JP6708557B2 - 殺有害生物剤及びヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルを含む組成物 - Google Patents

殺有害生物剤及びヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルを含む組成物 Download PDF

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Description

本発明は、殺有害生物剤及び式(I)のヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルを含む組成物に関する。本発明はさらに、殺有害生物剤を含む噴霧混合物におけるアジュバントとしてのヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルの使用に関する。本発明はさらに、植物病原性菌類及び/又は望ましくない植物成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニの蔓延を防除し、且つ/あるいは植物成長を調節する方法であって、前記組成物を、それぞれの有害生物、それらの生息地、あるいは、それぞれの有害生物から保護すべき植物、土壌、及び/又は望ましくない植物、及び/又は作物植物、及び/又はそれらの生息地に作用させる前記方法に関する。さらに、本発明は、前記組成物を含む種子に関する。
本発明は、好ましい特徴と、別の好ましい特徴との組み合わせを含む。
製剤の活性を改善するために、ある種のアジュバントを製剤に添加することは、一般に知られており、農業上の慣行である。有利なことには、これにより、製剤中の活性成分の量を、同じ活性を維持したまま、低減することができ、したがって、費用を最小限に抑え、適切な場合、既存の法律の中で、取り扱うことができる。個々の事例では、添加をしない特定の活性成分による処理が不満足な程度にまでしかできなかった植物が、現在では、ある種の助剤を添加するような処理を受けることが可能になるので、これにより、活性成分のスペクトルを拡大することもできる。
さらに、個々の事例では、不利な環境条件下での性能が、適切な製剤により高まり得る。当然のことながら、1つの製剤における様々な活性成分の不適合性もまた、回避することができる。このような助剤はまた、アジュバントと称されることもある。頻繁には、それらは、界面活性化合物、又は塩型化合物の形態を採る。
活性成分の葉中への摂取に関して、界面活性物質は、改質剤及びアジュバントとして作用し得る。一般に、適切な界面活性物質は、良好な濡れ性を提供することにより、葉上における流体の有効接触面積を向上することができると推測される。さらに、ある種の界面活性物質は可塑剤として作用し、すなわち、エピクチクラワックス層を、結晶質から非晶質の状態へと変更することができ、これが、活性成分の収着を容易にする。さらに、いくつかの界面活性物質は、製剤中への活性成分の溶解度を向上することもでき、したがって、結晶形成を回避するか、又は少なくとも遅らせることができる。最終的には、ある場合において、それらは、保湿により活性成分の吸収に影響を与えることもできる。
合成界面活性物質は、通常、アジュバントとして、とりわけ、8〜13の範囲のHLB値を有する、アルコール、アルキルフェノール又はアルキルアミンとのポリオキシエチレン縮合物を利用して、使用されている。この点について、文献WO 00/42847には、例えば、農薬殺生物剤製剤の活性を高めるための、ある種の線状アルコールアルコキシレートの使用について記載されている。
特に、アルコール部分、ある場合においては、アルコキシレート部分、及びその末端基の構造が、界面活性剤の特性に影響を与え、これらの用途において有用性を示す、様々な技術的効果をもたらす。これらには、濡れ性、拡がり性、浸透性、接着性、膜形成性、適合性の向上、吹きだまりの制御、及び消泡性が含まれる。
WO 03/090531には、農薬部門のための、アジュバントとしてのある種の分岐アルコールのアルコキシレートの使用について記載されている。WO 2005/015998では、同様のアルコールアルコキシレートが、殺菌性ベンズアミドオキシム誘導体のためのアジュバントとして具体的に提案されている。WO 00/35278は、2-エチルヘキサノールのPO/EOブロックコポリマーに基づく農薬製剤に関する。WO 2005/084435には、2つの内の1つの末端基がキャップされたアルコールブロックアルコキシレートを浸透剤として含むオイルベースの懸濁剤(suspension concentrate)について記載されている。また、WO 08/132150及びWO 09/130281には、アジュバント活性を有するある種のアルコールアルコキシレートについて記載されている。WO 03/022048には、特に、アジュバントとしてのC1-C7アルキルキャップオレイルアルコールエトキシレートについて記載されており、その場合では、塩化アルキルの使用のため、このような化合物の生成がむしろ重要である。
WO 00/42847 WO 03/090531 WO 2005/015998 WO 00/35278 WO 2005/084435 WO 08/132150 WO 09/130281 WO 03/022048
本発明は、農薬部門において有用である、さらなるアジュバントを提供するという課題に基づく。
この課題は、殺有害生物剤及び一般式(I)のヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルを含む組成物により解決された
Figure 0006708557
(式中、
R1は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり;
R2は、エチレン、プロピレン、ブチレン、又はそれらの混合物であり;
R3は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり;
nは、1〜100の値である)。
R1は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、8〜14個の炭素原子を有するアルキルが好ましく、飽和直鎖状の8〜14個の炭素原子を有するアルキルがとりわけ好ましい。特に好ましい実施形態では、R1は、飽和直鎖状の8〜12個の炭素原子を有するアルキルである。さらに特に好ましい実施形態では、R1は、飽和直鎖状の8〜10個の炭素原子を有するアルキルである。
R2は、エチレン、プロピレン、若しくはブチレン、又はそれらの混合物が好ましい。これに関連して、例えばR2は、これらの基の混合物を含み得る。このような混合物は、任意の所望の順序で、例えばランダムに、又はブロックで(例えば、1つのブロックエチレン及び1つのブロックプロピレン)、互いに結合することができる。好ましい実施形態では、R2は、エチレン、又はエチレン及びプロピレンの混合物である。別の好ましい実施形態では、R2は、エチレンである。
R2がブチレン基を含む場合、ブチレン基は、n-ブチレン基、イソブチレン基、又は2,3-ブチレン基として存在し、n-ブチレン及びイソブチレンが好ましく、n-ブチレンが最も好ましい。
