初めに、図1を用いて一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、各ブロック図のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。
上述の通り、人材を適切に活用しつつ、作業負担を分散することに貢献する管理装置が望まれる。
そこで、一例として、図1に示す管理装置1000を提供する。管理装置1000は、作業発生予測部1001と、作業者候補選択部1002と、優先順位決定部1003と、作業者決定部1004とを備える。なお、以下の説明では、作業を行う者を、作業者と呼ぶ。また、以下の説明では、作業者になり得る者として、予め登録された者を、登録作業者と呼ぶ。1又は2以上の種別の装置、及び/又は1又は2以上の構成の装置に関して、登録作業者は、知識、技術等を有するものとする。
作業発生予測部1001は、2以上の登録装置に関して、所定の条件に基づいて、登録装置毎の作業発生予測値を算出する。ここで、作業発生予測値とは、登録装置に関して、保守作業等、作業が発生する可能性を示す値である。
作業者候補選択部1002は、少なくとも対象装置に関して作業可能である、1又は2以上の作業者候補を、2以上の登録作業者から選択する。ここで、対象装置とは、登録装置のうち、判断対象(作業対象)とする装置を意味するものとする。
例えば、ある登録作業者が、ある登録装置に関して保守作業等を行うための技術、知識を有するとする。その場合、当該登録作業者は、当該登録装置に関して作業可能であるものとする。
優先順位決定部1003は、作業可能な登録装置に対応する作業発生予測値の和を、作業者候補毎に、作業発生予測総和として算出し、算出した作業発生予測総和が低い作業者候補ほど、優先するように、優先順位を決定する。
例えば、一の作業者候補が、2つの登録装置に関して作業可能であるとする。その場合、優先順位決定部1003は、2つの登録装置に対応する作業発生予測値の和を、当該作業者候補に対応する作業発生予測総和として算出する。
作業者決定部1004は、対象装置に関する作業を行う作業者を、優先順位決定部1003が決定した優先順位に基づいて決定する。
従って、管理装置1000は、人材を適切に活用しつつ、作業負担を分散することに貢献する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
なお、以下の説明では、保守対象の装置に関して、保守作業、障害復旧作業を行うために、作業を行う者を割り当てる場合を例示して説明する。
また、以下の説明では、所定の地域内に存在する、保守対象の装置に関して、作業者が保守作業、障害復旧作業を行う場合を例示して説明する。また、以下の説明では、顧客とは、保守対象の装置を使用する者を意味するものとする。
ただし、以下の説明は、本書で説明する実施形態において、対象とする作業を、保守作業、障害復旧作業に限定する趣旨ではない。また、以下の説明は、本書で説明する実施形態において、対象とする作業者を、保守作業、障害復旧作業を行う者に限定する趣旨ではない。また、以下の説明は、本書で説明する実施形態において、保守対象の装置を、所定の地域内に存在する装置に限定する趣旨ではない。本発明は、保守作業、障害復旧作業とは異なる作業に適用されてもよいことは勿論である。例えば、本発明は、IT(Information Technology)システムを移設する作業、ITシステムを立上げる作業に適用されてもよい。また、例えば、本発明は、ITシステム用の通信システムを設置する作業、及びその通信システムを設定する作業に適用されてもよい。
また、以下の説明では、登録装置とは、保守対象として登録された装置を示すものとする。さらに、以下の説明では、対象装置とは、登録装置のうち、保守作業等の対象となる装置を示すものとする。ただし、以下の説明は、登録装置を、保守対象として登録された装置に限定する趣旨ではない。同様に、以下の説明は、対象装置を、保守作業等の対象となる装置に限定する趣旨ではない。
なお、本実施形態においては、夫々の登録装置において、障害が発生する確率が一様且つ一定である場合について説明する。登録装置毎に、障害が発生する確率が異なる場合については、他の実施形態として説明する。また、登録装置の稼働開始からの経過年数に応じて、障害が発生する確率が異なる場合についても、他の実施形態として説明する。
図2は、本実施形態に係る管理システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。管理システム1は、管理装置100と、1又は2以上の端末200とを含んで構成される。なお、図2においては、一つの端末200を示すが、これは、端末200の数を一つに限定する趣旨ではない、また、図2は、管理システム1の一例であり、本実施形態に係る管理システム1の構成を、図2に示す構成に限定する趣旨ではない。また、図2は、管理装置100、端末200の一例であり、管理装置100、端末200の構成を、図2に示す構成に限定する趣旨ではない。
端末200は、登録作業者、又は登録作業者を管理する者等が使用する情報処理装置(コンピュータ)である。端末200は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよく、本書で説明する機能を実現できれば、その詳細は問わない。
端末200のユーザは、登録作業者に関する情報、対象装置を識別する情報、作業依頼内容に関する情報、顧客に関する情報等を、端末200に入力する。さらに、端末200のユーザは、登録作業者の作業予定に関する情報を、端末200に入力してもよい。
端末200は、登録作業者に関する情報、対象装置を識別する情報、作業依頼内容に関する情報、顧客に関する情報、作業予定に関する情報等を、管理装置100に送信する。管理装置100は、端末200から情報を受信した場合、受信した情報を管理装置100に登録する。
ここで、登録作業者に関する情報は、登録作業者が作業可能である(即ち、作業する能力を有する)、装置の種別等に関する情報を含むものとする。
管理装置100と、端末200とは、ネットワーク300を介して接続される。ネットワーク300は、インターネット、イントラネット、ローカルネットワーク等であってもよく、その詳細は問わない。
管理装置100は、対象装置に関して、作業者を決定する処理を行う、情報処理装置(コンピュータ)である。管理装置100は、端末200から受信した、対象装置を識別する情報に基づいて、対象装置を識別する。管理装置100は、PC、ワークステーション、サーバ等であってもよく、本書で説明する機能を実現できれば、その詳細は問わない。
次に、端末200について詳細に説明する。
端末200は、端末通信部210と、端末制御部220と、端末入力部230と、端末出力部240とを含んで構成される。なお、端末200は、端末200を動作させるために必要な情報を記憶するメモリ(図示せず)等、他のモジュールを含んでもよいことは勿論である。
端末通信部210は、ネットワーク300と接続し、端末制御部220の指示に従い、管理装置100等と通信する。例えば、端末通信部210は、NIC(Network Interface Card)等を用いて実現される。
端末通信部210は、登録作業者に関する情報、対象装置を識別する情報、作業依頼内容に関する情報、顧客に関する情報、作業予定に関する情報等を、管理装置100に送信する。なお、端末通信部210は、異なるタイミングで(即ち、異なる時に)、管理装置100に各情報を送信してもよいことは勿論である。また、端末通信部210は、対象装置に関して、作業者を識別する情報等を、管理装置100から受信する。
端末制御部220は、端末200の各モジュールを制御する。例えば、端末制御部220は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて実現される。
端末入力部230は、端末制御部220の指示に従い、入力を受け付ける。例えば、端末入力部230は、キーボード、タッチパネル、音声入力手段等を用いて実現される。端末入力部230は、情報を受け付けることができれば、その詳細は問わない。
端末出力部240は、端末制御部220の指示に従い、指示された情報を出力する。例えば、端末出力部240は、ディスプレイ(図示せず)に情報を表示させてもよい。また、端末出力部240は、プリンタ(図示せず)に情報を印刷させてもよい。また、端末出力部240は、所定の端末(端末200とは異なる装置。図示せず。)に、情報を送信してもよい。端末出力部240は、情報を出力できれば、その詳細は問わない。
次に、管理装置100について詳細に説明する。
管理装置100は、管理装置通信部110と、管理装置制御部120と、管理装置入力部130と、管理装置出力部140と、管理装置記憶部150とを含んで構成される。
管理装置通信部110は、ネットワーク300と接続し、管理装置制御部120の指示に従い、端末200等と通信する。管理装置通信部110は、NIC等を用いて実現される。
管理装置通信部110は、登録作業者に関する情報、対象装置を識別する情報、作業依頼内容に関する情報、顧客に関する情報、作業予定に関する情報等を、端末200から受信する。また、管理装置100が、対象装置に関して作業者を決定した場合、管理装置通信部110は、決定した作業者を識別する情報を、端末200に送信する。
管理装置制御部120は、管理装置100の各モジュールを制御する。例えば、管理装置制御部120は、CPU等を用いて実現される。
管理装置入力部130は、管理装置制御部120の指示に従い、入力を受け付ける。例えば、管理装置入力部130は、キーボード、タッチパネル、音声入力手段等を用いて実現される。管理装置入力部130は、情報を受け付けることができれば、その詳細は問わない。
