JP7101908B2 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

本開示は、空気調和機による空気調和に関する。
特許文献1には、空気調和機の熱負荷を算出する技術が開示されている。具体的には、特許文献1の技術では、空気調和が行われる空間ごとに、BIM(Building Information Modeling)データから熱負荷計算に必要なデータを取得し、熱負荷計算を行う。広い空間に複数の空気調和機が配置される場合に、より細かく空気調和機一台一台の熱負荷を算出するためには、空気調和機の担当範囲(以下、空気調和機ゾーンという)単位での熱負荷計算が必要となる。しかしながら、一般的なBIMデータには空気調和機ゾーンの情報は含まれていない。
特許文献2には、BIMデータに基づき、空気調和機ごとの空気調和機ゾーンを得る方法が開示されている。具体的には、特許文献2の技術では、BIMデータから建物内の空間の形状と空気調和機の位置情報を取り込み、空気調和機の位置を母点とするボロノイ分割を行う。そして、特許文献2の技術では、母点ごとに、最も近いボロノイ境界線との内接円に外接する矩形を生成して、その矩形に基づいて空気調和機ごとの空気調和機ゾーンを得る。
国際公開WO2017/212563号 国際公開WO2017/046875号
空間に複数の空気調和機が配置される場合に、空気調和機間で空気調和能力に差があれば、空気調和能力の差を空気調和機ゾーンに反映させることが正確な熱負荷計算のためには望ましい。
しかしながら、特許文献2の技術では、空気調和機間の空気調和能力の差が空気調和機ゾーンに反映されないため、空気調和機間の空気調和能力の差を反映させた正確な熱負荷計算が行えないという課題がある。
本開示は、上記のような課題を解決することを主な目的の一つとしている。より具体的には、本開示は、空気調和機間の空気調和能力の差を反映させた正確な熱負荷計算を実現することを主な目的とする。
本開示に係る情報処理装置は、
複数の空気調和機が配置される空間の平面領域を、前記複数の空気調和機の各々が配置される位置を母点にしてボロノイ分割し、各々が前記複数の空気調和機のいずれかを包含する複数の分割領域を生成する分割部と、
前記複数の空気調和機の各々の空気調和能力に基づき、前記複数の分割領域のうちの少なくともいずれかの面積を調整する調整部とを有する。
本開示によれば、空気調和機間の空気調和能力の差を反映させた正確な熱負荷計算を実現することができる。
実施の形態1に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図。 実施の形態1に係る情報処理装置の機能構成例を示す図。 実施の形態1に係る空気調和空間の例及び空気調和機の配置例を示す図。 実施の形態1に係るボロノイ分割の例を示す図。 実施の形態1に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャート。 実施の形態1に係る境界線の平行移動量の算出手順を示すフローチャート。 実施の形態1に係る境界線の平行移動量の算出手順を示すフローチャート。 実施の形態1に係る境界線の移動手順を示す図。 実施の形態1に係る境界線の移動手順を示す図。 実施の形態1に係る境界線の移動手順を示す図。 実施の形態2に係る空気調和空間の例及び空気調和機の配置例を示す図。 実施の形態2に係るボロノイ分割の例を示す図。 実施の形態2に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャート。 実施の形態2に係るステップST400の詳細を示すフローチャート。
以下、実施の形態を図を用いて説明する。以下の実施の形態の説明及び図面において、同一の符号を付したものは、同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例を示す。
本実施の形態に係る情報処理装置10は、コンピュータである。情報処理装置10の動作手順は、情報処理方法に相当する。また、情報処理装置10の動作を実現するプログラムは、情報処理プログラムに相当する。
情報処理装置10は、ハードウェアとしてプロセッサ11、主記憶装置12、補助記憶装置13、デバイスインタフェース14、通信インタフェース15、表示装置16を備える。
補助記憶装置13には、後述するBIMデータ処理部101、領域生成部104、表示データ処理部107の機能を実現するプログラムが記憶されている。これらのプログラムは、補助記憶装置13から主記憶装置12にロードされる。そして、プロセッサ11がこれらのプログラムを実行する。
図1では、プロセッサ11がBIMデータ処理部101、領域生成部104及び表示データ処理部107の機能を実現するプログラムを実行している状態を模式的に表している。
図2は、本実施の形態に係る情報処理装置10の機能構成例を示す。
本実施の形態に係る情報処理装置10は、BIMデータ処理部101、領域生成部104及び表示データ処理部107で構成される。
BIMデータ処理部101はBIMデータを取得する。
BIMデータ処理部101は、内部構成として、空間データ処理部102及び空気調和機データ処理部103を有する。
空間データ処理部102は、BIMデータから、空気調和が行われる空間(以下、空気調和空間という)の形状データを取得する。なお、空気調和空間には、複数の空気調和機が配置される。
空気調和機データ処理部103は、BIMデータから、空気調和機位置データ及び空気調和機能力データを取得する。空気調和機位置データには、空気調和空間に配置される複数の空気調和機の各々の位置が示される。空気調和機能力データには、空気調和空間に配置される複数の空気調和機の各々の空気調和能力が示される。空気調和能力は、冷房能力又は/及び暖房能力である。空気調和機位置データ及び空気調和機能力データをまとめて空気調和機データともいう。
空気調和空間の形状データ及び空気調和機データは領域生成部104に出力される。
領域生成部104は、空気調和空間に複数の分割領域を生成する。
領域生成部104は、内部構成として、ボロノイ分割処理部105及び領域補正部106を有する。
ボロノイ分割処理部105は、空気調和空間を複数の空気調和機の各々が配置される位置を母点にしてボロノイ分割する。そして、ボロノイ分割処理部105は、各々が複数の空気調和機のいずれかを包含する複数の分割領域を生成する。ボロノイ分割処理部105は、分割部に相当する。また、ボロノイ分割処理部105により行われる処理は、分割処理に相当する。
