JP6462298B2 - 基礎杭構造 - Google Patents
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Description
この場合、根固め部の底(杭穴の底)は平坦な形状を想定していた。鉛直支持力の構造計算上、根固め部の底(杭穴の底)の面積が採用され、既製杭の底面と既製杭の周囲の突起の下面から円錐状下方に根固め部の底(杭穴の底)に至る面で、鉛直支持力を支えると考えられていたからである。
鋼管杭(地中杭用筒体)を使った中掘工法で、鋼管杭の下端部に内筒体を内装して、鋼管杭の下方に(鋼管杭の外径に対応した杭穴が形成され、その杭穴の底面から)内筒体の内径に対応した小径の掘削穴を形成して、掘削穴と内筒体内にセメントミルクを一体に充填する提案があった(特許文献2)。
また、場所打ち杭で、鉄筋かごの下端に細径の鋼管を連結して、杭穴底に小径の掘削穴を掘削して鋼管を埋設する提案があった(特許文献3)。
また、軟弱地盤の改良で、細い導孔の周囲を押し広げて拡径の孔を形成して、拡径の孔底から小径の導孔が形成された中にコンクリートを充填する提案もあった(特許文献4)。
また、コンクリートと鋼管の合成杭で、杭穴内に鋼管を挿入して、鋼管に振動を与えて鋼管を杭穴底(支持地盤)から下方に向けて押し込み、鋼管の内外にコンクリートを充填する提案もあった(特許文献5)。
すなわち、前記特許文献4では、軟弱地盤で、既製杭に相当するものはなく、導孔は単に拡径の孔を形成するための先行した導孔であり、拡径の孔の底で何らの作用をするものではなかった。
また、特許文献2では、掘削穴と内筒体内に共通のセメントミルクを充填して構造的な一体化を計っただけであり、地中杭用筒体の底面の作用については一切考慮されていないし、そもそも鋼管杭であるので、リング状部材で底を塞いであるものの底面の押圧を考慮するものではない。
また、特許文献3では、現場造成杭の鉄筋かごであり既製杭の底面に相当するものはなく、特許文献5では、鋼管の底を押し込むので、底面及び周辺の側壁は押し込まれた地盤に密着しているので、鋼管の底とコンクリートを充填した杭穴底との関係は何も考慮されていない。
(1) 前記杭穴は、軸部に続いて下方に前記支持地盤に対応した深さ位置に根固め部を有し、前記根固め部は根固め部本体と狭底部とかなり、前記根固め部本体の下端部を径D11 で高さH 1 の円筒状とし、前記根固め部本体の下端に連続して、径D12 (D 12<D11)で所定長さH2を有する円筒状の狭底部を形成し、かつ前記根固め部本体と前記狭底部との間に上を向いた円環部を形成した。
(2) 前記既製杭は、地上構造物を支持し必要な強度を発揮するのに必要な断面を有する主構造を有し、かつ少なくとも前記杭穴の根固め部に位置する部分にリブを形成した構造とした。
(3) 前記既製杭の主構造の下端部を、前記狭底部内に配置し、かつ前記リブのうち少なくとも一つを前記狭底部に位置させた。
(4) 前記杭穴の軸部に杭周固定液層を形成し、前記狭底部を含めた根固め部の側壁面及び底面と、前記既製杭の外側面及び底面との間隙に、前記杭周固定液層より富配合のセメントミルクからなる根固め液を充填して根固め層を形成した。
(1) 前記杭穴は軸部に続いて下方に前記支持地盤に対応した深さ位置に根固め部を有し、前記根固め部は、径D 12 で長さH 2 の円筒状の狭底部の上方を、根固め部本体として、根固め部本体の下端部を径D 11 (D 12 <D 11 )で高さH 1 の円筒状とし、し、かつ前記根固め部本体と前記狭底部との間に上を向いた円環部を形成した。
(2) 前記既製杭は、地上構造物を支持し必要な強度を発揮するのに必要な断面を有する主構造を有し、かつ少なくとも前記杭穴の根固め部に位置する部分にリブを形成した構造とした。
(3) 前記既製杭の主構造の下端部を、前記狭底部内に配置し、かつ前記リブのうち少なくとも一つを前記狭底部に位置させた。
(4) 前記杭穴の軸部に杭周固定液層を形成し、前記狭底部を含めた根固め部の側壁面及び底面と、前記既製杭の外側面及び底面との間隙に、前記杭周固定液層より富配合のセメントミルクからなる根固め液を充填して根固め層を形成した。
