JP2012005671A - 遊技機用基板ケース及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立てや所定の検査・メンテナンスをする際の作業性にも配慮がなされた遊技機用基板ケース及びそれを備えた遊技機を提供する。
【解決手段】 電気・電子部品が実装される基板12を収容するカバー部材16及びベース部材17を相対移動させて弾性係止片19と係合部18により両者が結合される基板ケース15は、弾性係止片19の係止解除方向に位置してカシメ具20を収納する収納部58bを設け、弾性係止片19は弾性変位可能な弾片52に切り溝53により係合部18に係止する係止弾片54が形成され、カシメ具20は、収納部58bに収納された状態で弾片52の弾性変位を阻止する阻止部62と係止弾片54の弾性変位を許容する空隙部63を備え、カバー部材16及びベース部材17のいずれか一方を他方に対し相対移動させた後に係止弾片54と係合部18が係合する。
【選択図】図3

Description

本発明は、遊技機用基板ケース及びそれを備えた遊技機に関する。
遊技機において、例えばぱちんこ機の遊技盤裏側には、遊技制御を行うための主制御基板等の基板を収容する基板ケースが固定されている。基板ケースは、ベース部材及びカバー部材を備え、ベース部材及びカバー部材を所定の重ね合わせ状態にすることにより、主制御基板を外部から保護するように形成されている。また、基板ケースは、主制御基板に実装され遊技機の作動内容を制御するROMやCPU等の制御素子が不正に交換されたりすることがないように、ベース部材及びカバー部材が係止部によって結合され、この係止状態を簡単に解除できないようにしている。これにより、基板ケースが不正に開封することができないようになっている。
例えば、係止部を操作できないように、係止片の解除方向への動きを規制する封止部材を装着することにより基板ケースの連結状態が解除できないようにした基板ケースが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、基板ケースは基板検査が可能なように複数の係止部が設けられ、この係止部が連結部を介して設けられている。そして、検査の際には、ベース部材とカバー部材が連結状態にある基板ケースの連結部(切断対象となる部位)を例えばニッパー等の工具で切断することにより、ベース部材に対してカバー部材を開封することができるようになっている。そして、連結部を切断した切断部分は、基板ケースを開封した痕跡として残るようになっており、不正な開封を未然に防止するようにしている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−172243号公報 特開2009−100913号公報
特許文献1に開示された基板ケースにあっては、カバー部材をベース部材に係止した後に封止部材を装着して基板ケースが開封することができないようにしているため、組み付けの最後に封止部材のような細かい部品を取り扱わなければならず、封止部材を落としたり紛失したりして作業が煩わしいものとなっている。また、封止部材を最後に装着することにより封止部材が基板ケースの表面に露出しているため、封止部材をいたずらして外し、基板ケースを不正に開封するおそれがある。
また、特許文献2に開示された基板ケースにあっては、カバー部材とベース部材を締結する特殊ねじが予めケース体に装着されているものの、カバー部材とベース部材を所定の重ね合わせ状態にした後に、特殊ねじを螺締めして基板ケースを封止するようにしているため、ドライバー等の工具が必要となり作業が煩わしいものとなっている。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、組立てや所定の検査・メンテナンスをする際の作業性にも配慮がなされた遊技機用基板ケース及びそれを備えた遊技機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機用基板ケースは、電気・電子部品が実装される基板を収容する第一ケース部材及び第二ケース部材を前記基板が内封される所定の重ね合わせ状態となるように相対移動させてカシメ具によりを結合封止される遊技機用基板ケースであって、前記第一ケース部材に前記相対移動と交差する方向に弾性変位して係脱する弾性係止片を備えると共に該弾性係止片の係止解除方向に位置して前記カシメ具を収納する収納部を設け、前記第二ケース部材に前記弾性係止片が係合する係合部を備え、前記弾性係止片と係合部が係合することにより前記相対