R3は、飽和又は不飽和の、分岐鎖の、8〜12個の炭素原子を有するアルキルが好ましく、R3は、飽和分岐鎖状の8〜12個の炭素原子を有するアルキルがとりわけ好ましい。別の形態では、R3は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、8〜16個の炭素原子を有するアルキルが好ましく、R3は、飽和の、直鎖又は分岐鎖の、8〜14個の炭素原子を有するアルキルがとりわけ好ましい。さらに特に好ましい実施形態では、R3は、イソデシル、2-プロピルヘプチル、又は2-エチルヘキシルである。別の好ましい実施形態では、R3は、飽和直鎖状の8〜10個の炭素原子を有するアルキルである。
好ましくは、nは、3〜50、とりわけ好ましくは5〜40の値を有する。nの値は、通常、オキシラン誘導体とのアルコキシル化に最も依存するような、平均値である。したがって、nは、整数だけでなく、整数間の全ての値を採り得る。
別の形態では、ヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルは、一般式(II)のヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルである
R1-CH(OH)-CH2-[O-R2a]x-[O-R2b]y-[O-R2c]Z-O-R3 (II)
(式中、
R1は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり;
R2a、R2b、及びR2cは、独立して、エチレン、プロピレン、又はブチレンであり;
R3は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり;
x、y、及びzは、独立して、0〜100の値であり、
x、y、及びzは、合計して、1〜100の値になる)。
R2a、R2b、及びR2cは、独立して、エチレン、プロピレン、又はブチレンである。好ましい実施形態では、R2a、R2b、及びR2cは、独立して、エチレン又はプロピレンである。
好ましくは、x、y、及びzは、独立して、0〜50、とりわけ好ましくは0〜40の値である。x、y、及びzの値は、通常、オキシラン誘導体とのアルコキシル化に最も依存するような、平均値である。したがって、x、y、及びzは、整数だけでなく、整数間の全ての値を採り得る。
好ましくは、x、y、及びzは、合計して、3〜50、とりわけ好ましくは5〜40の値になる。x、y、及びzを合計した値は、通常、オキシラン誘導体とのアルコキシル化に最も依存するような、平均値である。したがって、この値は、整数だけでなく、整数間の全ての値を採り得る。
一つの形態では、R1は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり、R3は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり、R2aは、エチレンであり、xは、1〜50であり、R2bは、プロピレンであり、yは、1〜50であり、R2cは、エチレン又はプロピレンであり、zは、0〜50であり、x、y、及びzは、合計して、2〜100の値になる。
好ましい形態では、R1は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜16個の炭素原子を有するアルキルであり、R3は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり、R2aは、エチレンであり、xは、1〜25であり、R2bは、プロピレンであり、yは、1〜25であり、R2cは、エチレン又はプロピレンであり、zは、0〜20であり、x、y、及びzは、合計して、2〜50の値になる。
別の形態では、R1は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり、R3は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり、R2aは、プロピレンであり、xは、1〜50であり、R2bは、エチレンであり、yは、1〜50であり、R2cは、エチレン又はプロピレンであり、zは、0〜50であり(ここで、zは0が好ましい)、x、y、及びzは、合計して、2〜100の値になる。
別の好ましい形態では、R1は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜16個の炭素原子を有するアルキルであり、R3は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり、R2aは、プロピレンであり、xは、1〜25であり、R2bは、エチレンであり、yは、1〜25であり、R2cは、エチレン又はプロピレンであり、zは、0〜20であり(ここで、zは0が好ましい)、x、y、及びzは、合計して、2〜50の値になる。
別の形態では、R1は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり、R3は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり、R2aは、エチレンであり、xは、1〜50であり、y及びzは0である。
別の好ましい形態では、R1は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり、R3は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜16個の炭素原子を有するアルキルであり、R2aは、エチレンであり、xは、1〜20であり、y及びzは0である。
大抵の場合では、本発明による組成物は、0.1〜50重量%、好ましくは1〜25重量%、特に3〜15重量%の、上記で定義されるヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルを含む。
殺有害生物剤という用語は、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、除草剤、薬害軽減剤、殺軟体生物剤、殺鼠剤及び/又は成長調節剤の群から選択される少なくとも1つの活性物質を示す。好ましい殺有害生物剤は、殺菌剤、殺虫剤、除草剤及び成長調節剤である。特に好ましい殺有害生物剤は、殺菌剤である。2つ以上の上記の種類からの殺有害生物剤の混合物も使用され得る。当業者は、例えば、農薬便覧(Pesticide Manual)、16版、(2013年)、英国作物保護評議会(The British Crop Protection Council)、ロンドン、中に見出し得る、このような殺有害生物剤について熟知している。上記殺有害生物剤は、本発明の全てのヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルと組み合わせることができる。好適な殺虫剤は、カーバメート系、有機ホスフェート系、有機塩素系殺虫剤、フェニルピラゾール系、ピレスロイド系、ネオニコチノイド系、スピノシン系、アベルメクチン系、ミルベマイシン系、幼若ホルモン類似体系、ハロゲン化アルキル系、有機スズ化合物系、ネライストキシン類似体系、ベンゾイル尿素系、ジアシルヒドラジン系、METI殺ダニ剤系のクラスに属する殺虫剤、及びクロロピクリン、ピメトロジン、フロニカミド、クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、ジアフェンチウロン、プロパルギット、テトラジホン、クロロフェナピル、DNOC、ブプロフェジン、シロマジン、アミトラズ、ヒドラメチルノン、アセキノシル、フルアクリピリム、ロテノン、又はそれらの誘導体などの殺虫剤である。