JP6707778B2 - 掘削部材およびそれを用いた地盤改良工法 - Google Patents

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本発明は、軟弱地盤を改良して液状化を防止するための地盤改良工法、およびその地盤改良工法に好適に用いることができる地盤改良工事用の掘削部材に関するものである。
従来より、軟弱な地盤における建造物の不同沈下を防止するための地盤改良工法として、セメント系固化剤を地盤に散布し、地盤の土とセメント系固化材とを混合撹拌して固化させ、表層に固化層を形成する表層改良工法工法、鋼管杭を地盤に打ち込んで支持層に支持させ、必要な支持力を確保する鋼管杭工法、地盤内に固化材スラリー(セメント系固化材と水とを練り混ぜた液体)を注入しながら、機械で掘削・撹拌し、地盤中に固化杭を形成する柱状改良工法が知られている(特許文献1)。
ところが、上記した各工法は、軟弱な地盤における建造物の不同沈下には効果を奏するものの、地震が発生した場合等の液状化現象の防止に関しては、必ずしも十分な効果を奏するとは言い難い。このため、出願人は、以前に、長尺な円柱状の杭本体の先端に当該杭本体よりも大径の羽根を固着させた羽根付き杭を、地盤中に回転させながら貫入し、杭本体の周囲に形成される空間に砕石を充填して押し固めることによって、杭本体の外周に砕石ドレーン層を形成してなる柱状構造体を構築する地盤改良工法について提案した(特許文献2)。この地盤改良工法によれば、軟弱な地盤における建造物の不同沈下のみならず、地震が発生した場合等の液状化現象をも効果的に防止することが可能となる。
特開2008−248572号公報 特開2012−188830号公報
しかしながら、上記特許文献2の方法では、強固な砕石ドレーン層を形成するためには、砕石を少しずつ充填して締め固めた後に、再度、砕石を充填するという作業を繰り返さなければならないため、砕石の充填作業に手間がかかる、という問題点がある。また、羽根付き杭の杭本体として間伐材等を利用した木杭を用いると、地盤への回転貫入時に当該木杭が捻れて破損してしまう虞れがある。
本発明の目的は、上記従来の地盤改良工法における問題点を解消し、基礎杭の周囲に強固な砕石ドレーン層を形成してなる柱状構造体を、短時間の内に容易に構築することが可能な地盤改良工法を提供することにある。また、そのような地盤改良工法に好適に用いることができる掘削部材を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、軟弱地盤の改良工事に用いられる地盤を掘削するための掘削部材であって、円筒状の鞘管の内部に、鞘管より小径の内管が同心円状に挿入されて固着されているとともに、鞘管の内周と内管の外周との間の下端際に、平板状の砕石押圧手段が固着された管本体と、その管本体の先端に着脱可能に装着される掘削刃を設けた先端蓋体とを有しており、前記砕石押圧手段が、略矩形の平板状に形成されており、対向する2つの端縁を内管の外周および鞘管の内周に溶接させて、溶接されていない2つの端縁の高さを異ならせるように所定の角度で傾斜したものであることを特徴とする地盤改良工事用の掘削部材である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、砕石押圧手段が、2個一対のものであり、内管の軸心を中心とした放射方向を向いて一直線状に配置されており、互い違いの向きに傾斜していることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、地盤中に基礎杭を立て込むとともに、その基礎杭の周囲に円柱状の砕石層を形成する地盤改良工法であって、請求項1に記載の掘削部材を所定の方向に回転させながら地盤中に立て込む杭立て込み工程と、前記掘削部材の内管の内部に基礎杭を挿入する基礎杭挿入工程と、前記掘削部材の鞘管の内周と内管の外周との間に砕石を充填する砕石充填工程と、前記掘削部材を前記所定の方向と逆方向に回転させながら引き抜くことによって立て込まれた基礎杭の周囲の砕石を締め固める砕石締め固め工程とを有することを特徴とするものである。