領域補正部106は、複数の空気調和機の各々の空気調和能力に基づき、複数の分割領域のうちの少なくともいずれかの面積を調整する。領域補正部106は、ボロノイ境界線を平行移動させて複数の分割領域のうちの少なくともいずれかの面積を調整する。本実施の形態では、領域補正部106による調整後の分割領域が空気調和機ゾーンに該当する。領域補正部106は、調整部に相当する。また、領域補正部106により行われる処理は、調整処理に相当する。
表示データ処理部107は、各空気調和機の空気調和機ゾーンが示される表示データを生成し、生成した表示データを表示装置16に出力する。
***動作の説明***
次に、図5のフローチャートを参照して、本実施の形態に係る情報処理装置10の動作の概要を説明する。
なお、図5に示す手順の開始前に、主記憶装置12にBIMデータが格納されているものとする。
例えば、BIMデータが格納された外部記憶装置17をデバイスインタフェース14に接続することで、BIMデータが主記憶装置12に格納される。なお、BIMデータを主記憶装置12に格納する手段としては、コンピュータ端末や携帯型端末を用いてもよい。また、通信インタフェース15を有線ネットワークまたは無線ネットワークに接続して、ネットワーク経由でBIMデータを主記憶装置12に格納してもよい。
そして、BIMデータ処理部101は、主記憶装置12からBIMデータを取得する。
BIMデータが主記憶装置12から取得されると、先ず、空間データ処理部102が、BIMデータから空気調和空間の形状データを取得する(ステップST201)。
また、空気調和機データ処理部103が、BIMデータから、空気調和機データ(空気調和機位置データ及び空気調和機能力データ)を取得する(ステップST201)。
空気調和空間の形状データ及び空気調和機データは領域生成部104に出力される。
なお、本実施の形態では、図3に示す空気調和空間201を想定して説明を進める。図3は、空気調和空間201の平面領域(天井領域)を示す。つまり、空気調和空間201には、空気調和機AC1、AC2、AC3、AC4が図3に示す位置に配置されているものとする。図3の破線は、各空気調和機を結ぶ直線である。線分X12は、空気調和機AC1とAC2とを結ぶ直線である。線分X13は、空気調和機AC1とAC3とを結ぶ直線である。線分X24は、空気調和機AC2とAC4とを結ぶ直線である。線分X34は、空気調和機AC3とAC4とを結ぶ直線である。
また、空気調和機AC1、AC2、AC3、AC4の各々の空気調和能力をP1、P2、P3、P4と表記する。
本実施の形態では、空間データ処理部102は、空気調和空間201の平面領域の形状が示される形状データを取得する。また、空気調和機データ処理部103は、空気調和機AC1、AC2、AC3、AC4の各々の位置が示される空気調和機位置データと、空気調和能力P1、P2、P3、P4の各々が示される空気調和機能力データを取得する。
次に、領域生成部104において、ボロノイ分割処理部105が、空気調和空間201の平面領域のボロノイ分割を実施する(ステップST203)
ボロノイ分割とは、平面上に複数の母点が存在するときに、母点ごとに、最も近い他の母点を特定し、最も近い他の母点との直線を二等分する境界線により平面を分割する手法である。ボロノイ分割により得られる境界線をボロノイ境界線という。
図3に示す空気調和空間201をボロノイ分割して得られる分割領域を図4に示す。
図4は、空気調和空間201に空気調和機AC1、AC2、AC3、AC4の位置を母点とするボロノイ分割を行って得られた分割領域を示す。
分割領域r1は空気調和機AC1を包含する分割領域である。分割領域r1は、境界線b12と境界線b13とにより区画される。境界線b12は、空気調和機AC1と空気調和機AC2との直線(線分X12)を二等分する境界線である。境界線b13は、空気調和機AC1と空気調和機AC3との直線(線分X13)を二等分する境界線である。
分割領域r2は空気調和機AC2を包含する分割領域である。分割領域r2は、境界線b12と境界線b24とにより区画される。境界線b24は、空気調和機AC2と空気調和機AC4との直線(線分X24)を二等分する境界線である。
分割領域r3は空気調和機AC3を包含する分割領域である。分割領域r3は、境界線b13と境界線b34とにより区画される。境界線b34は、空気調和機AC3と空気調和機AC4との直線(線分X34)を二等分する境界線である。
分割領域r4は空気調和機AC4を包含する分割領域である。分割領域r4は、境界線b24と境界線b34とにより区画される。
次に、領域補正部106が、能力案分面積Aを算出する(ステップST204)。
能力案分面積Aiとは、各空気調和機の空気調和能力に相当する面積である。
添え字のiは、空気調和空間201に配置された各空気調和機に付与される番号である。添え字iの最大値は空気調和空間201に配置された空気調和機の数となる。図3の例では空気調和機AC1、AC2、AC3、AC4が存在するので、添え字iは1から4までである。このため、担当領域面積Aiは、それぞれA、A、A、Aとなる。
領域補正部106は、能力案分面積Aを式1により求める。
Figure 0007101908000001
なお、式1において、Piは、空気調和機iの空気調和能力である。Rは、空気調和空間201の総面積である。ΣPは、空気調和空間201に存在する全ての空気調和機の空気調和能力Piの合計である。
このように、領域補正部106は、空気調和機ごとに、空気調和機の空気調和能力の複数の空気調和機の空気調和能力の総和に対する比率(Pi/ΣP)と空気調和空間201の総面積(R)とを乗算して能力案分面積Aiを算出する。
次に、領域補正部106は、分割領域面積aiを算出する(ステップST205)。
分割領域面積aiは、ボロノイ分割により得られた分割領域の面積である。つまり、領域補正部106は、図4の分割領域r1、r2、r3、r4の各々の分割領域面積a1、a2、a3、a4を算出する。
次に、領域補正部106は、空気調和機間の重み係数を初期化する(ステップST206)。重み係数の内容については後述する。
次に、領域補正部106は、能力案分面積Aiと分割領域面積aiの差の絶対値が最大となる空気調和機を抽出する(ステップST207)。