(1) 軸部に続いて下方に前記支持地盤に対応した深さ位置に「仮根固め部」を有する「仮杭穴」を形成し、前記既製杭を前記「仮杭穴」内に埋設して、施工上必要な設計支持力を確保して「仮基礎杭」を構成する。
(2) 前記既製杭は、地上構造物を支持し必要な強度を発揮するのに必要な断面を有する主構造を有し、かつ少なくとも前記杭穴の仮根固め部に位置する部分にリブを形成した構造とした。
(3)前記「仮根固め部」の下端部を縮径して、径D12(径D12>D01)で所定長さH2を有する円筒状の狭底部を形成し、
前記狭底部を形成した「仮根固め部」を「根固め部」として、
前記根固め部で前記狭底部の上方を径D11(D11>D12)で高さH 1 の円筒状「根固め部本体」とし、
前記杭穴を、前記狭底部及ぶ根固め部本体からなる根固め部を有する構成とし、かつ前記根固め部本体と前記狭底部との間に上を向いた円環部を形成した。
(4) 前記既製杭の主構造の下端部を、前記狭底部内に配置し、かつ前記リブのうち少なくとも一つを前記狭底部に位置させた。
(5) 前記杭穴の軸部に杭周固定液層を形成し、前記狭底部を含めた根固め部の側壁面及び底面と、前記既製杭の外側面及び底面との間隙に、前記杭周固定液層より富配合のセメントミルクからなる根固め液を充填して根固め層を形成した。
(1) 既製杭の少なくとも下端部に、主構造の外周で、異なる高さ位置に複数の環状突起を形成した。
(2) 杭穴の根固め部の狭底部内に、少なくとも2つの環状突起が配置されるように、前記既製杭を埋設した。
(1) 円環部は、前記根固め部の底外周を構成するドーナツ状の円環部として、「略水平の面」または「傾斜した上向き面」を有する構造とした。
また、既存の基礎杭構造で、必要な支持力を発揮している基礎杭構造で、根固め部の底に、根固め部の穴径より小径の狭底部をさらに掘削して形成すれば、少ない作業で、基礎杭構造の支持力をさらに増強させることができる。
根固め部12は、掘削ヘッドを大径に設定して、大径D11(D11>D10)での根固め部本体13と、根固め部本体13から下方に続く、小径D12(D11>D12>D01)で底狭部15とを掘削して形成する。
ここで、根固め部本体13は高さH1で、狭底部15は高さH2で形成される。また、根固め部本体13と狭底部15の境界、すなわち根固め部本体13の底(=狭底部15の上端)に、水平の円環部14が形成され、上を向いた段部となっている。
また、この場合、根固め部12(固化根固め液層23)では、既製杭1の下面4から、さらに既製杭1の各リブ3、3の下方に向かう面から、固化根固め液層23内へ斜め下方に向けて円錐状に押圧力(せん断力)が伝達され、固化根固め液層23のセメントミルクの固化強度を、5〜20N/mm2 程度の大きな値を採用すれば、リブ3の外径D01に応じて、より大きな先端支持力を負担できる。
従来例の基礎杭構造20aでは、根固め部12a(高さ「H1+H2」)の全体を大径D11に形成して杭穴10aとして、杭穴10a内に、この発明の同じ既製杭1を埋設してある。また、杭穴10a内には、この発明と同様にセメントミルクが注入され、根固め部12a内に固化根固め液層23、軸部11内には固化杭周固定液層22が形成されている。また、根固め部12aの底16(の径D11の面積をA3とする(図2(b))。
また、この発明では径11の根固め部本体13の外周部分のドーナツ状の円環部14の面積(すなわち固化根固め液層23の円環段部24の面積)をA1、径D12の狭底部15の底16(固化根固め液層23の細径部25下面26)の面積をA2とすると、
A3=A1+A2
となる。よって、この発明の基礎杭構造20と、従来例の基礎杭構造20aとで、根固め部12、根固め部12aで、底の面積が同じであるので、根固め部の底の面積に起因する支持力は同じになると仮定する。
仮に、P1とP2とが同じとすると、この摩擦力は根固め部の外側面積(「摩擦が作用する面」)の面積の大きさに起因する。したがって、この発明は、狭底部15の外側面積(図2(a))が、従来例より狭いので、この発明の基礎杭構造20では、従来例の基礎杭構造20aに較べて、根固め部の外周と地盤との摩擦力に起因する支持力は、少なくなるとも考えられる。
