JP6728961B2 - 受信電力推定装置、受信電力推定方法および受信電力推定プログラム - Google Patents

受信電力推定装置、受信電力推定方法および受信電力推定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、受信電力推定装置、受信電力推定方法および受信電力推定プログラムに関する。
急増するモバイルトラフィックの対策として、一次利用者に割当てられている周波数帯域のうち、空間的・時間的に使用されてない周波数帯域(ホワイトスペースとよぶ)を活用することが検討されている。ホワイトスペースを活用できれば、二次利用者は、遊休周波数資源を有効利用できる。二次利用者が遊休周波数資源を利用するためには、ホワイトスペースを検出することが求められる。
ところで、ホワイトスペースが過剰に検出されると、二次利用者から一次利用者に干渉を与えてしまう。一方、ホワイトスペースが過小に検出されると、二次利用者による周波数利用機会が減少してしまう。そのため、周波数の二次利用においては、ホワイトスペースを正確に検出することが求められる。
特許文献1には、ホワイトスペースを検出する装置について開示されている。特許文献1の装置は、波源の位置と、推定された波源の送信電力と、推定された波源からの電波の減衰特性とを用いてホワイトスペースを検出する。
特開2015−165616号公報
特許文献1の装置によれば、減衰特性を推定し、その推定した減衰特性を用いてホワイトスペースを検出することができる。しかし、特許文献1の装置は、波源と受信装置との間の距離および角度依存性のみを考慮して電波の減衰特性を用いて受信電力を推定するため、受信装置との空間相関が低い場所においては受信電力を正確に推定できないという問題点があった。例えば、特許文献1の装置は、波源と受信装置との間に遮蔽物が位置する場合、波源と遮蔽物と間の受信電力を過小に推定するケースがある。
本発明の目的は、上述した課題を解決するために、受信装置との空間相関が低い位置を含めて、所望観測位置における受信電力を推定できる受信電力推定装置を提供することにある。
本発明の一態様の受信電力推定装置は、観測対象システムの送信装置から送信される電波の受信電力に関する情報を少なくとも一つの電波センサから受信し、地形特性を考慮した電波伝搬モデルに基づいて、受信電力を用いて送信装置の送信アンテナ利得および送信電力を推定する第1推定回路と、送信装置の送信アンテナ利得および送信電力の推定値を第1推定回路から取得し、地形特性を考慮した電波伝搬モデルに基づいて、送信装置の送信アンテナ利得および送信電力の推定値を用いて所望観測位置における受信電力を推定する第2推定回路とを備える。
本発明の一態様の受信電力推定方法においては、観測対象システムの送信装置から送信される電波の受信電力に関する情報を少なくとも一つの電波センサから受信し、地形特性を考慮した電波伝搬モデルに基づいて、受信電力を用いて送信装置の送信アンテナ利得および送信電力を推定し、地形特性を考慮した電波伝搬モデルに基づいて、送信装置の送信アンテナ利得および送信電力の推定値を用いて所望観測位置における受信電力を推定する。
本発明の一態様の受信電力推定プログラムは、観測対象システムの送信装置から送信される電波の受信電力に関する情報を少なくとも一つの電波センサから受信する処理と、地形特性を考慮した電波伝搬モデルに基づいて、受信電力を用いて送信装置の送信アンテナ利得および送信電力を推定する処理と、地形特性を考慮した電波伝搬モデルに基づいて、送信装置の送信アンテナ利得および送信電力の推定値を用いて所望観測位置における受信電力を推定する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、受信装置との空間相関が低い位置を含めて、所望観測位置における受信電力を推定できる。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る受信電力推定装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る受信電力推定装置の送信アンテナ利得推定回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る受信電力推定装置の送信アンテナ利得推定回路に含まれる送信アンテナ利得変換回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における送信アンテナ利得の計算例について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態において所望観測位置を設定する範囲の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態における受信電力について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態における受信電力および第1伝搬損失推定値の関係について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態における受信電力、第1伝搬損失推定値および加算結果の関係について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態における受信電力、第1伝搬損失推定値、加算結果および受信電力推定値の関係について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る受信電力推定処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る送信電力推定回路の重み係数設定例について説明するための模式図である。 関連技術において、送信装置と電波センサとの間に障害物がある場合の受信電力推定値について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態において、送信装置と電波センサとの間に障害物がある場合の受信電力推定値について説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る受信電力推定装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る受信電力推定装置の送信アンテナ高推定回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る受信電力推定装置の送信アンテナ高推定回路での送信アンテナ高推定法について説明するための模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る受信電力推定システムの構成例を示す概念図である。 