図4の場合は、領域補正部106は、空気調和機AC1、AC2、AC3、AC4の中から、能力案分面積Aiと分割領域面積aiの差の絶対値が最大となる空気調和機を抽出する。なお、差が同じ空気調和機が複数存在する場合は、領域補正部106は、添え字の値が小さい空気調和機を優先して抽出する。
なお、ステップST207で抽出された空気調和機は不一致空気調和機に相当する。また、当該空気調和機を包含する分割領域は不一致分割領域に相当する。
次に、領域補正部106は、ステップST207で抽出した空気調和機を母点とする分割領域のボロノイ境界線の平行移動量を算出する(ステップST208)。平行移動量の算出手順は後述する。
次に、領域補正部106は、全ての空気調和機について、ボロノイ境界線を平行移動した後の分割領域の面積(調整後面積Nriという)を算出する(ステップST209)。
次に、領域補正部106は、空気調和機ごとに、調整後面積Nriが閾値条件を満たすか否かを判定する(ステップST210)。閾値条件の詳細は後述する。
全ての空気調和機の調整後面積Nriが閾値条件を満たす場合は、領域補正部106は処理を終了する。
一方、いずれかの空気調和機の調整後面積Nriが閾値条件を満たさない場合は、領域補正部106は、調整後面積Nriを新たな分割領域面積aiとして扱い、ステップST207以降の処理を行う。調整後面積Nriと能力案分面積Aiの差の絶対値が閾値条件を満たすまで、領域補正部106は、ステップST207以降の処理を繰り返す。
次に、ステップST210の閾値条件を説明する。
空気調和機間の空気調和能力の差を反映させた正確な熱負荷計算を行うためには、能力案分面積Aiと調整後面積Nriとの差がゼロになることが理想である。しかしながら、実際には、差がゼロに収束しない場合がある。差がゼロに収束しない場合でも、領域補正部106の処理を終了させるために、本実施の形態では、閾値条件が設けられる。
領域補正部106は、例えば、能力案分面積Aiと調整後面積Nriとの差の絶対値が許容範囲に収まることを閾値条件にすることができる。つまり、全ての空気調和機において、能力案分面積Aiと調整後面積Nriとの差の絶対値が許容範囲内に収まった場合に、領域補正部106は調整後面積Nriが閾値条件を満たすと判定する(ST210がYESになる)。
また、領域補正部106は、例えば、能力案分面積Aiと調整後面積Nriとの比率(Nri/Ai)が許容範囲に収まることを閾値条件にすることができる。つまり、全ての空気調和機において、能力案分面積Aiと調整後面積Nriとの比率(Nri/Ai)が許容範囲内に収まった場合に、領域補正部106は調整後面積Nriが閾値条件を満たすと判定する(ST210がYESになる)。
また、領域補正部106は、ステップST207からステップST210の処理の繰り返し回数が上限値を超えることを閾値条件にすることもできる。つまり、ステップST207からステップST210の処理の繰り返し回数が上限値を超えた場合に、領域補正部106は調整後面積Nriが閾値条件を満たすと判定する(ST210がYESになる)。
また、領域補正部106は、ボロノイ境界線の移動量が上限値を超えることを閾値条件にすることもできる。つまり、いずれかの空気調和機について算出したボロノイ境界線の平行移動量が上限値を越えた場合に、領域補正部106は調整後面積Nriが閾値条件を満たすと判定する(ST210がYESになる)。例えば、空気調和機間の距離の半分を平行移動量の上限値とすることが考えられる。
ここで、ステップST208における、ボロノイ境界線の平行移動量の算出手順を説明する。
ボロノイ境界線を平行移動させる方法として、加法的重み付きべき乗ボロノイ分割手法が知られている。この手法は、母点mとmk+1を含む平面上の点mが式2を満たすようにボロノイ図を描く手法である。
Figure 0007101908000002
ここで、wは、母点mとmk+1間の重み係数を表す。境界線は母点mとmk+1の垂直二等分線に平行な直線となる。母点mとmk+1、点mの座標をそれぞれ(0,0)、(X,0)、(m,0)とし、母点mとmk+1間の境界線の平行移動量をdk,k+1とすると、式2は、式3のようになる。
Figure 0007101908000003
よって、境界線の平行移動量は、母点間の重みと、母点間の距離で決めることができる。
重み係数w>0の場合、境界線は母点mから離れる方向に平行移動し、w<0の場合は、境界線は母点mに近づく方向に平行移動する。
本実施の形態では、空気調和機iの重み係数を式4で定義する。
Figure 0007101908000004
式4のnは境界線の移動量を求める計算処理の回数である。式4の右辺第一項の重み係数wi,n-1は、ステップST210からステップST207に戻る前の、ひとつ前の処理で使用されていた重み係数である。最新の重み係数wi,nは、ステップST207に戻る前の重み係数wi,n-1に、増分の重みΔwを加算したものになる。能力案分面積Aiと分割領域面積aiとの差が0以上の場合(Ai-ai≧0)は、Δw≧0である。一方、能力案分面積Aiと分割領域面積aiとの差が0未満の場合(Ai-ai<0)は、Δw<0である。Δwの絶対値大はあらかじめ任意に決めるものとする。
次に、本実施の形態に係る境界線の平行移動量の算出手順を図6及び図7を用いて説明する。図6及び図7は、本実施の形態に係る境界線の平行移動量の算出手順(図5のステップST208)の詳細を示すフローチャートである。
まず、領域補正部106は、図5のステップST207で抽出した能力案分面積Aiと分割領域面積aiの差の絶対値が最大となる空気調和機iの分割領域に隣接する分割領域を持つ、全ての空気調和機k(k=1,2,..n)を抽出する(ステップST301)。
なお、なお、ステップST301で抽出された空気調和機kは隣接空気調和機kという。
次に、領域補正部106は、抽出した隣接空気調和機kの空気調和能力Pkと空気調和機iの空気調和能力Piとの間に能力差があるかどうか判定する(ステップST302)。
ステップST302において隣接空気調和機kの空気調和能力Pkと空気調和機iの空気調和能力Piとの間に能力差がない場合は、隣接空気調和機kの分割領域との境界線を移動させる必要はなく、領域補正部106は、境界線の平行移動量dikを0にする(ステップST303)。