管理装置出力部140は、管理装置制御部120の指示に従い、指示された情報を出力する。例えば、管理装置出力部140は、ディスプレイ(図示せず)に情報を表示させてもよい。また、管理装置出力部140は、プリンタ(図示せず)に情報を印刷させてもよい。また、管理装置出力部140は、所定の端末(端末200とは異なる装置。図示せず。)に、情報を送信してもよい。管理装置出力部140は、情報を出力できれば、その詳細は問わない。
管理装置記憶部150は、管理装置100を動作させるために必要な情報を記憶する。例えば、管理装置記憶部150は、磁気ディスク装置や光ディスク装置、半導体メモリ等によって実現される。
管理装置記憶部150は、作業依頼管理データベース151と、装置情報データベース152と、能力情報データベース153と、スケジュールデータベース154と、作業者管理部160とを格納する。なお、管理装置記憶部150に格納される各データベースは、管理装置制御部120の指示に従い、データベースに格納されるデータの削除、更新、追加が可能であるものとする。
<作業依頼管理データベース>
作業依頼管理データベース151は、作業依頼内容に関する情報を格納する。具体的には、作業依頼管理データベース151は、対象装置に対応する、顧客を識別する情報と、対象装置を識別する情報と、対象装置の状態を示す情報と、作業の実施に関係する情報とを対応付けて格納する。
顧客を識別する情報とは、顧客を特定する情報である。例えば、顧客を識別する情報は、顧客名、各顧客に対して一意に割り振られたID(Identifier)、顧客の住所、顧客の電話番号等を含んでもよい。以下の説明では、顧客を識別する情報を、顧客識別情報と呼ぶ。また、以下の説明では、各顧客に対して割り振られたIDを、顧客IDと呼ぶ。
対象装置に対応する、装置識別情報とは、対象装置を特定する情報である。例えば、対象装置に対応する、装置識別情報は、対象装置の型番、対象装置の製造番号等を含んでもよい。
対象装置の状態を示す情報は、例えば、対象装置において発生した障害に関して、症状等を含む。ここで、症状とは、対象装置において障害が発生した時の状況、対象装置において障害が発生した後の、対象装置の状態等である。
作業の実施に関係する情報は、例えば、作業依頼元が作業を希望する時間、作業者に伝達する情報等を含む。
さらに、作業依頼管理データベース151は、作業依頼毎に割り振られた情報(番号等)、顧客側の担当者名等を含んでもよい。以下の説明では、作業依頼毎に割り振られた情報を、依頼識別情報と呼ぶ。なお、依頼識別情報は、作業依頼を特定できる情報であれば、その詳細は問わない。
図3は、作業依頼管理データベース151の一例を示す図である。図3に示す通り、作業依頼管理データベース151は、依頼識別情報と、対象装置に対応する、顧客を識別する情報と、対象装置を識別する情報と、症状と、作業の実施に関係する情報とを対応付けて格納してもよい。なお、図3は、作業依頼管理データベース151の一例であり、作業依頼管理データベース151を、図3に示す構成に限定する趣旨ではない。
具体的には、図3に示す通り、作業依頼管理データベース151は、顧客名と、顧客IDと、住所と、電話番号と、顧客側の担当者名とを、顧客を識別する情報として含んでもよい。ここで、住所とは、例えば、対象装置が設置されている場所であってもよい。また、ここで、電話番号とは、作業依頼元である、顧客の担当者の連絡先であってもよい。顧客の担当者名とは、作業依頼元である、顧客の担当者の氏名であってもよい。
また、図3に示す通り、作業依頼管理データベース151は、型番情報と、装置製造番号とを、対象装置を識別する情報として含んでもよい。作業依頼管理データベース151に含まれる型番情報は、対象装置の型番を示す。また、ここで、作業依頼管理データベース151に含まれる装置製造番号とは、対象装置の製造番号を示す。
なお、以下の説明では、説明の便宜上、対象装置の型番情報において、接頭語が「PC−」である場合、対象装置がパーソナルコンピュータ(Personal Computer)であることを示すものとする。また、以下の説明では、説明の便宜上、対象装置の型番情報において、接頭語が「PR−」である場合、対象装置がプリンタ(Printer)であることを示すものとする。また、以下の説明では、説明の便宜上、対象装置の型番情報において、接頭語が「SV−」である場合、対象装置がサーバ(Server)装置であることを示すものとする。ただし、これは、対象装置を、パーソナルコンピュータ、プリンタ、サーバのいずれかに限定する趣旨ではない。
また、図3に示す通り、作業依頼管理データベース151は、対応希望日時と、伝達事項とを、作業の実施に関係する情報として含んでもよい。対応希望日時とは、作業依頼元である顧客が、保守作業等を希望する年月日、時間帯等である。また、伝達事項とは、例えば、作業時に作業者が留意する必要がある情報等である。
例えば、図3は、顧客ID「001」の顧客名「W社」から、型番情報「PC−10」且つ装置製造番号「101a」の対象装置に関する作業依頼を示す。さらに、図3は、作業依頼管理データベース151が、当該作業依頼を、依頼識別情報「1001−01」として、格納することを示す。さらに、図3は、型番情報「PC−10」且つ装置製造番号「101a」の対象装置において、「CPUエラー」が発生していることを示す。さらに、図3は、型番情報「PC−10」且つ装置製造番号「101a」の対象装置に関して、顧客ID「001」の顧客名「W社」が、「至急対応」を希望していることを示す。
<装置情報データベース>
装置情報データベース152は、登録装置に関する情報を格納する。装置情報データベース152は、登録装置に対応する、顧客を識別する情報と、装置識別情報とを対応付けて格納する。
登録装置に対応する、顧客を識別する情報とは、登録装置に対応する、顧客を特定する情報である。顧客を識別する情報については、上記の通りであるため、説明を省略する。
登録装置に対応する装置識別情報は、登録装置を特定する情報である。例えば、登録装置に対応する装置識別情報は、登録装置の型番、登録装置の製造番号を含んでもよい。
図4は、装置情報データベース152の一例を示す図である。図4に示す通り、装置情報データベース152は、登録装置に対応する、顧客を識別する情報と、登録装置を識別する情報とを対応付けて格納してもよい。なお、図4は、装置情報データベース152の一例であり、装置情報データベース152を、図4に示す構成に限定する趣旨ではない。
具体的には、図4に示す通り、装置情報データベース152は、顧客名と、顧客IDと、住所と、電話番号とを、顧客を識別する情報として含んでもよい。住所とは、例えば、登録装置が設置されている場所であってもよい。また、電話番号とは、登録装置を使用する、顧客の担当者の連絡先であってもよい。顧客の担当者名とは、登録装置を使用する、顧客の担当者の氏名であってもよい。
また、図4に示す通り、装置情報データベース152は、型番情報と、装置製造番号と、構成情報と、構成製造番号と、改版番号とを、登録装置を識別する情報として含んでもよい。装置情報データベース152に含まれる型番情報とは、登録装置の型番を示す。また、装置情報データベース152に含まれる装置製造番号は、登録装置の製造番号を示す。また、装置情報データベース152に含まれる構成情報とは、登録装置の構成を示す情報を示す。また、ここで、構成製造番号とは、対応する構成に対して割り当てられた、製造番号を示す。また、ここで、装置情報データベース152に含まれる改版番号は、登録装置のバージョン(Rev(Revision)ともいう)を示す。
なお、以下の説明では、説明の便宜上、登録装置の型番情報において、接頭語が「PC−」である場合、登録装置がパーソナルコンピュータであることを示すものとする。また、以下の説明では、説明の便宜上、登録装置の型番情報において、接頭語が「PR−」である場合、登録装置がプリンタであることを示すものとする。また、以下の説明では、説明の便宜上、登録装置の型番情報において、接頭語が「SV−」である場合、登録装置がサーバ装置であることを示すものとする。ただし、これは、登録装置を、パーソナルコンピュータ、プリンタ、サーバのいずれかに限定する趣旨ではない。
例えば、図4は、構成情報「PC−1」且つ構成製造番号「KK1A」且つ改版番号「Rev.01」であって、装置製造番号「101a」且つ型番情報「PC−10」である登録装置を、顧客ID「001」の顧客名「W社」が使用していることを示す。
<能力情報データベース>
能力情報データベース153は、登録作業者の能力に関する情報を格納する。具体的には、能力情報データベース153は、登録作業者を識別する情報と、登録作業者が作業可能である装置の種別を示す情報とを対応付けた情報を格納する。以下の説明では、登録作業者を識別する情報を、登録作業者識別情報と呼ぶ。また、以下の説明では、登録作業者が作業可能である装置の種別を示す情報を、能力情報と呼ぶ。
例えば、登録作業者識別情報は、登録作業者名、各登録作業者に一意に割り振られたID等を含んでもよい。以下の説明では、各登録作業者に対して割り振られたIDを、登録作業者IDと呼ぶ。
なお、上記の通り、登録作業者は、2以上の種別、及び/又は2以上の構成の装置に関して、作業可能な能力を有していてもよい。
図5は、能力情報データベース153の一例を示す図である。図5に示す通り、能力情報データベース153は、登録作業者IDと、能力情報と、能力情報グループとを対応付けて格納してもよい。なお、図5は、能力情報データベース153の一例であり、能力情報データベース153を、図5に示す構成に限定する趣旨ではない。
ここで、能力情報グループとは、対応する登録作業者IDの登録者が作業可能である装置の種別を示す情報の組を示す情報である。
