この短辺側の両端に位置する当該基板ケース4Bの長辺側において、第一の係止構造とかしめ構造が形成されているので、その短辺側における蓋ケース5の短辺部5c、5dと本体ケース6の短辺部6c、6dにおいて撓みが生じにくい状態となっている。これにより、この隙間に不正工具を挿入して液晶基板3等にアクセスする不正行為を防止できる。
また、蓋ケース5と本体ケース6との閉じ側への相対的なスライド操作に際して、まず、かしめ部材8の案内部83が本体ケース6の案内孔621への係止を開始し、その後に、蓋ケース5の係止片511が本体ケース6の被係止孔611への係止を開始し、その後に、本体ケース6の係止凸部631が蓋ケース5の切り欠き部532に係合する。
このため、そのかしめ部材8の案内部83による本体側かしめ部62の案内孔621のスライド案内を利用して、本体ケース6の被係止孔611に対する蓋ケース5の係止片511の位置決めや、蓋ケース5の切り欠き部532に対する本体ケース6の係止凸部631の位置決めを行うことができる。そして、このように位置決めされた本体ケース6の被係止孔611に対する蓋ケース5の係止片511の嵌入や、蓋ケース5の切り欠き部532に対する本体ケース6の係止凸部631の係合をスムースに行うことができる。
さらに、基板ケース4Bの閉状態において、かしめ部材8の爪84が、本体ケース6の係止壁622に係止していることから、本体ケース6及び蓋ケース5の開き方向へスライド操作を規制し、かつ、これら本体ケース6と蓋ケース5とを開封不能に封止している。
しかも、本体ケース6の本体側かしめ部62には、かしめ部材8の爪84の変形を防止する変形防止部623を設けてある。これにより、本体ケース6又は蓋ケース5を開き方向に無理やりスライド操作させた場合でも、かしめ部材8の爪84が弾性変形して変形防止部623に当接するので、それ以上の爪84の弾性変形が規制される。そして、さらに本体ケース6又は蓋ケース5を開き方向に強制的にスライド操作させた場合でも、かしめ部材8の爪84が係止壁622又は変形防止部623に当接し続けるので、そのスライド操作が不能となる。これにより、不正な開封を防止できる。
また、閉状態にある基板ケース4Bの内部では、液晶表示パネル2と液晶基板3が至近距離で平行に配置され、さらに、開状態にある蓋ケース5と本体ケース6とをスライド操作して閉状態にするときには、液晶表示パネル2と液晶基板3が至近距離で平行に配置された状態で、相対的に平行移動する。
このように、液晶表示パネル2と液晶基板3は、至近距離で配置されることから、これら液晶表示パネル2と液晶基板3とを接続する配線7の長さを短くすることができる。そして、このように配線7を短くできるので、本体ケース6と蓋ケース5との間で配線7を挟む可能性を低減させることができる。
さらに、蓋ケース5と本体ケース6が閉状態にあるとき、本体ケース6の長辺部6a、6bは、蓋ケース5の長辺部5a、5bの厚み方向内側又は厚み方向外側に重なり合っておらず、また、本体ケース6の短辺部6c、6dは、蓋ケース5の短辺部5c、5dの厚み方向内側又は厚み方向外側に重なり合っていない。
このため、本体ケース6の長辺部6a、6bの幅(液晶正面枠部64からの高さ)は、蓋ケース5の長辺部5a、5bの厚み方向内側又は厚み方向外側に重ならない分だけ短くすることができる。また、本体ケース6の短辺部6c、6dの幅(液晶正面枠部64からの高さ)は、蓋ケース5の短辺部5c、5dの厚み方向内側又は厚み方向外側に重ならない分だけ短くすることができる。さらに、蓋ケース5の長辺部5a、5bの幅(板状部54からの高さ)は、本体ケース6の長辺部6a、6bの厚み方向内側又は厚み方向外側に重ならない分だけ短くすることができる。しかも、蓋ケース5の短辺部5c、5dの幅(板状部54からの高さ)は、本体ケース6の短辺部6c、6dの厚み方向内側又は厚み方向外側に重ならない分だけ短くすることができる。
これにより、蓋ケース5と本体ケース6の大きさを小さくコンパクトにすることができる。
また、図18に示す基板ケース4Bにおいては、切断容易部524が蓋ケース5に設けられている。このため、メンテナンス等により液晶基板3の取り替えなどが必要なときには、その切断容易部524を切断し、かしめ部材8の爪84による本体ケース6の係止壁622への係止を解除することにより、本体ケース6と蓋ケース5とを開封することができ、液晶基板3の取り替え等を行うことができる。