一方、ステップST302において隣接空気調和機kの空気調和能力Pkと空気調和機iの空気調和能力Piとの間に能力差がある場合は、領域補正部106は、能力比Pikを式5により求める(ステップST304)。
ik=Pi/Pk (式5)
そして、領域補正部106は、BIMデータから隣接空気調和機kと空気調和機iとの間の距離Xikを読込む(ステップST305)。
領域補正部106は、ステップST304とステップST305を、空気調和機iと能力差のある全ての隣接空気調和機kに対して行う(ステップST306)。
領域補正部106は、能力差のある隣接空気調和機kが一つの場合は、その隣接空気調和機kを選択する。また、能力差のある隣接空気調和機kが複数ある場合は、複数の隣接空気調和機kのうちの任意の隣接空気調和機kを指定する。そして、領域補正部106は、指定した隣接空気調和機kを基準として境界線の平行移動量dikを式6により算出する(ST307)。なお、領域補正部106が指定した隣接空気調和機kを指定隣接空気調和機kという。
Figure 0007101908000005
式6の重み係数wi,nは式4で求める。
ステップST303で平行移動量dik=0を設定した場合は、領域補正部106は、ステップST307は実施しない。
次に、領域補正部106は、空気調和機iと能力差がある隣接空気調和機kが指定隣接空気調和機kの他に存在するか否かを判定する(ステップST308)。
空気調和機iと能力差がある隣接空気調和機kが指定隣接空気調和機kの他に存在しない場合は、平行移動処理の対象となる境界線が一つであるため、ここで平行移動量の算出処理は終了となる。
一方、空気調和機iと能力差がある隣接空気調和機kが指定隣接空気調和機kの他に存在する場合は、領域補正部106は、空気調和機iと能力差がある隣接空気調和機kのうちのいずれかの隣接空気調和機kを選択隣接空気調和機nとして選択し、選択隣接空気調和機nとの境界線の平行移動量を求める処理(ステップST309以降の処理)に移行する。
領域補正部106は、選択隣接空気調和機nとの境界線の平行移動量dinを、ステップST307で求めた指定隣接空気調和機kとの境界線の平行移動量dikを基準にして求める。
まず、領域補正部106は、ステップST304で求めた、空気調和機iと選択隣接空気調和機nとの空気調和能力比Pinを、空気調和機iと指定隣接空気調和機kとの能力比Pikを用いて式7で補正する(ステップST309)。
Figure 0007101908000006
また、領域補正部106は、ステップST305で求めた、空気調和機iと選択隣接空気調和機nとの距離Xinを、空気調和機iと指定隣接空気調和機kとの距離Xikを用いて式8で補正する(ステップST310)。
Figure 0007101908000007
式7のNPinは空気調和機iと選択隣接空気調和機nとの補正後の能力比である。また、式8のNXinは空気調和機iと選択隣接空気調和機nとの補正後の距離である。
次に、領域補正部106は、空気調和機iと選択隣接空気調和機nとの境界線の平行移動量dinを、式9により求める(ステップST311)。
Figure 0007101908000008
領域補正部106は、1つの選択隣接空気調和機nに対してステップST309からステップST311の処理を行った後は、未選択の隣接空気調和機kを新たな選択隣接空気調和機nとして選択する。全ての選択隣接空気調和機nに対してステップST309からステップST311の処理を行ったら、領域補正部106は、空気調和機iと各選択隣接空気調和機nとの境界線の平行移動量を算出する。
本実施の形態の処理を、図3に示す空気調和機の配置を例として用いて説明する。
図3において、空気調和空間201は長方形である。このため、空気調和機AC1とAC2を結ぶ線分X12は空気調和空間201の横方向の外周辺と平行である。同様に、空気調和機AC3と空気調和機AC4を結ぶ線分X34も空気調和空間201の横方向の外周辺と平行である。空気調和機AC1と空気調和機AC3を結ぶ線分X13は空気調和空間201の縦方向の外周辺と平行である。同様に、空気調和機AC2と空気調和機AC4を結ぶ線分X24も空気調和空間201の縦方向の外周辺と平行である。
各直線の長さは、X12=X34、X13=X24である。空気調和機AC1、AC2、AC3及びAC4は、空気調和空間201内に格子状に配置されている。また、各空気調和機は、各空気調和機を結ぶ線分X12、X13、X34及びX24から形成される長方形の中心が空気調和空間201の中心と一致するように配置されている。
本実施の形態では、各空気調和機間距離X12、X13の比率および各空気調和機の能力P1、P2、P3、P4の比率は次のように設定される。
X12:X13=1:2 (式10)
P1:P2:P3:P4=1:0.8:0.6:0.6 (式11)
まず、空間データ処理部102が、BIMデータから空気調和空間201の形状データを取得する(ステップST201)。また、空気調和機データ処理部103が、空気調和空間201の総面積R、空気調和空間201内の空気調和機AC1、AC2、AC3、AC4の位置と、それぞれの空気調和能力P1、P2、P3、P4と、空気調和機AC1、AC2間の距離X12と空気調和機AC1、AC3間の距離X13を取得する(ステップST202)。
次に、ボロノイ分割処理部105が、各空気調和機の位置を母点とするボロノイ分割処理を行う(ステップST203)。これにより、空気調和機AC1と空気調和機AC2の境界線b12、空気調和機AC1と空気調和機AC3の境界線b13、空気調和機AC2と空気調和機AC4の境界線b24、空気調和機AC3と空気調和機AC4の境界線b34が決定する。また、母点となる空気調和機AC1、AC2、AC3、AC4のそれぞれの分割領域r1、r2、r3、r4が得られる。
次に、領域補正部106が、空気調和機AC1、AC2、AC3、AC4のそれぞれの空気調和能力P1、P2、P3、P4から、式1により各空気調和機の空気調和能力を案分した案分面積A1、A2、A3、A4を算出する(ステップST204)。
図3の例では、空気調和機AC1の空気調和能力P1を基準とすると、案分面積A1、A2、A3、A4は次のようになる。
A1=5/(15P1)×R (式12)
A2=4/(15P1)×R (式13)
A3=A4=3/(15P1)×R (式14)
次に、領域補正部106は、分割領域r1、r2、r3、r4のそれぞれの面積である分割領域面積a1、a2、a3、a4を算出する(ステップST205)。
