JP6707290B2 - ウェーハの加工方法 - Google Patents

ウェーハの加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6707290B2
JP6707290B2 JP2016200153A JP2016200153A JP6707290B2 JP 6707290 B2 JP6707290 B2 JP 6707290B2 JP 2016200153 A JP2016200153 A JP 2016200153A JP 2016200153 A JP2016200153 A JP 2016200153A JP 6707290 B2 JP6707290 B2 JP 6707290B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
modified layer
forming step
line
division
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016200153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018063986A (ja
Inventor
テウ ベ
テウ ベ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2016200153A priority Critical patent/JP6707290B2/ja
Publication of JP2018063986A publication Critical patent/JP2018063986A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6707290B2 publication Critical patent/JP6707290B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Dicing (AREA)

Description

本発明は、ウェーハの内部をレーザービームで改質するウェーハの加工方法に関する。
携帯電話機やパーソナルコンピュータに代表される電子機器では、電子回路等のデバイスを備えるデバイスチップが必須の構成要素になっている。デバイスチップは、例えば、シリコン等の半導体材料でなるウェーハの表面を複数の分割予定ライン(ストリート)で区画し、各領域にデバイスを形成した後、この分割予定ラインに沿ってウェーハを分割することによって製造される。
ウェーハを分割する方法の一つに、透過性のレーザービームをウェーハの内部に集光させて、多光子吸収により改質された改質層(改質領域)を形成するSD(Stealth Dicing)と呼ばれる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。分割予定ラインに沿って改質層を形成した後に、ウェーハに対して力を加えることで、改質層を起点にウェーハを分割できる。
ところで、このSDでは、形成されるデバイスチップに改質層が残留して、デバイスチップの抗折強度を十分に高められないことが多い。そこで、改質層を形成した後にウェーハの裏面を研削して、改質層を除去しながらウェーハを複数のデバイスチップへと分割するSDBG(Stealth Dicing Before Grinding)と呼ばれる方法が実用化されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−192370号公報 国際公開第2003/77295号
上述のSDBGでは、研削の際に加わる力を利用してウェーハを分割するので、ウェーハを分割するための別の工程を必ずしも要しない。一方で、SDBGでは、デバイスチップへの分割後にも継続する研削によりデバイスチップの角同士が接触し、デバイスチップに割れや欠けが発生し易かった。
この問題に対して、分割予定ラインの交差する交差領域に改質層を形成しないことで、ある程度の厚みになるまでウェーハを分割せずに研削する方法が検討されている。この方法によれば、デバイスチップへと分割された後に継続する研削の時間を短くして、デバイスチップの角同士の接触に起因する割れや欠けの発生を抑制できる。
しかしながら、例えば、分割予定ラインの交差する交差領域にTEG(Test Elements Group)等を構成する金属層が重ねられていると、この方法ではウェーハを適切に分割できない。