さらに、この切断容易部524が不正に切断されたときには、その痕跡を残すことができる。しかも、当該基板ケース4Bがスロットマシン100の前扉100aの背面に取り付けられたときは、第一実施形態の基板ケース4Aと同様に、スロットマシン100の前扉100aを開扉したときに、切断容易部524が基板ケース4Bの表面側に位置しているので、この切断痕の有無を容易に確認することができ、不正行為の発生を確実に発見できる。
[基板ケースの第三実施形態]
次に、本発明の基板ケースの第三実施形態について、図19を参照して説明する。
図19は、本実施形態の基板ケースの構成を示す外観斜視図である。
本実施形態は、第一実施形態と比較して、かしめ部材を装着する構成が相違する。すなわち、第一実施形態では、かしめ部材を蓋ケースに装着する構成としたのに対し、本実施形態では、かしめ部材を本体ケースに装着する構成となっている。また、これに合わせて、本実施形態では、かしめ部材装着部、切断容易部、係止片などを本体ケースに配置し、案内孔、係止壁、変形防止部などを蓋ケースに配置した構成となっている。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図19において、図1等と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図19に示すように、本実施形態の基板ケース4Cは、液晶基板3が挿入される蓋ケース5と、液晶表示パネル2が挿入される本体ケース6とを備えており、蓋ケース5と本体ケース6が相対的なスライド操作を行うことで閉状態へ移行し、この閉状態にある蓋ケース5と本体ケース6の内部に液晶表示パネル2と液晶基板3とを収納し、かつ、それら蓋ケース5と本体ケース6が第一の係止構造と第二の係止構造とかしめ構造によって開封不能に封止される構造となっている。
ここで、本体ケース6は、本発明の第二ケースを構成するとともに、本体側かしめ部62として、短辺部6dの外側にかしめ部材装着部624が形成され、このかしめ部材装着部624の上面に、かしめ部材8を固定するためのボス626が立設形成され、このかしめ部材装着部624を覆うように囲い形状の覆い部625が形成され、かしめ部材装着部624にかしめ部材8が装着されたときの当該かしめ部材8の爪84の下方には、切断可能な切断容易部627が形成されている。
また、本体ケース6の短辺部6cには、本体側第一係止部61として、短辺部6cの上端面又はこの近傍からΓの字状に立設した係止片614が形成され、短辺部6cの外側には、この短辺部6cの外側面の一部(少なくとも、係止片614が形成された部分)を覆う覆い部615が形成されている。
さらに、本体ケース6の長辺部6a、6bの内側には、本体側第二係止部63として、液晶正面枠部(液晶表示パネル2の正面側に位置する枠部、図19において図示せず)から立設した立設部632と、この立設部632の一端部(短辺部6dに向かう側の端部)に⊂の字状(横向きUの字状)に切り欠かれた切り欠き部633が形成されている。
かしめ部材8は、図6に示した形状と同様の形状とすることができ、直方体状の基部81と、この基部81の上面811又はこの近傍から直交上方に立設した立設部82と、この立設部82の立設方向端部から基部81の上面811に沿った方向へ延出した案内部83とを備えている。また、かしめ部材8の基部81の上面811には、傾斜状に突出し、上下方向に弾性変形可能な爪84が形成されている。
一方、蓋ケース5は、本発明の第一ケースを構成するとともに、短辺部5dの外側に、蓋側かしめ部52として、かしめ部材8の案内部83が嵌入するとともに、本発明の被かしめ部を構成する案内孔525と、かしめ部材8の爪84が係止するとともに、本発明の係止部を構成する係止壁526と、かしめ部材8の爪84の変形を防止する変形防止部527が形成されている。
また、蓋ケース5の短辺部5cには、蓋側第一係止部51として、本体ケース6の係止片614が嵌入する被係止孔513と、この被係止孔513の周縁から直交外方に延設された被係止板部514と、これら被係止孔513と被係止板部514とを覆う覆い部515が形成されている。