例えば、図5は、登録作業者ID「00003」の登録作業者が、「PC(即ち、パーソナルコンピュータ)」と、「PR(プリンタ)」と、「SV(サーバ)」とに関して、作業を行う能力を有することを示す。
なお、図5は、能力情報データベース153が、装置の種別を表す情報を、能力情報として格納することを示す。しかし、能力情報データベース153が、装置の種別よりも詳細な情報(例えば、装置の構成を表す情報)を、能力情報として格納してもよい。その場合、能力情報データベース153は、装置の種別よりも詳細な情報(例えば、装置の構成を表す情報)を組み合わせた情報を、能力情報グループとして格納してもよい。
<スケジュールデータベース>
スケジュールデータベース154は、登録作業者のスケジュール(作業予定)に関する情報を格納する。具体的には、スケジュールデータベース154は、登録作業者識別情報と、作業スケジュール情報とを対応付けた情報を格納する。
作業スケジュール情報とは、受け付けた作業依頼に対して、登録作業者が作業を行う予定である年月日等に関する情報である。例えば、作業スケジュール情報は、作業開始予定の年月日と、作業終了予定の年月日とを含んで構成されてもよい。
図6は、スケジュールデータベース154の一例を示す図である。図6に示す通り、スケジュールデータベース154は、依頼識別情報と、作業スケジュール情報と、登録作業者IDとを対応付けて格納してもよい。なお、図6は、スケジュールデータベース154の一例であり、スケジュールデータベース154を、図6に示す構成に限定する趣旨ではない。
例えば、図6は、登録作業者ID「00003」の登録作業者が、依頼識別情報「1002−01」の作業依頼に対して、「2017年8月1日、11時0分(2017/08/01 11:00)」から、「2017年8月1日、12時0分(2017/08/01 12:00)」まで、作業予定であることを示す。
<作業者管理部>
作業者管理部160は、作業発生予測部161と、作業者候補選択部162と、優先順位決定部163と、作業者決定部164とを含んで構成される。
作業発生予測部161は、2以上の登録装置に関して、所定の条件に基づいて、登録装置毎の作業発生予測値を算出する。本実施形態に係る作業発生予測部161は、登録装置毎の作業発生予測値を、登録装置毎の装置数に基づいて算出する。
具体的には、作業発生予測部161は、装置情報データベース152を参照し、所定の条件に基づいて、登録装置をグループ化する。そして、作業発生予測部161は、各グループに含まれる登録装置の数を、登録装置毎の装置数として算出する。
例えば、作業発生予測部161は、各種別に対応する、登録装置の台数を、登録装置毎の装置数として算出してもよい。または、作業発生予測部161は、登録装置の各構成に対応する、登録装置の台数を、登録装置毎の装置数として算出してもよい。
また、作業発生予測部161は、対象とする地域を制限してもよい。その場合、作業発生予測部161は、所定の地域内における、各種別に対応する登録装置の数を、登録装置毎の装置数として算出してもよい。または、作業発生予測部161は、制限した地域内における、各構成に対応する登録装置の数を、登録装置毎の装置数として算出してもよい。
そして、作業発生予測部161は、算出した装置数に基づいて、登録装置毎の作業発生予測値を算出する。例えば、作業発生予測部161は、登録装置の種別、構成等毎に対応する装置数を、登録装置毎の作業発生予測値として算出してもよい。
上記の通り、本実施形態に係る管理システム1においては、登録装置において障害が発生したときに、作業者が作業を行うものとする。さらに、上記の通り、本実施形態においては、夫々の登録装置において、障害が発生する確率が一様且つ一定であるものとする。
そこで、本実施形態に係る管理システム1においては、上記グループ毎に、グループに含まれる装置数が多いほど、上記グループに含まれる登録装置に関して、作業者が作業を行う機会が増加するものとする。そのため、本実施形態に係る作業発生予測部161は、登録装置毎の装置数が多いほど、当該登録装置に対応する作業発生予測値が高くなるように、作業発生予測値を算出する。
なお、作業発生予測部161は、登録装置の種別、構成等毎に、重みを決定してもよい。その場合、作業発生予測部161は、登録装置の種別、構成等毎の装置数に対して、重みを掛けた値を、登録装置毎の作業発生予測値として算出してもよい。
作業者候補選択部162は、少なくとも対象装置に関して作業可能である、1又は2以上の作業者候補を、2以上の登録作業者から選択する。本実施形態に係る作業者候補選択部162は、登録作業者毎の能力情報に基づいて、登録作業者から、作業者候補を選択する。
具体的には、作業者候補選択部162は、対象装置を特定する。そして、作業者候補選択部162は、対象装置に対応する、顧客を識別する情報と、装置識別情報と、対象装置の状態を示す情報と、作業の実施に関係する情報とを、作業依頼管理データベース151から抽出する。
そして、作業者候補選択部162は、能力情報データベース153から、登録作業者毎の能力情報を抽出する。そして、作業者候補選択部162は、能力情報データベース153において、対象装置の種別を示す情報が、能力情報として、登録作業者に対して対応付けられている場合、当該登録作業者を、作業者候補として選択する。
さらに、作業者候補選択部162は、登録業者毎の能力情報と、登録作業者毎の作業スケジュール情報とに基づいて、登録作業者から、1又は2以上の作業者候補を選択してもよい。
その場合、作業者候補選択部162は、スケジュールデータベース154から、判断対象の登録作業者に対応する、スケジュール情報を抽出する。そして、作業者候補選択部162は、選択した作業候補者が、作業依頼管理データベース151に登録された対応希望日時に、作業可能であるか否かを、抽出したスケジュール情報に基づいて判断する。
作業者候補選択部162は、対応希望日時に作業可能であって、対象装置に関して作業可能な能力を有する登録作業者を、作業者候補として選択してもよい。例えば、登録作業者が、対象装置に関して作業可能な能力を有している場合であっても、対応希望日時に作業予定がある場合には、作業者候補選択部162は、当該登録作業者を作業者候補から除外する。
優先順位決定部163は、作業可能な登録装置に対応する作業発生予測値の和を、作業者候補毎に、作業発生予測総和として算出する。そして、優先順位決定部163は、算出した作業発生予測総和が低い作業者候補ほど、優先するように、優先順位を決定する。なお、作業者候補が作業可能な登録装置とは、対象装置を含む、1又は2以上の登録装置である。
例えば、装置の種別毎の装置数が一様である場合には、作業可能である装置の種別が多い、作業者候補ほど、作業発生予測総和は高くなる。つまり、装置の種別毎の装置数が一様である場合には、作業可能である装置の種別が多い、作業者候補ほど、作業が発生する確率が高くなる。その結果、優先順位決定部163は、作業可能である装置の種別が多い、作業者候補ほど、優先順位が低くなるように、優先順位を決定する。
作業者決定部164は、対象装置に関する作業を行う作業者を、優先順位に基づいて決定する。
なお、作業者管理部160は、プログラムとして実現されてもよい。その場合、管理装置制御部120は、当該プログラムを読み出し、処理を実行する。同様に、作業発生予測部161、作業者候補選択部162、優先順位決定部163、作業者決定部164は、夫々、プログラムとして実現されてもよい。
次に、管理装置100の動作について詳細に説明する。
図7は、管理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図7は、管理装置100の動作の一例であり、本実施形態に係る管理装置100の動作を、図7に示す動作に限定する趣旨ではない。
ステップS1において、管理装置100は、作業依頼内容に関する情報を取得する。具体的には、管理装置100は、対象装置に対応する、顧客を識別する情報と、装置識別情報と、対象装置の状態を示す情報と、作業の実施に関係する情報とを取得する。
例えば、端末200は、対象装置に対応する、顧客を識別する情報と、装置識別情報と、対象装置の状態を示す情報と、作業の実施に関係する情報とを、管理装置100に送信してもよい。その場合、管理装置100は、端末200から受信した、顧客を識別する情報と、装置識別情報と、対象装置の状態を示す情報と、作業の実施に関係する情報とを、作業依頼内容に関する情報として取得する。または、管理装置100のユーザは、顧客を識別する情報と、装置識別情報と、対象装置の状態を示す情報と、作業の実施に関係する情報とを、管理装置入力部130を用いて、入力してもよい。なお、作業依頼内容に変更があった場合、管理装置100は、適宜、新たな作業依頼内容に関する情報を取得し、作業依頼内容に関する情報を更新してもよいことは勿論である。
ステップS2において、作業発生予測部161は、登録装置の種別、構成等に基づいて、装置毎の装置数を算出する。具体的には、作業発生予測部161は、登録装置の種別、構成等に基づいて、登録装置をグループ化する。そして、作業発生予測部161は、各グループに含まれる登録装置の数を、装置毎の装置数として算出する。
また、作業発生予測部161は、所定の地域内における、登録装置の種別、構成等に基づいて、登録装置をグループ化してもよい。その場合、作業発生予測部161は、所定の地域内における、各グループに含まれる登録装置の数を、装置毎の装置数として算出してもよい。
ステップS3において、作業発生予測部161は、装置毎の装置数に基づいて、登録装置毎の作業発生予測値を算出する。
ステップS4において、作業者候補選択部162は、能力情報と作業スケジュール情報とに基づいて、対象装置に関して作業可能である、1又は2以上の作業者候補を選択する。具体的には、作業者候補選択部162は、能力情報データベース153において、対象装置を含む登録装置に関して作業可能な能力を有する、登録作業者を特定する。そして、作業者候補選択部162は、スケジュールデータベース154を参照し、特定した登録作業者のうち、対応希望日時に作業可能である、登録作業者を、作業者候補として選択する。