好適な殺菌剤は、ジニトロアニリン系、アリルアミン系、アニリノピリミジン系、抗生物質系、芳香族炭化水素系、ベンゼンスルホンアミド系、ベンズイミダゾール系、ベンズイソチアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾチアジアゾール系、ベンゾトリアジン系、ベンジルカーバメート系、カーバメート系、カルボキサミド系、カルボン酸ジアミド系、クロロニトリル系、シアノアセトアミドオキシム系、シアノイミダゾール系、シクロプロパンカルボキサミド系、ジカルボキシイミド系、ジヒドロジオキサジン系、ジニトロフェニルクロトネート系、ジチオカーバメート系、ジチオラン系、エチルホスホネート系、エチルアミノチアゾールカルボキサミド系、グアニジン系、ヒドロキシ-(2-アミノ)ピリミジン系、ヒドロキシアニリド系、イミダゾール系、イミダゾリノン系、無機物質系、イソベンゾフラノン系、メトキシアクリレート系、メトキシカーバメート系、モルホリン系、N-フェニルカーバメート系、オキサゾリジンジオン系、オキシイミノアセテート系、オキシイミノアセトアミド系、ペプチジルピリミジンヌクレオシド系、フェニルアセトアミド系、フェニルアミド系、フェニルピロール系、フェニル尿素系、ホスホネート系、ホスホロチオレート系、フタルアミド酸系、フタルイミド系、ピペラジン系、ピペリジン系、プロピオンアミド系、ピリダジノン系、ピリジン系、ピリジニルメチルベンズアミド系、ピリミジンアミン系、ピリミジン系、ピリミジノンヒドラゾン系、ピロロキノリノン系、キナゾリノン系、キノリン系、キノン系、スルファミド系、スルファモイルトリアゾール系、チアゾールカルボキサミド系、チオカーバメート系、チオファネート系、チオフェンカルボキサミド系、トルアミド系、トリフェニルスズ化合物系、トリアジン系、トリアゾール系のクラスに属する殺菌剤である。好適な除草剤は、アセトアミド系、アミド系、アリールオキシフェノキシプロピオネート系、ベンズアミド系、ベンゾフラン、安息香酸系、ベンゾチアジアジノン系、ビピリジリウム、カーバメート系、クロロアセトアミド系、クロロカルボン酸系、シクロヘキサンジオン系、ジニトロアニリン系、ジニトロフェノール、ジフェニルエーテル、グリシン系、イミダゾリノン系、イソオキサゾール系、イソオキサゾリジノン系、ニトリル系、N-フェニルフタルイミド系、オキサジアゾール系、オキサゾリジンジオン系、オキシアセトアミド系、フェノキシカルボン酸系、フェニルカーバメート系、フェニルピラゾール系、フェニルピラゾリン系、フェニルピリダジン系、ホスフィン酸系、ホスホロアミデート系、ホスホロジチオエート系、フタラメート系、ピラゾール系、ピリダジノン系、ピリジン系、ピリジンカルボン酸系、ピリジンカルボキサミド系、ピリミジンジオン系、ピリミジニル(チオ)ベンゾエート系、キノリンカルボン酸系、セミカルバゾン系、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系、スルホニル尿素系、テトラゾリノン系、チアジアゾール系、チオカーバメート系、トリアジン系、トリアジノン系、トリアゾール系、トリアゾリノン系、トリアゾロカルボキサミド系、トリアゾロピリミジン系、トリケトン系、ウラシル系、尿素系のクラスに属する除草剤である。
殺有害生物剤は、20℃において、10g/l未満、より好ましくは1g/l未満、さらにより好ましくは0.5g/l未満、最も好ましくは0.1g/l未満の水への溶解度を有することが好ましい。
本発明の組成物における好ましい殺有害生物剤は、カルボキサミド系、アゾール系、ストロビルリン系、フェニルアミド系、フェニルピロール系、モルホリン系、スピロケタールアミン系(spiro ketalamines)、及びジチオカーバメート系から選択される少なくとも1種の殺菌剤を含む。特に好ましくは、ピラゾール-4-カルボキサミド系、ピリジニル-エチルベンズアミド系、フェニルベンズアミド系、トリアゾール系、及びストロビルリン系から選択される殺菌剤である。より好ましい実施形態では、殺菌剤は、ボスカリド、エポキシコナゾール、フルキサピロキサド、及びジモキシストロビンから選択される。
とりわけ好ましくは、本発明の組成物における殺有害生物剤は、少なくとも1種の殺菌剤、及びさらなる殺有害生物剤(例えば、少なくとも1種の除草剤、殺虫剤、及び/又は薬害軽減剤であり、除草剤が好ましい)を含む。
本発明による組成物は、さらに、慣用の種類の農薬組成物、例えば液剤、エマルション剤、懸濁剤、粉剤、散剤、ペースト剤、粒剤、圧縮剤、カプセル剤、及びそれらの混合物に変えることができる。組成物の種類の例は、懸濁剤(例えばSC、OD、FS)、乳剤(例えばEC)、エマルション剤(例えばEW、EO、ES、ME)、カプセル剤(例えばCS、ZC)、ペースト剤、パステル剤(pastille)、水和散剤又は水和粉剤(wettable powder or dust)(例えばWP、SP、WS、DP、DS)、圧縮剤(例えばBR、TB、DT)、粒剤(例えばWG、SG、GR、FG、GG、MG)、殺虫製品(例えばLN)、並びに植物繁殖材料(例えば種子)の処理用のゲル製剤(例えばGF)である。これらの及びさらなる組成物の種類は、「Catalogue of pesticide formulation types and international coding system」、Technical Monograph No. 2、第6版 (2008年5月)、CropLife International中に記載されている。
上記組成物は、Mollet及びGrubemannによりFormulation technology、Wiley VCH、Weinheim (2001年)に記載される方法;あるいはKnowlesによりNew developments in crop protection product formulation、Agrow Reports DS243、T&F Informa、London (2005年)に記載される方法などで知られる方法で調製される。
好適な助剤の例は、溶媒、液体担体、固体担体又は充填剤、界面活性剤、分散剤、乳化剤、湿潤剤、アジュバント、可溶化剤、浸透促進剤、保護コロイド、粘着剤、増粘剤、保湿剤、忌避剤、誘引剤、摂食刺激材料、相溶化剤、殺細菌剤、凍結防止剤、消泡剤、着色剤、粘着付与剤及び結合剤である。
好適な溶媒及び液体担体は、水及び有機溶媒(中〜高沸点の鉱油画分(例えばケロセン、ディーゼルオイル)など);植物又は動物由来の油;脂肪族、環状及び芳香族炭化水素(例えば、トルエン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン);アルコール(例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール);グリコール;DMSO;ケトン(例えばシクロヘキサノン);エステル(例えば乳酸エステル、炭酸エステル、脂肪酸エステル、ガンマ-ブチロラクトン);脂肪酸;ホスホネート;アミン;アミド(例えばN-メチルピロリドン、脂肪酸ジメチルアミド、ジメチルラクトアミド);及びそれらの混合物である。
好適な固体担体又は充填剤は、鉱物質土類(例えばシリケート、シリカゲル、タルク、カオリン、石灰石、石灰、白亜、クレイ、ドロマイト、珪藻土、ベントナイト、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム);多糖粉末(例えばセルロース、デンプン);肥料(例えば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素);植物起源の製品(例えば穀粉、樹皮粉、木粉、堅果殻粉)、及びそれらの混合物である。