P1(この発明)>P2(従来例)
となる。
よって、図2(a)において、水平方向の力P1は、従来の設計方法によるものより増強されると考えられる。したがって、(イ)で述べたように「摩擦が作用する面積」についてはこの発明の方が狭いことを考慮し、かつ固化根固め液層23と地盤とが接する面の摩擦係数がほぼ同一としても、結果として、固化根固め液層23の外周面と地盤との摩擦力に起因する支持力(この発明の増強されたP1)は、P1が増強される前の数値(従来の設計方法であればP2と同様の値となる)である場合に較べて、大幅に増強される。
すなわち、円環部14(円環段部24)の面積A1の面には、
「円環部14の上方の固化杭穴充填物(固化杭周固定液層22、固化根固め液層23)の荷重」および
「既製杭1に作用する鉛直荷重が、既製杭1の外周面及びリブ3、3から固化杭穴充填物(固化杭周固定液層22、固化根固め液層23)に作用する荷重」
とが作用すると考えれる。これらの荷重により、固化根固め液層23の円環段部24の面積A1の面から下方に向けて押圧する力が作用し、この下方に向けて押圧する力の水平方向の成分が、P1に加算されることになる。この発明では、狭底部15(固化根固め液層23の細径部25)を外側から締め固めるように作用する。
よって、P1>P2 となり、前記(イ)と併せて考えれば、上記のように、固化根固め液層24の外周面と地盤との摩擦力に起因する支持力は、この発明の基礎杭構造20では、従来例の基礎杭構造20aと比較して、根固め部12を形成することにより付加される支持力を効率良く増強できると考えられる。
したがって、この発明の基礎杭構造20では、根固め部12aの下端部を小径D21の掘削で済むので、とりわけ固い支持地盤9の掘削作業及び根固め部12内に充填するセメントミルク量(固化材量)を軽減して、総体として、効率的な支持力の増強を図ることができる。
また、逆に、従来の径D11の根固め部12aの底16aから小径D12(D12<D11)の狭底部15を掘削して、既製杭1の下端部を配置すれば、少ない施工負担で、支持力の増加を図ることもできる。
軸部2の外径D00
リブ(突起部)3の外径D01
で形成される。
さらに、杭穴10の根固め部12に位置する部分では、既製杭1はリブ3を有する構造が好ましい。
通常、径D10は、使用する既製杭1の最大外径D01に対して、
D10=D01+3cm
程度に形成して、既製杭1の外周面が、埋設中に杭穴壁に当たらないような径を採用する。
ここで、所定の長さ(深さ)H1は、構造計算上、通常の先端支持力を発揮できる根固め部12の深さである。すなわち、この杭穴10は、「予め所定の支持力を満足するように、軸部11および根固め部本体13からなる仮根固め部を有する仮杭穴」として設計した仮杭穴で、さらに、仮根固め部の底に狭底部15を形成して構成したものである。したがって、仮根固め部(=根固め部本体13)と狭底部15とで、根固め部12を構成する。
通常、径D11は、使用する既製杭1の最大外径(リブ3の外径)D01に対して、
D11>D01+3cm
程度で設定する。
また、狭底部15の長さ(深さ)H2は、既製杭の最大径D01(軸部径D00)に対して、
H2>D01×3
とすることが好ましい。また、この長さH2は、後述するように、既製杭1の下面5を狭底部15の底16から若干上方に位置させても、少なくとも2つのリブ3、3を収納できる長さとなっている。
なお、大きな支持力を望まない場合には、少なくとも、
H2>D01×1
で形成される。
続いて、根固め部12の上方の杭穴の軸部11で、掘削ヘッドからセメントミルクを吐出して杭穴10内の掘削泥土と撹拌混合して、ソイルセメントを形成して、杭穴10の軸部11にソイルセメントからなる杭周固定液層を形成する。
続いて、掘削ヘッドを地上に引き上げる。
たとえば、掘削ヘッドを第1掘削径(小径)として、D10で、先ず、杭穴10の軸部11の全体、根固め部本体13の中心側のみ、狭底部15の全体を底16まで掘削する。その後、掘削ヘッドを若干、上昇させて第2掘削径(大径)にして、高さH1分だけ大径D11で杭穴壁を削いで根固め部本体13の外周側を掘削することもできる。