本発明の第3の実施形態に係る受信電力推定装置の構成例を示すブロック図である。 特許文献1に開示された情報通信システムの構成例を示すブロック図である。 特許文献1に開示されたホワイトスペース検出装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の各実施形態に係る受信電力推定装置のハードウェアの一例を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。また、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の無線通信システムの構成を示す概念図である。本実施形態の無線通信システムは、受信電力推定装置1、送信装置40および電波センサ群50を含む。
受信電力推定装置1は、観測対象である送信装置40(波源ともよぶ)から送信される電波を用いて、所望観測位置における受信電力を推定する。受信電力推定装置1は、推定した受信電力を用いて周波数のホワイトスペースを検出する。
送信装置40は、受信電力推定装置1による観測対象である。受信電力推定装置1は、送信装置40から送信される電波を用いて、所望観測位置における受信電力を推定する。受信電力推定装置1は、所望観測位置における受信電力を用いて、その所望観測位置がホワイトスペースに含まれるか否かを検証する。
電波センサ群50は、送信装置40から送信される電波の受信電力を測定する。電波センサ群を構成する各電波センサは、例えば、ベースバンド信号のIQデータや複素振幅などを受信信号として受信する(I:In Phase;Q:Quadrature Phase)。
電波センサ群50は、測定した受信電力を受信電力推定装置1へ出力する。なお、電波センサ群50を構成する電波センサには、固定型電波センサを用いてもよいし、移動可能な可搬型電波センサを用いてもよい。また、電波センサの受信アンテナ利得は無指向性であってもよい。また、電波センサ群50から出力される受信電力の情報には、受信電力測定を行った電波センサの位置情報または位置情報に対応する識別子を付加してもよい。
受信電力推定装置1は、少なくとも一つの電波センサを含む電波センサ群50から、送信装置40の送信する電波を受信回路(図示しない)で受信する。受信電力推定装置1は、有線や無線の通信回線を介して、電波センサ群50に含まれる少なくとも一つの電波センサと接続される。例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線などを通信回線として利用すればよい。なお、受信電力推定装置1に電波センサ群50を含めてもよい。
〔受信電力推定装置〕
図1のように、受信電力推定装置1は、第1推定回路10、第2推定回路20および検出回路30を備える。
第1推定回路10は、少なくとも一つの電波センサを含む電波センサ群50から、観測対象である送信装置40の送信した電波の受信電力に関する情報を取得する。
第1推定回路10は、電波センサ群50に含まれる各電波センサと送信装置40との間の伝搬損失(第1伝搬損失推定値)を推定する。なお、第1推定回路10は、地形や地物による電波の回折損を計算に入れて、第1伝搬損失推定値を推定する。
第1推定回路10は、受信電力および第1伝搬損失推定値を用いて、送信装置40の送信アンテナ利得(送信アンテナ利得推定値ともよぶ)を推定する。
さらに、第1推定回路10は、受信電力と第1伝搬損失推定値とを加算し、その加算結果から送信アンテナ利得推定値を減算することによって、送信装置40の送信電力(送信電力推定値ともよぶ)を推定する。
第1推定回路10は、送信アンテナ利得推定値および送信電力推定値を第2推定回路20に出力する。
第2推定回路20は、送信アンテナ利得推定値および送信電力推定値を第1推定回路10から入力する。
第2推定回路20は、地形や地物による電波の回折損を計算に入れて、送信装置40と所望観測位置との間の伝搬損失(第2伝搬損失推定値ともよぶ)を推定する。第2推定回路20は、送信電力推定値と送信アンテナ利得推定値とを加算し、その加算結果から第2伝搬損失推定値を減算することにより所望観測位置における受信電力(受信電力推定値ともよぶ)を推定する。
第2推定回路20は、所望観測位置における受信電力推定値を検出回路30へ出力する。
検出回路30は、所望観測位置における受信電力推定値を第2推定回路20から入力する。
検出回路30は、所望観測位置における受信電力推定値と所定の閾値とを比較し、受信電力推定値が所定の閾値よりも小さい位置を検出する。検出回路30は、受信電力推定値が所定の閾値よりも小さい位置を含む領域をホワイトスペースであると判断する。なお、受信電力推定値と所定の閾値とが等しい位置がホワイトスペースであるか否かは、予め設定しておけばよい。
検出回路30は、検出したホワイトスペースに関する情報を出力する。検出回路30から出力されたホワイトスペースに関する情報は、格納するデータベースに登録されたり、他のデバイスに出力されたりする。
本実施形態の受信電力推定装置によれば、受信装置との空間相関が低い場所においても、ホワイトスペースを正確に検出できる。
図2は、本実施形態の無線通信システムに含まれる受信電力推定装置1の詳細な構成を含むブロック図である。
〔第1推定回路〕
まず、第1推定回路10の詳細について説明する。図2のように、第1推定回路10は、受信回路11、第1伝搬損失推定回路12、送信アンテナ利得推定回路13および送信電力推定回路14を有する。
受信回路11は、送信装置40から送信される電波の受信電力に関する情報を電波センサ群50から受信する。受信回路11は、受信した受信電力に関する情報を送信アンテナ利得推定回路13および送信電力推定回路14に出力する。
第1伝搬損失推定回路12は、地形や地物による電波の回折損を計算に入れて、電波センサ群50に含まれる電波センサと送信装置40との間の伝搬損失を推定する。第1伝搬損失推定回路12が推定する伝搬損失のことを第1伝搬損失推定値ともよぶ。第1伝搬損失推定回路12が用いる伝搬損失の推定モデルは、地形特性を考慮した電波伝搬モデルである。例えば、伝搬損失の推定モデルには、ITU-R P.1546を用いればよい(International Telecommunication Union Radiocommunication Sector)。また、伝搬損失の推定モデルには、郵政省告示640号を用いてもよい。なお、第1伝搬損失推定回路12が第1伝搬損失推定値を推定する際に用いる地形特性は、図示しないデータベースや記憶回路に事前に登録しておけばよい。また、電波センサ群50が受信する受信電力の変化から地形特性の変化を検出するように構成すれば、固定物以外の移動体を地形特性に含めることもできる。