この場合には、いびつな形状のデバイスチップが形成され易かった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、分割予定ラインの交差する交差領域に重なる金属層を備えるウェーハを適切に分割できるように加工する新たなウェーハの加工方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、第1方向に伸長する複数の第1分割予定ラインと該第1方向に交差する第2方向に伸長する複数の第2分割予定ラインとで区画される各領域にそれぞれデバイスが形成され、該第1分割予定ライン上又は該第2分割予定ライン上に金属層を有するウェーハの加工方法であって、ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームを該第1分割予定ラインと該第2分割予定ラインとに沿って照射し、該第1分割予定ラインと該第2分割予定ラインとが交差する交差領域内の非加工領域を除くウェーハの内部に、該第1分割予定ラインに沿う第1改質層と該第2分割予定ラインに沿う第2改質層とを形成する改質層形成ステップと、該非加工領域の該金属層と重なる部分にウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームを照射し、該金属層と重なる部分の分割を促進させる分割促進用改質層を形成する分割促進用改質層形成ステップと、を備えるウェーハの加工方法が提供される。
本発明の一態様に係るウェーハの加工方法では、第1改質層及び第2改質層が形成されない非加工領域の金属層と重なる部分に、この金属層と重なる部分の分割を促進させる分割促進用改質層を形成するので、金属層が非加工領域に重なっている場合でも、ウェーハを適切に分割できるようになる。
図1(A)は、ウェーハの構成例を模式的に示す斜視図であり、図1(B)は、ウェーハに保護部材が貼付される様子を模式的に示す斜視図である。 図2(A)は、第1改質層形成ステップを模式的に示す一部断面側面図であり、図2(B)は、第2改質層形成ステップを模式的に示す一部断面側面図である。 第1改質層及び第2改質層が形成されたウェーハを模式的に示す図である。 図4(A)は、分割促進用改質層形成ステップを模式的に示す一部断面側面図であり、図4(B)は、第1改質層、第2改質層及び分割促進用改質層が形成されたウェーハを模式的に示す図である。 研削ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。本実施形態に係るウェーハの加工方法は、第1改質層形成ステップ(図2(A)参照)、第2改質層形成ステップ(図2(B)参照)、及び分割促進用改質層形成ステップ(図4(A)参照)を含む。
第1改質層形成ステップでは、第1方向に伸長する(延びる)第1分割予定ライン(第1ストリート)に沿ってウェーハにレーザービームを照射し、ウェーハの内部に第1改質層を形成する。第2改質層形成ステップでは、第2方向に伸長する(延びる)第2分割予定ライン(第2ストリート)に沿ってウェーハにレーザービームを照射し、第1分割予定ラインと第2分割予定ラインとが交差する交差領域内の非加工領域を除くウェーハの内部に第2改質層を形成する。
分割促進用改質層形成ステップでは、第2改質層(及び第1改質層)が形成されない非加工領域の金属層と重なる部分にレーザービームを照射し、この金属層と重なる部分の分割を促進させる分割促進用改質層を形成する。以下、本実施形態に係るウェーハの加工方法について詳述する。
図1(A)は、本実施形態で加工されるウェーハの構成例を模式的に示す斜視図である。図1(A)に示すように、ウェーハ11は、シリコン(Si)等の半導体材料を用いて円盤状に形成されている。ウェーハ11の表面11a側は、第1方向D1に伸長する複数の第1分割予定ライン(第1ストリート)13aと、第2方向D2に伸長する複数の第2分割予定ライン(第2ストリート)13bと、で複数の領域に区画されており、各領域には、IC、LSI等のデバイス15が設けられている。
なお、本実施形態では、シリコン等の半導体材料でなる円盤状のウェーハ11を用いているが、ウェーハ11の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば、セラミックス等の材料でなるウェーハ11を用いることもできる。同様に、デバイス15の種類、数量、大きさ、配置等にも制限はない。また、第1分割予定ライン13aが伸長する第1方向D1と第2分割予定ライン13bが伸長する第2方向D2とは、互いに交差していれば良く、互いに垂直である必要はない。
本実施形態に係るウェーハの加工方法を実施する前には、上述したウェーハ11の表面11a側に樹脂等でなる保護部材を貼付しておく。図1(B)は、ウェーハ11に保護部材が貼付される様子を模式的に示す斜視図である。保護部材21は、例えば、ウェーハ11と同等の径を持つ円形のフィルム(テープ)であり、その表面21a側には、粘着力を有する糊層が設けられている。
そのため、図1(B)に示すように、保護部材21の表面21a側を被加工物11の表面11a側に密着させることで、被加工物11の表面11a側に保護部材21を貼付できる。被加工物11の表面11a側に保護部材21を貼付することで、後の各ステップで加わる衝撃を緩和して、ウェーハ11の表面11a側に設けられたデバイス15等を保護できる。
ウェーハ11の表面11a側に保護部材21を貼付した後には、第1分割予定ライン13aに沿ってレーザービームを照射し、ウェーハ11の内部に第1改質層を形成する第1改質層形成ステップを行う。図2(A)は、第1改質層形成ステップを模式的に示す一部断面側面図である。第1改質層形成ステップは、例えば、図2(A)に示すレーザー加工装置2を用いて行われる。