ステップS5において、優先順位決定部163は、作業可能な登録装置に対応する作業発生予測総和を、作業者候補毎に算出する。
ステップS6において、優先順位決定部163は、算出した作業発生予測総和が低い作業者候補ほど、優先するように、優先順位を決定する。
ステップS7において、作業者決定部164は、対象装置に関する作業を行う作業者を、優先順位に基づいて決定する。
以上のように、本実施形態に係る管理システム1においては、管理装置100が、少なくとも対象装置に関して作業可能である、1又は2以上の作業者候補を選択する。そして、管理装置100は、作業者候補毎に作業が発生する可能性(作業発生予測総和)を推定し、作業が発生する可能性が低い作業者候補ほど、優先するようにして、作業者を決定する。そのため、本実施形態に係る管理システム1は、作業が発生する可能性が高い人に、作業が集中することを回避することに貢献する。従って、本実施形態に係る管理システム1は、人材を適切に活用しつつ、作業負担を分散することに貢献する。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。本実施形態は、登録装置毎の装置数と、所定の能力を有する登録作業者の数とに基づいて、作業者候補に対応する優先順位を決定する形態である。なお、本実施形態における説明では、上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。
本実施形態に係る管理システム1の全体構成は、図2に示す通りである。
<作業者管理部>
本実施形態に係る作業者決定部164は、2以上の登録装置のうちの第1の登録装置が存在する、第1の割合を算出する。
また、第1の登録装置とは、対象装置の種別に対応する、登録装置であってもよい。または、第1の登録装置とは、所定の登録作業者が対応できる装置であり、且つ、当該所定の登録作業者以外の者は対応できない装置であってもよい。
さらに、本実施形態に係る作業者決定部164は、作業者総数に対して、第1の登録装置及び第2の登録装置に関して、作業可能な登録作業者(以下、特定作業者と呼ぶ)が存在する、第2の割合を算出する。
ここで、作業者総数とは、能力情報データベース153に登録された、登録作業者の総数であってもよい。または、作業者総数とは、能力情報データベース153に登録された、登録作業者のうち、所定の地域を担当する登録作業者の総数であってもよい。
また、第2の登録装置とは、第1の登録装置とは異なる種別の登録装置である。例えば、第1の登録装置が、対象装置の種別に対応する登録装置である場合、第2の登録装置は、対象装置の種別とは異なる、1又は2以上の種別の登録装置であってもよい。
そして、本実施形態に係る作業者決定部164は、算出した第1の割合と、算出した第2の割合とに基づいて、特定作業者を、第1の装置に関する作業に、優先的に割り当てるか否かを判断する。
具体的には、作業者決定部164は、第1の割合が第2の割合を越える場合、第1の登録装置に関する作業を行う作業者を、特定作業者から選択する。
一方、作業者決定部164は、第1の割合が第2の割合以下である場合、特定作業者を、第1の登録装置、第2の登録装置の少なくともいずれかに関する作業を行う作業者として決定する。
ここで、第1の割合が第2の割合以下であることは、特定作業者の割合(第2の割合)に対して、第1の登録装置の割合(第1の割合)が低いことを意味する。そこで、作業者決定部164は、第1の登録装置の割合に対して、超過した割合に対応する、1又は2以上の特定作業者を選択してもよい。そして、作業者決定部164は、選択した特定作業者を、第1の登録装置、第2の登録装置の少なくともいずれかに関する作業を行う、作業者として決定してもよい。
次に、本実施形態に係る管理装置100の動作について説明する。
図8は、本実施形態に係る管理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図8は、本実施形態に係る管理装置100の動作の一例であり、本実施形態に係る管理装置100の動作を、図8に示す動作に限定する趣旨ではない。
ステップS101において、作業者決定部164は、2以上の登録装置のうちの第1の登録装置が存在する、第1の割合を算出する。
ステップS102において、作業者決定部164は、第1の登録装置、及び2以上の登録装置のうちの第2の登録装置に関して、作業可能な特定作業者が存在する、第2の割合を算出する。
ステップS103において、第1の割合が第2の割合を越えるか否かを、作業者決定部164は判断する。
第1の割合が第2の割合を越える場合(ステップS103のYES分岐)には、ステップS104に遷移する。ステップS104において、作業者決定部164は、第1の登録装置、及び第2の登録装置に関して、作業可能な特定作業者から、第1の登録装置に関する作業を行う作業者を決定する。
ここで、作業者決定部164は、優先順位決定部163が決定した優先順位に基づいて、特定作業者から、第1の登録装置に関する作業を行う作業者を決定してもよい。
一方、第1の割合が第2の割合以下である場合(ステップS103のNO分岐)には、ステップS105に遷移する。ステップS105において、作業者決定部164は、第1の登録装置、及び第2の登録装置に関して、作業可能な特定作業者を、第1の登録装置、第2の登録装置の少なくともいずれかに関する作業を行う作業者として決定する。
ここで、作業者決定部164は、優先順位決定部163が決定した優先順位に基づいて、特定作業者を、第1の登録装置、第2の登録装置の少なくともいずれかに関する作業を行う作業者として決定してもよい。
以上のように、本実施形態に係る管理システム1は、装置数と、特定の能力を有する登録作業者の数とに基づいて、特定の能力を必要とする作業を行う作業者として、特定の能力を有する作業者(特定作業者)を、優先的に割り当てるか否かを決定する。従って、本実施形態に係る管理システム1は、より一層、人材を適切に活用しつつ、作業負担を分散することに貢献する。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。本実施形態は、登録装置の組み合わせパターンに基づいて、作業者候補の優先順位を決定する形態である。なお、本実施形態における説明では、上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。
本実施形態に係る管理システム1aの全体構成は、図9に示す通りである。図9に示す管理システム1aと、図2に示す管理システム1との相違点は、図9に示す管理システム1aの管理装置100aが、パターン管理部165を備える点である。
<作業者管理部>
パターン管理部165は、対象装置を含む、登録装置の組み合わせパターンを生成する。以下の説明では、登録装置の組み合わせパターンを、単に、組み合わせパターンと呼ぶ。
作業発生予測部161は、各組み合わせパターンに対応する障害発生確率を算出する。具体的には、作業発生予測部161は、組み合わせパターンに含まれる登録装置に対応する、装置障害履歴に基づいて、組み合わせパターンに対応する障害発生確率を算出する。例えば、作業発生予測部161は、組み合わせパターンに含まれる登録装置に対応する、障害発生確率の和を、その組み合わせパターンに対応する障害発生確率として算出してもよい。なお、これは、組み合わせパターンに対応する障害発生確率の算出方法の一例であり、他の方法を用いて、組み合わせパターンに対応する障害発生確率を算出してもよく、その詳細は問わない。
本実施形態に係る優先順位決定部163は、組み合わせパターン毎に、第2の作業発生予測総和を算出する。ここで、優先順位決定部163は、少なくとも一の作業者候補が作業可能である登録装置と対象装置とを含む、生成した組み合わせパターンに関して、第2の作業発生予測総和を算出する。
そして、優先順位決定部163は、組み合わせパターンのうち、作業者候補に対応する、第2の作業発生予測総和が低い、組み合わせパターンほど優先するように、第2の優先順位を決定する。例えば、優先順位決定部163は、組み合わせパターンのうち、一の作業者候補に対応する、第2の作業発生予測総和が低い、組み合わせパターンほど優先するように、第2の優先順位を決定する。
パターン管理部165は、第2の優先順位に基づいて、対象組み合わせパターンを選択する。
本実施形態に係る作業者決定部164は、対象組み合わせパターンを満たす登録装置に関して、作業可能である作業者候補から、作業者を決定する。
次に、本実施形態に係る管理装置100aの動作について詳細に説明する。
図10は、本実施形態に係る管理装置100aの動作の一例を示すフローチャートである。なお、図10は、本実施形態に係る管理装置100aの動作の一例であり、本実施形態に係る管理装置100aの動作を、図10に示す動作に限定する趣旨ではない。
ステップS201において、作業発生予測部161は、登録装置毎の作業発生予測値を算出する。
例えば、作業発生予測部161は、上記の実施形態と同様に、装置毎の装置数に基づいて、登録装置毎の作業発生予測値を算出してもよい。または、作業発生予測部161は、後述する実施形態において説明する方法を用いて、登録装置毎の作業発生予測値を算出してもよい。つまり、作業発生予測部161は、本書で説明するいずれかの方法に基づいて、作業発生予測値を算出するものとする。
ステップS202において、作業者候補選択部162は、能力情報と作業スケジュール情報とに基づいて、対象装置に関して作業可能である、1又は2以上の作業者候補を選択する。
