JPWO2017212563A1 - データ処理装置、データ処理方法及びデータ処理プログラム - Google Patents

データ処理装置、データ処理方法及びデータ処理プログラム Download PDF

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Abstract

熱負荷計算部(22)は、建物内の部屋の熱負荷を計算する。機器選択部(23)は、熱負荷計算部(22)の計算結果に基づき、部屋の空気調和のために設置する空気調和機器を選択する。運転データ収集部(26)は、機器選択部(23)により選択された空気調和機器が設置され、空気調和機器が運転を開始した後に、空気調和機器の運転状態を示す運転データを収集し、収集した運転データを、熱負荷計算部(22)の熱負荷計算に用いられたパラメータと熱負荷計算部(22)の計算結果とが含まれる設計データと対応付けて記憶領域に格納する。

Description

本発明は、データ処理装置、データ処理方法及びデータ処理プログラムに関する。より具体的には、本発明は、空気調和機器の設計及び運転に関するデータを処理するデータ処理装置、データ処理方法及びデータ処理プログラムに関する。以下では、空気調和機器とは、室内機及び室外機の少なくともいずれかを意味する。
空気調和機器の設計作業においては、建物の構造を解析して、空気調和機器の設置プランが生成される。
より具体的には、例えば、天井、壁、床等の建物の構造的な情報が記載された建築設計図面に基づき、
・各部屋(廊下、浴室、トイレ等についてもそれぞれ部屋とする)における熱負荷計算、
・熱負荷に対応した室内機の選択、室外機の選択、
・配管ルートの選択、
・選択結果の検証(選択した空気調和機器の性能が十分か、配管長などが各空気調和機器に決められた制約条件を満たすか)
という手順を経て空気調和機器の設置プランが生成される。
熱負荷計算は、部屋の広さ、天井、床、壁などの材質及び厚み、部屋内の人口密度、熱源の種類や数(各種電化製品等)、窓やガラス扉等の断熱性能、隙間風風量、日照条件、隣接する部屋の熱負荷、当該建築物の所在地の気象条件などの各種パラメータを用いて算出される。
室内機の選択、及び室外機の選択は、
・前述の熱負荷計算によって算出した各部屋の熱負荷を、必要な能力値に変換し、
・各部屋に対し、前述の能力値を充足する室内機を1乃至複数選択し、
・それら室内機の能力値に対応した室外機を選択する
という手順により行われる。このとき、1つの室外機には1乃至複数の室内機が、冷媒配管によって接続される。
建築設計図面の生成、熱負荷計算、空気調和機器の選択及び配管設計は、従来は、それぞれ個別のツールによって行われていた。例えば建築設計図面の生成は建築用のCAD(Computer−Aided Design)ソフトウェアによって行われることが一般的であった。また、熱負荷計算は熱負荷計算用のソフトウェア又は表計算ソフトによって行われることが一般的であった。また、空気調和機器の選択は機器選択用ソフトウェアによって行われることが一般的であった。
しかし、このように複数のツールを用いた業務フローでは、ツール間でのデータ変換などの余分な作業が発生する。また、データ変換ミスが発生する可能性がある。更に、建築設計図面の計画変更が発生した場合などにおいて再設計作業が煩雑である。
特許文献1では、建築設計図面が入力されると、熱負荷計算、空気調和機器の選択及び配管設計が単一のツールで一気通貫に行われる方法が開示されている。このような特許文献1の方法では、ツール間でのデータ変換作業を削減し、データ変換ミスを防止する効果が得られる。更に、特許文献1の方法では、建築設計図面の変更時においても再設計が容易となる効果が得られる。
特開平8−94150号公報
特許文献1の方法では、空気調和機器の設計作業を単一のツールで効率よく行うことを可能とするが、特許文献1のツールは、単一のコンピュータにより実行されるスタンドアロンのツールである。設計結果として生成されたデータ(以下、設計データという)は例えば図面として納品され、資材調達、施工工事等に用いられる。設計データはアフターサービス(運用及び保守)に際しても有用な情報であるが、従来は、設計データを適切に収集し、管理する仕組みが無く、設計データがアフターサービスに十分活用されていないという課題がある。
本発明は、このような課題を解決することを主な目的とする。つまり、本発明は、設計データをアフターサービスに活用できるようにすることを主な目的とする。
本発明に係るデータ処理装置は、
建物内の部屋の熱負荷を計算する熱負荷計算部と、
前記熱負荷計算部の計算結果に基づき、前記部屋の空気調和のために設置する空気調和機器を選択する機器選択部と、
前記機器選択部により選択された前記空気調和機器が設置され、前記空気調和機器が運転を開始した後に、前記空気調和機器の運転状態を示す運転データを収集し、収集した前記運転データを、前記熱負荷計算部の熱負荷計算に用いられたパラメータと前記熱負荷計算部の計算結果とが含まれる設計データと対応付けて記憶領域に格納する運転データ収集部とを有する。
本発明によれば、設計データと運転データとを対応付けて記憶領域に格納するため、運転データとともに設計データをアフターサービスに活用することができる。
実施の形態1に係るシステム構成例を示す図。 実施の形態1に係る個人端末装置の機能構成例を示す図。 実施の形態1に係るサーバ装置の機能構成例を示す図。 実施の形態2に係るサーバ装置の機能構成例を示す図。 実施の形態3に係るサーバ装置の機能構成例を示す図。 実施の形態1に係る個人端末装置の動作例を示すフローチャート図。 実施の形態1に係るサーバ装置の動作例を示すフローチャート図。 実施の形態2に係る空気調和システムの動作例を示すフローチャート図。 実施の形態2に係るサーバ装置の動作例を示すフローチャート図。 実施の形態3に係るサーバ装置の動作例を示すフローチャート図。 実施の形態1に係る個人端末装置のハードウェア構成例を示す図。 実施の形態1に係るサーバ装置のハードウェア構成例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。以下の実施の形態の説明及び図面において、同一の符号を付したものは、同一の部分または相当する部分を示す。
実施の形態1.