既製杭1の最下端(最下端に位置する単位既製杭1A)では、先端部を狭底部15内に挿入する。この際、既製杭1の下面4は、狭底部15の底16(杭穴10の底16)から若干離して(例えば、既製杭1の軸部径D00程度)、既製杭1の下面4と狭底部15の底16との間にセメントミルクが介在するように形成する。また、狭底部15には既製杭1のリブ3、3が2つ入るように埋設する。
既製杭1(総ての単位既製杭)の埋設が完了したならば、セメントミルク(根固め層)、ソイルセメント(杭周固定液層)が固化するまで、既製杭1の上端部(最上段の単位既製杭1Dの上端部)を地上で保持する。
また、この場合、根固め部12では、既製杭1の下面4から、さらに既製杭1の各リブ3、3の下方に向かう面から、根固め層内へ下方に向けて押圧力が伝達され、根固め層のセメントミルクの固化強度を、5〜20N/mm2 程度で、かつ根固め部12の周辺の地盤強度より大きな値を採用すれば、リブ3の外径D01に応じて、より大きな先端支持力を負担できる。
また、円環部14では、円環部14が段差となり、固化した根固め部12の円環部14が支持地盤9の円環部14に係止し、既製杭1を下方に押さえる力を負担できる。この際、円環部14で支持地盤9を押圧することにより、円環部14の直下で、狭底部15の周壁が支持地盤9から締め固められ、強固な狭底部15が形成され、不慮の大きな外力を受けた場合であっても、狭底部15の破壊を遅らせることができ、結果として、根固め部12の全体の破壊を遅らせることができる。
また、締め固めによって、前記のように、狭底部15の外側面に作用する摩擦力の増強が図れるので、小径ながら大きな支持力を発揮できる。
・支持地盤9のN値:30以上
・既製杭1 軸部2外径D00 =100cm
リブ3外径(最大外径)D01 =120cm
上下のリブ3の間隔(中心距離)=100cm
・既製杭1の強度=105Nmm2
・杭穴10 軸部11の掘削径D10 =120+3=123cm
根固め部本体13の掘削径D11(=D10)=200cm
根固め部本体13の長さ(深さ)H1 =200cm
狭底部15の掘削径D12 =170cm
狭底部15の長さ(深さ)H2 =200cm
・根固め部12の根固め部液の固化強度=5〜20N/mm2
・軸部11の杭周固定液の固化強度=0.5〜5N/mm2
また、前記実施例において、既製杭1の軸部2の径を全長に渡り同径としたが、最上段の既製杭を水平耐力上大径とし、あるいは途中の地盤強度の大きな層に対応する部分の径を大きくするなど、任意である(図示していない)。また、最上段の既製杭を大径とする代わりに、鋼管被覆コンクリート杭(SC杭)からなる既製杭とすることもできる(図示していない)。
例えば、杭穴1の軸部11の径D10と、根固め部12の根固め部本体13(高さH1)の径D11とを同一に形成し(D11=D10)、根固め部本体13の下方に同様に、狭底部15(高さH2)を形成して、基礎杭構造20とすることもできる(図3)。
1A 最下端の既製杭
1D 最上端の既製杭
2 既製杭の軸部
3 既製杭のリブ(環状突起)
4 既製杭の下面
8 地面
9 支持地盤
10 杭穴
10a 杭穴(従来例)
11 杭穴の軸部
12 杭穴の根固め部
12a 杭穴の根固め部(従来例)
13 根固め部本体
14 根固め部本体の円環部(寸法調整部)
15 根固め部の狭底部
16 狭底部の底
16a 根固め部の底(従来例)
20 基礎杭構造
20a 基礎杭構造(従来例)
22 固化杭周固定液層
23 固化根固め液層
24 固化根固め液層の円環段部
25 固化根固め液層の細径部
26 細径部の下面
Claims (5)
- 地上から支持地盤まで杭穴を掘削して、杭穴内に、コンクリート製の既製杭を配置してなり、以下のように構成したことを特徴とする基礎杭構造。
(1) 前記杭穴は、軸部に続いて下方に前記支持地盤に対応した深さ位置に根固め部を有し、前記根固め部は根固め部本体と狭底部とかなり、前記根固め部本体の下端部を径D11 で高さH 1 の円筒状とし、前記根固め部本体の下端に連続して、径D12 (D 12<D11)で所定長さH2を有する円筒状の狭底部を形成し、かつ前記根固め部本体と前記狭底部との間に上を向いた円環部を形成した。