好適な界面活性剤は、界面活性化合物、例えばアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤、ブロックポリマー、高分子電解質、及びそれらの混合物である。このような界面活性剤は、乳化剤、分散剤、可溶化剤、湿潤剤、浸透促進剤、保護コロイド、又はアジュバントとして使用することができる。界面活性剤の例は、McCutcheon's、Vol.1:Emulsifiers & Detergents、McCutcheon's Directories、Glen Rock、USA、2008 (国際版又は北米版)に挙げられている。
好適なアニオン性界面活性剤は、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、カルボキシレートのアルカリ塩、アルカリ土類塩又はアンモニウム塩、及びそれらの混合物である。スルホネートの例は、アルキルアリールスルホネート、ジフェニルスルホネート、アルファ-オレフィンスルホネート、リグニンスルホネート、脂肪酸及び油のスルホネート、エトキシル化アルキルフェノールのスルホネート、アルコキシル化アリールフェノールのスルホネート、縮合ナフタレンのスルホネート、ドデシルベンゼン及びトリデシルベンゼンのスルホネート、ナフタレン及びアルキルナフタレンのスルホネート、スルホスクシネート又はスルホスクシナメートである。サルフェートの例は、脂肪酸及び油のサルフェート、エトキシル化アルキルフェノールのサルフェート、アルコールのサルフェート、エトキシル化アルコールのサルフェート、又は脂肪酸エステルのサルフェートである。ホスフェートの例は、リン酸エステルである。カルボキシレートの例は、アルキルカルボキシレート、さらにカルボキシル化アルコール又はアルキルフェノールエトキシレートである。
好適な非イオン性界面活性剤は、アルコキシレート、N-置換脂肪酸アミド、アミンオキシド、エステル、糖ベースの界面活性剤、ポリマー界面活性剤、及びそれらの混合物である。アルコキシレートの例は、1〜50当量アルコキシル化されているアルコール、アルキルフェノール、アミン、アミド、アリールフェノール、脂肪酸又は脂肪酸エステルなどの化合物である。エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドをアルコキシル化に用いることができ、好ましくはエチレンオキシドを用いる。N-置換脂肪酸アミドの例は、脂肪酸グルカミド又は脂肪酸アルカノールアミドである。エステルの例は、脂肪酸エステル、グリセロールエステル又はモノグリセリドである。糖ベースの界面活性剤の例は、ソルビタン、エトキシル化ソルビタン、スクロース及びグルコースエステル又はアルキルポリグルコシドである。ポリマー界面活性剤の例は、ビニルピロリドン、ビニルアルコール、又はビニルアセテートのホモポリマー又はコポリマーである。
好適なカチオン性界面活性剤は、第四級界面活性剤、例えば、1個又は2個の疎水性基を有する第四級アンモニウム化合物、又は長鎖第一級アミンの塩である。好適な両性界面活性剤は、アルキルベタイン及びイミダゾリンである。好適なブロックポリマーは、ポリエチレンオキシド及びポリプロピレンオキシドのブロックを含むA-B型又はA-B-A型のブロックポリマー、又はアルカノール、ポリエチレンオキシド及びポリプロピレンオキシドを含むA-B-C型のブロックポリマーである。好適な高分子電解質は、ポリ酸又はポリ塩基である。ポリ酸の例は、ポリ酸櫛型ポリマー又はポリアクリル酸のアルカリ塩である。ポリ塩基の例は、ポリビニルアミン又はポリエチレンアミンである。
好適なアジュバントは、それ自体の殺有害生物活性は無視し得るか、又はそれ自体は殺有害生物活性を有さず、活性剤、すなわち標的に対する殺有害生物剤の生物学的性能を高める化合物である。例としては、界面活性剤、鉱物油又は植物油、及び他の助剤がある。さらなる例は、Knowlesにより、Adjuvants and additives、Agrow Reports DS256、T&F Informa UK、2006、第5章に挙げられている。
好適な増粘剤は、多糖類(例えば、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース)、無機粘土(有機修飾粘土又は無修飾粘土)、ポリカルボキシレート及びシリケートである。
好適な殺細菌剤は、ブロノポール及びイソチアゾリノン誘導体(例えばアルキルイソチアゾリノン及びベンズイソチアゾリノン)である。
好適な凍結防止剤は、エチレングリコール、プロピレングリコール、尿素及びグリセリンである。
好適な消泡剤は、シリコーン、長鎖アルコール及び脂肪酸の塩である。
好適な着色剤(例えばレッド、ブルー、又はグリーンの着色剤)は、低水溶性の色素及び水溶性染料である。例としては、無機着色剤(例えば、酸化鉄、酸化チタン、ヘキサシアノ鉄酸鉄)及び有機着色剤(例えば、アリザリン着色剤、アゾ着色剤及びフタロシアニン着色剤)がある。
好適な粘着付与剤又は結合剤は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリアクリレート、生物学的ワックス又は合成ワックス、及びセルロースエーテルである。
組成物の種類及びそれらの調製の例は以下のとおりである:
i) 水溶性剤(water-soluble concentrate)(SL、LS)
10〜60重量%の本発明に従う殺有害生物剤と5〜15重量%の湿潤剤(例えばアルコールアルコキシレート)を100重量%までの水及び/又は水溶性溶媒(例えばアルコール)に溶解する。活性物質は水で希釈すると溶解する。
ii) 分散性剤(dispersible concentrate)(DC)
5〜25重量%の本発明に従う殺有害生物剤と1〜10重量%の分散剤(例えばポリビニルピロリドン)を、100重量%までの有機溶媒(例えばシクロヘキサノン)に溶解する。水で希釈すると分散液が得られる。
iii) 乳剤(emulsifiable concentrate)(EC)
15〜70重量%の本発明に従う殺有害生物剤と5〜10重量%の乳化剤(例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム及びヒマシ油エトキシレート)を、100重量%までの非水溶性有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)に溶解する。水で希釈するとエマルションが得られる。
iv) エマルション剤(emulsion)(EW、EO、ES)
5〜40重量%の本発明に従う殺有害生物剤と1〜10重量%の乳化剤(例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム及びヒマシ油エトキシレート)を、20〜40重量%の非水溶性有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)に溶解する。この混合物を、乳化装置を用いて100重量%までの水に導入し、均一なエマルションにする。水で希釈するとエマルションが得られる。
v) 懸濁剤(suspension)(SC、OD、FS)