図3の例では、分割領域面積a1、a2、a3、a4は以下のように全て同じである。
a1=a2=a3=a4=R/4 (式15)
次に、領域補正部106は、式4で求められる空気調和機間iの重み係数wi,nを初期化する(ステップST206)。本実施の形態ではwi,0=0とする。
なお、式4に示す重み係数の増分Δwの大きさは、境界線の平行移動量の最小分解能である。このため、Δwが小さいほど、境界線の平行移動量を細かく調整できる。ただし、Δwが小さすぎるとステップST207からステップST210の間の境界線移動量の調整計算量が多くなる。Δwの大きさは、空気調和空間201の大きさや空気調和機の数に応じて適度に設定することが望ましい。
ここから、分割領域の境界線の移動量を求める処理となる。
まず、領域補正部106は、能力案分面積Aiと分割領域面積aiの差が最大となる空気調和機を抽出する(ステップST207)。式1と式15より、式16の関係が得られる。
|A1-a1|>|A3-a3|=|A4-a4|>|A2-a2| (式16)
この結果、領域補正部106は、能力案分面積Aiと分割領域面積aiの差が最大となる空気調和機として、空気調和機AC1を抽出する。
次に、領域補正部106は、空気調和機AC1の分割領域r1に隣接する分割領域の境界線の移動量を算出する(ステップST208)。
まず、領域補正部106は、空気調和機AC1の分割領域r1に隣接する全ての分割領域r2、r3の母点である空気調和機AC2、AC3を抽出する(ステップST301)。
次に、領域補正部106は、空気調和機AC1と空気調和機AC2との間、空気調和機AC1と空気調和機AC3との間に空気調和能力の差があるか否かを判定する(ステップST302)。
本例では、式11より、空気調和機AC1の空気調和能力P1と空気調和機AC2の空気調和能力P2との間に差がある。同様に、空気調和機AC1の空気調和能力P1と空気調和機AC3の空気調和能力P3との間に差がある。
空気調和機AC1の空気調和能力P1と空気調和機AC2の空気調和能力P2との間に差があるので、領域補正部106は、空気調和機AC1と空気調和機AC2との空気調和能力比P12を算出する(ステップST304)。
同様に、空気調和機AC1の空気調和能力P1と空気調和機AC3の空気調和能力P3との間に差があるので、領域補正部106は、空気調和機AC1と空気調和機AC3との空気調和能力比P13を算出する(ステップST304)。
空気調和能力比P12、P13は、式17及び式18により算出される。
12=P1/P2 (式17)
13=P1/P3 (式18)
また、領域補正部106は、隣接空気調和機AC2、AC3との距離X12、X13を、BIMデータから読み込む。
ここでは、領域補正部106は、空気調和機AC1と空気調和機AC2と間の空気調和能力差P12および距離X12を基準としてステップST307の処理を行う。つまり、ここでは、空気調和機AC2が指定隣接空気調和機kに相当し、空気調和機AC3が選択隣接空気調和機nに相当する。
領域補正部106は、空気調和機AC1の分割領域r1と空気調和機AC2の分割領域r2との境界線b12の平行移動量d12を、式6により算出する(ステップST307)。
本例では、境界線b12の平行移動量d12は式19で算出される。
Figure 0007101908000009
式19に示す重み係数w1,nは、空気調和機AC1の境界線の移動量算出処理のn回目における重み係数を表す。ここで、空気調和機AC1の、案分面積A1と分割領域面積a1の差は0以上(A1-a1>0)である。このため、空気調和機AC1の分割領域r1と空気調和機AC2の分割領域r2との境界線b12は、空気調和機AC1から離れる方向、すなわち空気調和機AC1の分割領域r1が拡大する方向に平行移動する。
次に、領域補正部106は、空気調和機AC2の他に、分割領域が空気調和機AC1の分割領域r1に隣接する、空気調和機AC1と能力差のある空気調和機があるかどうかを判定する(ステップST308)。
図3の例では、空気調和機AC3が存在する。このため、領域補正部106は、空気調和機AC1と空気調和機AC2との空気調和能力比P12により、空気調和機AC1と空気調和機AC3との空気調和能力比P13を式7により補正する(ステップST309)。
また、領域補正部106は、空気調和機AC1と空気調和機AC3との距離X13を空気調和機AC1と空気調和機AC2との距離X12を用いて式8により補正する(ステップST310)。
空気調和機AC1と空気調和機AC3との補正後の空気調和能力比NP13は式20で求められる。また、空気調和機AC1と空気調和機AC3との補正後の距離NX13は式21で求められる。
Figure 0007101908000010
次に、領域補正部106は、空気調和機AC1と空気調和機AC3との境界線b13の平行移動量d13を式9により求める(ステップST311)。
本例では、空気調和機AC1と空気調和機AC3との境界線b13の平行移動量d13は式22で求められる。
Figure 0007101908000011
次に、領域補正部106は、境界線b12を、線分X12の方向かつ分割領域r1が拡大する方向に、移動量d12だけ平行移動させる。領域補正部106は、同じく境界線b13を、線分X13の方向かつ分割領域r1が拡大する方向に、移動量d13だけ平行移動させる。そして、領域補正部106は、境界線b12及び境界線13を移動させた後の、空気調和空間201内の全ての空気調和機AC1、AC2、AC3、AC4の分割領域面積である調整後面積Nr1、Nr2、Nr3、Nr4を算出する(ステップST209)。
そして、領域補正部106は、調整後面積Nr1、Nr2、Nr3、Nr4が閾値条件を満たすか否かを判定する(ステップST210)。
例えば、閾値条件を式23のように定義することができる。式23の閾値条件が用いられる場合は、領域補正部106は、全ての調整後面積Nriが対応する能力案分面積Aiに対してプラスマイナス20%の範囲に収まったら処理を終了する。
0.8<Nri/Ai<1.2 (式23)
Nri:空気調和機iの調整後面積
Ai:空気調和機iの能力案分面積