本実施の形態では、空気調和機器の設計における熱負荷の計算、室内機の選択、室外機の選択、配管ルートの選択及び選択結果の妥当性検証という一連のプロセスを一気通貫に行う。更に、本実施の形態では、設計データ(部屋ごとの熱負荷計算結果、熱負荷計算に用いたパラメータ、室内機及び室外機選択結果及び配管ルートの選択結果等)の管理を行う。更に、本実施の形態では、運転中の空気調和機器の運転データを収集し、収集した運転データと設計データとを対応付け、運転データとともに設計データをアフターサービスに活用する。
図1は、本実施の形態に係るシステム構成例を示す。
本実施の形態では、個人端末装置1とサーバ装置2が接続されている。また、サーバ装置2と空気調和システム3がインターネット等のネットワークを介して接続されている。
個人端末装置1はユーザ(設備設計者)が設計作業において用いるコンピュータである。個人端末装置1は、具体的には、PC(Personal Computer)である。
サーバ装置2は、空気調和機器の設計及び運転管理に用いられるコンピュータである。サーバ装置2は、データ処理装置に相当する。また、サーバ装置2で行われる動作は、データ処理方法に相当する。
空気調和システム3には、空気調和機器が含まれる。空気調和機器は、前述したように、室内機及び室外機の少なくともいずれかを意味する。空気調和システム3は、空気調和機器の運転データをサーバ装置2に送信する。運転データは空気調和機器の運転状態を表すデータである。運転データには、設定温度、消費電力、運転モード等の情報が含まれる。
後述するように、サーバ装置2は、運転データから空気調和機器が設置されている部屋の熱負荷を算出することができる。
図11は、本実施の形態に係る個人端末装置1のハードウェア構成例を示す。
個人端末装置1は、ハードウェアとして、プロセッサ111、主記憶装置112、補助記憶装置113及び通信インタフェース114を備える。
補助記憶装置113には、後述するCADソフトウェア11、設備設計情報収集部12、通信部13及び機器配置部14の機能を実現するプログラムが記憶されている。これらプログラムは、補助記憶装置113から主記憶装置112にロードされる。
そして、プロセッサ111がこれらプログラムを実行して、後述するCADソフトウェア11、設備設計情報収集部12、通信部13及び機器配置部14の動作を行う。
図11では、プロセッサ111がCADソフトウェア11、設備設計情報収集部12、通信部13及び機器配置部14の機能を実現するプログラムを実行している状態を模式的に表している。
通信インタフェース114は、サーバ装置2と通信を行う。
表示装置115は、CADデータ、各種メッセージ等を表示する。
実施の形態2以降の個人端末装置1のハードウェア構成も図11に示すとおりである。
図12は、本実施の形態に係るサーバ装置2のハードウェア構成例を示す。
サーバ装置2は、ハードウェアとして、プロセッサ221、主記憶装置222、補助記憶装置223及び通信インタフェース224を備える。
補助記憶装置223には、後述する通信部21、熱負荷計算部22、機器選択部23及び運転データ収集部26の機能を実現するプログラムが記憶されている。これらプログラムは、補助記憶装置223から主記憶装置222にロードされる。
そして、プロセッサ221がこれらプログラムを実行して、後述する通信部21、熱負荷計算部22、機器選択部23及び運転データ収集部26の動作を行う。
図12では、プロセッサ221が通信部21、熱負荷計算部22、機器選択部23及び運転データ収集部26の機能を実現するプログラムを実行している状態を模式的に表している。
熱負荷計算部22、機器選択部23及び運転データ収集部26を実現するプログラムは、データ処理プログラムに相当する。また、熱負荷計算部22により行われる処理は熱負荷計算処理に相当する。機器選択部23により行われる処理は機器選択処理に相当する。運転データ収集部26により行われる処理は運転データ収集処理に相当する。
通信インタフェース224は、個人端末装置1及び空気調和システム3と通信を行う。
実施の形態2以降のサーバ装置2のハードウェア構成も図12に示すとおりである。
図2は、個人端末装置1の機能構成例を示す。
個人端末装置1は、図2に示すように、CADソフトウェア11、設備設計情報収集部12、通信部13及び機器配置部14で構成される。
CADソフトウェア11は、最も一般的には建築用として市販されるCADソフトウェアである。本実施の形態では、CADソフトウェア11は、建築用の市販CADソフトウェアの中でも、BIM(Building Information Modeling)の概念を取り入れたソフトウェア(以下BIMツール)であることが望ましい。CADソフトウェア11がBIMツールであれば、熱負荷の計算処理を含む種々の処理を実行するのに必要なパラメータの取得が容易である。
設備設計情報収集部12は、CADソフトウェア11から熱負荷計算に必要な各種パラメータを取得する。そして、設備設計情報収集部12は、取得したパラメータを通信部13に転送する。また、設備設計用情報収集部12はCADソフトウェア11が提供するAPI(Application Programming Interface)を利用し、設置対象部屋の天井、壁、床といった構成要素(建物内における位置、厚み、材質、その他特性の情報を含む)や建物の所在地といった情報を含む熱負荷計算に必要なパラメータの収集を行う。なお、設置対象部屋とは、空気調和機器を設置する部屋である。