移動が規制され、前記弾性係止片は弾性変位可能な弾片の一部として切り溝(切欠)により形成され、前記弾片の弾性変位に追従して或いは単独で前記収納部に向けて弾性変位可能であり、前記係合部との係合は外力により前記弾片を前記収納部に臨むように弾性変位させることにより係止解除可能であり、前記カシメ具は、前記収納部に収納された状態で前記弾片の弾性変位を阻止する阻止部と前記第一ケース部材及び第二ケース部材を前記所定の重ね合わせ状態とするときに発生する弾性係止片の弾性変位を許容する空間部を備え、前記収納部に前記カシメ具を収納した状態で前記第一ケース部材及び前記第二ケース部材を所定の重ね合わせ状態に相対移動させたとき、前記弾片が前記カシメ具の阻止部に弾性変位を規制された状態で前記弾性係止片と係合部が係合し、第一ケース部材及び第二ケース部材が相対移動不能に結合することを特徴とする。ここでいう相対移動とは、第一ケース部材及び第二ケース部材がスライド移動,回転移動する場合を含む。
上記構成によれば、前記第一ケース部材に弾片の一部として切り溝(切欠)により形成する弾性係止片を備え、前記第二ケース部材に前記弾性係止片が係合する係合部を備え、予め第一ケース部材にカシメ具を装着した状態で、第一ケース部材と第二ケース部材とを所定の重なり状態で弾性係合により結合できるので、工具等がいらず組立てが簡単で所定の検査・メンテナンスをする際の作業性にも配慮がなされ、しかもカシメ具によりその弾性係合解除を阻止するようにしたので、基板ケースを確実な封止状態とすることができる。
また、前記弾片は前記収納部に臨み前記カシメ具を保持する規制部が設けられ、前記カシメ具には前記規制部に係止する係止片が設けられる。なお、規制部または係止片の少なくともいずれか一方に弾性を付与して、その弾性力により係止するようにするのがよい。
これによれば、前記弾片に収納部に臨んでカシメ具を保持する規制部を設け、前記カシメ具には前記規制部に係止する係止片を設けたことにより、収納部にカシメ具が抜脱不能状態に装着することができる。また、収納部にカシメ具が仮固定されているので、持ち運びに際しカシメ具を紛失することがない。
また、前記弾片は操作部を備え、該操作部は前記収納部の一側を閉鎖し、該収納部に収納されたカシメ具の一側を覆うようにするのがよい。
これによれば、前記弾片に前記収納部の一側を閉鎖し、該収納部に収納されたカシメ具の一側を覆うように操作部を設けたことにより、外部からカシメ具を接触できないため、カシメ具に悪戯して行う不正行為を防止することができる。
また、基板ケースには前記弾性係止片及び係合部が複数対設けられ、該弾性係止片又は係合部の少なくとも一方を切断可能な連結部を介して設け、収納部のいずれかにカシメ具を収容するのがよい。
これによれば、複数回の検査やメンテナンスに対応することができる。検査やメンテナンスをする際には連結部を切断して弾性係止片又は係合部を切離して第一ケース部材と第二ケース部材の封止状態を解除し、カシメ具が収容されていない側の弾性係止片を操作して第一ケース部材と第二ケース部材との係合を解除して基板ケースを開封することができる。
そして、本発明の遊技機は、上記遊技機用基板ケースを備えることを特徴とする。
これによれば、上記効果を奏する遊技機用基板ケースを備えることから、有用な遊技機として提供することができるという効果を奏する。
本発明によれば、所定の検査・メンテナンスをする際の作業性に配慮がなされ、工具等がいらず簡単に組立てを行うことができ、しかも確実な封止状態とする有用な遊技機用基板ケースを提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、上記効果の所定の検査やメンテナンスをする際の作業性に配慮がなされた遊技機用基板ケースを備えることから、有用な遊技機として提供することができるという効果を奏する。
本発明の基板ケースを取り付けた遊技機の背面図である。 (a)は基板ケースの斜視図であり、(b)はその平面図である。 基板ケースの分解斜視図である。 ベース部材側の分解斜視図である。 基板ケースの組み付け前を示す分解斜視図である。 (a)はカバー部材の背面図であり、(b)はカバー部材を背面から見た斜視図である。 (a)は弾性係止片の裏面斜視図であり、(b)はカシメ具の斜視図である。 (a)〜(c)はカシメ具を装着する説明図である。 (a)、(b)は基板ケースの組み付け作用を示す図2のA−A線で切断した断面図である。 カバー部材とベース部材の係合を示す要部断面図である。 被覆部材の取付を示す要部断面図である。 (a)、(b)は基板ケースの解除動作を示す説明図である。 弾性係止片の解除操作を示す要部断面図である。 基板ケースの他の組み付け作用を示す要部断面図である。 (a)は他の実施例の弾性係止片の裏面斜視図であり、(b)は他の実施例のカシメ具の斜視図である。 (a)〜(c)は他の実施例の弾性係止片と係合部による基板ケースの組み付け作用を示す断面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。図1に示す遊技機としてのぱちんこ機1は、外郭を構成する矩形枠状の外枠2と、この外枠2に対して開閉可能に設けられ、遊技盤(図示せず)が装着される内枠3とを備えている。また、ぱちんこ機1の背面側に、ぱちんこ機1が設置されるホールの島から遊技球が供給される貯留タンク5が設けられ、球通路6を介して貸球及び賞球として遊技球を球受皿(図示せず)へ払い出す球払出装置7が設けられている。
そして、ぱちんこ機1には、遊技を制御する主制御基板10、表示制御基板、ランプ制御基板、音声制御基板、電源基板11、払出制御基板12、発射制御基板等がケース体に収納されて設けられている。実施例において、球払出装置7を制御する払出制御基板12が収容される基板ケース15について説明する。
基板ケース15は、電気・電子部品が実装される基板を収容する第一ケース部材及び第二ケース部材を相対移動させて前記基板を内封した状態で両者が結合封止される。具体的には図2及び図3に示すように払出制御基板12が収容されるカバー部材16(第二ケース部材)及びベース部材17(第一ケース部材)を備えて構成され、カバー部材16及びベース部材17を相対移動して所定の重ね合わせ状態で連結するための結合部を複数有している。実施例において、結合部は後述するカバー部材16の係合部18とベース部材17に設けられる弾性係止片19とカシメ具20とを備え構成している。
払出制御基板12は、図3に示すように基板本体12aの表面に電気部品、ROMやCPU等の電子部品22及び複数の端子台(コネクタ)23が実装されている。複数の端子台23は、本実施例においては、基板本体12aの長手側部に沿うように所定の間隔をもって一列に並んで実装されている。基板本体12aには、固定用のビス孔25aと複数の位置決め孔25bが貫通形成されている。払出制御基板12は後述する位置決めピン27で位置決めしてビスb1によりカバー部材16に固定される。
カバー部材16は、図3及び図6に示すようにABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の透明な熱可塑性樹脂材料により形成されている。また、カバー部材16は、基板本体12aの表面に実装された電気部品、電子部品22等が干渉しないように一対の長手側壁29,30及び一対の短手側壁31,32を備えて中央が外向きに膨出するように略直方体形状に成形されている。また、カバー部材16は、一方の長手側壁29側に鍔部33を有し、鍔部33には払出制御基板12の端子台(コネクタ)23が臨む開口34が複数開設されている。また、カバー部材16の裏側には、払出制御基板12の位置決めピン27と取付部28が設けられ、長手側壁29,30に沿ってガイド溝36が形成されている。そして、このガイド溝36に後述するベース部材17の係止爪37が係止する係止部38がガイド溝36を跨ぐように所定の間隔をもって三箇所設けられている。また、一方の短手側壁31には横長のスリットにより係止孔40が所定の間隔をもって二箇所穿設され、他方の短手側壁32には、結合部としての係合部18が切断部となる連結部41を介して所定の間隔をあけて複数(実施例では二箇所)突出して設けられている。連結部41は、ニッパー等の工具で切断可能な形状に形成されおり、本実施例においては、略リブ状に形成されている。但し、連結部41は、カバー部材16及びベース部材17の連結状態を維持するために、必要最低限の強度を有するように形成されている。また、係合部18は、ベース部材17と対向する側が開放した有底箱型の凹部18aを有しており、その凹部18aにベース部材17側の弾性係止片19(結合部)が係合する。なお、実施例では係合部18を二箇所に設けたが、例えば三箇所であってもよくこの数に限定されるものではない。