さらに、蓋ケース5の長辺部5a、5bのそれぞれの内側面には、蓋側第二係止部53として、凸状の係止凸部533が形成されている。
このような構成を備えた基板ケース4Cにおいては、本体ケース6のかしめ部材装着部624にかしめ部材8が装着された後、本体ケース6と蓋ケース5との相対的なスライド操作によって閉状態に移行し、それら本体ケース6と蓋ケース5とが完全に重なり合った状態で、液晶表示パネル2と液晶基板3とを内部に収納しつつ開封不能に封止する封止状態となる。
この閉状態においては、かしめ部材8の案内部83が蓋ケース5の案内孔525に深く嵌入し、本体ケース6の係止片614が蓋ケース5の被係止孔513に深く嵌入し、蓋ケース5の係止凸部533が本体ケース6の切り欠き部633に係合しているため、蓋ケース5と本体ケース6は、離間方向の相対的な変位が規制される。
また、本実施形態の基板ケース4Cは、第一実施形態の基板ケース4Aが有する特徴(既述した(a)〜(g)の特徴)と同様の特徴を備えている。
例えば、基板ケース4Cの一側に第一の係止構造が形成され、他側にかしめ構造が形成され、また、これら一側と他側との間に第二の係止構造が形成されている。これにより、これら一側と他側との間に位置する蓋ケース5と本体ケース6との隙間に不正工具を挿入して液晶基板3にアクセスする不正行為を防止できる。
さらに、基板ケース4Cの一側である蓋ケース5の短辺部5cと本体ケース6の短辺部6cに第一の係止構造が形成され、当該基板ケース4Cの他側である蓋ケース5の短辺部5dと本体ケース6の短辺部6dにかしめ構造が形成されている。これにより、当該基板ケース4Cの短辺側において、それら蓋ケース5の短辺部5c、5dと本体ケース6の短辺部6c、6dとの隙間に不正工具を挿入して液晶基板3にアクセスする不正行為を防止できる。
また、当該基板ケース4Cの長辺側においては、この長辺側の両端に位置する当該基板ケース4Cの短辺側において、第一の係止構造とかしめ構造が形成されているので、その長辺側に位置する蓋ケース5の長辺部5a、5bと本体ケース6の長辺部6a、6bとの隙間が開き難い状態となっている。これにより、この隙間に不正工具を挿入して液晶基板3にアクセスする不正行為を防止できる。
また、蓋ケース5と本体ケース6との閉じ側への相対的なスライド操作に際して、まず、かしめ部材8の案内部83が蓋ケース5の案内孔525への係止を開始し、その後に、本体ケース6の係止片614が蓋ケース5の被係止孔513への係止を開始し、その後に、蓋ケース5の係止凸部533が本体ケース6の切り欠き部633に係合する。これにより、スライド操作の早い段階で、蓋ケース5の案内孔525がかしめ部材8の案内部83によりスライド案内されるので、蓋ケース5の被係止孔513に対する本体ケース6の係止片614の位置が早い段階で位置決めされ、本体ケース6の切り欠き部633に対する蓋ケース5の係止凸部533の位置が早い段階で位置決めされることから、これら蓋ケース5の被係止孔513に対する本体ケース6の係止片614の嵌入や、本体ケース6の切り欠き部633に対する蓋ケース5の係止凸部533の係合を、スムースに行うことができる。
さらに、基板ケース4Cの閉状態においては、かしめ部材8の爪84が蓋ケース5の係止壁526に係止しているために、その蓋ケース5及び本体ケース6の開き方向へスライド操作が規制される。
しかも、かしめ部材8の爪84の変形を防止する変形防止部527が蓋ケース5に設けられているので、蓋ケース5又は本体ケース6を開封方向に無理やりスライドさせた場合でも、蓋ケース5の係止壁526からの押圧を受けて弾性変形したかしめ部材8の爪84が蓋ケース5の変形防止部527に当接し、それ以上の弾性変形が規制され、当該基板ケース4Cの開封が不能となる。これにより、蓋ケース5又は本体ケース6を開封方向に無理やりスライドさせて開封しようとする不正な開封を防止できる。
また、本体ケース6に挿入された液晶表示パネル2と蓋ケース5に挿入された液晶基板3が、基板ケース4Cの内部において、至近距離で平行に配置されるので、これら液晶表示パネル2と液晶基板3とを接続する配線7の長さを短くすることができる。