請求項1に記載の地盤改良工事用の掘削部材(以下、単に掘削部材という)は、地盤中に立て込んだ状態で内管の内部に基礎杭を挿入し(あるいは、基礎杭を内管の内部に挿入して地盤中に立て込み)、内管と鞘管との間に砕石を流し込んだ後に、地盤中から引き抜くことによって、基礎杭の周囲に円筒状の砕石層(砕石ドレーン層)が形成された柱状構造体を容易に形成することができる。また、そのように立て込んで砕石を流し込んでから引き抜く際に、砕石押圧手段が基礎杭の周囲に形成される円筒状の砕石層を押圧することによって、当該砕石層を、容易に崩れないように適度な強度に締め固めることができる。すなわち、請求項1に記載の掘削部材によれば、基礎杭の周囲に強固な円筒状の砕石層が設けられた柱状構造体を、短時間の作業で容易に構築することができる。
また、請求項1に記載された掘削部材は、立て込んで砕石を流し込んでから引き抜く際に、内管の外周に傾斜状に設けられた砕石押圧手段が、基礎杭の周囲の砕石層を効果的に押圧するため、強固で液状化現象の防止機能が高い柱状構造体を構築することが可能となる。
請求項2に記載された掘削部材は、砕石押圧手段が2個一対のものであり、内管の軸心を中心とした放射方向を向いて一直線となるように配置されており、互い違いの向きに傾斜しているため、強固で液状化現象の防止機能が高い柱状構造体を、非常に短時間の内にきわめて容易に構築することが可能となる。
請求項3に記載された地盤改良工法によれば、基礎杭の周囲に強固な円筒状の砕石層が設けられており、地震等の際に地盤の液状化現象を効果的に防止することが可能な柱状構造体を、短時間の内に容易に構築することが可能となる。
掘削部材を示す説明図(斜視図)である。 掘削部材の杭本体を示す説明図(正面図)である。 掘削部材の杭本体を示す説明図(右側面図)である。 掘削部材の杭本体を示す説明図である(aは図2におけるA−A線断面図であり、bはaにおけるC−C線端面図であり、cは図2におけるB−B線端面図である)。 掘削部材の先端蓋体を示す説明図である(aは正面図であり、bは右側面図であり、cは平面図であり、dは底面図であり、eは右側面図における係合体のみを示したものである)。 掘削部材を用いて地盤改良工事を行う様子を示す説明図である。 延長部材を示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおけるD−D線断面図である)。 コッターを示す説明図である(aは正面図であり、bは左側面図であり、cは底面図である)。 掘削部材に延長部材を接続した状態を示す説明図(正面図)である。 掘削部材を用いた地盤改良工事によって改良された地盤に建造物を建造した様子を示す説明図である。
以下、本発明に係る掘削部材およびそれを用いた地盤改良工法の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
<掘削部材の説明>
図1〜5は、本発明に係る掘削部材を示したものであり、掘削部材1は、鋼鉄製の管本体2と、鋼鉄製の先端蓋体3とによって構成されている。管本体2は、直径(内径)336.6mmで厚さ9.5mmで長さが2,000mmの円筒状の鞘管4の内部に、直径(外径)187mmで厚さ9.5mmで長さが1,990mmの内管5を、上端が揃うように同心状に挿入した二重の円筒管状に形成されている。そして、それらの鞘管4と内管5とが、4つの連結体6,6・・および2つの砕石押圧手段7,7によって結合された状態になっている。また、管本体2の上端際の外周には、軸心に対して対向した2箇所に、掘削用の重機への装着時あるいは後述する延長部材(図7等参照)との接続時に使用する直方体状の係止突起17,17が、外側へ突出するように固着(溶接)されている。
各連結体6,6・・は、鋼鉄によって長さが74.8mmで上下幅×厚み=50mm×12mmの扁平な四角柱状に形成されており、その両端が、鞘管4の内周および内管5の外周に溶接されている。そして、各連結体6,6・・は、内管5の軸心を中心とした放射方向を向いて、等間隔(等角度)に配置された状態になっている。
一方、各砕石押圧手段7,7は、厚み12mmの鋼鉄板によって、長さが74.8mmで幅(上端から下端までの幅)が70mmの略矩形状に形成されており、その両端が、鞘管4の内周および内管5の外周に固着(溶接)されている。また、それらの砕石押圧手段7,7は、(長手方向に沿った中心線が)内管5の軸心を中心とした放射方向を向いて一直線状に配置されており、溶接されていない片側の端縁と反対側の端縁とが異なる高さとなるように、内管5の軸心を中心として、互い違いに所定の角度(15°)で傾斜した状態になっている。また、それらの2つの砕石押圧手段7,7の下端と内管5の下端とが、同じ高さになっている。