(2) 前記既製杭は、地上構造物を支持し必要な強度を発揮するのに必要な断面を有する主構造を有し、かつ少なくとも前記杭穴の根固め部に位置する部分にリブを形成した構造とした。
(3) 前記既製杭の主構造の下端部を、前記狭底部内に配置し、かつ前記リブのうち少なくとも一つを前記狭底部に位置させた。
(4) 前記杭穴の軸部に杭周固定液層を形成し、前記狭底部を含めた根固め部の側壁面及び底面と、前記既製杭の外側面及び底面との間隙に、前記杭周固定液層より富配合のセメントミルクからなる根固め液を充填して根固め層を形成した。 - 地上から支持地盤まで杭穴を掘削して、杭穴内に、コンクリート製の既製杭を配置してなり、以下のように構成したことを特徴とする基礎杭構造。
(1) 前記杭穴は軸部に続いて下方に前記支持地盤に対応した深さ位置に根固め部を有し、前記根固め部は、径D 12 で長さH 2 の円筒状の狭底部の上方を、根固め部本体として、根固め部本体の下端部を径D 11 (D 12 <D 11 )で高さH 1 の円筒状とし、し、かつ前記根固め部本体と前記狭底部との間に上を向いた円環部を形成した。
(2) 前記既製杭は、地上構造物を支持し必要な強度を発揮するのに必要な断面を有する主構造を有し、かつ少なくとも前記杭穴の根固め部に位置する部分にリブを形成した構造とした。
(3) 前記既製杭の主構造の下端部を、前記狭底部内に配置し、かつ前記リブのうち少なくとも一つを前記狭底部に位置させた。
(4) 前記杭穴の軸部に杭周固定液層を形成し、前記狭底部を含めた根固め部の側壁面及び底面と、前記既製杭の外側面及び底面との間隙に、前記杭周固定液層より富配合のセメントミルクからなる根固め液を充填して根固め層を形成した。 - 地上から支持地盤まで杭穴を掘削して、杭穴内に、コンクリート製の既製杭を配置してなり、以下のように構成したことを特徴とする基礎杭構造。
(1) 軸部に続いて下方に前記支持地盤に対応した深さ位置に「仮根固め部」を有する「仮杭穴」を形成し、前記既製杭を前記「仮杭穴」内に埋設して、施工上必要な設計支持力を確保して「仮基礎杭」を構成する。
(2) 前記既製杭は、地上構造物を支持し必要な強度を発揮するのに必要な断面を有する主構造を有し、かつ少なくとも前記杭穴の仮根固め部に位置する部分にリブを形成した構造とした。
(3)前記「仮根固め部」の下端部を縮径して、径D12(径D12>D01)で所定長さH2を有する円筒状の狭底部を形成し、
前記狭底部を形成した「仮根固め部」を「根固め部」として、
前記根固め部で前記狭底部の上方を径D11(D11>D12)で高さH 1 の円筒状「根固め部本体」とし、
前記杭穴を、前記狭底部及ぶ根固め部本体からなる根固め部を有する構成とし、かつ前記根固め部本体と前記狭底部との間に上を向いた円環部を形成した。
(4) 前記既製杭の主構造の下端部を、前記狭底部内に配置し、かつ前記リブのうち少なくとも一つを前記狭底部に位置させた。
(5) 前記杭穴の軸部に杭周固定液層を形成し、前記狭底部を含めた根固め部の側壁面及び底面と、前記既製杭の外側面及び底面との間隙に、前記杭周固定液層より富配合のセメントミルクからなる根固め液を充填して根固め層を形成した。 - 以下のように形成する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の基礎杭構造。
(1) 既製杭の少なくとも下端部に、主構造の外周で、異なる高さ位置に複数の環状突起を形成した。
(2) 杭穴の根固め部の狭底部内に、少なくとも2つの環状突起が配置されるように、前記既製杭を埋設した。 - 以下のように形成する請求項1、2、3の何れか1項に記載の基礎杭構造。
(1)円環部は、前記根固め部の底外周を構成するドーナツ状の円環部として、「略水平の面」または「傾斜した上向き面」を有する構造とした。
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