ベース部材17は、図3乃至図5に示すようにカバー部材16と同様にABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の透明な熱可塑性樹脂材料により形成されている。また、ベース部材17は、略矩形状に形成されるベース本体42を有している。また、ベース部材17には、ベース本体42の長手方向の両側に高さの低い一対の側壁43,43が立設され、その一対の側壁43,43にL字状の切欠44が形成されている。これにより、一対の側壁43,43には、その切欠44によりカバー部材16の係止部38にスライド自在に係合する係止爪37がカバー部材16の係止部38の配置位置に合わせて形成されている。つまり、カバー部材16とベース部材17とを所定の重ね合わせ状態又は開封する場合に、カバー部材16の係止部38がL字状の切欠44を移動し係止爪37と係脱する。また、ベース本体42の一方の短手端部に膨出部45が形成され、他方の短手側壁47にカバー部材16の係止孔40に差込み挿入係止する係止突片46が設けられている。
膨出部45にはベース部材17の長手方向に貫通し、カバー部材16の係合部18が入り込む空間部58がベース部材17の短手方向に所定の間隔をもって二箇所形成されている。そして、その空間部58と空間部58の間に位置する上壁45aに、二回目の封止用のカシメ具20Aを収容する収容凹部48が形成され、カバー部材16に設けられる蓋部49により覆われ保持される。また、空間部58を形成する上壁45aにはカバー部材16の係合部18の連結部41を覆う被覆部50が複数の切断部51を介して設けられている。切断部51は、ニッパー等の工具で切断し得る間隔をもって形成されている。つまり、切断部51を切断し被覆部50を取り除くことで、連結部41が切断できるように露出する。言い換えれば、被覆部50を切除しなければ連結部41が切断できず、カバー部材16とベース部材17の結合を解除することはできない。また、ベース部材17には、空間部58に臨むように相対移動と交差する方向に弾性変位して係脱する結合部としての弾性係止片19が設けられる。なお、実施例において連結部41を被覆部50で覆い、連結部41を直接切断できないようにしたが、例えば連結部41の側面を覆うように(沿うように)被覆部を設け、ニッパー等の工具で被覆部と連結部41を同時に切断するようにしてもよい。このとき、被覆部を除去しないで連結部41を切断することが極めて困難となり、カバー部材16とベース部材17のいずれが一方に痕跡を残さない不正開放をより効果的に防止することができる。
弾性係止片19は、図3,図4及び図7に示すように、弾性変位可能な板状の弾片52の一部として切り溝(切欠)53によりカバー部材16の係合部18(凹部18a)に係止する爪部19aを有して形成されている。また、弾片52の端部には操作部55が形成され、弾性係止片19は操作部55側が撓むように、切り溝(切欠)53が形成されている。操作部55は、空間部58の一側を閉鎖しカシメ具20の一側を覆うように板状に形成され、前面に摘み部55aが形成されている。また、弾片52は、連結片56に所定の間隔をもって一対設けられ、弾性係止片19が空間部58に臨むように連結片56をベース部材17に立設した3箇所のボス57にビスb2着することにより固着される。このとき、空間部58に入り込んだ弾片52により空間部58が二つに分断される。空間部58は、弾性係止片19の爪部19aが臨みカバー部材16の係合部18が入り込む挿入空間部58aと、弾性係止片19の係止解除方向に位置してカシメ具20を収納する収納部となる収納空間部58bとに分けられる。したがって、弾性係止片19は、弾片52の弾性変位に追従して或いは単独で収納空間部58bに向けて弾性変位可能であり、係合部18との係合は外力により弾片52を収納空間部58bに臨むように弾性変位させることにより係止解除可能である。また、弾片52には収納空間部58bに臨んでカシメ具20を保持する規制部60が設けられている。
カシメ具20,20Aは、図4及び図7に示すように合成樹脂により収納空間部58bに合致収納される略直方体形状に形成されており、収納空間部58bに収納された状態(図9参照)で弾性係止片19の弾片52の弾性変位を阻止するリブ状の阻止部62とカバー部材16及びベース部材17を所定の重ね合わせ状態とするときに発生する弾性係止片19の弾性変位を許容する空隙部63を備えている。見方をかえれば、阻止部62となるリブ壁により空隙部63が形成されている。また、空隙部63に臨んで弾片52の規制部60に係止してカシメ具20の収納空間部58bからの抜脱を阻止する係止片64が、係止方向に拡開弾発するように起立して設けられている。また、カシメ具20,20Aには、カシメ具20,20Aを収納空間部58bに収納する際に、規制部60を回避するように阻止部62の一部に切欠凹部71が形成されている。つまり、カシメ具20,20Aを収納空間部58bに収納する際に規制部60が阻止部62と衝止するのを回避(阻止部62が切欠凹部71を通過)して、規制部60と係止片64とが接触係合するようにしている。