例えば、伝搬損失推定に用いる送信装置40のアンテナの高さ(以下、アンテナ高)は、観測対象とするシステムの種類から推測してもよい。また、電波センサ群50のアンテナ高には、予め設定された値を用いてもよい。
送信装置40の位置が固定されている場合、送信装置40の位置情報には、データベース等に登録されている既知情報を用いればよい。また、送信装置40の位置が未知の場合、電波センサを用いてTDoA(Time Difference of Arrival)やDoA(Direction of Arrival)法によって、送信装置40の位置情報を推定してもよい。電波センサの数は、TDoA法によって位置情報を推定する場合は3個以上、DoA法によって位置情報を推定する場合は2個以上にする。なお、DoA法を用いる場合、電波センサ群を構成する電波センサは、電波の受信の指向性を変更できるように構成する。
第1伝搬損失推定回路12は、推定した電波センサ群50を構成する電波センサと、送信装置40との間の伝搬損失(第1伝搬損失推定値)を送信アンテナ利得推定回路13および送信電力推定回路14へ出力する。
送信アンテナ利得推定回路13は、電波センサ群50から電波の受信電力を入力し、第1伝搬損失推定回路12から第1伝搬損失推定値を入力する。送信アンテナ利得推定回路13は、受信電力および第1伝搬損失推定値を用いて、送信装置40の送信アンテナ利得を推定する。なお、送信アンテナ利得推定回路13の詳細な構成については後述する。送信アンテナ利得推定回路13は、推定した送信アンテナ利得(送信アンテナ利得推定値ともよぶ)を送信電力推定回路14および受信電力推定回路22へ出力する。
送信電力推定回路14は、電波センサ群50から受信電力に関する情報を入力する。また、送信電力推定回路14は、第1伝搬損失推定回路12から第1伝搬損失推定値を入力する。さらに、送信電力推定回路14は、送信装置40の送信アンテナ利得推定値を送信アンテナ利得推定回路13から入力する。
送信電力推定回路14は、受信電力と第1伝搬損失推定値とを加算し、その加算結果から送信アンテナ利得推定値を減算することによって、送信装置40の送信電力を推定する。送信電力推定回路14は、推定した送信電力(送信電力推定値ともよぶ)を受信電力推定回路22へ出力する。
一般に、電波伝搬モデルにより取得する伝搬損失推定値は、送信装置40から送信される電波の受信電力を推定するために用いられる。それに対し、本実施形態の送信電力推定回路14は、送信装置40から送信される電波の受信電力ではなく、送信電力を推定するために伝搬損失推定値を用いる。
ここで、送信電力推定値の算出方法について説明する。以下においては、電波センサ群50がM個の電波センサ(以下、電波センサ50−m)を含むものとして説明する(Mは自然数;m=0、1、・・・、M−1)。
まず、時刻t(t=0、1、・・・)における電波センサ50−mの受信電力をRm(t)、送信装置40と電波センサ50−mとの間の第1伝搬損失推定値をPlm’、送信装置40の送信アンテナ利得推定値をG’(θm)とする。このとき、電波センサ50−mから推定される送信電力推定値T’(t)は、例えば以下の数式1で表される。
Figure 0006728961
また、送信電力推定値は、複数の電波センサ50−mから推定される値を重み合成して求めてもよい。電波センサ50−mから推定される送信電力推定値の重み係数wmとすると、M個の電波センサから推定される送信電力推定値T’(t)は、例えば以下の数式2で表される。
Figure 0006728961
複数の電波センサ50−mから推定される送信電力推定値を重み合成することにより、電波伝搬モデルの伝搬損失推定精度や、電波センサの性能に応じた送信電力推定値を求めることができる。なお、重み係数wmの設定例については後述する。
〔第2推定回路〕
次に、第2推定回路20の詳細について説明する。図2のように、第2推定回路20は、第2伝搬損失推定回路21および受信電力推定回路22を有する。
第2伝搬損失推定回路21は、地形や地物による電波の回折損を計算に入れて、送信装置40と所望観測位置との間の伝搬損失を推定する。なお、所望観測位置とは、ホワイトスペースであるか否かを検証する範囲内の任意の位置である。第1伝搬損失推定回路12と同様に、第2伝搬損失推定回路21が用いる伝搬損失の推定モデルは、地形特性を考慮した電波伝搬モデルである。なお、第2伝搬損失推定回路21が第2伝搬損失推定値を推定する際に用いる地形特性は、図示しないデータベースや記憶回路に事前に登録しておけばよい。また、電波センサ群50が受信する受信電力の変化から地形特性の変化を検出するように構成すれば、固定物以外の移動体を地形特性に含めることもできる。
伝搬損失推定に用いる送信装置40のアンテナ高は、例えば観測対象とするシステムの種類から推測してもよい。また、所望観測位置の受信アンテナ高は、予め定められた値や任意の値を用いてもよい。第2伝搬損失推定回路21は、推定した送信装置40と所望観測位置との間の伝搬損失(第2伝搬損失推定値ともよぶ)を受信電力推定回路22へ出力する。
受信電力推定回路22は、送信アンテナ利得推定回路13から送信アンテナ利得推定値を入力し、送信電力推定回路14から送信電力推定値を入力し、第2伝搬損失推定回路21から第2伝搬損失推定値を入力する。受信電力推定回路22は、送信電力推定値と送信アンテナ利得推定値とを加算し、その加算結果から第2伝搬損失推定値を減算することにより所望観測位置における受信電力を推定する。受信電力推定回路22は、推定した受信電力をホワイトスペース検出回路31へ出力する。
例えば、送信装置40と所望観測位置n(n=0、1、・・・)との間の第2伝搬損失推定値をP2’nとする。このとき、受信電力推定値R’n(t)は、例えば数式3で表される。
Figure 0006728961
〔検出回路〕
次に、検出回路30の詳細について説明する。図2のように、検出回路30は、ホワイトスペース検出回路31および出力回路32を有する。