また、鞘管4の外周には、先端蓋体3を係合させるための2つの係合突起8,8が、外側へ突出するように固着(溶接)されており、内管5および鞘管4の軸心を中心として対称に(左右対称に)配置された状態になっている。それらの係合突起8,8は、上下幅×横幅×厚み=80mm×50mm×16mmの扁平な直方体状に形成されており、各稜線が面取りされた状態になっている。
一方、先端蓋体3は、鋼鉄によって形成されており、全体に防錆塗装が施されている。そして、図5の如く、本体部9は、所定の厚み(12mm)の鋼鉄板によって直径385mmの略円盤状に形成されており、その本体部9の内側面(上面)の外周に、所定の厚み(12mm)の鋼鉄板によって形成された一定幅(30mm)の周壁10が、溶接によって立設されている。また、本体部9の外側面(下面)には、三角形の板状の掘削刃11が、その上端面を本体部9の直径方向に一致させた状態で、溶接によって立設されている。さらに、周壁10の軸心に対して対向した2箇所には、鉤状の係合体12,12が、上側に突出するように固着(溶接)されている。それらの係合体12,12は、一定幅の基部13の上端際にL字状に屈曲した鉤部14を連設した形状を有しており、それらの鉤部14,14が、本体部9の外周に沿って同一方向(上から見た場合の反時計回り方向)に突出した状態になっている。
上記した先端蓋体3は、本体部9の内側面(上面)を管本体2の先端面に当接させた状態で、周縁に固着された係合体12,12の鉤部14,14を、管本体2の鞘管4の外周に突設された係合突起8,8に係合させた状態で、管本体2に組み付けられている。
<掘削部材を用いた地盤改良工法の説明>
以下、上記した掘削部材1を用いた地盤改良工法の一実施形態について、図面に基づいて説明する。図6は、掘削部材1を用いて軟弱な地盤(表層Gと支持層Gとの間に地下水を多く含む軟弱層G2が存在しており液状化しやすい地盤)Gの改良工事を行う様子を示したものである。
改良工事を行う場合には、まず、地盤掘削用の重機(穴掘建柱車等)に、オーガーの代わりに掘削部材1を装着する。その際には、管本体2の外周の上端縁際に設けられた係止突起17,17を利用して、アダプター等を介して、重機のブームの先端の穴掘り装置等に取り付ける。そのように掘削部材1を重機に装着した後には、掘削部材1を、軟弱地盤G上の所定の位置において、地面に対して垂直に突き立てるようにセットする。
そして、掘削部材1を、圧力を加えながら時計回りに(上から見た場合の時計回りに)回転させて、先端蓋体3の掘削刃11によって地盤Gを掘削しながら当該地盤G中に深く押し込む(回転貫入させる)(杭立て込み工程)。そのように掘削部材1を時計回りに回転させる際には、各先端蓋体3の各係合体12,12の鉤部14,14が管本体2の係合突起8,8に係合された状態が保持されて、先端蓋体3が管本体2と同期して回転するため、掘削刃11が効果的に地盤Gを掘削する(図6(a)の状態)。
そして、掘削部材1の先端が固い地盤Gに十分に到達した後には、掘削部材1の回転貫入を停止して、地盤G中に立て込まれた掘削部材1の管本体2の内管5の内部に、基礎杭である木杭Wを挿入する(図6(b)の状態)(基礎杭挿入工程)。なお、かかる木杭Wとしては、間伐材(杉等)を好適に用いることができる。また、内管5に挿入可能であれば、木杭Wの径(太さ)は特に限定されないが、木杭Wの直径と内管5の内径(直径)との差が10mm以上30mm以下であると、内管5にスムーズに挿入することができる上、後述の如く周囲に砕石層を形成する場合に砕石を締め固め易くなるので好ましい。さらに、木杭Wとしては、防腐、防虫、防蟻、防かび等のための処理剤(木材防腐防蟻薬剤)を加圧注入したものを用いるのが好ましい。
なお、掘削部材1を回転貫入する際には、管本体2の先端に先端蓋体3が装着されているため、掘削刃11によって掘削された土砂が管本体2の内部に入り込まない。そのため、木杭Wの内管5への挿入時には、木杭Wを非常にスムーズに内管5内に挿入させることができる。