レーザー加工装置2は、ウェーハ11を吸引、保持するためのチャックテーブル4を備えている。チャックテーブル4は、モータ等の回転駆動源(不図示)に連結されており、鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、チャックテーブル4の下方には、移動機構(不図示)が設けられており、チャックテーブル4は、この移動機構によって水平方向に移動する。
チャックテーブル4の上面の一部は、ウェーハ11に貼付された保護部材21を吸引、保持する保持面4aとなっている。保持面4aは、チャックテーブル4の内部に形成された吸引路(不図示)等を通じて吸引源(不図示)に接続されている。吸引源の負圧を保持面4aに作用させることで、ウェーハ11は、保護部材21を介してチャックテーブル4に保持される。
チャックテーブル4の上方には、レーザー照射ユニット6が配置されている。レーザー照射ユニット6は、レーザー発振器(不図示)でパルス発振されたレーザービームLを所定の位置に照射、集光する。レーザー発振器は、ウェーハ11に対して透過性を有する波長(吸収され難い波長)のレーザービームLをパルス発振できるように構成されている。
第1改質層形成ステップでは、まず、ウェーハ11に貼付されている保護部材21の裏面21bをチャックテーブル4の保持面4aに接触させて、吸引源の負圧を作用させる。これにより、ウェーハ11は、裏面11b側が上方に露出した状態でチャックテーブル4に保持される。
次に、チャックテーブル4を移動、回転させて、例えば、対象となる第1分割予定ライン13aの延長線上にレーザー照射ユニット6を合わせる。そして、図2(A)に示すように、レーザー照射ユニット6からウェーハ11の裏面11bに向けてレーザービームLを照射しながら、対象の第1分割予定ライン13aに対して平行な方向にチャックテーブル4を移動させる。
レーザービームLは、ウェーハ11の内部の所定の深さの位置に集光させる。このように、ウェーハ11に対して透過性を有する波長のレーザービームLを、ウェーハ11の内部に集光させることで、ウェーハ11の内部を改質して分割の起点となる第1改質層17aを形成できる。
この第1改質層17aは、後の研削によって除去される深さの位置に形成されることが望ましい。例えば、後にウェーハ11を裏面11b側から研削して30μm程の厚みまで薄くする場合には、表面11aから70μm程の深さの位置に第1改質層17aを形成すると良い。
また、第1改質層17aは、例えば、第1分割予定ライン13aと第2分割予定ライン13bとが交差する交差領域A(図3参照)にも連続的、一体的に形成される。上述のような動作を繰り返し、全ての第1分割予定ライン13aに沿って第1改質層17aが形成されると、第1改質層形成ステップは終了する。なお、第1改質層17aは、表面11aにクラックが到達する条件で形成されることが望ましい。また、各第1分割予定ライン13aに対して、異なる深さの位置に複数の第1改質層17aを形成しても良い。
第1改質層形成ステップの後には、第2分割予定ライン13bに沿ってウェーハにレーザービームLを照射し、ウェーハ11の内部に第2改質層を形成する第2改質層形成ステップを行う。図2(B)は、第2改質層形成ステップを模式的に示す一部断面側面図である。第2改質層形成ステップは、引き続きレーザー加工装置2を用いて行われる。
第2改質層形成ステップでは、まず、チャックテーブル4を移動、回転させて、例えば、対象となる第2分割予定ライン13bの延長線上にレーザー照射ユニット6を合わせる。そして、図2(B)に示すように、レーザー照射ユニット6からウェーハ11の裏面11bに向けてレーザービームLを照射しながら、対象の第2分割予定ライン13bに対して平行な方向にチャックテーブル4を移動させる。
レーザービームLは、ウェーハ11の内部の所定の深さの位置に集光させる。これにより、ウェーハ11の内部を改質して分割の起点となる第2改質層17bを形成できる。この第2改質層17bは、第1改質層17aと同等の深さの位置に形成されることが望ましい。また、第2改質層17bは、表面11aにクラックが到達する条件で形成されることが望ましい。
この第2改質層形成ステップでは、第1分割予定ライン13aと第2分割予定ライン13bとが交差する交差領域Aの一部に第2改質層17bを形成しない。図3は、第1改質層17a及び第2改質層17bが形成されたウェーハ11を模式的に示す図である。なお、図3では、説明の便宜上、ウェーハ11の表面11a側に形成されたデバイス15と、ウェーハ11の内部に形成された第1改質層17a及び第2改質層17bとを、ともに実線で表している。
図3に示すように、第2改質層17bは、第1分割予定ライン13aと第2分割予定ライン13bとが交差する交差領域A内の非加工領域Bを除くウェーハ11の内部に形成される。すなわち、第2改質層形成ステップでは、非加工領域Bによって分断される非連続的、離散的な第2改質層17bが形成される。
非加工領域Bの大きさ、配置等は任意だが、例えば、第1分割予定ライン13aの幅方向の中央の位置を中心として第2方向D2に伸長する150μm以上250μm以下の長さの領域を非加工領域Bに設定することが望ましく、200μm程度の長さの領域を非加工領域Bに設定するとより望ましい。なお、この場合には、非加工領域Bは、第1改質層17aに対して概ね対称に設定されることになる。