ステップS203において、対象装置を含むとともに、少なくとも一の作業者候補に対応する、登録装置の組み合わせパターンを生成できるか否かを、パターン管理部165は判断する。
パターン管理部165が、少なくとも一の作業者候補に対応する、登録装置の組み合わせパターンを生成できない場合(ステップS203のNO分岐)には、ステップS204に遷移する。ステップS204において、パターン管理部165は、対象装置に関して作業可能である、作業者候補がいないと判断し、管理装置出力部140に、判断結果を出力させる。そして、管理装置100aは、作業者を決定する処理を終了する。
一方、パターン管理部165が、少なくとも一の作業者候補に対応する、登録装置の組み合わせパターンを生成できる場合(ステップS203のYES分岐)には、ステップS205に遷移する。ステップS205において、パターン管理部165は、対象装置を含むとともに、少なくとも一の作業者候補に対応する、登録装置の組み合わせパターンを生成する。
ステップS206において、生成された組み合わせパターンの数が、2つ以上であるか否かを、パターン管理部165は判断する。
生成された組み合わせパターンの数が、一つである場合(ステップS206のNO分岐)には、ステップS207に遷移する。ステップS207において、作業者決定部164は、生成した組み合わせパターンを、対象組み合わせパターンとして決定する。
ステップS208において、作業者決定部164は、対象組み合わせパターンに対応する作業者候補から、作業者を決定する。そして、管理装置100aは、作業者を決定する処理を終了する。
一方、生成された組み合わせパターンの数が、2つ以上である場合(ステップS206のYES分岐)には、ステップS209に遷移する。
ステップS209において、優先順位決定部163は、作業者候補一人当たりの第2の作業発生予測総和を、生成した組み合わせパターン毎に算出する。
ステップS210において、優先順位決定部163は、作業者候補一人当たりの第2の作業発生予測総和が低い、組み合わせパターンほど優先するように、第2の優先順位を決定する。
ステップS211において、優先順位決定部163は、第2の優先順位に基づいて、対象組み合わせパターンを選択する。そして、作業者決定部164は、対象組み合わせパターンに対応する作業者候補から、作業者を決定する(ステップS208)。そして、管理装置100aは、作業者を決定する処理を終了する。
例えば、対象装置が「PC」であるとする。そして、能力情報データベース153が、図5に示す登録作業者に対応する能力情報を格納するとする。
その場合、「PC」のみに関して作業可能な能力を有する登録作業者は、2人(登録作業者ID「00008」、「00009」)である。また、「PC」と「PR」とに関して作業可能な能力を有する登録作業者は、1人(登録作業者ID「00007」)である。「PC」と「SV」とに作業可能な能力を有する登録作業者は、1人(登録作業者ID「00006」)である。「PC」と「PR」と「SV」とに関して作業可能な能力を有する登録作業者は、3人(登録作業者ID「00003」、「00004」、「00005」)である。
次に、作業者決定部164は、スケジュールデータベース154を参照し、対象装置に対応する対応希望日時に、作業不可能である登録作業者の有無を判断する。例えば、登録作業者ID「00003」の登録作業者が、対応希望日時に作業不可能であるとする。その場合、「PC」と「PR」と「SV」とに作業可能な登録作業者が2人である、と決定する。
ここで、「PC」の障害発生確率が0.024である、と作業発生予測部161は算出したとする。また、「PC」と「PR」との組み合わせパターンに対応する障害発生確率が0.072である、と作業発生予測部161は算出したとする。また、「PC」と「SV」との組み合わせパターンに対応する障害発生確率が0.036である、と作業発生予測部161は算出したとする。また、「PC」と「PR」と「SV」との組み合わせパターンに対応する障害発生確率が0.090である、と作業発生予測部161は算出したとする。
その場合、「PC」のみに対応する、第2の作業発生予測総和が、0.012(=0.024/2)である、と優先順位決定部163は算出する。また、「PC」と「PR」との組み合わせパターンに対応する、第2の作業発生予測総和が、0.072である、と優先順位決定部163は算出する。また、「PC」と「SV」との組み合わせパターンに対応する、第2の作業発生予測総和が、0.036である、と優先順位決定部163は算出する。また、「PC」と「PR」と「SV」との組み合わせパターンに対応する、第2の作業発生予測総和が、0.045(=0.090/2)である、と優先順位決定部163は算出する。
その結果、作業者決定部164は、登録作業者ID「00008」、「00009」の登録作業者を、「PC」に対応する作業を行う作業者として優先的に決定する。
以上のように、本実施形態に係る管理システム1aにおいては、管理装置100aは、作業者候補一人当たりの第2の作業発生予測総和が低い、登録装置の組み合わせパターンほど優先するように、第2の優先順位を決定する。そして、管理装置100aは、第2の優先順位に基づいて、対象組み合わせパターンを選択する。そして、管理装置100aは、対象組み合わせパターンに対応する作業者候補から、作業者を決定する。そのため、本実施形態に係る管理システム1aは、作業が発生する可能性が高い人に、作業が集中することを回避することに貢献する。従って、本実施形態に係る管理システム1aは、人材を適切に活用しつつ、作業負担を分散することに貢献する。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。本実施形態は、各装置において発生した、障害の履歴を利用して、作業発生予測値を算出する形態である。なお、本実施形態における説明では、上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。
図11は、本実施形態に係る管理システム1bの全体構成の一例を示す図である。図11に示す管理システム1bと、図2に示す管理システム1との相違点は、図11に示す管理システム1bの管理装置100bが、障害履歴データベース155を備える点である。
本実施形態においては、端末200のユーザは、さらに、登録装置に関して、登録作業者が保守作業等を行った場合、端末200のユーザは、保守作業等を行った年月日、保守作業の内容等を、端末200に入力するものとする。
端末200は、作業者に関する情報、作業対象の登録装置に関する情報、作業依頼内容に関する情報、顧客に関する情報、作業を行った年月日、作業内容等を、管理装置100bに送信する。管理装置100bは、これらの情報を受信した場合、受信した情報を管理装置100bに登録する。
<障害履歴データベース>
障害履歴データベース155は、登録装置毎の装置障害履歴を格納する。ここで、装置障害履歴とは、登録装置に対応する、障害の履歴を示す情報である。具体的には、障害履歴データベース155は、登録装置に対応する装置識別情報と、障害に関する情報と、作業内容と、障害発生年月日と、対応年月日と、作業を行った登録作業者を識別する情報(登録作業者ID)とを対応付けて格納する。
ここで、障害に関する情報は、障害発生後における登録装置の状態(症状)、障害の原因等を含んでもよい。また、障害発生年月日は、障害が発生した年月日を示す。また、対応年月日は、作業者が障害に対する作業を行った年月日を示す。登録装置に対応する装置識別情報については、上記の通りであるため、説明を省略する。
また、障害履歴データベース155は、障害が発生した登録装置に対応する、顧客を識別する情報をさらに含んで構成されてもよい。
障害が発生した登録装置に対応する、顧客を識別する情報とは、障害が発生した登録装置を使用する顧客を、特定する情報である。顧客を識別する情報については、上記の通りであるため、説明を省略する。
さらに、装置障害履歴は、部品毎の部品障害履歴を含んでもよい。ここで、部品障害履歴とは、登録装置を構成する部品に関する、障害の履歴を示す情報である。
図12は、障害履歴データベース155の一例を示す図である。図12に示す通り、障害履歴データベース155は、依頼識別情報と、顧客を識別する情報と、登録装置を識別する情報と、障害に関する情報と、作業内容と、障害発生年月日と、対応年月日と、登録作業者IDとを対応付けて格納する。なお、図12は、障害履歴データベース155の一例であり、障害履歴データベース155を、図12に示す構成に限定する趣旨ではない。
具体的には、図12に示す通り、障害履歴データベース155は、顧客名と、顧客IDと、住所とを、顧客を識別する情報として含んでもよい。また、図12に示す通り、障害履歴データベース155は、型番情報と、装置製造番号とを、登録装置を識別する情報として含んでもよい。また、図12に示す通り、障害履歴データベース155は、症状と、原因とを、障害に関する情報として含んでもよい。
例えば、図12は、「2017年1月1日、0時0分(2017/1/1 0:00)」に、型番情報「PC−10」、装置製造番号「101a」の登録装置において、「CPUエラー」が発生したことを示す。さらに、図12は、当該障害に対して、登録作業者ID「00001」の登録作業者が、「2017年1月1日1時0分(2017/1/1 1:00)」に、「CPU交換」を行ったことを示す。
<装置情報データベース>
本実施形態に係る装置情報データベース152bは、稼働期間をさらに対応付けて格納する。ここで、稼働期間とは、登録装置が稼働した期間、及び/又は登録装置が稼働予定の期間を示す。
図13は、本実施形態に係る装置情報データベース152bの一例を示す図である。図13に示す装置情報データベース152bと、図4に示す装置情報データベース152との相違点は、稼働期間を含んで構成される点である。