ホワイトスペース検出回路31は、所望観測位置nにおける受信電力推定値を受信電力推定回路22から入力する。ホワイトスペース検出回路31は、例えば受信電力推定値が予め定められた閾値よりも小さいエリアをホワイトスペースと判断し、受信電力推定値が閾値よりも大きいエリアを非ホワイトスペースと判断する。
ホワイトスペース検出回路31は、検出したホワイトスペースを出力回路32へ出力する。また、ホワイトスペース検出回路31は、検出したホワイトスペースに含まれないエリアを非ホワイトスペースとして出力回路32へ出力してもよい。なお、受信電力推定値と所定の閾値とが一致する箇所をホワイトスペースおよび非ホワイトスペースのいずれに振り分けるのかは予め設定しておけばよい。
出力回路32は、ホワイトスペース検出回路31からホワイトスペースの検出結果を入力し、ホワイトスペースに関する情報を格納するデータベースに登録したり、他のデバイスに出力したりする。
〔送信アンテナ利得推定回路〕
ここで、図3を用いて、送信アンテナ利得推定回路13の詳細について説明する。図3は、送信アンテナ利得推定回路13の詳細なブロック図である。送信アンテナ利得推定回路13は、加算回路121、補間回路122および送信アンテナ利得変換回路123を含む。
加算回路121は、電波センサ群50から受信電力を入力し、第1伝搬損失推定回路12から第1伝搬損失推定値を入力する。加算回路121は、第1伝搬損失推定値を受信電力に加算する。加算回路121は、各電波センサに対応するM個の受信電力・伝搬損失の加算結果(以下、加算結果と記載)を補間回路122へ出力する。送信装置40と電波センサ50−mとの間の角度をθmとすると、加算結果K'(θm)は、例えば以下の数式4で表される。
Figure 0006728961
補間回路122は、各電波センサに対応するM個の受信電力・伝搬損失の加算結果K’(θ0)、K’(θ1)、・・・、K’(θM-1)を加算回路121から入力する。例えば、補間回路122は、入力した離散的な加算結果を線形補間法によって角度方向で連続的な値に補間した加算結果K’(θ)に変換する。補間回路122は、補間した加算結果K’(θ)を送信アンテナ利得変換回路123へ出力する。
送信アンテナ利得変換回路123は、補間回路122が補間した加算結果K’(θ)を入力する。送信アンテナ利得変換回路123は、補間した加算結果K’(θ)を用いて送信アンテナ利得推定値を計算し、算出した送信アンテナ利得推定値を送信電力推定回路14および受信電力推定回路22へ出力する。
〔送信アンテナ利得変換回路〕
ここで、図4を用いて、送信アンテナ利得変換回路123の詳細について説明する。図4は、送信アンテナ利得変換回路123の詳細なブロック図である。送信アンテナ利得変換回路123は、閉曲線面積計算回路231、等価電力円半径計算回路232および送信アンテナ利得計算回路233を含む。
閉曲線面積計算回路231は、補間回路122から出力される補間した加算結果を入力する。閉曲線面積計算回路231は、補間した加算結果の閉曲線の面積(以下、閉曲線面積)を計算し、算出した閉曲線面積を等価電力円半径計算回路232へ出力する。
等価電力円半径計算回路232は、閉曲線面積計算回路231から閉曲線面積を入力する。等価電力円半径計算回路232は、閉曲線面積と等しい面積となる円半径を計算する。等価電力円半径計算回路232は、算出した円半径を送信アンテナ利得計算回路233へ出力する。なお、閉曲線面積と等しい面積となる円のことを等価電力円とよぶ。
送信アンテナ利得計算回路233は、等価電力円半径計算回路232から等価電力円の半径情報を入力し、補間回路122から補間した加算結果を入力し、送信装置40の位置情報を入力する。送信アンテナ利得計算回路233は、等価電力円の半径情報と、送信装置40の位置および補間した加算結果を結ぶ線分との比(送信アンテナ利得ともよぶ)を計算し、算出した送信アンテナ利得を送信電力推定回路14および受信電力推定回路22へ出力する。
ここで、図5を用いて、送信アンテナ利得の計算方法について説明する。図5は、送信アンテナ利得変換回路123の送信アンテナ利得計算例を説明するための模式図である。図5には、送信装置40と、等価電力円320と、補間した加算結果の閉曲線330とを示す。
送信装置40の位置から電波センサ50−m方向の角度であるθmにおける補間した加算結果を結ぶ線分をr1(θm)、等価電力円の半径をr0とする。送信アンテナ利得G’(θm)は、例えば以下の数式5で表される。
Figure 0006728961
図6〜図10は、電波センサ群50に含まれる電波センサ50−mによって受信される受信電力の実測値を用いて、受信電力推定値を推定する手順について説明するための概念図である。なお、図6〜図10は、送信装置40と、電波センサ群50に含まれる電波センサ50−mと、遮蔽物60とを水平方向に配置した位置関係で示す。なお、図6〜図10には電波センサ50−mを水平方向に配置する例を示しているが、電波センサ50−mを垂直方向に配置してもよい。また、図6〜図10の例には、5個の電波センサ50−0〜4を用いる例を示すが、電波センサ50−mの数は任意に設定され、その数は限定されない。
図6は、複数の電波センサ50−0〜4と送信装置40とを含む無線通信システムの概念図を示す。無線通信システムを構成する電波センサ50−3と送信装置40との間には、電波センサ50−3と送信装置40との空間相関を低める遮蔽物60が位置する。
図7は、図6の無線通信システムにおける第1伝搬損失推定値の目安である第1伝搬損失等高線110を示す概念図である。第1伝搬損失等高線110は、各電波センサ50−mと送信装置40とを結ぶ線分上において、第1伝搬損失推定値が同じ値になる点を結ぶことによって形成される等高線である。なお、各電波センサ50−mと送信装置40との間を結ぶ線分上の点の位置は、第1伝搬損失推定値の相対的な大きさを示す。
図7のように、送信装置40と電波センサ50−3との間に遮蔽物60位置するため、他の電波センサ50−mと比べて、電波センサ50−3と送信装置40との間の第1伝搬損失推定値は大きい値に見積もられる。
図8は、図7の第1伝搬損失等高線110に、各電波センサ50−mが受信する電波の受信電力の目安である受信電力等高線120を重ねた図である。受信電力等高線120は、電波センサ50−mと送信装置40とを結ぶ線分上において、実測される受信電力が同じ値になる点を結ぶことによって形成される等高線である。なお、各電波センサ50−mと送信装置40との間を結ぶ線分上の点の位置は、受信電力の相対的な大きさを示す。