また、設備設計情報収集部12は、CADソフトウェア11から取得することができないパラメータ(例えば、設置対象部屋がオフィスであればオフィスワーカーの想定人口密度)がユーザにより入力された場合に、入力されたパラメータを、CADソフトウェア11から取得したパラメータと合わせて通信部13に転送する。また、例えば設置対象部屋の用途別に複数種類のパラメータをあらかじめ用意しておき、ユーザが、設置対象部屋の用途に応じて、複数種類のパラメータの中からいずれかのパラメータを選択し、選択したパラメータを設備設計情報収集部12に入力するようにしてもよい。
なお、CADソフトウェア11は個人端末装置1内に含まれていなくてもよい。CADソフトウェア11が生成する建物データのファイルフォーマットを解析することで熱負荷計算を含む複数の処理を実行するのに必要なパラメータを取得できる機能が個人端末装置1内にあれば、CADソフトウェア11自体は個人端末装置1内に含まれなくてもよい。CADソフトウェア11が個人端末装置1内に含まれない構成の場合、パラメータを取得する機能が、取得したパラメータを設備設計情報収集部12に転送する。
室内機及び室外機の選択に際しては、室内機及び室外機の位置、室内機及び室外機を接続する配管の経路に関する情報が必要である。設備設計情報収集部12は、ユーザによる仮選択により仮配置された室内機及び室外機の位置情報と、室内機及び室外機を接続する配管の経路に関する情報も合わせて収集する。なお、室内機及び室外機の仮選択及び仮配置が行われていない場合は、設備設計情報収集部12は、ユーザに仮配置を要求する。また、設備設計情報収集部12は、ユーザに仮配置を要求する代わりに、配置対象部屋の適当な位置に自動的に室内機及び室外機の仮配置を行って、室内機及び室外機の位置情報と、室内機及び室外機を接続する配管の経路に関する情報を収集するようにしてもよい。
通信部13は、設備設計情報収集部12から取得したパラメータを、後述するサーバ装置2の通信部21に送信する。
また、通信部13は、サーバ装置2の通信部21から送信された熱負荷計算結果及び機器選択結果を受信する。そして、通信部13は、通信部21から受信した熱負荷計算結果及び機器選択結果を機器配置部14に転送する。
機器配置部14は、通信部13から転送された熱負荷計算結果及び機器選択結果に基づいて、空気調和機器(室内機及び室外機)の配置を行う。
なお、機器配置部14は、CADソフトウェアのAPIを用いるなどの方法によりCADソフトウェアのGUI(Graphical User Interface)上で空気調和機器の配置を指定することで、空気調和機器の配置を決定してもよい。
また、機器配置部14は、CADソフトウェアのデータファイルそのものを変更することで空気調和機器の配置を決定してもよい。また、機器配置部14は、他の方法により、空気調和機器の配置を決定してもよい。
前述したように、CADソフトウェア11、設備設計情報収集部12、通信部13及び機器配置部14はプログラムで実現され、CADソフトウェア11、設備設計情報収集部12、通信部13及び機器配置部14を実現するプログラムはプロセッサ111により実行される。
図3は、サーバ装置2の機能構成例を示す。
サーバ装置2は、図3に示すように、通信部21、熱負荷計算部22、機器選択部23、設計データベース24、運転データベース25及び運転データ収集部26で構成される。
サーバ装置2は大きく分類すると、熱負荷計算と空気調和機器の選択を行い、熱負荷計算結果と機器選択結果を設計データとして保持する第1の機能と、設置対象部屋に設置後の空気調和機器から運転データの収集を行い、運転データを設計データと対応付けて保持する第2の機能を有する。
第1の機能は、熱負荷計算部22、機器選択部23及び設計データベース24で実現される。第2の機能は、運転データベース25及び運転データ収集部26で実現される。
通信部21は、個人端末装置1の通信部13からパラメータを受信する。そして、通信部21は、受信したパラメータを熱負荷計算部22に転送する。
また、通信部21は、機器選択部23から熱負荷計算結果及び機器選択結果を取得する。そして、通信部21は、熱負荷計算結果及び機器選択結果を個人端末装置1の通信部13に送信する。
熱負荷計算部22は、通信部21から取得したパラメータを用いて、設置対象部屋の熱負荷を計算する。そして、熱負荷計算部22は、計算結果を機器選択部23に通知する。また、熱負荷計算部22は、熱負荷の計算結果と、熱負荷計算に用いたパラメータを設計データベース24へ格納する。熱負荷計算部22は、具体的には、設置対象部屋の識別子と、熱負荷計算結果と、パラメータとを対応付けて設計データベース24に格納する。
機器選択部23は、熱負荷計算部22の熱負荷計算結果に基づき、適切な室内機及び室外機を選択する。つまり、熱負荷計算部22の計算結果に基づき、設置対象部屋の空気調和のために設置する空気調和機器を選択する。また、空気調和機器の選択においては、熱負荷計算結果だけでなく配管経路も影響する。このため、機器選択部23は、配管経路による影響も加味して、適切な空気調和機器を選択する。