<作業者管理部>
次に、本実施形態に係る作業者管理部160について詳細に説明する。
本実施形態に係る作業発生予測部161は、装置毎の装置数と、判断対象期間に応じた、登録装置毎の装置障害履歴とに基づいて、装置毎の作業発生予測値を算出する。ここで、判断対象期間とは、装置障害履歴に関して、判断対象とする期間を示すものとする。例えば、判断対象期間は、登録装置毎に、稼働開始から経過した時間であってもよい。以下の説明では、登録装置毎に、稼働開始から経過した時間を、経過時間と呼ぶ。ここで、経過時間は、例えば、年単位であってもよい。
具体的には、作業発生予測部161は、判断対象期間毎に応じた装置障害履歴を、障害履歴データベース155から抽出する。作業発生予測部161が、判断対象期間に対応する、装置障害履歴を抽出した場合、当該判断対象期間に、装置の障害が発生した、と作業発生予測部161は判断する。
さらに、作業発生予測部161は、装置情報データベース152bに格納される稼働期間と、判断対象期間とに基づいて、判断対象期間を満たす期間に稼働する、装置毎の装置数を算出する。
さらに、作業発生予測部161は、装置毎の装置数と、判断対象期間に応じた部品毎の部品障害履歴とに基づいて、装置毎の障害発生予測値を算出してもよい。
具体的には、作業発生予測部161は、判断対象期間毎に応じた部品障害履歴を、障害履歴データベース155から抽出してもよい。そして、作業発生予測部161が、判断対象期間に対して、部品に対応する部品障害履歴を抽出した場合、当該判断対象期間に、当該部品を含む装置の障害が発生した、と作業発生予測部161は判断してもよい。
そして、作業発生予測部161は、判断対象期間毎に、装置毎の障害発生確率を算出する。例えば、作業発生予測部161は、判断対象期間毎に、装置毎の障害発生確率を算出してもよい。以下の説明では、判断対象期間が、登録装置毎に、稼働開始から経過した年数である場合を例示して説明する。ただし、これは、判断対象期間を、登録装置毎に、稼働開始から経過した年数に限定する趣旨ではない。
例えば、同一の種別の登録装置に関して、作業発生予測部161が、装置数を500台と算出したとする。そして、作業発生予測部161は、稼働開始から1年目に、当該種別の登録装置のうち、5台が故障したと判断したとする。その場合、当該種別の登録装置に関して、1年目に対応する障害発生確率が0.01(=5/500)である、と作業発生予測部161は算出してもよい。
また、作業発生予測部161は、稼働開始から2年目に、当該種別の登録装置のうち、10台が故障したと判断したとする。その場合、当該種別の登録装置に関して、2年目に対応する障害発生確率が0.02(=10/500)である、と作業発生予測部161は算出してもよい。
そして、作業発生予測部161は、当該種別の登録装置に関して、稼働開始から2年以内に対応する、作業発生予測値が、0.03(=5/500+10/500)である、と作業発生予測部161は算出してもよい。
なお、上記の障害発生確率の算出方法、及び作業発生予測値の算出方法は、一例であり、上記の説明は、障害発生確率の算出方法、及び作業発生予測値の算出方法を限定する趣旨ではない。作業発生予測部161は、任意の数式を定義し、適宜、障害発生確率の算出方法、及び作業発生予測値の算出方法を決定(設定)してもよい。
次に、本実施形態に係る管理装置100bの動作について詳細に説明する。
図14は、本実施形態に係る管理装置100bの動作の一例を示すフローチャートである。なお、図14は、本実施形態に係る管理装置100bの動作の一例であり、本実施形態に係る管理装置100bの動作を、図14に示す動作に限定する趣旨ではない。
である。
ステップS301において、管理装置100bは、作業依頼内容に関する情報を取得する。図14に示すステップS301は、図7に示すステップS1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS302において、作業発生予測部161は、登録装置の種別、構成等と、稼働期間とに基づいて、装置毎の装置数を算出する。
ステップS303において、作業発生予測部161は、装置毎の装置障害履歴を、障害履歴データベース155から抽出する。
ステップS304において、作業発生予測部161は、装置数と、判断対象期間に応じた、装置毎の装置障害履歴とに基づいて、装置毎の作業発生予測値を算出する。
そして、管理装置100bは、他の実施形態と同様に、算出した作業発生予測値を利用して、作業者候補を選択し、対象装置に関する作業を行う作業者を決定する。作業発生予測値を算出した後の動作については、他の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
[変形例1]
本実施形態に係る管理システム1bの変形例1として、図15に示すように、本実施形態に係る管理装置100bは、パターン管理部165を含んで構成されてもよい。パターン管理部165は、上記の通りであり、詳細な説明は省略する。
以上の通り、本実施形態に係る管理システム1bにおいて、管理装置100bは、各装置において発生した、障害の履歴を利用して、作業発生予測値を算出する。そのため、本実施形態に係る管理装置100bは、実際の状況に即した、作業発生予測値を算出できる。従って、本実施形態に係る管理システム1bは、より一層、実際の状況に即して、人材を適切に活用しつつ、作業負担を分散することに貢献する。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。本実施形態は、各装置において発生した、障害の履歴と、所定の能力を有する登録作業者の数とに基づいて、作業者候補に対応する優先順位を決定する形態である。なお、本実施形態における説明では、上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。
本実施形態に係る管理システム1bの全体構成は、図11に示す通りである。
<作業者管理部>
本実施形態に係る作業者決定部164は、障害発生総数に対して、第1の登録装置の障害が発生した、第3の割合を算出する。
ここで、障害発生総数とは、障害履歴データベース155に登録された、装置障害履歴の総数であってもよい。または、障害発生総数とは、障害履歴データベース155に登録された、装置障害履歴のうち、所定の地域内の登録装置に対応する、障害履歴であってもよい。
また、上記の通り、第1の登録装置とは、対象装置の種別に対応する、登録装置であってもよい。または、第1の登録装置とは、所定の登録作業者が対応できる装置であり、且つ、当該所定の登録作業者以外の者は対応できない装置であってもよい。
さらに、本実施形態に係る作業者決定部164は、作業者総数に対して、第1の登録装置及び第2の登録装置に関して、作業可能な登録作業者(特定作業者)が存在する、第2の割合を算出する。
上記の通り、作業者総数とは、能力情報データベース153に登録された、登録作業者の総数であってもよい。または、作業者総数とは、能力情報データベース153に登録された、登録作業者のうち、所定の地域を担当する登録作業者の総数であってもよい。
そして、本実施形態に係る作業者決定部164は、算出した第3の割合と、算出した第2の割合とに基づいて、特定作業者を、第1の装置に関する作業に、優先的に割り当てるか否かを判断する。
具体的には、作業者決定部164は、第3の割合が第2の割合を越える場合、第1の登録装置に関する作業を行う作業者を、特定作業者から選択する。
一方、作業者決定部164は、第3の割合が第2の割合以下である場合、特定作業者を、第1の登録装置、第2の登録装置の少なくともいずれかに関する作業を行う作業者として決定する。
ここで、第3の割合が第2の割合以下であることは、特定作業者の割合(第2の割合)に対して、第1の登録装置において障害が発生する割合(第3の割合)が低いことを意味する。そこで、作業者決定部164は、第1の登録装置において障害が発生する割合に対して、超過した割合に対応する、1又は2以上の特定作業者を選択してもよい。そして、作業者決定部164は、選択した特定作業者を、第1の登録装置、第2の登録装置の少なくともいずれかに関する作業を行う、作業者として決定してもよい。
次に、本実施形態に係る管理装置100bの動作について説明する。
図16は、本実施形態に係る管理装置100bの動作の一例を示すフローチャートである。なお、図16は、本実施形態に係る管理装置100bの動作の一例であり、本実施形態に係る管理装置100bの動作を、図16に示す動作に限定する趣旨ではない。
ステップS401において、作業者決定部164は、障害発生総数に対して、第1の登録装置の障害が発生した、第3の割合を算出する。
ステップS402において、作業者決定部164は、第1の登録装置、及び第2の登録装置に関して、作業可能な特定作業者が存在する、第2の割合を算出する。
ステップS403において、第3の割合が第2の割合を越えるか否かを、作業者決定部164は判断する。
第3の割合が第2の割合を越える場合(ステップS403のYES分岐)には、ステップS404に遷移する。ステップS404において、第1の登録装置、及び第2の登録装置に関して、作業可能な特定作業者から、第1の登録装置に関する作業を行う作業者を決定する。
ここで、作業者決定部164は、優先順位決定部163が決定した優先順位に基づいて、特定作業者から、第1の登録装置に関する作業を行う作業者を決定してもよい。
一方、第3の割合が第2の割合以下である場合(ステップS403のNO分岐)には、ステップS405に遷移する。ステップS405において、作業者決定部164は、第1の登録装置、及び第2の登録装置に関して、作業可能な特定作業者を、第1の登録装置、第2の登録装置の少なくともいずれかに関する作業を行う作業者として決定する。