なお、膨出部45は上面を一部切欠した被覆部材66により上面の一部を除き略全体が覆われている。被覆部材66は、図3及び図11に示すようにビスb3によりベース部材17に固着され、そのビスb3はカバー部材16に設けられる舌片状の覆い片67により隠蔽される。また、被覆部材66には、覆い片67の周囲を囲うようにリブ壁70が設けられ、覆い片67の位置決めになると共に覆い片67をこじ開けられないようにしている。また、長手側壁には弾片52の摘み部55aが臨む窓部68が形成され、その窓部68に隣設してかしめる順番を示す番号Nが刻設されている。
上記構成の基板ケース15の組立ては、先ずカバー部材16に払出制御基板12を取付ける。詳しくは、基板本体12aの位置決め孔25bを位置決めピン27に嵌入して位置決めし、ビス孔25aと取付部28とを合致させビスb1により固着する。このとき、基板本体12aに実装される端子台(コネクタ)23が開口34から露出して配線接続可能となる。これにより、基板本体12aに実装される電気部品、電子部品22が保護された状態で取り付けられる(図5参照)。
次に、ベース部材17に連結片56を弾片52(弾性係止片19)が膨出部45の空間部58に臨むようにビスb2をボス57に螺締めすることにより固定する。そして、被覆部材66を弾片52の摘み部55aが窓部68から臨むようにビスb3によりベース部材17に固着する。次に、カシメ具20を図8に示すように弾片52により形成された一方の収納空間部58bに収納する。このとき、カシメ具20の係止片64が弾片52の規制部60に弾性係止して、収納空間部58bから抜脱不能状態に装着され、弾片52の弾性変位を阻止部62で阻止し、弾性係止片19が空隙部58により弾性変位を許容された状態となっている。つまり、弾性係止片19は、弾片52の弾性変位に追従して変位すると共に単独でも弾性変位可能であり、係合部18との係合は摘み部55aを操作すること(外力)により弾片52を係止解除方向に弾性変位させることにより解除可能である。また、二回目の封止用のカシメ具20Aは、図5に示すように膨出部45の収容凹部48に載置する。なお、実施例において係止片64に弾性を付与して規制部60と係止するようにしたが、規制部60に弾性を付与して、その弾性力により係止片64に係止するようにしてもよい。
次に、図5に示す払出制御基板12を取付けたカバー部材16とベース部材17を組み付ける。先ず、カバー部材16を、図9(a)に示すベース部材17と所定の重ね合わせ状態から少しずらした状態で、ベース部材17の側壁43,43に形成された係止爪37をカバー部材16のガイド溝36に挿入し、所定の方向に相対移動(スライド移動)させることで、係止爪37と係止部38が係合すると共に(図10参照)、係止孔40が係止突片46と係合する。そのとき、カバー部材16の係合部18は膨出部45のそれぞれに対応する空間部58に入り込んで、弾性係止片19を弾性変位させて爪部19aが係合部18の凹部18aに係合し、カバー部材16とベース部材17の相対移動が規制される(図9(b)参照)。そして、二回目の封止用のカシメ具20Aは蓋部49により被覆保持され、被覆部材66を固定したビスb3が図11に示すように覆い片67により被覆され、カバー部材16とベース部材17が所定の重ね合わせ状態となり、カバー部材16とベース部材17が完全に相対移動不能に結合し基板ケース15が封止状態に組立てられる。
このとき、カバー部材16の連結部41は、図9(b)に示す被覆部50により被覆された状態にある。この状態で、カシメ具20が装着された側(図2に示す刻印Nの「1」側)の摘み部55aを操作しても、弾片52がカシメ具20の阻止部62に弾性変位を阻止されているので、弾性係止片19と係合部18の係合を解除することはできない。なお、他方の弾性係止片19(図2に示す刻印Nの「2」側)は、図13に示すように収納空間部58bにカシメ具20が装着されていないので、摘み部55aを操作すると弾片52が弾性変位すると共に弾性係止片19も追従変位して係合部18との係合を解除可能であるが、一方の弾片52がカシメ具20により弾性変位不能であることから摘み部55aを操作しても弾性係止片19も弾性変位せず、係合部18との係合が解除できないことからカバー部材16及びベース部材17のスライド移動はできず基板ケース15を開封することはできない。つまり、基板ケース15に収納された払出制御基板12は、完全に封止された状態にある。言い換えれば、切断部51を切断しない限り基板ケース15の封止解除をすることはできない。また、カシメ具20は基板ケース15内に内封され、外部から接触することができない状態であるため、カシメ具20を悪戯して弾性係止片19を操作可能にする外部からの不正行為が防止できる。このように、予めカシメ具20をベース部材17に装着させておくことで、ドライバーや特殊な工具を使用することもなく、カバー部材16とベース部材17を所定の重なり状態に相対移動させるだけで、確実に封止状態にすることができる。