撹拌下のボールミル内で、20〜60重量%の本発明に従う殺有害生物剤を、2〜10重量%の分散剤及び湿潤剤(例えばリグノスルホン酸ナトリウム及びアルコールエトキシレート)、0.1〜2重量%の増粘剤(例えばキサンタンガム)並びに100重量%までの水を加えながら粉砕し、活性物質の微細懸濁液を得る。水で希釈すると活性物質の安定な懸濁液が得られる。FSタイプの組成物には、最大40重量%の結合剤(例えばポリビニルアルコール)を加える。
vi) 水分散性粒剤(water-dispersible granule)及び水溶性粒剤(water-soluble granule)(WG、SG)
50〜80重量%の本発明に従う殺有害生物剤を、100重量%までの分散剤と湿潤剤(例えばリグノスルホン酸ナトリウム及びアルコールエトキシレート)を加えながら微粉砕し、専用の装置(例えば、押出機、噴霧塔、流動床)を用いて水分散性粒剤又は水溶性粒剤として調製する。水で希釈すると活性物質の安定な分散液又は溶液が得られる。
vii) 水分散性散剤(water-dispersible powder)及び水溶性散剤(water-soluble powder)(WP、SP、WS)
ローターステーターミル内で、50〜80重量%の本発明に従う殺有害生物剤を、1〜5重量%の分散剤(例えばリグノスルホン酸ナトリウム)、1〜3重量%の湿潤剤(例えばアルコールエトキシレート)及び100重量%までの固体担体(例えばシリカゲル)を加えながら粉砕する。水で希釈すると活性物質の安定な分散液又は溶液が得られる。
viii) ゲル剤(gel)(GW、GF)
撹拌下のボールミル内で、5〜25重量%の本発明に従う殺有害生物剤を、3〜10重量%の分散剤(例えばリグノスルホン酸ナトリウム)、1〜5重量%の増粘剤(例えばカルボキシメチルセルロース)及び100重量%までの水を加えながら粉砕し、活性物質の微細懸濁液を得る。水で希釈すると活性物質の安定な懸濁液が得られる。
ix) マイクロエマルション剤(microemulsion)(ME)
5〜20重量%の本発明に従う殺有害生物剤を、5〜30重量%の有機溶媒ブレンド(例えば脂肪酸ジメチルアミド及びシクロヘキサノン)、10〜25重量%の界面活性剤ブレンド(例えばアルコールエトキシレート及びアリールフェノールエトキシレート)、及び100%までの水に加える。この混合物を1時間撹拌し、熱力学的に安定したマイクロエマルションを自然発生的に生成する。
x) マイクロカプセル剤(microcapsule)(CS)
5〜50重量%の本発明に従う殺有害生物剤、0〜40重量%の非水溶性有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)、2〜15重量%のアクリルモノマー(例えばメチルメタクリレート、メタクリル酸及びジアクリレート又はトリアクリレート)を含む油相を、保護コロイド(例えばポリビニルアルコール)の水溶液中に分散させる。ラジカル開始剤によって開始されるラジカル重合の結果として、ポリ(メタ)アクリレートマイクロカプセルが形成される。別法として、5〜50重量%の本発明に従う殺有害生物剤、0〜40重量%の非水溶性有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)、及びイソシアネートモノマー(例えばジフェニルメテン-4,4’-ジイソシアネート)を含む油相を、保護コロイド(例えばポリビニルアルコール)の水溶液中に分散させる。ポリアミン(例えばヘキサメチレンジアミン)の添加の結果として、ポリ尿素マイクロカプセルが形成される。モノマーは、総量1〜10重量%になる。重量%とは、総CS組成物に関する。
xi) 散粉性粉末剤(dustable powder)(DP、DS)
1〜10重量%の本発明に従う殺有害生物剤を微粉砕し、100重量%までの固体担体(例えば微粉砕カオリン)と充分に混合する。
xii) 粒剤(granule)(GR、FG)
0.5〜30重量%の本発明に従う殺有害生物剤を微粉砕し、100重量%までの固体担体(例えばシリケート)と合わせる。顆粒化は、押出、噴霧乾燥、又は流動床によって達成される。
xiii) 超微量液剤(ultra-low volume liquid)(UL)
1〜50重量%の本発明に従う殺有害生物剤を、100重量%までの有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)に溶解する。
組成物の種類i)〜xiii)は、場合により、さらなる助剤(例えば0.1〜1重量%の殺細菌剤、5〜15重量%の凍結防止剤、0.1〜1重量%の消泡剤、及び0.1〜1重量%の着色剤)を含み得る。
農薬組成物は、一般に、0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%、最も好ましくは0.5〜75重量%の殺有害生物剤を含む。活性物質は、90%〜100%、好ましくは95%〜100%の純度(NMRスペクトルによる)で用いられる。
水溶性剤(LS)、サスポエマルション剤(suspoemulsion)(SE)、流動性剤(flowable concentrate)(FS)、乾燥処理用散剤(DS)、スラリー処理用水分散性散剤(WS)、水溶性散剤(SS)、エマルション剤(ES)、乳剤(EC)及びゲル剤(GF)は、通常、植物繁殖材料(特に種子)の処理の目的のために用いられる。当該組成物は、2〜10倍希釈後、即時使用可能調製物において、0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜40重量%の活性物質濃度を与える。施用(適用)は、播種前又は播種中に行うことができる。殺有害生物剤及びその組成物を、それぞれ、植物繁殖材料(とりわけ種子)に施用又は処理するための方法は、繁殖材料の粉衣法(dressing)、コーティング法(coating)、ペレット化法(pelleting)、散粉法(dusting)、浸漬法(soaking)及び畝間施用法(in-furrow)を含む。好ましくは、殺有害生物剤又はその組成物は、それぞれ、発芽が誘導されないような方法で(例えば種子粉衣法、種子ペレット化法、種子コーティング法及び種子散粉法によって)植物繁殖材料に施用される。
植物保護において用いる場合、施用される活性物質の量は、所望の効果の種類に応じて、1ヘクタール(ha)当たり0.001〜2kg、好ましくは1ヘクタール当たり0.005〜2kg、より好ましくは1ヘクタール当たり0.05〜0.9kg、特に1ヘクタール当たり0.1〜0.75kgである。
植物繁殖材料(例えば種子)の処理(例えば種子散粉法、種子コーティング法、又は種子灌注法(drenching)による処理)において、植物繁殖材料(好ましくは種子)100キログラム当たり0.1〜1000g、好ましくは1〜1000g、より好ましくは1〜100g、最も好ましくは5〜100gの活性物質の量が、一般に必要とされる。
資材又は保存製品の保護において使用する場合、施用される活性物質の量は、施用地域の種類及び所望の効果によって決まる。資材の保護において慣用的に施用される量は、処理対象の資材1立法メートル当たり活性物質0.001g〜2kg、好ましくは0.005g〜1kgである。
様々な種類の油、湿潤剤、アジュバント、肥料、又は微量栄養素、及び他の殺有害生物剤(例えば除草剤、殺虫剤、殺菌剤、成長調節剤、毒性緩和剤)を、活性物質又はそれらを含む組成物に、プレミックスとして、又は適切であれば使用直前に添加することができる(タンクミックス)。これらの薬剤は、本発明による組成物と、1:100〜100:1、好ましくは1:10〜10:1の重量比で混合することができる。