なお、式23に示す閾値条件だけでは処理が終了しない可能性もあるため、ステップST207からステップST210までの一連の処理が既定の回数を超えた場合に処理を終了するという閾値条件を用いてもよい。また、閾値条件として境界線の移動量の上限値を設ける場合は、境界線b13と境界線b24の移動量の上限値はX13の半分の距離としてもよい。同様に、境界線b12と境界線b34の移動量の上限値はX12の半分の距離としてもよい。
ステップST210において閾値条件を満たさない場合は、処理がステップST207に戻る。そして、領域補正部106は、調整後面積Nriを分割領域面積aiとして、能力案分面積Aiと分割領域面積aiの差が最大となる空気調和機を抽出して、ステップST207からステップST210の処理を繰り返す。
図8、図9及び図10は、境界線の移動処理過程および移動処理後の状態を示す。
図8は、境界線b12、b13の平行移動を繰り返して、空気調和機AC4の能力案分面積A4と分割領域面積a4(調整後面積)との差の絶対値が最大となった状態を示す。図8において、空気調和空間201内の破線は調整前の元の境界線を示す。図8において、実線は調整後(移動処理後)の境界線を示す。d12は境界線b12の平行移動量である。Nb12は調整後の境界線b12である。同じく、d13は境界線b13の平行移動量である。Nb13は調整後の境界線b13である。調整後の境界線Nb12、Nb13は、各々が交差する点まで延ばされる。このため、境界線の移動後の空気調和機AC1の分割領域Nr1は、調整後の境界線Nb12、Nb13と空気調和空間201の外周辺で囲われた領域となる。図8に示す状態では、全ての分割領域は式23に示す閾値条件を満たしていないものとする。
次に、領域補正部106は、新たに案分面積Aiと分割領域面積ai(調整後面積)との差が最大となった空気調和機AC4の分割領域Nr4を調整するため、ステップST208以降の処理を実施する。
ここでは、領域補正部106は、分割領域Nr4に隣接する分割領域と分割領域Nr4との境界線の移動量を求める(ステップST208)。
図8では、分割領域Nr4に隣接する分割領域と分割領域Nr4との境界線には、境界線Nb24と境界線Nb34とがある。領域補正部106は、分割領域Nr4に隣接する分割領域Nr2と分割領域Nr3に含まれる空気調和機AC2と空気調和機AC4を抽出する(ステップST301)。
なお、式14より、空気調和機AC3と空気調和機AC4との間には空気調和能力の差がない。このため、領域補正部106は、境界線Nb34を移動しない(ステップST302、ST303)。
一方、式13及び式14より、空気調和機AC2と空気調和機AC4との間には空気調和能力の差がある。このため、領域補正部106は、ステップST304からST311の処理を行い、境界線Nb24の平行移動量を求める(ステップST307)。
図9は、境界線b24を移動量させた後の、空気調和空間201内の各空気調和機の分割領域の境界線を示す。図9のd24は境界線b24の平行移動量である。調整後の境界線Nb24は、空気調和機AC4の分割領域Nr4を縮小する方向に移動されている。空気調和機AC4の分割領域Nr4は、左上の部分が凹んだ形状となっている。このため、図9の分割領域Nr4は、空気調和機ゾーンを示す領域としてはふさわしくない。なぜなら、実際の空気調和機の空気調和担当範囲は単純な形状となり、一部が凹んだ多角形のような複雑な形状にはならないためである。そこで、領域補正部106は、分割領域Nr4を補正する。領域補正部106は、各空気調和機の分割領域から凹み部分が無くなるように分割領域を補正する。具体的には、領域補正部106は、境界線Nb12と境界線Nb24が交差する点と境界線Nb13と境界線Nb12が交差する点を結ぶ直線を、新たな境界線として設ける。
図10は、補正後の各分割領域を示す。
図10の境界線Nb14は、空気調和機AC1の分割領域Nr1と空気調和機AC4の分割領域Nr4の新たな境界線である。このような補正処理は表示データ処理部107で実施してもよい。また、領域補正部106が、ステップST210の処理が終了(閾値条件を満たした)後に補正処理を行ってもよい。
調整後の各分割領域は、表示データ処理部107を介して、表示装置16に表示される。情報処理装置10の操作者は、表示装置16に表示された各分割領域を見ながら、図示しない外部入力機器により、デバイスインタフェースあるいは通信インタフェースを介して、重み係数の増分Δw又は閾値条件を変更して境界線の移動量を調整してもよい。
***実施の形態の効果の説明***
以上のように、本実施の形態では、空気調和能力に応じて分割領域の面積を調整する。このため、本実施の形態によれば、空気調和機間の空気調和能力の差を反映させた正確な熱負荷計算を実現することができる。
また、本実施の形態では、境界線を単純に平行移動する。このため、本実施の形態によれば、空気調和機ゾーンを設定する際に必要な複雑な計算が不要である。空気調和空間に複数の空気調和機を配置する場合、図3に示すように格子状に空気調和機を配置することが多い。図3に示すいずれかの空気調和機を、空気調和能力の異なる新たな空気調和機に入れ替えた場合には空気調和機ゾーンの見直しが必要である。本実施の形態に示す方式であると、新たな空気調和機に入れ替えた場合の空気調和機ゾーンの見直しを容易に行うことができる。
また、本実施の形態では、各空気調和機の空気調和機ゾーンが表示装置に表示される。このため、本実施の形態では、操作者が表示を見ながら、重み係数の増分値Δw又は閾値条件を調整することができる。この結果、本実施の形態によれば、操作者が空気調和機ゾーンを細かく調整することができる。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、空気調和空間201に外壁又は窓からの熱負荷の影響がない例を説明した。しかし、実際の空気調和空間201では、外壁又は窓からの熱負荷の影響を受ける。このため、負荷の影響を受ける領域であるペリメーター領域に、空気調和機能力が高い空気調和機を配置することが望ましい。
ペリメーター領域の空気調和機の空気調和機ゾーンを空気調和能力を考慮して設定すると、ペリメーター領域の空気調和機の空気調和機ゾーンが必要以上に大きくなる可能性がある。このため、本実施の形態では、領域補正部106は、ペリメーター領域の空気調和機の空気調和能力をペリメーター領域の熱負荷を用いて補正する。
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。例えば、情報処理装置10のハードウェア構成例は図1に示す通りである。また、情報処理装置10の機能構成例は図2に示す通りである。