上記の如く、木杭Wを、その先端が先端蓋体3の内側面(上面)に当接するまで管本体2の内管5の内部に挿入した後には、管本体2の内管5の外周面と鞘管4の内周面との間の空間に、砕石S,S・・を流し込んで、先端蓋体3の内側面の上に堆積させる(図6(c)の状態)(砕石充填工程)。なお、この場合に採用する砕石S,S・・としては、粒径(平均粒径)が5mm〜25mmφ程度のものを用いるのが好ましい。
そして、管本体2の内管5の外周面と鞘管4の内周面との間の空間を満たすように砕石S,S・・を流し込んだ後には、重機を利用して、掘削部材1を反時計回りに(上から見た場合の反時計回り)に回転させながら地盤G中から引き抜く。そのように掘削部材1を反時計回りに回転させると、先端蓋体3の各係合体12,12の鉤部14,14と管本体2の係合突起8,8との係合状態が解除されるので、先端蓋体3が地盤中に残った状態となる。また、鞘管4の内部に挿入された木杭Wが、自重によって管本体2から抜け落ちて、地盤Gの内部に残った状態になる。すなわち、掘削部材1を反時計回りに回転させると、管本体2のみが地盤G中から引き抜かれる(図6(d)の状態)。
また、上記の如く、掘削部材1(すなわち、管本体2)を反時計回りに回転させながら地盤G中から引き抜く際には、内管5の外周と鞘管4の内周との間に設けられた各砕石押圧手段7,7が、木杭Wの周囲に円筒状に充填された砕石S,S・・内を、所定の傾斜角度(15°)を保ったままスパイラル状に上昇することによって、充填された砕石S,S・・を適度な圧力で締め固める(砕石締め固め工程)。また、各砕石押圧手段7,7は、所定の角度に傾斜しているため、管本体2を反時計回りに回転させると、管本体2を上昇させる推力を発生させる。そして、そのように管本体2を反時計回りに回転させて地盤G中から引き抜くことによって、砕石S,S・・が自動的に適度な圧力で締め固められて、木杭Wの周囲に所定の厚み(水平方向の厚み=約100mm)の円筒状の強固な砕石層(砕石ドレーン層)16が形成された柱状構造体18が構築される(図6(e)の状態)。
<延長部材の構造>
上記の如く構成された掘削部材1を、地表から固い地盤Gまでの距離が長い地盤Gの改良工事に用いる場合には、掘削部材1に延長部材を接続して、(地表から硬い地盤Gまで達する)長い木杭Wを地盤G中に立て込んで柱状構造体18を構築する必要がある。図7は、かかる延長部材の一例を示したものであり、延長部材31は、掘削部材1と略同様な構造を有する本体部32の下端際に、接続部33が設けられている。すなわち、本体部32は、掘削部材1と同様に、鋼鉄製の鞘管34の内部に、鋼鉄製の内管35を挿入して、その鞘管34と内管35との間の上端際を、4つの連結体36,36・・で連結し、鞘管34と内管35との間の下端際を、2つの砕石押圧手段37,37で連結したものである。また、鞘管34の上端際の外周の軸心に対して対向した2箇所には、掘削用の重機への装着時あるいは別の延長部材との接続時に使用する直方体状の係止突起46,46が、外側へ突出するように溶接されている。
一方、接続部33は、内支持管38、2個一対の外支持管39,39、3個の補強リング体40,40・・、2個のコッター(カンヌキ)43,43等によって構成されている。内支持管38は、本体部32の内管35より一回り大きな径(内径208mmφ、外径232mmφ)で高さが150mmの扁平な鋼管であり、上端縁際に本体部32の内管35の下端際を嵌め込んだ状態で、上端の周縁が本体部32の内管35の外周面に溶接されている。
また、2個一対の外支持管39,39は、本体部32の鞘管34より一回り大きな径(内径361mmφ、外径385mmφ)で高さが300mmの扁平な鋼管を中心軸に沿って縦長に裁断することによって、略半円筒状に形成されている。それらの外支持管39,39は、それぞれ、上端縁際の内周面を、本体部32の鞘管34の下端際の外周面に当接させて円筒状に配置された状態で、上端縁の外周が本体部32の鞘管34の外周面に溶接されている。そして、それらの2つの外支持管39,39の間に、2つの一定幅(70mm)の鉛直な差込スリット41,41が、軸中心に対して対称な位置に形成された状態になっている。さらに、それらの差込スリット41,41を形成している外支持管39,39の側端縁の片方の中間(上下の中間)には、それぞれ、略矩形状の係止用凹部42,42が形成されている。