使用者は、本発明による組成物を、通常、事前に投与量を設定できる(predosage)デバイス、背負い式噴霧器、噴霧タンク、噴霧飛行機、又は灌漑システムから施用する。通常、農薬組成物は、水、緩衝剤、及び/又はさらなる助剤により所望の施用濃度とされ、このようにして本発明による即時使用可能噴霧液又は農薬組成物が得られる。通常、農業有用面積1ヘクタール当たり20〜2000リットル、好ましくは50〜400リットルの即時使用可能噴霧液が施用される。
本発明による組成物は、0.1〜40重量%、好ましくは1〜30重量%、特に2〜20重量%の(上記の)界面活性物質を含むことができ、本発明のヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルの量は、考慮に入れない。
本発明はさらに、植物病原性菌類及び/又は望ましくない植生及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニの蔓延を防除し、且つ/あるいは植物成長を調節する方法であって、本発明による組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境、あるいは、それぞれの有害生物から保護すべき作物植物、土壌、及び/又は望ましくない植物、及び/又は作物植物、及び/又はそれらの環境に作用させる前記方法に関する。
好適な作物植物の例として、穀類、例えばコムギ、ライムギ、オオムギ、ライコムギ、オートムギ又はイネ;ビート、例えばテンサイ又は飼料ビート;ナシ状果、核果及び柔らかい果実、例えばリンゴ、ナシ、プラム、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、キイチゴ、スグリ又はグズベリー;豆類、例えばマメ、レンチル、エンドウマメ、アルファルファ又はダイズ;油料作物、例えばアブラナ、マスタード、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、カカオ、トウゴマ、アブラヤシ、ピーナッツ又はダイズ;ウリ科の植物、例えばカボチャ/スカッシュ、キュウリ又はメロン;繊維作物、例えばワタ、アマ、アサ又はジュート;柑橘類果実、例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツ又はタンジェリン;野菜植物、例えばホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、カボチャ/スカッシュ又はトウガラシ;ゲッケイジュ科の植物、例えばアボカド、シナモン又は樟脳;エネルギー作物及び工業用供給原料作物、例えばトウモロコシ、ダイズ、コムギ、アブラナ、サトウキビ又はアブラヤシ;タバコ;ナッツ類;コーヒー;茶;バナナ;ワイン(デザートのブドウ及びワイン醸造のためのブドウ);ホップ;草、例えば芝;ハイノキ(sweetleaf)(ステビア・レバウダニア(Stevia rebaudania);ゴムの木及び森林植物、例えば花、潅木、落葉樹及び針葉樹、並びに繁殖材料、例えば種子、及びこれらの植物の収穫生産物が挙げられる。
作物植物という用語には、市場に出ているか開発中の生物工学農産物を含む、育種、突然変異生成又は組換え方法によって改変された植物も含まれる。遺伝子改変植物は、その遺伝物質が、交雑、突然変異又は天然の組換え(すなわち遺伝物質の組換え)によって自然条件下で起こらない方法で改変されている植物である。本明細書では、概して、植物の特性を向上させるために、一つ以上の遺伝子が植物の遺伝物質に組み込まれることになる。そのような組換え改変は、例えばグリコシル化又はポリマー結合、例えばプレニル化、アセチル化若しくはファルネシル化残基又はPEG残基などによるタンパク質、オリゴ-又はポリペプチドの翻訳後修飾も含む。
記載することができる例は、植物育種、及び組み換え方法の結果として、ある種の部類の除草剤、例えばヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤;アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤、例えばスルホニル尿素(EP-A 257 993、US 5,013,659)、又はイミダゾリノン(例えば、US 6,222,100、WO 01/82685、WO 00/26390、WO 97/41218、WO 98/02526、WO 98/02527、WO 04/106529、WO 05/20673、WO 03/14357、WO 03/13225、WO 03/14356、WO 04/16073)、エノールピルビルシキメート-3-ホスフェートシンターゼ(EPSPS)阻害剤、例えばグリホセート(例えば、WO 92/00377を参照されたい)など;グルタミンシンセターゼ(GS)阻害剤、例えばグルホシネート(例えばEP-A 242 236、EP-A 242 246を参照されたい)又はオキシニル除草剤(例えば、US 5,559,024を参照されたい)などに対して耐性を獲得した植物である。例えば、育種及び変異誘発により、Clearfield(登録商標)ナタネ(BASF SE、Germany)(これは、イミダゾリノン、例えばイマザモックスに対する耐性を特徴とする)が生み出される。組み換え方法を用いた場合には、グリホセート又はグルホシネートに対して耐性である作物植物、例えばダイズ、綿、トウモロコシ、テンサイ、及びナタネが生み出され、これらは、RoundupReady(登録商標)(グリホセート抵抗性、Monsanto、U.S.A.)及びLiberty Link(登録商標)(グルホシネート抵抗性、Bayer Crop-Science、Germany)という商標名で入手することができる。
ヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルの調製は、一般に知られている。それらは、通常、アルカリ触媒の存在下で、脂肪族アルコールとアルコキシル化分岐アルキルオキシランを反応させることにより生成される。生成方法は、それ自体知られており、EP 0 299 360 A2にも記載されている。
本発明はさらに、殺有害生物剤と一般式(I)のヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルとを接触させることにより、例えば混合することにより、本発明による組成物を調製する方法に関する。接触は、5〜95℃で実施され得る。したがって、タンクミックス、又は農薬組成物を調製することができる。
本発明はまた、殺有害生物剤を含む噴霧混合物における、アジュバントとしての上記の本発明のヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルの使用に関する。アジュバントは、好ましくは、活性増大アジュバントである。それらは、アジュバントを含まない殺有害生物剤の活性と比較して、殺有害生物剤の活性を増大又は促進する。
本発明はまた、有効量の本発明のヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルと本明細書に記載の1種又は複数種の殺有害生物剤を混合するステップを含む、1種又は複数種の殺有害生物剤の活性を改善する方法に関する。
本発明の利点は、殺有害生物剤の活性を増大させ、収量を増大させ、植物への殺有害生物剤の摂取量を増大させ、製剤の表面張力を低下させる、本発明のヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルの能力である。