そして、機器選択部23は、機器選択結果を熱負荷計算結果及びパラメータと対応付けて設計データベース24に格納する。つまり、機器選択部23は、熱負荷計算部22により設計データベース24に格納された設置対象部屋の識別子と、熱負荷計算結果及びパラメータとに対応付けて、選択した空気調和機器の識別子を設計データベース24に格納する。空気調和機器の識別子は、例えば、シリアルナンバーである。また、空気調和機器に通信アドレスが設定されている場合は、通信アドレスを空気調和機器の識別子として用いてもよい。
設計データベース24は、設計データ(熱負荷計算結果、パラメータ、機器選択結果)を記憶する記憶領域である。
運転データ収集部26は、空気調和システム3からインターネット等のネットワークを経由して送信された運転データを受信する。そして、運転データ収集部26は、受信した運転データを運転データベース25に格納する。運転データ収集部26は、運転データが対象としている空気調和機器の設計データと対応付けて運転データを運転データベース25に格納する。例えば、運転データ収集部26は、受信した運転データと空気調和機器の識別子を対応付けて運転データベース25に格納する。空気調和機器の識別子は、前述したように、設計データベース24において、設置対象部屋の識別子と、熱負荷計算結果と、パラメータとに対応付けられている。このため、運転データ収集部26は、運転データを設計データと対応付けて運転データベース25に格納することができる。
なお、空気調和システム3が複数台の空気調和機器で構成されている場合も、運転データ収集部26は、各空気調和機器の識別子と各空気調和機器の運転データとを対応付けて運転データベース25に格納することにより、空気調和機器ごとに設計データと運転データとを対応付けることができる。
運転データベース25は、運転データを記憶する記憶領域である。
前述したように、通信部21、熱負荷計算部22、機器選択部23及び運転データ収集部26はプログラムで実現され、通信部21、熱負荷計算部22、機器選択部23及び運転データ収集部26を実現するプログラムはプロセッサ221により実行される。
また、設計データベース24及び運転データベース25は、主記憶装置222又は補助記憶装置223により実現される。
図3に示す構成により、例えば1乃至複数の空気調和機器においてなんらかの異常/トラブルが発生した場合に、空気調和機器の設計データと運転データとの照合が容易にとなり、運用、保守及び修理などの作業効率が改善する。
なお、熱負荷計算結果に加えて在庫過多などの解消を目的として行うセールや納期等の条件を加味して、空気調和機器を選択してもよい。また、システム管理者が販売優先度の高い空気調和機器が優先的に選択されるように機器選択部23の設定を変更してもよい。システム管理者とは、例えば、空気調和機器のメーカの担当者、空気調和機器の販売会社の担当者である。このようにすることで、個人端末装置1のユーザ(設備設計者)はより短納期又は低価格の製品を選択可能であり、メーカ又は販売会社は在庫を削減することができる。
空気調和システム3は、室内機、室外機、壁リモートコントローラ、集中管理コントローラ、室内機と室外機との間を接続する冷媒配管、室内機と室外機との間を接続する通信線等により構成される。ただし、壁リモートコントローラ、集中管理コントローラは、空気調和システム3に含まれない場合がある。
***動作の説明***
図6及び図7を参照して、本実施の形態に係る個人端末装置1及びサーバ装置2の動作例を説明する。
図6は、個人端末装置1の動作例を示すフローチャートである。
図7は、サーバ装置2の動作例を示すフローチャートである。
図6において、まず、個人端末装置1の設備設計情報収集部12が、CAD上で部屋設計、空気調和機器の位置の仮決め、配管の位置の仮決めが行われており、かつ配管が適切に接続されているか否かの判定を行う(ステップS101)。
ステップS101で「NO」の場合は、設備設計情報収集部12は、エラー表示を行う(ステップS102A)。個人端末装置1のユーザ(設備設計者)は、エラー内容を確認し、設計見直しを行う。なお、ステップS102Aのエラー表示に代えて、設備設計情報収集部12が、空気調和機器の位置の仮決め、配管の接続を行うようにしてもよい(ステップS102B)。
ステップS101で「YES」の場合は、設備設計情報収集部12は、熱負荷計算に必要なパラメータを収集する(ステップS103)。
次に、通信部13が、ステップS103で収集されたパラメータを、サーバ装置2に送信する(ステップS104)。
その後、通信部13は、サーバ装置2からの応答待ち状態となる(ステップS105)。
図7において、サーバ装置2の通信部21が、個人端末装置1から送信されたパラメータを受信する(ステップS201)。
次に、熱負荷計算部22が、パラメータが適切であるか否かの検証を行う(ステップS202)。
パラメータが適切である場合は、熱負荷計算部22が、設置対象部屋の熱負荷計算を行う(ステップS203)。更に、熱負荷計算部22は、マージンを含んだ熱負荷計算を行う(ステップS204)。ステップS204で用いるマージンはデフォルトのマージンである。また、熱負荷計算部22は、熱負荷計算結果(ステップS203の計算結果及びステップS204の計算結果)及びパラメータを設計データベース24に格納する。
次に、機器選択部23が、熱負荷計算結果に基づき、空気調和機器を選択する(ステップS205)。更に、機器選択部23は、機器選択結果を設計データベース24に格納する。