図11は、本実施の形態に係る空気調和空間401を示す。
空気調和空間401は、外壁402、窓403及び窓404を有する。
図12は、空気調和空間401を、空気調和機AC1、AC2、AC3、AC4を母点としてボロノイ分割した後の状態を示す。
図11及び図12において、図3及び図4に含まれる符号と同じ符号は同じ要素を示している。
図12の例では、外壁402に接しており、窓403が配置されている空気調和機AC1の分割領域r1にペリメーター領域が含まれる。同様に、外壁402に接しており、窓404が配置されている空気調和機AC2の分割領域r2にペリメーター領域が含まれる。
図13は、本実施の形態に係る情報処理装置10の動作例を示すフローチャートである。
図13において、ステップST201からステップST203までの処理は実施の形態1に示したものと同じである。
ステップST400では、領域補正部106は、分割領域にペリメーター領域が含まれる空気調和機の空気調和能力を補正する。なお、分割領域にペリメーター領域が含まれる空気調和機をペリメーター空気調和機という。
図14は、ステップST400の詳細を示すフローチャートである。
まず、領域補正部106は、全ての分割領域に対して、ペリメーター領域が含まれるか否かを判定する(ステップST401)。
領域補正部106は、ペリメーター領域が含まれる分割領域があれば、当該分割領域に所在するペリメーター空気調和機の空気調和能力を取得する。本実施の形態では、空気調和機AC1、AC2がペリメーター空気調和機に該当する。このため、領域補正部106は、空気調和機AC1、AC2の空気調和能力P1、P2を取得する。
次に、領域補正部106は、ペリメーター領域の熱負荷を算出する(ステップST402)。
具体的には、領域補正部106は、分割領域iのペリメーター領域の熱負荷として、窓熱負荷Q1i、壁熱負荷Q2iを、式24、式25により算出する。
Q1i=窓面積×窓熱透過率×係数a (式24)
Q2i=壁面積×壁熱透過率×係数b (式25)
係数a、b:室内外の最大温度差など
なお、領域補正部106は、窓面積、壁面積、窓熱透過率及び壁熱透過率をBIMデータから取得する。係数a、bは、室内外の温度条件などにより、操作者が適宜設定する。
本実施の形態では、領域補正部106は、ペリメーター領域を含む分割領域r1に対して、窓熱負荷Q11、壁熱負荷Q21を算出する。また、領域補正部106は、ペリメーター領域を含む分割領域r2に対して、窓熱負荷Q12、壁熱負荷Q22を算出する。
次に、領域補正部106は、ステップST402で算出した熱負荷により、ペリメーター空気調和機iの空気調和能力Piを、式26により補正する(ST403)。
Pi’=Pi-Q1i-Q2i (式26)
式26のPi’は、補正後の空気調和能力である。
領域補正部106は、ステップST401からステップST403の処理を空気調和空間401内の全ての空気調和機の分割領域に対して行う(ST404)。
図14に示す処理により、空気調和機AC1、AC2の空気調和能力P1、P2が補正される。
ステップST204では、空気調和機AC1、AC2については、補正後の空気調和能力P1’、P2’を用いて能力案分面積が算出される。
ステップST205以降の処理は、実施の形態1に示したものと同じである。
以上のように、本実施の形態では、ペリメーター領域の熱負荷の影響を考慮して空気調和機の空気調和能力を補正する。このため、本実施の形態によれば、空気調和空間の熱負荷状況に適した空気調和機ゾーンの設定を行うことが可能となる。
以上、実施の形態1及び2を説明したが、これら2つの実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。
あるいは、これら2つの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。
あるいは、これら2つの実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
また、これら2つの実施の形態に記載された構成及び手順を必要に応じて変更してもよい。
***ハードウェア構成の補足説明***
最後に、情報処理装置10のハードウェア構成の補足説明を行う。
図1に示すプロセッサ11は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)である。
プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等である。
図3に示す主記憶装置12は、RAM(Random Access Memory)である。
図3に示す補助記憶装置13は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等である。
図3に示す通信インタフェース15は、データの通信処理を実行する電子回路である。
通信インタフェース15は、例えば、通信チップ又はNIC(Network Interface Card)である。
また、補助記憶装置13には、OS(Operating System)も記憶されている。
そして、OSの少なくとも一部がプロセッサ11により実行される。
プロセッサ11はOSの少なくとも一部を実行しながら、BIMデータ処理部101、領域生成部104及び表示データ処理部107の機能を実現するプログラムを実行する。
プロセッサ11がOSを実行することで、タスク管理、メモリ管理、ファイル管理、通信制御等が行われる。
また、BIMデータ処理部101、領域生成部104及び表示データ処理部107の処理の結果を示す情報、データ、信号値及び変数値の少なくともいずれかが、主記憶装置12、補助記憶装置13、プロセッサ11内のレジスタ及びキャッシュメモリの少なくともいずれかに記憶される。
また、BIMデータ処理部101、領域生成部104及び表示データ処理部107の機能を実現するプログラムは、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD等の可搬記録媒体に格納されていてもよい。そして、BIMデータ処理部101、領域生成部104及び表示データ処理部107の機能を実現するプログラムが格納された可搬記録媒体を流通させてもよい。