このように、交差領域Aの非加工領域Bに第2改質層17bを形成しないことで、少なくとも、後の研削の初期の段階では、ウェーハ11を分割せずに研削できる(非加工領域Bによって繋がったままの状態で研削できる)。よって、ウェーハ11から分割されたチップ(デバイスチップ)の角同士が交差領域Aで接触して割れや欠けが発生する確率を下げられる。
上述のような動作を繰り返し、全ての第2分割予定ライン13bに沿って第2改質層17bが形成されると、第2改質層形成ステップは終了する。なお、この第2改質層形成ステップでも、各第2分割予定ライン13bに対して、異なる深さの位置に複数の第2改質層17bを形成して良い。また、本実施形態では、第1改質層形成ステップの後に第2改質層形成ステップを行っているが、第2改質層形成ステップの後に第1改質層形成ステップを行っても良い。
ところで、上述したウェーハ11の非加工領域Bに重なる位置には、TEG(Test Elements Group)等に用いられる金属層が形成されていることがある。このような金属層が存在すると、非加工領域Bでウェーハ11を適切に破断できず、いびつな形のチップが形成される可能性が高い。そこで、本実施形態では、第1改質層形成ステップ及び第2改質層形成ステップの後に、分割を促進させるための分割促進用改質層を形成する分割促進用改質層形成ステップを行う。
図4(A)は、分割促進用改質層形成ステップを模式的に示す一部断面側面図であり、図4(B)は、第1改質層17a、第2改質層17b及び分割促進用改質層が形成されたウェーハ11を模式的に示す図である。なお、図4(B)では、説明の便宜上、ウェーハ11の表面11a側に形成されたデバイス15と、ウェーハ11の内部に形成された第1改質層17a、第2改質層17b及び分割促進用改質層とを、ともに実線で表している。分割促進用改質層形成ステップは、引き続きレーザー加工装置2を用いて行われる。
分割促進用改質層形成ステップでは、まず、チャックテーブル4を移動、回転させて、例えば、非加工領域Bと重なる金属層19(図4(B))の上方にレーザー照射ユニット6を合わせる。そして、図4(A)に示すように、レーザー照射ユニット6からウェーハ11の裏面11bに向けてレーザービームLを照射しながら、金属層19の大きさや形状に合わせてチャックテーブル4を移動させる。
レーザービームLは、ウェーハ11の内部の所定の深さの位置に集光させる。これにより、ウェーハ11の内部を改質して、図4(B)に示すように、金属層19と重なる部分の分割を促進させるための分割促進用改質層17cを形成できる。なお、この分割促進用改質層17cは、第2改質層17bと同等の深さの位置に形成されることが望ましい。
上述のような動作を繰り返し、全ての非加工領域Bの金属層19と重なる部分に分割促進用改質層17cが形成されると、分割促進用改質層形成ステップは終了する。なお、この分割促進用改質層形成ステップでも、異なる深さの位置に複数の分割促進用改質層17cを形成して良い。
また、本実施形態では、第1改質層形成ステップ及び第2改質層形成ステップの後に分割促進用改質層形成ステップを行っているが、第1改質層形成ステップ及び第2改質層形成ステップの前に分割促進用改質層形成ステップを行っても良い。また、第2改質層形成ステップの途中等に分割促進用改質層形成ステップを行うこともできる。
第1改質層形成ステップ、第2改質層形成ステップ及び分割促進用改質層形成ステップの後には、例えば、裏面11bを研削してウェーハ11を薄くするとともに、複数のチップへと分割する研削ステップを行うと良い。図5は、研削ステップを模式的に示す一部断面側面図である。
研削ステップは、例えば、図5に示す研削装置12を用いて行われる。研削装置12は、ウェーハ11を吸引、保持するためのチャックテーブル14を備えている。チャックテーブル14は、モータ等の回転駆動源(不図示)に連結されており、鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、チャックテーブル14の下方には、移動機構(不図示)が設けられており、チャックテーブル14は、この移動機構によって水平方向に移動する。
チャックテーブル14の上面の一部は、ウェーハ11に貼付された保護部材21を吸引、保持する保持面14aとなっている。保持面14aは、チャックテーブル14の内部に形成された吸引路(不図示)等を通じて吸引源(不図示)に接続されている。吸引源の負圧を保持面14aに作用させることで、ウェーハ11は、保護部材21を介してチャックテーブル14に保持される。
チャックテーブル14の上方には、研削ユニット16が配置されている。研削ユニット16は、昇降機構(不図示)に支持されたスピンドルハウジング(不図示)を備えている。スピンドルハウジングには、スピンドル18が収容されており、スピンドル18の下端部には、円盤状のマウント20が固定されている。
マウント20の下面には、マウント20と概ね同径の研削ホイール22が装着されている。研削ホイール22は、ステンレス、アルミニウム等の金属材料で形成されたホイール基台24を備えている。ホイール基台24の下面には、複数の研削砥石26が環状に配列されている。