図8のように、送信装置40と電波センサ50−3との間には遮蔽物60が位置するため、他の電波センサ50−mと比べて、電波センサ50−3が受信する電波の受信電力は小さくなる。
図9は、図8に示す第1伝搬損失等高線110および受信電力等高線120に、各電波センサ50−mの第1伝搬損失推定値と受信電力との加算結果の目安である加算結果等高線200を重ねた図である。加算結果等高線200は、電波センサ50−mと送信装置40とを結ぶ線分上において、第1伝搬損失推定値と受信電力との加算結果が同じ値になる点を結ぶことによって形成される等高線である。本実施形態では、電波センサ50−mごとに求められる受信電力と第1伝搬損失推定値とを加算することにより、加算結果を得る。
図10は、図9に示す第1伝搬損失等高線110、受信電力等高線120および加算結果等高線200に、推定受信電力等高線500−1〜3を重ねた図である。推定受信電力等高線500−1〜3は、電波センサ50−mと送信装置40とを結ぶ線分上において、受信電力推定値が同じ値になる点を結ぶことによって形成される等高線である。推定受信電力等高線500−1〜3においては、推定受信電力等高線500−1が最も大きな値を結んだ等高線であり、推定受信電力等高線500−3が最も小さな値を結んだ等高線である。
本実施形態では、受信電力と第1伝搬損失との加算結果を用いて送信アンテナ利得推定値を求める。受信電力推定値は、図示しない送信電力推定値、送信アンテナ利得推定値および図示しない第2伝搬損失推定値を用いて求められる。
図6〜図10のように、本実施形態によれば、遮蔽物によって電波が遮られていることを計算に入れて受信電力推定値を算出するため、受信装置との空間相関が低い場所を含めて、ホワイトスペースを正確に検出するための受信電力を推定できる。
〔動作〕
次に、本実施形態の受信電力推定装置1の動作について図面を用いて説明する。図11は、受信電力推定装置1の動作例を示すフローチャートである。図11のフローチャートは、ステップS11からステップS18までの処理を含む。なお、ステップS11の動作主体である電波センサ群50は、受信電力推定装置1の構成に含めてもよいし、含めなくてもよい。
まず、図11において、電波センサ群50を構成する電波センサ50−mは、送信装置40から送信される電波の受信電力を測定する(ステップS11)。
第1伝搬損失推定回路12は、送信装置40と電波センサ50−mとの間の地形や地物による電波の回折損を計算に入れて伝搬損失を推定する(ステップS12)。
送信アンテナ利得推定回路13は、受信電力および第1伝搬損失推定値を用いて送信装置40の送信アンテナ利得を推定する(ステップS13)。
送信電力推定回路14は、受信電力、送信アンテナ利得推定値および第1伝搬損失推定値を用いて、送信装置40の送信電力を推定する(ステップS14)。
第2伝搬損失推定回路21は、送信装置40と所望観測位置との間の地形や地物による電波の回折損を計算に入れて伝搬損失を推定する(ステップS15)。
受信電力推定回路22は、送信アンテナ利得推定値、送信電力推定値および第2伝搬損失推定値を用いて、所望観測位置における受信電力を推定する(ステップS16)。
ホワイトスペース検出回路31は、受信電力推定値を用いて、その受信電力推定値に対応する範囲がホワイトスペースであるか否か判断し、ホワイトスペースを検出する(ステップS17)。
出力回路32は、検出したホワイトスペースをデータベースに登録したり、他のデバイスに通知したりする(ステップS18)。
ここで、送信電力推定回路14による重み係数wmの設定例について説明する。図12は、送信電力推定回路14の数式2を用いて重み係数wmを設定する例である。
例えば、送信装置40と電波センサ50−mと間の距離が長い場合には重み係数wmを小さい値に設定し、送信装置40と電波センサ50−m間の距離が短い場合には重み係数wmを大きい値に設定すればよい。また、送信装置40と電波センサ50−mとの間の地形起伏が大きい場合には重み係数wmを小さい値に設定し、送信装置40と電波センサ50−mとの間の地形起伏が小さい場合には重み係数wmを大きい値に設定すればよい。また、電波センサ50−mの性能が低い場合には重み係数wmを小さい値に設定し、電波センサ50−mの性能が高い場合には重み係数wmを大きい値を設定してもよい。本実施形態においては、このような重み付けによって、電波伝搬モデルの信頼度や電波センサの性能に応じた送信電力を高精度に推定できる。
ここで、送信装置40と電波センサ50−mとの間に位置する遮蔽物60による伝搬損失を推定する場合と、推定しない場合との違いについて説明する。
図13は、電波センサ50−mにおける受信電力を推定しない場合の模式図である。図13は、関連技術である特許文献1(特開2015−165616号公報)の手法を用いて受信電力を推定する例である。特許文献1には、送信装置40から発射される電波の角度依存性を考慮して受信電力を推定する例が開示されている。特許文献1の手法によると、送信装置40を中心として遮蔽物60が存在する角度方向の全ての場所において、遮蔽物60による伝搬損失の影響が反映されるため、送信装置40と遮蔽物60との間の受信電力が過小に推定される。
一方、図14は、本実施形態の受信電力推定装置による受信電力推定例について説明するための模式図である。本実施形態によれば、地形特性を考慮した第1伝搬損失推定値と受信電力とを加算することにより、遮蔽物60による回折損の影響を除いた送信アンテナ利得を推定できる。さらに、本実施形態においては、送信電力、送信アンテナ利得推定値および地形特性を計算に入れた第2伝搬損失推定値を用いて受信電力を推定する。その結果、本実施形態によれば、送信装置40と遮蔽物60との間の受信電力を正しく推定できる。
以上のように、本実施形態においては、地形特性を考慮した伝搬損失の推定値を用いて受信電力を推定するため、電波センサと空間相関が低い場所においても受信電力を正確に推定できる。そのため、本実施形態によれば、受信装置との空間相関が低い場所においても、ホワイトスペースを正確に検出できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る受信電力推定装置について図面を用いて説明する。
第2の実施形態においては、第1伝搬損失推定回路12および第2伝搬損失推定回路21が参照する送信アンテナ高を、電波センサ群50によって測定した受信電力の距離減衰を用いて推定する。