そして、それらの外支持管39,39の外周に、3つの補強リング体40,40・・が固着されている。各補強リング体40,40・・は、外支持管39,39より一回り大きな径(内径385mmφ、外径420mmφ)で高さが50mmの扁平な鋼管であり、それらの補強リング体40,40・・は、外支持管39,39の外周に、上下に所定の間隔を隔てて嵌め込まれた状態で、それぞれ、上下の周縁が外支持管39,39の外周面に溶接されている。
一方、図8は、コッター43を示したものであり、各コッター43,43は、内径が180.5mmφの鋼管を中心軸に沿って縦長に裁断することによって、上下幅×横幅=300mm×65mmの略長方形状に形成されている。そして、上端から所定の長さ(62mm)だけ下側の部分に、同一の横幅で上下幅×厚み=16mm×16mmの係止片44が水平状に固着(溶接)されている。また、その係止片44から所定の長さ(62mm)だけ下側の部分には、掘削部材1の鞘管4にネジ止めするためのネジ孔45が穿設されている。
<延長部材の利用方法>
上記の如き延長部材31を掘削部材1と接続する場合には、掘削部材1の係止突起17,17を、延長部材31の接続部33の各差込スリット41,41に差し込むようにして、掘削部材1の内管5を延長部材31の接続部33の内支持管38の内部に挿入するとともに、掘削部材1の鞘管4を延長部材31の接続部33の外支持管39,39の内部に挿入する。そのように、掘削部材1の内管5及び鞘管4を、それぞれ、延長部材31の内支持管38、外支持管39,39の内部に挿入させると、掘削部材1の2つの係止突起17,17が、各差込スリット41,41の内部で、係止用凹部42の外側に位置した状態となる。
そして、そのように掘削部材1の内管5および鞘管4を、延長部材31の内支持管38、外支持管39,39の内部に挿入させた状態で、延長部材31を掘削部材1に対して(上から見て)時計回りに回転させると、各係止用凹部42,42の内部に、掘削部材1の各係止突起17,17が入り込んだ状態となり、延長部材31から掘削部材1を引き抜けなくなる。しかる後に、図9の如く、各差込スリット41,41の内部に、それぞれ、上方からコッター43,43を差し込み、各コッター43,43の係止片44を、一番上側の補強リング体40に係止させる。そのように、各差込スリット41,41の内部にコッター43,43を差し込むと、各コッター43,43のネジ孔45,45が、掘削部材1の鞘管4に穿設されたネジ孔(ネジ溝付きのネジ孔、図示せず)の外側に位置する。そして、各コッター43,43のネジ孔45,45を挿通させたボルトB,Bを、掘削部材1の鞘管4のネジ孔に螺着することによって、各コッター43,43を各差込スリット41,41の内部に固着(螺着)させる。上記の如く、各差込スリット41,41の内部にコッター43,43を差し込むと、掘削部材1の各係止突起17,17が各係止用凹部42,42の内部に入り込んだ状態で固定される。
上記の如く延長部材31と接続された掘削部材1は、上端際の各係止突起17,17が延長部材31の各係止用凹部42,42の内部に入り込んだ状態で固定(ネジ止め)されているので、単体の掘削部材1と同様な方法で地盤G内にねじ込む場合に、延長部材31から外れてしまったりしない。したがって、地表から固い地盤Gまでの距離が長い地盤Gであっても、単体の掘削部材1と同様に、軟弱な地盤G中に柱状構造体18を構築することができる。
<柱状構造体の作用>
上記の如く構築された柱状構造体18,18・・を利用して、図10の如く、建造物20を建造することができる。そのように建造物20を建造した場合には、柱状構造体18,18・・が不同沈下を防止するのみならず、地震発生時等には、砕石層(砕石ドレーン層)16を介して地盤G中(特に、地盤G中)に生じた地下水を地表に送り出すことによって、液状化現象を効果的に防止することができる。また、そのように柱状構造体18,18・・を利用して建造物20を建造する際には、柱状構造体18,18・・の上部に、図7(b)の如く、一定の高さ(厚さ)の砕石排水層19を設けても良い。そのように砕石排水層19を設けた場合には、砕石排水層19を介して地表に送り出された地下水を建造物20の外側へ容易に排出することが可能となる。
<掘削部材およびそれを用いた地盤改良工法による効果>