次に、通信部21が、熱負荷計算結果及び機器選択結果を個人端末装置1に送信する(ステップS206)。
一方、ステップS201においてパラメータが適切でない場合は、通信部21が、個人端末装置1にエラー通知を送信する(ステップS207)。
図6において、個人端末装置1の通信部13がサーバ装置2からの応答を受信すると(ステップS106)、通信部13はサーバ装置2からの応答を機器配置部14に転送する。
機器配置部14は、サーバ装置2からの応答を解析し(ステップS107)、サーバ装置2からの応答が、負荷計算結果及び機器選択結果であれば、機器配置部14は、表示装置115に負荷計算結果及び機器選択結果を表示する(ステップS108A)。更に、機器配置部14は、負荷計算結果及び機器選択結果をCADデータに反映する(ステップS109)。
一方、サーバ装置2からの応答がエラー通知であれば、機器配置部14は、表示装置にエラー表示を行う(ステップS108B)。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態によれば、設計データと運転データとを対応付けて記憶領域に格納するため、運転データとともに設計データをアフターサービスに活用することができる。
また、本発明によれば、設備設計者による設計プロセスを効率化することができる。
実施の形態2.
***構成の説明***
図4は、実施の形態2に係るサーバ装置2の機能構成例を示す。
図4では、図3に示す構成に、初期設定データ送信部27が追加されている。なお、本実施の形態では、設計データベース24には、空気調和機器の初期設定データが記憶されている。また、設計データベース24には、空気調和システム3に含まれる空気調和機器以外の機器(以下、以下システム機器という)の初期設定データが記憶されていてもよい。システム機器は、例えば、前述した壁リモートコントローラ、集中管理コントローラである。初期設定データは、空気調和機器又はシステム機器の初期設定に用いられるデータである。設計データベース24において、初期設定データは、設置対象部屋の識別子と対応付けられている。
図4の他の要素は、図1に示したものと同じであるため、説明を省略する。
個人端末装置1の機能構成例は図2と同じである。
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、本実施の形態で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
***動作の説明***
本実施の形態では、空気調和システム3は、空気調和機器の設置工事後の初期設定を行う段階において、サーバ装置2に対して初期設定データの送信を要求する。初期設定データの送信を要求する初期設定要求には、空気調和システム3が対象とする部屋の識別子が含まれる。また、初期設定要求には、当該空気調和システム3に含まれる空気調和機器の識別子(例えばシリアルナンバー又は通信アドレス)が含まれる。
初期設定データ送信部27は、空気調和システム3からの初期設定要求に含まれる部屋の識別子を設計データベース24に通知し、空気調和機器又はシステム機器の初期設定データを設計データベース24において検索する。そして、初期設定データ送信部27は、設計データベース24から初期設定データを取得した場合に、取得した初期設定データを空気調和システム3に送信する。
図8及び図9を参照して、本実施の形態に係るサーバ装置2及び空気調和システム3の動作例を説明する。
図8は、空気調和システム3の動作例を示すフローチャートである。
図7は、サーバ装置2の動作例を示すフローチャートである。
図8において、空気調和システム3はサーバ装置2に初期設定要求を送信する(ステップS401)。初期設定要求は、初期設定データの送信を要求するメッセージである。初期設定要求には、前述のように、空気調和システム3が対象とする部屋の識別子と空気調和システム3に含まれる空気調和機器の識別子(例えばシリアルナンバー又は通信アドレス)が含まれる。
その後、空気調和システム3は、サーバ装置2からの応答待ちの状態になる(ステップS402)。
図9において、サーバ装置2の初期設定データ送信部27は初期設定要求を受信する(ステップS501)。
次に、初期設定データ送信部27は、初期設定要求に含まれる部屋の識別子を設計データベース24に通知し、対応する初期設定データを設計データベース24において検索する(ステップS502)。
対応する初期設定データが存在しない場合は、初期設定データ送信部27は、初期設定データが存在しないことを通知する応答データを、初期設定要求の送信元の空気調和システム3に送信する(ステップS503)。
対応する初期設定データが存在する場合は、初期設定データ送信部27は、設計データベース24から初期設定データを取得し、取得した初期設定データを含む応答データを生成する(ステップS504)。
そして、初期設定データ送信部27は、応答データを、初期設定要求の送信元の空気調和システム3に送信する(ステップS505)。
また、初期設定データ送信部27は、初期設定要求に含まれる部屋の識別子と空気調和機器の識別子とを設計データベース24に通知する。設計データベース24では、通知された部屋の識別子と同じ識別子を検索し、検索した識別子に、通知された空気調和機器の識別子を対応付ける。実施の形態1で説明したように、設計データベース24では、設置対象部屋の識別子と設計データ(熱負荷計算結果及びパラメータ)が対応付けられている。このため、設計データ(熱負荷計算結果及びパラメータ)と空気調和機器の識別子(例えばシリアルナンバー又は通信アドレス)とが対応付けられる。