図15は、本実施形態の受信電力推定装置2の構成図である。本実施形態は、第1の実施形態の第1推定回路10に送信アンテナ高推定回路15を追加した第1推定回路10―2を備える点で、第1の実施形態とは異なる。以下においては、第1の実施形態と同様の箇所については説明を省略し、第1の実施形態と相違することについて説明する。
電波センサ群50は、図1の送信装置40から受信する受信電力を第1推定回路10−2に送信する。第1推定回路10−2の受信回路11は、電波センサ群50からの受信電力を受信する。受信回路11は、受信した受信電力に関する情報を送信アンテナ利得推定回路13、送信電力推定回路14および送信アンテナ高推定回路15に出力する。
送信アンテナ利得推定回路13および送信電力推定回路14は、第1の実施形態と同様の処理を行う。
送信アンテナ高推定回路15は、電波センサ群50から受信電力を入力する。なお、電波センサ群50から入力する受信電力には、測定を行った電波センサの位置情報や、位置情報に対応する識別子が付加されていてもよい。
送信アンテナ高推定回路15は、受信電力と、送信装置40および電波センサ群50の位置から求めた受信電力の距離減衰特性とを用いて送信アンテナ高を推定する。送信アンテナ高推定回路15は、推定した送信アンテナ高を第1伝搬損失推定回路12および第2伝搬損失推定回路21に出力する。
〔送信アンテナ高推定回路〕
図16は、送信アンテナ高推定回路15の詳細なブロック図である。送信アンテナ高推定回路15は、移動平均回路151と減衰特性認識回路152とを含む。
移動平均回路151は、電波センサ群50から受信電力を入力する。移動平均回路151は、シャドウイングによる受信電力の変動を平滑化するために、入力する受信電力を送信装置40および電波センサ群50との間の距離方向で移動平均する。移動平均回路151は、計算した受信電力の移動平均結果を減衰特性認識回路152へ出力する。
減衰特性認識回路152は、移動平均回路151から受信電力の移動平均結果を入力する。減衰特性認識回路152は、受信電力の距離減衰特性を参照して送信アンテナ高を推定する。送信アンテナ高の推定方法については後述する。減衰特性認識回路152は、推定した送信アンテナ高を第1伝搬損失推定回路12および第2伝搬損失推定回路21へ出力する。
ここで、送信アンテナ高を求める方法について説明する。図17は、電波センサ群50の受信アンテナ高を1.5mとし、送信装置40の送信アンテナ高を3m、50mおよび300mに設定した場合における距離に応じた伝搬損失特性の例である。減衰特性認識回路152は、受信電力の距離減衰を参照することにより、送信アンテナ高を推定できる。
例えば、送信装置40から所定距離内における受信電力の減衰量が大きい場合は、送信アンテナ高が低いと推定できる。一方、送信装置40から所定距離内における受信電力の減衰量が小さい場合は、送信アンテナ高が高いと推定できる。例えば、減衰特性認識回路152は、送信装置40から所定距離内における受信電力の減衰量と送信アンテナ高との対応関係を予めテーブル等に保持しておき、テーブルを参照することによって、受信電力の減衰量から送信アンテナ高を推定してもよい。
以上のように、本実施形態の受信電力推定装置は、電波センサ群の受信電力の距離減衰特性から送信装置のアンテナ高を推定する。そのため、本実施形態の受信電力推定装置によれば、送信アンテナ高が未知の場合であっても受信電力を高精度に推定できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る無線通信システムについて図面を参照しながら説明する。
図18は、本実施形態に係る無線通信システムの受信電力推定装置3の構成を示す概念図である。図18のように、受信電力推定装置3は、第1推定回路10および第2推定回路20−3を備える。図18の受信電力推定装置3は、図1の受信電力推定装置1から検出回路30を省いた構成である。
第1推定回路10は、第1の実施形態(図2)の第1伝搬損失推定回路12、送信アンテナ利得推定回路13および送信電力推定回路14を含む構成である。
第2推定回路20−3は、第1の実施形態(図2)の第2伝搬損失推定回路21、受信電力推定回路22および出力回路23を含む構成である。第1伝搬損失推定回路12、送信アンテナ利得推定回路13、送信電力推定回路14、第2伝搬損失推定回路21および受信電力推定回路22は、第1の実施形態と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
図19の出力回路23は、第1の実施形態(図2)の検出回路30に含まれる出力回路32に相当する構成である。出力回路23は、受信電力推定装置3が推定した受信電力推定値を出力する。
本実施形態の受信電力推定装置3は、所望観測位置における受信電力推定値を推定し、その受信電力推定値を他のシステムや装置に出力する。図18の受信電力推定装置3によって出力される所望観測位置における受信電力推定値は、他のシステムや装置がホワイトスペースを検出する際に利用できる。
(関連技術)
次に、本発明の実施形態に係る受信電力推定装置の関連技術(特許文献1)について説明し、本発明の実施形態に係る受信電力推定装置との相違について説明する。
図20は、特許文献1(特開2015−165616号公報)の情報通信システムのブロック図である。
情報通信システムは、第1の受信装置101、第2の受信装置102およびホワイトスペース検出装置105を備える。ホワイトスペース検出装置105は、第1の受信装置101および第2の受信装置102を用いて、一次利用者に相当する波源103から送信される電波を観測する。
図21は、特許文献1の情報通信システムに係るホワイトスペース検出装置105の構成を示すブロック図である。ホワイトスペース検出装置105は、受信部501、位置取得部502、送信電力推定部503、減衰特性推定部504、ホワイトスペース検出部505および出力部506を備える。
受信部501は、波源103から送信される電波について、第1の受信装置101および第2の受信装置102の観測データを取得する。
位置取得部502は、複数の第1の受信装置101によって受信された波源103から送信される電波を観測して波源103の位置を取得する。
送信電力推定部503は、第1の受信装置101によって観測された受信電力と、波源103と第1の受信装置101との間の距離とを用いて波源103の送信電力を推定する。
減衰特性推定部504は、推定された送信電力と、第2の受信装置102によって観測された受信電力と、波源103と第2の受信装置102との間の距離とを用いて、波源103からの電波の減衰特性を推定する。なお、電波の減衰特性は、波源103を中心とした角度依存性を有してもよい。