掘削部材1は、上記の如く、円筒状の鞘管4の内部に、鞘管4より小径の内管5が同心円状に挿入されて固着されているとともに、鞘管4の内周と内管5の外周との間の下端際に、平板状の砕石押圧手段7,7が固着された管本体2と、その管本体2の先端に着脱可能に装着される掘削刃11を設けた先端蓋体3とを有したものである。したがって、掘削部材1は、地盤G中に立て込んだ状態で内管5の内部に基礎杭である木杭Wを挿入し(あるいは、木杭15を内管5の内部に挿入して地盤中に立て込み)、内管5と鞘管4との間に砕石S,S・・を流し込んだ後に、地盤G中から引き抜くことによって、木杭15の周囲に円筒状の砕石層(砕石ドレーン層)16が形成された柱状構造体18を容易に形成することができる。また、そのように立て込んで砕石S,S・・を流し込んでから引き抜く際に、砕石押圧手段7,7が木杭15の周囲に形成される円筒状の砕石層16を押圧することによって、当該砕石層16を、容易に崩れないように適度な強度に締め固めることができる。すなわち、掘削部材1によれば、木杭15の周囲に強固な円筒状の砕石層16が設けられた柱状構造体18を容易に構築することができる。
また、掘削部材1は、砕石押圧手段7,7が、略矩形の平板状に形成されており、対向する2つの端縁を内管5の外周および鞘管4の内周に溶接させて、溶接されていない2つの端縁の高さを異ならせるように所定の角度(約15°)で傾斜したものであるため、立て込んで砕石S,S・・を流し込んでから引き抜く際に、砕石押圧手段7,7が、木杭15の周囲の砕石層16を効果的に押圧するため、強固で液状化現象の防止機能が高い柱状構造体18を構築することができる。
さらに、掘削部材1は、砕石押圧手段7,7が、2個一対のものであり、内管5の軸心を中心とした放射方向を向いて一直線状に配置されており、互い違いの向きに傾斜したものであるため、強固で液状化現象の防止機能が高い柱状構造体18を、非常に短時間の内にきわめて容易に構築することができる。
一方、上記した掘削部材1を用いた地盤改良工法によれば、木杭15の周囲に肉厚で強固な円筒状の砕石層16が設けられており、地震等の際に地盤の液状化現象を効果的に防止することが可能な柱状構造体18を、短時間の内にきわめて容易に構築することができる。
<掘削部材およびそれを用いた地盤改良工法の変更例>
本発明に係る掘削部材の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されず、管本体(鞘管、内管、連結体、砕石押圧手段、係合突起等)、先端蓋体(掘削刃、係合体等)の形状、構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更することができる。また、掘削部材を用いた地盤改良工法の構成も、上記実施形態の態様に何ら限定されず、杭立て込み工程、基礎杭挿入工程、砕石充填工程、砕石締め固め工程等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、掘削部材は、上記実施形態の如く、2つの砕石押圧手段を内管の外周に対向するように設けたものに限定されず、3つ以上の砕石押圧手段を内管の外周に等間隔で配置させたもの等に変更することも可能である。また、砕石押圧手段は、上記実施形態の如く、単純な平板状のものに限定されず、下向きの凸の曲面状に形成されたもの等に変更することも可能である。そのように構成した場合には、砕石をよりスムーズに押圧することが可能となり、掘削部材が引き抜きやすくなる、というメリットがある。さらに、砕石押圧手段は、上記実施形態の如く、水平面に対して15°で傾斜したものに限定されず、傾斜角度を5〜40°の範囲内で、必要に応じて適宜変更することができる。なお、砕石押圧手段の傾斜角度を12°以上18°未満に調整した場合には、管本体を地盤中から引き抜きやすい上、砕石の締め固め度合いがきわめて良好なものとなる、というメリットがある。
また、掘削部材は、上記実施形態の如く、先端蓋体の外側面(下面)に単純な三角形の板状の掘削刃を設けたものに限定されず、先端蓋体の外側面に2つの三角形の板が互いに直交した形状の掘削刃を設けたものや、先端蓋体の外側面あるいは先端際の外周面に螺旋状の掘削刃を設けたもの等に変更することも可能である。