図8において、空気調和システム3は、サーバ装置2からの応答データを受信すると(ステップS403)、応答データに初期設定データが含まれているか否かの判定を行う(ステップS404)。
応答データに初期設定データが含まれていない場合は、空気調和システム3は、処理を終了する。
一方、応答データに初期設定データが含まれている場合は、空気調和システム3は、初期設定データを用いた初期設定を行う(ステップS405)。
また、空気調和システム3において初期設定が完了し、空気調和システム3において運転が開始すると、空気調和システム3は、空気調和機器の運転データと空気調和機器の識別子(例えばシリアルナンバー又は通信アドレス)を送信する。
運転データ収集部26は、空気調和システム3から送信された空気調和機器の運転データと空気調和機器の識別子とを受信する。そして、運転データ収集部26は、受信した空気調和機器の運転データと空気調和機器の識別子とを運転データベース25に格納する。
前述したように、設計データベース24では、初期設定データ送信部27によって空気調和機器の識別子と設計データとが対応付けられている。このため、運転データ収集部26は、空気調和システム3から受信した空気調和機器の運転データと空気調和機器の識別子とを運転データベース25に格納することにより、空気調和システム3から受信した空気調和機器の識別子と設計データベース24内で設計データと対応付けられている空気調和機器の識別子とを介して、設計データと運転データとを対応づけることができる。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、サーバ装置2が、空気調和機器又はシステム機器の初期設定データを送信するため、初期設定での作業負荷を軽減することができる。
また、初期設定での設定誤りを防止することができる。このため、設定誤りを原因とする不具合や設計時の設定と実際の設定との齟齬を防止することができる。
実施の形態3.
***構成の説明***
図5は、本実施の形態に係るサーバ装置2の機能構成例を示す。
図5では、図3に示す構成に、実熱負荷計算部28、マージン評価部29が追加されている。
個人端末装置1の機能構成例は図2と同じである。
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、本実施の形態で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
実熱負荷計算部28は、運転データベース25に格納されている運転データを用いて、単位時間あたりに空気調和システム3の空気調和機器が処理した熱負荷(以下、実熱負荷)を算出する。
実熱負荷計算部28の実熱負荷の計算結果は、空気調和機器ごと(室内機ごと、室外機ごと)の時系列データである。実熱負荷計算部28は、任意のタイミングで、実熱負荷の計算を行うことができる。実熱負荷計算部28は、新たな運転データが格納される度に新たに格納された運転データを用いて実熱負荷を計算してもよいし、定期的に実熱負荷を計算してもよい。また、実熱負荷計算部28は、他のタイミングで実熱負荷を計算してもよい。また、実熱負荷計算部28は、実熱負荷の計算結果を実際に使用するタイミングで実熱負荷の計算を行うようにしてもよい。しかしながら、計算処理に時間がかかることを考慮すると、実熱負荷の計算結果を使用するタイミングの前に事前に計算しておく方法の方が望ましい。
実熱負荷計算部28は、実熱負荷の計算結果を、運転データベース25に格納する。
マージン評価部29は、熱負荷計算部22からの要求により、設置対象部屋と類似する他の部屋の熱負荷計算結果を設計データベース24から取得する。マージン評価部29が設計データベース24から取得する熱負荷計算結果は、当該他の部屋の空気調和のために設置する空気調和機器を選択するために当該他の部屋に対して行われた負荷計算結果である。更に、マージン評価部29は、当該他の部屋についての実熱負荷計算結果を運転データベース25から取得する。マージン評価部29が運転データベース25から取得する実熱負荷計算結果は、実熱負荷計算部28が、当該他の部屋の空気調和機器の運転データから算出した実熱負荷計算結果である。
マージン評価部29は、設計データベース24から取得した熱負荷計算結果と運転データベース25から取得した実熱負荷計算結果との照合を行う。そして、マージン評価部29は、照合結果に基づき、熱負荷計算部22の熱負荷計算において設けるべきマージンの推奨値(または推奨比率)を算出する。
マージン評価部29は、設計対象部屋に類似した部屋を抽出するためのアルゴリズムを含む。マージン評価部29は、例えば設計対象部屋が含まれる建物の広さや階床、立地条件といった建物の基本的パラメータのみを用いて設計対象部屋に類似する部屋を抽出するようにしてもよい。また、マージン評価部29は、設計データベース24に格納された熱負荷計算結果と運転データベース25に格納された実熱負荷計算結果の関係性において同等の傾向を示す建物群における共通の特徴(熱負荷以外の特徴)を抽出し、共通の特徴が存在する建物群をグルーピングするようにしてもよい。そして、マージン評価部29は、設計対象部屋が含まれる建物の特徴がいずれのグループの特徴と最も近似しているかを判定する。また、マージン評価部29は、設計対象部屋が含まれる建物の特徴と最も近似する特徴をもつグループでの熱負荷計算結果と実熱負荷計算結果との関係性の傾向に従って、設計対象部屋のマージンの推奨値(または推奨比率)を計算するようにしてもよい。