ホワイトスペース検出部505は、推定された送信電力と電波の減衰特性とを用いて波源103からの電波の到達範囲を推定し、ホワイトスペースを検出する。
出力部506は、検出したホワイトスペースをデータベースに登録したり、表示デバイスに出力したりする。
以上のように、特許文献1のホワイトスペース検出装置105は、波源103から第2の受信装置102までの電波の伝送経路が見通し外である場合においても、推定した送信電力および電波の減衰特性を用いて受信電力を推定できる。そのため、特許文献1のホワイトスペース検出装置105によれば、波源103から第2の受信装置102までの電波の伝送経路が見通し外である場合であってもホワイトスペースを検出できる。
ところで、特許文献1のホワイトスペース検出装置105は、波源と受信装置との間の距離および角度依存性のみを考慮して電波の減衰特性を用いて受信電力を推定している。そのため、波源と受信装置との間に遮蔽物が位置する場合のように、受信装置との空間相関が低い波源と遮蔽物との間の場所においては、波源と遮蔽物との間の受信電力を過小に推定してしまい、受信電力を正確に推定できないという問題点があった。
一方、本実施形態の受信電力推定装置は、波源と受信装置との間に遮蔽物が位置する場合であっても、波源と遮蔽物との間の受信電力を過小に推定することがない。そのため、本実施形態の受信電力推定装置によれば、波源と受信装置との間に遮蔽物が位置する場合であっても、ホワイトスペースを正確に検出できる。
(ハードウェア)
ここで、図22を用いて、本実施形態に係る受信電力推定装置を実現するハードウェア90について説明する。なお、ハードウェア90は、本実施形態の受信電力推定装置を実現するための一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
図22のように、ハードウェア90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95およびネットワークアダプター96を備える。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95およびネットワークアダプター96は、バス99を介して互いに接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93および入出力インターフェース95は、ネットワークアダプター96を介して、イントラネットやインターネットなどのネットワークに接続される。ハードウェア90は、ネットワークを介して、別のシステムや装置に接続される。ハードウェア90の構成要素のそれぞれは、単一であってもよいし、複数であってもよい。
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラムを主記憶装置92に展開し、展開されたプログラムを実行する中央演算装置である。本実施形態においては、ハードウェア90にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ91は、種々の演算処理や制御処理を実行する。
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリとすればよい。また、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリを主記憶装置92として構成・追加してもよい。
補助記憶装置93は、種々のデータを記憶させる手段である。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクとして構成される。なお、主記憶装置92にデータを記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略してもよい。
入出力インターフェース95は、ハードウェア90と周辺機器とを接続規格に基づいて接続するインターフェース(I/F:Interface)である。
ハードウェア90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器を接続してもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねるタッチパネルディスプレイとすればよい。プロセッサ91と入力機器との間のデータ授受は、入出力インターフェース95に仲介させればよい。
ハードウェア90には、必要に応じて、表示デバイスやプリンタなどの出力機器を接続してもよい。それらの出力機器は、情報の出力に使用される。例えば、検出されたホワイトスペースに関する情報を表示する表示装置を用いる場合、その表示装置を入出力インターフェース95に接続すればよい。また、例えば、検出されたホワイトスペースに関する情報を印刷する印刷装置を用いる場合、その印刷装置を入出力インターフェース95に接続すればよい。
ネットワークアダプター96は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース95およびネットワークアダプター96は、外部機器と接続するインターフェースとして共通化してもよい。
また、ハードウェア90には、必要に応じて、リーダライタを備え付けてもよい。リーダライタは、バス99に接続され、プロセッサ91と図示しない記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体からのデータ・プログラムの読み出し、ハードウェア90の処理結果の記録媒体への書き込みなどを仲介する。記録媒体は、例えばSD(Secure Digital)カードやUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの半導体記録媒体などで実現できる。また、記録媒体は、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体やその他の記録媒体によって実現してもよい。
以上が、本発明の実施形態に係る受信電力推定装置を可能とするためのハードウェア構成の一例である。なお、図22のハードウェア構成は、本実施形態に係る受信電力推定装置を可能とするためのハードウェア構成の一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。また、本実施形態に係る受信電力推定装置による処理をコンピュータに実行させる処理プログラムも本発明の範囲に含まれる。さらに、本実施形態に係る処理プログラムを記録したプログラム記録媒体も本発明の範囲に含まれる。また、本実施形態に係る処理プログラムは、ネットワーク経由で受信電力推定装置にロードされてもよい。