ここで、作業者決定部164は、優先順位決定部163が決定した優先順位に基づいて、特定作業者を、第1の登録装置、第2の登録装置の少なくともいずれかに関する作業を行う作業者として決定してもよい。
[変形例1]
本実施形態に係る管理システム1bの変形例1として、図15に示すように、本実施形態に係る管理装置100bは、パターン管理部165を含んで構成されてもよい。パターン管理部165は、上記の通りであり、詳細な説明は省略する。
以上のように、本実施形態に係る管理システム1bは、障害の履歴と、特定の能力を有する登録作業者の数とに基づいて、特定の能力を必要とする作業を行う作業者として、特定の能力を有する作業者(特定作業者)を、優先的に割り当てるか否かを決定する。従って、本実施形態に係る管理システム1bは、より一層、人材を適切に活用しつつ、作業負担を分散することに貢献する。
[第6の実施形態]
次に、第6の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。本実施形態は、登録装置の稼働環境を考慮して、作業発生予測値を算出する形態である。なお、本実施形態における説明では、上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。
例えば、高温多湿、塩害、腐食を受ける環境等、所定の環境においては、各種装置において、障害が発生する頻度は増加する傾向がある。また、本発明者の知見によると、長期休暇(夏季休暇、正月休暇等)終了後には、電子機器の障害が発生する頻度は増加する傾向がある。例えば、本発明者の知見によると、長期休暇が開始する前に、電子機器をの動作を停止し、長期休暇の終了後に電子機器を再起動した場合、電子機器の障害が発生する頻度は増加する傾向がある。
装置の障害が発生する頻度が増加すると、作業者が、障害復旧作業を行う頻度が増加することになる。そこで、本実施形態の説明においては、登録装置の稼働環境に応じた作業発生予測値を算出する形態について説明する。
本実施形態に係る管理システム1bの全体構成は、図11に示す通りである。ただし、本実施形態に係る管理装置100bは、装置情報データベース152bに替えて、装置情報データベース152cを備えるものとする。
<装置情報データベース>
本実施形態に係る装置情報データベース152cは、各登録装置に対応する、稼働環境情報を含んで構成される。ここで、稼働環境情報とは、登録装置の稼働環境に関する情報である。例えば、稼働環境情報は、登録装置が存在する空間に関して、空調の有無、気温、湿度、稼働時間等に関する情報を含んでもよい。
また、稼働環境情報は、登録装置の周囲の空間(スペース)等に関する情報を含んでもよい。また、稼働環境情報は、塩害、腐食等を受ける環境であるか否かを示す情報であってもよい。
また、稼働環境情報は、登録装置の用途に関する情報を含んでもよい。例えば、稼働環境情報は、登録装置を停止した場合における、業務等への影響を示す情報を含んで構成されてもよい。なお、上記は稼働環境情報の一例であり、稼働環境情報を上記に限定する趣旨ではない。稼働環境情報は、登録装置の稼働環境に関する情報であれば、その詳細は問わない。
図17は、本実施形態に係る装置情報データベース152cの一例を示す図である。図17に示す通り、本実施形態に係る装置情報データベース152cは、登録装置に対応する、顧客を識別する情報と、登録装置を識別する情報と、稼働期間と、稼働環境情報とを対応付けて格納する。登録装置を識別する情報、及び顧客を識別する情報は、上記の通りであるため、詳細な説明は省略する。なお、図17は、装置情報データベース152cの一例であり、装置情報データベース152cを、図17に示す構成に限定する趣旨ではない。
図17に示す通り、装置情報データベース152cは、設置環境と、稼働時間とを、稼働環境情報として含んでもよい。
例えば、図17は、構成情報「PC−1」且つ構成製造番号「KK1A」且つ改版番号「Rev.01」であって、装置製造番号「101a」且つ型番情報「PC−10」である登録装置を、顧客ID「001」の顧客名「W社」が使用していることを示す。そして、図17は、当該装置が「空調:有」、「温度:20〜28℃」、「湿度:20〜80%」、「設置スペース:良好」である設置環境に設置され、夜間に稼働することを示す。
<作業者管理部>
次に、本実施形態に係る作業者管理部160について詳細に説明する。
本実施形態に係る作業発生予測部161は、稼働環境情報と、判断対象期間に応じた装置障害履歴と、装置毎の装置数とに基づいて、装置毎の作業発生予測値を算出する。
具体的には、作業発生予測部161は、所定の条件に基づいて、稼働環境情報に関して、1又は2以上の稼働環境グループを生成する。作業発生予測部161は、装置情報データベース152cを参照し、生成した稼働環境グループ毎に、登録装置をグループ化する。以下、グループ化した登録装置を、登録装置のグループと呼ぶ。
そして、作業発生予測部161は、障害履歴データベース155を参照し、登録装置のグループ毎に、判断対象期間毎に応じた装置障害履歴を、障害履歴データベース155から抽出する。作業発生予測部161が、判断対象期間に対応する、装置障害履歴を抽出した場合、当該判断対象期間に、当該グループに属する登録装置の障害が発生した、と作業発生予測部161は判断する。
さらに、作業発生予測部161は、装置情報データベース152cに格納される稼働期間と、判断対象期間とに基づいて、判断対象期間を満たす期間に稼働する装置数を、登録装置のグループ毎に算出する。
さらに、作業発生予測部161は、装置毎の装置数と、判断対象期間に応じた部品毎の部品障害履歴とに基づいて、障害発生予測値を、登録装置のグループ毎に算出してもよい。
具体的には、作業発生予測部161は、登録装置のグループ毎に、判断対象期間毎に応じた部品障害履歴を、障害履歴データベース155から抽出してもよい。そして、作業発生予測部161が、判断対象期間に対して、部品に対応する部品障害履歴を抽出した場合、当該判断対象期間に、当該部品を含む装置の障害が発生した、と作業発生予測部161は判断してもよい。
そして、作業発生予測部161は、登録装置のグループ毎に、各判断対象期間に対応する、障害発生確率を算出する。例えば、作業発生予測部161は、登録装置のグループ毎に、各判断対象期間に対応する、障害発生確率を算出してもよい。以下の説明では、判断対象期間が、登録装置毎に、稼働開始から経過した年数である場合を例示して説明する。ただし、これは、判断対象期間を、登録装置毎に、稼働開始から経過した年数に限定する趣旨ではない。
ここで、登録装置において障害が発生する可能性は、登録装置の設置環境、季節、時間帯、時期等に応じて異なる。そこで、例えば、作業発生予測部161は、設置環境に対応する気温の範囲毎に、登録装置をグループ化し、登録装置のグループを生成してもよい。そして、作業発生予測部161は、設置環境に対応する気温の範囲毎に、障害発生確率を算出してもよい。
次に、本実施形態に係る管理装置100bの動作について説明する。
図18は、本実施形態に係る管理装置100bの動作の一例を示すフローチャートである。なお、図18は、本実施形態に係る管理装置100bの動作の一例であり、本実施形態に係る管理装置100bの動作を、図18に示す動作に限定する趣旨ではない。
ステップS501において、管理装置100bは、作業依頼内容に関する情報を取得する。図18に示すステップS501は、図7に示すステップS1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS502において、作業発生予測部161は、所定の条件に基づいて、稼働環境情報に関して、1又は2以上の稼働環境グループを生成する。
ステップS503において、作業発生予測部161は、装置情報データベース152cを参照し、生成した稼働環境グループ毎に、登録装置をグループ化する。
ステップS504において、作業発生予測部161は、登録装置の種別、構成等と、登録装置のグループと、稼働期間とに基づいて、装置毎の装置数を算出する。
ステップS505において、作業発生予測部161は、装置障害履歴を、障害履歴データベース155から抽出する。
ステップS506において、作業発生予測部161は、登録装置のグループ毎に、装置数と、判断対期間に応じた装置障害履歴とに基づいて、作業発生予測値を算出する。
そして、管理装置100bは、他の実施形態と同様に、算出した作業発生予測値を利用して、作業者候補を選択し、対象装置に関する作業を行う作業者を決定する。作業発生予測値を算出した後の動作については、他の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
[変形例1]
本実施形態に係る管理システム1bの変形例1として、図15に示すように、本実施形態に係る管理装置100bは、パターン管理部165を含んで構成されてもよい。パターン管理部165は、上記の通りであり、詳細な説明は省略する。
以上の通り、本実施形態に係る管理システム1bにおいては、管理装置100bは、登録装置の稼働環境を考慮して、作業発生予測値を算出する。そのため、本実施形態に係る管理装置100bは、実際の稼働環境に即した、作業発生予測値を算出できる。従って、本実施形態に係る管理システム1bは、人材を適切に活用しつつ、より一層、実際の稼働環境に即して、作業負担を分散することに貢献する。
[第7の実施形態]
次に、第7の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。本実施形態は、作業者の作業経験を考慮して、作業発生予測値を算出する形態である。なお、本実施形態における説明では、上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。さらに、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態における説明では、上記の実施形態と同一の作用効果についても、その説明を省略する。