次に、基板ケース15に対し所定の検査やメンテナンスをする際に、封止状態にある基板ケース15の封止を解除するには、カシメ具20により封止されている側の被覆部50の切断部51を3箇所切断して被覆部50を切除し、連結部41を露出させる(図12(a)参照)。そして、露出した連結部41をニッパー等の工具を使って切断する。これにより、係合部18がカバー部材16から切離された状態となり、カシメ具20が装着されていない他方の弾片52の摘み部55aを操作して、弾片52が弾性変位することで弾性係止片19も追従変位して、爪部19aが凹部18aから外れ係合部18との係合が解除され、カバー部材16とベース部材17とが離間可能となる。そして、図12(b)に示すようにカバー部材16を係合解除方向へ相対移動させることで、係止爪37と係止部38及び係止突片46と係止孔40の係合が解除して基板ケース15の封止を解除することができる。また、切断対象となる切断部51及び連結部41が切断されると、基板ケース15の開封痕跡はカバー部材16(連結部41)及びベース部材17(切断部51)の両方に残るようになり、しかも基板ケース15の開封事実を確認し易い位置に残るため、不正開放が即座に認識できる。
そして、基板ケース15に対し所定の検査やメンテナンスが終了した際には、二回目の封止用のカシメ具20Aを収容凹部48から取り出して、カシメ具20が装着されていない収納空間部58b(図2に示す刻印Nの「2」側)に挿入すると、係止片66が規制部60に係止してカシメ具20Aが収納空間部58bに抜脱不能な状態に装着保持される。そして、一方の係合部18が切離されたカバー部材16を所定の重ね合わせ状態に相対移動させると、他方の係合部18が弾性係止片19と係合して、カバー部材16とベース部材17とが結合され、基板ケース15は再度封止状態になる。
図14は基板ケース15の他の実施例を示し、前記実施例と同じ構成には同一符号を付して説明を省略又は簡略する。この実施例の基板ケース15は、ベース部材17及びカバー部材16をヒンジ機構にて開閉可能な形状に形成し、カバー部材16を回動(矢印(イ)方向)により相対移動して重ね合わせ、係合部18の凹部18aと弾性係止片19の爪部19aとが係合し相対移動を規制するようにしている。挿入空間部58a及び収納空間部58bは、ベース本体42と略直交するように設けられ、カシメ具20を収納空間部58bに収納し、係合部18はカバー部材16の回動によりベース本体42と略直交するように挿入空間部58aに挿入されて係合する。また、係合部18と弾性係止片19との係合解除は、切断部51を切断して被覆部50を切除して連結部41を切断すると係合部18がカバー部材16から切離し封止を解除し、カバー部材16が開放可能となる。また、カシメ具20が装着されていない側の係止解除は、窓部68から突出した操作部55aを基板本体12aと略平行方向(矢印(ロ)方向)に押圧することで弾片52が弾性変位し、これに追従して弾性係止片19も弾性変位して係合部18との係合が解除されカバー部材16が開放される。
また、図15(a)及び図16に示すように弾性係止片19に係合孔19bを設け、係合部18に爪部18bを形成するようにしてもよい。この実施例において、弾性係止片19は、図15(a)に示すように、弾性変位可能な板状の弾片52の一部として切り溝(切欠)53によりカバー部材16の係合部18(爪部18b)に係止する係合孔19bを有して形成されている。また、弾性係止片19には係止片64と係合する規制部60が形成されている。なお、弾性係止片19は連結片56側が撓むように切り溝(切欠)53が形成されている。また、連結片56には爪部18bが通過する溝部56aが形成されており、この溝部56aは切り溝(切欠)53とつながって形成されている。また、この実施例のカシメ具20Bは、図15(b)に示すように、係止片64の弾性変形する側の阻止部62に空隙部63とともに弾性係止片19の弾性変位を許容する切欠部72が形成されている。