10 第1推定回路
11 受信回路
12 第1伝搬損失推定回路
13 送信アンテナ利得推定回路
14 送信電力推定回路
20 第2推定回路
21 第2伝搬損失推定回路
22 受信電力推定回路
23 出力回路
30 検出回路
31 ホワイトスペース検出回路
32 出力回路
40 送信装置
50 電波センサ群
60 遮蔽物
15 送信アンテナ高推定回路
151 移動平均回路
152 減衰特性認識回路
121 加算回路
122 補間回路
123 送信アンテナ利得変換回路
231 閉曲線面積計算回路
232 等価電力円半径計算回路
233 送信アンテナ利得計算回路

Claims (10)

  1. 観測対象システムの送信装置から送信される電波の受信電力に関する情報を複数の電波センサから受信し、地形特性を考慮した電波伝搬モデルに基づいて、前記受信電力を用いて前記送信装置の送信アンテナ利得および送信電力を推定する第1推定回路と、
    前記送信装置の送信アンテナ利得および送信電力の推定値を前記第1推定回路から取得し、前記地形特性を考慮した電波伝搬モデルに基づいて、前記送信装置の送信アンテナ利得および送信電力の推定値を用いて所望観測位置における前記受信電力を推定する第2推定回路とを備える受信電力推定装置。
  2. 前記第1推定回路は、
    前記地形特性を考慮した電波伝搬モデルにより前記送信装置と前記電波センサとの間の伝搬損失である第1伝搬損失推定値を推定する第1伝搬損失推定回路と、
    前記電波センサから出力される前記受信電力および前記第1伝搬損失推定回路から出力される前記第1伝搬損失推定値を用いて、前記送信装置の送信アンテナ利得の推定値である送信アンテナ利得推定値を推定する送信アンテナ利得推定回路と、
    前記電波センサから出力される前記受信電力と、前記第1伝搬損失推定値および前記送信アンテナ利得推定値とを用いて、前記送信装置の送信電力の推定値である送信電力推定値を推定する送信電力推定回路とを有し、
    前記第2推定回路は
    前記地形特性を考慮した電波伝搬モデルにより前記送信装置と前記所望観測位置との間の伝搬損失である第2伝搬損失推定値を推定する第2伝搬損失推定回路と、
    前記送信アンテナ利得推定回路から出力される前記送信アンテナ利得推定値と、前記送信電力推定回路から出力される前記送信電力推定値と、前記第2伝搬損失推定回路から出力される前記第2伝搬損失推定値とを用いて、前記所望観測位置における前記受信電力を推定する受信電力推定回路とを有する請求項1に記載の受信電力推定装置。
  3. 前記送信アンテナ利得推定回路は、
    前記電波センサから出力される前記受信電力と、前記第1伝搬損失推定回路から出力される前記第1伝搬損失推定値とを加算することによって算出した第1の加算結果を出力する受信電力伝搬損失加算回路と、
    前記受信電力伝搬損失加算回路から出力される前記第1の加算結果に関して、前記送信装置を中心とする角度方向で補間することによって算出した、前記角度方向に関する第2の加算結果を出力する加算結果補間回路と、
    前記加算結果補間回路から出力される前記第2の加算結果を前記送信装置の前記送信アンテナ利得に変換する送信アンテナ利得変換回路とを有する請求項2に記載の受信電力推定装置。
  4. 前記送信アンテナ利得変換回路は、
    前記第2の加算結果が所定の値をとる閉曲線面積を計算する閉曲線面積計算回路と、
    前記閉曲線面積と等しい面積である等価電力円の半径を計算する等価電力円半径計算回路と、
    前記送信装置の位置および前記第2の加算結果が所定の値をとる位置とを結ぶ線分の長さと、前記等価電力円の半径との比を計算して前記送信アンテナ利得を計算する送信アンテナ利得計算回路とを有する請求項3に記載の受信電力推定装置。
  5. 前記電波センサの前記受信電力の距離減衰特性を用いて前記送信装置のアンテナ高の推定値である送信アンテナ高推定値を推定する送信アンテナ高推定回路を備え、
    前記第1伝搬損失推定回路は、
    前記送信アンテナ高推定値を用いて前記第1伝搬損失推定値を推定し、
    前記第2伝搬損失推定回路は、
    前記送信アンテナ高推定回路から出力される前記送信アンテナ高推定値を用いて前記第2伝搬損失推定値を推定する請求項2乃至4のいずれか一項に記載の受信電力推定装置。
  6. 前記送信アンテナ高推定回路は、
    前記電波センサの前記受信電力を前記送信装置と前記電波センサとの間の距離方向で移動平均して前記受信電力の距離減衰特性を計算する移動平均回路と、
    前記移動平均回路が算出する前記受信電力の距離減衰特性を参照し、前記受信電力の減衰量を用いて前記送信アンテナ高を推定する受信電力減衰特性認識回路を有する請求項5に記載の受信電力推定装置。
  7. 前記所望観測位置における前記受信電力の推定値を入力とし、入力した前記受信電力の推定値と所定の閾値とを比較し、前記受信電力の推定値が前記所定の閾値よりも小さい位置をホワイトスペースとして検出する検出回路を備える請求項1乃至6のいずれか一項に記載の受信電力推定装置。
  8. 少なくとも一つの前記電波センサを含む請求項1乃至7のいずれか一項に記載の受信電力推定装置。
  9. 観測対象システムの送信装置から送信される電波の受信電力に関する情報を複数の電波センサから受信し、
    地形特性を考慮した電波伝搬モデルに基づいて、前記受信電力を用いて前記送信装置の送信アンテナ利得および送信電力を推定し、
    前記地形特性を考慮した電波伝搬モデルに基づいて、前記送信装置の送信アンテナ利得および送信電力の推定値を用いて所望観測位置における前記受信電力を推定する受信電力推定方法。
  10. 観測対象システムの送信装置から送信される電波の受信電力に関する情報を複数の電波センサから受信する処理と、
    地形特性を考慮した電波伝搬モデルに基づいて、前記受信電力を用いて前記送信装置の送信アンテナ利得および送信電力を推定する処理と、
    前記地形特性を考慮した電波伝搬モデルに基づいて、前記送信装置の送信アンテナ利得および送信電力の推定値を用いて所望観測位置における前記受信電力を推定する処理とをコンピュータに実行させる受信電力推定プログラム。
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