後述する実施例は、何ら限定を与えることなく本発明を説明する。
材料及び方法
化合物A:
Figure 0006708557
R=C11アルキル、分岐
化合物B:
Figure 0006708557
R=C8〜C10アルキル
化合物C:
Figure 0006708557
実施例1-ヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルの合成a)化合物Cの生成
130.23 gのイソオクタノール及び1.3 gのメタノール中30%のナトリウムメチラートをオートクレーブに仕込んだ。80〜100℃において、イソオクタノールのアルコラートが形成され、50〜100mbarにおいて、真空蒸留によりメタノールを取り除いた。その後、窒素を供給することにより、真空を解除した。さらに、オートクレーブを窒素で2回パージし、その後、150〜160℃の温度に上げて、160〜180℃の最高温度、5barの最高圧力で、396 g のエチレンオキシドを供給した。エチレンオキシドを全て添加した後に、反応混合物を、160〜180℃で、さらに30分間撹拌した。その後、生成物を80℃まで冷却した。
反応の第2のステップでは、追加量の触媒、好ましくは3.5 gのKOHを添加し、160〜180℃の温度で、約2時間にわたって、窒素下で、156gの1,2-デセンオキシドを供給した。反応終了後に、生成物を80℃まで冷却し、中和した。
b)化合物A及びBの生成
化合物A及び化合物Bの生成については、異なる分岐鎖又は直鎖の脂肪族アルコール、異なる量のエチレンオキシド、及び異なる1,2-オレフィンエポキシドから開始することで、同様の方法を適用することができる。
実施例2-実地試験
南ドイツのGEPに従う、パラ褐色土(Parabraunerde soil)において、海洋性気候にさらされた、商業上植えられた冬コムギ(アクチュール変種(var. Akteur))及び冬ナタネ(ジニー変種(var. Genie))それぞれについて、実地研究を実施した。標準の実験計画法は、4回の反復実験(replicate)を使用する完全乱塊法(randomized complete block)であった。人工的な汚染はなかった。殺菌剤を、それらのラベルの量(N)で施用し、タンク内でアジュバントと混合する場合は、半分量(N/2)で施用した。アジュバントの用量は、150 ml/haであった。有効性を収量(dt/ha)により測定した。以下の分散分析では、平均分離試験(スチューデント-ニューマン-コイルス法)は、5%の有意水準で適用された。全ての処理は、完全に選択的であった。
冬コムギ
AirMix 110-03ノズルを使用して、1.9 barの圧力で、200 l/haの噴霧量を施用した。プロットは、2.5m×7mの大きさであった。分散添加剤(ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合生成物、ナトリウム塩に基づく)を含むエポキシコナゾールSC 125を、(BBCH)32及び51の成長段階で、2回施用した。試験期間中、セプトリア褐色赤さび病(Septoria andBrown rust)の自然な蔓延があった。各処理では、アジュバントの用量は150 ml/haであった。
ナタネ
AirMix 110-03ノズルを使用して、2.1 barの圧力で、250 l/haの噴霧量を施用した。プロットは、3m×7mの大きさであった。Cantus(登録商標)Gold SC(ベンゼンスルホン酸、ヒドロキシ-、ホルムアルデヒド、フェノール及び尿素を有するポリマー、ナトリウム塩に基づく分散添加剤を含む、200 g/lのボスカリド、及び200 g/lのジモキシストロビン)を、パラ褐色土におけるナタネの(BBCH)51の成長段階で施用した。試験期間中、スクレロチニア属の種(Sclerotinia sp)の自然な蔓延があった。各処理では、アジュバントの用量は150 ml/haであった。
結果
定量的な測定で、各処理の収量を測定した。
Figure 0006708557
Figure 0006708557
両方の試験において、化合物Aでは、半分量(N/2)単独と比較して、半分量(N/2)で著しく改善された。化合物C及び化合物Bでは、コムギにおいて最良の効果が得られ、半分量(N/2)単独と比較して、半分量(N/2)で著しく改善された。この違いは、統計学的に有意であった。
実施例3-合成
アルカリ触媒の存在下で、アルコールR3-OHと、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを反応させて、続いて、KOHの存在下で、アルコキシル化アルコールと、1,2-デセンオキシドを反応させることによって、表3で定義される基を有する、一般式(II)
のヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテル化合物1〜7を合成した。
R1-CH(OH)-CH2-[O-R2a]x-[O-R2b]y-[O-R2c]Z-O-R3 (II)
Figure 0006708557
実施例4 − 摂取率の増大
温室において、コムギ植物(トリーティクム・アエスティウム種メロン(Triticum aestivum variety Melon))を発育段階BBCH 39になるまで6週間栽培した。植物を自動ラボトラック噴霧器(automatic lab track sprayer)に移動し、以下のパラメーターに従って、125g/haのエポキシコナゾール、125g/haのフルキサピロキサド、及び250g/haの各化合物1〜5を植物に噴霧した。
水量:200 l/ha
ノズルの種類:空気噴射、ID 120 02 (Lechler、ドイツ)
速度:1.4 m/s
圧力:3.33 bar
噴霧に続いて、周囲条件下の温室で、植物を再度栽培した。8日後、10〜15個の処理した葉の試料を切り離して、秤量した。
葉を小さな断片に切り、ガラス製の瓶の中に移し、洗浄媒体として脱塩水中の50%のメタノールを使用して5分間洗浄した。その後、洗浄媒体を、葉と分離した。再度、葉を洗浄媒体により5分間洗浄した。両方の洗浄媒体を合わせ、分析用に希釈した。
最後に、葉を、抽出媒体(75%のメタノール、20%の水、及び5%のHCl)を含有するバイアルに移し、Polytron PT 6100分散ユニット(Kinematica、CH)を使用して、2分間均質化した。10mlの抽出物を、4000 rpmで5分間遠心分離した。2 mlの上澄み液を、2 mlのNaOH (0.2 mol/L)及び5 mlのシクロヘキサンにより処理し、30分間撹拌して、その後、遠心分離した。1 mlのシクロヘキサン相をガラス製バイアルに移し、乾燥した(Liebisch N2 Evaporator、ドイツ)。残留物をメタノール/水50:50中に可溶化し、HPLC-MS/MSにより分析した。
エレクトロスプレーイオン源を備えた、Applied Biosystems API 3000三連四重極型質量分析装置に連結したAgilent 1100シリーズHPLCを使用した。質量分析装置は、最適化された条件で、1つの分析種につき2つのトランジションを使用する多重反応モニタリング(MRM)を用いる、MS/MSポジティブイオンモードで操作した。さらに、未噴霧植物を同様に処理し、それらが汚染されるかどうか確認した。未噴霧の葉に標準の活性成分を添加し、洗浄及び抽出ステップ中の活性成分の回収率を測定した。回収率によって、測定した試料の値を修正した。結果を表4にまとめた。
比較では、化合物1〜5なしで植物に噴霧した。