カバー部材16とベース部材17を組み付けるには、図16(a)の状態からカバー部材16を同図矢印方向に相対移動させると、図16(b)に示すように溝部56aを通過した爪部18bにより弾性係止片19を下方に撓ませながら係合部18を挿入空間部58aに挿入する。このとき、爪部18bが弾性係止片19を空隙部63内に撓ませると共にカシメ具20Bの係止片64も弾性係止片19に押されて撓むため、爪部18bの通過が許容され係合部18を挿入空間部58aに挿入することができる。また、規制部60は弾性係止片19の撓みにより係止片64と係止しながら切欠部72に臨んでいる。そして、爪部18bが弾性係止片19弾性復帰により係合孔19bと係合することで相対移動が規制され、ベース部材17とカバー部材16が相対移動不能に結合される(図16(c)参照)。したがって、摘み部55aを操作しても、弾片52がカシメ具20Bの阻止部62に弾性変位を阻止されているので、弾性係止片19は撓む事がなく爪部18bと係合孔19bとの係合を解除することはできない。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。例えばカシメ具20(20B)と二回目の封止用のカシメ具20Aとを色を変えて、基板ケース15の出荷時用と検査時用とを識別可能に形成してもよい。また、ベース部材17とカバー部材16の結合部の構成を逆にして、ベース部材17に係合部を設け、カバー部材16に弾性係止片を設けるようにしてもよい。また、本発明の基板ケース15では、ビスによって被覆部材66及び弾片52が固定されているので、それらを外すことで、一回目のカシメ具20(20B)を外すことが可能である。したがって、二回目の封止用のカシメ具20Aを用意することなくその一回目のカシメ具20(20B)を使いまわして2回目の封止に再利用することが可能となる。
また、上記実施例において、遊技機としてぱちんこ機を例に説明したが、雀球遊技機,アレンジボール式遊技機、さらに回胴式又は画像式のスロット遊技機等にも本発明を適用することができる。
1 ぱちんこ機(遊技機)
15 基板ケース
16 カバー部材(第二ケース部材)
17 ベース部材(第一ケース部材)
18 係合部(結合部)
19 弾性係止片(結合部)
20,20A,20B カシメ具(結合部)
22 電子部品
52 弾片
53 切り溝
55 操作部
55a 摘み部
58b 収容空間部(収納部)
60 規制部
62 阻止部
63 空隙部
64 係止片

Claims (4)

  1. 電気・電子部品が実装される基板を収容する第一ケース部材及び第二ケース部材を前記基板が内封される所定の重ね合わせ状態となるように相対移動させてカシメ具により結合封止される遊技機用基板ケースであって、
    前記第一ケース部材に前記相対移動と交差する方向に弾性変位して前記第二ケース部材に形成される係合部と係脱する弾性係止片を備えると共に該弾性係止片の係止解除方向に位置して前記カシメ具を収納する収納部を設け、前記弾性係止片と係合部が係合することにより前記第一ケース部材及び第二ケース部材の相対移動が規制され、
    前記弾性係止片は弾性変位可能な弾片の一部として切り溝により形成され、前記弾片の弾性変位に追従して或いは単独で前記収納部に向けて弾性変位可能であり、前記係合部との係合は外力により前記弾片を前記収納部に臨むように弾性変位させることにより係止解除可能であり、
    前記カシメ具は、前記収納部に収納された状態で前記弾片の弾性変位を阻止する阻止部と前記第一ケース部材及び第二ケース部材を前記所定の重ね合わせ状態とするときに発生する弾性係止片の弾性変位を許容する空隙部を備え、
    前記収納部に前記カシメ具を収納した状態で前記第一ケース部材及び第二ケース部材を所定の重ね合わせ状態に相対移動させたとき、前記弾片が前記カシメ具の阻止部に弾性変位を規制された状態で前記弾性係止片と係合部が係合し、第一ケース部材及び第二ケース部材が相対移動不能に結合することを特徴とする遊技機用基板ケース。
  2. 前記弾片は前記収納部に臨み前記カシメ具を保持する規制部が設けられ、前記カシメ具には前記規制部に係止する係止片が設けられる請求項1記載の遊技機用基板ケース。
  3. 前記弾片は操作部を備え、該操作部は前記収納部の一側を閉鎖し、該収納部に収納されたカシメ具の一側を覆う請求項1又は2記載の遊技機用基板ケース。
  4. 請求項1乃至請求項3いずれか記載の遊技機用基板ケースを備えることを特徴とする遊技機。
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