本実施の形態では、熱負荷計算部22は、マージン評価部29により算出されたマージンの推奨値を用いて、設計対象部屋の熱負荷を計算する。換言すると、熱負荷計算部22は、他の部屋の空気調和のために設置する空気調和機器を選択するための他の部屋に対する熱負荷計算の計算結果と、他の部屋の空気調和のために選択され設置された他の空気調和機器の運転状態に基づく他の部屋に対する熱負荷計算の計算結果とを用いて、設計対象部屋の熱負荷を計算する。
***動作の説明***
図10は、本実施の形態に係るサーバ装置2の動作例を示す。
個人端末装置1の動作例は、図6に示したとおりである。
図10において、ステップS201〜S208は、図7に示したものと同じである。以下では、主に、図10において追加されたステップS301、ステップS302A、ステップS302Bについて説明する。
熱負荷計算(ステップS203)の実行後、マージン評価部29が、設置対象部屋に類似する部屋が存在するか否かを判定する(ステップS301)。
熱負荷計算結果と実熱負荷計算結果の両方が存在する、設置対象部屋に類似する部屋が存在する場合は、マージン評価部29は、類似する部屋の熱負荷計算結果と実熱負荷計算結果に基づき、推奨マージンを算出する(ステップS302A)。そして、マージン評価部29は、算出した推奨マージンを熱負荷計算部22に通知する。
一方、設置対象部屋に類似する部屋が存在しない場合は、マージン評価部29は、デフォルトのマージンを熱負荷計算部22に通知する(ステップS302B)。
熱負荷計算部22は、マージン評価部29から通知された推奨マージン又はデフォルトのマージンを含んだ熱負荷値計算を行う(ステップS204)。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、設置対象部屋に類似する他の部屋の熱負荷計算結果及び実熱負荷計算結果に基づくマージンを用いて熱負荷計算を行うことができる。このため、熱負荷計算の計算精度を高めることができる。
***その他***
設計データベース24に格納されている熱負荷計算結果、機器選択結果、及び運転データベース25に格納されている実熱負荷計算結果は、個人端末装置1が設計データベース24及び運転データベース25から取得できるようにしてもよい。これにより、個人端末装置1のユーザ(設備設計者)は、過去に設計が行われた空気調和システム3について、設計の妥当性の検証を行うことが可能である。この結果、当該設備設計者の技能(設計精度)を向上させることができる。
また、設備設計者の上長等の権限のある関係者が、個人端末装置1から設計データベース24に格納されている熱負荷計算結果、機器選択結果、及び運転データベース25に格納されている実熱負荷計算結果にアクセスできるようにしてもよい。
なお、情報セキュリティの観点から、何らかのポリシーを設けて個人端末装置1からアクセス可能な範囲に制限を設けることが望ましい。
***ハードウェア構成の説明***
最後に、サーバ装置2のハードウェア構成の補足説明を行う。
図12に示すプロセッサ221は、プロセッシングを行うIC(Integrated
Circuit)である。
プロセッサ221は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等である。
主記憶装置222は、RAM(Random Access Memory)である。
補助記憶装置223は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等である。
通信インタフェース224は、データを受信するレシーバー及びデータを送信するトランスミッターを含む。
通信インタフェース224は、例えば、通信チップ又はNIC(Network Interface Card)である。
補助記憶装置223には、OS(Operating System)も記憶されている。
そして、OSの少なくとも一部が主記憶装置222にロードされ、プロセッサ221により実行される。
プロセッサ221はOSの少なくとも一部を実行しながら、通信部21、熱負荷計算部22、機器選択部23及び運転データ収集部26(以下、これらをまとめて「部」という)の機能を実現するプログラムを実行する。
プロセッサ221がOSを実行することで、タスク管理、メモリ管理、ファイル管理、通信制御等が行われる。
また、サーバ装置2は、プロセッサ221を代替する複数のプロセッサを備えていてもよい。これら複数のプロセッサは、「部」の機能を実現するプログラムの実行を分担する。それぞれのプロセッサは、プロセッサ221と同じように、プロセッシングを行うICである。
また、「部」の処理の結果を示す情報やデータや信号値や変数値が、主記憶装置222、補助記憶装置223、プロセッサ211内のレジスタ及びキャッシュメモリの少なくともいずれかに記憶される。
また、「部」の機能を実現するプログラムは、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD等の可搬記憶媒体に記憶されてもよい。