さらに、蓋ケース5と本体ケース6が閉状態にあるとき、本体ケース6の長辺部6a、6bは、蓋ケース5の長辺部5b、5aの厚み方向内側又は厚み方向外側に重なり合っておらず、また、本体ケース6の短辺部6c、6dは、蓋ケース5の短辺部5c、5dの厚み方向内側又は厚み方向外側に重なり合っていない。
このため、本体ケース6の長辺部6a、6bの幅(液晶正面枠部64からの高さ)は、蓋ケース5の長辺部5b、5aの厚み方向内側又は厚み方向外側に重ならない分だけ短くすることができる。また、本体ケース6の短辺部6c、6dの幅(液晶正面枠部64からの高さ)は、蓋ケース5の短辺部5c、5dの厚み方向内側又は厚み方向外側に重ならない分だけ短くすることができる。さらに、蓋ケース5の長辺部5b、5aの幅(板状部54からの高さ)は、本体ケース6の長辺部6a、6bの厚み方向内側又は厚み方向外側に重ならない分だけ短くすることができる。しかも、蓋ケース5の短辺部5c、5dの幅(板状部54からの高さ)は、本体ケース6の短辺部6c、6dの厚み方向内側又は厚み方向外側に重ならない分だけ短くすることができる。
これにより、蓋ケース5と本体ケース6の大きさを小さくコンパクトにすることができる。
さらに、本実施形態の基板ケース4Cをスロットマシン100の前扉100aの背面に取り付けたときには、当該基板ケース4Cの本体ケース6が前扉100aの背面に正対し、この本体ケース6に形成された切断容易部627が当該基板ケース4Cの裏側に位置して、直接アクセスできないようになるので、この切断容易部627に対する不正な切断を防止できる。
さらに、不正に切断容易部627が切断されたときには、この切断痕を、不正行為が行われたことを示す痕跡として残すことができる。よって、この切断痕の有無を確認することにより、不正行為の発生を確実に発見できる。
以上説明したように、各実施形態に係る遊技機によれば、係止構造が形成された基板ケースの一側とかしめ構造が形成された基板ケースの他側以外の側部に、第二の係止構造を設けたので、この基板ケースの側部における二枚のケース部材の隙間に不正工具を挿入してプリント基板にアクセスする不正行為を防止することができる。
以上、本発明の遊技機について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る遊技機は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、上述した各実施形態では、基板ケースに収納するプリント基板を液晶基板としたが、液晶基板に限るものではなく、例えば、主基板や副基板、その他の基板などであってもよい。
また、上述した各実施形態では、かしめ部材の案内部が、第一の係止構造における係止や第二の係止構造における係止よりも先に、かしめ構造の案内孔への係止を開始するようにしているが、この順序に限るものではなく、かしめ部材の案内部がかしめ構造の案内孔に係止するよりも先に、第一の係止構造における係止や第二の係止構造における係止が開始するようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態では、基板ケースを開封するために切断される部分を切断容易部として説明したが、この切断容易部に代えて、基板ケースを開封するために破壊される破壊容易部を設けることができる。
破壊容易部は、切断容易部と同様の形状であってもよく、あるいは、異なる形状であってもよい。異なる形状とする場合は、例えば、開口を設けず、薄肉部のみで形成し、この薄肉部を破壊することで、本体ケースと蓋ケースとを開封する構成とすることができる。
また、破壊容易部を切断容易部と同様の形状とした場合は、本体ケース又は蓋ケースに形成されたかしめ部材装着部に、複数の開口を互いに近接した位置に配置し、これら複数の開口を起点として当該破壊容易部を破壊することで、本体ケースと蓋ケースとを開封する構成とすることができる。
本発明は、遊技機制御用のプリント基板を収納した基板ケースを備える遊技機で広く利用することができる。
100 スロットマシン(遊技機)
2 液晶表示パネル
3 液晶基板(プリント基板)
4A〜4C 基板ケース
5 蓋ケース(第一ケース)
5a,5b 長辺部