本発明による化合物1〜5を使用した場合、エポキシコナゾール及びフルキサピロキサドの摂取率が増大したことが、データにより示された。
Figure 0006708557
実施例5 − 生物活性の増大
生物活性を、温室において、コムギ(種「キャンズラー(Kanzler)」)で評価し、コムギを、二葉期において、コムギ赤さび病菌(Puccinia triticina)に感染させ、高湿で三日間インキュベートした。50ppm(10g/ha又は2.5g/haの用量)のエポキシコナゾール及び100ppm(20g/ha)の各化合物1〜7を含む組成物を、植物に噴霧した(噴霧量200 l/ha)。比較例では、アジュバントを添加しなかった。20〜24℃、60〜90%の相対湿度で、10日間、植物をさらに栽培した。最後に、感染した葉の面積(いぼ(プステル))のパーセンテージを目視検査した。各値は、三回の繰返し測定に基づいていた。結果を表5にまとめる。
Figure 0006708557
実施例6 - 表面張力
脱イオン水中、1 g/lの化合物1〜7からの試料の溶液又は分散体を使用して、物理測定を実施した。静的表面張力又は平衡表面張力は、噴霧溶液における、製剤の界面活性の特性値である。臨界ミセル濃度(CMC)未満では、静的表面張力は製剤中の界面活性成分の濃度に依存し、一方で、CMCより大きいと、静的表面張力は一定である。プレート法(Wilhelmy-Plate-Method)を使用して、プロセス表面張力計Kruess K 100により、測定を実施した。測定中、垂直につり下げる白金プレートの底部ラインを、分析する液体により湿らせる。プレートを液体中に引き込む力を測定し、液体の表面張力(mN/m)に変換することができる。40 mLの調製噴霧溶液を装置のテフロン製トラフに入れ、表面張力を検出する。連続する5つの測定点が0.1mN/m以内で一致したら、静的表面張力を算出する。結果を表6にまとめる。
Figure 0006708557
実施例7 - 溶解度
溶解度を測定するために、化合物1〜7の試料を、室温で、ExxonnMobil製のSolvesso(登録商標)200(芳香族炭化水素溶媒、初留点 約230℃)中、又はAgnique(登録商標)AMD10 (N,N-ジメチルデカンアミド)中に撹拌し、視覚的に検査した。
Figure 0006708557

Claims (17)

  1. 殺有害生物剤、及び一般式(I)のヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルを含む組成物
    Figure 0006708557
    (式中、
    R1は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり;
    R2は、エチレン、プロピレン、ブチレン、又はそれらの混合物であり;
    R3は、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、6〜18個の炭素原子を有するアルキルであり;
    nは、1〜100の値を有する)。
  2. ヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルが、一般式(II)のヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルである、請求項1に記載の組成物
    R1-CH(OH)-CH2-[O-R2a]x-[O-R2b]y-[O-R2c]Z-O-R3 (II)
    (式中、
    R1及びR3は、請求項1において定義される通りであり;
    R2a、R2b、及びR2cは、独立して、エチレン、プロピレン、又はブチレンであり;
    x、y、及びzは、独立して、0〜100の値であり、
    x、y、及びzは、合計して、1〜100の値になる)。
  3. R1が、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、8〜14個の炭素原子を有するアルキルである、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. R1が、飽和直鎖状の8〜12個の炭素原子を有するアルキルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. R2が、エチレン、又はエチレン及びプロピレンの混合物である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. R2が、エチレンである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. R3が、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、8〜12個の炭素原子を有するアルキルである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. R3が、飽和分岐鎖状の8〜12個の炭素原子を有するアルキルである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. nが、3〜50の値を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. R2a、R2b、及びR2cが、独立して、エチレン又はプロピレンである、請求項2〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. x、y、及びzが、合計して、3〜50の値になる、請求項2〜10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 殺有害生物剤が、少なくとも1種の殺菌剤を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 殺菌剤が、カルボキサミド系、トリアゾール系、ピラゾール-4-カルボキサミド系、及びストロビルリン系から選択される、請求項12に記載の組成物。
  14. 殺有害生物剤と、一般式(I)のヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルとを接触させることにより、請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物を調製する方法。
  15. 植物病原性菌類及び/又は望ましくない植生及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニの蔓延を防除し、且つ/あるいは植物成長を調節する方法であって、請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境、あるいは、それぞれの有害生物から保護すべき作物植物、土壌、及び/又は望ましくない植物、及び/又は作物植物、及び/又はそれらの環境に作用させる、前記方法。
  16. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物を含む種子。
  17. 殺有害生物剤を含む噴霧混合物における、アジュバントとしての、請求項1〜11のいずれか一項において定義されるヒドロキシアルキルポリオキシレングリコールエーテルの使用。
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