また、「部」を、「回路」又は「工程」又は「手順」又は「処理」に読み替えてもよい。
また、サーバ装置2は、ロジックIC(Integrated Circuit)、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)といった電子回路により実現されてもよい。
この場合は、「部」は、それぞれ電子回路の一部として実現される。
なお、プロセッサ及び上記の電子回路を総称してプロセッシングサーキットリーともいう。
1 個人端末装置、2 サーバ装置、3 空気調和システム、11 CADソフトウェア、12 設備設計情報収集部、13 通信部、14 機器配置部、21 通信部、22 熱負荷計算部、23 機器選択部、24 設計データベース、25 運転データベース、26 運転データ収集部、27 初期設定データ送信部、28 実熱負荷計算部、29 マージン評価部、111 プロセッサ、112 主記憶装置、113 補助記憶装置、114 通信インタフェース、115 表示装置、221 プロセッサ、222 主記憶装置、223 補助記憶装置、224 通信インタフェース。

Claims (7)

  1. 建物内の部屋の熱負荷を計算する熱負荷計算部と、
    前記熱負荷計算部の計算結果に基づき、前記部屋の空気調和のために設置する空気調和機器を選択する機器選択部と、
    前記機器選択部により選択された前記空気調和機器が設置され、前記空気調和機器が運転を開始した後に、前記空気調和機器の運転状態を示す運転データを収集し、収集した前記運転データを、前記熱負荷計算部の熱負荷計算に用いられたパラメータと前記熱負荷計算部の計算結果とが含まれる設計データと対応付けて記憶領域に格納する運転データ収集部とを有するデータ処理装置。
  2. 前記データ処理装置は、更に、
    前記空気調和機器が含まれる空気調和システムから、前記空気調和機器の初期設定に用いられる初期設定データを送信するよう要求する、前記空気調和機器の識別子が含まれる初期設定要求を受信し、前記初期設定データを前記空気調和システムに送信し、前記初期設定要求に含まれる前記空気調和機器の識別子を前記設計データに対応付ける初期設定データ送信部を有し、
    前記運転データ収集部は、
    前記運転データと前記空気調和機器の識別子とを収集し、収集した前記空気調和機器の識別子と前記設計データに対応付けられている前記空気調和機器の識別子とを介して、前記運転データと前記設計データとを対応付ける請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記データ処理装置は、更に、
    前記空気調和機器が含まれる空気調和システムから、前記空気調和システムに含まれる前記空気調和機器以外の機器であるシステム機器の初期設定に用いられる初期設定データを送信するよう要求する、前記空気調和機器の識別子が含まれる初期設定要求を受信し、前記初期設定データを前記空気調和システムに送信し、前記初期設定要求に含まれる前記空気調和機器の識別子を前記設計データに対応付ける初期設定データ送信部を有し、
    前記運転データ収集部は、
    前記運転データと前記空気調和機器の識別子とを収集し、収集した前記空気調和機器の識別子と前記設計データに対応付けられている前記空気調和機器の識別子とを介して、前記運転データと前記設計データとを対応付ける請求項1に記載のデータ処理装置。
  4. 前記熱負荷計算部は、
    前記部屋に類似する他の部屋に対する熱負荷計算の計算結果を用いて、前記部屋の熱負荷を計算する請求項1に記載のデータ処理装置。
  5. 前記熱負荷計算部は、
    前記他の部屋の空気調和のために設置する空気調和機器を選択するための前記他の部屋に対する熱負荷計算の計算結果と、
    前記他の部屋の空気調和のために選択され設置された他の空気調和機器の運転状態に基づく前記他の部屋に対する熱負荷計算の計算結果とを用いて、前記部屋の熱負荷を計算する請求項4に記載のデータ処理装置。
  6. コンピュータが、建物内の部屋の熱負荷を計算し、
    前記コンピュータが、熱負荷計算の計算結果に基づき、前記部屋の空気調和のために設置する空気調和機器を選択し、
    前記コンピュータが、選択された前記空気調和機器が設置され、前記空気調和機器が運転を開始した後に、前記空気調和機器の運転状態を示す運転データを収集し、収集した前記運転データを、熱負荷計算に用いられたパラメータと熱負荷計算の計算結果とが含まれる設計データと対応付けて記憶領域に格納するデータ処理方法。
  7. 建物内の部屋の熱負荷を計算する熱負荷計算処理と、
    前記熱負荷計算処理の計算結果に基づき、前記部屋の空気調和のために設置する空気調和機器を選択する機器選択処理と、
    前記機器選択処理により選択された前記空気調和機器が設置され、前記空気調和機器が運転を開始した後に、前記空気調和機器の運転状態を示す運転データを収集し、収集した前記運転データを、前記熱負荷計算処理の熱負荷計算に用いられたパラメータと前記熱負荷計算処理の計算結果とが含まれる設計データと対応付けて記憶領域に格納する運転データ収集処理とをコンピュータに実行させるデータ処理プログラム。
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