本実施形態に係る管理システム1(又は、管理システム1a、1b)の全体構成は、上記のいずれかの実施形態に係る管理システム1(又は、管理システム1a、1b)の全体構成と同様である。ただし、本実施形態に係る管理システム1(又は、管理システム1a、1b)は、能力情報データベース153に替えて、能力情報データベース153dを備えるものとする。なお、以下の説明では、説明の便宜上、本実施形態に係る管理システム1と表現するが、これは、本実施形態に係る管理システム1の構成を、図2に示す構成に限定する趣旨ではない。
<能力情報データベース>
本実施形態に係る能力情報データベース153dは、作業者毎に、作業担当期間を含んで構成される。ここで、作業担当期間とは、対応する登録作業者IDの登録者が、作業を担当する期間を示す。
図19は、本実施形態に係る能力情報データベース153dの一例を示す図である。図19に示す通り、能力情報データベース153dは、登録作業者IDと、能力情報と、能力情報グループと、作業担当期間とを対応付けて格納してもよい。なお、図19は、能力情報データベース153dの一例であり、能力情報データベース153dを、図19に示す構成に限定する趣旨ではない。
例えば、図19は、登録作業者ID「00003」の登録作業者が、「PC」に関して、「2015年1月1日〜2020年12月31日(2015/1/1〜2020/12/31)」まで作業を担当することを示す。また、図19は、登録作業者ID「00003」の登録作業者が、「PR」に関して、「2015年2月1日〜2020年1月31日(2015/2/1〜2020/1/31)」まで作業を担当することを示す。また、図19は、登録作業者ID「00003」の登録作業者が、「SV」に関して、「2015年3月1日〜2020年2月28日(2015/3/1〜2020/2/28)」まで作業を担当することを示す。
<作業者管理部>
次に、本実施形態に係る作業者管理部160について詳細に説明する。
本実施形態に係る作業者候補選択部162は、能力情報データベース153dから、登録作業者毎の能力情報と、作業担当期間とを抽出する。そして、上記の実施形態と同様に、作業者候補選択部162は、作業者候補を選択する。
本実施形態に係る優先順位決定部163は、作業可能な登録装置に対応する作業発生予測総和と、作業経験とに基づいて、作業者候補の優先順位を決定する。例えば、2以上の作業者候補に関して、作業発生予測総和の差分値が所定の範囲内であるとする。その場合、当該作業者候補間において、作業者候補が作業を担当開始以降に経過した期間が長いほど、作業者候補を優先するように、優先順位決定部163は、優先順位を決定する。
以上のように、本実施形態に係る管理システム1は、登録作業者の作業担当期間を考慮して、作業者候補の優先順位を決定する。従って、本実施形態に係る管理システム1は、対象装置に関する作業を行う作業者として、より一層、適切な作業者を決定することに貢献する。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)上記第1の視点に係る管理装置の通りである。
(付記2)前記作業発生予測部は、前記登録装置毎の前記作業発生予測値を、装置毎の装置数に基づいて算出する、付記1に記載の管理装置。
(付記3)前記作業発生予測部は、前記装置毎の前記装置数と、判断対象期間に応じた、前記登録装置毎の装置障害履歴とに基づいて、前記装置毎の前記作業発生予測値を算出する、付記2に記載の管理装置。
(付記4)前記記憶部は、前記登録装置毎の前記装置障害履歴を格納する、障害履歴データベースをさらに格納する、付記3に記載の管理装置。
(付記5)前記作業発生予測部は、前記登録装置の稼働環境に関する稼働環境情報と、前記判断対象時期間に応じた前記装置障害履歴と、前記装置毎の前記装置数とに基づいて、前記装置毎の前記作業発生予測値を算出する、付記3又は4に記載の管理装置。
(付記6)前記作業者候補選択部は、登録作業者毎の能力情報に基づいて、前記登録作業者から、前記作業者候補を選択する、付記1乃至5のいずれか一に記載の管理装置。
(付記7)前記登録作業者毎に割り当てられた登録作業者識別情報と、前記登録作業者の前記能力情報とを対応付けた情報を格納する、能力情報データベースを格納する、記憶部をさらに備える、付記6に記載の管理装置。
(付記8)前記作業者候補選択部は、前記能力情報と、登録作業者毎の作業スケジュール情報とに基づいて、前記登録作業者から、前記作業者候補を選択する、付記6又は7に記載の管理装置。
(付記9)前記作業者決定部は、前記2以上の登録装置のうちの第1の登録装置が存在する、第1の割合と、作業者総数に対して、前記第1の登録装置及び前記2以上の登録装置のうちの第2の登録装置に関して、作業可能な特定作業者が存在する、第2の割合とに基づいて、前記特定作業者を、前記第1の登録装置に関する作業に、優先的に割り当てるか否かを判断する、付記1乃至8のいずれか一に記載の管理装置。
(付記10)前記作業者決定部は、前記第1の割合が前記第2の割合を越える場合、前記第1の登録装置に関する作業を行う作業者を、前記特定作業者から選択し、前記第1の割合が前記第2の割合以下である場合、前記特定作業者を、前記第1の登録装置、前記第2の登録装置の少なくともいずれかに関する作業を行う作業者として決定する、付記9に記載の管理装置。
(付記11)前記作業者決定部は、障害発生総数に対して、前記第1の登録装置の障害が発生した、第3の割合と、前記第2の割合とに基づいて、前記特定作業者を、前記第1の登録装置に関する作業に、優先的に割り当てるか否かを判断する、付記9又は10に記載の管理装置。
(付記12)前記作業者決定部は、前記第3の割合が前記第2の割合を越える場合、前記第1の登録装置に関する作業を行う作業者を、前記特定作業者から選択し、前記第3の割合が前記第2の割合以下である場合、前記特定作業者を、前記第1の登録装置、前記第2の登録装置の少なくともいずれかに関する作業を行う作業者として決定する、付記11に記載の管理装置。
(付記13)前記対象装置を含む、前記登録装置の組み合わせパターンを生成する、パターン管理部をさらに備え、前記優先順位決定部は、前記組み合わせパターン毎に、第2の作業発生予測総和を算出し、前記組み合わせパターンのうち、作業候補者に対応する、前記第2の作業発生予測総和が低い、前記組み合わせパターンほど優先するように、第2の優先順位を決定し、前記パターン管理部は、前記第2の優先順位に基づいて、対象組み合わせパターンを選択し、前記作業者決定部は、前記対象組み合わせパターンを満たす前記登録装置に関して、作業可能である前記作業者候補から、前記作業者を決定する、付記1乃至12のいずれか一に記載の管理装置。
(付記14)上記第2の視点に係る管理システムの通りである。
(付記15)前記作業発生予測部は、前記登録装置毎の前記作業発生予測値を、装置毎の装置数に基づいて算出する、付記14に記載の管理システム。
(付記16)前記作業者候補選択部は、登録作業者毎の能力情報に基づいて、前記登録作業者から、前記作業者候補を選択する、付記14又は15に記載の管理システム。
(付記17)前記作業者決定部は、前記2以上の登録装置のうちの第1の登録装置が存在する、第1の割合と、作業者総数に対して、前記第1の登録装置及び前記2以上の登録装置のうちの第2の登録装置に関して、作業可能な特定作業者が存在する、第2の割合とに基づいて、前記特定作業者を、前記第1の登録装置に関する作業に、優先的に割り当てるか否かを判断する、請求項14乃至16のいずれか一に記載の管理システム。
(付記18)上記第3の視点に係る管理方法の通りである。
(付記19)前記作業発生予測値を算出する工程において、前記登録装置毎の前記作業発生予測値を、装置毎の装置数に基づいて算出する、付記18に記載の管理方法。
(付記20)前記作業者候補を選択する工程において、登録作業者毎の能力情報に基づいて、前記登録作業者から、前記作業者候補を選択する、付記18又は19に記載の管理方法。
(付記21)前記作業者を決定する工程において、前記2以上の登録装置のうちの第1の登録装置が存在する、第1の割合と、作業者総数に対して、前記第1の登録装置及び前記2以上の登録装置のうちの第2の登録装置に関して、作業可能な特定作業者が存在する、第2の割合とに基づいて、前記特定作業者を、前記第1の登録装置に関する作業に、優先的に割り当てるか否かを判断する、請求項18乃至20のいずれか一に記載の管理方法。
(付記22)上記第4の視点に係るプログラムの通りである。
(付記23)前記作業発生予測値を算出する処理において、前記登録装置毎の前記作業発生予測値を、装置毎の装置数に基づいて算出する、付記22に記載のプログラム。
(付記24)前記作業者候補を選択する処理において、登録作業者毎の能力情報に基づいて、前記登録作業者から、前記作業者候補を選択する、付記22又は23に記載のプログラム。
(付記25)前記作業者を決定する処理において、前記2以上の登録装置のうちの第1の登録装置が存在する、第1の割合と、作業者総数に対して、前記第1の登録装置及び前記2以上の登録装置のうちの第2の登録装置に関して、作業可能な特定作業者が存在する、第2の割合とに基づいて、前記特定作業者を、前記第1の登録装置に関する作業に、優先的に割り当てるか否かを判断する、請求項22乃至24のいずれか一に記載のプログラム。
なお、上記の付記14、18、22に示す形態は、付記1に示す形態と同様に、形態2乃至13に示す形態に展開することが可能である。
なお、上記の特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。