スピンドル18の上端側(基端側)には、モータ等の回転駆動源(不図示)が連結されており、研削ホイール22は、この回転駆動源で発生する力によって、鉛直方向に概ね平行な回転軸の周りに回転する。研削ユニット16の内部又は近傍には、純水等の研削液をウェーハ11等に対して供給するためのノズル(不図示)が設けられている。
研削ステップでは、まず、レーザー加工装置2のチャックテーブル4から搬出したウェーハ11を、研削装置12のチャックテーブル14に吸引、保持させる。具体的には、ウェーハ11に貼付されている保護部材21の裏面21bをチャックテーブル14の保持面14aに接触させて、吸引源の負圧を作用させる。これにより、ウェーハ11は、裏面11b側が上方に露出した状態でチャックテーブル14に保持される。
次に、チャックテーブル14を研削ユニット16の下方に移動させる。そして、図5に示すように、チャックテーブル14と研削ホイール22とをそれぞれ回転させて、研削液をウェーハ11の裏面11b等に供給しながらスピンドルハウジング(スピンドル18、研削ホイール22)を下降させる。
スピンドルハウジングの下降速度(下降量)は、ウェーハ11の裏面11b側に研削砥石26の下面が押し当てられる程度に調整される。これにより、裏面11b側を研削して、ウェーハ11を薄くできる。ウェーハ11が所定の厚み(仕上げ厚み)まで薄くなり、例えば、第1改質層17a、第2改質層17b及び分割促進用改質層17cを起点に複数のチップへと分割されると、研削ステップは終了する。
なお、本実施形態では、1組の研削ユニット16(研削砥石26)を用いてウェーハ11の裏面11b側を研削しているが、2組以上の研削ユニット(研削砥石)を用いてウェーハ11を研削しても良い。例えば、径が大きい砥粒で構成された研削砥石を用いて粗い研削を行い、径が小さい砥粒で構成された研削砥石を用いて仕上げの研削を行うことで、研削に要する時間を大幅に長くすることなく裏面11bの平坦性を高められる。
以上のように、本実施形態に係るウェーハの加工方法では、第1改質層17a及び第2改質層17bが形成されない非加工領域Bの金属層19と重なる部分に、この金属層19と重なる部分の分割を促進させる分割促進用改質層17cを形成するので、金属層19が非加工領域Bに重なっている場合でも、ウェーハ11を適切に分割できるようになる。
なお、本発明は、上記実施形態の記載に制限されず種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態では、第1分割予定ラインと第2分割予定ラインとが交差する交差領域内の非加工領域を第2方向に沿って設定し、第2改質層形成ステップで非連続的、離散的な第2改質層を形成しているが、第1方向と第2方向、第1分割予定ラインと第2分割予定ライン、第1改質層と第2改質層等の区別は便宜的なものに過ぎず、これらの関係を入れ替えることができる。
例えば、第1分割予定ラインと第2分割予定ラインとが交差する交差領域内の非加工領域を第1方向に沿って設定し、第1改質層形成ステップで非連続的、離散的な第1改質層を形成しても良い。
また、第1分割予定ラインと第2分割予定ラインとが交差する交差領域内の非加工領域を第1方向及び第2方向の両方に沿って設定し、非連続的、離散的な第1改質層及び第2改質層を形成しても良い。すなわち、本発明では、第1分割予定ラインと第2分割予定ラインとが交差する交差領域内の非加工領域に、第1改質層や第2改質層が形成されなければ良い。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 ウェーハ
11a 表面
11b 裏面
13a 第1分割予定ライン(第1ストリート)
13b 第2分割予定ライン(第2ストリート)
15 デバイス
17a 第1改質層
17b 第2改質層
17c 分割促進用改質層
21 保護部材
21a 表面
21b 裏面
2 レーザー加工装置
4 チャックテーブル
4a 保持面
6 レーザー照射ユニット
12 研削装置
14 チャックテーブル
14a 保持面
16 研削ユニット
18 スピンドル
20 マウント
22 研削ホイール
24 ホイール基台
26 研削砥石

Claims (1)

  1. 第1方向に伸長する複数の第1分割予定ラインと該第1方向に交差する第2方向に伸長する複数の第2分割予定ラインとで区画される各領域にそれぞれデバイスが形成され、該第1分割予定ライン上又は該第2分割予定ライン上に金属層を有するウェーハの加工方法であって、
    ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームを該第1分割予定ラインと該第2分割予定ラインとに沿って照射し、該第1分割予定ラインと該第2分割予定ラインとが交差する交差領域内の非加工領域を除くウェーハの内部に、該第1分割予定ラインに沿う第1改質層と該第2分割予定ラインに沿う第2改質層とを形成する改質層形成ステップと、
    該非加工領域の該金属層と重なる部分にウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームを照射し、該金属層と重なる部分の分割を促進させる分割促進用改質層を形成する分割促進用改質層形成ステップと、を備えることを特徴とするウェーハの加工方法。