また、BIMデータ処理部101、領域生成部104及び表示データ処理部107の「部」を、「回路」又は「工程」又は「手順」又は「処理」に読み替えてもよい。
また、情報処理装置10は、処理回路により実現されてもよい。処理回路は、例えば、ロジックIC(Integrated Circuit)、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)である。
この場合は、BIMデータ処理部101、領域生成部104及び表示データ処理部107は、それぞれ処理回路の一部として実現される。
なお、本明細書では、プロセッサと処理回路との上位概念を、「プロセッシングサーキットリー」という。
つまり、プロセッサと処理回路とは、それぞれ「プロセッシングサーキットリー」の具体例である。
10 情報処理装置、11 プロセッサ、12 主記憶装置、13 補助記憶装置、14 デバイスインタフェース、15 通信インタフェース、16 表示装置、17 外部記憶装置、101 BIMデータ処理部、102 空間データ処理部、103 空気調和機データ処理部、104 領域生成部、105 ボロノイ分割処理部、106 領域補正部、107 表示データ処理部、201 空気調和空間、401 空気調和空間、402 外壁、403 窓、404 窓。

Claims (10)

  1. 複数の空気調和機が配置される空間の平面領域を、前記複数の空気調和機の各々が配置される位置を母点にしてボロノイ分割し、各々が前記複数の空気調和機のいずれかを包含する複数の分割領域を生成する分割部と、
    前記複数の空気調和機の各々の空気調和能力に基づき、前記複数の分割領域のうちの少なくともいずれかの面積を調整する調整部とを有する情報処理装置。
  2. 前記調整部は、
    ボロノイ境界線を平行移動させて前記複数の分割領域のうちの少なくともいずれかの面積を調整する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記調整部は、
    調整後の各分割領域の面積の前記平面領域の総面積に対する比率が、各空気調和機の空気調和能力の前記複数の空気調和機の空気調和能力の総和に対する比率に一致するように、前記複数の分割領域のうちの少なくともいずれかの面積を調整する請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記調整部は、
    空気調和機ごとに、空気調和機の空気調和能力の前記複数の空気調和機の空気調和能力の総和に対する比率と前記平面領域の総面積とを乗算して能力案分面積を算出し、
    空気調和機ごとに、分割領域の面積を算出し、
    空気調和機ごとに、能力案分面積と分割領域の面積とを比較し、
    比較の結果、能力案分面積が分割領域の面積に一致しない空気調和機である不一致空気調和機が存在する場合に、前記不一致空気調和機を包含する分割領域の面積を調整する請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記調整部は、
    前記不一致空気調和機を包含する分割領域である不一致分割領域に隣接する複数の分割領域である複数の隣接分割領域が包含する複数の空気調和機である複数の隣接空気調和機のうち、前記不一致空気調和機と空気調和能力において差がある隣接空気調和機を指定隣接空気調和機として指定し、
    前記不一致空気調和機と前記指定隣接空気調和機との間の空気調和能力の比に基づいて、前記不一致分割領域と前記指定隣接空気調和機を包含する隣接分割領域とのボロノイ境界線の移動量を決定し、
    決定した移動量に従って前記ボロノイ境界線を移動させて前記不一致分割領域の面積を調整する請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記調整部は、
    前記不一致空気調和機と空気調和能力において差がある隣接空気調和機が前記指定隣接空気調和機以外に存在する場合に、前記不一致空気調和機と空気調和能力において差がある前記指定隣接空気調和機以外の隣接空気調和機を選択隣接空気調和機として選択し、
    前記不一致空気調和機と前記指定隣接空気調和機との間の空気調和能力の比と、前記不一致空気調和機と前記選択隣接空気調和機との間の空気調和能力の比とに基づき、前記不一致分割領域と前記選択隣接空気調和機を包含する隣接分割領域とのボロノイ境界線の移動量を決定し、
    決定した移動量に従って前記ボロノイ境界線を移動させて前記不一致分割領域の面積を調整する請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記調整部は、
    前記不一致空気調和機と空気調和能力において差がない隣接空気調和機を包含する隣接分割領域と前記不一致分割領域とのボロノイ境界線は移動させない請求項5に記載の情報処理装置。
  8. 前記調整部は、
    前記複数の分割領域に、ペリメーター領域が含まれる分割領域が存在する場合に、
    前記ペリメーター領域が含まれる分割領域に包含される空気調和機であるペリメーター空気調和機の空気調和能力を前記ペリメーター領域による熱負荷を用いて補正し、前記ペリメーター空気調和機には補正後の空気調和能力を適用して、前記複数の分割領域のうちの少なくともいずれかの面積を調整する請求項1に記載の情報処理装置。
  9. コンピュータが、複数の空気調和機が配置される空間の平面領域を、前記複数の空気調和機の各々が配置される位置を母点にしてボロノイ分割し、各々が前記複数の空気調和機のいずれかを包含する複数の分割領域を生成し、
    前記コンピュータが、前記複数の空気調和機の各々の空気調和能力に基づき、前記複数の分割領域のうちの少なくともいずれかの面積を調整する情報処理方法。
  10. 複数の空気調和機が配置される空間の平面領域を、前記複数の空気調和機の各々が配置される位置を母点にしてボロノイ分割し、各々が前記複数の空気調和機のいずれかを包含する複数の分割領域を生成する分割処理と、
    前記複数の空気調和機の各々の空気調和能力に基づき、前記複数の分割領域のうちの少なくともいずれかの面積を調整する調整処理とをコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
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