5c,5d 短辺部
51 蓋側第一係止部(第一の係止構造)
511 係止片
513 被係止孔
52 蓋側かしめ部(かしめ構造)
524 切断容易部
525 案内孔(被かしめ部)
526 係止壁
527 変形防止部
53 蓋側第二係止部(第二の係止構造)
532 切り欠き部
533 係止凸部
6 本体ケース(第二ケース)
6a,6b 長辺部
6c,6d 短辺部
61 本体側第一係止部(第一の係止構造)
611 被係止孔
614 係止片
62 本体側かしめ部(かしめ構造)
621 案内孔(被かしめ部)
622 係止壁
623 変形防止部
627 切断容易部
63 本体側第二係止部(第二の係止構造)
631 係止凸部
633 切り欠き部
7 配線
8 かしめ部材
83 案内部
84 爪

Claims (5)

  1. 遊技に関する所定の制御を実行するプリント基板を収納した基板ケースを備える遊技機であって、
    前記基板ケースが、前記プリント基板を挟んで収納する第一ケースと第二ケースとを備え、
    前記第一ケースと前記第二ケースが、相対的なスライド操作にもとづいて開閉されるとともに、前記第一ケースと前記第二ケースとを閉じる閉じ側への前記スライド操作に応じて、前記第一ケースと前記第二ケースを係止する第一の係止構造と、前記第一ケースと前記第二ケースを開封不能に封止するかしめ構造とを備え、
    前記第一の係止構造が、前記基板ケースの一側に設けられるとともに、前記かしめ構造が、前記第一の係止構造と対向する前記基板ケースの他側に設けられ、
    前記基板ケースの前記一側と前記他側との間に、前記閉じ側への前記スライド操作に応じて、前記第一ケースと前記第二ケースを係止する第二の係止構造を備えた
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記基板ケースが、対向する一対の長辺部と、対向する一対の短辺部とを備える長方形の平面視形状を有し、
    前記第一の係止構造が、前記基板ケースの一側の短辺部に設けられるとともに、前記かしめ構造が、前記第一の係止構造と対向する前記基板ケースの他側の短辺部に設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記かしめ構造が、前記第一ケース又は前記第二ケースのいずれか一方に取り付けられるかしめ部材と、前記第一ケース又は前記第二ケースのいずれか他方に形成され、前記閉じ側への前記スライド操作に応じて前記かしめ部材に係止されることにより、前記第一ケースと前記第二ケースを開封不能に封止する被かしめ部とを備え、
    前記かしめ部材が、前記閉じ側への前記スライド操作に際し、前記被かしめ部を所定の係止位置へスライド案内する案内部を備え、
    前記かしめ部材の前記案内部が所定の係止位置への前記被かしめ部のスライド案内を開始した後に、前記第一の係止構造及び前記第二の係止構造が係止を開始する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記かしめ構造が、前記第一ケース又は前記第二ケースのいずれか一方に取り付けられるかしめ部材と、前記第一ケース又は前記第二ケースのいずれか他方に形成され、閉じ側への前記スライド操作に応じて前記かしめ部材に係止されることにより、前記第一ケースと前記第二ケースを開封不能に封止するかしめ部とを備え、
    前記かしめ部材が、前記かしめ部に係止する爪を備え、
    前記かしめ部が、前記爪に係止される係止部と、前記爪に係止された状態で前記爪の変形を規制する変形防止部とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊技機。
  5. 所定の画面を表示して演出を行う液晶表示パネルが前記第二ケースに取り付けられ、前記液晶表示パネルを制御するためのプリント基板が前記第一ケースに取り付けられ、前記液晶表示パネルと前記プリント基板が所定の配線で接続された
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の遊技機。
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