JP2016200153A 2016-10-11 2016-10-11 ウェーハの加工方法 Active JP6707290B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016200153A JP6707290B2 (ja) 2016-10-11 2016-10-11 ウェーハの加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016200153A JP6707290B2 (ja) 2016-10-11 2016-10-11 ウェーハの加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018063986A JP2018063986A (ja) 2018-04-19
JP6707290B2 true JP6707290B2 (ja) 2020-06-10

Family

ID=61967985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016200153A Active JP6707290B2 (ja) 2016-10-11 2016-10-11 ウェーハの加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6707290B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4630731B2 (ja) * 2005-05-30 2011-02-09 株式会社ディスコ ウエーハの分割方法
WO2007049356A1 (ja) * 2005-10-28 2007-05-03 Renesas Technology Corp. 半導体装置およびその製造方法
WO2007055010A1 (ja) * 2005-11-10 2007-05-18 Renesas Technology Corp. 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP5160868B2 (ja) * 2007-12-06 2013-03-13 株式会社ディスコ 基板への改質層形成方法
JP6053381B2 (ja) * 2012-08-06 2016-12-27 株式会社ディスコ ウェーハの分割方法
JP6013859B2 (ja) * 2012-10-01 2016-10-25 株式会社ディスコ ウェーハの加工方法
JP6253356B2 (ja) * 2013-11-11 2017-12-27 株式会社ディスコ ウエーハのレーザー加工方法
JP2015106693A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 旭化成エレクトロニクス株式会社 半導体ウェハ及び半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018063986A (ja) 2018-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6821245B2 (ja) ウェーハの加工方法
JP6300763B2 (ja) 被加工物の加工方法
JP6230381B2 (ja) 加工方法
JP2015133435A (ja) ウエーハの加工方法
JP2015201585A (ja) ウェーハの加工方法
JP6685817B2 (ja) SiCウエーハの加工方法
JP5936312B2 (ja) 半導体ウエーハの加工方法
JP2012222310A (ja) ウェーハの加工方法
JP2016219757A (ja) 被加工物の分割方法
JP2019009191A (ja) ウェーハの加工方法
JP6707290B2 (ja) ウェーハの加工方法
TWI732959B (zh) 晶圓的加工方法
JP6710463B2 (ja) ウェーハの加工方法
TWI831925B (zh) 晶圓之加工方法
JP7358011B2 (ja) 複数のデバイスチップの製造方法
JP6401993B2 (ja) ウエーハの分割方法
JP2014044999A (ja) ウェーハの加工方法
JP6957091B2 (ja) ウェーハの加工方法
JP6137999B2 (ja) ウェーハの加工方法
JP6847530B2 (ja) ウェーハの加工方法
JP7262903B2 (ja) キャリア板の除去方法
JP6710464B2 (ja) ウェーハの加工方法
JP2017059590A (ja) 積層ウェーハの加工方法
JP2022165203A (ja) 積層ウェーハの研削方法
JP2018064075A (ja) ウェーハの加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190814

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6707290

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250