さらに、掘削部材は、上記実施形態の如く、管本体の上端際において鞘管と内管とが2つの連結体によって結合されたものに限定されず、3つ以上の連結体によって結合されたもの等に変更することも可能である。加えて、当該連結体は、上記実施形態の如く、四角柱状のものに限定されず、円柱状のもの等に変更することも可能である。
また、掘削部材は、上記実施形態の如く、単一の管本体によって構成されたものに限定されず、管本体が複数に分割されたものに変更することも可能である。なお、そのように管本体を分割式のものとする場合には、上側の管本体の下端際および下側の管本体の上端際において、鞘管と内管とを連結体によって連結する必要がある。
加えて、掘削部材の先端蓋体は、上記実施形態の如く、円盤状の本体部の内側面(上面)が平坦なものに限定されず、本体部の内側面の中心等の所定の位置に、1つあるいは2つ以上の突起(円柱状体、針状体、円錐状体等)を設けたものとするとともに、木杭の先端に、その先端蓋体の本体部の内側面の突起を嵌め込み可能な1つあるいは2つ以上の円錐状あるいはすり鉢状等の凹状部を形成することも可能である。かかる構成を採用した場合には、施工時に、木杭の先端の凹状部内に本体部の内側面の突起が入り込むため、施工中あるいは施工後において、木杭の先端から先端蓋体がずれにくくなる、というメリットがある。
さらに、管本体に先端蓋体を着脱自在に取り付けるための構造は、管本体に設けられた直方体状の係合突起に先端蓋体に設けられた鉤状の係合体を係合させるものに限定されず、係合突起や係合体の形状を、必要に応じて適宜変更することができる。加えて、掘削部材は、先端蓋体に設けられた係合突起に管本体に設けられた係合体を係合させるもの等に変更することも可能である。
一方、掘削部材を用いた地盤改良工法は、上記実施形態の如く、基礎杭として木杭を用いるものに限定されず、コンクリート製の杭等の木杭とは異なる杭を基礎杭とするもの等に変更することも可能である。また、掘削部材を用いた地盤改良工法は、上記実施形態の如く、地盤中に立て込んだ掘削部材の管本体の内管の内部に基礎杭を挿入するものに限定されず、管本体の内管の内部に基礎杭を挿入した掘削部材を地盤中に立て込むものでも良い。
本発明の掘削部材を用いた地盤改良工法は、上記の如く優れた効果を奏するものであるから、軟弱地盤を改良して液状化を防止するための工法として好適に用いることができる。また、本発明の掘削部材は、そのための装置、部材として好適に用いることができる。
1・・掘削部材
2・・杭本体
3・・先端部材
4・・鞘管
5・・内管
7・・砕石押圧手段
11・・掘削刃
16・・砕石層(砕石ドレーン層)
18・・柱状構造体
G・・地盤

Claims (3)

  1. 軟弱地盤の改良工事に用いられる地盤を掘削するための掘削部材であって、
    円筒状の鞘管の内部に、鞘管より小径の内管が同心円状に挿入されて固着されているとともに、鞘管の内周と内管の外周との間の下端際に、平板状の砕石押圧手段が固着された管本体と、
    その管本体の先端に着脱可能に装着される掘削刃を設けた先端蓋体とを有しており、
    前記砕石押圧手段が、略矩形の平板状に形成されており、対向する2つの端縁を内管の外周および鞘管の内周に溶接させて、溶接されていない2つの端縁の高さを異ならせるように所定の角度で傾斜したものであることを特徴とする地盤改良工事用の掘削部材。
  2. 前記砕石押圧手段が、2個一対のものであり、内管の軸心を中心とした放射方向を向いて一直線状に配置されており、互い違いの向きに傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の地盤改良工事用の掘削部材。
  3. 地盤中に基礎杭を立て込むとともに、その基礎杭の周囲に円柱状の砕石層を形成する地盤改良工法であって、
    請求項1に記載の掘削部材を所定の方向に回転させながら地盤中に立て込む杭立て込み工程と、
    前記掘削部材の内管の内部に基礎杭を挿入する基礎杭挿入工程と、
    前記掘削部材の鞘管の内周と内管の外周との間に砕石を充填する砕石充填工程と、
    前記掘削部材を前記所定の方向と逆方向に回転させながら引き抜くことによって立て込まれた基礎杭の周囲の砕石を締め固める砕石締め固め工程とを有することを特徴とする地盤改良工法。
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